柔軟で弾力的な給付設計について
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- りえ あいしま
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1 第 8 回社会保障審議会企業年金部会平成 26 年 9 月 11 日資料 4 Ⅱ ニーズの多様化への対応 柔軟で弾力的な給付設計
2 1 1. 企業年金における給付設計の現状 我が国の企業年金制度は DB 法と DC 法の 2 法に基づき 基本的には 給付と拠出のどちらを先に決めるか といった考え方に基づき運営されている このため DB 制度では 運用等のリスクが事業主に偏る一方 DC 制度では 運用のリスクが加入者に偏ることとなり DB DC の二者択一では 労使のどちらかにリスクが偏る構造となっている こうしたリスクの偏りへの対応として 平成 14 年度にキャッシュバランスプランが導入され 普及が進むなど 事業主と加入者の間でリスクを分け合う考え方が拡がり始めている
3 確定給付企業年金 (DB) と確定拠出年金 (DC) 我が国の企業年金は 確定給付企業年金法 及び 確定拠出年金法 に基づき運営 確定給付企業年金 (Defined Benefit 次頁以降 DB という ) は あらかじめ加入者が将来受け取る年金給付の算定方法が決まっている制度 資産は企業が運用 確定拠出年金 (Defined Contribution 次頁以降 DC という ) は あらかじめ事業主が拠出する掛金の額が決まっている制度 資産は加入者個人が運用 確定給付企業年金 (DB) 確定拠出年金 (DC) 給付 給付 拠出 企業が運用 拠出 加入者個人が運用 あらかじめ給付の算定方法が決まっている 2 あらかじめ拠出額が決まっている
4 DB 制度の基本的な仕組みについて DB 制度では あらかじめ定めた給付が賄えるよう掛金額を計算し 事業主が拠出 資産の運用状況等により あらかじめ定めた給付に対して積立不足が発生した場合には 事業主が追加で掛金を拠出することにより 不足額を埋め合わせる必要 DB 制度の仕組み ( イメージ ) 予定利率 積立不足 運用実績 企業が企業全体で運用 給付 事業主の責任 ( 事業主が追加で拠出 ) 拠出 給付を賄うための掛金を計算し 事業主が掛金額を拠出 3 あらかじめ給付の算定方法 が決まっている 給与比例ポイント制など
5 DC 制度の基本的な仕組みについて DC 制度は あらかじめ定められた拠出額とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される仕組み 拠出された掛金は 個人ごとに明確に区分された勘定で管理 資産の運用が低調でも 事業主の追加拠出はない ( 加入者の自己責任 ) DC 制度の仕組み ( イメージ ) 想定利回り 運用損 拠出 運用実績 個々の加入者が個人単位で運用 給付 加入者の責任 ( 事業主の追加拠出なし ) 運用の結果は 加入者の自己責任となるため 事業主は 資産運用に関する基礎的な資料の提供等 ( いわゆる 投資教育 ) を行うよう努めなければならない あらかじめ拠出額が決まっている 4 拠出額と運用収益との合計額をもとに給付額が決まる
6 DB 制度と DC 制度におけるリスクの偏りについて = 5 = DB 制度では 運用等のリスクが事業主に偏る一方 DC 制度では 運用のリスクが加入者に偏ることとなり DB DC の二者択一では 労使のどちらかにリスクが偏る構造 そこで こうしたリスクの偏りをなくし 労使でリスクを柔軟に分け合うことができる仕組みとして DB 法の施行 ( 平成 14 年 ) とともに キャッシュバランスプラン による設計を導入 DB 制度 DC 制度 積立不足が発生したら事業主が追加拠出により補填する必要がある 運用が低調でも事業主による補填はなく 加入者の自己責任 事業主にリスクが集中 加入者にリスクが集中 DB 法施行時 ( 平成 14 年 ) に両者のリスクを分け合うことができる仕組みとして キャッシュバランスプラン ( 次頁参照 ) による設計を可能に
