図書・雑誌記事情報の検索

Transcription

1 図書 雑誌記事情報の検索 7 回目 (5 月 28 日 ) 1. 課題 4の概容 2. 図書情報検索 P47 3. 図書館の利用 8 回目 (6 月 4 日 ) 雑誌記事情報検索 P53 雑誌記事情報の入手 9 回目 (7 月 11 日 ) レポート4の作成 レポート見本 補講 1

2 5 サイトのまとめ 7 回目課題 3の復習 多くのレポートはOK 5サイト全体のまとめ 目的と目標に役に立つ内容をまとめる 情報収集に最も重要だが書けていない 英語検索 要約とまとめは日本語 英語のまま貼り付けたものは評価しない まとめも英語で書かれていればOK で登録不可 できなかったなかに英語を貼り付けた原稿あり 日本語で再登録する場合は今週中に 2

3 1. 課題 4 図書情報と雑誌記事情報の検索 ( テキストの演習 5) 目的 偏りの少ない体系的な知識を得る 学習到達目標 1 図書情報は基礎知識を得るために適していることを理解する 2 雑誌記事情報は最新の専門知識を得るのに適していることを理解する 3 原文入手のため図書館の利用が必要になることを理解する 4 キーワードは極力少なくする必要があることを理解する 3

4 図書情報 特定の分野に関する情報を体系的にまとめたもの 知識を得る ( 基礎知識 専門知識 ) 未知の分野や経験の少ない分野で情報収集を行う場合や 大学教育において最初に基本的な学問知識を得るために適している 情報の性格上 最新週とか最新月の情報は含まれていない 雑誌記事情報 専門知識を得る 特定の分野や話題に関してある程度の内容のまとまりを持った情報で かつ比較的新しい情報 4

5 学問的知識を得る 課題 4 のねらい 複数の図書から体系性のある ( 偏りの無い ) 知識を得る さらに図書情報に含まれない最新の専門的な情報を雑誌記事情報で捕捉する 両者を組み合わせ効率的に自己の専門知識を深める 複数の Web 情報から基本知識を得るより はるかに信頼性のある知識を得ることができる 図書および雑誌記事は卒業論文やレポートの作成に効率的 5

6 課題 4 の課題の設定 図書情報 雑誌記事情報とも同一課題で実行 基礎知識や専門知識を得ることのできる課題を新たに設定する 基礎知識 新しい知識 まとまりのある体系的な知識 特定の分野の専門知識 不適切な課題 知識でなく単なるデータを収集する課題 事前調査 予備検索なしに設定した課題 6

7 図書 雑誌記事情報検索課題 4 の概要 学問的な基礎意識や専門的な知識を得ることのできる課題 図書情報 雑誌記事情報とも同一課題で実行する 原文の入手使用する DB 原文の入手先 図書情報検索 2 冊以上 1NDL-OPAC 2WebcatPLUS 3Books 図書館 (2 冊以上 ) 雑誌記事情報検索 2 記事以上 4NDL-OPAC 5CiNii 6 日経 BP 図書館 (1 記事以上 ) DB (1 記事以上 ) DB は表 17 表 18 参照のこと 7

8 図 7 情報源としての図書と雑誌記事 知識 ( 狭義 ) 情報 ( 狭義 ) ( 大系化 ) 新聞記事遡及情報 雑誌記事遡及情報 専門雑誌 専門図書一般図書 特許 データ ( 狭義 ) ( 個別化 ) Web 情報 新聞記事 一般雑誌記事 統計データ ( 速 ) 分 / 秒 週 日 月 年 ( 遅 ) 8

9 2 図書情報検索 P47 図書情報の特徴 独立して刊行される 特定の分野や話題に関する情報を体系的にまとめたもの 文字数の目安は 5-10 万字程度 最新週とか最新月といった直近の情報は含まれていない 9

10 図書情報の特徴 (2) 知識の獲得に適している 未知の分野や経験の少ない分野で基礎知識を得る ( 教科書 入門書 ) 特定の学問分野の専門的な知識を得る ( 専門書 ) Web 情報を利用するより短時間に信頼性のある知識を得ることができる 基礎知識を収集するために Web 情報は適していない 断片的な情報を組み合わせる作業が必要 10

11 表 16 一般的な図書分類 分類番号 対象分野 000 総記 100 哲学 200 歴史 300 社会科学 400 自然科学 500 技術 工学 工業 600 産業 700 芸術 800 言語 900 文学 11

