IoTを活用したものづくりの新潮流

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るるみおなか
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1 IoT を活用したものづくりの新潮流 2015 年 2 月 25 日第 5 回グローバルテクノロジーセミナー企業経営部門 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 0

2 本日の講演のポイント本講演ではビジネスの視点からみた IoT の理解とビジネス形成の考え方をご紹介します 1. IoT 時代の競争の変化及び IoT のものづくりへの影響 2. 製造業のバリューチェーンの変革課題 3. IoT を活用したものづくりの潮流とビジネスデザイン Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 1

3 1.IoT で変わるものづくり IoT は製品そのものサービス製品の使い方バリューチェーンを変化させる例えば野球のボールやバットに三軸加速度センサー通信 GPS センサータッチセンサーを組み合わせたら? 3 軸加速度センサーを組み込んで回転数スピード角度等がリアルタイムにデータが取れたら学生野球の練習方法も変わる回転数回転角度スピードプロの投球データと自分の投球データとの比較によって変化球の技術習得の早期化 ( 画像提供 : イラストポップ ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2

4 2. 製造業のサービス化 / ソリューションビジネス化 IoT の適用分野として真っ先にあげられるのが保守サービス分野 ( 例 : リモート診断 ) である多くの製造業は製品販売での収益から製品の保守やアフターマーケットビジネスに収益向上の活路を見出そうとしている保守復旧サービスからアフターマーケットビジネスシステムソリューションビジネスへの流れは IoT 時代のものづくりをとらえる潮流のひとつである上記の文脈において重要な視点がお客様における製品サービスの利用である B2B では作業やプロセス運転とのかみ合い B2C では価値観やライフスタイルとの調和を考慮したものことづくりが鍵 B2B を例にしたものこと提供価値マネジメント改革方針 ( 事業効果の源泉 ) システムソリューションビジネス用途別パッケージ装置共同利用など顧客の事業課題の解決事業価値の拡大製品部門から独立したソリューション部門プロフィットセンター化アライアンス等含め複数のコア技術製品等を組合わせて提供する能力の強化アフターマーケットビジネス技術支援装置改造更新など既納品装置で顧客が受取る価値の最大化 ( 能力維持強化 ) アフター対応の営業機能組織プロフィットセンター化環境や技術の変化から顧客が受取る価値変化を捉えた対応策の提案力強化保守復旧サービススポット保守保守契約など装置停止時間の最小化 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 3 保守部門 SLA 遵守のもとでコストセンター化業務の標準化や稼働率の平準化などによるコスト削減利益率改善出所 )MRI

3.IoT 時代のものづくり産業構造 MRI は製造業の未来の姿を 3 つのループで描いている (1Producer Loop 2Service Loop 3Consumer Loop) 本資料は主に 1 と 2 のループをとりあげている IoT 時代のものづくりを紐解くキーワードはコネクト & スマート ( インテリジェント )

5 3.IoT 時代のものづくり産業構造 MRI は製造業の未来の姿を 3 つのループで描いている (1Producer Loop 2Service Loop 3Consumer Loop) 本資料は主に 1 と 2 のループをとりあげている IoT 時代のものづくりを紐解くキーワードはコネクト & スマート ( インテリジェント ) サイバー空間とリアル空間の融合 Big Data(3V:Volume Velocity Variety) ユーザー直結顧客接点の増大パーソナライズ在庫レスリードタイム極限短縮である Makers Fab Lab Industrial Internet Industrie 4.0 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 4

6 4.IoT のエコシステム IoT 時代の製品サービス革新を理解する重要なキーワードはエコシステムでありビジネスシステムデザインはエコシステム協業共創を抜きには語れない製品単体の機能性能に加えクラウド等での機能サービス提供を含むシステム競争のウエイトが増す最終製品メーカにとどまらず素材部品メーカもこのエコシステムを理解したものづくりに取り組む必要 IoT を活用したものづくりには ICT 技術の複合的利用が不可欠ソフトウェアとデータ管理の比重が増す Product Cloud Smart Product Applications Rules/Analytics Engine Application Platform Identity and Security Product Data Database Connectivity External Information Sources Integration with Business Systems Product Product Software Product Hardware 出所 : How Smart Connected Products Are Transforming Competition M.E.Porter J.E.Heppelmann HBR Nov 一部修正 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 5

7 5.IoT の応用分野と拡がる産業フロンティア IoTは生産販売にとどまらず広い産業分野で活用される狭義のものづくり企業 ( 製造業 ) を超えた競争が展開されつつある例えばテレマティクスの領域では自動車メーカとITプラットフォーマーとの主導権争いが起きている出所 : IoT 時代に対応したデータ経営 2.0 の促進のための論点について ( 討議資料 ) 平成 27 年 2 経済産業省商務情報政策局 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 6

