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やすはるふじつぐ
4 years ago
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1 .. Research & A nalysis KDDI 総研 R&A 誌は定期購読 ( 年間 27,468 円 ) がお得ですお申し込みは KDDI 総研ブックオンデマンドサービスまで既刊の PDF 無料ダウンロードの特典もあります ( KDDI 総研 R&A 2005 年 11 月記事のポイントサマリーインドの Tata グループ ( 傘下に国際通信の老舗 VSNL) は年後半に印星間海底ケーブル (Tata Indicom Cable) をサービスイン年 6 月に世界的海底ケーブル網の Tyco Global Network を買収年 7 月に Teleglobe の買収に合意年 8 月にインド 5 位の携帯電話会社 Idea Cellular 株の保有率増に合意 ( 米 Cingular から株式購入 ) するなど活発に動いている本稿では国際網の拡充を中心に同グループの動きについて考察した主な登場者 Tata VSNL Tyco Teleglobe Idea Cellular キーワード国際海底ケーブル国際ホールセール携帯電話地域アジアインド執筆者 KDDI 総研政策研究 G 河村公一郎 (ko-kawamura@kddi.com) Tataグループは由緒ある大手財閥であり ( 脚注 ) 通信事業には1990 年代半ばに固定系のTata Teleservices を通じて参入したその後携帯電話事業者 ( 現 Idea Cellular) への資本参加国際通信老舗のVidesh Sanchar Nigam Limited( 以下 VSNL ) の子会社化など通信分野への関与を拡げている ( 脚注 ) 主要ビジネス分野は7つ ( サービス材料エンジニアリングエネルギー消費財化学製品通信情報システム ) であり世界に100 近くの企業群を持つ雇用人数は約 22 万人である PAGE 1 of 6

2 1 印星間海底ケーブル Tata Indicom Cable が運用開始シンガポールをはじめ東南アジアには印僑が多く両地域の関係は歴史的に深い ( 脚注 1) 特に経済面では 2003 年 10 月にインドタイ自由貿易協定が 2005 年 6 月にはインドシンガポール包括経済協力協定が署名されているこうした状況を反映し東南アジアのケーブル網のかなめとも言えるシンガポールとインドの間には近年海底ケーブル建設が目につく ( 図表 1 参照 ) VSNLは2004 年 11 月印星間初の100% インド資本の海底ケーブルTata Indicom Cable( 以下 TIC ) をChennai( 印 )/Changi( 星 ) 間で正式に運用開始した全長 3,175kmで当初容量は320Gbpsであるが DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing) 技術により5.12 Tbpsまで拡大可能であるバックホール回線は ChennaiではVSNLのPOP(Point of Presence) がある市内のビルまで延びており VSNLの国内網 (200 以上の都市を接続 ) に展開されているまた Changiではキャリア中立のPOPであるGlobal Switch(iDC 事業者 ) まで延びている図表 1 インドシンガポール間における近年のケーブル建設ケーブル名最大容量建設主体運用開始時期 TIC 5.12 Tbps VSNL 2004 年 11 月 i2i 8.4 Tbps Bharti SingTel 2002 年 7 月 2 VSNL が Tyco Global Network を買収 2005 年 6 月 VSNLは世界的海底ケーブル網であるTyco Global Network( 総延長約 ( 脚注 60,000km) をTyco Telecommunications 社 2) から1.3 億 USドル ( 約 144 億円 ) ( 脚注 1) 先進地域シンガポールは優秀で努力家の華僑と印僑によって建設されたと言ってもよいこのためシンガポールとインドの関係は歴史的にも深くシンガポールには約 1,400 のインド系企業が存在しているまたシンガポールの印僑の法律家がインドの通信政策へのアドバイスを行ったりしている ( 脚注 2) グローバルな多角的事業体である Tyco International 社 ( 本社 :Bermuda) の電気通信部門で本社は米国 New Jersey 州の Morristown にある ( 換算率 ) 1US ドル = 円 (2005 年 9 月 1 日付け東京市場 TTM レート ) PAGE 2 of 6

3 ( 換算率 ) で買収したと発表した VSNLはTyco Global Networkの買収で全世界 12カ国に30のPOPを得た図表 2にTyco Global Networkの構成図を示す図表 2 Tyco Global Network の構成図出典 :Tyco Communicationsのホームページ ( PAGE 3 of 6