12 7-2. 図書情報 DB 図書を 1 冊毎に整理したデータより成る 本の内容を紹介する抄録は通常含まれていない 図書館の蔵書管理や書店での受発注管理を目的に作成されている 図書データベースのキーワード 表題 著者 発行所 発行年 抄録が含まれない キーワードが少ない 絞り込み検索を行うと必要な情報が漏れる可能性が非常に高い ( 具体事例で説明 ) 12

13 図書データベース 国内で流通している全てを対象とした DB 公開されている図書を把握する 本格的な情報収集に必須 最寄りの図書館から取り寄せサービスを利用できる 蔵書を対象とした DB 図書を入手したい場合に利用 OPAC を利用して Web で検索可能 13

14 日本の主な図書データベース ( 国内で流通している全ての図書 ) データベース 検索対象 作成者 BOOKS 60) 現在入手可能な図書 日本書籍出版協会 NDL-OPAC 22) 日本で発行された図書 国立国会図書館 Webcat Plus 25) 全国の大学等の図書館国立情報学研究所 Amazaon.com 57) 現在入手できる図書 Amazaon.com 図書館の OPAC 各図書館の蔵書都道府県立図書館 14

15 図書情報検索 ( 検索式 ) 少ないキーワードによる情報検索 1 キーワードによる情報検索を基本とする キーワードの数を増やして絞り込むより なるべく少ないキーワードで検索結果を表示し 表示された図書の表題を自分の目で確認しながら選択するほうが良い結果が得られる 500 件程度なら検索条件を考えるより表題を自分の目で確認したほうが確実 件数が多すぎる場合 1 キーワードでヒットした 50 件程度の表題を確認して 2 番目のキーワードを追加する 試行錯誤が必要 15

16 原文の入手 図書館に出向いて原文である図書を入手する データベースから原文情報を収集することはできない 図書情報検索で情報の所在が明らかになる 図書の表題 著者名 発行者 出版年などの書誌事項により 図書の所在する図書館が明らかになる インターネットから蔵書検索 OPAC を利用 必要な図書が近くの図書館にある確率は低い 図書情報検索結果から多くの図書をリストアップして最寄り図書館の蔵書検索を行う 図書の存在を確認して図書館に出向く 貸出中は確認不可 16

17 7-3 国立国会図書館 NDL-OPAC NDL-OPAC 国立国会図書館オンライン蔵書目録 Online Public Access Catalog を意味する 和図書データベース 国立国会図書館が所蔵する資料 2010/4/1 明治以降の日本語の和図書の約 398 万件 外国語の図書など洋図書の約 117 万件 国立国会図書館の Web ページから利用

18 検索機能のみを利用する 詳細検索 で 図書を選択 タイトルと 著者 編者を入力して和図書の検索を行う図 30 検索図 30 18

19 検索機能のみを利用する 詳細検索 で 図書を選択 タイトル キーワード 著者などを入力して和図書の検索を行う図 31 19

20 検索式 を選択し論理式を使った検索が可能 中間一致 ( フレーズ検索対応 ) 20

21 雑誌記事 を選択 雑誌記事検索を行う 21

22 少ないキーワードによる検索 少々時間はかかっても 1~2 キーワードによる検索結果を自分の目で確かめて 必要な図書の選択を試みると良い 1 キーワードで回答件数が多い場合には 2 番目の候補キーワードを追加し検索を実行する 3 語目のキーワードを使用するか否かは 2 キーワードによる検索結果を見て決める 著者 検索 タイトル 以上に有効である (2010/05/21) 論理式の作成も可能 選択肢から 演算子 を選択する 図書検索には過剰機能

23 7-4 Webcat Plus データベース 国立情報学研究所 (NII) が提供する国内最大規模の統合図書データベース 国内の図書を漏れなく検索したい場合に適している 17,095,939 件の図書の情報 (2010/05 現在 ) NACSIS-CAT 全国の大学等の図書館が所蔵する図書 雑誌を全て収録した総合目録 ( 図書 :9,584,858 件雑誌 :318,622 件 ) JAPAN/MARC を所蔵する図書館を探すために使用する国立国会図書館の日本全国書誌 ( 図書 : 約 450 万件 雑誌 : 約 14 万件 ) 注 : 雑誌は雑誌 BOOK 23

24 一致検索 6-4 Webcat Plus の検索 図 31 Webcat Plus の一致検索画面 連想検索と一致検索 連想検索では不要な情報が多く出力される場合が多いため 基本的に一致検索を使用する 一致検索をクリックすると Webcat Plus の一致検索画面が表示される 詳細条件を設定 をクリックし詳細検索画面を表示させる タイトルの欄に候補キーワードを 1 語入力し検索を実行 24

