I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの

Size: px
Start display at page:

Download "I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの"

Transcription

1 集団的自衛権と日米安全保障体制 早稲田大学法学部 2 年 田中遼 I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは B. 集団的自衛権に関する議論の推移 1. 集団的自衛権の理論に関する議論 2. 議論の俎上に載る具体的事例 II. 日米安全保障体制 A. 日米安全保障体制とは B. 日米安全保障体制の変革 III. 集団的自衛権行使の可否と日米安全保障体制 A. 日米の共同作戦行動の深化 B. 抑止力の増加 1

2 I. 集団的自衛権 A. 集団的自衛権とは集団的自衛権は 国際連合の成立の際に 初めて国際法上で創設され 国連憲章第 51 条に明文化された権利である 具体的には 自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を 自国が直接攻撃されていないにもかかわらず 実力をもって阻止する権利 であり 日本政府もこの見解を採っている 集団的自衛権の法的性質については 以下の 3 説にわかれている a. 他国の権利を防衛するとする正当防衛論 b. 個別的自衛権の共同行使とする自己防衛論 c. 攻撃を受けた他国の安全と独立が自国にとって死活的に重要な場合に防衛行為をとることができるとする議論国際法上は c. の考え方が通説とされている また 集団的自衛権行使の要件は 攻撃を受けた国による攻撃事実の宣言及び他国に対する援助要請が加わる他は 個別的自衛権のそれ ( 武力攻撃の発生 必要性 均衡性 ) と同様である B. 集団的自衛権に関する議論の推移日本において 集団的自衛権はどのように議論されてきたか 我が国は日本国憲法制定時から一貫して 集団的自衛権を国際法上は有しているが憲法の制約のために行使はできない という解釈がなされている ただし 具体的に何が集団的自衛権なのか について議論が分かれている 1. 集団的自衛権の理論に関する議論集団的自衛権がどういう権利なのかについて 1960 年代ごろまでは 一つの武力攻撃が発生した場合に その武力攻撃によって自国の安全に対する被害を受ける国が数多くある場合には その数多くの国はおのおの国際法上当然自衛権を行使し得るわけであるが これらの国が自衛権をいわゆる共同して行使する ことである (b. の考え方に該当する I-A 参照 ) と解釈され 1970 年代ごろからは 集団的自衛権とは個別的自衛権の共同行使ではなく 自分の国が攻撃されていないにもかかわらず 同盟条約を締結している他の国が攻撃された場合に 自衛の名において防衛行動を行うこと である (c. の考え方に該当する I-A 参照 ) という現代の解釈に変わっていった 2. 議論の俎上に載る具体的事例 a. 米軍への情報提供 P3C 等が発見した情報を米軍に流すことは集団的自衛権に該当しないか 2

3 加藤紘一防衛庁長官 情報交換は集団的自衛権ではない ( 昭和 61 年 3 月 5 日 ) 秋山收内閣法制局第 1 部長 情報提供は実力行使ではない ( 平成 9 年 6 月 4 日 ) b. 経費 便宜負担在日米軍経費の日本負担は有事の際には米軍の戦闘費用になりえる ひいては集団的自衛権行使とはならないか 斉藤邦彦外務省条約局長 便宜供与は実力行使にあたらない ( 昭和 63 年 4 月 1 日 ) c. BMD( 弾道ミサイル防衛 ) 弾道ミサイルが発射されたが 日本が攻撃対象かが断定できない場合 仮に実際はアメリカが対象だったにも関わらず迎撃した場合は集団的自衛権行使にならないか 阪田雅祐内閣法制局長官 これは事柄の性格上対応せざるを得ない ( 平成 17 年 3 月 31 日 ) 2005 年自衛隊法改正 BMD を実現 1. 弾道ミサイルが発射された時点等で 武力攻撃事態が認定されているときには 防衛出動で対処し この場合には 自衛権の行使として解釈される 2. 弾道ミサイルが発射された時点等で 武力攻撃事態が認定されていない場合には 自衛隊法第 82 条の 3 に規定するとおり 防衛大臣が作成し 内閣総理大臣の承認を受けた緊急対処要領に従い 自衛隊は BMD の措置を採ることができ この場合には 自衛権の行使としては解釈されず 警察権の行使に当たる d. シーレーン防衛仮に日本が武力攻撃を受け 第 3 国船舶 ( 米軍艦や物資輸送船など ) がその救援に向かう際 その当該船舶が ( 公海上で ) 攻撃を受けてしまった場合 この米軍を救助することは集団的自衛権にあたるか 昭和 58 年 2 月 5 日中曽根首相答弁 同年 3 月 15 日谷川和穂防衛庁長官答弁では このような場合は個別的自衛権であるから問題ないとされる e. 共同演習共同演習への海上自衛隊の参加は集団的自衛権行使を前提とするものではないのか 大平正芳首相 この共同演習参加を通じて 戦術技術の訓練 向上を図ることにすぎないのであって それ以上のものとは考えていない ( 昭和 55 年 1 月 31 日 ) f. PKO との関与 PKO 活動の行うにあたって 自衛隊員が所属する PKF が武力行使のするに至り 自衛隊員がそれに応じて武力行使を行ったら これは集団的自衛権行使にあたらないか 工藤敦夫内閣法制局長官 仮に PKF が武力行使をするような事態に至っても 日本は自ら武力行使はしない ( 平成 3 年 9 月 25 日 ) 谷内正太郎外務省総合外交政策局長 PKO への参加自体は基本的に中立 非強制で行われるから 集団的自衛権行使にはあたらない ( 平成 13 年 6 月 12 日 ) 3

4 g. 国連軍との関与国連軍の主力となる国の武力行使と一体化しなければ良いが 一体化しないための関与の在り方が問題となった 中山太郎外相 参加にいたらない協力であれば問題ない ( 平成 2 年 10 月 26 日 ) 参加 : 国連軍の司令官の指揮下に入り行動すること協力 : 国連軍の組織の外にあって参加に至らない各種支援を含むこと 一体化の基準 :1. 戦闘行動の地点と当該行動の場所との地理的関係 2. 当該行為の具体的内容 3. 各国軍隊の武力行使の任にあるものとの関係の密接性 4. 協力しようとする相手方の活動の現況等を総合的に勘案してここ具体的に判断する ( 大森政輔内閣法制局長官答弁平成 8 年 5 月 21 日 ) II. 日米安全保障体制の歴史と展望 A. 日米安全保障体制とは日米安全保障体制とは 1952 年に締結され 1960 年に改定された日米安全保障条約を基軸とした 日米間の安全保障に関する協力体制のことである 元は米ソの冷戦構造のなかで 対ソ連を想定した協力体制であったが ソ連の崩壊後は その方針を転換せざるを得なくなり アジア 太平洋地域の安定を担う役割を担うようになった B. 日米安全保障体制の変革 年号 事象 補足 サンフランシスコ平和条約 日米安全保障条約 ( 旧安保 ) 旧安保の内容 日本のアメリカへの基地提供義務 アメリカの日本防衛義務は不明確( 第 1 条 日 本の安全に寄与するために使用することができ る ) 日本の内乱に対しても米軍の介入が可能 日米行政協定 旧安保第 3 条に基づいて アメリカ合衆国の軍隊 の日本国内及びその附近における配備を規律す る条件を定める 日米安全保障条約 ( 新安保 ) 新安保の特徴 4

5 内乱に関する条項の削除 日米共同防衛の明文化( 第 5 条 ) 在日米軍の配置 装備に関する事前協議義務 日本のアメリカへの派兵義務なし( 旧安保も同様 ) 日米地位協定 新安保第 6 条に基づいて 在日米軍の日米間での 取り扱いなどを定める 1970 代 アメリカ 日本に防衛負担 拡大を要求 日本の対応 在日米軍の駐留費負担 日本の防衛力の増加 日米防衛協力のための指針 1978 日米ガイドライン ガイドラインの内容 ( 下表参照 ) 1989 冷戦終結 日米安保体制における仮想敵国がなくなる 体制の意義について批判噴出 見直しの必要性 1996 日米安全保障共同宣言 同盟維持のための体制の再定義 日米安全保障体 制の役割はアジア 太平洋地域の安定維持 1997 新日米ガイドライン 新ガイドラインの内容 ( 下表参照 ) 1999 周辺事態法 放置すれば日本に脅威をもたらす場合にも軍事 行動がとる事を可能とする法律 テロ アフガニスタン攻撃開始 テロ対策特別措置法 アフガニスタンへのアメリカの攻撃や侵攻の後 方支援について定める 時限立法 ( 期限 満了により失効 ) 2003 イラク攻撃 5

6 イラク特別措置法 アメリカの要請があれば 自衛隊のイラクでの活 動が可能となる 2005 SCC 合意 表 : 新旧ガイドラインの比較 旧ガイドライン 新ガイドライン 平時 2 国間協力 日本有事の共同防衛計画の研究共同演習 訓練情報の作成 交換 日本有事の共同防衛計画策定周辺事態の相互協力計画策定共同演習 訓練 情報共有と政策協議包括メカニズム 調整メカニズムの設置 国際環境安定のための多国間協力 記載なし 地域的安全保障対話 防衛交流 軍備管理 軍縮 国連 PKO 人道的国際救援活動における日米協力 日本有事 日本独力対処 限定小規模侵略 ゲリラ コマンドー攻撃等の不正規戦型攻撃 日米共同対処 < 役割分担 > 自衛隊 = 日本の領域及び周辺海空域における防勢作戦 < 日米の調整 > 調整センターの設置 < 兵站活動 > 補給 輸送 装備品の整備における協力 施設の提供 < 役割分担 > 同左 < 日米の調整 > 調整メカニズム 調整センターの運用 < 兵站支援活動 > 補給 輸送 装備品の整備 医療活動における協力 施設の提供 < 弾道ミサイル攻撃への対処 > 米軍による情報提供と打撃力の使用検討 周辺 ( 極東 ) 事態 情勢に応じた随時協議極東における事態対処のための計画の研究 調整メカニズム 調整センターの運用 < 日米各々の主体的活動 > 避難民救援 捜査 救難 非戦闘員救出 経済制裁の実効性確保 ( 船舶検査 ) < 日本による対米支援 > 自衛隊施設及び民間空港 港湾の提供 後方地域支援 ( 補給 輸送 装備品の整備 医療活動 米軍施設等の警備等 ) 出典 : 福田毅 日米防衛協力における3つの転機 年ガイドラインから 日米同盟の変革 までの道 6

