電力システム改革の検討状況

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1 電力システム改革について 平成 25 年 11 月 19 日 経済産業省資源エネルギー庁 電力改革推進室 日置純子

2 目次 1 我が国における電気事業制度 2 これまでの電気事業制度改革の概要 3 東日本大震災の経験 4 電力システム改革専門委員会 5 電力システムに関する改革方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) 6 改革を行う 3 つの目的 7 改革の柱 1 広域系統運用の拡大 8 改革の柱 2 小売の全面自由化 12 改革の柱 3 法的分離の方式による送配電部門の一層の確保 18 改革後の電気事業者の姿 21 電力システム改革の工程と電気事業法改正スケジュール 22 電力システム改革の効果 23 新たなビジネス展開の可能性と課題 ( まとめ ) 25

3 我が国における電気事業制度 2 戦後 我が国においては 垂直一貫体制による地域独占 投資回収の保証 ( 総括原価料金 ) により 大規模電源の確保と地域への供給保証を実現 国民生活の発展や経済成長を大きく支えてきた 平成 7(1995) 年以降 4 次にわたる制度改革により 小売の一部の自由化等を実施 制度改革前 ( 平成 7(1995) 年以前 ) 現在 ( 平成 15(2003) 年 ~) 発電 卸電気事業者 自家発電 発電 卸供給 (IPP) 卸電気事業者 発電事業者及び特定規模電気事業者 ( 新電力 ) 特定電気事業者 自家発電 送配電 一般電気事業者 (10 電力会社 ) 送配電 一般電気事業者 ネットワーク利用 ( 託送供給 ) ( 情報遮断 内部相互補助禁止 市場監視等 ) 小売 小売 特定規模電気事業者 ( 新電力 ) 需要家 ( 電気の最終使用者 ) 自家消費 規制需要家 ( 家庭等 ) 自由化部門の需要家 ( 工場 オフィスビル等 ) 特定地点の需要家 自家消費

4 これまでの電気事業制度改革の概要 3 我が国電気事業についての高コスト構造に関する指摘等を踏まえ 平成 7(1995) 年より 累次の電気事業制度改革を実施 発電部門においては競争原理を導入するとともに 小売部門においては 自由化 の範囲を順次拡大 一般電気事業者と新規参入者との競争条件の均一化を図る観点から 送電部門の公平性を確保 第 1 次制度改革 ( 平成 7(1995) 年電気事業法改正 施行 ) 1 卸電気事業の参入許可を原則として撤廃し 電源調達入札制度を創設して 発電部門において競争原理を導入 2 特定電気事業制度を創設し 特定の供給地点における電力小売事業を制度化 3 一般電気事業者の自主性を認める方向で料金規制を見直し 選択約款を導入 第 2 次制度改革 ( 平成 11(1999) 年電気事業法改正 平成 12(2000) 年施行 ) 1 小売部門において 特別高圧需要家 ( 原則 契約電力 2 千 kw 以上 ) を対象として部分自由化を導入 2 料金の引下げ等 電気の使用者の利益を阻害する恐れがないと見込まれる場合においては これまでの規制を緩和し 認可制から届出制に移行 第 3 次制度改革 ( 平成 15(2003) 年電気事業法改正 平成 17(2005) 年施行 ) 1 小売部門において 高圧需要家 ( 原則 契約電力 50kW 以上 ) まで部分自由化範囲を拡大 2 一般電気事業者の送配電部門に係るルール策定 監視等を行う中立機関 ( 送配電等業務支援機関 ) を創設 3 一般電気事業者の送配電部門における情報遮断 差別的取扱いの禁止等を電気事業法により担保 4 全国大の卸電力取引市場を整備 第 4 次制度改革 ( 平成 20(2008) 年 ) 1 卸電力取引所の取引活性化に向けた改革 及び送電網利用に係る新電力の競争条件の改善 2 安定供給の確保及び環境適合に向けた取組の推進 ( グリーン電力卸取引の導入等 ) 小売部門の自由化範囲は拡大せず (5 年後を目途に範囲拡大の是非について改めて検討 )

5 東日本大震災後の経験 4 しかし 部分自由化では競争が不十分といった課題 ( 新規参入者 ( 新電力 ) の市場シェアが 3~4% 程度等 ) に加え 東日本大震災による原発事故やその後の電力需給の逼迫により 様々な課題が顕在化 1: 需要家の 選びたい という声の増大や 計画停電等の画一的 強制的な手法によらない需要抑制策の必要性 ( 小売全面自由化 ) 2: 電力取引所の活用による全国大での効率的な電源利用や 発電部門での効率追求の必要性 ( 供給サイドの改革 ) 3: 再生可能エネルギーの送電系統への接続が円滑にできないという声の増大や コジェネなど分散型電源の導入拡大の必要性 ( 発電の多様化 ) 4: 地域間の電力融通や広域的な供給力の有効活用の必要性 ( 送配電の広域化 ) 5: 小売や発電の自由化 多様化に対応し あらゆる電力を公平中立に届ける仕組みの必要性 ( 送配電の中立化 )