25 7-5 Books データベース 日本書籍出版協会の データベース日本書籍総目録 のうち入手可能な図書 国内で 1986 年以降に発行 現在入手可能な書籍 88(80) 万点収録 2011/01 月 (2008 年 6 月 ) 現在 各出版社から提供された書籍情報 目次 帯 カバー等の情報が収録 2002 年 1 月以降各出版社からの提供電子データを収録 目次 25

26 もっと詳しく検索する Books の検索 図 32 Books の詳細検索画面 Books のサイトに接続すると簡単検索画面が表示 検索欄の右上にある もっと詳しく検索する をクリックする タイトルの欄に候補キーワードを 1 語入力し検索を実行する 1 キーワードで回答件数が多い場合には 2 番目の候補キーワードを使用 タイトル欄にキーワードをスペースで区切って入力すると AND 検索

27 7-6 Amazaon.com 現在 ) 現在入手できる図書のデータベース 収録対象件数が多い 中古の図書情報も含む 和書で検索すると 3,295,195 件が表示される (2010/5/22) 詳細な検索 ページ上部のメニュータブにある詳細検索を選択 図書の基本データは登録制 データベースの基本である収録対象図書の範囲が明示されないので情報検索では使用しない あくまでも図書の流通販売を目的としたシステムで 特定の図書を購入したい場合に便利である 27

28 3. 図書館の利用 都道府県立図書館の OPAC P51 都道府県立図書館は各地域で利用できる最大の図書館 図書の原文を探すためには適している Web から OPAC を検索できる 蔵書が対象のため全国を対象としたデータベースに比べると件数は少ない 蔵書整理のため毎年 1-2 週間程度の休館日 新潟市立中央図書館 6/25-7/2 休館 新潟県立図書館 7/6-7/18 休館 28

29 問題 7 図書情報検索 問題 7-1 図書情報検索データベースである Books NDL-OPAC Webcat Plus のそれぞれの特徴を記述しなさい 問題 7-2 Books で 環境問題 をキーワードとしてタイトルを検索すると 332 件の回答があった 同様に NDL-OPAC 和図書では 1299 件 Webcat Plus の一致検索では 6003 件の回答があった (2010/12/26 現在 ) Webcat Plus の収録件数は NDL- OPAC 和図書の約 1.2 倍であるが Webcat Plus の検索件数は NDL-OPAC 和図書の約 5 倍になる理由を推定しなさい 問題 7-3 NDL-OPAC を使って 2007 年と 2008 年に出版された タイトル中に 情報システム を含む図書を検索し件数を確認しなさい 29

30 問題 7-4 情報システム を含む図書の上位 200 件のうち最寄りの図書館 ( 都道府県立図書館 / 市町村立図書館 ) にある図書をさがしなさい ヒント : 各図書館 OPAC を利用する 問題 7-5 NDL-OPAC を使って 2007 年と 2008 年に出版された タイトル中に 情報システム を含む図書を検索した 検索結果のタイトルに 情報システムを 含まない回答が存在する その原因を明らかにしなさい ヒント : 詳細説明をチェックする 30

31 レポート作成の準備演習 4&5 参照 課題の設定 ( 基礎知識または専門知識を得る ) 情報検索で使用するDB 図書情報 : 2データベースを使用 NDL-OPC,WebcatPlus,Booksから2 種類選択 図書 2 冊以上 雑誌記事情報 :2データベースを使用 NDL-OPCと CiNIIあるいは日経 BP 雑誌記事 2 記事以上 原文の入手 : レポート2 以上に時間配分を考える必要 図書 2 冊以上 : 最寄りの図書館から入手 雑誌記事 1 件 : 最寄りの図書館から入手 雑誌記事 1 件 :DBから入手 今週中に課題の設定と図書情報の検索に着手

32 8 回目雑誌記事情報検索 雑誌記事情報の特徴 雑誌は週刊や月刊など 通常年 2 回以上 週 1 回以下で定期的に同一の雑誌名で刊行 巻号が付与されている 各号の雑誌には特定分野についての複数の記事が掲載されている 専門知識の獲得に適している 雑誌の対象分野に関する新しくまとまった情報 基礎知識を既に有している専門分野において 知識をさらに深めたい場合や 自己の知識より新しい情報を得たい場合の情報源

