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1 Osaka University Forum on China 現 代 中 国 に 関 する13の 問 い 中 国 地 域 研 究 講 義 大 阪 大 学 中 国 文 化 フォーラム 編 OUFC BOOKLET vol /3

2 OUFC BOOKLET Vol.1 現 代 中 国 に 関 する13の 問 い 中 国 地 域 研 究 講 義 大 阪 大 学 中 国 文 化 フォーラム 編

3 目 次 第 一 部 20 世 紀 中 国 の 射 程 第 1 章 漢 族 と 非 漢 族 をめぐる 史 実 と 言 説 広 東 省 を 中 心 に 片 山 剛 3 1. 黄 河 文 明 とその 担 い 手 2. 広 東 社 会 史 における 非 漢 族 と 漢 族 3. 広 府 人 の 誕 生 ( 近 世 1) 4. 珠 璣 巷 伝 説 ( 近 世 2) 5. 恒 常 的 斉 民 化 への 勧 誘 装 置 ( 近 世 3) 6. 伝 説 理 解 の 変 化 ( 近 代 1) 7. 広 府 人 と 客 家 人 潮 州 人 ( 近 代 2) 第 2 章 博 覧 会 における 文 明 と 野 蛮 の 階 梯 人 類 館 事 件 をめぐる 清 国 人 留 学 生 の 言 説 福 田 州 平 万 国 博 覧 会 と 近 代 化 2. 内 国 勧 業 博 覧 会 のはじまりと 発 展 3. 人 類 館 事 件 4. 清 国 人 留 学 生 たちの 抗 議 言 説 の 陥 穽 と 現 代 への 問 い 第 3 章 法 治 主 義 発 展 史 とそこにおける 中 国 高 田 篤 法 治 主 義 とは 2. 法 による 統 治 の 諸 類 型 3. 日 本 における 法 治 主 義 の 成 立 ( 大 日 本 帝 国 憲 法 ) 4. 社 会 主 義 憲 法 下 での 法 治 国 家 化 (ハンガリー) 5. 中 華 人 民 共 和 国 憲 法 について 6.おわりに i

4 第 4 章 日 中 関 係 の 転 機 と 歴 史 叙 述 革 命 の 語 り, 戦 争 の 記 憶 田 中 仁 冷 戦 後 20 年 のあゆみ 2.20 世 紀 中 国 における 革 命 と 戦 争 3. 中 国 革 命 についての2つの 語 り 4. 日 本 の 対 中 感 情 の 推 移 年, 中 国 をめぐる 東 アジア メディア 空 間 年 の 日 本, 中 国 と 台 湾 7.21 世 紀 東 アジアと 日 中 関 係 の 転 機 第 5 章 華 僑 華 人 と 東 アジアの 近 代 宮 原 曉 85 1.はじめに 2. 近 代 国 民 国 家 体 制 の 生 成 と 展 開 定 義 と 課 題 3. 華 僑 華 人 と 近 代 国 民 国 家 4. 東 アジア 的 近 代 への 経 路 5.むすびにかえて 第 二 部 21 世 紀 の 中 国 と 東 アジア 第 6 章 中 国 ロックに 見 るワールドインパクト 中 国 ロックと 中 体 西 用 1. 日 本 の 初 期 ロックを 振 り 返 る 2. 中 国 におけるロックとポップスの 受 容 模 索 期 の 崔 健 3. 中 国 ロックの 確 立 崔 健 の 2 枚 のヒットアルバム 4. 中 国 ロックの 隆 盛 中 国 火 壱 と 揺 滾 北 京 5. 中 国 ロックにおけるワールドインパクト 青 野 繁 治 111 第 7 章 民 族 を 使 いこなす 脱 政 治 化 論 と 民 族 の 政 治 論 的 転 換 について 木 村 自 127 ii