6 電力システム改革専門委員会 5 24 年 2 月に総合資源エネルギー調査会に電力システム改革専門委員会を設置し 7 月 13 日の専門委員会で 電力システム改革の基本方針 を取りまとめ 同年 11 月に専門委員会で詳細設計の議論を再開 25 年 2 月 8 日に報告書を取りまとめ 委員長伊藤元重東京大学大学院経済学研究科教授 委員長代理安念潤司中央大学法科大学院教授 委員伊藤敏憲 ( 株 ) 伊藤リサーチ アンド アドバイザリー代表取締役兼アナリスト 大田弘子政策研究大学院大学教授 小笠原潤一 ( 財 ) 日本エネルギー経済研究所電力グループマネージャー 研究主幹 柏木孝夫東京工業大学特命教授 高橋 電力システム改革専門委員会委員名簿 洋 ( 株 ) 富士通総研経済研究所主任研究員 辰巳菊子公益社団法人日本消費生活アドバイザー コンサルタント協会常任顧問 八田達夫学習院大学特別客員教授 松村敏弘東京大学社会科学研究所教授 横山明彦東京大学大学院新領域創成研究科教授 第 1 回 (2 月 2 日 ) 第 2 回 (3 月 6 日 ) 第 3 回 (4 月 3 日 ) 第 4 回 (4 月 25 日 ) 第 5 回 (5 月 18 日 ) 第 6 回 (5 月 31 日 ) 第 7 回 (6 月 21 日 ) 第 8 回 (7 月 13 日 ) 第 9 回 (11 月 7 日 ) 第 10 回 (12 月 6 日 ) 第 11 回 (1 月 21 日 ) 第 12 回 (2 月 8 日 ) 議題 : 電力システム改革に関するタスクフォース 論点整理 について 議題 : 需要サイドの取組について 議題 : 供給の多様性について 議題 : 競争の促進と広域化について 議題 : 総合的な検討 (1) 小売全面自由化 送配電部門の広域化 中立化 議題 : 総合的な検討 (2) 送配電部門の広域化 中立化 卸電力市場の活性化等 議題 : 総合的な検討 (3) 送配電部門の広域化 中立化 卸電力市場の活性化等 議題 : 総合的な検討 (4) 電力システム改革の基本方針案 議題 : 詳細設計の検討 (1) 送配電部門の広域化 中立化 卸電力市場の活性化等 議題 : 詳細設計の検討 (2) 小売全面自由化 託送制度 供給力確保 規制組織等 議題 : 詳細設計の検討 (3) 送配電部門の一層の中立化の方式等 議題 : 取りまとめに向けた検討

7 電力システムに関する改革方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) 6 専門委員会報告書の内容も踏まえ 25 年 4 月 2 日 政府としての改革方針を閣議決定 Ⅰ. 電力システム改革の 3 つの目的 1. 安定供給を確保する 2. 電気料金を最大限抑制する 3. 需要家の選択肢や事業者の事業機会を拡大する Ⅱ. 電力システム改革の 3 本柱 1. 広域系統運用の拡大 2. 小売及び発電の全面自由化 3. 法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保 Ⅲ. 電力システム改革の 3 段階の実施スケジュール 電力システム改革を以下の 3 段階に分け 各段階で課題克服のための十分な検証を行い その結果を踏まえた必要な措置を講じながら 改革を進める 改革内容実施時期法案提出時期 第 1 段階 広域系統運用機関 ( 仮称 ) の設立 第 2 段階 電気の小売業への参入の全面自由化 第 3 段階 法的分離による送配電部門の中立性の一層の確保 電気の小売料金の全面自由化 平成 27 年 (2015 年 ) を目途に設立 平成 28 年 (2016 年 ) を目途に実施 平成 30 年から平成 32 年まで (2018 年から 2020 年まで ) を目途に実施 本年の通常国会に法案提出 ( 第 2 段階 第 3 段階の改正についてのプログラム規定を置く ) < 臨時国会で成立 > 平成 26 年 (2014 年 ) 通常国会に法案提出 平成 27 年 (2015 年 ) 通常国会に法案提出することを目指すものとする 6

8 改革を行う3 つの目的 7 目的 1: 安定供給の確保 電気の足りない地域へ柔軟な供給ができるよう 広域的な電力融通を促進する 再エネや自家発電など 多様な電源を供給力として活用しやすくする 無理なく節電できる仕組みを取り入れ 計画停電に頼らないシステムへと変えていく 目的 2: 電気料金の最大限の抑制 発電のための燃料コストの増加等が 電気料金の上昇圧力となっている 競争を促進し 電気の生産や販売を行う企業の創意工夫や経営努力をひきだすことで 電気料金を最大限抑制する 目的 3: 電気利用の選択肢や企業の事業機会の拡大 どの電力会社から どのような電気を買うのか 一般家庭や全ての企業を含め 全ての電気の利用者が自由に選べるようにする また これを企業のビジネスチャンス イノベーションにつなげていく

9 改革の 3 つの柱 1: 広域系統運用の拡大 8 1. 地域を越えた電気のやりとりを拡大 地域を越えた電気のやりとりを容易にし 災害時等に停電を起こりにくくする また 全国大での需給調整機能の強化等により 出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応する その司令塔として 広域的運営推進機関 を創設する 広域的運営推進機関 地域 A 電気の供給 電気の供給 地域 C 地域 B

