本日の項目 1. コーポレートガバナンス充実を巡る動向 コーポレートガバナンス充実に向けた東証の取組み スチュワードシップ コード及びコーポレートガバナンス コードのフォローアップ会議 フォローアップ会議意見書 (1) コードへの対応状況等 フォローアップ会議意見書 (2) 取締役会のあり方 2.

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1 株懇 東証コラボ企画 コーポレートガバナンスの充実と企業価値向上に向けた東証の取組み 2016 年 8 月株式会社東京証券取引所

2 本日の項目 1. コーポレートガバナンス充実を巡る動向 コーポレートガバナンス充実に向けた東証の取組み スチュワードシップ コード及びコーポレートガバナンス コードのフォローアップ会議 フォローアップ会議意見書 (1) コードへの対応状況等 フォローアップ会議意見書 (2) 取締役会のあり方 2. 企業価値向上を後押しする東証の取組み 企業価値向上表彰 上場会社向けeラーニング JPX 日経インデックス 対話環境整備 市場機能強化に関する東証の取組み 上場会社の英文開示 株主総会招集通知の早期発送等 IFRS 適用の状況 売買単位の統一 インサイダー取引規制 ( 情報伝達 取引推奨行為規制 )

3 1. コーポレートガバナンス充実を巡る動向 3

4 コーポレートガバナンス充実に向けた東証の取組み 1999 年 コーポレート ガバナンスの充実について ( 要請通知 ) コーポレート ガバナンスに関する施策の決算短信での開示要請 2004 年 上場会社コーポレート ガバナンス原則 の公表 2006 年 コーポレート ガバナンスに関する報告書制度の導入 2007 年 企業行動規範の制定 少数株主の権利保護 流通市場の機能維持の観点から 企業行動に関する行為規範を制定 2009 年 独立役員制度の導入 最低限 1 名以上の独立役員の確保を義務化 2012 年 独立役員の 独立性 に関する情報開示の強化 企業価値向上表彰の開始 2014 年 独立取締役の 1 名以上の確保を努力義務化 [ 会社法改正 ( 社外取締役 1 名選任を実質義務化 )] [ スチュワードシップ コードの策定 ] 2015 年 コーポレートガバナンス コードの策定 コードに定める原則について 実施 又は 実施しない場合の理由の説明 ( コンプライ オア エクスプレイン ) を義務付け スチュワードシップ コード及びコーポレートガバナンス コードのフォローアップ会議 ( 継続中 ) 金融庁と東証が共同事務局 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 4

5 ( 参考 ) コーポレートガバナンス コードの概要 ( 出典 ) 金融庁資料より抜粋 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 5

6 スチュワードシップ コード及びコーポレートガバナンス コードのフォローアップ会議 設置趣旨 形だけでなく実効的にガバナンスを機能させるなど コーポレートガバナンスの更なる充実は引き続き重要な課題であり また このような取組を 経済の好循環確立につなげていく必要がある スチュワードシップ コード及びコーポレートガバナンス コードの普及 定着状況をフォローアップするとともに 上場企業全体のコーポレートガバナンスの更なる充実に向けて 必要な施策を議論 提言することを目的 経過 回 日付 議題 第 1 回 2015 年 9 月 24 日 コーポレートガバナンス コードへの対応状況 その他自由討議 第 2 回 2015 年 10 月 20 日 取締役会等をめぐる論点 1 第 3 回 2015 年 11 月 24 日 政策保有株式をめぐる論点 第 4 回 2015 年 12 月 22 日 取締役会等をめぐる論点 2 第 5 回 2016 年 1 月 20 日 取締役会等をめぐる論点 3 第 6 回 2016 年 2 月 18 日 取締役会等をめぐる論点 4/ 企業と機関投資家の間の建設的な対話 1 第 7 回 2016 年 4 月 26 日 企業と機関投資家の間の建設的な対話 2 第 8 回 2016 年 6 月 1 日 企業と機関投資家の間の建設的な対話 3 フォローアップ会議としての意見書を2 回公表 コーポレートガバナンス コードへの対応状況と今後の会議の運営方針 (2015 年 10 月 20 日 ) 会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上に向けた取締役会のあり方 (2016 年 2 月 18 日 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 6

7 フォローアップ会議意見書 (1) コードへの対応状況等 2015 年 10 月 20 日フォローアップ会議はコードへの対応状況等に関する意見書を公表 コーポレートガバナンス コードへの対応状況と会議の運営方針 ( 出典 ) 金融庁資料より抜粋 ( 文中下線は東証による ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 7

8 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 8 コーポレートガバナンス コードへの対応状況 (2016 年 3 月末時点 ) 1 会社別に見たコードの 実施 説明 状況 2016 年 3 月末までにガバナンス報告書を提出した市場第一部 第二部の 2,018 社 * のうち 全 73 原則をコンプライ ( 実施 ) している会社 11.1 %(225 社 ) 一部原則をエクスプレイン ( 説明 ) している会社 88.9 %(1,793 社 ) うち コンプライ ( 実施 ) している原則の数 90% 以上 67.3 %(1,359 社 ) 90% 未満 21.5 %(434 社 ) * 市場第一部 第二部上場会社は全 73 原則がコンプライ オア エクスプレインの対象 ( マザーズ JASDAQ 場会社は基本 5 原則 ) 市場区分別の 実施 状況 全原則実施実施 90% 以上実施 90% 未満 市場第一部 第二部合計 11.1% 67.3% (225 社 ) (1,359 社 ) 21.5% (434 社 ) 市場第一部 13.6% 70.3% (218 社 ) (1,130 社 ) 16.1% (259 社 ) 市場第二部 1.7% (7 社 ) 55.7% (229 社 ) 42.6% (175 社 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