33 図 7 情報源としての図書と雑誌記事 知識 ( 狭義 ) 情報 ( 狭義 ) ( 大系化 ) 新聞記事遡及情報 雑誌記事遡及情報 専門雑誌 専門図書一般図書 特許 データ ( 狭義 ) ( 個別化 ) Web 情報 新聞記事 一般雑誌 統計データ ( 速 ) 分 / 秒 週 日 月 年 ( 遅 ) 33

34 知識の獲得 雑誌情報の利用 複数の図書で体系的に基礎知識を得て その後に 図書情報に含まれない最新の専門的情報を雑誌記事情報で捕捉する 最新の技術や開発情報 学会誌などの専門誌から得ることが可 遡及検索 既に検討された事実を得ることができ 過去の知見を直面する問題解決に役立てることができる 卒業論文やレポートの論拠 図書と併用し信頼性のある情報を得る 34

35 雑誌記事データベース 雑誌記事情報は雑誌記事を 1 記事毎に整理したデータ ベースで 1 記事毎に情報検索が可能 一般雑誌記事と専門雑誌記事 データベースとしては学術文献情報を含む専門雑誌 記事データベースが重要 医学 薬学 工学 農学 ビジネス 社会科学 教育 など 専門分野別のデータベース 基礎研究 応用研究 技術開発などに利用 専門雑誌記事情報は 情報を使って新しい価値を創造する情報社会あるいは知識ベース社会における情報の概念に最も近い 35

36 表 18 日本の主な雑誌記事データベース データベース名検索対象作成機関抄録 NDL-OPAC 雑誌記国立国会図書館が 23) 国立国会図書館なし事索引保有する5600 誌 CiNii 論文情報ナビゲータ 26) 学協会誌約 18,000国立情報学研究誌 1,200 万件所 日経 BP 記事検索日経 BP 社が発行すサービス 40) 日経 BP 社る雑誌記事 NICHIGAI 雑誌記国立国会図書館の日外アシスト事 DB データ JDream II 74) 世界の科学技術雑科学技術振興機誌 誌構 Web OYA-bunko 14) 大屋壮一文庫大屋壮一文庫 138 誌 51 万件対象 あり あり なし あり なし 36

37 表 19 雑誌記事索引データベースの検索項 検索項目 論題名 著者 雑誌名 出版者 編者 刊行年月 巻号 請求記号 ISSN 分類 各種コード キーワード 内容著者が作成した表題が検索対象となる 一部の記事では その記事の内容を表すキーワードも検索する 英語の表題が併記されていていれば検索対象となる 全ての著者が記載されるが特定されない場合はデータがない 記事が記載されている雑誌名 雑誌名から原文を探すことになるので重要な情報である 中間一致検索が可能 記事が掲載されている雑誌の出版者 編者が検索できる 年月日は雑誌の発行年月日である 雑誌の巻 / 号 / ページ / 発行年月 原文を探すには 雑誌名と雑誌の巻 / 号 / ページ / 発行年月日が必要になる 巻数は 1 年に 1 巻増加し 月刊誌なら 1 巻に 1~12 号が発行される ページは記事の記載されている開始ページと終了ページを示している 記事が掲載されている雑誌の請求記号 記事が掲載されている雑誌の ISSN( 国際標準逐次刊行物番号 ) を検索できる 記事が掲載されている雑誌に付与された分類記号で 分類は NDLC 分類 ( 国立国会図書館分類表 に従った分類 ) になる 選択リストから検索したい項目を選択してコード情報 雑誌記事 ID レポート番号を検索する します リストから選択 をクリックすることで 選択したコード情報のコード値一覧を見ることができる 著者が作成したキーワードが検索対象となる 論題名検索の対象データに含まれる 該当するデータがない場合 論題名検索は表題のみで検索が実行される

38 雑誌情報検索 ( 検索式 ) 雑誌記事索引 (NDL-OPAC, MagazinPlus) 抄録なしのため 1 キーワードによる情報検索を基本とする キーワードの数を増やして絞り込むより なるべく少ないキーワードで検索結果を表示し 表示された記事の表題を自分の目で確認しながら選択する 500 件程度なら検索条件を考えるより自分の目で見て選択 1 キーワードでは件数が多すぎる場合は 1 キーワードでヒットした 50 件程度の表題から 2 番目のキーワードを選択 試行錯誤が必要 Cinii, 日経 BP, EbscoHost 抄録類あり 3 キーワード程度が基準 38