10 改革の柱 1: 広域系統運用の拡大 広域的運営推進機関の設立 9 1. 現行制度では区域 ( エリア ) ごとの需給管理を原則としており 需給ひっ迫時の他地域からの電力融通などは事業者の自発性に委ねられている 2. 広域系統運用機関を創設 周波数変換装置の増強や地域間連系線の運用見直しにより電力会社の区域を越えて電源を有効活用し 需給を調整 の中の数値は 2012 年度の最大需要電力 の間の線の数値は地域間連系線の送電容量 60Hz 交直変換設備 50Hz 北海道 552 万 kw 557 万 kw 九州 1,521 万 kw 中国 1,085 万 kw 1666 万 kw 240 万 kw 四国 526 万 kw 関西 2,682 万 kw 557 万 kw 140 万 kw 送電容量の数値は 会社間連系設備としての設計上の送電能力を表したもの 実際の系統運用における送電可能量 ( 運用容量 ) は 設備故障を考慮した通過電流制約 安定度制約等により制約され得る 北陸 526 万 kw 557 万 kw 中部 2,478 万 kw 30 万 kw 周波数変換設備 120 万 kw 2020 年度を目標に 210 万 kw まで増強 それ以降できるだけ早期に 300 万 kw まで増強 東北 1,372 万 kw 東京 60 万 kw 5,078 万 kw 1262 万 kw 既に決定されている 90 万 kw までの増強を早期に実現

11 改革の柱 1: 広域系統運用の拡大 ( 参考 ) 需給ひっ迫時の対応 広域的運営推進機関は 災害や電源トラブルによる電力需給のひっ迫時に 電気事業者に対し 1 電源の焚き増し 2 需給調整契約の発動による需要抑制 3 電力融通等の指示を実施 指示に従わない場合は広域的運営推進機関がその定款に基づき制裁 ( 過怠金等 ) を課す 2. 指示を受けた電気事業者が必要な措置を講じない場合等には広域的運営推進機関は国 ( 経済産業大臣 ) にその旨を報告 国は 報告を受け 電気事業者に焚き増し等を命令 ( 国が自らの発意で 電気事業者や卸供給事業者 特定自家発設置者にこうした命令や勧告を行うことも可能 ) 現行制度では 災害その他非常の場合 に限定されていた供給命令の発動要件を 安定供給確保に支障が生じ 又は生ずるおそれがある場合 に拡充 必要に応じ焚き増し等の命令を行う 指示を受けた事業者が必要な措置を講じない場合等に 国に報告 焚き増しや需要の抑制 電力融通を指示 一般電気事業者 ( 電発 原電 ) 国 ( 経済産業大臣 ) 卸電気事業者 必要に応じ命令等を行う 広域的運営推進機関 電気事業者 1 力を特供定給のす供る給事地業点者に電 発電量などの情報を提供 特定電気事業者 1 特定 ( 規新模電電力気 ) 事業者 電気事業者に命令を行ってもなお安定供給確保が困難な場合には 焚き増し等の命令を卸供給事業者に行う ( それでも発電量が不足する場合は特定自家発設置者への勧告を行う ) ( 鉄鋼 製紙メーカー等 ) 命令 卸供給事業者 2 発を一設定置規し模て以い上る者の自家 勧告 特定自家発設置者 2 現行制度では供給命令の対象は電気事業者のみであったところ 今次改正で対象を拡大

12 改革の柱 1: 広域系統運用の拡大 広域的運営推進機関と電力系統利用協議会 (ESCJ) との主な違い 広域的運営推進機関においては 送配電等業務に対する支援を目的とした電力系統利用協議会 (ESCJ) に比べ権限 業務範囲が拡大 (1) 供給計画業務 新設する広域的運営推進機関の主な業務内容 エリアの系統運用者が作成したエリアの電源開発計画 流通設備計画等を基に 1~10 年程度先の日本全体の供給計画をとりまとめる また 必要な広域連系系統の送電インフラの増強を指導 勧告 ( 必要に応じて国に意見具申 ) (2) 長期の供給力確保のための予備力管理 信頼度評価等の業務 将来の需要想定に対して 適正に供給信頼度が確保されているかの評価を行い 小売全面自由化後は 供給力が長期的に不足すると見通される場合に 将来の供給力不足を回避する手段として電源建設者の公募入札 ( 電源入札 ) を実施 (3) 需給及び系統の広域的な運用 ( 広域連系系統に係る給電計画 作業停止計画調整 連系線潮流管理等 ) ( 参考 ) ESCJ の業務対象か否か ESCJ においては供給計画をとりまとめる機能を有していない 供給計画は 一般電気事業者等から国へ直接提出 ( ただし 連系線 周波数変換設備の整備を計画的に進める仕組みはなし ) ESCJ においては 電源入札は実施していない 11 需給運用に必要となる長期から短期 ( 月間 週間 翌日 ) の計画の策定に際して 送電設備及び電源の作業停止計画の調整等を行い 給電計画を取りまとめ また 実需給断面においても 再エネなどの増加に対応した広域連系系統の潮流の管理等を行い 需給調整等を実施 ESCJ においては エリアの給電計画のとりまとめは実施しておらず 各エリアの一般電気事業者に完全に委ねられている (4) 需給ひっ迫緊急時の需給調整 需給ひっ迫緊急時 ( 実需給直前段階で 市場の活用を図ってもなお供給力不足が見込まれる状況 ) には 必要に応じ 電源の焚き増しや電力融通等を指示することで需給調整を実施 (5) 系統アクセス業務 系統利用者の希望に応じ 接続検討の受付 検討結果の事業者への通知等を実施 (6) 系統情報の公表 系統情報公表のためのルールを定め また連系線等の空容量 潮流情報等について公表 (7) 市場運営 (P) 全国大での発電の経済的 効率的運用 ( 広域メリットオーダー ) を進めるため 実需給の 1 時間前まで発電事業者 小売事業者が取引を行うことができる 1h 前市場を運営 また ゆくゆくは 容量市場の運営を行うことも想定 一般電気事業者からの依頼に基づき ESCJ が供給力のあっせん 調整を行う全国融通の仕組みあり ただし 特定の電源の焚き増し等を要請する仕組みはなし ( 震災直後は 国が行政指導により実施 ) ESCJ においては実施していない 現在は 一般電気事業者において実施 ESCJ においてルールを定め 情報提供サービスを一定程度実施 ( 一部有料 ) ESCJ においては市場運営機能は有していない