7 程 - III. 集団的自衛権行使容認による日米安全保障体制への影響 A. 日米の共同作戦行動の深化集団的自衛権行使が認められることによって 例えば弾道ミサイル防衛やシーレーン防衛に際して日米が共同対処する幅が広がると考えられる B. 抑止力の増加上記のように日米の共同作戦行動が深化していけば それだけ近隣諸国に対する脅威も増すことになり アジア 太平洋地域の安定という日米安全保障体制の役割を果たすことに寄与すると考えられる また この点は中国が近年軍拡を推し進めていることを勘案しても重要な点である 7

Taro-文書1

Taro-文書1 新たな日米防衛協力のための指針 ( 新ガイドライン ) 1 防衛協力と指針の目的平時から緊急事態までのいかなる状況においても日本の平和及び安全を確保するため また アジア太平洋地域及びこれを越えた地域が安定し 平和で繁栄したものとなるよう日米両国間の安全保障及び防衛協力は 次の事項を強調する 切れ目のない 力強い 柔軟かつ実効的な日米共同の対応 日米両政府の国家安全保障政策間の相乗効果 政府一体となっての同盟としての取り組み

More information

<92508F838F578C76955C81408EE88E9D82BF8E9197BF2E786C7378>

<92508F838F578C76955C81408EE88E9D82BF8E9197BF2E786C7378> NHK 平和に関する意識調査 単純集計結果 調査期間 2017 年 6 月 21 日 ( 水 )~7 月 25 日 ( 火 ) 調査方法 郵送法 調査対象 18 歳 19 歳限定地域 : 全国 2017 年 7 月末時点で18 歳 19 歳の国民 1200 人 20 歳以上の成人地域 : 全国 2017 年 7 月末時点で20 歳以上の国民 1200 人 いずれも住民基本台帳から層化無作為 2 段抽出

More information

三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが 安全保障理事会の常任理事国は 国連憲章の改正についても いわゆる拒否権を有しており 一般的にいつて 国連憲章の改正に

三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが 安全保障理事会の常任理事国は 国連憲章の改正についても いわゆる拒否権を有しており 一般的にいつて 国連憲章の改正に 昭和五十五年十月二十八日受領(質問の六)答弁第六号衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対し 別紙答弁書を送付する 内閣衆質九三第六号昭和五十五年十月二十八日衆議院議長福田一殿内閣総理大臣鈴木善幸一 三衆議院議員稲葉誠一君提出自衛隊の海外派兵 日米安保条約等の問題に関する質問に対する答弁書一について1 我が国が安全保障理事会の常任理事国となるためには 国連憲章の改正が必要であるが

More information

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!?  安倍政権の戦争法案 どちらが本当? 国民を守るための安保法制? 戦争するための戦争法? ピース ニュース 5 月 11 日安保法制の与党合意 5 月 14 日には閣議決定 国会審議へ 昨年 7 月 1 日に閣議決定 集団的自衛権 行使容認 日本が攻撃されていないにもかかわらず 海外で自衛隊が戦争できるようにすること 閣議決定に書かれていたこと 切れ目のない安全保障? 武力攻撃に至らない侵害への対処?? 米軍部隊に対して攻撃が発生し

More information

平和安全法制などの整備法整備の経緯 図表 Ⅱ 閣議決定 の概要と法制整備 閣議決定 の項目 概要 法制整備 警察や海上保安庁などの関係機関が それぞれの任務と権限に応じて緊密に協力して対応す 治安出動 海上 1 武力攻撃に 至らない るとの基本方針の下 対応能力を向上させ連携を強化するな

平和安全法制などの整備法整備の経緯 図表 Ⅱ 閣議決定 の概要と法制整備 閣議決定 の項目 概要 法制整備 警察や海上保安庁などの関係機関が それぞれの任務と権限に応じて緊密に協力して対応す 治安出動 海上 1 武力攻撃に 至らない るとの基本方針の下 対応能力を向上させ連携を強化するな 3章平和安全法制などの整備208 平成 28 年版防衛白書第第 3 章 平和安全法制などの整備 法整備の経緯 1 法整備の背景 わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを 増しており 今や 脅威は容易に国境を越え もはや どの国も一国のみでは 自国の安全を守れない時代となった このような中 わが国の平和と安全を維持し その存立を全うするとともに 国民の命を守るためには まず 力強い外交を推進していくことが重要であるが

More information

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!?  安倍政権の戦争法案 4 月 28 日辺野古リレー渋谷行動 あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し 殺される 安倍政権の戦争法案 2015 年 4 月 28 日 ピース ニュース 5 月中旬から国会審議が始まる 安倍政権の戦争法案 北側一雄公明党副代表 高村正彦自民党副総裁 安倍首相 この人達にあなたやあなたの子どもの命をあずけて良いですか? 昨年 7 月 1 日に閣議決定 集団的自衛権 行使容認 日本が攻撃されていないにもかかわらず

More information

新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン )

新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) 新 日米防衛協力のための指針 ( ガイドライン ) 平成 27 年 4 月 27 日 新たな 日米防衛協力のための指針 ( いわゆる ガイドライン 以下 指針 とする ) が日米安全保障協議委員会 (2+2) で了承されました 新 指針 では 我が国の平和安全法制との整合性も確保しつつ 切れ目のない 形で我が国の平和と安全を確保するための協力を充実 強化するとともに 地域 グローバルや宇宙 サイバーといった新たな戦略的領域における同盟の協力の拡がりを的確に反映したものとなっています

More information

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保 資料 1 防衛計画の大綱の見直しを行う上での基本的考え方 内閣官房 平成 30 年 10 月 19 日 大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保障環境の構築や災害への対応といった国民の期待の高まり

More information

1 自衛隊に対する関心 問 1 あなたは自衛隊について関心がありますか この中から 1 つだけお答えください 平成 30 年 1 月 関心がある ( 小計 ) 67.8% 非常に関心がある 14.9% ある程度関心がある 52.9% 関心がない ( 小計 ) 31.4% あまり関心がない 25.9%

1 自衛隊に対する関心 問 1 あなたは自衛隊について関心がありますか この中から 1 つだけお答えください 平成 30 年 1 月 関心がある ( 小計 ) 67.8% 非常に関心がある 14.9% ある程度関心がある 52.9% 関心がない ( 小計 ) 31.4% あまり関心がない 25.9% 自衛隊 防衛問題に関する世論調査 の概要 平成 30 年 3 月 内閣府政府広報室 調査対象 全国の日本国籍を有する 18 歳以上の者 3,000 人 有効回収数 1,671 人 ( 回収率 55.7%) 調査期間平成 30 年 1 月 11 日 ~ 1 月 21 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的 自衛隊 防衛問題に関する国民の意識を把握し 今後の施策の参考とする 調査項目 1 自衛隊に対する関心

More information

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部 前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部隊が補完してい るが これは専ら UNMISS の歩兵部隊が担うものである 2 我が国が派遣しているのは

More information

奮戦

奮戦 自衛隊の任務 の改正 平成 27 年度末 先々月の3 月 29 日 ( 火 ) に いわゆる 安保関連法 が施行された 我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律 と新規制定の 国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動に関する法律 の二法である 前者については 自衛隊法を含めて十本の法律 ( 附則の改正を含めると二十本 )

More information

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱第一目的この法律は 我が国がテロ対策海上阻止活動を行う諸外国の軍隊その他これに類する組織 ( 以下 諸外国の軍隊等 という ) に対し実施した旧平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

More information

インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱 インド洋におけるテロ対策海上阻止活動及び海賊行為等対処活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱第一目的この法律は 我が国がテロ対策海上阻止活動を行う諸外国の軍隊その他これに類する組織 ( 以下 諸外国の軍隊等 という ) に対し実施した旧平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

More information

< F2D819A EA944E898492B7816A >

< F2D819A EA944E898492B7816A > -1- テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法(平成二十年一月十六日法律第一号)(最終改正:平成二十年十二月十六日法律第九十二号)(目的)第一条この法律は 我が国がテロ対策海上阻止活動を行う諸外国の軍隊その他これに類する組織(以下 諸外国の軍隊等 という )に対し旧平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法(平成十三年法律第百十三号)に基づいて実施した海上自衛隊による給油その他の協力支援活動が国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取組に貢献し

More information

安倍戦争法の危険 1 安倍戦争法の実際の危険 2 さらに危険な段階に入った日本の軍国主義 3 戦争法阻止のために全力を

安倍戦争法の危険 1 安倍戦争法の実際の危険 2 さらに危険な段階に入った日本の軍国主義 3 戦争法阻止のために全力を リブ イン ピース 9+25 講演集会 2015 年 5 月 10 日 ( 日 ) 報告吉田正弘 安倍戦争法の危険 1 安倍戦争法の実際の危険 2 さらに危険な段階に入った日本の軍国主義 3 戦争法阻止のために全力を 1 安倍戦争法の実際の危険 1 これまで 憲法 9 条にも関わらず 専守防衛 の名前で戦争遂行は可能に 1 自衛隊法及び武力攻撃事態法 自衛隊法第 76 条内閣総理大臣は 我が国に対する外部からの武力攻撃

More information

の方が違憲の問題を指摘しています ポイントは 我が国が 武力の行使をする際の要件として 相手国からの我が国に対する武力攻撃が必要条件か という点にあります この点について政府は 我が国に対する武力攻撃が無くても 我が国の存立が脅かされ他に方法が無いような場合 すなわち新三要件が満たされる場合には 限

の方が違憲の問題を指摘しています ポイントは 我が国が 武力の行使をする際の要件として 相手国からの我が国に対する武力攻撃が必要条件か という点にあります この点について政府は 我が国に対する武力攻撃が無くても 我が国の存立が脅かされ他に方法が無いような場合 すなわち新三要件が満たされる場合には 限 公述原稿 0 はじめに弁護士の水上貴央でございます 本日は大変貴重な公述の機会をいただき感謝いたします 本委員会で審議されております いわゆる安保法案 につきましては 様々な論点がございますが 私は法律家という立場から 限られた時間ではありますが 本法案の問題点についてお話させていただきます 本法案は11もの関連法案の変更を含むものであり 法的にも実に多岐にわたる論点が存在いたしますが 特に私が重要だと考えるのは

More information

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3 資料 3 説明資料 国家安全保障会議の創設に関する有識者会議 ( 第 1 回会合 ) 平成 25 年 2 月 15 日 ( 金 ) 安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処

More information

縦軸)我が国 国民に関する事項ための活動を実施可能に(国際社会に関する事項 平和安全法制 の主要事項の関係 在外邦人等輸送 ( 現行 ) 自衛隊法 在外邦人等の保護措置 ( 新設 ) 自衛隊の武器等防護 ( 現行 ) 自衛隊法 米軍等の部隊の武器等防護 ( 新設 ) 平時における米軍に対する物品役