9 No. コーポレートガバナンス コードへの対応状況 (2016 年 3 月末時点 ) 2 コードの原則ごとの 実施 説明 状況 73 原則のうち 全社が 実施 している原則 5 原則 一部の会社が 説明 している原則 68 原則 全社実施 原則 実施会社数 不実施会社数 うち 実施率 90% 以上 54 原則 実施率 90% 以上 実施率 No. 原則 90% 未満 14 原則 実施会社数 不実施会社数 実施率 90% 未満 実施率 No. 原則 第 1 章 第 3 章 53 原則 % 1 基本原則 % 27 基本原則 % 54 補充原則 % 2 原則 % 28 原則 % 55 原則 % 3 補充原則 % 29 補充原則 % 56 補充原則 % 4 補充原則 % 30 補充原則 % 57 補充原則 % 5 補充原則 % 31 原則 % 58 補充原則 % 6 原則 % 32 補充原則 % 59 原則 % 7 補充原則 % 33 補充原則 % 60 補充原則 % 8 補充原則 % 第 4 章 61 原則 % 9 補充原則 % 34 基本原則 % 62 補充原則 % 10 補充原則 % 35 原則 % 63 補充原則 % 11 補充原則 % 36 補充原則 % 64 補充原則 % 12 原則 % 37 補充原則 % 65 原則 % 13 原則 % 38 補充原則 % 66 補充原則 % 14 原則 % 39 原則 % 67 補充原則 % 15 補充原則 % 40 補充原則 % 第 5 章 16 原則 % 41 原則 % 68 基本原則 % 17 原則 % 42 補充原則 % 69 原則 % 第 2 章 43 補充原則 % 70 補充原則 % 18 基本原則 % 44 原則 % 71 補充原則 % 19 原則 % 45 補充原則 % 72 補充原則 % 20 原則 % 46 原則 % 73 原則 % 21 補充原則 % 47 原則 % 22 原則 % 48 原則 % 23 補充原則 % 49 原則 % 24 原則 % 50 補充原則 % 25 原則 % 51 補充原則 % 26 補充原則 % 52 原則 % 実施会社数 不実施会社数 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 9 実施率

10 コーポレートガバナンス コードへの対応状況 (2016 年 3 月末時点 ) 3 説明 率が高い原則の例 説明 率が高い原則は以下のとおり 原則 内容 実施 会社数 説明 会社数 説明 率 補充原則 取締役会による取締役会の実効性に関する分析 評価 結果の概要の開示 724 社 1,294 社 64.1% 補充原則 1-24 議決権の電子行使のための環境整備 ( 例 : 議決権電子行使プラットフォームの利用等 ) 招集通知の英訳 866 社 1,152 社 57.1% 原則 4-8 独立社外取締役の 2 名以上の選任 1,189 社 829 社 41.1% 補充原則 4-21 中長期的な業績と連動する報酬の割合 現金報酬と自社株報酬との割合の適切な設定 1,395 社 623 社 30.9% 補充原則 原則 3-1 指名 報酬等の検討における独立社外取締役の関与 助言 ( 例 : 独立社外取締役を主な構成員とする任意の諮問委員会の設置 ) 以下の情報開示の充実 (ⅰ) 会社の目指すところ ( 経営理念等 ) や経営戦略 経営計画 (ⅱ) コードの諸原則を踏まえた ガバナンスに関する基本的な考え方と基本方針 (ⅲ) 経営陣幹部 取締役の報酬決定の方針と手続 (ⅳ) 経営陣幹部 取締役 監査役候補の指名の方針と手続 (ⅴ) 個々の経営陣幹部 取締役 監査役の選任 指名についての説明 1,423 社 595 社 29.5% 1,448 社 570 社 28.2% 補充原則 3-12 海外投資家等の比率等を踏まえた英語での情報の開示 提供の推進 1,487 社 531 社 26.3% 説明 率が20% を超える原則を抽出 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 10

11 独立社外取締役の導入状況 12 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率は 4 分の 3 を超え 79.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 80% 79.7% 60% 48.4% +31.3% 40% 20% 12.9% 15.0% 16.7% 18.0% 21.5% 0% 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2015 年までの数値は 上場会社から提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書を元にして東証作成 2016 年の数値は 2016 年 7 月 14 日までに提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書の記載をもとに東証作成 独立社外取締役とは 独立役員として届け出られている社外取締役のことを指します 東証では 一般株主保護のため 独立性の高い社外取締役又は社外監査役を独立役員として届け出ることを上場会社に求めています C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 11

12 独立社外取締役の導入状況 2 独立社外取締役の選任状況 独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率は 9 割を超え 97.1% に 独立社外取締役選任上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 100% 87.0% 97.1% +10.1% 80% 61.4% 60% 46.9% 40% 31.5% 34.6% 38.8% 20% 0% 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2015 年までの数値は 上場会社から提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書を元にして東証作成 2016 年の数値は 2016 年 7 月 14 日までに提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書の記載をもとに東証作成 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 12

13 独立社外取締役の導入状況 ( 参考 ) 独立社外取締役の選任会社数 市場区分等 市場第一部 社数 1,966 社 2 名以上の独立社外取締役の選任 独立社外取締役選任 社外取締役選任 会社数比率会社数比率会社数比率 1,566 社 79.7% 1,909 社 97.1% 1,943 社 98.8% (+653 社 ) (+31.3%) (+268 社 ) (+10.1%) (+164 社 ) (+4.5%) 市場第二部 マザーズ JASDAQ 全上場会社 JPX 日経インデックス 社 234 社 771 社 3,507 社 400 社 300 社 56.0% 489 社 91.2% 526 社 98.1% (+192 社 ) (+36.4%) (+123 社 ) (+24.8%) (+50 社 ) (+11.7%) 70 社 29.9% 187 社 79.9% 218 社 93.2% (+43 社 ) (+17.2%) (+61 社 ) (+20.5%) (+47 社 ) (+12.5%) 183 社 23.7% 533 社 69.1% 671 社 87.0% (+98 社 ) (+13.4%) (+116 社 ) (+18.5%) (+63 社 ) (+13.2%) 2,119 社 60.4% 3,118 社 88.9% 3,358 社 95.8% (+986 社 ) (+27.8%) (+568 社 ) (+15.5%) (+324 社 ) (+8.4%) 361 社 90.3% 394 社 98.5% 397 社 99.3% (+71 社 ) (+17.6%) (+21 社 ) (+5.0%) (+9 社 ) (+2.1%) 括弧内は昨年比 2016 年についての数値は 2016 年 7 月 14 日時点のコーポレート ガバナンスに関する報告書の記載をもとに集計 比較対象としている 2015 年の数値は 同年 7 月 14 日時点におけるコーポレート ガバナンスに関する報告書をもとに集計 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 13

14 独立社外取締役の導入状況 ( 参考 )1 社あたりの独立社外取締役人数 市場区分等 社数 取締役独立社外取締役社外取締役 平均人数 平均人数 0 名 1 名 2 名 3 名以上 1/3 以上 1/2 以上 平均人数 0 名 1 名 2 名 3 名以上 1/3 以上 1/2 以上 市場第一部 1,966 社 9.29 人 2.22 人 57 社 343 社 1,072 社 494 社 446 社 90 社 23 社 273 社 978 社 692 社 589 社 131 社 2.43 人 2.9% 17.4% 54.5% 25.1% 22.7% 4.6% 1.2% 13.9% 49.7% 35.2% 30.0% 6.7% 市場第二部 536 社 7.72 人 1.73 人 47 社 189 社 252 社 48 社 96 社 11 社 10 社 157 社 271 社 98 社 155 社 29 社 1.95 人 8.8% 35.3% 47.0% 9.0% 17.9% 2.1% 1.9% 29.3% 50.6% 18.3% 28.9% 5.4% マザーズ 234 社 5.85 人 1.51 人 47 社 117 社 52 社 18 社 54 社 13 社 16 社 110 社 61 社 47 社 93 社 35 社 1.82 人 20.1% 50.0% 22.2% 7.7% 23.1% 5.6% 6.8% 47.0% 26.1% 20.1% 39.7% 15.0% JASDAQ 771 社 6.73 人 1.46 人 238 社 350 社 138 社 45 社 84 社 19 社 100 社 384 社 187 社 100 社 157 社 45 社 1.65 人 30.9% 45.4% 17.9% 5.8% 10.9% 2.5% 13.0% 49.8% 24.3% 13.0% 20.4% 5.8% 全上場会社 3,507 社 8.26 人 1.97 人 389 社 999 社 1,514 社 605 社 680 社 133 社 149 社 924 社 1,497 社 937 社 994 社 240 社 2.16 人 11.1% 28.5% 43.2% 17.3% 19.4% 3.8% 4.2% 26.3% 42.7% 26.7% 28.3% 6.8% JPX 日経インデックス 社 人 2.73 人 6 社 33 社 183 社 178 社 115 社 30 社 3 社 24 社 163 社 210 社 139 社 35 社 2.95 人 1.5% 8.3% 45.8% 44.5% 28.8% 7.5% 0.8% 6.0% 40.8% 52.5% 34.8% 8.8% 独立社外取締役 ( 社外取締役 ) の平均人数は 独立社外取締役 ( 社外取締役 ) を選任している上場会社における 1 社あたりの人数 下段の数値 ( 比率 ) は各区分における社数に占める構成比 2016 年 7 月 14 日時点のコーポレート ガバナンスに関する報告書の記載をもとに集計 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 14

15 独立社外取締役の導入状況 ( 参考 ) 社外取締役の選任状況 社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率は 98.8% に 社外取締役選任上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 100% 94.3% 98.8% +4.5% 80% 74.3% 60% 40% 35.0% 41.6% 44.0% 45.2% 46.3% 48.5% 51.4% 55.4% 62.3% 20% 0% 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2015 年までの数値は 上場会社から提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書及び上場会社のコーポレート ガバナンス調査 ( 日本取締役協会 ) を元にして東証作成 2016 年の数値は 2016 年 7 月 14 日までに提出されたコーポレート ガバナンスに関する報告書の記載をもとに東証作成 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 15

16 自社の具体的な 実施 の仕方を紹介している例 ( 第 1 回フォローアップ会議東証提出資料抜粋 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 16

17 フォローアップ会議意見書 (2) 取締役会のあり方 2016 年 2 月 18 日フォローアップ会議は取締役会のあり方に関する意見書を公表 会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上に向けた取締役会のあり方 ( 出典 ) 金融庁資料より抜粋 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 17

18 取締役会の仕組み 1 会社法上の機関設計の選択状況 2015 年 5 月 1 日の改正会社法施行により 監査等委員会設置会社が選択可能に 施行後 648 社 ( 全上場会社の 18.5%) が監査等委員会設置会社に移行 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2014 年 N=3,414 社 監査役会設置会社, 3,357 社 98.3% 57 社 1.7% 2015 年 N=3,474 社 監査役会設置会社, 3,252 社 93.6% 158 社 4.5% 64 社 1.8% 指名委員会等設置会社 監査等委員会設置会社 2016 年 N=3,501 社 監査役会設置会社, 2,783 社 79.5% 648 社 18.5% 70 社 2.0% (2014 年と 2015 年は 7 月 14 日時点の 2016 年は 8 月 15 日時点のガバナンス報告書データに基づき作成 以下 特段の断りがある場合をのぞき数値は東証全上場会社 ( 市場第一部 第二部 マザーズ JASDAQ) ベース ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 18

19 取締役会の仕組み 2 任意の指名 報酬委員会の設置状況 指名 報酬に関して任意の仕組みを活用している例が増加 指名委員会に相当する機能をもつ委員会の有無 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015 年 N=3,410 社 2016 年 N=3,431 社 なし, 3,258 社,95.5% なし, 2,914 社,84.9% あり, 152 社,4.5% あり, 517 社,15.1% 報酬委員会に相当する機能をもつ委員会の有無 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015 年 N=3,410 社 2016 年 N=3,431 社 なし, 3,191 社,93.6% なし, 2,843 社,82.9% あり, 219 社,6.4% あり, 588 社,17.1% (2015 年は 7 月 14 日時点の 2016 年は 8 月 15 日時点のガバナンス報告書データに基づき作成 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 19