13 改革の3つの柱改革の2: 3つの柱小売の全面自由化 電気の小売を全面的に自由化 一般家庭や全ての企業向けの電気の 小売販売ビジネスへの新規参入を解禁する これにより 電気の利用者なら誰でも 電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになる 自由化しても安定供給や電気料金の抑制に取り組む 料金規制は段階的に撤廃 その上で セーフティネットとして 必ず誰かから電気の供給を受けられるようにするとともに 離島にも適切な料金で供給されるよう手当する A 電力会社の電気料金 ( 標準料金 ) B 電力会社の電気料金 ( 標準料金 ) B 電力会社の電気料金 ( 時間帯別料金 ) グリーン電気料金再エネ 100% (CO2 フリー ) 電気自動車と電気のセット販売

14 改革の柱 2: 小売の全面自由化 小売の自由化範囲の推移 1. 我が国では 2000 年以降 小売分野の自由化を段階的に実施 2. 家庭等への小売の参入を自由化し 一般家庭の電力選択を実現するとともに 競争を通じて電気料金の最大限の抑制を図る 3. 料金規制は段階的に撤廃し ピークシフト料金などによる需要抑制をしやすくする 料金規制撤廃後も 最終保障サービスや離島対策を措置 供給力確保のための新たな枠組みを設ける 2000 年 3 月 ~ 2004 年 4 月 ~ 2005 年 4 月 ~ 13 契約 kw ( 電圧 V) 2,000kW (20,000V) 500kW 50kW (6,000V) (100~200V) 自由化部門 特別高圧産業用 大規模工場 特別高圧業務用 テ ハ ート オフィスヒ ル 電力量 26% 規制部門 高圧 B 中規模工場電力量 9% 高圧 A 小規模工場電力量 9% 高圧業務用 スーハ ー 中小ヒ ル電力量 19% 低圧 コンビニ 事業所等電力量 5% 電灯 家庭電力量 32% 特別高圧産業用 大規模工場 特別高圧業務用 テ ハ ート オフィスヒ ル 高圧 B 中規模工場 高圧業務用 (500kW 以上 ) スーハ ー 中小ヒ ル 高圧 A 小規模工場電力量 9% 自由化部門 電力量 40% 高圧業務用 500kw 未満電力量 14% 低圧 コンビニ 事業所等電力量 5% 電灯 家庭 規制部門 電力量 31% 自由化部門 特別高圧産業用 大規模工場 特別高圧業務用 テ ハ ート オフィスヒ ル 高圧 B 中規模工場 高圧業務用 スーハ ー 中小ヒ ル 高圧 A 小規模工場 電力量 60% (2012 年度時点 ) 規制部門 低圧 コンビニ 事業所等電力量 5% 電灯 家庭電力量 35% 電力量 74% 電力量 60% 電力量 40% (2012 年度時点 ) ( 注 ) 沖縄電力の自由化の範囲は 2 万 kw 6 万 V 以上から 平成 16 年 (2004 年 )4 月に特別高圧需要家 ( 原則 2 千 kw 以上 ) に拡大 現在でも自由に参入可能だが 新規参入者のシェアは 自由化された需要の 3.6% 全需要の 2.2% にとどまる また 一般電気事業者が区域 ( エリア ) を超えて供給することが可能 料金規制は無く 自由な料金設定が可能 現在は一般電気事業者が独占的に供給しているが 今回の改革で自由化を行う 現行の料金規制を今回の改革で撤廃 ( ただし経過措置を講じる )

15 改革の柱 2: 小売の全面自由化 ドイツの電気料金比較サイト 14 既に全面自由化が行われているドイツでは 国全体で約 900 社の小売事業者が存在し 多様な料金メニューが提供されている 消費者等による電力会社や料金メニューの選択をサポートするため その地域で供給している小売事業者の電気料金を比較するサービスが提供されている 電気料金の比較 ( 注 ) 赤字は サイト内情報の仮訳 今日のマーケットは情報の海です 一見しただけではあいまいで圧倒されてしまうかもしれません このため このサイトは料金比較のためのツールを提供します このサイトを通じて 契約する電力会社を変更することもできます 郵便番号 年間の電力使用量 契約期間 支払方法 電気の使用者 ( 需要家 ) グリーン電気料金の表示 契約切替時のボーナス特典の表示 使用電力量上限付の料金の表示 預り金付料金の表示 固定料金 (12 か月 ) の表示 消費者保護のためのガイドラインの考慮 今すぐ無料の価格比較へ (1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 24ヶ月 ) 消費者団体は1 年契約を推奨 ( 全額 月毎 ) 全ての電力会社は前払金を要求 前払額が多いほど安くなる ただし 事業者が破綻した場合は返金されない ( 個人 法人 ) ( はい いいえ ) 再生可能エネルギー コジェネレーション CO2フリー電気 ( はい いいえ ) 多くの電力会社は初年度に1 回のみボーナスを提供 ( はい いいえ ) 契約電力量の上限を超えた場合は割高な料金を支払う ( はい いいえ ) 預り金は契約終了時に返金 ただし 事業者が破綻した場合は返金されない ( はい いいえ ) 税金以外の要素による料金変動なし ( はい いいえ ) 消費者保護のためのガイドライン基準を満たしている場合は詳細契約情報が 表示されない 出所 :

