T字形ER手法の概要とWebObjectsへの展開に向けて

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ゆたかのえ
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1 T 字形 E 手法の概要と WebObjects への展開に向けて W W@Csus4.net

2 目次 T 字形 E 手法とは何か? T 字形 E 論理モデルの作成 EOFモデルへの展開関連情報

3 T 字形 E 手法とは何か? T 字形 E 図の例 T 字形 E 手法の狙いそもそもE 手法とは?

4 T 字形 E 図の例顧客. 職業. 対照表顧客コード () 職業コード () 顧客職業顧客コード名称職業コード名称受注 E 出荷 E 受注番号顧客コード () 製品コード () 受注日受注数出荷番号受注番号 () 出荷日製品コード製品名称単価 T 字形 E 図 = リレーショナル論理モデル

5 T 字形 E 手法の狙いビジネス解析既存のコード体系に着目した As is 解析高次のデータ正規化定められた手順 ( 後述 ) により自動的に実現アルゴリズムの I/O 化データ I/O 処理を手続き型言語を使用せずに極力 SQL で実施する

6 P. P. Chen 氏が提唱 E 手法 The Entity-elationship Model - Toward a Unified View of Data (1976) 事物および事象を存在 (entity) と作用 (relationship) で記述する方法論顧客受注する製品 Entity elationship T 字形 E 手法は Chen E 手法を強化発展させたもの

7 T 字形 E 図の作成手順以下の手順に従いビジネス解析ビジネス解析を進めリレーショナル論理モデルを得る 1. データの認知 2. データの類別 3. データの関係 4. データの周延 5. データの多義 6. みなし

8 T 字形 E 手法におけるビジネス解析の基本的考え方画面帳票ビジネスの情報が記載コード体系に基づく情報の使用状況を解析する E モデル営業所契約

9 1. データの認知画面帳票などから認知番号 ( コード identifier) を捕捉し Entity とする契約書 NO: XXX 営業所コード :A 営業所営業所コード名称契約書 NO 契約契約日

10 T 字形 E 手法の表記 - Entity Entity 名称従業員 Entity の種別 esource, Event, Virtual Entity 認知番号 (identifier) 従業員番号従業員名称年齢性質 ( 属性 )

11 なぜ認知番号 ( コード, identifier) を捕捉するだけで Entity が認知できるのか? 企業体における業務の遂行とコード企業はさまざまな人間のコラボレーションにより業務を遂行する企業は認知したいデータには必ずコードを振るさまざまな人間がコードを頼りに情報をやり取りするコードは合意された公的な言語である個々人の勝手な考えは排除される認識にブレがない

12 2. データの類別 Entity を Event と esource に分類する Entityの性質に DATE が帰属するものを Eventとするそれ以外をesource とする esource : いわゆるモノ Event : いわゆるコト営業所契約 E 営業所コード名称契約書 NO 契約日 ~ するが成立するかどうかで判断しても良い

13 なぜ日 (Date) にこだわるのか? データには時系列が問題となるものとならないものが存在する esource : 時系列関係なし! 従業員と部署あとさき関係なし Event : 時系列関係あり! 請求出荷と出荷請求は別のビジネスモデルを表現する! 日 (Date) を属性に持つかどうかで時系列が問題となるかどうかが区別できる関係のモデル化ルールにも関係する ( 後述 )

14 3. データの関係関係の捕捉どの Entity とどの Entity の間に関係が成立するか? 関係のモデル化捕捉された関係をどのようにリレーショナル論理モデルとしてモデル化するか?

15 データの関係関係の捕捉画面帳票といった情報の使用状況から Entity の包含関係依存関係を捕捉する網羅性を確保するために下記の様なテーブルを利用するのが一般的契約書 NO: XXX 営業所コード :A 営業所契約営業所契約

16 データの関係関係のモデル化ルール esource : esource 対照表を生成 esource : Event 認知番号を Event へ Event : Event 1:1, 1:n 先行 Event の認知番号を後続の Event へ n:1, n:n 対応表を生成 ( 再帰の場合は今回は省略 ) では具体的に

17 データの関係 esource : esource 対照表を生成従業員部署従業員番号名称部署コード名称従業員. 部署. 対照表従業員番号 () 部署コード () (): eused の略外部キーと同様に考えてよい俗に言う join table

18 データの関係 esource : Event esource の認知番号を Event へ顧客コード顧客名称受注番号顧客コード () 製品コード () 受注受注日受注数 E 製品コード製品名称単価

19 データの関係 Event : Event 1:1, 1:n 先行 Event の認知番号を後続の Event に置く時系列受注 E 出荷 E 受注番号受注日出荷番号受注番号 () 出荷日

20 データの関係 Event : Event n : 1, n : n 対応表を置く時系列受注 E 出荷 E 受注番号受注日出荷番号出荷日受注. 出荷. 対応表受注番号 () 出荷番号 ()

21 E モデル例顧客. 職業. 対照表顧客コード () 職業コード () 顧客職業顧客コード名称職業コード名称ビジネスフローの時系列受注 E 出荷 E 受注番号顧客コード () 製品コード () 受注日受注数出荷番号受注番号 () 出荷日製品コード製品名称単価 esource が企業が管理している情報資源 Event が個々のビジネスイベント Event の並びがビジネスフロー

22 4. データの周延サブセット : 区分関係を明らかにする同一のサブセット : アトリビュートの構成が同一相違のサブセット : アトリビュートの構成が異なる顧客コード顧客名称顧客区分コード受注番号受注 E 顧客区分コード NULL( 直送先 ) 個人顧客法人顧客受注番号通常受注受注日受注数 E 受注番号直送受注受注日受注数直送先 E

23 5. データの多義繰り返し項目を排除する製品製品コード製品名称製品コード名称単価 (1) 単価 (2) 単価 (3) 製品. 単価種別製品コード () 単価単価種別コード単価 (1): 通常価格単価 (2): 割引価格単価 (3): 特別割引価格

24 6. みなし Entity の内的性質 ( 本質的な性質 ) でない性質を Entity から排除する従業員従業員従業員番号名称従業員番号名称入社日従業員. 入社従業員番号 () 入社日 VE 入社日は従業員の内的性質ではない VE: Virtual Entity みなしエンティティ

25 復習 T 字形 E 図の作成手順 1. データの認知 : 認知番号 ( コード identifier) が付与されているモノが Entity である 2. データの類別 : 性質として DATE が帰属する Entity が Event であるそれ以外の Entity は esource である 3. データの関係 : 関係を捕捉しルールルールに従い関係をモデル化する 4. データの周延 : Entityをサブセットサブセットに区分する 5. データの多義 : 繰り返し項目を排除する 6. みなし : 内的性質以外をEntity から追い出す

26 EOF への展開リレーショナル論理モデルから実装モデルへの変換に相当するポイントは以下の 3 つ (?) 1. 主キーの扱い 2. サブセットと継承 3. 対照表と多重度

27 1. 主キーの扱い T 字形 E 手法では既存のコードを主キーに使用すると仮定している無意味な連番を主キーとしたほうが EOF と相性が良いはず T 字形 E モデル Entity EOModel Entity 顧客顧客コード顧客名称 PK 属性 oid 顧客コード備考連番ユニーク制約顧客名称ユニーク制約違反を拾う必要あり

28 2. サブセットと継承 T 字形 E 手法 : サブセット同一のサブセット : アトリビュート構成が同一相違のサブセット : アトリビュート構成が異なる EOF : 継承垂直継承水平継承単一テーブル継承同一のサブセット単一テーブル継承相違のサブセット垂直 / 水平継承

29 3. 対照表と多重度 T 字形 E 手法 esource: esource の関係は多重度によらず常に対照表 (=JOIN テーブル ) を用いてモデル化する EOF 多対多関連の場合のみ JOIN テーブルを使用する上手いやり方募集中

30 まとめ T 字形 E 手法は既存業務が存在する場合ほぼ機械的に E モデリングを実行できる方法論であるビジネス解析としても使える ( とのこと ) DB 設計方法論としても示唆に富む関係のモデル化方法区分コード種別コード ( 分類コード ) の使用 EOF への展開については今後の検討課題

31 関連 UL 株式会社 SDI 代表取締役佐藤正美氏 (T 字形 E 手法の提唱者 ) FactoryW ( 笑 ) T 字形 E 手法の学習記録 T 字形 E 手法セミナーの講義メモ etc

32 関連書籍 T 字形 E 図の作成手順が中心まあまあオススメ記号論理学集合論などが半分 T 字形 E 手法が半分洗練 (?) されすぎていてカナリ読みにくい正直オススメできない

33 Q&A お手柔らかに

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