縦軸)我が国 国民に関する事項ための活動を実施可能に(国際社会に関する事項 平和安全法制 の主要事項の関係 在外邦人等輸送 ( 現行 ) 自衛隊法 在外邦人等の保護措置 ( 新設 ) 自衛隊の武器等防護 ( 現行 ) 自衛隊法 米軍等の部隊の武器等防護 ( 新設 ) 平時における米軍に対する物品役 平和安全法制 の概要 我が国及び国際社会の平和及び安全のための切れ目のない体制の整備 内閣官房内閣府外務省防衛省 縦軸)我が国 国民に関する事項ための活動を実施可能に(国際社会に関する事項 平和安全法制 の主要事項の関係 在外邦人等輸送 ( 現行 ) 自衛隊法 在外邦人等の保護措置 ( 新設 ) 自衛隊の武器等防護 ( 現行 ) 自衛隊法 米軍等の部隊の武器等防護 ( 新設 ) 平時における米軍に対する物品役

More information

008 しかし 自衛隊が最初から広く国民に受け入れられる存在だったかというと 決してそうではなかった 創設時から憲法違反という批判も受けながら 戦後の平和主義の中で苦しみつつ成長してきたというのが実態である かつては自衛官という存在自体を否定的に考える風潮もあったのである たとえば ノーベル文学賞を

008 しかし 自衛隊が最初から広く国民に受け入れられる存在だったかというと 決してそうではなかった 創設時から憲法違反という批判も受けながら 戦後の平和主義の中で苦しみつつ成長してきたというのが実態である かつては自衛官という存在自体を否定的に考える風潮もあったのである たとえば ノーベル文学賞を 007 はじめに 国民にとっての自衛隊二 一四年で自衛隊は誕生してから六 周年を迎えた 人間で言えば還暦である 前身である警察予備隊は一九五 年の創設だから 二 一五年で六五年である 一八七二(明治五)年に誕生して一九四五年の敗戦によって解体された帝国陸海軍は七三年の歴史であった 帝国陸海軍創設から六五年というと一九三七年になり 日中戦争が始まった年である 当時の軍部は国政を左右する巨大な存在であった

More information

グループ発表 PKO 賛成派平和のための PKO 2015/06/16 山上咲子 1.PKO( 国連平和維持活動 ) とは何か PKO は一般的に 国連の安全保障理事会の決議に基づいて 加盟国による特別な部隊を作り 紛争の起った地域に派遣して紛争の拡大 再発防止 停戦後の平和維持のために行う活動 と

グループ発表 PKO 賛成派平和のための PKO 2015/06/16 山上咲子 1.PKO( 国連平和維持活動 ) とは何か PKO は一般的に 国連の安全保障理事会の決議に基づいて 加盟国による特別な部隊を作り 紛争の起った地域に派遣して紛争の拡大 再発防止 停戦後の平和維持のために行う活動 と グループ発表 PKO 賛成派平和のための PKO 2015/06/16 山上咲子 1.PKO( 国連平和維持活動 ) とは何か PKO は一般的に 国連の安全保障理事会の決議に基づいて 加盟国による特別な部隊を作り 紛争の起った地域に派遣して紛争の拡大 再発防止 停戦後の平和維持のために行う活動 と定義される PKO の成立国連平和維持活動は もともと国連の創設者が意図していたものではない 国連創設者が

More information

朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18%

朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18% 朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18% 国の原子力規制委員会は 東日本大震災のあとに決めた新たな基準に基づいて 止まって いる原子力発電所の審査を進めています

More information

また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ

また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ 防衛大臣北澤俊美殿 知返第 1 3 6 号平成 23 年 6 月 1 日 沖縄県知事仲井眞弘多 在日米軍 海兵隊の意義及び役割 ( 防衛省 ) について みだしのことについて 去る 5 月 7 日の来県の際に 貴職から提供のありました 在日米軍 海兵隊の意義及び役割 のパンフレットについて 下記のとおり 本県の質問等をとりまとめましたので 回答願います 記 1. 総括質問本パンフレットに説明があるように

More information

掃海を挙げているが これを実質的に見れば (1) の 今まさにそこにある危機 というよりもむしろ (2) の日米同盟の強化の意味合いが大きい そのため 政権が武力行使の要件として示す 存立危機事態 には 実質上 日米同盟存立危機事態 の要素が入り込み それが 武力行使の限界の外縁を曖昧にしている 以

掃海を挙げているが これを実質的に見れば (1) の 今まさにそこにある危機 というよりもむしろ (2) の日米同盟の強化の意味合いが大きい そのため 政権が武力行使の要件として示す 存立危機事態 には 実質上 日米同盟存立危機事態 の要素が入り込み それが 武力行使の限界の外縁を曖昧にしている 以 2015 年 7 月 5 日 衆議院議員馬淵澄夫 我が国の安全保障に関する見解 冷静な分析的検討に基づく 現実的 安保政策構築に向けて はじめに 昨年 7 月の政権による集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更 そして 今国会において審議されている安保関連法案をめぐっては 政府からこれまで十分に説得的な説明がなされていない上 場当たり的になされる説明は二転三転している その背景としては 論理的な枠組みを曖昧にしたまま議論が進められている点が挙げられる

More information

平成 29 年 ( ワ ) 第 125 号安保法制違憲 国家賠償請求事件 原 告 阿部裕ほか224 名 被 告 国 準備書面 (3) ( 朝鮮半島有事の際の新安保法制による米軍への軍事的支援活動と他国間戦争にまきこまれる具体的現実的危険 ) 宮崎地方裁判所 民事第 2 部合議係御中 2017( 平成

平成 29 年 ( ワ ) 第 125 号安保法制違憲 国家賠償請求事件 原 告 阿部裕ほか224 名 被 告 国 準備書面 (3) ( 朝鮮半島有事の際の新安保法制による米軍への軍事的支援活動と他国間戦争にまきこまれる具体的現実的危険 ) 宮崎地方裁判所 民事第 2 部合議係御中 2017( 平成 平成 29 年 ( ワ ) 第 125 号安保法制違憲 国家賠償請求事件 原 告 阿部裕ほか224 名 被 告 国 準備書面 (3) ( 朝鮮半島有事の際の新安保法制による米軍への軍事的支援活動と他国間戦争にまきこまれる具体的現実的危険 ) 宮崎地方裁判所 民事第 2 部合議係御中 2017( 平成 29) 年 10 月 25 日 原告ら訴訟代理人 弁護士同同同 後藤好成松田幸子江原健太山田秀一 他

More information

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21 自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の概要 平成 21 年 3 月 5 日内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,684 人 (56.1%) 調査時期 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日 調査方法 調査員による個別面接聴取 調査目的 自衛隊の補給支援活動に関する国民の意識を調査し, 今後の施策の参考とする 調査項目

More information

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 政府は 日本国民の生存と日本国の存立を守る責任を有している 2 憲法前文にあるとおり 日本は一国平和主義ではなく 国連の集団安全保障体制の下で自国及び国際の平和と安全を維持することを安全保障の課題としてきた 3 我が国を取り巻く厳しい国際環境を

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 政府は 日本国民の生存と日本国の存立を守る責任を有している 2 憲法前文にあるとおり 日本は一国平和主義ではなく 国連の集団安全保障体制の下で自国及び国際の平和と安全を維持することを安全保障の課題としてきた 3 我が国を取り巻く厳しい国際環境を 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 ( 第 3 回会合 ) 議事要旨 1 日時 : 平成 25 年 10 月 16 日 ( 水 )17:21-18:46 2 場所 : 総理大臣官邸 3 出席者 : 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 メンバー 岩間陽子 政策研究大学院大学教授 岡崎久彦 特定非営利活動法人岡崎研究所所長 理事長 葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長 座長代理 北岡伸一

More information

日本は BMD には欠かせない早期警戒衛星からの情報を米軍に頼っている そのこともあり 今後は グアムを含めた日本駐留の米 BMD 部隊を束ねる防空作戦司令部が日本国内にできたこ とで BMD での日米一体化をさらに進めることが課題である BMD での日米一体化における課題は どこにあるか 日米防衛

日本は BMD には欠かせない早期警戒衛星からの情報を米軍に頼っている そのこともあり 今後は グアムを含めた日本駐留の米 BMD 部隊を束ねる防空作戦司令部が日本国内にできたこ とで BMD での日米一体化をさらに進めることが課題である BMD での日米一体化における課題は どこにあるか 日米防衛 日本の弾道ミサイル防衛 (BMD) 能力を強化する 米陸軍防空作戦司令部の日本駐留 課題は BMD での日米一体化 樋口譲次 米陸軍防空作戦司令部の日本駐留は 日本の BMD 能力を強化する米陸軍は 2018 年 10 月 31 日に第 38 防空砲兵旅団を現役復帰させ 日米両政府の合意のもとに 同年 11 月 16 日から 115 名からなる同司令部を相模総合補給敞 ( 神奈川県 ) に駐留させた

More information

1 駆け付け警護 とは 駆け付け警護 とは,PKO 協力法 3 条 5 号が規定する国際平和協力業務の1つであり, 正確には 安全確保業務 (3 条 5 号ト ) と 駆け付け警護 (3 条 5 号ラ ) の2つから成ります このうち, 安全確保業務 は, 端的に言えば, 住民保護 治安維持活動のこ

1 駆け付け警護 とは 駆け付け警護 とは,PKO 協力法 3 条 5 号が規定する国際平和協力業務の1つであり, 正確には 安全確保業務 (3 条 5 号ト ) と 駆け付け警護 (3 条 5 号ラ ) の2つから成ります このうち, 安全確保業務 は, 端的に言えば, 住民保護 治安維持活動のこ 平成 28 年 ( ワ ) 第 159 号新安保法制違憲国家賠償請求事件原告外 117 名被告国平成 29 年 ( ワ ) 第 135 号新安保法制違憲国家賠償請求事件原告外 92 名被告国 口頭弁論要旨 準備書面 (10) ( 駆け付け警護と武器防護 ) 2018( 平成 30) 年 1 月 30 日 長崎地方裁判所民事部合議 A 係御中 原告ら訴訟代理人 弁護士今井一成 第 1 はじめにこの準備書面の要点は次の2

More information

防衛省 防衛省 表 19-1 防衛省の政策評価に関する計画の策定状況 基本計画の名称 防衛省における政策評価に関する基本計画 ( 平成 23 年 3 月 31 日策定 ) 平成 24 年 3 月 30 日一部改正 基本計画の 1 計画期間 平成 23 年度から 27 年度までの5 年間 主な規定内容 2 事前評価の対象等 事前評価は 事業評価を基本として実施する 施策 ( 狭義 ) において 新規に概算要求