16 改革の柱 2: 小売の全面自由化 ドイツにおけるグリーン電気料金の例 ( 料金比較サイトの検索結果 ) ( 注 ) 赤字は サイト内情報の仮訳 ( 注 ) 年間の電力使用量 3500kWh 年間支払額 1042,05 ユーロ 契約期間 12 カ月 毎月払いを前提とした場合との比較 15 (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) ( 少なくとも 50% は再エネ 残りはコジェネ電気 ) (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) (100% 再エネ及びコジェネ電気 ) ( 少なくとも 50% は再エネ 残りはコジェネ電気 ) ( 少なくとも 50% は再エネ 残りはコジェネ電気 ) ( 少なくとも 50% は再エネ 残りはコジェネ電気 再エネ投資あり ) 出所 : (100% 再エネ及びコジェネ電気 )

17 改革の柱 2: 小売の全面自由化 イギリスにおけるグリーン電気料金の例 ( 料金比較サイトの検索結果 ) ( 注 ) 赤字は サイト内情報の仮訳 以下の結果は 年間の電力使用量を 3,300kWh 支払額を 554 ポンドと仮定した場合のものです このサイトで契約変更できる料金のうち グリーン 環境料金 について 節約額の多い順に並んでいます 16 小売電気事業者料金メニュー料金タイフ 契約期間 CO2 削減量年間支払額節約額 事業者の電源構成を考慮した数値 ( 料金メニューの詳細 ) 15% が再エネ電気 少なくとも 20% が再エネ 残りはコジェネ電気 100% 再エネ電気 100% 再エネ電気 100% 再エネ電気 ( 水力 風力 太陽光 バイオマス ) 100% 再エネ電気 ( 風力 水力 太陽光 ) 100% 再エネ電気 ( 風力 水力 太陽光 ) 100% 再エネ電気 (Ofgem 保証 ) ( 出所 ) 100% 再エネ電気

18 改革の柱 2: 小売の全面自由化 地産地消型の料金メニュー ( 米国 ペンシルバニア州 ) 17 米国の Green Mountain Energy Company 社は ペンシルバニア州の家庭に対し 同州に立地している太陽光発電所及び風力発電所で発電された電気を供給する料金メニューを提供 米国の Green Mountain Energy Company 社がペンシルバニア州内の家庭に提供している電気料金メニュー 料金契約期間途中解約料 ( 注 ) 赤字は サイト内情報の仮訳 ( 注 ) 遠隔制御可能で学習機能付きの温度自動調節器 (249 ドル相当 ) が無料提供される新メニュー (100% 風力 ) ( 固定価格 1 年契約 ) (100% 風力 ) ( 変動価格 ( 月毎 )) (100% 風力 ) ( 固定価格 1 年契約 ) ( 変動価格 ( 月毎 )) ペンシルバニア州に立地している太陽光及び風力発電所の電気 ( 少なくとも 5% が太陽光 残りが風力 ) ( 固定価格 1 年契約 ) 出所 : Green Mountain Energy Company 社 Web サイト (

19 改革の 3 つの柱 3: 送配電部門の中立性の一層の確保 送配電ネットワークを利用しやすく 発電した電気の売買には 送配電ネットワークを使うことが不可欠であり 電力会社の送配電部門を別の会社に分離し このネットワークを誰もが公平に利用できるようにする 発電 小売 風力発電事業者 小売事業者 既存の電力会社の発電所 送配電ネットワーク ( 既存の電力会社とは別の会社 ) メガソーラー事業者 小売事業者 工場の自家発電 電気自動車

20 改革の柱 3: 送配電部門の中立性の一層の確保 法的分離 の方式による送配電部門の中立性の一層の確保 1. 既存の電力会社が運用している送配電網を 新規参入の再生可能エネルギー発電会社などが公平に利用できるよう 送配電部門の別会社化 ( 法的分離 ) により 独立性を高める ( 備考 ) 法的分離とは 送配電部門全体を別会社化する方式 民営電力会社の場合 持株会社の下で各部門をグループ化する方式や 発電 小売会社の下で送配電部門を子会社とする方式を採ることが想定される 2. 緊急時等における国 広域系統運用機関 事業者等の役割分担を明確化し 国が安定供給等のために必要な措置を講じる枠組みを構築する 持株会社 19 発 電 自由化部門 送配電 送配電網を発電事業者や小売事 業者による公平な利用に供する ( ( 系送統配運電用設 ) 備 ) 送配電設備 規制部門 1 地域独占 料金規制 2 料金による投資回収の保証 3 供給責任を措置 ( 最終保障サービス提供 需給バランスの維持義務等 ) 中立性確保のための人事 会計等に関する規制 小 売 自由化部門 19