39 原文の入手 原文の入手できる図書館の確認 雑誌名 巻 号から図書館で雑誌の所蔵を検索する 所蔵が確認できた図書館に出向いて雑誌記事の掲載された巻 号の雑誌を入手する 該当する雑誌が近くの図書館にある確率は低く入手は困難な場合が多い 雑誌の該当ページから雑誌記事を入手する データベースから直接原文の入手 雑誌記事の原文を PDF の形態で入手できるデータベースも存在する CiNII EbscoHost 39

40 学術文献情報 学術文献 学会論文誌の記事 ( 投稿論文 ) や学術的な専門誌の記事 ほとんどは月刊誌 最近では電子ジャーナルも増加 投稿 研究成果をまとめた論文が学会誌等に投稿される 審査 学会が選定した専門家 2~3 人により個別に審査される 新規性 信頼性 有用性 審査基準を満たしていることが認められると採録となる 専門用語 用語を理解する基礎知識が必要 40

41 英語文献情報 主要な論文は英語で発表されている 日本人でも英語のデータベースを利用する状況 日本語で検索可能なデータベースは非常に少ない 抄録 英語の雑誌記事データベースは抄録 (Abstract) を含む 日本の多くの雑誌記事データベースは抄録を含まない 論理式による検索 抄録が利用できるデータベースでは 論理式を使った情報検索が効果的に実行できる 抄録やキーワードは著者が作成したものをそのまま検索データとして使用する場合が多い 41

42 8-3 MAGAZINEPLUS データベース 38) 概要 MAGAZINEPLUS(NICHIGAI/WEB サービス ) 約 30,000 誌 11,000,143 件 (2010/01/22 現在 ) を収録 国立国会図書館の雑誌記事索引 年報類 論文集 (14,000 点 61 万論文 ) 大学紀要 一般雑誌口頭発表 シンポジウム 研究発表会 セミナー 日本の専門的な雑誌記事を対象としたデータベース 大学における学習や研究情報を得ることができる NICHIGAI/WEB サービス この他に 図書検索の BOOKPLUS と人物検索の WHOPLUS ファイルが含まれる ( 図書館で利用可 ) 図書館で利用可能

43 MAGAZINEPLUS の検索方法 図 34 に NICHIGAI/WEB サービスへの接続のページを示す 接続のページに ユーザ ID とパスワードを入力しログインボタンをクリックする 複数回クリックするとログオン状態になり使用できなくなる場合があるので返答があるまで無用な操作を行わない NICHIGAI/WEB サービスのページが表示されたら MAGAZINEPLUS ファイをクリックする. 図 33 NICHIGAI/WEB サービスへの接続 43

44 図 35MAGAZINEPLUS キーワード欄に候補キーワードを1 語入力し実行 抄録が無いのでなるべく少ないキーワードで実行 検索期間は3 年程度 該当件数が多い場合は 発行年を1 年にするか 分野を限定する 終了したらLOG OUTを実行 44

45 8-4 国立国会図書館 NDL-OPAC 雑誌記事索引検索データベース 国内で刊行され 国立国会図書館が収集した雑誌記事 採録された雑誌総数は 19,514 誌 1948 年以降に国立国会図書館でデータベース化した雑誌記事索引を検索 1975 年以降の 9,617,606 件が利用できる (2009/12) 2 週間ごとに追加 更新され 毎年 17 万件ほど追加 人文 社会 / 科学 技術 / 医学 薬学をカバー 論文 研究報告 資料等 学術雑誌が対象 国立国会図書館の Web サイトから無料で利用できる NICHIGAI/WEB サービスなど有料の情報検索システムからも詳細な検索が可能である (2010/05/08)

46 NDL-OPAC 雑誌記事索引の検索 キーワード検索の対象は論題名とキーワード項目 論題名 論題名は記事の表題 ( タイトル ) であり文字数は 20 から 100 字程度で 30 文字前後が多いと思われる キーワード項目 情報検索に利用できるがデータがない記事が少なくない 検索に利用できるキーワード数は多くても 1 記事あたり 10 語程度と推定される 情報検索に有効なキーワードは非常に少ない 慎重に複数キーワードを使う必要がある 検索エンジンの時のように 3 キーワードを使用するとヒットする情報が極端に少なくなることが多い 46

47 図 30 の国立国会図書館 NDL-OPAC の画面から 雑誌記事索引の検索 / 申込み をクリックする 雑誌記事索引検索画面が表示される 図 36 47

48 8-4 NDL-OPAC 雑誌記事索引の検索 図 35 雑誌記事索引データベースの検索画面 雑誌記事索引の検索画面 図 35 の検索期間は 2005 年 ~ にチェックが入っている まず論題名の欄に候補キーワードを 1 語入力し検索結果を見る 慎重に複数キーワードを使う必要がある