7 キャッシュバランスプランの基本的な仕組みについて 1 キャッシュバランスプランとは あらかじめ定められた拠出額と 指標 ( 国債の利回り等 ) による利息額との合計額をもとに 年金給付額が決定される仕組み (DB 法令に規定 ) 一定の拠出額をもとに 指標に連動して給付が決定されるという意味では DC 制度 指標に対する不足額を事業主が追加拠出するという意味では DB 制度の特徴をもつ キャッシュバランスプランの仕組み ( イメージ ) 指標としては 国債の利回り 消費者物価指数 賃金指数 東証株価指数等が認められており どれを指標とするかは企業ごとに決める 拠出 予定利率 指標 運用実績 企業が企業全体で運用 積立不足 給付 事業主の追加拠出なし ( 指標に連動する部分 ) 事業主が追加で拠出 ( 実績が指標を下回る部分 ) 事業主と加入者でリスクを分け合う あらかじめ拠出額は決まっている 6 指標に応じて給付額が決まる
8 キャッシュバランスプランの基本的な仕組みについて 2 平成 26 年 4 月からは キャッシュバランスプランの指標として さらに 積立金の運用実績 も認めることとした ( ただし 拠出元本は保証 ) これにより DB 制度において DC 制度の特徴をより強く持つ給付設計も可能となった 実績連動型のキャッシュバランスプランの仕組み ( イメージ ) 事業主の追加拠出なし 予定利率 元本 積立不足 事業主が追加で拠出 指標 = 運用実績 企業が企業全体で運用 給付 拠出 DC 制度の特徴をより強く持つ ( 事業主による追加拠出の可能性が小さい ) 仕組み あらかじめ拠出額は決まっている 運用実績に応じて給付額が決まる ( 拠出元本は保証 ) 7
9 現行制度で可能な給付設計について 8 この結果 現行の DB 制度 DC 制度で可能な給付設計は 事業主と加入者の間のリスクの分け合い方に応じて以下のとおりとなっている 現行制度で可能な給付設計 給付設計法令概要運用リスクの分担参照 伝統的な DB DB 法令 給与比例やポイント制など 給付の算定方法があらかじめ決まっている 運用実績が予定利率を下回るリスクを全て事業主が負う P3 事業主 指標連動型キャッシュバランスプラン 実績連動型キャッシュバランスプラン DB 法令 DB 法令 一定の拠出額をもとに 指標 ( 国債の利回り等 ) に連動して給付額が決定される 一定の拠出額をもとに 積立金の運用実績に連動して給付額が決定される ( 元本保証あり ) 運用実績が指標を下回るリスクを事業主が 指標が予定利率を下回るリスクを加入者が負う 運用実績が元本を下回るリスクを事業主が 運用実績が予定利率を下回るリスクを ( 元本までは ) 加入者が負う P6 P7 リスクの分担 伝統的な DC DC 法令 あらかじめ定められた拠出額とその運用収益との合計額をもとに給付額が決定される 運用によるリスクは全て加入者が負う P4 加入者
10 キャッシュバランスプランの導入状況 現行制度で可能な給付設計のうち キャッシュバランスプランは 唯一運用のリスクを事業主と加入者で分け合うことができる仕組み 平成 14 年の導入からおよそ十年で すでに 4 分の 1 程度 1 がキャッシュバランスプラン又はその類似型 2 を導入しており ( 特に 1,000 人以上規模の企業では 5 割を超える導入率 ) 給付の設計において リスクを分け合う という考え方が拡がっている キャッシュバランスプランの導入状況 1 確定給付企業年金又は厚生年金基金を実施している企業に占める割合 2 受給期間中の年金額のみ指標に連動させる仕組み キャッシュバランスプランを採用 キャッシュバランスプラン類似型を採用 その他の方法を採用 企業規模計 規模 1,000 人以上 % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 9 ( 出所 ) 人事院 平成 23 年民間企業の勤務条件制度等調査
11 ( 参考 ) キャッシュバランスプランについて ( 詳細 ) キャッシュバランスプランは 仮想個人勘定 に累積された付与額とその利息額の合計額を原資として年金給付を行う仕組み 仮想個人勘定 に将来の年金原資を累積 Cash Balance の balance は 口座残高 を意味する 原資を年金にして受給 40 年加入した場合のイメージ 付利 前年の残高に対する指標 ( 国債の利回り等 ) による利息 1 年目の付与額 2 年目の付与額 1 年目の付与額 3 年目の付与額 2 年目の付与額 1 年目の付与額 4 年目の付与額 3 年目の付与額 2 年目の付与額 1 年目の付与額 39 年目の付与額 4 年目の付与額 3 年目の付与額 2 年目の付与額 1 