資料1-1 航空分野のCO2削減について

Size: px
Start display at page:

Download "資料1-1 航空分野のCO2削減について"

Transcription

1 科学技術 学術審議会研究計画 評価分科会第 34 回航空科学技術委員会 資料 1-1 航空分野の CO 2 削減について 国土交通省航空局監理部総務課企画室 平成 22 年 3 月 18 日 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

2 CO 2 排出削減の枠組み 気候変動に関する国際連合枠組条約 (United Nations Framework Convention on Climate Change, UNFCCC) 気候システムに対して危険な人為的干渉を及ぼさない水準で GHG 濃度を安定化させるため 附属書 Ⅰ 国 ( 先進国 ) が率先して対策を講じること等を規定 気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書 (Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change, KP) UNFCCC 附属書 Ⅰ 国に対し 2008 年 ~2012 年のGHG 排出量を1990 年比少なくとも-5% となるよう 各国の削減義務を数値化 日 :-6% 米:-7% EU:-8% 加:-6% 豪:+8% 等 ICAO IMO を通じて削減 附属書 Ⅰ 国 49.2% 国内航空の CO 2 は各国の排出量に計上各国の責任において削減を追求 国際航空の CO 2 はセクターの特殊性から排出の国別割当が困難 ICAO を通じて削減を追求 < 国際航空セクターの特殊性 > 国境を越え 又は公海上で排出行為実施 コードシェアの実施等 参考 : 京都議定書第 2 条 非附属書 Ⅰ 国 47.3% CO2 Emissions from Fuel Combustion 2009 Edition(IEA) のデータをもとに作成 2. 附属書 Ⅰ に掲げる締約国は 国際民間航空機関 を通じて活動することにより 航空機用 の燃料からの温室効果ガス の排出の抑制又は削減を追求する 1

3 国内航空セクターにおける対応 我が国の CO 2 排出量内訳 (2007 年 ) 日本国温室効果ガスインベントリ報告書 のデータをもとに作成 京都議定書目標達成計画に基づき 2010 年度のエネルギー消費原単位 ( 人キロ輸送当たりの燃料消費量 ) を 1995 年度比で 15% 改善すること を目指して取組み 2008 年度までに約 16% のエネルギー消費効率の改善を達成 輸送量 CO2 排出量 2

4 航空セクターの温暖化対策の例 ( 国の取組み ) 環境適応型航空機の導入支援 < 我が国における導入支援措置 > 法人税航空機に係る特別償却制度を適用 ( 交通バリアフリー設備を整備した 60 席以上の航空機に対し 特別償却 ( 基準取得価格 ( 取得価格の 20% 相当額 ) の 20%)) 固定資産税国内線就航機について 課税標準を軽減 ( 最大離陸重量に応じて 3 年間 1/2~2/3) 空港施設の改善 地上動力装置 (GPU) の利用促進空港駐機中の航空機が必要とする動力源を 航空機自らの補助動力装置 (APU) から地上動力設備 (GPU) に切り替えることにより 航空機からの CO 2 排出を抑制 航空保安システムの高度化 広域航法 (RNAV) の導入 RNAV の導入により飛行時間 経路を短縮 RNAV( アールナブ :area NAVigation) 継続降下到着方式 (CDA) の導入 2009 年 5 月より関西国際空港の深夜早朝時間帯において試行運用中 年間約 1,160t のCO 2 排出削減効果 2008 年 3 月の運航実績に基づき 5 機の B767 型機が CDA 方式を実施した場合を想定 バイオ燃料の活用 < 従来 > ジグザグな飛行経路 地上航法無線施設 飛行時間 経路短縮 就航率の向上 交通流の円滑化 複線化 複々線化による容量拡大 着陸滑走路 CDA 方式 : エンジン推力を下げたまま継続的に降下 RNAV <RNAV> 直線的な飛行経路 地上航法無線施設 従来 一般的な到着方式 : 水平飛行時にエンジン推力を使用 エコカー 非食料系植物からジェット燃料を精製する技術開発 実用化に向けて飛行試験を含む各種試験実施中 新エネルギー GPU( 地上動力装置 ) の利用促進 APU 航空機の補助動力装置 < これまでの飛行実績 > バージンアトランティック航空 (2008.2) ニュージーランド航空 ( ) コンチネンタル航空 (2009.1) 日本航空 (2009.1) 普及に向けた施策の検討 3