49 論理式を使って検索する場合 キーワードをスペースで区切って入力し プルダウンメニューから AND あるいは OR を選択する 選択肢から 演算子 を選択する AND OR AND NOT 検索 演算子に相当する &, +,! の 3 種類の記号を使用 例 ) アメリカの BSE の発生件数に関する情報検索 アメリカ & BSE & 発生件数 通常 入力語が書誌データのどこかと一致すればヒットする全文検索方式 49

50 8-5 CiNii 論文情報ナビゲータ 国立情報学研究所 (NII) が作成 学術論文データベース サービス 国内の学協会刊行物 大学研究紀要 国立国会図書館の雑誌記事索引データベース など 学術論文情報を対象 収録件数は 12,904,785 件 (2010/05/09 現在 ) 一般公開されている論文 ( 原文 ) が含まれる 無料 50

51 8-5-3 CiNii 論文情報ナビゲータの検索 1. CiNii に接続すると簡易検索画面に接続する 2. 論文検索の下の段にある詳細検索をクリックし詳細検索画面を表示させる 論理式 (2010/05/22) AND 検索は空白文字または & 記号 OR 検索は OR または 記号 NOT 検索は NOT または / 記号 51

52 1. 論題名の欄にキーワードを 1 語入力し検索結果を見る 2. 1 キーワードで回答件数が多い場合には 2 番目の候補キーワードをスペースで区切って入力し検索を実行する 3. 3 語目のキーワードを使用するか否かは 2 キーワードによる検索結果を見て決める 52

53 日経 BP 雑誌記事検索 日経 BP 社などが発行する 80 誌以上の雑誌記事を 過去にさかのぼってキーワードで検索できる 経済 ビジネス関連情報 原文を DB から参照でき 53

54 9 回目資料が修正されているので再確認してください 2. 図書 / 雑誌記事情報検索課題の概要 基礎知識や専門的な知識を得ることのできる課題を新たに設定する 図書情報と雑誌記事情報検索を行う 情報収集の目的や目標に該当する知識を得る 54

55 図書情報検索 NDL-OPAC, Books, WebcatPlus を利用 すべての図書情報 入手できる図書情報 国内で発行されたあるいは流通している図書を対象とした図書検索を行う 国内に存在する有用な図書の全容を把握する そして その中から最寄りの図書館で貸出し可能な図書を入手する 最寄りの図書館の OPAC を使用し Web で図書の存在を確認できる 55

56 図書情報 雑誌情報は記事でなく雑誌名 NDL-OPAC( 蔵書検索 ) 7,200,000 件 国内で発行されてすべての図書 Books Cinii books(webcatplus) 9,212,294 件 ( 大学図書館の蔵書 近くの図書館 新潟市立中央図書館 320,000 冊 2012/06/10 現在

57 雑誌記事情報検索 国内で発行されたあるいは流通している雑誌記事を対象とした記事検索を行う 国内に存在する有用な雑誌記事の全容を把握する NDL-OPAC を使った検索 有用と思われる記事の中から 最寄りの図書館で入手可能な雑誌を探し記事の原文を入手する ( 複写する ) 最寄りの各図書館の OPAC を使用すれば Web で雑誌の存在を確認できる なお 雑誌記事は OPAC で検索できない CiNii あるいは日経 BP を使った検索 有用と思われる記事の原文を PDF で DB から入手する 57

58 雑誌記事情報 2012/06/10 現在 NDL-OPAC( 雑誌記事索引 ) 7,200,000 件 国内で発行された主な雑誌記事国内で最大の雑誌記事情報 近くの図書館 Cinii Articles 17,615,591 件 ( ) ( ) 学術論文誌 原文 58

59 情報活用リテラシー向上ために特に重要な視点 Web 情報検索のレポートで再確認する 1. 情報検索する内容に合致する情報を収集できたか 課題の設定用紙の 情報検索する内容 と実際に収集した 20 サイトの情報が一致するか? 2. 情報収集の目的に役立つ情報を収集できたか 課題の設定用紙の 情報収集の目的 に 実際に収集した 20 サイトの情報が役立つか ( 有用か )? 3. 情報収集の目標に利用できる情報を収集できたか 課題の設定用紙の 情報収集の目標 を達成するため 実際に収集した 20 サイトの情報が活用 ( 利用 ) できたか? 4, 6, 10,14 重要 レポートの評価には計 8 点が反映 59