年目の付与額 40 年目の付与額 39 年目の付与額 4 年目の付与額 3 年目の付与額 2 年目の付与額 1 年目の付与額 年金原資 1 年目の年金額 2 年目の年金額 仮想個人勘定残高に累積された原資を年金現価率で割ることにより 年金化 3 年目の年金額 4 年目の年金額 5 年目の年金額 加入退職支給開始給与の一定割合等による付与 一定期間ごとに指標による改定 キャッシュバランスプラン (CBP) と DC の主な相違 CBP 付与額利息額資産の運用元本保証 実際に拠出した掛金額とは限らない ( 掛金額は別途数理計算により決定 ) 指標による H26.4 から運用実績も可 集団で行う 付与額の元本を保証 DC 実際に拠出した掛金額運用実績による個人毎に行う保証なし 10
12 11 2. 諸外国における事例等 諸外国においても 事業主と加入者で柔軟にリスクを分け合う という視点に立って 現在 DB DC 双方の特徴をもつ新たな給付設計が導入又は検討され始めており 企業年金制度における設計の多様化は 世界的な流れとなっている 事例 オランダ : 集団型 DC 掛金水準を一定期間固定し その期間は年金債務に対する積立水準等に応じて給付のスライド等を調整する カナダ :Target Benefit Plan 積立不足が発生したら あらかじめ労使で定めた計画に基づき 掛金や給付の額を調整する 英国 :DA(Defined Ambition) 制度 DB 制度の柔軟化 保証の要素を加えた DC 制度 集団型 DC 米国 : フロアオフセットプランほか DC 制度からの給付が最低保証額を下回った場合の補填を DB 制度から行う仕組みほか
13 諸外国の状況について 諸外国においても 労使で柔軟にリスクを分け合う という視点に立って 現在 DB DC 双方の特徴をもつ新たな給付設計が導入又は検討され始めている 諸外国における導入 検討事例 国給付設計概要参照 オランダ Collective DC ( 集団型 DC) DC 制度の要素を取り入れた DB 制度 掛金水準を一定期間固定し その間は 年金債務に対する積立水準に応じて年金額のスライド等を調整する仕組み 企業会計上は 確定拠出制度として取り扱われている ( 導入済み ) P13 カナダ Target Benefit Plan ( 目標給付プラン ) あらかじめ労使で定めた計画に基づき 積立状況に応じて掛金 給付の調整を行う仕組み 給付は 受給権の保護レベルに差のある二層の構造で設定 掛金は 事業主負担を固定しても変動させてもよい ( 検討の段階 ) P14 英国 Defined Ambition 労使で柔軟にリスクシェアを図るための設計として提案 1 平均余命の伸びに応じて支給開始年齢を変化させる等の DB 制度の柔軟化 2 保証要素を加えた DC 制度 3 オランダを参考とした集団型 DC 制度などを提案 ( 検討の段階 3 は法案を提出 ) P15 米国 Floor Offset Plan 等 DB 制度と DC 制度を組み合わせた仕組み あらかじめ最低保証額 ( フロア ) を設定し DC 制度からの給付が当該額を上回った場合は DC 制度からのみ支給 下回った場合はその差額を DB 制度から補填 ( オフセット ) する仕組み ( 導入済み ) 12 P16
14 13 ( 参考 1) オランダ - 集団型 DC(CDC)- オランダでは 確定給付制度の枠組みを維持しつつ 確定拠出制度の要素を取り入れた集団型 DC (Collective Defined Contribution) 制度が普及している オランダにおける CDC 制度の概要 法令上は確定給付制度と位置付けられ 給付の算定式 ( 例 : 平均給与 一定率 (2%) 勤続年数 ) が存在する 個人別の DC 制度にあるような個人別勘定は持たない 純粋な確定給付制度と同様の積立基準が適用され 1 年金債務に対し 105% 以上の積立を行うことと 2 資産構成等に応じた十分なリスクバッファーを持つこと ( 平均で年金債務の概ね 25% 程度 ) が求められる 掛金水準は一定期間維持され 積立水準に応じて 受給者も含めた年金額のスライドを調整し 積立水準が一定水準以下に低下した場合には年金額を減額することも可とする仕組み 掛金水準が一定期間固定されることから 企業会計上は確定拠出制度として取り扱われている 近年では 運用環境の変化による積立状況の悪化から 給付の減額が実際に行われるようになっている