5 航空セクターの温暖化対策の例 ( 航空会社の取組 (1)) 燃費効率が高く 地球にやさしいエンジンを搭載した新型航空機の導入を進めています 2011 年度末までに エアライン全体で100 機以上の新型航空機の導入を目指しています 広域航法 (RNAV) という高精度航法を導入することで 最短距離で結んだ経路で運航することが可能になりました その結果 利用者の利便性を向上させるとともに CO 2 削減効果を高めています 国土交通省と連携し 2011 年度末までに主要路線に順次導入していきます 気象条件や航空管制を勘案した上で 消費燃料の少ない高度 速度を選択した飛行計画を立てています 燃料を効率的に使用できる空港ごとの降下 進入ポイントを運航乗務員に周知するなど 運航方法の工夫による CO 2 削減にも努めています 定期航空協会資料より 4

6 航空セクターの温暖化対策の例 ( 航空会社の取組 (2)) 2006 年度より アルミ合金製から新素材を用いた新型コンテナを導入 ある大型旅客機の場合 貨物用コンテナを1 台当たり約 28kg 軽量化することで 東京 -サンフランシスコ間の片道で約 1.2 トンのCO 2 削減効果があります 搭載燃料をきめ細かに計算し 安全性を十分に確保した上で 1 便当たり最大 400kg もの搭載燃料を軽減しています エンジンは使用するにつれて コンプレッサーにほこりが付着し 燃焼効率が悪くなります コンプレッサー部分のほこりを定期的に水洗除去し エンジン性能を回復 燃費を向上させています あるエアラインでは 2006 年度に2004 年度の4.5 倍の頻度で水洗除去を行ったところ 東京 - 大阪間で1070 往復分に相当する年間約 4 万トンのCO 2 を削減しました エアライン各社では水洗除去設備を拡大していく予定です 従来 満タンで運航していましたが 路線ごとに適正量を給水する方法に改善しました ある大型旅客機では 最大 300kg の軽量化を行うことができました 1990 年頃よりジェット燃料を用いる APU よりも CO 2 排出量の少ない 地上電源装置 (GPU) を優先的に利用しています 従来より 20% 軽量化された磁器食器や 1 本当たり 2g 軽いスプーンを採用するなど 軽量化に徹底的に取り組んでいます パイロットの訓練のほとんどをシミュレーターで実施しています 安全性を維持しながらエネルギー消費の少ない訓練が可能になっています 定期航空協会資料より 5

7 航空セクターの温暖化対策の例 ( 究極のエコフライト ) アジア太平洋地域における 管制機関と航空会社の連携により効率的な運航を実現し 消費燃料及び排出ガスの削減を図ろうとする取組 (ASPIRE: ASia and Pacific Initiative to Reduce Emissions) への航空局の参画にあわせて 究極のエコフライト を実施 2008 年 2 月にアメリカ オーストラリア ニュージーランドの 3 国で開始 日本は アジア地域で最初のパートナーとして 2009 年 10 月に参画 2010 年 2 月にシンガポールが参画 実施した主な CO 2 削減対策と削減量 離陸後最短の上昇経路選択 User Preferred Route 注 1 Dynamic Airborne Re-route Procedures 注 2 CDA 方式による着陸 貨物 機内搭載品の軽量化 エンジン内部の水洗い 地上動力装置 (GPU) の使用 その他 1,653kg 572kg 3,718kg 1,323kg 429kg 1,321kg 2,943kg 3,288kg 計 15,247kg 注 3 注 1 太平洋の洋上空域において運航者が運航機材 運航時刻 気象予報等を考慮し任意に作成する経路を飛行する方式 注 2 巡航中 最新の予測風を元に最適な航路を再計算し 効率の良い経路を飛行する運航方式 究極のエコフライト 便名 :JAL ウェイズ 77 便使用機材 : ボーイング 出発 : ホノルル (2009 年 10 月 10 日 13:45( 現地時間 )) 到着 : 関西国際空港 ( 同 11 日 17:50( 現地時間 )) 注 3 燃料消費量 6,069 リットルに相当日本航空インターナショナル資料より 6