More information

< F2D8D908EA B8C816992CA8FED95BA8AED82A882BB82EA8D908EA681458DC58F49835A C5816A2E6A7464>

< F2D8D908EA B8C816992CA8FED95BA8AED82A882BB82EA8D908EA681458DC58F49835A C5816A2E6A7464> - 1 - 貿易関係貿易外取引等に関する省令第九条第二項第七号ハの規定に基づく経済産業大臣が告示で定める提供しようとする技術が輸出貿易管理令別表第一の一の項の中欄に掲げる貨物(同令第四条第一項第一号イにおいて定める核兵器等に該当するものを除く )の開発 製造又は使用のために利用されるおそれがある場合の一部を改正する告示新旧対照表 貿易関係貿易外取引等に関する省令第九条第二項第七号ハの規定に基づく経済産業大臣が告示で定める提供しようとする技術が輸出貿易管理令別表第一の一の項の中欄に掲げる貨物(同令第四条第一項第一号イにおいて定める核兵器等に該当するものを除く

More information

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 我が国を取り巻く安全保障環境は 我が国が独立を果たして以来激変した 2とりわけ近年顕著なのは グローバルなパワーバランスの急激な変化であり 東アジアの安全保障環境は第一次報告書が提出された6 年前に比べても一層厳しさを増している 3 大量破壊兵

3 議事概要 (1) 安倍総理から 冒頭挨拶の中で 1 我が国を取り巻く安全保障環境は 我が国が独立を果たして以来激変した 2とりわけ近年顕著なのは グローバルなパワーバランスの急激な変化であり 東アジアの安全保障環境は第一次報告書が提出された6 年前に比べても一層厳しさを増している 3 大量破壊兵 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 ( 第 2 回会合 ) 議事要旨 1 日時 : 平成 25 年 9 月 17 日 ( 火 )17:05-18:40 2 場所 : 総理大臣官邸 3 出席者 : 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 メンバー 岩間陽子 政策研究大学院大学教授 岡崎久彦 特定非営利活動法人岡崎研究所所長 理事長 葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長 座長代理 北岡伸一

More information

<4D F736F F D A8D E482AA8D9182CC88C DB8FE182CC8A6D95DB352E3130>

<4D F736F F D A8D E482AA8D9182CC88C DB8FE182CC8A6D95DB352E3130> 我が国の安全保障の確保について 集団的自衛権行使容認と武器の使用制限緩和の必要性 目次はじめに 1. 集団的自衛権の意義 2. 我が国の集団的自衛権の解釈の変遷 3. 集団的自衛権の行使が禁止されていることによる問題点 (1) 日米同盟への影響 (2) 国連安全保障体制への影響ア. 国連の集団安全保障措置イ. 国連軍又は国連多国籍軍への援助の制限 4. 武器の使用が制限されていることによる問題点 (1)

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション < 防衛装備移転三原則と企業実務 > 一企業から見た実務的な側面 2014 年 9 月 20 日浜松ホトニクス株式会社製品管理統括部鈴木一哉 2 浜松ホトニクスの概要 主要製品 : 光センサー 光源 ( レーザー等 ) 光学機器 部品 カメラ 計測装置 主要用途 : 医療用途 産業用途 分析用途 売上高 :1,000 億円 ( 連結 ) 輸出比率 :60% 従業員数 :3,100 名 3 防衛装備とその部分品

More information

第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的

第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的 第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的及びグローバルな安全保障問題並びに日本とオーストラリアとの間の安全保障及び防衛協力を前進させるための方策について議論を行った

More information

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政 国家安全保障会議設置法 ( 昭和六十一年五月二十七日 ) ( 法律第七十一号 ) 第百四回通常国会第二次中曽根内閣改正平成一一年七月一六日法律第一〇二号同一五年六月一三日同第七八号同一七年七月二九日同第八八号同一八年一二月二二日同第一一八号同二五年一二月四日同第八九号同二六年四月一八日同第二二号同二七年九月三〇日同第七六号 安全保障会議設置法をここに公布する 国家安全保障会議設置法 ( 平二五法八九

More information

自衛隊の新たな統合運用体制への移行計画 米軍の変革と世界的な態勢の見直しといった 日米の 役割 任務 能力に関連する安全保障及び防衛政策における最近の成果と発展を 双方は認識した 1. 重点分野 この文脈で 日本及び米国は 以下の二つの分野に重点を置いて 今日の安全保障環境における 多様な課題に対応

自衛隊の新たな統合運用体制への移行計画 米軍の変革と世界的な態勢の見直しといった 日米の 役割 任務 能力に関連する安全保障及び防衛政策における最近の成果と発展を 双方は認識した 1. 重点分野 この文脈で 日本及び米国は 以下の二つの分野に重点を置いて 今日の安全保障環境における 多様な課題に対応 日米同盟 : 未来のための変革と再編 ( 仮訳 ) 2005 年 10 月 29 日 ライス国務長官 ラムズフェルド国防長官 町村外務大臣 大野防衛庁長官 I. 概観 日米安全保障体制を中核とする日米同盟は 日本の安全とアジア太平洋地域の平和と安定のために不可欠な基礎である 同盟に基づいた緊密かつ協力的な関係は 世界における課題に効果的に対処する上で重要な役割を果たしており 安全保障環境の変化に応じて発展しなければならない

More information

日米同盟:

日米同盟: 日米同盟 : 未来のための変革と再編 ( 仮訳 ) 2005 年 10 月 29 日 ライス国務長官 ラムズフェルド国防長官 I. 概観 町村外務大臣 大野防衛庁長官 日米安全保障体制を中核とする日米同盟は 日本の安全とアジア太平洋地域の平和と安定のために不可欠な基礎である 同盟に基づいた緊密かつ協力的な関係は 世界における課題に効果的に対処する上で重要な役割を果たしており 安全保障環境の変化に応じて発展しなければならない

More information

日米関係から見た集団的自衛権論議―日米防衛協力の進展と集団的自衛権―

日米関係から見た集団的自衛権論議―日米防衛協力の進展と集団的自衛権― 主要記事の要旨 日米関係から見た集団的自衛権論議 日米防衛協力の進展と集団的自衛権 等 雄一郎 1 戦力不保持を定めた憲法第 9 条の下で安全保障を図るため 日本は米国と日米安全保障条約 ( 旧安保条約 ) を締結した 同条約は前文で日本の集団的自衛権保有を確認し 日本には米軍基地提供義務のみが課された 形式的には日本の基地 ( 物 ) 提供と米国の軍隊 ( 人 ) 提供という 物と人との協力 によって日米間の相互性が保持された

More information

はじめに 日本の平和と安全を維持し その存立を全うすることは 政府 の最も重要な責務です また 日本の安全保障政策を高い透明性をもって示すことも政府が果たすべき役割です 日本は 戦後 70 年以上にわたり 平和国家として歩んできました 自由 民主主義 人権 法の支配を擁護し 地域そして世界の平和と繁

はじめに 日本の平和と安全を維持し その存立を全うすることは 政府 の最も重要な責務です また 日本の安全保障政策を高い透明性をもって示すことも政府が果たすべき役割です 日本は 戦後 70 年以上にわたり 平和国家として歩んできました 自由 民主主義 人権 法の支配を擁護し 地域そして世界の平和と繁 日本の安全保障政策積極的平和主義外務省 MOFA Ministry of Foreign Affairs はじめに 日本の平和と安全を維持し その存立を全うすることは 政府 の最も重要な責務です また 日本の安全保障政策を高い透明性をもって示すことも政府が果たすべき役割です 日本は 戦後 70 年以上にわたり 平和国家として歩んできました 自由 民主主義 人権 法の支配を擁護し 地域そして世界の平和と繁栄に貢献してきました

More information

自衛隊と海上保安庁の国際活動をめぐる論点 <緒言>

自衛隊と海上保安庁の国際活動をめぐる論点 <緒言> レファレンス平成 22 年 1 月号 自衛隊と海上保安庁の国際活動をめぐる論点 < 緒言 > 外交防衛調査室松尾和成 目 次 1 自衛隊の国際活動 現状 2 自衛隊の国際活動 類型とこれまでの経緯 3 憲法第 9 条との関係 武力行使との一体化 をめぐる議論 4 国際活動をめぐる新たな状況と今後の展望 5 特集記事解題 国立国会図書館調査及び立法考査局 レファレンス 2010. 1 7 1 自衛隊の国際活動

More information

2 加わって海外で武力を行使したりしないこと)を大きく逸脱するものです 今年3月20 日に その法案化に向けての与党協議会での合意文書がまとめられ 4月17 日には全体像が提示されました これについて自民 公明両党からの強い異存は出なかったとされています 4月下旬での与党合意や日米防衛協力のための指

2 加わって海外で武力を行使したりしないこと)を大きく逸脱するものです 今年3月20 日に その法案化に向けての与党協議会での合意文書がまとめられ 4月17 日には全体像が提示されました これについて自民 公明両党からの強い異存は出なかったとされています 4月下旬での与党合意や日米防衛協力のための指 1 安倍政権 戦争法制 を問う五十嵐仁(法政大学大原社会問題研究所前教授) 以下の論攷は ひろばユニオン 2015年5月号 に掲載されたものです いよいよ戦争への道が始まろうとしています 戦後70 年 は 戦前0年 となるのでしょうか 昨年7月1日に集団的自衛権行使を容認する閣議決定がなされました 集団的自衛権とは 攻撃を受けていないにもかかわらず 米国と一緒に武力攻撃に参加することです 日本が戦後

More information

れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする

れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする ハイチ国際平和協力業務実施計画 1 基本方針ハイチに関しては 2004 年に入ってからの政治情勢の不安定化及び治安情勢の急速な悪化により 同年 2 月末大統領が国外へ逃亡し 憲法の規定に従い最高裁判所長官が暫定大統領に就任し その要請を受けて 国際連合安全保障理事会 ( 以下 安保理 という ) において決議第 1529 号が採択され 暫定多国籍軍 ( 以下 MIF という ) が設立された この後治安状況は沈静化したものの

More information

総 論

総 論 安全保障と防衛力に関する懇談会 ( 第 3 回 ) 説明資料 21. 2.12 外務省 総 論 領土の保全国民の生命 財産の保護 中露等の軍事大国と近接し 朝鮮半島や台湾海峡等の不安定要因が存在 中国の台頭は地域の戦略バランスに影響を及ぼす可能性有り > アジア地域全体の安定なくして日本の平和と安全はあり得ない 我が国の国益 持続的な繁栄の確保 資源に乏しく国土が狭隘な日本が持続的な繁栄を確保するためには

More information

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある 管理番号 260 提案事項 ( 事項名 ) 平成 26 年地方分権改革に関する提案募集提案事項 防衛省第 2 次回答 提案区分 A 権限移譲提案分野消防 防災 安全 防衛大臣への自衛隊の災害派遣要請の権限を都道府県から指定都市へ移譲 提案団体 相模原市 浜松市 制度の所管 関係府省 求める措置の具体的内容 防衛省 内閣府 総務省 ( 消防庁 ) 現行 自衛隊への派遣要請は都道府県が行うこととされているが