15 14 ( 参考 2) カナダ -Target Benefit Plan の検討 - カナダでは 2014 年 4 月に発出されたコンサルテーションペーパーにおいて 目標給付プラン (Target Benefit Plan) の導入が提案されている コンサルテーションペーパーの概要 掛金の設定は 以下のいずれでもよい 1 事業主が負担する掛金を固定し 積立不足の際は従業員からの掛金を増加させる 2 事業主が負担する掛金を所定の上限の範囲内で変動させることにより 積立不足等に対応する 給付の構造は 以下の二層構造とする 1 保護レベルが高く 最後の手段としてのみ減額が可能な 基本給付 2 比較的保護レベルが低く 基本給付が減額される前に減額が可能な 副次的給付 次のうちいずれかの方法による財政検証を実施する 1 給付債務 + 下方乖離準備金 の積立が行われているかどうか 2 給付債務の積立が行われており かつ 90% 以上の確率で基本給付が削減されない見込み かつ 75% 以上の確率で副次的給付が削減されない見込みであるかどうか あらかじめ事業主 加入者等の代表者により定めた 積立不足の回復計画 積立剰余の利用計画 に基づき 積立不足 剰余の状況に応じて 掛金や給付の調整を行う ( 計画には 採用した掛金 給付モデルや積立方法と整合的となるように回復 利用の手段やその優先順位を定める )
16 コンサルテーションペーパーの概要 (1) DB の柔軟化 (2) 保証要素を加えた DC (3) 集団型 DC の導入 1 物価スライドの義務づけを緩和し 積立比率等に応じて給付を変動させることができる仕組み 2 離職した時点でそれまでに付与された年金受給権相当額を DC ファンドに自動移換する仕組み 3 年金の支給開始年齢を平均余命の伸びに応じて変化させることができる仕組み 提出された法案の概要 1 退職時の勘定残高が払い込まれた保険料の総額を割り込まないことを保証する仕組み 2 拠出元本 ( の一部 ) について 一定の期間 投資リターンを保証する仕組み 3 投資額の一部を 一定の最低額を保証する退職所得保険の購入に充てる仕組み 事業主による拠出は固定される 個人別の資産勘定を持たず 拠出額はプールして集団で運用する 給付の目標額は定めるが 実際の給付は運用結果に応じたものとなり 積立が十分でない場合には 労使の判断のもと スライドを調整したり 目標給付を減額させる等の対応をとる DB DA DC を 以下のとおり法的に分類した上で (3) について DA 制度に当たるものとして法制化されている DB DA DC ( 参考 3) 英国 -DA(Defined Ambition) 制度の検討 - 英国では 従来の DB 制度と DC 制度の枠組みを超えて 事業主と加入者の間で柔軟にリスク分担を図るための制度 ( DA 制度 ) が検討されている 2013 年 11 月に公表されたコンサルテーションペーパーでは (1)DB の柔軟化 (2)DC に保証の要素を加えた仕組みに加え (3) 集団型 DC の導入案が提示されている 2014 年 6 月に提出された法案では (3) について法制化されている 固定された標準的年齢から終身にわたり退職給付を支給するものであり 当該給付に関して完全な約定がある制度 退職給付の少なくとも一部に約定があるが DB 制度には該当しない制度 加入者に支払われる退職給付に関していかなる約定もない制度 15
17 ( 参考 4) 米国 - その他のハイブリッド型年金 - その他 DB DC のハイブリッド型年金の一種として 例えば フロア オフセットプランやターゲット ベネフィットプランなどがある フロア オフセットプラン DC 制度からの給付額が最低保証額を上回った場合は DC 制度からのみ支給し 下回った場合はその差額を DB 制度から補填する仕組み DC 制度において 最低保証額を下回る運用リスクは企業が負うこととなるため 原則として運用対象の選択肢は個別の加入者には認めない 加入 イメージ DC 制度の残高 最低保証額 支給 DB からの給付 DC からの給付 ターゲット ベネフィットプラン あらかじめ給付額の目標を設定し その給付額から数理計算により逆算した拠出額を積み立てる仕組み 実際の給付額は拠出した掛金とその運用実績の合計額となり 運用成果が目標から乖離しても企業による差額補償はなく 加入者が運用リスクを負う 目標給付額を設定して掛金額を計算することを除いては DC 制度である イメージ 想定利回りにより 必要な拠出額を計算 拠出額 目標給付額 P14 のカナダにおける Target Benefit Plan とは異なる 16