6. 現場と経営の両輪駆動 ( 時間ベースの知識情報処理 ) IoT によって大量のデータ (Big Data) が発生する IoT を活用した事業変革を目する企業は業務目的や情報の時間的価値に応じた情報知識処理とアクションの設計実現を迫られる例えば自動運転ではミリ秒単位の応答性能即時のオペレータ対応が必要なのに対し予防保全では蓄積したデータの解析と機器監視による予兆把握

8 6. 現場と経営の両輪駆動 ( 時間ベースの知識情報処理 ) IoT によって大量のデータ (Big Data) が発生する IoT を活用した事業変革を目する企業は業務目的や情報の時間的価値に応じた情報知識処理とアクションの設計実現を迫られる例えば自動運転ではミリ秒単位の応答性能即時のオペレータ対応が必要なのに対し予防保全では蓄積したデータの解析と機器監視による予兆把握部品交換オファー等のビジネス時間はより緩やかであるいずれにも共通する知識情報処理の特徴は現場起点の情報処理である下図の OODAループのフレームは IoTを活用した知識情報処理とビジネスの理解の助けになるサイクル ( 例 ) ミリ秒 : 自動運転機械制御数十秒 ~ 分 : 消費者行動に基づくオンラインプロモーション数十秒 ~ 分 : コールセンター応答ライフタイム : ( 予知後数日 ~ 数週 ) 予防保全数ヶ月 ~ 年 : 将来経済予測と設備投資人間判断 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 7

7.IoT 時代のものづくりにおいて必要となるリソース IoT によりものづくり企業の顧客接点が増大リアルタイムに製品利用データや消費者行動データが個別に入手できる素材部品メーカもこれらのデータをシェアする環境が形成されつつある IoT 時代のものづくりにおいて要となるのは人と情報であるとりわけ人材には従来の製造業とは異なる能力がもとめられるデジタルエンジニアリングに精通し

9 7.IoT 時代のものづくりにおいて必要となるリソース IoT によりものづくり企業の顧客接点が増大リアルタイムに製品利用データや消費者行動データが個別に入手できる素材部品メーカもこれらのデータをシェアする環境が形成されつつある IoT 時代のものづくりにおいて要となるのは人と情報であるとりわけ人材には従来の製造業とは異なる能力がもとめられるデジタルエンジニアリングに精通しバリューチェーン全体を把握する能力を有するデジタルエンジニア膨大なデータをハンドリングし分析手法やモデル等を活用して有意な結果を導くデータサイエンティスト顧客市場をよく理解しかつ密接につながり業界市場顧客に精通したユーザインターフェースエンジニア / エキスパート等の役割がますます重要となる Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 8 人材情報環境出所 )MRI

8. 製造業のバリューチェーンにおいて今後重要となる領域日本の製造業の苦戦の原因として高品質単品売切りモデルや技術で勝っても事業に負けるグローバル化の遅れなどが指摘されている航空機産業を例にあげるとものづくりの造るところの前後にある何を造るかと造ったものがそれで良いか ( 認証 )

10 8. 製造業のバリューチェーンにおいて今後重要となる領域日本の製造業の苦戦の原因として高品質単品売切りモデルや技術で勝っても事業に負けるグローバル化の遅れなどが指摘されている航空機産業を例にあげるとものづくりの造るところの前後にある何を造るかと造ったものがそれで良いか ( 認証 ) が価値の源泉になっているがそこは海外メーカの牙城であるバリューチェーン全体でみると今後どう造るか (How) だけでなく何を造るか (What) が重要になるバリューチェーンにおいて重要となる領域 ( 航空機産業の例 ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 9 出所 )MRI

9. まとめにかえて :IoT 時代のものづくり IoT は製品そのものサービス製品の使い方バリューチェーンを変化させる IoT を活用したビジネスデザインはお客様への価値提供を起点にエコシステム時間ベースの知識情報処理を企図する必要がある IoT を活用したものづくりには ICT 技術の複合的利用が不可欠

11 9. まとめにかえて :IoT 時代のものづくり IoT は製品そのものサービス製品の使い方バリューチェーンを変化させる IoT を活用したビジネスデザインはお客様への価値提供を起点にエコシステム時間ベースの知識情報処理を企図する必要がある IoT を活用したものづくりには ICT 技術の複合的利用が不可欠ソフトウェアとデータ管理の比重が増す製造業は上記のような IoT 時代の競争を理解してポジショニング ( 自社でやることやらないことの明確化 ) とリソース強化を図る必要があるこれからのものづくり :5 つの変化 (B2B B2C 共通 ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 10

12 本資料に関するお問い合わせ先東京都千代田区永田町執行役員企業経営部門副部門長高寺正人 TEL : masat@mri.co.jp Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 11

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PowerPoint プレゼンテーション Fujitsu Technology and Service Vision 2014 目次 1 あらゆるものがつながって情報がやりとりされ人々が今までの垣根を越えて協働していく世界これからの新たな世界ハイパーコネクテッドワールド 2 3 イノベーションへの新たなアプローチヒューマンセントリックイノベーション人情報インフラの 3 つの経営資源を融合させることによって新たなイノベーションを生み出すこと