More information

<4D F736F F D208EA E58D6A94E194BB88D38CA98F91816A8A6D92E894C52E646F63>

<4D F736F F D208EA E58D6A94E194BB88D38CA98F91816A8A6D92E894C52E646F63> 新防衛大綱 を批判する 2011.4.8 自由法曹団 目次 はじめに 第 1 基本理念の変化 1 安全保障の目標の拡大 2 安全保障の目標拡大の意味 第 2 アジア太平洋の情勢 ( 安全保障環境 ) の認識 1 軍事力の役割を拡大 気候変動 まで軍事力の対象に 2 周辺諸国との外交努力こそ必要 第 3 日米関係 1 日米同盟の深化 2 島嶼部防衛論 第 4 新防衛大綱のめざすもの 1 基盤的防衛力構想

More information

11

11 (1) 宇宙基本法 ( 平成二十年五月二十八日法律第四十三号 ) 第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 科学技術の進展その他の内外の諸情勢の変化に伴い 宇宙の開発及び利用 ( 以下 宇宙開発利用 という ) の重要性が増大していることにかんがみ 日本国憲法の平和主義の理念を踏まえ 環境との調和に配慮しつつ 我が国において宇宙開発利用の果たす役割を拡大するため 宇宙開発利用に関し 基本理念及びその実現を図るために基本となる事項を定め

More information

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

自衛隊の原子力災害派遣に関する達 自衛隊統合達第 22 号 自衛隊の原子力災害派遣に関する訓令 ( 平成 12 年防衛庁訓令第 75 号 ) 第 17 条の規定に基づき 自衛隊の原子力災害派遣に関する達を次のように定める 平成 18 年 3 月 27 日 統合幕僚長陸将先崎一 自衛隊の原子力災害派遣に関する達 改正 平成 19 年 1 月 5 日 自衛隊統合達第 1 号 平成 19 年 3 月 28 日 自衛隊統合達第 9 号 目次第

More information

2015 年は 日本の安全保障政策の歴史に残る年となった 4 月 27 日には 1997 年以来 18 年ぶりに新たな 日米防衛協力のための指針 ( 以下ガイドライン ) が策定された この新ガイドラインによって 日本の平和 安全の確保をガイドラインの中核的な役割として維持した上での協力の維持強化

2015 年は 日本の安全保障政策の歴史に残る年となった 4 月 27 日には 1997 年以来 18 年ぶりに新たな 日米防衛協力のための指針 ( 以下ガイドライン ) が策定された この新ガイドラインによって 日本の平和 安全の確保をガイドラインの中核的な役割として維持した上での協力の維持強化 第 9 章 日本 安全保障政策のアップグレード 2015 年は 日本の安全保障政策の歴史に残る年となった 4 月 27 日には 1997 年以来 18 年ぶりに新たな 日米防衛協力のための指針 ( 以下ガイドライン ) が策定された この新ガイドラインによって 日本の平和 安全の確保をガイドラインの中核的な役割として維持した上での協力の維持強化 地理的かつ領域横断的な同盟の協力の 広がり への対応

More information

(Microsoft Word - \202\335\202\307\202\350\202\314\203}\203j\203t\203F\203X\203g11.doc)

(Microsoft Word - \202\335\202\307\202\350\202\314\203}\203j\203t\203F\203X\203g11.doc) [11 11] 戦争のグローバルグローバル化に対し 世界の市民市民の力と連帯連帯してグローバルな平和平和を目指目指す 今 世界の各地で紛争や衝突が頻繁に起こっています その中で 超大国 アメリカは 自分の利害で戦争や武力行使を行なっています 2003 年から始まったイラクへの強引な戦争と占領でも すでに1 万人もの住民が死亡し 700 人以上の占領軍兵士の命も失われるなど 深刻な事態を迎えています

More information

安全保障法制改定法案に対する意見書

安全保障法制改定法案に対する意見書 安全保障法制改定法案に対する意見書 2015 年 ( 平成 27 年 )6 月 18 日 日本弁護士連合会 意見の趣旨 3 意見の理由 3 第 1 安保法制改定法案の基本的な性格と問題点 3 1 本法案の提出とその経緯 3 2 本法案の概要と主な問題点 3 3 小括 5 第 2 本法案は日本国憲法に違反すること 6 1 恒久平和主義に違反すること 6 2 立憲主義の基本理念に違反すること 7 3 国民主権の基本原理に違反すること

More information

防衛交流の基本方針について(通達)

防衛交流の基本方針について(通達) 防防国第 3 9 2 3 号 1 9. 4. 1 3 防防国第 1 1 2 9 1 号一部改正 2 6. 7. 2 5 防防国第 18 号一部改正 2 7. 1 0. 1 大 臣 官 房 長 各 局 長 施設等機関の長 各 幕 僚 長 情 報 本 部 長 殿 技術研究本部長 装備施設本部長 防 衛 監 察 監 各地方防衛局長 事務次官 防衛交流の基本方針について ( 通達 ) 標記について 防衛交流の今後の方向性を明確化し

More information

中谷防衛相はこれも否定せず 海自の護衛艦は魚雷の攻撃を受けない安全な場所で活動 を行う と答弁した 兵站を担う護衛艦が常に安全な場所にいられるはずがない 戦場の現実を無視した机上 の空論と言うほかない 首相はきのうの集中審議で 集団的自衛権の行使を容認しても ( 他国の ) 戦争に巻き込 まれること

中谷防衛相はこれも否定せず 海自の護衛艦は魚雷の攻撃を受けない安全な場所で活動 を行う と答弁した 兵站を担う護衛艦が常に安全な場所にいられるはずがない 戦場の現実を無視した机上 の空論と言うほかない 首相はきのうの集中審議で 集団的自衛権の行使を容認しても ( 他国の ) 戦争に巻き込 まれること ( 社説 ) 参院審議歯止めなき 違憲 法案 政府の説明を聞けば聞くほど納得できなくなる 朝日新聞 2015 年 7 月 31 日 05 時 00 分 参院に移った安全保障関連法案の審議で 改めてあらわになったのは 歯止めを欠いた 法案の危うさである 象徴的なのは 南シナ海での戦時の機雷掃海だ 安倍首相は 集団的自衛権を使って南シナ海で機雷除去を行う可能性について ( 武力行 使の ) 新 3 要件に当てはまれば

More information

2 マイケル マクデビット加藤洋一 望を持たせる兆候となる しかし その一方で 北朝鮮が長い間にわたり核開発計画を放棄してこなかった長い歴史を振り返れば 今後 北朝鮮が再び深刻な挑発に走ることを なお考えないわけにはいかない とりわけ もし北朝鮮の核とミサイルの能力が 抑制を受けないまま野放しとなれ

2 マイケル マクデビット加藤洋一 望を持たせる兆候となる しかし その一方で 北朝鮮が長い間にわたり核開発計画を放棄してこなかった長い歴史を振り返れば 今後 北朝鮮が再び深刻な挑発に走ることを なお考えないわけにはいかない とりわけ もし北朝鮮の核とミサイルの能力が 抑制を受けないまま野放しとなれ 図上演習 パシフィック トラインデント 北朝鮮の挑発に対する日米韓 3 カ国の対応の検証 2018 年 2 月 14 日 -16 日 東京 最終報告 マイケル マクデビット加藤洋一 要約 2018 年 2 月 14 日から 16 日にかけて 笹川平和財団米国 (SPF USA) は 笹川平和財団 (SPF) との協力のもと 北朝鮮の意図的な挑発行為や予想されない事態に対する 日米韓 3 カ国 および日米

More information

平和安全法制整備法案と国際平和支援法案

平和安全法制整備法案と国際平和支援法案 平和安全法制整備法案と国際平和支援法案 国会に提出された安全保障関連 2 法案の概要 外交防衛委員会調査室 中内康夫 横山絢子 小檜山智之 安全保障法制の見直しに向けて検討を進めてきた安倍内閣は 2015( 平成 27) 年 5 月 14 日 我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律案 ( 以下 平和安全法制整備法案 という ) 及び 国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律案

More information

Microsoft Word 懇談会議事要旨.doc

Microsoft Word 懇談会議事要旨.doc 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 ( 第 1 回 ) 議事要旨 1 日時 : 平成 19 年 5 月 18 日 ( 金 )1000~1130 2 場所 : 総理官邸 3 階南会議室 3 出席者 : 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 メンバー 岩間陽子 政策研究大学院准教授 岡崎久彦 NPO 法人岡崎研究所理事長 所長 葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長 北岡伸一 東京大学大学院教授

More information

検査若しくは修理又は補給 ( 武器の提供を行う補給を除く ) エ自然災害によって被害を受けた施設又は設備であってその被災者の生活上必要なものの復旧又は整備のための措置オ宿泊又は作業のための施設の維持管理 3 国際平和協力業務の実施の方法 (1) 実施計画及び実施要領の範囲内において 事務総長等による

検査若しくは修理又は補給 ( 武器の提供を行う補給を除く ) エ自然災害によって被害を受けた施設又は設備であってその被災者の生活上必要なものの復旧又は整備のための措置オ宿泊又は作業のための施設の維持管理 3 国際平和協力業務の実施の方法 (1) 実施計画及び実施要領の範囲内において 事務総長等による 南スーダン国際平和協力業務実施要領 ( 司令部業務分野 )( 概要 ) 1 国際平和協力業務が行われるべき地域及び期間 (1) 地域南スーダン共和国及びウガンダ内において 国際連合事務総長又は国際連合南スーダン共和国ミッション ( 以下 UNMISS という ) 国際連合事務総長特別代表その他の国際連合事務総長の権限を行使する者 ( 以下 事務総長等 という ) が指図する地域 (2) 期間平成 23

More information

2 新中期防の意義 防衛力整備は 最終的には各年度の予算に従い行われるが 国の防衛が国家存立の基盤であるとともに 装備品の研究開発や導入 施設整備 隊員の教育 部隊の練成などは短期になし得ないことなどを考えれば 防衛力整備は 具体的な中期的見通しに立って 継続的かつ計画的に行うことが必要である この

2 新中期防の意義 防衛力整備は 最終的には各年度の予算に従い行われるが 国の防衛が国家存立の基盤であるとともに 装備品の研究開発や導入 施設整備 隊員の教育 部隊の練成などは短期になし得ないことなどを考えれば 防衛力整備は 具体的な中期的見通しに立って 継続的かつ計画的に行うことが必要である この 第 Ⅱ 部わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱 新中期防など第3新たな防衛力の体制に向け章第 1 節新中期防衛力整備計画 1 新中期防策定の経緯 04( 平成 16) 年に策定された 中期防衛力整備計画 ( 平た これを受け 新防衛大綱の検討と並行して新中期防成 17 年度 ~ 平成 21 年度 ) 1 ( 前中期防 ) は 平成 21 年の検討が行われ 2 回の安全保障会議における審議を経度までの防衛力整備について規定したものであった