8 国際航空セクターの気候変動対策において考慮すべき原則 気候変動枠組条約 京都議定書 (CBDR の原則 ) 国際民間航空条約 ( 非差別的取扱いの原則 ) UNFCCC においては 附属書 Ⅰ 国が率先して気候変動問題に対処すべきとなっており KP においては 附属書 Ⅰ 国のみに数値目標が課されている 参考 : 気候変動枠組条約第 3 条 1. 締約国は この条約の目的を達成し及びこの条約を実施するための措置をとるに当たり 特に 次に掲げるところを指針とする 1. 締約国は 衡平の原則に基づき かつ それぞれ共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力に従い 気候系を保護すべきである したがって 先進締約国は 率先して気候変動及びその悪影響に対処すべきである 国際民間航空条約 ( シカゴ条約 ) においては 締約国間の差別的待遇を避けることが原則となっている 参考 : 国際民間航空条約第 44 条 この機関の目的は 次のことのため 国際航空の原則及び技術を発展させ 並びに国際航空運送の計画及び発達を助長することである (g) 締約国間の差別待遇を避けること CBDR: Common but Differentiated Responsibility ICAO における検討では 両方の原則への配慮が必要 7

9 国際的議論の流れ (1) 2007 年の第 36 回 ICAO 総会において 2009 年末の第 15 回 UNFCCC 締約国会議 (COP15) に向けて今後の国際航空セクターの気候変動対策の枠組み ICAO 行動プログラム を策定することを決議 2009 年 10 月の国際航空と気候変動に関するハイレベル会合において ICAO 行動プログラム を承認 UNFCCC ICAO COP 年 12 月バリ 第 36 回 ICAO 総会 2007 年 9 月 GIACC/ 年 2 月 GIACC/ 年 7 月 COP 年 12 月ポズナン COP15 に向けて特別作業部会 (AWG) を設置して議論の実施 GIACC/ 年 2 月 GIACC/ 年 5 月 COP 年 12 月コペンハーゲン ハイレベル会合 2009 年 10 月 年以降の新たな枠組2013 GIACC(Group on International Aviation and Climate Change 国際航空と気候変動に関するグループ ): ICAO 行動プログラム ( 第 36 回 ICAO 総会決議 ) を策定するために設置 日 豪 伯 加 中 仏 独 印 墨 蘭 ( 第 4 回のみ ) ナイジェリア 露 サウジ 南ア スイス ( 第 1 回及び第 2 回のみ ) 英 ( 第 3 回のみ ) 米の 15 ヶ国から構成 ICAO 行動プログラム の主要構成要素 1. 国際航空セクターにおける燃料消費効率ベースのグローバル目標 2. 航空機や燃料の技術革新 航空管制の高度化等の運航の効率化 経済的手法等から構成される総合的な対策の枠組み 3. 各締約国の対策による進捗状況の報告 モニタリング手法 8

10 ICAO 行動プログラム の概要 グローバル目標 個々の国に義務を課すものではなく セクター全体で達成を目指すものと位置付け 短期 中期 長期について燃料効率 を毎年 2% 改善燃料消費量 ( リットル ) 燃料効率 = より野心的な目標について検討継続輸送量 ( RTK) 対策のバスケット対策のバスケット ICAO によるモニタリング グローバル目標 (2%/ 年の改善 ) 航空機 エンジン等に係る技術革新航空管制等の高度化航空管制等の高度化 運航上の改善運航上の改善 ( 運航効率の改善 ) ( 運航効率の改善 ) その他 ( 規制的手法 経済的手法等 ) その他 ( 規制的手法 経済的手法等 ) 注 : 対策毎の改善量はイメージ注 : 対策毎の改善量はイメージ ハイレベル会合 にて承認 更なる取組みを宣言 9