21 改革の柱 3: 送配電部門の中立性の一層の確保 送配電部門の中立性確保のための方策 1. 小売全面自由化等の改革を進めていく中では 垂直一貫体制や現状の 会計分離 を前提とせず 送配電部門について一層の中立化を行う制度上の措置が必要 2. 法的分離 の方式で実施に向けた準備を進める 20 送配電部門の会計の分離 ( 現状 ) 発 電 配 送配電 ( 系統運用 ) ( 送配電設備 ) 会計分離 送配電部門の会計を他部門の会計から分離 公開し 送配電部門への料金支払等の条件について 他の電気事業者との間での公平性を向上させる ( 現在の日本で採用 ) 小 売 発 電 持株会社 送配電 地域独占 料金規制 供給責任を措置 ( 系統運用 ) 送配電部門の別会社化 送 ( 配送電配電設備 ) 小 売 同一会社とすることも可能中立性確保のためのルール整備や監視を行う 法的分離 送配電部門全体を別会社化 民営電力会社の場合 持株会社形式等を採ることが想定される ( 仏 独 ( 一部 ) で採用 ) 1 送配電会社には地域独占 料金規制 供給責任を措置 2 会社間で資本関係を有することは排除されない ただし 送配電部門の中立性確保のためのルールや規制機関による監視が必要 3 送配電部門が会社として独立することで 発電部門との利害関係が薄れ 時間とともに広域性 中立性が高まることも期待される 所有権分離 送配電部門の別会社化に加え 発電 小売会社との資本関係も解消する 電力会社が国有の国での事例が多い ( 英国 北欧で採用 ) 所有権分離の場合 資本関係が無いため持株会社を置かない 系統運用機能の分離 ISO Independent System Operator ( 独立系統運用者 ) 発 電 配 送配電 ( 系統運用 ) ( 送配電設備 ) 小 売 機能分離 送配電設備は電力会社に残したまま 送電線の運用 指令機能 ( 系統運用機能 ) だけを別組織に分離する ( 米国の一部州で採用 ) アメリカは州により電力政策が異なる 全体の約 2/3の州は電力の小売自由化を実施しておらず 垂直統 20 合型の電力会社が残存

22 改革後の電気事業者の姿 21 A 発電事業者 1 発電所の建設 2 燃料の調達 3 発電所の運転 4 小売事業者 ( 又は自社の小売部門 ( 注 )) への電気の販売 B 送配電事業者 1 地域独占 料金規制 2 料金による投資回収の保証 3 供給責任を措置 ( 最終保障サービス提供 需給バランスの維持義務等 ) 中立性確保のための人事 会計等に関する規制 1 送配電網の建設 保守 2 電力系統の運用 ( 各発電所への指令や 送配電網の運用による安定的な電力の供給 ) 3 メーターの設置 電力使用量の検針 4 最終保障サーヒ ス や 離島への料金平準化措置 の提供 C 小売事業者 1 顧客に販売する電力の調達 ( 発電事業者からの購入 又は 自社の発電部門からの調達 ( 注 )) 2 料金メニューの開発 提供 3 顧客への営業 各種サービスの提供 4 料金の徴収 ( 注 ) 同一事業者が小売部門と発電部門の双方を持つ場合 発電事業者 小売事業者への販売契約 送配電事業者 地域独占 料金規制等 託送契約 小売事業者 設備を保有する必要は無い 需要家への小売契約 需要家 水力発電所 大工場 大ヒ ルテ ィンク 220~500kV 66kV~154kV 火力発電所原子力発電所風力等発電所 220~500kV 超高圧変電所 154~220kV 一次変電所 ヒ ルテ ィンク 中工場 6.6kV 220~500kV 66kV 154~220kV 配電用変電所 メーターメーターメーターメーターメーター 小工場 多様な発電事業者からの電気を受け入れ 6.6kV 100/200V 商店 送電 配電 住宅 21

23 法改正の工程 電力システム改革の工程と電気事業法改正スケジュール ( 注 1) 送配電部門の法的分離の実施に当たっては 電力の安定供給に必要となる資金調達に支障を来さないようにする ( 注 2) 第 3 段階において料金規制の撤廃は 送配電部門の法的分離の実施と同時に 又は 実施の後に行う ( 注 3) 料金規制の撤廃については 小売全面自由化の制度改正を決定する段階での電力市場 事業環境 競争の状態等も踏まえ 実施時期の見直しもあり得る 実施を 3 段階に分け 各段階で課題克服のための十分な検証を行い その結果を踏まえた必要な措置を講じながら実行するものとする 22 第 1 弾改正 (2013 年通常国会提出 臨時国会審議中 ) 1 広域系統運用機関の設立 2プログラム規定等 第 2 弾改正 (2014 年通常国会 ) 1 小売全面自由化 2 一般電気事業制度の見直しに伴う関連制度整備 第 3 弾改正 (2015 年通常国会を目指す ) 1 送配電部門の法的分離 2 法的分離に必要な各種ルール ( 行為規制 ) の制定 改革実施の工程 2013 年 4 月 2 日閣議決定 第 1 段階 ( 広域系統運用機関の設置 ) 2015 年目途 第 2 段階 ( 小売参入の自由化 ) 2016 年目途 第 3 段階 ( 送配電の中立化 料金規制の撤廃 ) 2018~2020 年目途 第 1 弾改正 第 2 弾改正 第 3 弾改正 電力システムに関する改革方針 広域系統運用機関設立 ( 2015 年目途 : 新たな規制組織 ) 1 需給計画 系統計画のとりまとめ 2 平常時 区域( エリア ) をまたぐ広域的な需給及び系統の運用 3 災害時等の需給ひっ迫時 電源の焚き増しや電力融通指示による需給調整 4 新規電源の接続受付 系統情報の公開等 小売全面自由化 ( 参入自由化 ) 様々な料金メニューの選択や 電力会社の選択を可能に 料金規制の経過措置期間 ( 国が競争状況をレビュー ) 料金規制の撤廃 ( 経過措置終了 ) 送配電部門の法的分離 需要家保護に必要な措置 ( 最終的な供給の保障 離島における他地域と遜色ない料金での供給の保障等 ) 競争的な市場環境を実現 ( 送配電部門は地域独占が残るため 総括原価方式など料金規制を講ずる ) 22