5 1.はじめに 2. 中 国 における 民 族 概 念 の 発 見 3. 中 国 における 民 族 概 念 の 展 開 4. 民 族 の 脱 政 治 化 をめぐって 5.おわりに 民 族 論 の 政 治 論 的 転 換 第 8 章 中 国 の 開 発 と 環 境 生 態 文 化 の 視 点 から 思 沁 夫 開 発 と 環 境 2. 近 年 の 中 国 の 現 状 3. 環 境 保 護 への 歩 みと 持 続 可 能 性 (Sustainability) 中 国 におけ る 法 制 度 を 中 心 に 4. 中 国 の 環 境 NGO 5. 生 態 移 民 6.グローバリゼーション 生 態 政 治 第 9 章 食 の 安 全 安 心 信 頼 中 国 食 品 を 巡 るリスクコミュニケーション 三 好 恵 真 子 はじめに 2. 本 研 究 の 視 角 と 分 析 的 枠 組 み 3. 事 例 分 析 : 中 国 製 冷 凍 餃 子 事 件 を 巡 る 日 本 の 消 費 者 の 安 心 信 頼 の 崩 壊 の 実 態 4. 実 証 的 検 討 : 中 国 食 品 の 安 全 性 および 安 心 信 頼 を 巡 る 諸 課 題 5. 中 国 の 食 をめぐる 構 造 的 問 題 の 課 題 解 決 に 向 けて 第 10 章 東 アジア 地 域 秩 序 の 変 容 アメリカの 覇 権 秩 序 から 多 国 間 主 義 の 秩 序 へ 山 田 康 博 学 術 的 背 景 2.アメリカの 覇 権 3. 冷 戦 期 の 東 アジア 国 際 秩 序 とアメリカ 4. 東 アジアにおける 地 域 主 義 多 国 間 主 義 の 展 開 5. 日 本 の 課 題 iii

6 第 11 章 経 済 大 国 化 する 中 国 のインパクトと 新 たな 成 長 へのジレンマ 許 衛 東 経 済 大 国 化 する 中 国 のインパクトをめぐって 2. 世 界 経 済 とアジア 経 済 の 中 における 中 国 のプレゼンス 3. 中 国 経 済 の 主 役 と 市 場 メカニズムのダイナミズム 4.これ 以 上 の 傷 を 負 えない 日 本 と 成 長 の 夢 が 絶 えない 中 国 との 経 済 協 力 の 在 り 方 第 12 章 アメリカの 戦 後 台 湾 政 策 形 成 期 を 中 心 に 高 橋 慶 吉 はじめに 2. 2つの 中 国 政 策 の 形 成 3. 2つの 中 国 政 策 の 構 造 4.おわりに 第 13 章 過 渡 期 にある 中 国 の 核 戦 力 と 核 戦 略 竹 内 俊 隆 問 題 意 識 と 背 景 にある 考 え 2. 中 国 および 人 民 解 放 軍 の 制 度 的 特 徴 3. 核 戦 力 の 現 状 4. 核 政 策 核 戦 略 の 特 徴 と 三 本 柱 5. 確 証 報 復 戦 略 20 世 紀 中 国 のあゆみ 301 執 筆 者 紹 介 304 あとがき 306 iv