18 17 ( 参考 5) その他の提言 その他 第 5 回企業年金部会の関係団体からのヒアリングにおいて 企業年金連絡協議会から 協働運用型 DC 制度の創設 及び 元本保証付協働運用型 DC 制度の創設 が提案されている 以下 第 5 回社会保障審議会企業年金部会企業年金連絡協議会提出資料より抜粋 提言 1 協働運用型 DC 制度の創設 労使合意に基づく単一ポートフォリオで DB 用運用商品でも運用できる DC 加入者には運用商品の選択の必要性がなく 提示されたプランで運用 年金制度 基礎的運用知識 老後生活設計に必要な知識等ライフプラン教育を重視 提言 2 元本保証付協働運用型 DC 制度の創設 協働運用型 DC に元本保証を組み合わせた制度 退職時個人勘定残高が拠出金元本を下回る場合は 事業主が差額を補填 DC 制度内で補填を行う方法と退職一時金など DC 制度外で行う方法を想定
19 3. 柔軟で弾力的な給付設計 の論点 18
20 19 柔軟で弾力的な給付設計 の論点 背景 DB 法と DC 法の 2 法に基づき 基本的には 給付と拠出のどちらを先に決めるか といった考え方に基づき運営 最近の企業の動きとして DB は企業リスクが大きいとして DC に移行する動きが進む傾向にあるが 一方で DC は従業員個人にリスクが大きいという意見もあるところ こうした意見への対応として 平成 14 年にキャッシュバランスプランが導入され 普及が進むなど 事業主と加入者の間でリスクを分け合う考え方が拡がり始めており 企業年金の更なる普及のためにも 更なる柔軟な制度設計が求められている これは 諸外国の動向を見ても同様の傾向
21 20 柔軟で弾力的な給付設計 の論点 論点 DB 制度については 労使の判断のもと あらかじめ約束した給付に 積立状況に応じた柔軟性をもつ給付を組み合わせるなど 積立水準 ( 剰余 不足 ) の状況を一定程度給付にも反映させることのできる より弾力的な給付設計の導入について 検討してはどうか ( 例 ) 債務に対する積立の水準等に応じて給付のスライド等を調整する仕組み ( 参考 : オランダ ) 基本給付 ( 固い給付 ) と副次的給付 ( 柔らかい給付 ) の二層構造で給付を設計する仕組み ( 参考 : カナダ ) あらかじめ労使で定めた計画に基づき 積立状況に応じて掛金 給付の調整を行う仕組み ( 参考 : カナダ ) 終身年金を支給する場合において 余命の伸びを年金額改定等に反映させる仕組み ( 参考 : 英国 ) DC 制度については いわゆる 投資教育 を必要に応じて実施することを前提に 労使の判断のもと 資産を集団で運用する仕組みや これに DB 制度からの保証を組み合わせる仕組みの導入について 検討してはどうか 上記設計を導入した場合のガバナンスのあり方については 別途 ガバナンスの確保 について議論する際に検討
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確定給付企業年金制度のご案内 ━ 大阪府電設工業企業年金基金のご案内 ━
確定給付企業年金制度のご案内 大阪府電設工業企業年金基金のご案内 1. 設立の意義 このたび 大阪府電設工業企業年金基金は 加入者の老後の生活の安定を図ることを目的として 平成 29 年 4 月 1 日に厚生労働大臣より設立の認可が得られ 新制度がスタートしました 少子高齢化が進み公的年金の縮小が懸念されるなか 老後の所得保障の一助として 公的年金に上乗せして支給する企業年金の役割は決して小さくないと考えられます
上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり
厚生年金基金残余財産の 分配金に係る Q&A 目次 Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか 1 Q2. 分配金の特徴はなにか 2 Q3. 分配金はいつ支払われるのか 3 Q4. 分配金は何を基準にしてどのように計算されるのか. 4 Q5. 分配金の算定基礎となる最低積立基準額とはどのようなものか 5 Q6. 他者と比較して分配金の水準が大きい方がいるがその理由はなにか. 7 Q7.