20 取締役会の仕組み 3 指名委員会 1 指名委員会等設置会社の指名委員会 ( 法定 ) 委員会の構成 0% 50% 100% 委員長の属性 0% 50% 100% 平均値 全委員の数 4.01 人 (4.00 人 ) 社外取締役の数 2.89 人 (2.88 人 ) 社内取締役の数 1.13 人 (1.13 人 ) (( ) 内は 2015 年の数 ) 2015 年 2016 年 28.1% 71.9% 45.3% 54.7% 社内取締役 社外取締役 社内取締役 社外取締役 28.1% 71.9% 28.6% 71.4% 2 監査役会設置会社 監査等委員会設置会社における指名委員会 ( 任意 ) 委員会の構成 委員長の属性 0% 50% 100% 0% 50% 100% 平均値 全委員の数 4.58 人 (4.68 人 ) 2015 年 42.2% 43.3% 14.4% 48.7% 46.1% 5.3% 社外取締役の数 2.21 人 (2.03 人 ) 社内取締役社外取締役その他社内取締役社外取締役その他 社内取締役の数 1.81 人 (1.98 人 ) 2016 年 39.6% 48.2% 12.2% 50.5% 41.5% 8.0% その他の委員の数 0.56 人 (0.68 人 ) (( ) 内は 2015 年の数 ) (2015 年 2016 年ともに同年 7 月 14 日時点のガバナンス報告書データに基づき作成 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 20

21 取締役会の仕組み 4 報酬委員会 1 指名委員会等設置会社の報酬委員会 ( 法定 ) 委員会の構成 0% 50% 100% 委員長の属性 0% 50% 100% 平均値 全委員の数 3.83 人 (3.78 人 ) 社外取締役の数 2.77 人 (2.77 人 ) 2015 年 26.9% 73.1% 39.1% 60.9% 社内取締役 社外取締役 社内取締役 社外取締役 社内取締役の数 1.06 人 (1.02 人 ) 2016 年 27.6% 72.4% 34.3% 65.7% (( ) 内は 2015 年の数 ) 2 監査役会設置会社 監査等委員会設置会社における報酬委員会 ( 任意 ) 委員会の構成 0% 50% 100% 委員長の属性 0% 50% 100% 平均値 全委員の数 4.50 人 (4.49 人 ) 2015 年 42.5% 39.9% 17.6% 48.4% 41.1% 10.5% 社外取締役の数 2.12 人 (1.80 人 ) 社内取締役社外取締役その他社内取締役社外取締役その他 社内取締役の数 1.81 人 (1.92 人 ) 2016 年 40.1% 47.1% 12.8% 49.6% 42.0% 8.5% その他の委員の数 0.58 人 (0.79 人 ) (( ) 内は 2015 年の数 ) (2015 年 2016 年ともに同年 7 月 14 日時点のガバナンス報告書データに基づき作成 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 21

22 取締役会の仕組み 5 監査委員会 監査役会 1 指名委員会等設置会社の監査委員会 ( 法定 ) 委員会の構成 平均値 全委員の数 3.89 人 (3.77 人 ) 常勤委員の数 0.77 人 (0.69 人 ) 社外取締役の数 3.10 人 (3.05 人 ) 社内取締役の数 0.79 人 (0.72 人 ) (( ) 内は 2015 年の数 ) 2 監査等委員会設置会社の監査等委員会 ( 法定 ) 委員会の構成 平均値 全委員の数 3.40 人 (3.35 人 ) 常勤委員の数 0.95 人 (0.92 人 ) 社外取締役の数 2.57 人 (2.49 人 ) 社内取締役の数 0.83 人 (0.85 人 ) (( ) 内は 2015 年の数 ) 3 監査役会設置会社の監査役会 ( 法定 ) 平均値 全監査役の数 3.56 人 (3.55 人 ) 2015 年 2016 年 2015 年 2016 年 監査役会の構成 2015 年 0% 50% 100% 19.1% 20.2% 25.5% 24.3% 社外監査役の数 2.43 人 (2.45 人 ) 社内監査役社外監査役 (2015 年 2016 年ともに同年 7 月 14 日時点社内監査役の数 1.14 人 (1.10 人 ) 2016 年 31.9% 68.1% のガバナンス報告書データに基づき作成 ) (( ) 内は2015 年の数 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved % 79.8% 0% 50% 100% 74.5% 75.7% 0% 50% 100% 31.1% 68.9% 監査委員長の属性 0% 50% 100% 31.5% 28.6% 監査等委員長の属性 62.7% 60.9% 68.8% 社内取締役社外取締役社内取締役社外取締役 71.4% 0% 50% 100% 34.4% 33.9% 3.2% 社内取締役社外取締役社内取締役社外取締役なし 5.2%

23 取締役会の仕組み 6 取締役会議長の属性 社長が取締役会議長をつとめる会社が大半を占める 0% 20% 40% 60% 80% 100% 17 社 0.5% 2015 年 N=3,474 社 2,915 社 83.9% 513 社 14.8% 29 社 0.8% 23 社 0.7% 2016 年 N=3,506 社 2913 社 83.1% 540 社 15.4% 30 社 0.9% 社長会長 ( 社長兼任除く ) 社外取締役その他の取締役等 (2015 年 2016 年ともに同年 7 月 14 日時点のガバナンス報告書データに基づき作成 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 23

24 2. 企業価値向上を後押しする東証の取組み 24

25 企業価値向上表彰 1 東証では 上場制度の整備を図るとともに より良い実務慣行の定着 促進に努めており その一環として 上場会社の主体的な取組みを後押しすることを目的に 上場会社表彰制度を設けている 2012 年度からは 高い企業価値の向上を実現している上場会社のうち 資本コストをはじめとする投資者の視点を強く意識した経営を実践している上場会社を表彰する 企業価値向上表彰 を開始 より多くの上場会社の間で投資者視点が意識され 企業価値向上に向けた実際の取組みが結実するよう支援に努めている 企業価値向上経営 投資者の視点 を意識し 資本効率の高い経営に徹することで 持続的に企業価値を高め 会社を取り巻くすべてのステークホルダーに対する責任を果たし 株主の期待を超える業績を上げていくことで 自社の魅力向上だけでなく社会に新しい富を生み出し ひいては 豊かな社会の実現に貢献に繋がることが期待できる C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 25

26 企業価値向上表彰 2 概要 企業価値向上表彰の概要 目的 東証が市場開設者としての立場から望ましいと考える企業価値の向上を目指した経営の普及 促進 表彰対象 高い企業価値の向上を実現している上場会社のうち 資本コストをはじめとする投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を目指すなど 東証市場の魅力向上に資すると認められる経営を実践している上場会社を表彰対象とする 表彰社数 大賞 1 社とする また 優れた企業価値向上経営を実践している会社がある場合には優秀賞として表彰 選定委員会 座長 : 伊藤邦雄 ( 一橋大学 CFO 教育研究センター長 / 一橋大学大学院商学研究科特任教授 ) 委員 : 澤上篤人 ( さわかみ投信株式会社取締役会長 ) スコットキャロン ( いちごアセットマネジメント株式会社代表取締役社長 ) 後援 日本 IR 協議会 日本証券アナリスト協会 日本証券業協会 日本投資顧問業協会 日本ベンチャ ーキャピタル協会 日本経済新聞社 詳細は WEB で! 東証企業価値向上表彰 検索 日経サイトニッポンの企業力 検索 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 26

27 企業価値向上表彰 3 選考プロセス 現在 2016 年度表彰会社を選考中 全上場会社 ( 約 3,500 社 ) ➊ スクリーニング東証市場に上場する全上場会社 ( 約 3,500 社 ) の中から 過去数年間の エクイティ スプレッド (ROE- 自己資本コスト ) の平均値または成長率が良好な会社 400 社程度を選抜 表彰対象 400 社選出 表彰対象 50 社選抜 ファイナリスト数社 大賞 1 社 ❷ 一次選抜スクリーニングにより選出された 400 社に対して 資本コストに関する認識などを確認する簡易のアンケート調査を実施 また 所定の算式により連結財務諸表数値などから資本コスト (WACC) や企業価値創出額などを算定 これらの結果を踏まえ 最大 50 社程度を選抜 ❸ 二次選抜 一次選抜された 50 社に対して 企業価値向上を実現するための経営の実践状況を確認する詳細なアンケート調査を実施 ❹ ファイナリスト決定詳細なアンケート調査の回答内容を踏まえ 数社をファイナリストとして選抜し 公表 (2016 年 10 月頃予定 ) ❺ 大賞決定投資者などからファイナリストに関する意見を募集するほか 選定委員がファイナリストの経営陣に対してインタビューを実施 これらを踏まえ 資本コストなどの投資者の視点を強く意識して企業価値向上を目指す経営を 最も実践していると考えられる上場会社を大賞に選定し 公表 (2016 年 12 月 ~2017 年 1 月頃予定 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 27

28 企業価値向上表彰 年度受賞会社 2015 年度大賞 ピジョン株式会社 評価のポイント 投資者視点を意識した高い経営目標を設定し公表している企業価値向上を目指して 資本生産性を表す経営指標 (ROE ROA ROIC) に自社の資本コストを大きく上回る高い水準の目標値を設定し 中期経営計画において公表 ( 同社が保守的に想定する WACC:5% ROE 目標 :21% ROA 目標 :22% ROIC 目標 :15%) 資本コストを上回る企業価値の創造額を表す独自の経営指標である PVA(Pigeon Value Added: みなし税引後営業利益 - 資本コスト ) 等を重要指標に位置付けて その向上に組織一丸となって取り組み実際に高い成果を実現するなど 企業価値向上経営 を特に高いレベルで実践している 独自の経営指標を活用した経営管理の仕組みを構築している資本コストを上回る企業価値の創造額を表す独自指標である PVA を経営に活用 PVA を構成要素ごとに細分化して管理する PVA ツリー や運転資本の効率性を管理する CCC(Cash Conversion Cycle) ツリー を導入し きめ細かな目標値の設定と実績管理を実施 事業の採択 撤退の判断基準に PVA や NPV IRR といった管理指標を用いて 資本コストや資本生産性を強く意識した経営判断を実践 企業価値向上を目指す経営管理の仕組みが組織に深く浸透している事業部門ごとに PVA ツリーや CCC ツリーを作成して細分化した項目ごとに目標値を設定し それらを達成するための具体的なタスクも明確化するなど 会社全体として企業価値の向上に取り組む経営体制を構築 経営トップ自らが こうした経営管理の仕組みや考え方を社内に積極的に語り掛け 管理職だけではなく一般社員を対象とする研修も複数回開催するなど 会社全体への意識の浸透に前向きに取り組む 投資者との建設的な対話の実現に向けて積極的な情報発信を行っている PVA ツリーや CCC ツリーの各項目に設定した目標値や実績値の情報を広く公開するなど 投資者との建設的な対話の実現に向けて積極的な情報発信を実施 2015 優秀賞 優れた企業価値向上経営を実践しているファイナリストの企業を 優秀賞 として表彰した 日本ハム株式会社カシオ計算機株式会社 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 28

29 企業価値向上表彰 5 過去の受賞会社 過去の受賞会社 第 1 回 (2012 年度 ) 第 2 回 (2013 年度 ) 第 3 回 (2014 年度 ) 大賞 優秀賞 株式会社ユナイテッドアローズ 丸紅株式会社 オムロン株式会社 エーザイ株式会社キリンホールディングス株式会社 TOTO 株式会社 HOYA 株式会社アンリツ株式会社ピジョン株式会社 丸紅株式会社株式会社バンダイナムコホールディングス東京瓦斯株式会社 三菱商事株式会社 伊藤忠商事株式会社 企業価値向上経営ベストプラクティス 受賞会社による企業価値向上経営の実践事例等が上場会社の皆様の企業価値向上の取組みの参考となるよう 企業価値向上経営ベストプラクティス を発刊 JPX ホームページからもご覧いただけます 企業価値向上経営ベストプラクティス 検索 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 29