60 レポートの作成図書 / 雑誌記事情報検索 その 1 課題の設定 基礎知識を得るための課題を設定する A) 現在知識をほとんど持っていないが 以前から興味を持っていた内容について基礎知識を得るための課題 ( 例えば ~ 問題 ~ 入門 ~ の基礎知識 といった内容 ) B) あるいは既にある程度の知識は持っているがさらに理解を深めたい内容 前回の課題とは別の課題を設定する 学術的な分野を対象とする 一人一課題 60

61 その 2 図書情報検索と図書の入手 種類の DB を使用して日本の図書を検索 検索結果から目的に合うと思われる図書リストを作成 1. Books( 図書 ) 2. NDL-OPAC 3. WebcatPlus( 大学図書館蔵書 ) 冊以上の図書を入手する 利用できる図書館のOPACを利用 新潟国際情報大学図書館 / 新潟県立図書館 / 新潟市立図書館 / 新潟大学図書館 / 他市町村図書館 / 他大学図書館など 61

62 その 3 雑誌記事情報検索と記事の入手 種類の DB を使用し雑誌記事を検索 結果から目的に合うと思われる記事リストを作成 1. NDL-OPAC 雑誌記事索引 ( 国立国会図書館 ) 2. CiNii( 学術論文 ) 3. 日経 BP ( 経済関連の一般記事 ) NDL-OPAC 雑誌記事索引にある記事の入手 図書館から 1 件以上入手する 3-3 CiNii または日経 BP の記事の入手 CiNii または日経 BP データベースから 1 件以上入手 62

63 合計 4 件以上の情報を収集する 図書 2 冊以上 雑誌記事 2 件以上 収集した 4 件以上の雑誌記事 図書情報を使用してレポートを作成する 余裕をみた課題の実行 情報検索は短時間で終了するが 原文入手とまとめに時間が必要 参考 卒論データベース ( 問 17) 63

64 その 4 提出項目の整理 1. 氏名 ( 漢字 ) 例阿部真由美 2. 学籍番号 例 : ( 数字 8 桁半角です ) 3. 選択分野 ( 学問分野を選択 ) 数学 物理学 科学 天文学 地球 地学 生物科学 植物学 動物学 医学 薬学 技術 工学 工業 産業 他 哲学 歴史 社会科学 政治 法律 経済 財政 社会 教育 民族学 芸術 言語 文学 統計 他 4. 情報検索課題 ( 図書 雑誌記事情報共通 ) 以下 情報検索課題の設定用紙図 8 を使用 内容がわかる簡単な 20~30 文字程度の文章で記述する 64

65 5. 情報検索内容 知識を得たい内容を 200 ~400 程度に自分の文章で表現する キーワードの多くはこの文章から選択することになるので 内容は具体的に記入する 6. 情報収集の目的と到達目標 ( 重要 ) 情報検索内容で設定した情報をなぜ収集するのか どのように利用するのかを 200~400 程度の文章で自由に記入する 目的 : 何をするために情報収集するのか 収集した情報を使って何をしたいのか 目標 : どのように利用するのか 到達目標 情報の利用方法など 65

66 7. JKW1 8. JKW2 9. JKW3 重要と思われるキーワード 検索内容から 3 語選択する 文章中に適切なキーワードがない場合は 予備調査を実施して基礎知識を得て情報検索内容の文章を作り直す 66

67 図書情報の検索結果 10. 図書情報の検索条件 2 種類のデータベースに分けて記述する 10-1) 使用したデータベース名 10-2) 実際に使用した検索式 (1 語の場合は 1 語のみを記入 ) 10-3) 検索期間 10-4) 検索件数 67

68 原文への適合率 到達率 発見率 11. 原文図書への適合率 到達率 発見率 2 種類のデータベースに分けて記述する 11-1) 適合率 (A 100) 検索結果の全図書の中でタイトルから推定して検索課題に適合すると思われる図書の割合をデータベース毎に求める 検索結果の図書件数が 200 件を超える場合は 200 件を対象に課題を実行しても良い A= 検索課題に適合する図書件数 (A1) 検索結果の図書件数 (A2) (A1): 検索結果リスト (A2) からタイトル部分を読んで有用と推定される図書件数 (A2): 検索結果リストの図書件数 68

69 11-2) 発見率 (B 100) 検索課題に適合する図書 (A1) に含まれる記事の中で 最寄りの図書館に所蔵が確認できた図書の割合 B= 最寄りの図書館に存在を確認した図書件数 (B1) 存在を調査した (A1) に含まれる図書の件数 (B2) (B1): 最寄りの図書館に図書が蔵書されていることを OPAC あるいは図書館で確認した雑誌記事の件数 複数の図書館で調査するほど件数は多くなる (B2):(A1) の図書の中で 最寄りの図書館に所蔵されているか調査した件数 11-3) 到達率 (A B 100) 情報検索結果から原文である図書に到達できた確率 (%) 69