More information

設問 6: あなたは普段どの程度国際的なニュースや情報に接しているか ( 注 ) この設問は2015 年より実施 (1) 毎日 (2) 週に2~3 回程度 (3) 週 1 回程度 (4) 月 1 回程度 8 8 (5)2~3ヶ月に1 回程度 2 3 (6)6ヶ月に

設問 6: あなたは普段どの程度国際的なニュースや情報に接しているか ( 注 ) この設問は2015 年より実施 (1) 毎日 (2) 週に2~3 回程度 (3) 週 1 回程度 (4) 月 1 回程度 8 8 (5)2~3ヶ月に1 回程度 2 3 (6)6ヶ月に 平成 28 年度 米国における対日世論調査 結果 一般の部 設問 1: 日本に対してどのようなイメージをもっているか ( 注 ) この設問は2006 年より実施 項目 (7) 及び (8) は2010 年から追加 項目 (9) は2010 年に 不可解な国 から文言を修正 ( 項目 (4)(12) は2015 年から追 加 ) 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007

More information

Security declaration

Security declaration 安全保障協力に関する日英共同宣言 日本国と英国の両首相は, 日英両国は, 戦略的利益並びに自由, 民主主義, 人権及び法の支配といった基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーであることを認識し, アジア及び欧州におけるそれぞれ最も緊密な安全保障上のパートナーとして, ルールに基づく国際システムを維持すべく指導力を発揮していくことにコミットし, 日英間の歴史的つながりを想起し,2012 年に署名された日英間の防衛協力に関する覚書及び外務

More information

<4D F736F F D2089EF8ED096408CA48B8689EF8E9197BF E7189BB A2E646F63>

<4D F736F F D2089EF8ED096408CA48B8689EF8E9197BF E7189BB A2E646F63> 会社法研究会資料 13 株主総会資料の新たな電子提供制度に関する検討 ( 前注 1) 本資料における 新たな電子提供制度 とは, 概要として, 米国やカナダの Notice & Access 制度 ( その概要は参考資料 8を参照 ) を参考とした以下の1から3までに掲げるような内容の株主総会資料の電子提供制度をいう 1 株主総会の招集に際して法令上株主に対して提供しなければならない情報 ( 以下

More information

平和安全法制における米軍等の部隊の武器等防護の国内法上の位置付け

平和安全法制における米軍等の部隊の武器等防護の国内法上の位置付け 平和安全法制における米軍等の部隊の武器等防護の国内法上の位置付け 自衛隊の武器等防護との比較の観点から 外交防衛委員会調査室 横山絢子 はじめに平成 27 年 9 月 19 日 我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律案 及び 国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律案 が参議院本会議において可決 成立し

More information

日米地位協定の環境補足協定

日米地位協定の環境補足協定 日米地位協定の環境補足協定 在日米軍に関連する環境管理のための取組 外交防衛委員会調査室 横山絢子 1. はじめに 2015 年 9 月 28 日 ワシントンDCにおいて 岸田外務大臣とカーター米国防長官との間で 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定を補足する日本国における合衆国軍隊に関連する環境の管理の分野における協力に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定

More information

Taro _noro.jtd

Taro _noro.jtd 平成 19 年 ( ワ ) 第 1648 号 自衛隊監視差止等請求事件 原告 後藤東陽こと後藤信 外 3 名 被告 国 平成 20 年 ( ワ ) 第 430 号 自衛隊監視差止等請求事件 原告 安孫子 麟 外 21 名 被告 国 準備書面 仙台地方裁判所第 2 民事部合議 2 係御中 2008( 平成 20) 年 5 月 19 日 原告ら訴訟代理人弁護士 勅使河原 安 夫 同 弁護士 小野寺 義

More information

Microsoft PowerPoint - ir.under.jp13.handout.ppt [Compatibility Mode]

Microsoft PowerPoint - ir.under.jp13.handout.ppt [Compatibility Mode] 安全保障政策としての同盟 講義 13 競争的安全保障 軍備増強 防御同盟 先制攻撃 安全保障 協調的安全保障 安全保障共同体 集団的安全保障 信頼醸成 安全保障政策としての同盟 講義 13 1 ~ 安全保障政策としての同盟 ~ 主防御 同盟 外的脅威に対するバランス オブ パワー 安全保障政策としての同盟 安全保障政策としての同盟 同盟 自主防御 時間 短期 長期 コミットメント問題 信頼性に欠く

More information

内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013

内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013 内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013 内閣官房内閣情報調査室 内調 の役割 総理の 目 耳 として 内閣情報調査室 ( 内調 ) の役割は 内閣の重要政策に関する情報を収集 分析して官邸に報告することです それらの報告は 官邸の政策決定と遂行を支援します 従って 内調はいわば 総理の 目 耳 としての役割を担っている と言えます

More information

おいて開催されていた法の制度運営に関する検討会の報告 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ) では, 法の運用に関する改善措置として, 理由付記に関して 特に, 文書不存在を理由とする不開示決定については, 例えば, 請求対象文書をそもそも作成 取得していない, 作成したが保存期間が経過したので廃

おいて開催されていた法の制度運営に関する検討会の報告 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ) では, 法の運用に関する改善措置として, 理由付記に関して 特に, 文書不存在を理由とする不開示決定については, 例えば, 請求対象文書をそもそも作成 取得していない, 作成したが保存期間が経過したので廃 諮問庁 : 外務大臣諮問日 : 平成 27 年 11 月 30 日 ( 平成 27 年 ( 行情 ) 諮問第 711 号 ) 答申日 : 平成 28 年 6 月 9 日 ( 平成 28 年度 ( 行情 ) 答申第 115 号 ) 事件名 : 特定月の日米合同委員会において全ての協議内容は日米双方の合意がなければ公表されない旨の合意がされた事実が分かる文書の不開示決定 ( 不存在 ) に関する件 答申書

More information

86 また南シナ海での領有権をめぐりベトナムとならんで中国と激しく対立す るフィリピンでは オバマの同国訪問を機会に同年4月28日 米軍がフィリ ピンで向こう10年間軍事基地を使用できるようにする軍事協定が調印された この協定によって 1992年 米軍がスービック海軍基地 クラーク空軍基地 など在フィリピンの基地から全面撤退していらい はじめてフィリピンに大 規模に軍事的復帰を遂げる道が開けた 中国が南シナ海への進出を加速させ

More information

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx 一般社団法人日本車いすカーリング協会アンチ ドーピング規程 第 1 条 世界アンチ ドーピング規程 1.1 一般社団法人日本車いすカーリング協会 ( 以下 当法人 という ) は ( 公財 ) 日本アンチ ドーピング機構 ( 以下 JADA という ) がドーピング コントロールの開始 実施及び実行することについて支援し 世界アンチ ドーピング規程 ( 以下 世界規程 という ) 及び国際基準 (

More information

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合 Q45. 有期契約労働者が正社員と同じ待遇を要求する 1 問題の所在有期契約労働者の労働条件は個別労働契約, 就業規則等により決定されるべきものですので, 正社員と同じ待遇を要求することは認められないのが原則です しかし, 有期契約労働者が正社員と同じ仕事に従事し, 同じ責任を負担しているにもかかわらず, 単に有期契約というだけの理由で労働条件が低くなっているような場合には, 期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止

More information

1 NPT 15 2 3 (10.4%) (6.8%) (6.5%) (27.9%) (19.1%) (25.1%) 2002-2003 4 KB S54S60 H2 5 511029 71128 6 7 8 S 51. 10. 29 H 7. 11. 28 S 60. 9. 18 H 2. 12. 19 H 7. 12. 15 H 12. 12. 15 S61 H2 H3 H7 H8 H12 H13-H17

More information

謝辞

謝辞 前書き ワークショップについて 本報告について 謝辞 目次 憲法第九条に関する一考察 ワークショップ参加者 憲法第九条に関する一考察 はじめに ⒈ 憲法第九条とアジア太平洋地域 現状認識 議論に熱中するワークショップの参加者 用語解説 自己成就的予言 安全保障のディレンマ 脅威の認識とそれへの対応 憲法第九条と安全保障のディレンマ 休憩時間中の作業風景 安全保障のディレンマに関する更なる考察 ⒉

More information

ことである 安倍首相は 二〇〇六年に刊行した著書 美しい国へ の中で つぎのように述べていた 権利(= 集団的自衛権)はあっても行使できないそれは 財産に権利はあるが自分の自由にはならない というかつての禁治産者の規定に似ている 日本も自然権としての集団的自衛権を有していると考えるのは当然であろう

ことである 安倍首相は 二〇〇六年に刊行した著書 美しい国へ の中で つぎのように述べていた 権利(= 集団的自衛権)はあっても行使できないそれは 財産に権利はあるが自分の自由にはならない というかつての禁治産者の規定に似ている 日本も自然権としての集団的自衛権を有していると考えるのは当然であろう 論説 憲法九条と集団的自衛権山内敏弘Ⅰはじめに二〇一二年一二月の衆議院総選挙で 自民党は二九四議席を占めて圧勝して 第二次安倍内閣が誕生した この選挙において 自民党は憲法改正を選挙公約に掲げたが それとともに つぎのように集団的自衛権の行使の容認論を明確に打ち出した 日本の平和と地域の安定を守るため 集団的自衛権の行使を可能とし 国家安全保障基本法 を制定します 自民党は 現在の日本国憲法の下においても

More information

4 議事概要 (1) 冒頭 柳井座長から 以下のような発言があった 1 本日安倍総理に報告書を提出できることとなり 大変喜ばしい 2008 年に報告書を提出した後 我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している 昨年 2 月に安倍総理から 我が国の平和と安全を維持するために何をなすべきか 安全

4 議事概要 (1) 冒頭 柳井座長から 以下のような発言があった 1 本日安倍総理に報告書を提出できることとなり 大変喜ばしい 2008 年に報告書を提出した後 我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している 昨年 2 月に安倍総理から 我が国の平和と安全を維持するために何をなすべきか 安全 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 ( 第 7 回会合 ) 議事要旨 1 日時 : 平成 25 年 5 月 15 日 ( 木 )14:15-15:15 2 場所 : 総理大臣官邸 3 出席者 : 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 メンバー 岩間陽子 政策研究大学院大学教授 岡崎久彦 特定非営利活動法人岡崎研究所所長 理事長 葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役名誉会長 座長代理 北岡伸一

