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こうしろうみうら
5 years ago
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1 今月のトピックス No.286-1(218 年 4 月 16 日 ) 観光旅行の現状と関連市場の動向 1. 日本人の余暇の動向観光について考えるにあたりまずは余暇市場全体における観光の位置付けを確認したい 216 年の余暇市場は 7 兆 9,94 億円となり前年比 2.% 減となった ( 図表 1-1) しかし減少の要因となったのは前年比 6.9% 減とパチンコパチスロ市場の大幅な低下が続いていることにあり同部門を除くと前年比.3% 増と 4 年連続のプラスとなった観光行楽部門をみると前年比 1.1% 増となっており伸び率は大きくないものの増加傾向にあり余暇市場においても一定のシェアを確立していることが分かる次に余暇時間についてみると年間休日総数は該当年の日並びによって差異はあるものの年次有給休暇 ( 以下有休という ) の取得日数は 1 年間で大きな差はない ( 図表 1-2) 日本では従前から他国と比較し長期休暇が取得しにくいと言われており旅行の傾向にも表れているが近年大きな変化はない働き方改革休日の取得促進などの政策により今後有休の取得日数が増加する可能性はあるものの当面の間は同様の状況が続くとみられる収入および消費支出についてみると実収入および消費支出は近年大きな変化はないが消費支出における教育娯楽サービスが占める割合は微増傾向にあることから教育娯楽サービスに係る支出額は増加傾向にあるといえる ( 図表 1-3) 217 年の世論調査において今後の生活において力を入れたいことの 1 位はレジャー余暇生活であり 3.% と高い割合となった ( 図表 1-4) 近年消費傾向が変遷しておりモノの所有には消極的である一方その時にしか体験できないこと行くことのできない場所などに強い関心を寄せる人は多くいわゆるコト消費への注目が高まっており観光関連産業の伸びも期待される本稿では観光旅行の現状および注目される関連市場について取り上げる図表 1-1 余暇市場の推移観光行楽部門 ( 国内観光海外旅行 ) 観光行楽部門 ( 自動車関連 ) 娯楽部門 ( 飲食等 ) 娯楽部門 ( ギャンブル ) 娯楽部門 ( パチンコゲーム ) 趣味創作部門スポーツ部門 ( 備考 ) 公益財団法人日本生産性本部レジャー白書 217 ( 万円 ) 図表 1-3 収入および消費支出の推移実収入消費支出娯楽サービス ( 右軸 ) ( 備考 )1. 総務省家計調査 ( 全国勤労者世帯のうち農林漁家世帯を除く ) 2. 娯楽サービスは教育娯楽サービスから月謝類を除いたもの図表 1-2 休日休暇の状況 ( 日 ) ( 日 ) 年間休日総数年次有給休暇の取得日数 ( 右軸 ) ( 備考 )1. 厚生労働省就労条件総合調査 2. 労働者 1 人当たりの平均値図表 1-4 今後の生活において力を入れたいこと ( 複数回答 ) レジャー余暇生活所得収入資産貯蓄自己啓発能力向上食生活住生活自動車電気製品など自動車電気製品などのの耐久消費財衣生活その他ないわからない ( 備考 ) 内閣府国民生活に関する世論調査 (217 年 6 月 )

2 今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) 2. 国内旅行の動向 217 年の日本人国内旅行消費額は前年比.7% 増の 21 兆 1,28 億円となった宿泊旅行が前年比.1% 増日帰り旅行が前年比 2.6% 増と日帰り旅行の伸びが強く全体として大きな伸びではないもののプラスで着地しており堅調な推移となった ( 図表 2-1) 国内の延べ旅行者数は前年比 1.% 増の 6 億 4,72 万人となった内訳は宿泊旅行が前年比.7% 減日帰り旅行が 2.6% 増加した ( 図表 2-2) 日帰り旅行の伸びについては企業の活動が活性化されたことに伴う出張業務による増加も寄与している宿泊観光旅行への参加回数をみると 2 年度は前年度に引き続き増加傾向にあり特に男性の参加回数および参加率の伸びが目立った 2 年度の宿泊旅行の参加率参加回数は男性がそれぞれ.6% 1.7 回女性がそれぞれ 4.9% 1.44 回となり男性が女性を上回ることとなった ( 図表 2-3) これまで観光業界では女性にターゲットを絞ったプロモーション展開が中心に行われてきたが今後は男性向けの観光サービスを拡充することにより更なる参加促進にも期待ができる宿泊観光旅行の参加率を性別年代別にみると 2 年度の男性の参加率は全ての年代で前年度を上回った特に 2 代は前年度 1.1pt 増加し高い伸びとなったことに加えこれまで減少傾向であった男性の歳以上の参加率が同 1.3pt 増加した女性では引き続き 2 代の参加率が最も高く 6.6% となった女性の歳以上の参加率は引き続き減少し 2.2% となった ( 図表 2-4) 若い世代における旅行参加率が増えたことは男性向けと併せて若い世代への観光旅行促進に向けた取組も有効であることが伺える宿泊観光旅行の参加意向では今後 1 年で 2 回以上旅行したいと希望する人の割合が 2 年度に 42.4% となり前年比.4% 増となり 1 年に複数回旅行したいと考える人の割合が増加した ( 図表 2-) 図表 2-1 国内旅行消費額の推移 2 宿泊旅行日帰り旅行 ( 億人 ) 図表 2-2 国内延べ旅行者数の推移宿泊旅行日帰り旅行 ( 回 ) 1.6 参加回数 ( 男性 ) 7 1. 参加回数 ( 女性 ) 図表 2-3 宿泊観光旅行の参加回数参加率参加率 : 男性 ( 右軸 ) 参加率 : 女性 ( 右軸 ) ( 年度 ) 4 3 ( 備考 ) 図表観光庁旅行観光消費動向調査図表 2-4 宿泊観光旅行の参加率 ( 性別年代別 ) の推移男 -17 歳男歳男 2-29 歳男 3-39 歳男 4-49 歳男歳以上女 -17 歳女歳女 2-29 歳女 3-39 歳女 4-49 歳女歳以上 ( 年度 ) ( 年度 ) 図表 2- 今後 1 年間の宿泊観光旅行参加意向 % 2% 4% 6% 8% 1% 1 回 2 回 3 回 4 回回以上したいが回数はわからない宿泊観光旅行はしない宿泊観光旅行はできないわからない ( 備考 ) 図表公益社団法人日本観光振興協会平成 28 年度版観光の実態と志向

3 今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) 3. 訪日外国人の動向 217 年の訪日外国人数は前年比 19.2% 増の 2,869 万 1 千人となり過去最高を更新した政府が 216 年 3 月に発表した明日の日本を支える観光ビジョン ( 以下観光ビジョンという ) において 22 年に訪日外国人旅行者数を 4, 万人に達することを掲げておりそのためには 217 年以降年平均 4 万人の増加が必要であるが同年においてはその目標を達成した背景には査証要件の緩和航空路線の拡充クルーズ船寄港数の増加などが挙げられる訪日外国人数を国別にみると中国が 73 万 6 千人韓国が 714 万人と初めて 7 万人を超したほかこの 2 ヵ国に台湾香港を加えた東アジア 4 市場は前年比 21.9% 増の 2,129 万 2 千人となり訪日外客数全体の 7% 以上を占めた ( 図表 3-1) 訪日外国人数の旅行手配方法についてみると 214 年には.6% であった個別手配の割合が 217 年には 71.3% へ増加した ( 図表 3-2) 海外個人旅行 (FIT) の増加の背景には格安航空 (LCC) の拡充に伴う海外旅行者の増加が寄与しているとみられる訪日回数のシェアについてみると 217 年に初めて日本を訪れた人は前年比 1.8pt 減の 43.% であった一方 2 回目は同.8pt 増の 2.1% 3 回目は同 1.1pt 増の 1.9% と増加した訪日が 2~ 回目の外国人旅行客の割合は 217 年で 42.2% である ( 図表 3-3) 訪日外国人の日本再訪意向は 217 年には必ず来たいと回答した人が 2.2% 来たいと回答した人が 41.% と極めて高い割合を占める ( 図表 3-4) 来訪意向のある訪日外国人が 97.% に上ることはリピーターとなる潜在的可能性は非常に高いといえる日本は販売している商品の質の良さや飲食物の味や品質への評価が高く再訪意向にプラスの影響を与えている現状訪日外国人のリピーター率は低いとはいえないが訪日旅行の満足度の高さに鑑みると実際の再訪割合と比較しリピーター率を向上させる取組が必要であるといえる ( 百万人 ) 4 中国台湾 3 ASEAN 218 年以降 2 図表 3-1 訪日外国人数の推移韓国香港その他 1% 7% % 図表 3-2 訪日外国人の旅行手配方法の推移 1 2% ( 備考 )1. 日本政府観光局 (JNTO) 年以降は観光ビジョンによる目標値図表 3-3 訪日回数のシェアの推移 % 個別手配個人旅行向けパッケージ商品を利用団体ツアーに参加図表 3-4 日本再訪意向 % 2% 4% 6% 8% 1% 1 回目 2 回目 3 回目 4 回目回目 6~9 回目 1~19 回 2 回以上 % 2% 4% 6% 8% 1% 必ず来たい来たいやや来たい何ともいえないあまり来たくない来たくない ( 備考 )1. 図表観光庁訪日外国人消費動向調査 2. 観光レジャー目的の場合

4 今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) 4. インバウンド消費の動向インバウンド消費についてみると訪日外国人一人当たりの支出額は爆買いという単語が注目された 2 年と比較し 12.6% 減少しているもののそれ以前と比較すると増加しており訪日外国人の支出額が減少傾向にあるとはいえない国別にみると 216 年に中国は 39.3% 韓国は 9.% のシェアであったものの 217 年には中国は 38.3% 韓国は 13.% と韓国のシェアが伸びている ( 図表 4-1) インバウンド費目別構成比についてみると買物代が前年比 1.% 減の 37.1% 宿泊料金が同 1.1% 増の 28.2% となった次いで飲食費が 2.1% となった ( 図表 4-2) 宿泊料金の占める割合が増加しつつあるものの買物代の割合が最も多い傾向は 214 年から続いているインバウンド消費のうち最も構成比の高い買物代についてみると 217 年は前年比.% 増の 1 兆 6,398 億円となった国別にみると依然として中国の割合が高く全体の 3.% を占める次いで台湾の 13.3% 韓国が 8.% と続く ( 図表 4-3) 前年比でみると韓国は 1.pt 伸びており訪日外客数の伸びが寄与しているとみられる 214 年 1 月 1 日に消耗品が免税販売の対象となって以降百貨店の免税売上高に対する消耗品の割合は増加しており 217 年には免税売上高全体の 41.4% に当たる 1,133 億円に上った ( 図表 4-4) 百貨店における免税売上高は前年比 49.% 増加したものの全売上高に占める割合は 4.6% 程度であるが着実に増加傾向にあるため訪日外国人の増加に伴い今後も伸びが期待される 4 3 図表 4-1 インバウンド消費の推移中国台湾韓国香港米国その他一人当たりの支出額 ( 右軸 ) ( 万円 ) % 1 8% 6% 図表 4-2 インバウンド費目別構成比の推移 2 4% 図 1 2% % 買物代宿泊料金飲食費交通費娯楽サービス費その他図表 4-3 買物代の推移韓国中国台湾香港その他 ( 億円 ) 3, 2, 2, 図表 4-4 百貨店の免税売上高一般物品消耗品全売上高に占める免税売上高の割合 ( 右軸 ) , 1, ( 備考 ) 図表観光庁訪日外国人消費動向調査 ( 備考 ) 1. 日本百貨店協会全国百貨店売上高概況外国人観光客の売上高来店動向 2. 消耗品は 14 年 1 月から免税対象に追加 3. 年によって調査対象店舗数が異なる.

5 今月のトピックス No.286- (218 年 4 月 16 日 ). インバウンドに係る買物消費の動向買物代の費目別支出額をみると化粧品香水の伸びが最も高く 217 年の化粧品香水への支出は前年比 27.9% 増の 3,79 億円となったその額は 214 年の約 4 倍にも及び爆買いと言われた購買ブームが落ち着いた後も順調に増加している菓子類が前年比 21.% 増その他食料品などが同 17.6% 増加しており食料品酒たばこを合わせると 3,46 億円と同 19.3% 増加している ( 図表 -1) なお百貨店の商品別の売上においても 218 年 1 月現在化粧品は 34 ヵ月連続で増加しており 217 年には化粧品の売上高が前年比 7.7% 増加するなど百貨店の売上高への寄与は大きい訪日外国人による化粧品香水への支出が増加していることからドラッグストアへの影響があるかについて考えたいドラッグストアの店舗数は増加傾向にあり 216 年には前年比 4.7% 増の 14,19 店となった ( 図表 -2) 化粧品香水が含まれるビューティケアは前年比.% 増であり店舗数の増加率および他の商品の販売額の増加率とを比較して大きな差がないことから訪日外国人による購買の影響が出ているとは言い難いしかしながら店舗数増加の背景として訪日外国人の購買は少なからずあるといわれておりこれからドラッグストアの動向は注視していく必要がある 218 年 7 月 1 日に免税に係る規定が改正されこれまで一般物品消耗品それぞれが, 円以上でなければ免税販売の対象とならなかったものが一般物品と消耗品との合算で, 円以上の場合に対象となるよう規制が緩和される ( 図表 -3) 本改正によりドラックストアにおける低価格の化粧品等の販売の促進に更なる効果が期待できるとみられる ( 億円 ) 4, 図表 -1 買物代の費目別支出額の推移 6 図表 -2 ドラッグストアの商品別販売額の推移 ( 百店舗 ) 14 その他店舗数 ( 右軸 ) 3, 4 14 食品家庭用品日用消耗品ペット用品トイレタリー 2, 3 13 ビューティケア ( 化粧品小物 ) 1, 健康食品ヘルスケア用品 ( 衛生用品 ) 介護ベビー OTC 医薬品化粧品香水服 ( 和服以外 ) かばん靴医薬品健康グッズトイレタリーその他食料品飲料酒たばこ菓子類電気製品カメラビデオカメラ時計その他買物代和服 ( 着物 ) 民芸品マンガアニメキャラクター関連商品書籍絵葉書 CD DVD ( 備考 ) 観光庁訪日外国人消費動向調査 ( 備考 ) 経済産業省商業動態統計一般物品消耗品図表 -3 税制改正による免税販売対象の拡大現行, 円以上特殊包装不要国内使用可国外持ち出し, 円以上万円以下特殊包装要国内使用不可 3 日以内の国外持ち出し 12 一般物品 + 消耗品調剤医薬品追加合算で, 円以上万円以下特殊包装要国内使用不可 3 日以内の国外持ち出し ( 備考 ) 観光庁資料により日本政策投資銀行作成

6 今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) 6. 注目される観光関連市場と展望 ( クルーズ市場 ) 世界の余暇市場にとってクルーズの存在感は大きくその市場規模は約兆円 ( 間接効果を含めると経済波及効果は 12 兆円 ) に及ぶとも言われている世界のクルーズ人口についてみると 216 年には 2, 万人に達し 1 年で.3% 増加した近年の伸びは緩やかだが増加している地域に注目したい米国におけるクルーズ人口は 216 年に 1,3 万人と他の地域と比較し特出して高いがその人数はほぼ上限に達したとみられ直近の 9 年間は横ばいである一方その他地域が伸びていることが分かる ( 図表 6-1) 次にクルーズ人口のシェアについてみると米国ではクルーズ人口は横ばいであるもののシェアは減少していることが分かる 214 年には 8.% であったが 216 年には 2.7% へと減少している一方近年シェアを大きく伸ばしている中国では 214 年に 3.6% のシェアであったものの 216 年には 9.7% へ大きくシェアを伸ばしている ( 図表 6-2) 中国では外国船社での運航が続いていたもののシェアの拡大により国内にクルーズ船を造船する船会社が設立され船体を新造する動きがみられるなど一層のシェア拡大が見込まれるクルーズ船は訪日外国人数の増加にも寄与している 217 年のクルーズ船の寄港回数は前年比 37.1% 増の 2,76 回訪日クルーズ旅客数は前年比 27.2% 増の 23.3 万人に上った ( 図表 6-3) 政府は観光ビジョンにおいてクルーズ船による訪日旅客を 22 年に万人とすることを掲げており寄港地の整備に力を入れている近年日本各地に大型のラグジュアリークルーズの寄港も増加しており中国でのクルーズ船利用者の拡大とともに訪日外国人の更なる利用が期待される世界では大きなシェアを持つクルーズであるが日本においてはまだ利用者の数は限定的である外国船社の配船数の増加に伴う日本発着外航クルーズ数の増加等により 216 年の日本人のクルーズ利用者は前年比 12.4% 増の 24 万 8 千人となった ( 図表 6-4) 日本と同様に中国は欧米と比較し長期の休みが取りにくい傾向にあるため比較的低廉なショートクルーズが盛んであるという日本でも瀬戸内地方など短期間で周遊するクルーズ 1 泊からの短期のクルーズなど日本人向けのプランも多く登場しているクルーズは一般的に高級といわれるものの宿泊費交通費に加え飲食費も含まれていることを勘案すると旅行支出全体は必ずしも大きいとはいえない昨今の豪華寝台列車の人気などと相まって高級なものを求める団塊の世代のニーズをはじめ手軽な価格帯のクルーズの増加により幅広い世代に訴求していくことで参加人口の拡充が進むと期待される ( 千人 ) 3 2 図表 6-1 世界のクルーズ人口の推移米国英国その他欧州日本その他地域 ( 備考 ) 国土交通省世界のクルーズ人口の推移図表 6-2 世界のクルーズ人口上位 1 ヵ国のシェアの推移 % 2% 4% 6% 8% 1% 米国 (U.S.) ドイツ英国アイルランドオーストラリアニュージーランドイタリアカナダ中国フランスブラジルスペイン ( 備考 )CLIA 資料により日本政策投資銀行作成 ( 回 ) ( 万人 ) 3, 外国船日本船 3 2, 1, 図表 6-3 クルーズ船の寄港回数および訪日クルーズ旅客数の推移クルーズ船による外国人入国者数 ( 右軸 ) 2 1 ( 千人 ) 3 2 図表 6-4 日本人のクルーズ人口の推移外航クルーズを利用する日本人乗客数の推移国内クルーズを利用する日本人乗客数の推移 ( 備考 ) 図表国土交通省世界のクルーズ人口の推移 ( 備考 ) 図表国土交通省 216 年の我が国のクルーズ等の動向 ( 調査結果 ) 2. 船内 1 泊以上の外航クルーズ又は国内クルーズを利用した日本人乗客数の合計 3. 外航クルーズ人口は乗船地下船地または寄港地のいずれかに海外が含まれるクルーズ ( フライ & クルーズを含む ) を利用した日本人乗客数 4. 国内クルーズ人口は日本船社の船舶によって運行される乗船地下船地および寄港地の全てが日本国内であるクルーズを利用した日本人乗客数 ( 内航フェリーによるチャータークルーズの乗客数を含む ) 1

7 験型ゲーム今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) 7. 注目される観光関連市場 ( 遊園地テーマパーク市場 ) と今後の展望日本の余暇市場において遊園地テーマパークは注目すべき市場の一つである 216 年の売上高は前年比 1.7% 増の 7,77 億円となり過去最高を記録した施設ごとに差はあるものの業態全体としては右肩上がりである近年の伸び率は鈍化しているものの 216 年の売上高は東日本大震災後の 212 年と比較し 18.6% 増と順調に成長している ( 図表 7-1) 遊園地テーマパークの売上高をみると 216 年は前年比.3% 増の 6,81 億 9,4 万円となった前年比では緩やかであったものの 212 年と比較し売上高は 31.% 増と好調に成長してきた入場者数は前年比 1.3% 減の 8,39 万 2,414 人となった前年比では減少となったものの 2 年連続で 8, 万人を超えた ( 図表 7-2) 近年導入が盛んになっている VR/AR は図 7-3 のとおり定義される ( 図表 7-3) VR/AR の認知度と評価についてみると体験したいと考える人の割合は VR で 41.6% AR で 28.7% 存在を知らない人の割合は VR で 32.7% AR で.% となり体験したいというニーズも比較的高い ( 図表 7-4) 体験ニーズをテーマごとにみても体験型ゲームへの参加意向が 2% と他のテーマと比較し高いことから遊園地テーマパーク市場と VR/AR 市場の親和性は高いといえる ( 図表 7-) アトラクションに積極的に導入する施設は増加しており今後も更なる収入および入場者数の増加に寄与するとみられる観光に関する市場の動向は年々変化している訪日外客数の増加に伴う他業種への波及新たな IT 技術に基づく体験意向の変化など変遷するトレンドニーズを的確に捉え従前の潮流にとらわれ過ぎることのない展開を続けていくことが求められている ( 億円 ) 8, 6, 4, 2, 図表 7-1 遊園地レジャーランドの市場規模 ( 備考 ) 公益財団法人日本生産性本部レジャー白書 217 図表 7-2 遊園地テーマパークの売上高および入場者数 ( 億円 ) ( 千人 ) 8, 1, 7, 売上高合計入場者数 ( 右軸 ) 6, 7,, 4,, 3, 2, 2, 1, ( 備考 ) 経済産業省特定サービス産業動態統計月報 VR AR 図表 7-3 VR/AR の定義項目 VR : Virtual Reality ( 仮想現実 ) AR : Augmented Reality ( 拡張現実 ) 定義目の前には存在しない世界 ( 現実 /CG) を疑似体験させる技術目の前に存在する世界 ( 現実 ) に情報 ( 文字画像 ) を重ねることで現実の拡張を体験させる技術図表 7-4 VR/AR に対する認知度と評価 % 2% 4% 6% 8% 1% 体験したことがありまた体験したい知っていて体験したことはないがぜひ体験してみたい体験したことがあるがもう体験したくない知っていて体験したことはないし体験したいと思わない存在をしらない体図表 7- テーマごとの VR/AR の体験ニーズその他バ旅行体験音楽体験工場等の見学スポーツの観戦マス鑑クリーンでのポケモンGO観光地での名所解説バーチャルな巨大スクリーンでの映画ドラ賞[ 産業調査部若林三穂 ] ( 備考 ) 図表日本政策投資銀行作成

8 今月のトピックス No (218 年 4 月 16 日 ) Development Bank of Japan Inc.218 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり取引等を勧誘するものではありません本資料は当行が信頼に足ると判断した情報に基づいて作成されていますが当行はその正確性確実性を保証するものではありません本資料のご利用に際しましてはご自身のご判断でなされますようお願い致します本資料は著作物であり著作権法に基づき保護されています本資料の全文または一部を転載複製する際は著作権者の許諾が必要ですので当行までご連絡下さい著作権法の定めに従い引用転載複製する際には必ず出所 : 日本政策投資銀行と明記して下さいお問い合わせ先株式会社日本政策投資銀行産業調査部 Tel:

訪日外国人消費動向調査 1 韓国訪日外客数 7,140,165 2,456,165 人 ( 前年比増シェア ) 1 人当たり旅行支出 80,529 71,795円 / 人平均泊数泊旅行消費額 5,126 1,978 ( 億円シェア (

訪日外国人消費動向調査 1 韓国訪日外客数 7,140,165 2,456,165 人 ( 前年比増シェア ) 1 人当たり旅行支出 80,529 71,795円 / 人平均泊数泊旅行消費額 5,126 1,978 ( 億円シェア ( Ⅱ 平成 29 年における訪日外国人の消費動向国籍地域別 (1) 韓国 28 (2) 台湾 30 (3) 香港 32 (4) 中国 34 (5) タイ 36 (6) シンガポール 38 (7) マレーシア 40 (8) インドネシア 42 (9) フィリピン 44 (10) ベトナム 46 (11) インド 48 (12) 英国 50 (13) ドイツ 52 (14) フランス 54 (15)