11 国際的議論の流れ (2) ICAO においては 2010 年秋に予定される第 37 回総会に向けて 19 ヶ国の航空局長又はそれに替わる政策担当者による 気候変動局長グループ (DGCIG) を設置して 検討を実施 UNFCCC ICAO COP 年 12 月コペンハーゲン DGCIG/ 年 3 月 COP16 に向けて特別作業部会 (AWG) による議論の継続 DGCIG/ 年 6 月 DGCIG/ 年 8 月 COP 年 11 月カンクン 年第 37 回 ICAO 総会 2010 年 9 月 以降の新たな枠組2013 DGCIG(Directors General of Civil Aviation Climate Group 気候変動局長グループ ): ICAO ハイレベル会合宣言に基づき 中長期に係る更なる野心的な目標 経済的手法の枠組み等について検討するために設置 日 豪 伯 加 中 独 仏 印 韓 墨 ナイジェリア 露 サウジ 星 南ア 西 UAE 英 米の 19 ヶ国から構成 ( 下線の国は GIACC にも参加 ) HLM 及びCOP15の結果等を踏まえて 第 37 回総会に向けて 以下の事項等について検討 1. より野心的な中期及び長期の目標 2. 国際航空分野における経済的手法の枠組み 3. モニタリング ( 各国による行動計画の策定 報告 ) 10

12 今後検討する目標の一例 (IATA 等の提案に準拠 ) グローバル目標案の一例 国際航空セクター全体で右表の目標を達成 短期 (~2012 年 ) 中期 (~2020 年 ) 長期 (~2050 年 ) 燃料効率を毎年 2%/ 年で改善 燃料効率を毎年 2%/ 年で改善及び炭素中立成長 CO 2 排出量を 2005 年比 50% 減 対策のバスケット 航空機 エンジン等に係る技術革新 50 航空管制等の高度化 ( 運航の効率化 ) 運航上の改善 その他 ( 規制的手法 経済的手法等 ) 注 : 対策毎の改善量はイメージ 11

13 今後必要と考えられる取組 より野心的な目標の達成のため 対策のバスケットに含まれる各種対策の積極的な推進が必要 特に 航空機 エンジン単体の更なる燃費向上 低炭素化の推進 ( 長期的には脱炭素化も視野 ) 運航効率の更なる改善 ~ICAO グローバル ATM 運用概念への対応 ~ 12

<4D F736F F F696E74202D2091E F C5F524E415690AE94F58C7689E65F C835B83932E707074>

<4D F736F F F696E74202D2091E F C5F524E415690AE94F58C7689E65F C835B83932E707074> Ministry of Land Infrastructure and Transport JAPAN CIVIL AVATION BUREAU OF JAPAN RNAV CNS/ATM 19213 RNAVRNAV ICAO RNAV RNAV 2 1.RNAV 整備の基本的考え方と RNAV 運航 3 RNAV 航空需要増大への対応 関空 2 期 (H19 年 ) 羽田再拡(H21 年 ) 成田

More information

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要) 地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ

More information

Microsoft Word - 文書 1

Microsoft Word - 文書 1 第 6 章民間航空機の運航条件 岩国空港を発着する民間航空機の飛行経路や計器飛行による進入方式 出発方式は 空域を管理する米軍が設定すると思われ これらに関しては 引き続き日米間での協議 調整に委ねられている このため ここでは民間航空機の就航に伴う運航条件について 計器飛行による進入方式 出発方式の成立可能性と想定される最低気象条件を検討した 1 民間航空機の運航に関係する基準 (1) 運航基準国内の民間空港においては

More information

1

1 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1 S62.4 H20.3 H20.4 H21.3 H21.4 21 1 2 2 3 250 4 4 5 5 6 : 250 7,000 7 7 8 9 16 20 ( ) ( ) 19 18 12 19 10 10 19 19 10 16 19 10 20 12 11 12 13 13