More information

集団的自衛権の行使を 容認する閣議決定 終戦 日本の敗戦 日本国憲法公布 自衛隊発足 政府見解 集団的自 衛権の行使は憲法上許さ れない 自衛権発動の3要件

集団的自衛権の行使を 容認する閣議決定 終戦 日本の敗戦 日本国憲法公布 自衛隊発足 政府見解 集団的自 衛権の行使は憲法上許さ れない 自衛権発動の3要件 世界から見た憲法9条 集団的自衛権問題とは何か 2015.3.1 川崎哲 NGOピースボート 共同代表 集団的自衛権問題研究会 代表 2014.7.1 集団的自衛権の行使を 容認する閣議決定 1945.8 終戦 日本の敗戦 1946.11 日本国憲法公布 1954.7 自衛隊発足 1972.10 政府見解 集団的自 衛権の行使は憲法上許さ れない 1973.6 自衛権発動の3要件 考えなければならない3つのこと

More information

論点 ( ポイント ) それでは早速入りますが まずポイントですね 憲法に反するのか ということ 安全保障に関してどんな政策をとるかは 政治の判断することです 我々が選挙で選んだ政治家が判断する しかし 安倍さんだから何でも自由にできるという訳ではない 安倍さんの発言を聞いていますと国民の命を預かる

論点 ( ポイント ) それでは早速入りますが まずポイントですね 憲法に反するのか ということ 安全保障に関してどんな政策をとるかは 政治の判断することです 我々が選挙で選んだ政治家が判断する しかし 安倍さんだから何でも自由にできるという訳ではない 安倍さんの発言を聞いていますと国民の命を預かる 市民自らの政策を持とう! 第 25 回個人演説会記録 日時 2015 年 7 月 18 日 ( 土 ) 13:30-17:00 場所岩国市福祉会館 参加者 17 名 この記録はホームページとブログに掲載 http://www.seisaku1341motou.sakura.ne.jp http://blog.goo.ne.jp/simin13401seisaku 安保法制 について 井原勝介氏 (

More information

撃のリスクが 全ての地域と加盟国に影響する可能性があることに懸念を表明し 民間航空に対するテロ攻撃について深刻な懸念を表明しそしてそのような攻撃を強く非難し 民間航空が 外国人テロ戦闘員による輸送手段として用いられる可能性があることにまた懸念を表明し そして 1944 年 12 月 7 日にシカゴで

撃のリスクが 全ての地域と加盟国に影響する可能性があることに懸念を表明し 民間航空に対するテロ攻撃について深刻な懸念を表明しそしてそのような攻撃を強く非難し 民間航空が 外国人テロ戦闘員による輸送手段として用いられる可能性があることにまた懸念を表明し そして 1944 年 12 月 7 日にシカゴで 安全保障理事会決議 2309(2016) 2016 年 9 月 22 日 安全保障理事会第 7775 回会合にて採択 安全保障理事会は あらゆる形態および表現におけるテロリズムは 国際の平和および安全に対する最も重大な脅威の一つを構成すること並びにテロリズムのどんな行為も その動機 何時 何処でまた誰により犯されたものかにかかわらず犯罪でありまた正当化できないことを再確認し そして地球規模レベルでこの悩みの種と闘う全体的な取組の有効性を高めることに対して更に貢献する決意を残し

More information

『自衛隊の海外派遣』

『自衛隊の海外派遣』 シリーズ憲法の論点 7 自衛隊の海外派遣 清水隆雄 2005 年 3 月 現在 両議院に設置された憲法調査会では 日本国憲法についての調査が継続しており 平成 17 年には最終報告書が提出される予定である シリーズ 憲法の論点 は 憲法調査会の論議に資するため 国立国会図書館調査及び立法考査局において 多岐にわたる憲法論議の中から幾つかの論点を取り上げ 争点 主要学説及び諸外国の動向等を簡潔にとりまとめたものである

More information

<4D F736F F D2092A9914E94BC93878AEB8B4082C982A882AF82E98DDD8A4F964D906C939982CC95DB8CEC2E646F6378>

<4D F736F F D2092A9914E94BC93878AEB8B4082C982A882AF82E98DDD8A4F964D906C939982CC95DB8CEC2E646F6378> 何とか間に合った 平和安全法制 が日本を救う 差し迫った課題 朝鮮半島危機における在韓邦人等の保護 樋口譲次 平和安全法制と朝鮮半島危機における在韓邦人等の保護平和安全法制は 古色蒼然とした 戦争法案 のレッテルを張った野党の民主党 ( 現民進党 ) や共産党 社民党 憲法違反 と声高に叫んだ労働組合 学生団体 SEALDs それに憲法学者 執拗な 印象操作 によって世論煽動 国論分断を謀った朝日新聞

More information

はじめに 全国防衛協会連合会は かって調査研究として 日本の防衛 Q&Aよくわかる国の守り を取り纏め 会員を中心に参考資料として配布したところでありますが その後 10 年近くが経過し 近年の内外情勢の変化 特にわが国周辺における安全保障環境の厳しさを受け わが国防衛政策にも大きな変化が生じていま

はじめに 全国防衛協会連合会は かって調査研究として 日本の防衛 Q&Aよくわかる国の守り を取り纏め 会員を中心に参考資料として配布したところでありますが その後 10 年近くが経過し 近年の内外情勢の変化 特にわが国周辺における安全保障環境の厳しさを受け わが国防衛政策にも大きな変化が生じていま わが国防衛政策の現状と今後 自分の国は自分で守ろう 全国防衛協会連合会 はじめに 全国防衛協会連合会は かって調査研究として 日本の防衛 Q&Aよくわかる国の守り を取り纏め 会員を中心に参考資料として配布したところでありますが その後 10 年近くが経過し 近年の内外情勢の変化 特にわが国周辺における安全保障環境の厳しさを受け わが国防衛政策にも大きな変化が生じています こうしたことから 改めてこれまでの防衛政策と防衛力の変遷

More information

合に限定したことである 政府 自民党が 自衛隊の行動に 国際法上の正当性 という歯止めを 求める公明党に譲歩したためだ 決議がなくても 他国軍への補給 輸送支援などが必要となる事態はあり得よう 人道復興支援 と同様に 国際機関や地域機関の要請などで後方支援を行う余地を残すよう再調整すべきだ 後方支援

合に限定したことである 政府 自民党が 自衛隊の行動に 国際法上の正当性 という歯止めを 求める公明党に譲歩したためだ 決議がなくても 他国軍への補給 輸送支援などが必要となる事態はあり得よう 人道復興支援 と同様に 国際機関や地域機関の要請などで後方支援を行う余地を残すよう再調整すべきだ 後方支援 社説 自公安保合意切れ目ない危機対処が重要だ ( 読売新聞 2015 年 03 月 21 日 01 時 08 分 ) 平和確保へ自衛隊の活動広げよ 日本と世界の平和の維持に向けて 様々な事態に切れ目のない対処を可能にするうえで 大きな 意義を持つだろう 自民 公明両党が 新たな安全保障法制整備の 具体的な方向性 に合意した 集団的自衛権の 行使容認 自衛隊の海外派遣の恒久法制定など 5 分野で自衛隊の活動を拡大する

More information

自衛隊の役割と権限 1

自衛隊の役割と権限 1 事例集関連資料 目 次 〇自衛隊の役割と権限 1 〇国連 PKO を含む国際協力等 17 〇自衛隊による在外邦人等の輸送 43 自衛隊の役割と権限 1 自衛隊の任務と行動 自衛隊の任務 ( 自衛隊法第 3 条 ) は 主たる任務 といわゆる 従たる任務 がある ( 本来任務 ) 任務に対応して自衛隊の行動が規定 ( 同法第 6 章 ) されており 武器使用等の権限 ( 同法第 7 章 ) は 各行動が命じられた際に認められるものと

More information

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文 SGEC 附属文書 2-8 2012 理事会 2016.1.1 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文この文書の目的は 生産拠点のネットワークをする組織によるCoC 認証を実施のための指針を設定し このことにより

More information

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1 資料 - 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 ( 第 回 ) 平成 0 年 月 0 日 ( 水 ) 0 0 0 国立研究開発法人におけるデータポリシー策定のためのガイドライン ( 仮称 ) ( 案 ) 本ガイドラインの位置付け科学技術の発展を受けた現在において 知識 情報のデジタル化やデータベース化にも関わらず その蓄積された知識 情報が分野間で共有されず 横断的連携も十分とは言い難い状況にある

More information

Microsoft Word - 安全法制論点整理0928.docx

Microsoft Word - 安全法制論点整理0928.docx 安保法案の論点整理 < 衆議院会議議事録精査 > http://anporonten.jp/index.html 私は 平和安全法制 の法案に関する衆議院の全ての審議 ( 本会議 平和安全法制特別委員会 憲法審査会 参考人質疑 ) の議事録を精査し 論点と問題点を整理しました それを他の方にも説明できるよう この文書を作成しました どんな法案で なにが問題なのかを知るきっかけにしていただければ幸いです

More information

目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW

目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW 平成 29 年度世論調査 RDD 方式による電話法 報告書 2018 年 3 月 株式会社アダムスコミュニケーション 目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組

More information

議 決 承認申請者第 1 施設団副団長 陸将補安田 茂 主 文 本件承認申請は 承認すべきものと認定する 事実関係 1 承認申請者陸将補安田茂 ( 以下 申請者 という ) は 平成 25 年 8 月 1 日付で自衛隊を退職し 平成 25 年 9 月 17 日付で 株式会社日立製作所に就職する予定で

議 決 承認申請者第 1 施設団副団長 陸将補安田 茂 主 文 本件承認申請は 承認すべきものと認定する 事実関係 1 承認申請者陸将補安田茂 ( 以下 申請者 という ) は 平成 25 年 8 月 1 日付で自衛隊を退職し 平成 25 年 9 月 17 日付で 株式会社日立製作所に就職する予定で 議 決 承認申請者第 1 施設団副団長 陸将補安田 茂 主 文 本件承認申請は 承認すべきものと認定する 事実関係 1 承認申請者陸将補安田茂 ( 以下 申請者 という ) は 平成 25 年 8 月 1 日付で自衛隊を退職し 平成 25 年 9 月 17 日付で 株式会社日立製作所に就職する予定である 同社における地位は 嘱託 ( 非役員 常勤 ) の予定である 2 株式会社日立製作所は 防衛省との間に契約を締結した営利企業であるため

More information

首相は 朝鮮半島有事などで日本人を運ぶ米軍艦船を防護する場合や 日本に原油を運ぶタンカーが通る中東 ホルムズ海峡が機雷により封鎖され これを取り除く掃海活動などを挙げてきた ただ 公明党はホルムズ海峡が封鎖され日本が経済的な打撃を受けただけでは 存立危機事態には該当しないと主張する 日米両政府が先月