24 電力システム改革の効果 1: 生活や電力利用が変わる 家庭でも電力会社を選べるように 全国レベルで自由に電気を売れるようにすることで 東北出身だから東北の電力会社から買いたい 今より安い電力会社に乗り換えたい といった声に応えていく 2. どのような電気を使うか 自分で決められるように 様々な料金メニューが生まれることで 再生可能エネルギーで発電された電気を買いたい といった声にも応えていく 3. 電気料金を少しでも安く 電力会社間の競争により 発電用の燃料コストが上昇する中でも 電気料金を最大限抑制する ( 過去の自由化では 5 兆円以上の効果があったと試算されている ) 4. 我慢の節電から ライフスタイルに合わせた節電へ 夏の昼間など 電気の使用がピークのときのみ料金が高くなり 他の時間帯は安くなる料金メニューが選べるようになる これにより 無理なく省エネでき 料金負担の軽減につながる節電が可能に 5. 企業にとっても電気の選択肢の増加 全面自由化により競争を進め 乗り換えようと思っても他に電力会社が無い といった現状を変える 自社の工場 店舗で使う電気を全国一括調達することも容易になる

25 電力システム改革の効果 2: 新しい産業や雇用が生まれる 年ぶりの抜本改革は地域に新しい産業を創出し 雇用を生み出す 抜本改革により 再生可能エネルギーや分散型エネルギーの活用 電気の地産地消 電気のスマートな消費が進む 例えば 再生可能エネルギー 次世代自動車 省エネ家電の普及は その関連ビジネスの市場拡大につながる 16 兆円の電力市場 ( ) が変わることで 関わりのある多くの分野で これまで無かった産業や雇用が生まれる ( 一般電気事業者の 2012 年度の売上合計 ) 7. 新しい電気事業者の事業機会が拡大 [ 発電 ] 発電した電気を売るために不可欠な送電網ネットワークの利用が容易になる 新規参入者だからといって不利な扱いは受けない [ 小売 ] 全ての家庭が潜在的な顧客になる 家庭への電気販売の参入解禁は 企業にとって大きなビジネスチャンス 8. 消費者目線の電力ビジネスも広がる 一軒の家庭が使う電気はわずかでも それを束ねることで大きな力となる 多くの家庭の節電効果をまとめて電力会社に販売したり グループでの割引の交渉が容易になるなど 消費者の立場に立ったビジネスも拡大 電気の販売を携帯電話 家電 通信 電気自動車等と組み合わせた セット割引 など これまでに無かったサービスが生まれることが考えられる

26 新たなビジネス展開の可能性と課題 ( まとめ ) 発電ビジネスがよりやりやすい電力システムへ 広域的運営推進機関の設立 (2015 年目途 ) ~ 全国大での需給調整機能の強化 ( 周波数変換装置の増強 広域的な潮流管理等 ) ~ 系統アクセス業務の実施 系統情報の公表等 送配電部門の法的分離 (2018~2020 年目途 ) ~ 送配電ネットワークの利用の公平性の確保 2. 新たなビジネス展開の可能性 ~ 一般家庭や企業向けの小売展開を見据えた発電事業へ 小売の全面自由化 (2016 年目途 ) ~ グリーン電気料金メニュー 地産地消メニュー等の可能性 グリーン電力証書 温対法上の事業者別 CO2 排出係数 固定価格買取制度との関係 3. 発電投資を回収する仕組みの多様化 欧州の事例 ~ 発電ビジネスのポートフォリオ 電源確保策 小売電気事業者に対する供給力確保義務 広域的運営推進機関による電源入札

27 ( 参考 ) 安定供給確保のための方策 26 小売の全面自由化 法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保を実施する際 併せて以下の仕組みを創設することにより 安定供給確保に万全を期す Ⅰ. 送配電事業者による安定供給の確保 (1) 需給バランス維持 1 送配電事業者に 各区域 ( エリア ) における電気の需給バランス維持を義務付け 品質の高い電気の安定的な供給を確保 (2) 送配電網の建設 保守の確保 1 送配電事業者に 送配電設備の建設 保守の確実な実施を義務付け 2 地域独占及び総括原価方式等による料金規制によって 送配電設備に係る投資回収を制度的に保証 (3) 最終的な供給保障サービスの提供 離島への安定供給 1 小売事業者の破綻などに備え 送配電事業者が最終的な供給保障サービスを提供 2 送配電事業者に 離島への安定供給確保を義務付け Ⅱ. 送配電事業者が対応困難な緊急時の対応 (1) 広域的運営推進機関が 電源の焚き増しや 各区域 ( エリア ) を越えた電力融通を指示 (2) 最終的には 国が 電気事業者や それ以外の自家発保有者などに供給命令等を実施 Ⅲ. 将来必要となる電源の確保 (1) 小売事業者に 供給力確保を義務付け ( 空売りを規制し ) 小売事業者の要請に応じ 発電事業者が電源を建設する仕組みを整備 (2) 将来的に電源が不足すると考えられる場合 広域的運営推進機関が発電所の建設者を募集する仕組みを整備