More information

<4D F736F F F696E74202D E93788CA48B8694AD955C89EF5F4E6F30325F D AC48E8B8CA48B865F53438FBC

<4D F736F F F696E74202D E93788CA48B8694AD955C89EF5F4E6F30325F D AC48E8B8CA48B865F53438FBC [2] ADS-B 方式高度維持性能監視の 評価結果 監視通信領域 松永圭左, 宮崎裕己 平成 29 年 6 月 8 日第 17 回電子航法研究所研究発表会 - 発表内容 - 1. 背景 2. 高度監視システム (HMS) の概要 2.1 高度誤差の内容, 算出処理 2.2 ADS-B 方式 HMS(AHMS) の測定誤差要因 3. AHMS 試験システム 3.1 試験システム概要 3.2. データ評価結果

More information

3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討 (EN-7 関連 ) 5GBAS を

3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討 (EN-7 関連 ) 5GBAS を 資料 3 平成 29 年度における CARATS の主要な活動 ~ 重点的に取り組むべき施策 ~ CARATS 事務局平成 29 年 3 月 3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討

More information

ジェット飛行実験機の導入と今後の活用について

ジェット飛行実験機の導入と今後の活用について 資料 2 平成 21 年 6 月 8 日第 29 回航空科学技術委員会 ジェット飛行実験機の導入と 今後の活用について ジェット飛行実験機 ( 以下 ジェット FTB ) は 航空機の飛行環境を再現し各種機器 の飛行実証を行うための実験用ジェット機であり 欧米各国の公的機関においても利活用が進んでいる 今般 ジェットFTBに対するニーズがわが国において高まっていることを踏まえ JAXAとしてジェットFTBを導入することとし機種及び定置場を決定したので報告する

More information

事例2_自動車用材料

事例2_自動車用材料 省エネルギーその 1- 自動車用材料 ( 炭素繊維複合材料 ) 1. 調査の目的自動車用材料としての炭素繊維複合材料 (CFRP) は 様々な箇所に使用されている 炭素繊維複合材料を用いることにより 従来と同じ強度 安全性を保ちつつ自動車の軽量化が可能となる CFRP 自動車は 車体の 17% に炭素繊維複合材料を使用しても 従来自動車以上の強度を発揮することができる さらに炭素繊維複合材料を使用することによって機体の重量を低減することができ

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 広域マルチラテレーションの概要と 評価について 電子航法研究所 宮崎裕己 1 広域マルチラテレーションとは? (WAM: Wide Area Multilateration) 最終進入エリア 空港 航空路空域を覆域に持つ航空機監視システム 航空機からの信号を複数の受信局で検出受信局 A D 監視 B C 電子研では WAM 実験装置の試作 評価を進行中 2 講演内容 評価の背景 WAMの概要 実験装置の概要

More information

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC977095D28F57298FAB978882CC8D718BF38CF092CA8AC7979D82CC8D5C91A22E707074>

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC977095D28F57298FAB978882CC8D718BF38CF092CA8AC7979D82CC8D5C91A22E707074> 将来の航空交通管理の構造 ATM の展開におけるサービス パフォーマンス トラジェクトリ 2008 年 2 月 21 日 CNS/ATM セミナー 航空局管制保安部保安企画課 ATM Concept & Transition 2003: Global ATM Operational Concept (Doc9854) - ATM システムに現存する多くの制約 関係者の様々な期待の認識 ( 特にビジネス上の期待

More information

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について 資料 3-1 温室効果ガス 見える化 の役割について (1) 本検討の目的 (2) 温室効果ガス 見える化 の意義と範囲 (3) 温室効果ガス 見える化 の目的 (4) 温室効果ガス 見える化 の構成要素の検討 (5) 温室効果ガス 見える化 取組の現状整理 (6) 温室効果ガス削減の対象と 見える化 の活用範囲 (1) 本検討の目的 温室効果ガス 見える化 推進戦略会議では 温室効果ガス排出量削減を目的とした温室効果ガス