30 上場会社向け e ラーニング 1 企業価値の向上を目指した経営の普及 促進を図る目的から 取締役 執行役員 監査役などの上場会社の役員の皆様や経営をサポートする社員の皆様を対象に e ラーニングを提供 (2014 年 4 月より ) e ラーニング提供開始以来の利用社数は累計で 1,416 社 (2016 年 8 月 19 日時点 ) 2016 年 7 月 新講座を開設するとともに 全 4 講座の無料提供を開始 提供講座 : 資本市場と企業経営 企業価値向上経営の実現に向けて 独立役員の実務 企業価値向上経営の意義と実践に向けて 企業価値向上経営ベストプラクティス Seres1 オムロン株式会社の取組み - ( 新講座 ) コーポレートガバナンス コード原則 4-14( 取締役 監査役のトレーニング ) 補充原則 ( 原則 4-14) 上場会社は 個々の取締役 監査役に適合したトレーニングの機会の提供 斡旋やその費用の支援を行うべきであり 取締役会は こうした対応が適切にとられているか否かを確認すべきである ( 補充原則 4-141) 社外取締役 社外監査役を含む取締役 監査役は 就任の際には 会社の事業 財務 組織等に関する必要な知識を取得し 取締役 監査役に求められる役割と責務 ( 法的責任を含む ) を十分に理解する機会を得るべきであり 就任後においても 必要に応じ これらを継続的に更新する機会を得るべきである 詳細は WEB で! 東証 e ラーニング 検索 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 30

31 上場会社向け e ラーニング 2 新講座の開設と無料提供の開始 新講座 (2016 年 7 月リリース ) 企業価値向上経営ベストプラクティス Series1 - オムロン株式会社の取組み - 所要時間 40 分 企業価値向上表彰の過去の大賞会社における経営の実践事例を e ラーニングのコンテンツとしてシリーズ化し 順次公開します 第 1 回目は 第 3 回の表彰で大賞を受賞したオムロン の実践事例です 内容 ( 一部抜粋 ) 1. オムロンの企業価値向上表彰の選定ポイント 2.ROIC 経営の狙い ( なぜ ROIC なのか ) 3.ROIC 経営の実践 ( 逆ツリー展開 ホ ートフォリオマネシ メント ) 4. 経営とエンゲージメントの融合 無料提供開始 (1) 申込期間 :2016 年 7 月 4 日 ( 月 )~8 月 31 日 ( 水 ) まで (2) 申込方法 : 申込み専用サイトから受付けます 東証 TARGET を通じてお送りした 2016 年 8 月 5 日付通知文 上場会社向け e ラーニングの無料提供に係る申込み期間延長のご案内 に申込み専用サイトの URL を記載 (3) 受講期間 :2017 年 6 月末まで (4) 提供対象 : 上場会社の役員 ( 社外取締役 社外監査役を含む取締役 監査役及び執行役 執行役員 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 31

32 上場会社向け e ラーニング 3 既存ラインナップ 資本市場と企業経営 - 企業価値向上経営の実現に向けて - 企業経営と資本市場の関わり や投資者の視点から見た 企業価値向上のための日本企業の課題 などを解説します 所要時間 50 分 内容 ( 一部抜粋 ) 1. 上場とは 2. 株主とは 3. 少数株主 ( 機関投資家 ) の概略 4. 少数株主の存在感の変遷 5. 日本企業の抱える課題 6. 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に向けて 独立役員の実務 C2016 ハンドブック 独立役員の実務 をベースとした 独立役員に期待され Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. る役割やその背景となる考え方を学ぶことができるコンテンツです 所要時間 60 分 内容 ( 一部抜粋 ) 1[case1] 新規事業への参入を提案されたらどう考える? 2[case2] 剰余金の処分についてどう考える? 3[case3]TOB の対象となったらどう考える? 企業価値向上経営の意義と実践に向けて 投資家との共通言語となるコーポレートファイナンス理論をベースに 企業価値向上経営 の意義や実践方法について易しく解説します 内容 ( 一部抜粋 ) 1 企業価値向上経営の意義と必要性 2 必要な自己資本と自己資本のコストとは 3 東証上場企業の企業価値向上経営の現状と課題 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 所要時間 120 分 32

33 JPX 日経インデックス 4001 JPX 日経 400 の構成銘柄選定の流れ 資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした 投資者にとって投資魅力の高い会社 で構成される株価指数 日本企業の魅力を内外にアピールするとともに その持続的な企業価値向上を促し 株式市場の活性化を図る 収益性 経営等の観点から上位 400 銘柄を選出 400 銘柄 (1) 定量基準 3 年平均 ROE 3 年累積営業利益 時価総額 (2) 定性基準 独立社外取締役 (2 名以上 ) IFRS 採用 採用決定 決算情報の英文開示 2017 年度から基準変更 ( 次頁 ) 1000 銘柄 規模等を基準に 1000 銘柄を選定 (1) 上場 3 年未満 過去 3 期いずれかで債務超過 過去 3 期全てで営業赤字 過去 3 期全てで最終赤字 整理銘柄に該当する銘柄を除外 (2) 時価総額及び直近 3 年間の売買代金により 上位 1,000 銘柄を選出 約 3500 銘柄 東証第一部 東証第二部 東証マザーズ ジャスダック C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 33

34 100% 80% 60% 40% 20% 0% 39.0% JPX 日経インデックス 指数選定の定性項目 独立社外取締役が 2 人以上の会社の割合 46.8% 72.3% 89.3% 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 独立社外取締役に関する定性項目を見直し (2017 年 8 月実施の定期入替から適用 ) 独立社外取締役が 2 人以上 見直し 独立社外取締役が取締役の総数の 1/3 以上又は 3 人以上 ただし 取締役の総数の 1/3 が 2 人に満たない場合は 2 人以上 IFRS 適用 適用予定会社の割合 決算情報の英文開示会社の割合 16.3% 50% 45.0% 15% 13.0% 40% 34.5% 10% 5% 3.8% 8.0% 30% 20% 10% 19.8% 27.8% 0% 0% 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年各データは定期入替基準日時点 (6 月最終営業日 ) のもの C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 34