首相は 朝鮮半島有事などで日本人を運ぶ米軍艦船を防護する場合や 日本に原油を運ぶタンカーが通る中東 ホルムズ海峡が機雷により封鎖され これを取り除く掃海活動などを挙げてきた ただ 公明党はホルムズ海峡が封鎖され日本が経済的な打撃を受けただけでは 存立危機事態には該当しないと主張する 日米両政府が先月 Listening:< 特集 > 安全保障法制でどう変わる拡大する自衛隊活動 毎日新聞 2015 年 05 月 15 日集団的自衛権の行使容認を含めた安全保障関連法案が14 日 閣議決定された 成立すれば 自衛隊の任務は多分野にわたって飛躍的に拡大する 政府は 切れ目のない安保法制 で何を目指すのか 拡大する自衛隊任務のポイントを解説する 飼手勇介 小田中大 当山幸都 武力攻撃事態法改正案 集団的自衛権

More information

(日)Brig Gen Cornish Speech (J, final).docx

(日)Brig Gen Cornish Speech (J, final).docx JAAGA 記念講演 平成 27 年 5 月 12 日米空軍第 18 航空団司令コーニッシュ准将 相互安全保障と繁栄への貢献 -- Opening Comments -- 皆様こんばんは 本日は 皆様の歴史ある総会において講話の機会を頂き 感謝申し上げます 日米エアフォース友好協会で専門的知識を持っていらっしゃる皆様の前でお話しをすることを大変光栄に思っており また米国空軍と航空自衛隊の友好親善および相互理解を推進するこの機会に参加できることをうれしく思っております

More information

Microsoft PowerPoint - ir.under.jp13-1.pptx

Microsoft PowerPoint - ir.under.jp13-1.pptx 国際政治学 講義 13 特別編集団的自衛権と日米同盟 早稲田大学政治経済学術院栗崎周平 1 トランプ : 本は 国を防衛する義務を負わないのは不公平だ We have a treaty with Japan where if Japan is attacked, we have to use the full force and might of the United States. If we are

More information

国際平和協力活動等における軍事力の役割

国際平和協力活動等における軍事力の役割 国際平和協力活動と自衛隊 日本戦略研究フォーラム常務理事髙井晉はじめに 2013 年 5 月 26 日 自衛隊員が 国連南スーダンミッション (UNMISS) の任務を遂行するため 黙々と日本を後にした 約 350 人の自衛隊は 南スーダンの首都ジュバに展開していたが バングラディシュ軍が撤退した穴を埋めるため 東部エクアトリア州と西部エクアトリア州に拡大された活動範囲で 道路や滑走路の修復任務を遂行する

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正平成 30 年 9 月 12 日改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 特定個人情報の取扱いの対応について 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という )( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) に基づく社会保障 税番号制度により

More information

必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持する との憲法改正案に反対する決議 第 1 決議の趣旨当会は 必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持するとの憲法改正案については 憲法の基本原則の一つである恒久平和主義を著しく損なう危険性が大きいので 反対する 第 2 決議の

必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持する との憲法改正案に反対する決議 第 1 決議の趣旨当会は 必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持するとの憲法改正案については 憲法の基本原則の一つである恒久平和主義を著しく損なう危険性が大きいので 反対する 第 2 決議の 必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持する との憲法改正案に反対する決議 第 1 決議の趣旨当会は 必要な自衛の措置をとるための実力組織としての自衛隊を保持するとの憲法改正案については 憲法の基本原則の一つである恒久平和主義を著しく損なう危険性が大きいので 反対する 第 2 決議の理由 1 憲法改正の動き昨 2017 年 5 月 3 日 安倍首相は 美しい日本の憲法をつくる国民の会

More information

目次 はじめに 1 Ⅰ. 憲法解釈の現状と問題点 4 1. 憲法解釈の変遷と根本原則 4 (1) 憲法解釈の変遷 4 (2) 憲法第 9 条の解釈に係る憲法の根本原則 8 2. 我が国を取り巻く安全保障環境の変化 我が国として採るべき具体的行動の事例 13 Ⅱ. あるべき憲法解釈 17

目次 はじめに 1 Ⅰ. 憲法解釈の現状と問題点 4 1. 憲法解釈の変遷と根本原則 4 (1) 憲法解釈の変遷 4 (2) 憲法第 9 条の解釈に係る憲法の根本原則 8 2. 我が国を取り巻く安全保障環境の変化 我が国として採るべき具体的行動の事例 13 Ⅱ. あるべき憲法解釈 17 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 報告書 平成 26 年 5 月 15 日 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 目次 はじめに 1 Ⅰ. 憲法解釈の現状と問題点 4 1. 憲法解釈の変遷と根本原則 4 (1) 憲法解釈の変遷 4 (2) 憲法第 9 条の解釈に係る憲法の根本原則 8 2. 我が国を取り巻く安全保障環境の変化 10 3. 我が国として採るべき具体的行動の事例 13 Ⅱ.

More information

Taro-合同委員会合意

Taro-合同委員会合意 施設及び区域の提供 ( 昭和 27 年 7 月 ) 施設及び区域の提供 行政協定第二条に基づく施設 区域の提供昭和 27 年 7 月の日米合同委員会において次のように合意されている 行政協定第二条第一項に基づき米軍に提供する施設区域は 本合意の附表に掲げるものとする 但し 保留 と記載した施設は 岡崎 ラスク交換公文に基づき引続き使用を認める 但し折衝は継続する 附表は合同委員会を通じて変更できる

More information

障害者差別解消法 1 三択解答 2016 年 3 月 NPO ちゅうぶ ( 石田 ) 答え 1 2 差別解消の基本の考え方は 障害はその人の機能障害が問題でなのではなく 社会のしくみが問題 です これを これまでの医学モデルに対して 1 社会 2 会社 3 環境 モデルといいます 差別解消法が禁止す

障害者差別解消法 1 三択解答 2016 年 3 月 NPO ちゅうぶ ( 石田 ) 答え 1 2 差別解消の基本の考え方は 障害はその人の機能障害が問題でなのではなく 社会のしくみが問題 です これを これまでの医学モデルに対して 1 社会 2 会社 3 環境 モデルといいます 差別解消法が禁止す 障害者差別解消法 1 三択問題 2016 年 3 月 NPO ちゅうぶ ( 石田 ) 123 1 差別解消の基本の考え方は 障害はその人の機能障害が問題でなのではなく 社会のしくみが問題 です これを これまでの医学モデルに対して 1 社会 2 スーパー 3 環境 モデルといいます 2 差別解消法が禁止する差別は大きく 2 つ 1 つは 不当な差別的取り扱い もうひとつは 1 間接差別 2 関連差別

More information

第16講  第二次世界大戦とドイツの戦略(1)

第16講  第二次世界大戦とドイツの戦略(1) 2019 年 10 月 24 日 第 20 講 第二次世界大戦とドイツの戦略 (1) http://usmbooks.com/feldzug_polen.html 対ポーランド戦争 (1939 年 9 月 1 日開戦 ) 独ソによる 分割 ( カーゾン線 ) http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/thumb/a/a4/ac_polandmap.gif/300px-ac_polandmap.gif

More information

( 別紙 ) 中期防衛力整備計画 ( 平成 23 年度 ~ 平成 27 年度 ) Ⅰ 計画の方針平成 23 年度から平成 27 年度までの防衛力整備に当たっては 平成 23 年度以降に係る防衛計画の大綱 ( 平成 22 年 12 月 17 日安全保障会議及び閣議決定 ) に従い 即応性 機動性 柔軟

( 別紙 ) 中期防衛力整備計画 ( 平成 23 年度 ~ 平成 27 年度 ) Ⅰ 計画の方針平成 23 年度から平成 27 年度までの防衛力整備に当たっては 平成 23 年度以降に係る防衛計画の大綱 ( 平成 22 年 12 月 17 日安全保障会議及び閣議決定 ) に従い 即応性 機動性 柔軟 中期防衛力整備計画 ( 平成 23 年度 ~ 平成 27 年度 ) について 平成 22 年 12 月 17 日安全保障会議決定閣議決定 平成 23 年度から平成 27 年度までを対象とする中期防衛力整備計画について 平成 23 年度以降に係る防衛計画の大綱 ( 平成 22 年 12 月 17 日安全保障会議及び閣議決定 ) に従い 別紙のとおり定める ( 別紙 ) 中期防衛力整備計画 ( 平成 23

More information

このレポートの趣旨 問題意識 : 安倍政権の姿勢は自治体にどのような 影響を及ぼすか? 集団的自衛権行使 に象徴される対外強硬姿勢 安保軍事力の強化の一連の流れは すでに沖縄基地の強化 佐賀空港へのオスプレイ配備 岩国基地への米軍 自衛隊の増強といった動きへと具体的に現れている 基地周辺自治体の市民

このレポートの趣旨 問題意識 : 安倍政権の姿勢は自治体にどのような 影響を及ぼすか? 集団的自衛権行使 に象徴される対外強硬姿勢 安保軍事力の強化の一連の流れは すでに沖縄基地の強化 佐賀空港へのオスプレイ配備 岩国基地への米軍 自衛隊の増強といった動きへと具体的に現れている 基地周辺自治体の市民 メモ : 集団的自衛権 使容認と自治体 ( 未定稿 ) 2014 年 7 中 均 ( 緑の党 新潟市議会議員 ) 1 このレポートの趣旨 問題意識 : 安倍政権の姿勢は自治体にどのような 影響を及ぼすか? 集団的自衛権行使 に象徴される対外強硬姿勢 安保軍事力の強化の一連の流れは すでに沖縄基地の強化 佐賀空港へのオスプレイ配備 岩国基地への米軍 自衛隊の増強といった動きへと具体的に現れている 基地周辺自治体の市民生活の平和

More information

<4D F736F F D208DC58BDF82CC837D E95F193B981698BEC82AF957482AF8C788CEC8A748B638C8892E D48AF A2E646F6378>

<4D F736F F D208DC58BDF82CC837D E95F193B981698BEC82AF957482AF8C788CEC8A748B638C8892E D48AF A2E646F6378> 駆け付け警護閣議決定南スーダンPKO 殺し殺される 危険現実に 政府は15 日 南スーダンの国連平和維持活動 (PKO) に関し 今年 3 月に施行された安保法制 = 戦争法に基づく自衛隊初の任務として 駆け付け警護 を盛り込んだ実施計画の変更を閣議決定しました 従事する自衛隊は任務遂行に必要な武器使用が認められるため 南スーダンが 殺し 殺される 最初の例となる危険があります 陸上自衛隊第 9 師団第

More information