28 電力システム改革専門委員会報告書 ( 平成 25 年 2 月 8 日取りまとめ ) 及び 電力システムに関する改革方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) においては 供給力確保策について 以下のような基本方針が示されており これに基づき検討を進めることとなる 検討の前提 ( 参考 ) 新たな供給力確保策に係る制度設計に向けた検討 27 2 年後 ( 平成 27 年 ) を目途に設立される広域的運営推進機関において 中長期的な供給力の見通し作成など 需給計画 系統計画の取りまとめ業務を行う 3 年後 ( 平成 28 年 ) を目途に実施される小売全面自由化に当たり 小売電気事業者に供給力確保義務を課す また 送配電事業者に対し 系統全体での需給バランスを維持する義務を課す 小売全面自由化に当たり 広域的運営推進機関が将来に備えて発電所の建設者の募集を行える措置を講じる 小売全面自由化の実施後 将来の供給力 ( 発電能力 ) を取引する市場 ( 容量市場 ) の創設を行う ( 時期については未定 ) 5~7 年後 ( 平成 30~32 年 ) を目途に実施される送配電部門の一層の中立化 ( 法的分離 ) に伴い リアルタイム市場 ( ) を導入する リアルタイム市場 : 系統運用者が供給力を市場から調達や入札等で確保した上で その価格に基づきリアルタイムでの需給調整 周波数調整に利用するメカニズム ( 参考図 ) 供給力の確保についての考え方 ( 専門委員会報告書 41 ページより抜粋 ) 中長期 ( 十年単位 ~ 数ヶ月 ) 短期 ( 数日 ~1 時間前 ) 実需給 国 広域機関 系統運用者 全国大の需給予測 ( 需給計画の立案 ) エリアの需給計画の作成 容 量 市 場 で の 供 給 力 電源不足が見通される場合は入札を実施 将来の供給力確保状況をモニタリング 調整用電源等の調達 ( リアルタイム市場等 ) 需給運用の指令 この図は一例を示したものであり 詳細な制度設計によって細部の仕組みは異なり得る 下記の 義務を果たしていない場合の費用 は私法上の義務として支払う必要があるものだが 著しく供給力確保義務に違反した場合は これに加えて何らか公法上のペナルティを課すことも考えられる 発電 小売事業者 電源の建設 市場からの調達 中長期の供給力確保 の 取 引 確保状況の年次報告 落札者が電源を建設 同左 前日 当日段階の計画策定 短期の供給力確保 同左 電源の運転 供給力確保義務を果たしたかどうかは実需給段階で判定 果たしていない場合 不足した電力量 (kwh) に応じ インバランス料金を支払う必要 容量不足の量 (kw) に応じ 費用を支払う必要

29 電力システム改革小委員会 制度設計ワーキンググループ 28 本年 2 月の 総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会報告書 本年 4 月の 電力システムに関する改革方針 の閣議決定等において 遅くとも 2020 年までに実現すべき電力システム改革の工程 手順の基本的な方向性が示されたところ 今後 この基本的な方向性に沿って 電力システム改革を現実的なスケジュールの下で着実に進めていくことが必要であり 実務的な課題への対応も含めた具体的な制度設計に関する検討 審議を行うため 総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革小委員会の下に 制度設計ワーキンググループ を設置 第 1 回 WG:8 月 2 日 ( 金 ) 1. 広域的運営推進機関の業務及び組織について 2. 卸電力市場の活性化に向けた取組状況について 第 2 回 WG:9 月 19 日 ( 木 ) 1. 小売全面自由化に係る詳細制度設計について 2. 新たな供給力確保策について 3. 小売自由化 送配電部門の一層の中立化に必要なルール整備 4. 自己託送制度の制度設計について 第 3 回 WG:10 月 21 日 ( 月 ) 1. 小売全面自由化に係る詳細制度設計について (2) 2. 卸電力市場の活性化について 3. 改革後の需給調整の仕組みについて 4. 電力システム改革を通じた再生可能エネルギーの導入量拡大について 5. 広域的運営推進機関の発足に向けた検討会の活動状況 制度設計 WG 委員 ( 計 15 名 敬称略 ) 電力技術 横山明彦東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 (WG 座長 ) 電力技術 林泰弘早稲田大学大学院先進理工学部教授 電力制度 松村敏弘東京大学社会科学研究所教授 電力制度 大橋弘東京大学大学院経済学研究科教授 電力経営 圓尾雅則 SMBC 日興證券株式会社マネジングディレクター 消費者 辰巳菊子公益社団法人日本消費生活アト ハ イサ ー コンサルタント協会常任顧問 情報システム 山口英奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授 情報システム 稲垣隆一稲垣隆一法律事務所弁護士 事業者 事業者は議決権の無い 専門委員 として参加 東北電力株式会社執行役員電力システム部長中野春之 中部電力株式会社執行役員営業部長前田英範 関西電力株式会社執行役員電力流通事業本部副事業本部長野田正信 中国電力株式会社執行役員経営企画部門部長瀧本夏彦 電源開発株式会社審議役 流通システム部長寺島一希 株式会社エネット取締役営業本部長遠藤久仁 株式会社 F-Power 取締役沖隆 上記のほか テーマに応じて以下のようなオブザーバーを随時招聘 発電会社 ( 再生可能エネルギー事業者 ガス 鉄鋼 製紙会社等 ) システム開発関係事業者 ( ベンダーやその団体 ) 金融関係者 ( 全国銀行協会等 ) 消費者庁 公正取引委員会 自治体等の関係機関等

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