35 3. 対話環境整備 市場機能強化に関する東証の取組み 35

36 上場会社の英文開示 1 英文資料配信サービス 東証市場では 売買代金の 6 割超を海外投資家が占め 多くの海外投資家が日本株に関心をもっている 海外投資家からは 日本企業の英文による情報をタイムリーに取得したい との声が寄せられている コーポレートガバナンス コード補充原則 3-12 上場会社は 自社の株主における海外投資家等の比率も踏まえ 合理的な範囲において 英語での情報の開示 提供を進めるべきである 東証では 英文による会社情報を TDnet を通じて幅広く周知できるサービス 東証英文資料配信サービス を提供している 利用のための手続きも追加コストも一切かからず TDnetの登録手順は適時開示 ( 日本語 ) と同じ サマリー情報をXBRLデータにて登録する際 自動的に勘定科目等を英訳し英文のサマリー情報を作成することが可能 取引所規則に基づく適時開示とは異なる位置づけのため 柔軟な対応 ( 公表を日本語より遅らせる (Delayed) 内容の省略 (Summary) など ) ができる C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 36

37 上場会社の英文開示 2 英文資料配信サービス利用会社数の推移 英文資料配信サービス利用会社数は 本年 6 月末時点で 757 社に増加 社 社 社 602 社 社 488 社 社 社 166 社 217 社 年 12 月 2012 年 6 月 2012 年 12 月 2013 年 6 月 2013 年 12 月 2014 年 6 月 2014 年 12 月 2015 年 6 月 2015 年 12 月 2016 年 6 月 1 REIT ETF 等の発行者による利用分は含まない 年 6 月以前は旧大阪証券取引所単独上場会社を除く C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 37

38 上場会社の英文開示 3 コーポレート ガバナンス報告書 120 コーポレート ガバナンス報告書の英訳版を英文資料配信サービスを利用して開示した会社は 本年 7 月末時点で117 社 当取引所ウェブサイトにリスト掲載 ( 週 1 回更新 ) 社 109 社 社 88 社 94 社 99 社 社 社 社 社 年 10 月 11 月 12 月 2016 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 38

39 800 株主総会招集通知の早期発送等 1 招集通知の早期発送 早期 WEB 開示 招集通知の早期発送は進展 2016 年 3 月期決算会社は 定時株主総会の平均 19.1 日前 ( 前年は18.4 日 ) に発送 発想が3 週間以上前の会社は795 社 ( 前年は697 社 ) 招集通知の早期 WEB 開示 ( 招集通知の発送よりも早くTDnetや自社 HPで公表 ) は進展 2016 年 3 月期決算会社は 招集通知発送日の平均 3.2 日前 ( 前年は1.3 日前 ) に開示 WEB 開示が1 週間以上前の会社は375 社 ( 前年は174 社 ) コーポレートガバナンス コード補充原則 1-22 上場会社は 株主が総会議案の十分な検討期間を確保することができるよう 招集通知に記載する情報の正確性を担保しつつその早期発送に努めるべきであり また 招集通知に記載する情報は 株主総会の招集に係る取締役会決議から招集通知を発送するまでの間に TDnetや自社のウェブサイトにより電子的に公表すべきである 招集通知の早期発送 1200 WEB 開示の早期化 年 2015 年 年 早期化 年 早期化 ( 株主総会の ) 28 日以上前 21 日前 ~27 日前 20 日前 19 日前 18 日前 17 日前 16 日前 15 日前 14 日前 2015 年 ( 招集通知発送の ) 7 日以上前 6 日前 5 日前 4 日前 3 日前 2 日前 1 日前同日 1 日以上後 2015 年 年 年 ( 東証が3 月期決算会社に対して行った 定時株主総会開催予定日や招集通知等の発送予定日などに関するアンケート結果による ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 39

40 株主総会招集通知の早期発送等 2 議決権電子行使 英訳 議決権電子行使 ( 議決権電子行使プラットフォームの利用 ) を可能とした会社は760 社 ( 前年は555 社 ) 招集通知を英訳する会社は大幅に増加し 634 社が英訳 ( 前年は399 社 ) コーポレートガバナンス コード補充原則 1-24 上場会社は 自社の株主における機関投資家や海外投資家の比率等も踏まえ 議決権の電子行使を可能とするための環境づくり ( 議決権電子行使プラットフォームの利用等 ) や招集通知の英訳を進めるべきである 議決権電子行使プラットフォーム (ICJ) の利用 社 800 招集通知の英訳 634 社 社 社 社 399 社 月期決算会社を対象に集計 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 40

41 株主総会招集通知の早期発送等 ( 参考 ) 株主総会開催日の分散化 本年 6 月総会の集中率 ( 日ベース ) は 32.2% に 1995 年 96.2% 2016 年 32.2% C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 41

42 IFRS 適用の状況 1 適用会社数の推移 成長戦略 ( 日本再興戦略改訂 2014) に IFRS の拡大促進が掲げられて以降 適用会社が増加中 2016 年 6 月末現在 IFRS 適用会社 ( 適用予定の会社も含む ) は 141 社 社 日本再興戦略改訂 2014 抜粋 2008 年の G20 首脳宣言において示された 会計における 単一で高品質な国際基準を策定する との目標の実現に向け I FRS の任意適用企業の拡大に努めるものとする 上場企業に対し 会計基準の選択に関する基本的な考え方 ( 例えば IFRS の適用を検討しているかなど ) について 投資家に説明するよう東京証券取引所から促すこととする IFRS 適用予定会社 2IFRS 適用決定会社 1IFRS 適用済会社 42 社 15 社 27 社 52 社 14 社 38 社 73 社 35 社 38 社 IFRS 適用会社 112 社 21 社 23 社 68 社 128 社 22 社 32 社 74 社 141 社 2016 年 8 月 12 日時点では 144 社 26 社 30 社 85 社 年 6 月末 2014 年 12 月末 2015 年 3 月末 2015 年 8 月末 2016 年 3 月末 2016 年 6 月末 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 42

43 IFRS 適用の状況 2 適用会社の時価総額に占める割合 1IFRS 適用済会社, 2IFRS 適用決定会社, 3IFRS 適用予定会社 の時価総額の合計は 139 兆円であり 東証上場会社の時価総額 (481 兆円 ) に占める割合は 29% となる 東証上場会社 481 兆円 (3,507 社 ) 1~3 計 139 兆円 (141 社 ):29% 2016 年 8 月 12 日時点では 144 社 1IFRS 適用済会社 83 兆円 (85 社 ):17% 2IFRS 適用決定会社 19 兆円 (30 社 ):4% 5その他の会社 252 兆円 (3,133 社 ):52% 4IFRS 適用に関する検討を実施している会社 89 兆円 (233 社 ):19% 3IFRS 適用予定会社 37 兆円 (26 社 ):8% ( 注 ) 時価総額は 2016 年 6 月末時点 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 43

44 IFRS 適用の状況 3 適用時期 3IFRS 適用予定会社 (26 社 ) が 基本的な考え方 において 記載した適用予定時期 ( 目標を含む ) は 以下のとおりである 適用開始時期 予定時期 ( 各期に属する四半期を含む ) 適用済会社適用決定会社適用予定会社合計 ~2016 年 3 月期 年 4 月期 ~2017 年 3 月期 年 4 月期 ~2018 年 3 月期 年 4 月期 ~2019 年 3 月期 年 4 月期以降 時期未定 合計 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 44

45 IFRS 適用の状況 4 適用検討会社の検討事項 4IFRS 適用に関する検討を実施している会社 (233 社 ) のうち 具体的な検討事項を記載した会社は 160 社ある 最も多く挙げられていた検討事項は マニュアル 指針の整備 であった マニュアル 指針の整備影響度調査 分析会計基準の差異分析会計基準の知識取得情報収集会計方針の検討社内体制の整備決算期の統一システム環境の整備導入プロセスの検討その他 3 社 3 社 2 社 5 社 17 社 19 社 29 社 34 社 37 社 42 社 51 社 注 : 複数記載あり C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 45

46 売買単位の統一 1 移行期限 (2018 年 10 月 ) の決定 投資家の皆様にとってわかりやすく より売買しやすい証券市場を目指して 全国の証券取引所では 企業によって異なる株式の売買単位を100 株へ統一する取組みを進めている 当初 8 種類存在した売買単位は 既に100 株と1000 株の2 種類への集約が完了 昨年末に 100 株単位への移行期限を2018 年 10 月とすることを決定 売買単位統一に向けた取組み 100 株単位の上場会社の比率 社数 78.0%(2,830 社 ) 2007 年 10 月 2016 年 8 月 137 社 3.4% 2018 年 10 月 690 社 17.5% 1706 社 43.4% 1402 社 35.6% 797 社 22.0% 2,830 社 78.0% 100 株 1000 株 1 株 10,50,200,500,2000 株 100 株 1000 株 全国取引所ベース単元変更開示済み企業は 100 株として集計 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 46

47 売買単位の統一 2 移行予定時期 2016 年 7 月より 単元株式数を 100 株に移行することを決議していない上場会社 (754 社 ) を対象に 単元株式数の移行スケジュールに関する調査 ( 第 1 回 ) を実施 回答済みの 663 社のうち 全体の 44% が 2017 年 10 月 1 日を 移行の効力発生日として見込む 単元株式数移行予定時期移行会社数 ( 社 ) 1000 株採用社数 ( 社 ) 社 社 社 株採用社数移行会社数 (1000 株 100 株 ) C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 47

48 売買単位の統一 3 株式併合の実施予定 回答済みの663 社のうち 54% の会社が株式併合を行う見込み 株式併合の実施予定について どちらとも言えないと回答した会社からは 今後の株価動向 流動性等を考慮して併合の有無を決定したいとの意見が多く聞かれた また 株式併合比率については10:1を予定している会社が70% と多い 株式併合の実施予定 株式併合比率の見込み ( 株式併合実施予定有の会社 (357 社 )) 19 社 32 社 75 社 11% 231 社 31% 357 社 54% 2 社 1% 5% 55 社 15% 9% 250 社 70% 有無未定 10:1 5:1 4:1 2:1 未定 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 48

49 インサイダー取引規制 ( 情報伝達 取引推奨行為規制 ) 年 8 月 未公表の重要事実を伝達した上場会社の元役員が インサイダー取引規制 ( 情報伝達規制 ) の疑いで告発 起訴される 2014 年 4 月に施行された インサイダー取引規制に係る改正金融商品取引法により 情報伝達 取引推奨行為が禁止されて以降 初めての告発 起訴事例 これを機に これらの行為の未然防止のための社内体制の再点検と役職員への徹底をお願い ( 上場会社通知 ) ( 出典 ) 金融庁資料より抜粋 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 49

50 インサイダー取引規制 ( 情報伝達 取引推奨行為規制 ) 2 上場会社通知 上場会社代表者宛て通知 (2016 年 8 月 2 日 ) 日本取引所自主規制法人が設立 運営する COMLEC( コムレック ) において インサイダー取引を中心としたコンプライアンスに関する各種研修サービス等を提供しています コンプライアンス関連セミナー e ラーニング コンプライアンス研修サービス 社内研修等への講師の派遣 COMLEC:Compliance Learning Center C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 50

51 参考資料 1

52 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 金融庁資料より抜粋

53 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 第 4 回フォローアップ会議東証提出資料

54 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 第 4 回フォローアップ会議東証提出資料

55 C2016 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 第 4 回フォローアップ会議東証提出資料

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