More information

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定について 平成 17 年 10 月 28 日企業会計審議会 一経緯 当審議会は 平成 17 年 1 月の総会において 監査の品質管理の具体化 厳格化に関する審議を開始することを決定し 平成 17 年 3 月から監査部会において審議を進めてきた これは 監査法人の審査体制や内部管理体制等の監査の品質管理に関連する非違事例が発生したことに対応し

More information

untitled

untitled Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 3 4 5 6 H15 7 39.0 % 45.0 % 44.2 % 42.9 % 37.9 % 60.0 % 64.1 % 59.1 % 56.8 % 52.0 % 8 9 3.4 4.3 1.5 27.9 34.1 14.3 16.2 21.1 5.4 15.0 17.6 9.3

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 16 回電子航法研究所研究発表会 1 軌道ベース運用における 二次元飛行経路に関する一考察 海上 港湾 航空技術研究所 電子航法研究所航空交通管理領域 平林博子 ブラウン マーク ビクラマシンハ ナヴィンダ 平成 28 年 6 月 9 日 ( 木 ) 10 日 ( 金 ) 第 16 回電子航法研究所研究発表会 第 16 回電子航法研究所研究発表会 2 内容 軌道ベース運用 (TBO: Trajectory

More information

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数 5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと

More information

平成15年度 航空機等の機械工業動向調査事業

平成15年度 航空機等の機械工業動向調査事業 ( 公財 ) 航空機国際共同開発促進基金 解説概要 16-4-1 この解説概要に対するアンケートにご協力ください エアバス A350 について 1 背景エアバスは 2004 年 12 月 10 日に ボーイング B787 の対抗馬としての A350 に関する Authorization To Offer( 以下 ATO) を得て 近い将来のローンチを目指して ローンチ候補エアラインへの提案 受注活動を積極的に行っている

More information

お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします -

お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします - 新生スカイマークの方針および 2016~2018 年度中期経営計画を策定 2016 年 3 月 28 日 スカイマーク株式会社は 新生スカイマークの方針 および 2016~2018 年度中期経営計画 を策定いたしましたので お知らせいたします 新生スカイマーク は社会から評価されお客様に愛される航空会社となるべく また社員一人一人が新生スカイマークの一員として共通の目標を持ち日々の業務にあたることができるよう

More information

npg2018JP_1011

npg2018JP_1011 環境に関わる責任 日本製紙グループでは バリューチェーンの各段階で発生する 環境負荷を可能な限り小さくすることを目指し 持続可能な循環型社会の構築に貢献していきます 評価指標 重要課題 日本製紙 株 斜里社有林 目標 達成状況 2017 年度 気候変動問題への取り組み 温室効果ガス排出量 2020年度までに2013年度比で10%削減する 3.9 削減 2020年度までに98%以上とする 98.6 自社林の森林認証取得率

More information

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1- 平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 2006 3. 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1- エネルギー対策特別会計 ( 経済産業省分 ), 一般会計 ( 資源エネルギー庁分 ) -2- エネルギー安全保障の強化

More information

機密性 2 情報 滑走路端安全区域 (RESA) 対策に関する指針 概要版 平成 29 年 3 月航空局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

機密性 2 情報 滑走路端安全区域 (RESA) 対策に関する指針 概要版 平成 29 年 3 月航空局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 滑走路端安全区域 (RESA) 対策に関する指針 概要版 平成 29 年 3 月航空局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism RESA に係るこれまでの取組み及び技術検討会の設置 これまでの取組み 平成 22 年 6 月 : ICAO UASOP( ICAO が実施する安全監査 ) より 全ての飛行場において国際標準に準拠するか

More information

4 14 21 26 4 16 01 25 6 4 14 21 26 6.5 7 4 14 22 07 5.8 6 4 15 00 03 6.4 6 4 16 01 25 7.3 7 4 16 01 45 5.9 6 4 16 03 55 5.8 6 4 16 09 48 5.4 6 3.5 201