70 12. 図書情報検索結果 : 12-1) 検索の結果から 重要と思われた 3 冊の図書の書誌事項 12-2) 実際に図書館で捜し出した 2 冊の図書の書誌事項, 12-1) と重複可 12-3) 捜し出した図書館名 : 図書毎に記入 70

71 雑誌記事情報の検索結果 13. 雑誌記事情報の検索条件 : データベースに分けて記述する NDL-OPAC と CiNii あるいは日経 BP 13-1) 使用したデータベース名 13-2) 実際に使用した検索式 (1 語の場合は1 語のみを記入 ) 13-3) 検索期間 13-4) 検索件数 71

72 14 原文への適合率 到達率 発見率 14-1) 適合率 (A 100) 2 種類のデータベースに分けて記述する 検索結果の全雑誌記事の中でタイトルから推定して検索課題に適合すると思われる記事の割合を求める 検索結果の件数が 200 件を超える場合は 200 件を対象に実行しても良い A= 検索課題に適合する雑誌記事件数 (A1) 検索結果リストの雑誌記事件数 (A2) (A1): 検索結果リスト (A2) からタイトル部分を読んで有用と推定される雑誌記事件数 (A2): 検索結果リストの雑誌記事件数 72

73 原文の発見率と到達率 : NDL-OPAC について記述する 11-2) 発見率 (B 100) 検索課題に適合する雑誌記事 (A1) に含まれる記事の中で 最寄りの図書館に所蔵が確認できた記事の割合 B= 最寄りの図書館に雑誌が存在した雑誌記事件数 (B1) 雑誌の存在を調査した (A1) に含まれる雑誌記事件数 (B2) (B1): 最寄りの図書館に記事を掲載している雑誌の存在を OPAC あるいは図書館で確認した雑誌記事件数 複数の図書館で調査するほど件数は多くなる (B2):(A1) の雑誌記事の中で 記事が記載されている雑誌が最寄りの図書館に所蔵されているか調査した件数 11-3) 到達率 (A B 100) 情報検索結果から原文である図書に到達できる確率 (%) 73

74 15. 雑誌記事情報検索結果 : 15-1) 検索の結果から 最も重要と思われた 3 編の雑誌記事の書誌事項 15-2) 実際に DNA-OPC の検索結果から図書館で入手した 1 記事以上の書誌事項と 雑誌記事を捜し出した図書館名 15-3) 実際に CiNii あるいは日経 BP から入手した 1 記事以上の書誌事項と DB 名 74

75 まとめ 16. 得られた情報のまとめ 得られた結果を1 件ごとに要約する 入手した2 件以上の図書と2 件以上の雑誌記事を読んで 必ず要約毎に書誌事項 ( タイトル 著者 刊行年等 ) を記入 目的と目標に活用 ( 利用 ) できると思われる内容をまとめる 収集した情報全体から得られた知識を要約する 可能なら 現状分析 問題点 将来展望なども記述する 文字数の目安 4 件の原文の要約と 全体のまとめ (200~400 字 / 件 ) 合計 1000~2000 字程度以上で記述 他 4 件の情報収集できなかった場合は その要因を記述 75

76 17. 卒業論文 検索課題に関してどのような卒業論文を作ることができるか記述する 卒業論文データベースで同じキーワードを使用して検索した結果と これまで集めた図書 雑誌記事情報をもとに考察する 先輩の卒論がない場合はない理由を考慮して記述する 卒業論文データベースは大学の学内向けサービスからアクセスできる 76

77 18. 図書 雑誌記事情報検索課題の総括 18-1) 目的と目標に役立つ情報収集ができたか 自己の知識を増やすのに役立ったかを記述する 期待した結果が得られなかった場合はその要因を分析する 18-2) その他, 課題に関して理解できた内容を記述する 図書情報 雑誌記事情報の内容について 図書情報検索 雑誌記事情報検索について 質問や感想など 77

78 情報収集 全体から個別情報の検索 ( 今回の課題 ) 個別情報 ピンポイント情報 対象となる情報全体を把握することからはじめる 可能性のある全ての情報を順に絞り込む 個別情報から全容情報の検索 マクロ情報 個別情報の持つ意味を抽象化する 抽象化した内容をキーワードに変換する 78