4 Total Telecom 記事 ( ) によれば 1.3 億 USドルの買収額は 1ドルかかった物を5セントで買ったことに相当し VSNLはITバブル崩壊で評価の下がった海底ケーブルを超安値で取得することに成功した ( 脚注 ) 図表 3 Tata グループの主な通信関連会社会社名 (URL) Tata Telservices ( misc/ttsl.asp) VSNL ( Idea Cellular ( 主要事業内容等固定通信 WLL/ セルラー (CDMA2000 1x) 20サークル( 免許エリア ) で営業顧客数 400 万以上国際通信国際ホールセールインターネット接続セルラー(GSM900/1800) 2005 年 3 月現在加入数 507 万シェア9.5%( インド第 5 位 ) グループの所有率過半数約 47% 33.3% Tata Consultancy Services ( SI ソフト開発約 84% ( 各種資料をもとに KDDI 総研で作成 ) 3 VSNL による Teleglobe 買収の合意が成立 2005 年 7 月 VSNLはTeleglobe( 本社 :Bermuda) を2 億 3,900 万 USドル ( 約 265 億円 ) で買収することを発表した買収には規制機関や株主の合意が必要で6~8ヶ月かかると見られているがこれが実現すると VSNLは全世界 240ヶ国 ( 地域 ) に到達する通信網に加えて約 1,400の事業者顧客 ( 固定通信事業者携帯電話事業者 ISP) 200 以上の事業者間国際協定を手中に納めるとされる ( 脚注 ) 同じTotal Telecomの記事によれば Reliance Infocomm(CDMA2000 1x 携帯電話事業を中核とする総合的通信事業者 ) もFLAGケーブルを2003 年に2 億 1,100 万 USドル ( 約 234 億円 ) で買収したがこれは 1ドルかかった物を6セントで購入したことに相当としておりインドの事業者は時流の潮目を上手く読んだと言えるだろう PAGE 4 of 6

図表 4 Teleglobe の国際ネットワーク出典 :Teleglobe のホームページ (http://www.teleglobe.com/en/our_network/default.

5 図表 4 Teleglobe の国際ネットワーク出典 :Teleglobe のホームページ ( 執筆者コメントインドには固定系モバイル系双方のサービスを提供する総合的な通信事業者は4 社あるすなわち 1Tata 2Reliance 3BSNL(MTNLの地盤以外 ) 4MTNL (Mumbai New Delhiを地盤 ) である携帯電話大手のBhartiにも固定系部門 (Bharti Telesonic) があるが今のところモバイルへの注力が目立つこの中でグローバルプレゼンスを持つのが TataとRelianceである Relianceが2003 年にFLAGを買収しグローバルキャリアとなったことで法人向けの国際データ通信サービスをはじめ国際通信の老舗として鳴らしてきたTata 系 VSNLも安穏としていられなくなった例えば伝統的事業者のBSNLは2005 年 5 月米国向け音声トラヒックの運び手としてRelianceを選んだ VSNLがTycoを買収し ( 脚注 Teleglobeの獲得 ) も決めた背景の一つにはこうした国内競争がある ( 脚注 ) Tycoに加えてTeleglobe 獲得にも動いたことは冗長な行動ともとれるが Tycoはインフラ網 Teleglobeは事業者顧客その他の付加価値のついたサービス網との整理が可能だろう PAGE 5 of 6

6 また ITバブルの崩壊で世界のDWDM 方式の海底ケーブルの顕在潜在容量がだぶつき海底ケーブルが買い手市場となったこともインドや中国のようなBRICs ( 新興経済大国 ) に属すキャリアのプライベート型海底ケーブルへの購入意欲を誘ったと考えられるインドや中国のキャリアは資金力をつけてきており世界に対する示威意識も強い SEA-ME-WE 4ケーブルの建設 (2005 年 10 月運用開始予定 ) などを踏まえると IT バブル崩壊後の国際インフラビジネスホールセールビジネスの低迷もゆっくりではあるが反転していく気配も感じられこの時期にTata 系 VSNLが国際網を拡充したことは将来吉と出る可能性もあるだろうなお国際市場よりも規模の大きい国内市場特に携帯電話市場での足場固めは必須である Tataグループは Tata Indicomの共通ブランドのもと求心力を強めようとしているが携帯電話のIdea CellularはBirlaグループによっても所有されており ( 脚注 ) 同ブランド下にあるとは言えない今後はIdea Cellularへの対処 Tata TeleservicesのWLL/ セルラー (CDMA2000 1x) も含めた移動体通信事業の総合的強化が一つの焦点になるだろう成長を続けるインド通信市場にあって Tataグループが引き続き一角を占めていくことは間違いないと思われる出典参考文献 Total Telecom( EMC World Cellular Database Tyco Telecommunicationsのホームページ ( VSNLのホームページ( シンガポール貿易産業省のホームページ ( Rediff India Abroadのホームページ ( CDMA Development Groupのホームページ ( ( 脚注 ) Idea Cellularは従来 Tata Birla(1800 年代央創業の多角的財閥 ) 米 AT&T Wireless ( 現 Cingular) に3 分の1ずつ所有されていたが 2005 年 8 月 Tata BirlaがCinglularの保有株を3 億 USドル ( 約 332 億円 ) で買収することが合意された買収が成立すると Tata Birlaはそれぞれ約半数の株式を保有すると思われるが Ideaへの影響力を強めることが Tataの課題であろう PAGE 6 of 6

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untitled KDDI RESEARCH INSTITUTE, INC Research & A nalysis KDDIR&A 20063 10 DoT TRAI BSNL MTNL Sify Limited VSNL NIXI IPLAN idc IX KDDI G ko-kawamura@kddi.com 20059612.50.6 10161 ISP CIA20057108,000 PAGE 1 of 17