4 14 21 26 4 16 01 25 6 4 14 21 26 6.5 7 4 14 22 07 5.8 6 4 15 00 03 6.4 6 4 16 01 25 7.3 7 4 16 01 45 5.9 6 4 16 03 55 5.8 6 4 16 09 48 5.4 6 3.5 201 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 4 14 21 26 4 16 01 25 6 4 14 21 26 6.5 7 4 14 22 07 5.8 6 4 15 00 03 6.4 6 4 16 01 25 7.3 7 4 16 01 45 5.9 6 4 16 03 55 5.8 6 4 16 09 48 5.4 6 3.5

More information

JAXA航空シンポジウム2015「気象を予測し安全かつ効率的な離着陸を実現する技術」

JAXA航空シンポジウム2015「気象を予測し安全かつ効率的な離着陸を実現する技術」 気象を予測し安全かつ効率的な離着陸を実現する技術 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構航空技術部門航空技術実証研究開発ユニット気象情報技術セクションリーダ又吉直樹 目次 1. 効率的な離着陸を実現する技術 航空機自身が作り出す渦流 ( 後方乱気流 ) に起因する離着陸間隔を短縮する技術 後方乱気流 出展 :NASA 2. 安全な離着陸を実現する技術 空港周辺の風の乱れ ( 低層風擾乱 ) を自動で検出

More information

244650/07 酒井正子

244650/07 酒井正子 40 11 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 10,000 8,000 6,000 2,000 0 0 1975 1975 1975 1977 1977 1979 1979 1981 1977 1979 1981 1981

More information

Microsoft PowerPoint - 4_林野庁_rev._GISPRI_IGES_COP21_林野庁_発表用.pptx

Microsoft PowerPoint - 4_林野庁_rev._GISPRI_IGES_COP21_林野庁_発表用.pptx 機密性 情報 COP21 における 地セクターの議論の概要 2016 年 1 20 IGES/GISPRI 共催 COP21 報告シンポジウム於全社協 灘尾ホール東京 林野庁森林利 課森林保全推進官塚 直 1 本 の概要 地セクターとは COP21 における 地セクターの主な論点 今後の課題 2 地利 と気候変動 -IPCC 第 5 次評価報告書から 19 世紀までは 地利 からの排出がほとんど 現在では化

More information

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る ) 平成 29 年 7 月 7 日 海事局海洋 環境政策課 内航船省エネルギー格付制度事務取扱要領 ( 暫定運用 ) 第 1 趣旨 この要領は 内航船省エネルギー格付制度 ( 以下 格付制度 という ) の暫定運用に関 する事務取扱について 必要な事項を定めるものとする 第 2 格付制度 (1) 格付制度の概要格付制度は 海運事業者等からの申請に基づき 国土交通省海事局が省エネ 省 CO2 対策の導入による船舶の

More information

参考資料 国土交通省所管分野における社会資本の将来の維持管理 更新費の推計 平成 30 年 11 月 30 日国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 国土交通省所管分野における維持管理 更新費の推計結果 ( 平成 30 年度 ) 予防保全の考え方によるインフラメンテナンスの実施を基本として 近年の取組の実績や新たな知見等を踏まえ

More information

Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2

Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2 UNDP Empowered lives. Resilient nations. UNDP UNDP 1 Rodrigo Domingues UNDP 2013 5 2008 Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2 1 UNDP 2005 UNDP UNDP 50 2 168 177 UNDP 3 UNDP 2000 2012 90 1

More information

Microsoft Word - 基本計画(バイオジェット)_

Microsoft Word - 基本計画(バイオジェット)_ P17005 バイオジェット燃料生産技術開発事業 基本計画 新エネルギー部 1. 研究開発の目的 目標 内容 (1) 研究開発の目的世界の航空輸送部門では 今後も拡大する航空需要予測を背景に 地球温暖化対策や石油価格変動に対するリスクヘッジの確保が業界としての大きな課題となっている 国際民間航空機関 (ICAO) は 長期的な低炭素化目標を策定し その達成にバイオジェット燃料の導入が不可欠としている

More information

H28秋_24地方税財源

H28秋_24地方税財源 次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information