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- 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 生命保険料控除 個人年金保険料控除 一般生命保険料控除
2013(平成25年度) 確定拠出年金実態調査 調査結果について.PDF
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- 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 生命保険料控除 個人年金保険料控除 一般生命保険料控除
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第 1 問 X 株式会社 ( 以下 X 社 という ) に勤務するAさん (58 歳 ) は 妻 Bさん (55 歳 ) との2 人暮らしである X 社は 65 歳定年制を採用しているが 再雇用制度が設けられており その制度を利用して同社に再雇用された場合 最長で 70 歳まで勤務することができる Aさんは 65 歳になって定年退職した後に他社で再就職する場合と再雇用制度を利用してX 社に勤務し続けた場合における雇用保険からの給付や公的年金制度からの老齢給付について理解したいと思っている
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平成 27 年 10 月から 共済年金は厚生年金に統一されます ~ 被用者年金制度の一元化と年金払い退職給付の創設 ~ 現在 皆さまは国家公務員共済年金に加入していますが 被用者年金制度の一元化により 平成 27 年 10 月から厚生年金に加入することとされています また 新たな 年金払い退職給付 が創設されることにもなっています そこで 今回のリーフレットでは この被用者年金制度の一元化が行われることとなった経緯や
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2018 年 10 月末 ニッセイ指定通貨建生存給付金付変額保険 ( 米ドル建 ) < 指定通貨建生存給付金付変額保険 ( 無配当 2017)> ご留意いただきたい事項 1 特徴としくみ 2 特別勘定のラインアップ 3 特別勘定の運用状況 ( ユニット価格および資産残高 ) 4 ユニット価格とユニット価格騰落率の状況 5 お客さまにご負担いただく諸費用等について 当資料は ニッセイ指定通貨建生存給付金付変額保険
おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金
なるほど金融 おカネはどこから来てどこに行くのか 資金循環統計の読み方 第 4 回 2013 年 11 月 6 日全 6 頁 表情が変わる保険会社のお金 金融調査部主任研究員島津洋隆 前回 日本の年金を通じてどのようにおカネが流れているのかということについて説明しました 今回は 保険会社を巡るおカネの流れについて注目します Q1 保険会社のおカネの流れはどうなっていますか A1 保険会社は加入者から預かった保険料を金融資産として運用する一方で
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給付 報道事業企業年金基金の給付の仕組みについて 平成 30 年 8 月 東京都報道事業厚生年金基金 目次 はじめに 1. 報道事業企業年金基金の制度 4 (1) 掛金と給付 (2) 仮想個人勘定残高 2. 給付の種類および概要 6 3. 老齢給付金 8 4. 脱退一時金 ( 加入者期間 10 年以上 ) 12 5. 脱退一時金 ( 加入者期間 1 月以上 10 年未満 ) 14 6. 遺族給付金
問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が
選択式 対策編 平成 28 年厚生労働白書 問 1 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している 1 国民医療費とは 医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものであり 具体的には 医療保険制度等による給付 後期高齢者医療制度や公費負担医療制度による給付 これに伴う患者の一部負担などによって支払われた医療費を合算したものである
参考資料1 民間における企業年金・退職金制度の実態
参考資料 1 民間における企業年金 退職金制度の実態 1 民間企業退職給付調査の実施状況 第 1 表企業規模別調査企業 集計状況 ( 単位 : 社 ) 項目 企業規模 規模計 1,000 人以上 500 人以上 1,000 人未満 100 人以上 500 人未満 50 人以上 100 人未満 全国の企業数 ( 母集団 ) 退職給付調査対象企業数 ( 標本 ) 36,953 1,854 2,474 19,323
各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数
5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと
