作業時間の短縮等による拘束時間の削減鳥取県 1. 実施者の概要発着荷主企業 : 荷主組合 A 社酪農家で組織した専門農協乳製品の製造販売等を実施実運送事業者 A 社 B 社 C 社 D 社実運送事業者 A 社 : 鳥取県が本社荷主組合 A の製品輸送を担当実運送事業者 B 社 : 鳥取県が

Size: px

Start display at page:

Download "作業時間の短縮等による拘束時間の削減鳥取県 1. 実施者の概要発着荷主企業 : 荷主組合 A 社酪農家で組織した専門農協乳製品の製造販売等を実施実運送事業者 A 社 B 社 C 社 D 社実運送事業者 A 社 : 鳥取県が本社荷主組合 A の製品輸送を担当実運送事業者 B 社 : 鳥取県が"

えいじろうすずがみね
4 years ago
Views:

1 作業時間の短縮等による拘束時間の削減鳥取県. 実施者の概要発着荷主企業 : A 社酪農家で組織した専門農協乳製品の製造販売等を実施実運送事業者 A 社 B 社 C 社 D 社実運送事業者 A 社 : 鳥取県が本社 A の製品輸送を担当実運送事業者 B 社 : 鳥取県が本社 A の飼料肥料の調達輸送を担当実運送事業者 C 社 : 鳥取県が本社 A の飼料肥料の調達輸送を担当実運送事業者 D 社 : 鳥取県が本社 A の飼料肥料の調達輸送を担当荷種乳製品の製品輸送餌飼料の調達配送を対象 2. 事業概要飼料肥料工場飼料肥料の調達 ( 実運送事業者 B 社 C 社 D 社 ) 製品輸送 ( 実運送事業者 A 社 ) 滋賀便配送先問題点改善案バラ積み輸送パレット化による時間の短縮作業負荷軽減の検討問題点改善案荷卸し時間が分割され期間がとれていない分割の導入の検討九州便配送先問題点一般道利用で拘束時間が 3 時間超改善案高速道路利用による時間拘束時間の短縮当該パイロット事業は鳥取県中部地震の発生や当初より 2 か年での実施を予定しており提案した改善については 2 年度目以降に取り組む予定

2 3. 課題 2 製品輸送について各方面の輸送において拘束時間は 3 時間超と長く特に滋賀便は滋賀着後の卸し時間を含めると拘束時間が厳しいまた九州便だけが通常時に一般道利用で拘束時間が 3 時間超となっている飼料肥料の調達について現状では工場側のパレットからトラックへバラで積み卸し先でまたパレットに手にて卸している 4. 事業内容製品輸送について滋賀便は荷卸し時間が分割されていることから拘束時間が 6 時間を超過している分割の導入検討により適切な期間の取得が見込まれる深夜と朝の 2 回に分けての荷卸し作業を着荷主側と交渉し朝 7 時 30 分からの一括卸しに変更するまた発側での積込み時間を前倒しにすることで運行計画を見直し拘束時間の遵守を図る方向九州便について拘束時間が 3 時間を超えている高速道路の利用の検討により拘束時間が時間短縮が見込まれる九州便の高速道路利用については現時点でのコスト増は難しい見込まれる短縮時間は時間程度ではあるがトラックの燃費向上も見据え高速道路料金を運送会社と荷主側で応分負担するなどしさらなる拘束時間の短縮を図る方向 2 飼料肥料の調達について手からパレット化による時間の短縮作業負荷軽減を検討パレット単位によるまとまった単位での受注の検討工場等関係各所と調整中であり可能なところから始める方向必要数のパレットの購入各種異なる荷姿の形状パレットの保管場所往復路の積載効率の低下パレット回収用のトラックを運行した場合の運賃等投資対効果を含めた検討が必要 2

3 参考 : 製品輸送 ( 滋賀便 ) の運行の見直し案について現状〇荷卸し時間が分割されていることから拘束時間が 6 時間を超過している日目 ( 高速道路 ) ( 高速 ) 営業所出庫 (6:45) 積込み ( 休日 ) (8:00) 2 時間弱時間項目荷下ろし ( 半分 ) 時間半程度 ( 高速道路 ) ( 高速 ) (4:55) 荷下ろし ( 残り半分 ) ( 休日 ) 時間程度 8 時間以上ないため平成 28 年 9 月 7 日 ~8 日期間に含まれない改善案〇深夜と朝の 2 回に分けての荷卸し作業を着荷主側と交渉し朝 7 時 30 分からの一括卸しに変更するまた発側での積込み時間を前倒しにすることで運行計画を見直し拘束時間の遵守を図る〇改善案では拘束時間は最低限の 6 時間となっているが積込み開始時刻をこれよりも前倒しにしさらに期間を 8 時間以上に延ばすことでより拘束時間を短縮することができる〇ただし発側での積込み時間を前倒しにするには製品がその時間までに揃わなければならず製造のパターンを変更するなどの検討も必要となる日目時間項目営業所出庫 (4:45) ( 高速道路 ) ( 高速 ) 期間積込み (23:30~) (6:00~) 2 時間弱発 ( 休日 ) (7:45) 荷卸し (7:30~) ( 高速道路 ) 2 時間程度 ( 高速 ) (6:45) ( 休日 ) 8 時間期間 (23:30~7:30) 改善案作成にあたっての運行上の条件〇 3 日目の運行 ( 九州便京都便 ) が翌朝 2 時 3 時からの運行であるためは8 時までには営業所へ帰庫しその後 8 時間のをとらなくてはならないこのため復路の時間を考慮すると期間は荷卸し前に設ける必要がある〇現状夜中に卸している製品は事前に仕分けを行うための製品であり朝に卸している製品は立ち会いが必要な製品となっている〇夜中の荷受けは特に時間指定はないが朝の荷受けは7 時 30 分 ~ 時であるこのため荷おろしの前後に分割した期間を設けることができない 3

4 製品輸送について滋賀便 ( その ) 便で行っていた深夜と朝の 2 回の荷卸し作業について深夜荷卸しの便と翌朝荷卸しの便の 2 便に分けることで拘束時間の短縮を図った深夜便を中型車翌朝便を大型車で運行拘束時間が時間程度短縮し期間 8 時間を遵守した運行となったただし現在の運行ではまだ拘束時間が 3 時間を超えており積み込み時間の削減などにより更なる拘束時間の短縮が望まれる改善前〇深夜 + 翌朝 2 回の荷卸しの運行事例期間 8 時間を守れておらず 6 時間を超過している大型車台営業所発積込工場発深夜荷卸し翌朝荷卸し日目 ( 高速道路 ) ( 高速 ) 営業所出庫 (6:45) 積込み ( 休日 ) (8:00) 2 時間弱時間項目荷卸し ( 半分 ) 時間半程度 ( 高速道路 ) ( 高速 ) (4:55) 荷卸し ( 残り半分 ) ( 休日 ) 時間程度 8 時間以上ないため平成 28 年 9 月 7 日 ~8 日期間に含まれない改善実施へ ( 次ページ ) 4

5 5. 改善案実施内容製品輸送について滋賀便 ( その 2) 改善後〇深夜荷卸しの便と翌朝荷卸しの便の 2 便に分けて運行拘束時間が時間程度短縮し期間 8 時間を遵守中型車台営業所発積込工場発深夜荷卸し積込工場発翌朝荷卸し深夜荷卸しによる運行 ( 中型車 ) 大型車台日目時間項目営業所出庫 (6:00) ( 高速道路 ) ( 高速 ) 積込み (8:00~) 30 分程度発 (8:30) ( 休日 ) ( 高速道路 ) 翌朝荷卸し ( 高速 ) (0:20~) 期間 40 分程度 (4:30~) (4:00) ( 休日 ) 平成 29 年 0 月 29 日 ~30 日 8 時間 5 分の期間 (4:30~2:45) 深夜荷卸し ( 中型車 ) の時間積込 30 分荷卸し 40 分 ~50 分翌朝荷卸しによる運行 ( 大型車 ) 日目時間項目営業所出庫 (6:00) ( 高速道路 ) ( 高速 ) 積込み (8:5~) 2 時間弱発 ( 休日 ) (20:5) ( 高速道路 ) ( 高速 ) (5:25) ( 休日 ) 翌朝荷卸し期間 (9:30~) 平成 29 年 0 月 30 日 ~3 日 (:30~) 8 時間の期間時間程度 (:30~9:30) 翌朝荷卸し ( 大型車 ) の時間積込時間 30 分荷卸し時間 ~ 時間半 5

6 製品輸送について滋賀便 ( その 3) 改善後の運行〇運行計画の見直し積み込み時間の削減などにより更なる拘束時間の短縮が望まれる改善実施後の翌朝荷卸しによる運行日目時間項目営業所出庫 (6:00) ( 高速道路 ) ( 高速 ) 積込み (8:5~) 2 時間弱発 ( 休日 ) (20:5) ( 高速道路 ) ( 高速 ) (5:25) ( 休日 ) 翌朝荷卸し期間 (9:30~) 平成 29 年 0 月 30 日 ~3 日 (:30~) 8 時間の期間時間程度 (:30~9:30) 日目の拘束時間 :5 時間 30 分さらなる改善例運行計画を見直し分割と活用と発側の積込み開始時刻の調整により拘束時間の短縮を図る翌朝の荷卸しの前後に分割を設け発側の積込み開始時刻を遅らせた改善例翌朝荷卸しによる運行のさらなる改善例日目時間項目営業所出庫 (7:00) ( 高速道路 ) ( 高速 ) 積込み (9:5~) 2 時間弱発 ( 休日 ) (2:5) 翌朝荷卸し ( 高速道路 ) (8:0~) ( 高速 ) 時間程度 (8:5) ( 休日 ) 期間 (2:0~) 分割期間の取得 (6 時間 +4 時間 ) 日目の拘束時間 :4 時間 6

7 製品輸送について九州便長距離運行で拘束時間が 3 時間を超えていることから全線高速道路を利用することで拘束時間の短縮効果を検証高速時間の利用により片道の時間が時間程度短縮ただし現在の運行ではまだ拘束時間が 3 時間を超えており翌日の運行の始業時刻の見直しや積み込み時間の削減などにより更なる拘束時間の短縮が望まれる検証前〇長距離運行で一般道利用のため拘束時間が 3 時間を超えている日目 ( 高速道路 ) ( 高速 ) 九州積卸し一般道利用 ( 約 7 時間 ) ( 数カ所 ) 営業所出庫積込み (2:45) (3:50) ( 休日 ) 2 時間弱 ( 高速道路 ) ( 高速 ) (20:5) 荷卸し ( 休日 ) (3:45) 平成 28 年 0 月 0 日 ~ 日検証後〇高速時間の利用により片道の時間が時間程度短縮翌日の運行の始業時刻の見直し積み込み時間の削減などによる更なる拘束時間の短縮が望まれる日目 ( 高速道路 ) ( 高速 ) 九州積卸し ( 数カ所 ) 高速道路利用 ( 約 6 時間 5 分 ) 営業所出庫 (2:45) 積込み ( 休日 ) (3:50) 時間 ( 高速道路 ) ( 高速 ) (:20) 荷卸し ( 休日 ) (9:20) 平成 29 年 0 月 3 日 ~ 月日今後の検討事項等翌日の運行の始業時刻の見直し積み込み時間の削減トラックの燃費向上も見据え高速道路料金を運送会社と荷主側で応分負担するなど高速道路の常時利用に向けた検討が望まれる 7

3 飼料肥料の調達について ( その ) 実運送事業者 B 社は実際に積込み時にパレットを使った輸送を行い効果を検証積込み時に約 3 時間荷卸し時に約

の人員削減も可能今後常時のパレット化に向けた検討が望まれる検証前〇工場側のパレットからトラックへ手によりバラで積み卸し先でまたパレットに手にて卸しているため

23 日 ) 荷卸し ( 作業員補助 ) 約時間発生 ( 平成 28 年 9 月 20 日 ) 検証後〇パレット利用により時間を 0~30 分程度に短縮調達先積込み 30

8 3 飼料肥料の調達について ( その ) 実運送事業者 B 社は実際に積込み時にパレットを使った輸送を行い効果を検証積込み時に約 3 時間荷卸し時に約時間半かかっていた時間がそれぞれ 30 分程度に短縮積込みと荷卸し双方で合計約 3 時間半の拘束時間の短縮が可能現状荷卸し側における補助作業員 ( 運送事業者側で配置 ) の人員削減も可能今後常時のパレット化に向けた検討が望まれる検証前〇工場側のパレットからトラックへ手によりバラで積み卸し先でまたパレットに手にて卸しているため積込みで約 3 時間荷卸しで約時間半 ( 運送事業者の作業員補助付き ) の時間がかかっていた調達先積込み ( ばら積み ) 約 3 時間発生 ( 平成 28 年 9 月 23 日 ) 荷卸し ( 作業員補助 ) 約時間発生 ( 平成 28 年 9 月 20 日 ) 検証後〇パレット利用により時間を 0~30 分程度に短縮調達先積込み 30 分程度 ( パレット ) ( 平成 29 年 9 月 27 日 ) 調達先積込み 0 分弱 ( パレット ) 荷卸し 30 分程度 ( パレット ) ( 平成 29 年 9 月 26 日 ) 8

9 3 飼料肥料の調達について ( その 2) 今後の検討事項等調達先との調整パレット輸送の本格実施に向け調達先である関係各所と調整中フォークリフトのアタッチメント利用によるパレットの交換作業も視野に 2 パレットの回送についてパレットの回送方法について現状実運送事業者 B 社は鳥取からの他の荷主の輸送の帰り荷として A 社の飼料肥料を調達しているが他の調達の実運送事業者 (C 社 D 社 ) で引き取り専用の場合は行きが空荷となるためパレットの回送を週間に一度等にまとめて行うことができないか実運送事業者 B 社 C 社 D 社の 3 社によりパレット輸送の運用と効率化を目指す 3 パレット単位によるまとまった単位での受注の検討現状ではパレットに風袋 50 袋程度積めるものがパレットの単位を割って 50 袋以下で受注される場合もあるパレット毎のまとまった単位で受注を行うことによりパレット化と併せたより一層の効率化を図る 4 その他飼料肥料の調達の改善案について拘束時間の短縮とトラックの燃費向上も見据え高速道路の利用も望まれる実運送事業者 B 社の運行現状改善案他発荷主他着荷主他発荷主他着荷主バラ積みパレット輸送飼料肥料調達先飼料肥料調達先実運送事業者 C 社 D 社の運行行きが空荷 ( 引き取り専用 ) パレット回収行きをパレット回送へ営業所営業所飼料肥料調達先飼料肥料調達先バラ積みパレット輸送図パレット回送の改善案 9 実運送事業者 B 社 C 社 D 社の 3 社によるパレット輸送の運用と効率化へ

パイロット事業の取組課題と取組内容 (1) 取組課題 1 集荷配送の経路等の見直しによる全体の拘束時間の削減取組内容ストックポイントの設定倉庫の集約集荷配送外部委託の活用など発荷主側又は着荷主側での集荷荷卸しの箇所数の削減 ( 山形静岡奈良愛媛福岡熊本 ) 集荷と長距離輸送

パイロット事業の取組課題と取組内容 (1) 取組課題 1 集荷配送の経路等の見直しによる全体の拘束時間の削減取組内容ストックポイントの設定倉庫の集約集荷配送外部委託の活用など発荷主側又は着荷主側での集荷荷卸しの箇所数の削減 ( 山形静岡奈良愛媛福岡熊本 ) 集荷と長距離輸送トラック運送における取引環境労働時間改善地方協議会における平成 28 年度パイロット事業 ( 実証実験 ) の実施資料 1 47 都道府県において計 48 事業を実施荷種の内訳は食料品 11 件農産物 7 件紙パルプ 4 件建設資材 3 件機械製品 3 件飲料 2 件鮮魚 2 件繊維製品 2 件工業製品 2 件その他 12 件となっており全国で様々な荷種を扱った発荷主