7 第 一 部 20 世 紀 中 国 の 射 程

8 第 1 章 漢 族 と 非 漢 族 をめぐる 史 実 と 言 説 広 東 省 を 中 心 に 片 山 剛 Guiding Question 近 代 の 国 民 国 家 を 研 究 する 視 点 として,ベネディクト アンダーソンの 想 像 の 共 同 体 が 知 られています ここでは, 近 世 中 国 における 漢 族 (やそ の 下 部 単 位 )にかんする 言 説 ( 伝 説 )をとりあげ,その 伝 説 内 容 と 史 実 と を 比 較 しながら,その 伝 説 が 作 られた 目 的 を 考 え,さらにその 伝 説 に 対 す る 理 解 が 近 代 にどのように 変 化 したかを 検 討 します そこで, 中 国 でも,また 日 本 ( 神 武 天 皇 東 征 神 話 など)でも,あるいは 他 の 国 や 地 域 でもかまいませんので,ある 民 族 (やその 下 部 単 位 )にかんす る 前 近 代 の 言 説 について,いつ, 何 のために 作 られたかを 考 えてみましょ う また 近 代 の 言 説 は, 前 近 代 の 言 説 と 無 関 係 に 作 られているのか,それ とも 前 近 代 の 言 説 を 下 敷 きにして 作 られているのかも 考 えてみましょう 1. 黄 河 文 明 とその 担 い 手 次 の 一 文 は, 中 国 古 代 史 家 の 原 宗 子 が 中 国 史 の 特 徴 を 的 確 にまとめた ものです ながーい 複 文 ですので, 腑 分 けしながら 読 んでみてください ま た, 引 用 者 が 中 国 にカッコを 付 けた 理 由 も 考 えてみてください 中 国 は,1 古 代 文 明 発 祥 の 地 のうち,まとまった 政 治 機 構 が,2それ を 担 う 人 々の 交 代 にもかかわらず,そしてまた 機 構 自 体 の 質 的 構 造 的 変 化 にもかかわらず, 同 一 地 域 に 二 千 年 にわたって,3 古 代 文 明 を 支 えた 人 々の 用 いた 言 語 体 系 をほぼ 継 承 し 一 定 の 人 口 集 中 を 維 持 して 存 在 し 続 けた, 地 球 上 に 類 例 乏 しい 場 所 である ( 原 宗 子 2005:5) 3

9 主 要 な 主 部 と 述 部 を 抜 き 出 すと 中 国 は 地 球 上 に 類 例 乏 しい 場 所 であ. る となります 中 国 を 国 ではなく, 場 所 として 捉 えていることが,まず 目 を 引 きます 最 初 に 中 国 にカッコを 付 けたのも, 国 ではなく, 場 所 としての 中 国 の 歴 史 が 語 られていることに 注 意 してもらうためでした つぎに, 次 要 な 主 部 と 述 部 を 抜 き 出 すと まとまった 政 治 機 構 が 存 在 し 続 けた とな ります まとまった 政 治 機 構 とは, 秦 漢 帝 国 以 降, 皇 帝 とその 手 足 とな る 中 央 集 権 的 官 僚 制 にもとづく 統 治 機 構 を 指 します 最 後 の 王 朝 である 清 朝 に 続 く 中 華 民 国 中 華 人 民 共 和 国 でも, 連 邦 制 ではなく, 中 央 集 権 的 統 治 が 続 いています そして,この 文 全 体 が 文 明 の 盛 衰 という 観 点 から, 中 国 とい う 場 所 の 特 色 を 語 っていることがわかります さて,1 古 代 文 明 とは,ご 存 知 のように, 旧 大 陸 ならば 西 からエジプ ト,メソポタミア,インダス,そして 黄 河 の 四 大 文 明 を 指 します このうち エジプト,メソポタミア,インダスの 三 文 明 では, 麦 栽 培 のための 畑 作 灌 漑 ( 稲 作 のための 水 田 灌 漑 ではありません)によって, 養 分 を 補 給 して 単 位 面 積 当 りの 収 量 を 増 大 させ,その 結 果, 多 数 の 非 農 業 人 口 を 養 うことが 可 能 と なって 都 市 文 明 が 興 りました しかし 畑 作 灌 漑 の 失 敗 による 土 壌 のアルカリ 化 ( 塩 類 集 積 )で 収 量 が 減 り, 支 えることができる 人 口 数 が 激 減 して, 文 明 が 衰 退 したり, 消 滅 したりしました( 薄 井 清 1976:32-40) 消 滅 したのはインダス 文 明 です この 文 明 を 興 した 人 々( 一 説 にドラビダ 人 )は, 文 明 の 衰 退 期 に 侵 入 してきたアーリア 人 によって 四 散 し,そしてイ ンダス 文 明 で 用 いられていた 文 字 (インダス 文 字 )は, 後 代 に 継 承 されなか ったため, 今 でも 解 読 されていません 衰 退 したのはエジプトとメソポタミ アの 文 明 です かつては 青 々とした 麦 畑 が 広 がっていたエジプトやメソポタ ミアに, 塩 類 集 積 による 不 毛 の 砂 漠 が 広 がっているのはご 承 知 のとおりです 一 方, 黄 河 流 域 に 興 った 文 明 は 衰 退 (つまり 収 量 が 減 少 )せずに 存 続 して います なぜでしょうか? 他 の 三 文 明 とは 異 なり, 黄 河 文 明 の 農 業 は 畑 作 灌 漑 に 特 化 せず, 天 水 農 業 がかなりの 割 合 を 占 めていました (1) そのため, 土 壌 のアルカリ 化 はほとんど 起 こりませんでした これが 黄 河 文 明 が 衰 退 しな いで 持 続 した 大 きな 要 因 です しかも 文 明 の 発 祥 地 は 華 北 の 黄 河 流 域 ですが, 4

10 その 地 理 的 範 囲 は 次 第 に 水 田 地 帯 の 華 中 華 南 へ と 拡 大 し,そこは China proper (2) ( 図 1-1)と 呼 ばれて います 3 古 代 文 明 を 支 えた 人 々の 用 いた 言 語 体 系 と は, 漢 字 を 用 いた 漢 語 ( 漢 文 や 現 代 中 国 語 )を 指 しま す 漢 字 の 発 音 や 漢 語 の 語 法 は 時 図 1-1 China Proper 代 とともに 変 化 出 所 教 養 人 の 東 洋 史 ( 上 ) 社 会 思 想 社 ( 現 代 教 養 しますが, ほぼ 文 庫 ),1966 年,p.15( 小 倉 芳 彦 執 筆 部 分 ) 継 承 されています さて, 上 の 引 用 文 で 一 番 興 味 深 いのは,2 それ(=まとまった 政 治 機 構 ) を 担 う 人 々の 交 代 にもかかわらず という 箇 所 でしょう すなわち, 黄 河 流 域 ( 地 理 的 範 囲 の 拡 大 後 ならば China proper)の 歴 代 の 統 治 者 = 政 治 機 構 を 担 う 人 々の 血 統 は, 時 代 とともに 変 遷 したということです 歴 史 の 実 際 に 照 らせば,たとえば 五 胡 十 六 国 時 代 以 降 は 鮮 卑 などの 民 族 が 黄 河 流 域 の 統 治 者 となり,のちには 隋 唐 といった 王 朝 を 立 てます また 契 丹, 女 直 ( 海 西 女 直 ),モンゴル, 満 州 といった 民 族 が 統 治 者 となった 時 期 もあります 血 統 (DNA)こそ 黄 河 文 明 を 興 した 人 々のそれと 異 なりますが, 古 代 以 来 の 地 力 維 持 農 業 を 衰 退 させることなく 継 続 し, 文 化 面 では 漢 字 で 書 かれた 古 典 を 受 容 するとともに 漢 語 による 思 索 をさらに 進 めて, 黄 河 文 明 を 継 承 展 開 して いきます 5

11 統 治 される 住 民 についても, 秦 漢 以 降 の 華 北 には, 東 北 北 西 北 の 方 面 から 鮮 卑 匈 奴,さらに 契 丹 女 直 等 々が 流 入 定 着 し, 融 合 が 進 んでいき ます したがって, 秦 漢 時 代 に 華 北 に 住 んでいた 人 々の 血 統 と,いま 華 北 に 住 んでいる 人 々の 血 統 とは 同 じではありません そして, 中 華 人 民 共 和 国 の 民 族 識 別 工 作 では, 漢 族 以 外 に 55 種 類 の 少 数 民 族 が 公 認 されていま すが,そのなかに 鮮 卑 族 や 匈 奴 族 はありません つまり,かつての 鮮 卑 や 匈 奴 は,いまは 漢 族 のカテゴリーに 含 まれています 換 言 すれば, 華 北 の 漢 族 の 実 体 は 外 から 流 入 してきた 多 様 な 血 統 の 融 合 体 といえるでしょう ところで, 現 在 の 華 中 華 南 における 人 口 の 大 部 分 は 漢 族 が 占 めています 素 朴 な 疑 問 として,それは 華 北 の 漢 族 が 華 中 華 南 へ 移 住 し, 先 住 の 非 漢 族 を 駆 逐 した 結 果 なのか,それとも 華 中 華 南 の 非 漢 族 が 漢 族 に 転 化 した 結 果 なのか,と 問 いたくなります もちろん, 華 北 の 漢 族 が 実 際 に 華 中 華 南 へ 移 住 した 事 実 はありますが, 現 在 の 華 中 華 南 の 漢 族 すべてが 北 から 来 た 漢 族 の 末 裔 とは 考 えられません 筆 者 は, 現 在 の 華 中 華 南 の 漢 族 の 多 くは, 土 着 の 非 漢 族 が 漢 族 へ 転 化 した 結 果 と 考 えています ただし,これを 実 証 す るのはきわめて 困 難 です しかし,ある 程 度 実 証 できるのが, 本 稿 で 紹 介 す る 広 東 の 珠 江 デルタ 地 域 における 非 漢 族 の 峒 獠 峒 獠 と 漢 族 が 融 合 した 土 人 漢 族 としての 広 府 人 というプロセスです 以 上, 史 実 に 照 らす ならば, 漢 族 を 血 統 ( DNA)を 超 えて 黄 河 文 明 を 継 承 する 者 と 定 義 で きるでしょう しかし 史 実 ではなく, 漢 族 をめぐる 言 説 に 目 を 向 けてみると,たとえば 後 段 で 紹 介 するように, 血 統 出 自 に 重 きがおかれた 漢 族 西 方 起 源 説 が 20 世 紀 初 頭 に 登 場 し, 全 国 の 知 識 人 に 受 容 されます 漢 族 にかんする 言 説 で,このような 血 統 出 自 に 重 きをおいたものは,ローカルなものならば, 牧 野 巽 が 紹 介 しているように, 実 は 前 近 代 にかなり 多 数 存 在 します( 牧 野 巽 1985) ただし, 伝 説 の 内 容 を 史 実 と 比 較 したり,その 伝 説 が 作 られた 目 的 を 解 明 したりできるような 言 説 は 多 くありません そのような 言 説 として, 本 稿 では 広 東 の 珠 江 デルタ 地 域 の 人 々に 浸 透 している 珠 璣 巷 伝 説 をとりあ げます また, 近 代 に 本 伝 説 に 対 する 理 解 がどのように 変 化 したかについて 6

12 も 検 討 します 2. 広 東 社 会 史 における 非 漢 族 と 漢 族 始 皇 帝 が 紀 元 前 221 年 に 天 下 を 統 一 したこと,この 事 実 はよく 知 られ ています ところで,この 場 合 の 天 下 とは, 秦 を 含 む 戦 国 の 七 雄 の 版 図 を 指 し, 今 の 広 東 福 建 は 統 一 の 対 象 外 でした というのも, 福 建 からベトナム 北 部 にかけては, 七 雄 とは 別 に, 百 越 とか 越 人 とか 呼 ばれる, 多 種 多 様 な 非 漢 族 の 社 会 ( 越 人 社 会 ) (3) が 存 在 していたからで す( 図 1-2) 始 皇 帝 は 紀 元 前 214 年 までにこの 越 人 社 会 を 征 服 し, 秦 の 統 治 下 におきます しかし 秦 末 の 混 乱 のなかで, 広 州 を 中 心 に 南 越 国 が 独 立 します その 版 図 はいまの 広 東 広 西 を 超 えてベトナム 北 部 にまで 及 んで いました 南 越 国 ( 紀 元 前 )は, 国 王 こそ 秦 の 元 官 僚 ですが, 住 民 の 大 部 分 は 越 人 でした 秦 を 継 いだ 漢 帝 国 は, 紀 元 前 2 世 紀 の 第 7 代 武 帝 に 至 ってやっと 南 越 国 を 征 服 します それから 唐 末 までの 約 1000 年 間, 広 東 広 西 ベトナム 北 部 は,いずれも 中 国 歴 代 王 朝 の 統 治 下 におかれることにな ります ところが 10 世 紀 に 唐 が 滅 ぶと,ベトナム 北 部 は 中 国 から 独 立 し, 北 宋 に よる 併 合 の 動 きも 退 けて 以 後 は 一 時 期 を 除 き, 基 本 的 には 独 立 を 維 持 して 現 在 に 至 ります 一 方,ベトナムが 独 立 した 10 世 紀 に, 広 東 でも 南 漢 国 (909 ~971)が 独 立 します しかし 南 漢 国 は 独 立 を 維 持 できず,60 年 間 ほどで 北 宋 によって 併 合 され, 広 東 はその 後 独 立 することなく 現 在 に 至 ります つま り, 広 東 の 歴 史 を 表 面 的 に 見 るなら, 紀 元 前 2 世 紀 の 前 漢 武 帝 による 南 越 国 の 征 服 から 現 在 までの 約 2000 年 間 のうち,10 世 紀 の 五 代 における 南 漢 国 の 独 立 を 除 き, 一 貫 して 中 国 王 朝 ( 及 び 中 華 民 国, 中 華 人 民 共 和 国 )の 版 図 で した それでは 北 宋 による 併 合 のあと, 広 東 では 独 立 の 動 きはなくなってしまう のでしょうか 実 は,16 世 紀 までは 非 漢 族 を 中 心 とする 反 乱 が 頻 発 して 独 立 する 可 能 性 もありましたが,16 世 紀 後 半 にはそのような 動 きはほとんど 7

13 図 1-2 秦 漢 帝 国 による 越 人 社 会 の 征 服 出 所 宮 崎 正 勝 早 わかり 東 洋 史 日 本 実 業 出 版 社,1999 年,pp なくなります そして,ちょうどこの 時 期 に, 広 東 省 の 中 心 に 位 置 する 珠 江 デルタ 地 域 において, 漢 族 が 主 要 な 居 住 民 となり, 漢 族 社 会 が 成 立 してきま す ここで,16 世 紀 の 珠 江 デルタ 地 域 に 登 場 する 漢 族 (4) とは, 日 本 では 一 般 に 広 東 人 と 呼 ばれ, 現 地 では 広 府 人 と 呼 ばれる 漢 族 のサブ グループです 広 府 人 は 珠 江 デルタ 本 体 を 中 心 に, 清 代 の 行 政 区 画 でいえば 広 州 府 や 肇 慶 府 等 に 分 布 し,その 言 語 は 粤 語 (あるいは 広 州 話 日 本 では 広 東 語 )と 呼 ばれる 漢 語 方 言 です 本 稿 では, 広 府 人 が 歴 史 の 舞 台 に 登 場 してくる 際 に 作 られた,かれらの 血 統 出 自 にかんする 伝 説 をとりあげ,そこに 込 められた 意 味 や 作 られた 目 的 を 解 明 し,また, 近 代 におけるこの 伝 説 に 対 する 理 解 のあり 方 の 変 化 を 考 察 することにします 以 下 ではまず, 珠 江 デルタ 地 域 とその 周 辺 における 社 会 の 基 本 的 構 図 を, 地 形 にもとづく 生 業 担 い 手 の 類 型 から 示 し,つぎに 各 類 型 の 担 い 手 および 元 末 までの 歴 代 王 朝 との 関 係 史 の 概 略 を 示 して, 珠 江 デルタ 地 域 における 広 8

14 府 人 登 場 の 意 義 を 明 らかにしておきます 地 形 にもとづく 生 業 担 い 手 の 類 型 は 大 きく 3 種 類 に 分 けることができま す( 表 1-1) 第 一 類 型 は 山 地 です ここでは 非 タイ 語 系 の 猺 族 が 移 動 しながら 焼 畑 農 業 を 行 い, 雑 穀 類 を 栽 培 しています 第 二 類 型 は 低 湿 地 を 除 く 山 麓 丘 陵 台 地 などの 平 地 ( 平 地 1と 呼 ぶ)です ここでは 定 住 の 稲 作 が, 土 着 であるタイ 語 系 の 峒 獠 ( 以 下,カッコ 略 )および 秦 漢 時 代 以 降 に 北 から 移 住 してきた 漢 族 によって 行 われています 峒 獠 と 漢 族 とは, 生 産 生 活 空 間 と 生 業 を 同 一 にすることから, 次 第 に 通 婚 等 を 通 じて 相 互 同 化 していきます この 相 互 同 化 によって 生 まれた 人 々は, 旧 唐 書 では 土 人 と 呼 ばれています 以 上 の 第 一 と 第 二 の 類 型 は,いずれも 9 世 紀 以 前 の 技 術 に 依 拠 する 類 型 です 第 三 類 型 はデルタなどの 低 湿 地 ( 平 地 2 と 呼 ぶ)です 東 アジアにおける 低 湿 地 の 開 発 は 10 世 紀 の 江 南 デルタに 始 まり,その 技 術 は 次 第 に 国 内 各 地 や 東 アジアの 近 隣 諸 国 に 広 まっていきます( 濱 島 敦 俊 1990:75-80) 珠 江 デ ルタでも 宋 代 以 降 にこの 技 術 が 導 入 され, 徐 々に 開 発 されていきますが, 開 発 が 本 格 化 するのは 明 代 です そして,この 開 発 に 従 事 したのは, 土 人 の 一 部 がアイデンティティを 転 換 することによって 生 まれた 広 府 人 です 表 1-1 技 術 地 形 生 業 担 い 手 による 分 類 技 術 9 世 紀 までの 技 術 10 世 紀 以 降 の 技 術 山 地 平 地 1 平 地 2 地 形 ( 山 麓 丘 陵 台 地 ) ( 低 湿 地 ) 生 業 移 動, 焼 畑, 雑 穀 定 住, 水 稲 作 定 住, 水 稲 作 タイ 系 語 系 の 峒 獠 と 土 人 が 転 担 い 手 非 タイ 語 系 の 猺 族 土 人 (のち, 土 化 した 広 府 人 人 が 転 化 した 広 府 人 ) 出 所 片 山 剛 2008,p.24 の 表 を 修 正 つぎに, 元 代 までの 珠 江 デルタ 地 域 の 住 民 と 王 朝 との 関 係 について 整 理 し ましょう 住 民 の 王 朝 に 対 する 関 係 は,1 化 外 の 民,2 中 間 的 存 在,3 斉 民 ( 以 下,カッコ 略 )の 3 種 類 に 大 別 できます 1 化 外 の 民 とは, 中 国 王 朝 との 関 係 をまったくもたない 者 です 3 斉 民 とは, 中 国 王 朝 によって 戸 9

15 籍 に 記 載 され,かつ 徭 役 税 糧 ( 土 地 税 ) 等 を 正 規 に 負 担 する 者 を 指 します 2 中 間 的 存 在 とは, 中 国 王 朝 との 関 係 をもってはいるが 斉 民 ではなく, 羈 縻 政 策 や 土 司 土 官 制 度 などの 間 接 統 治 の 政 策 や 制 度 によって 公 認 され た 特 別 待 遇 を 受 ける 人 々を 指 す 筆 者 独 自 の 用 語 です( 片 山 剛 2006:38, 41) なお, 珠 江 デルタ 地 域 のような 漢 族 と 非 漢 族 が 接 触 する 地 域 では, 各 類 型 の 担 い 手 と 王 朝 との 関 係 を 固 定 的 に 考 えるのではなく, 担 い 手 が 王 朝 に 対 して もつベクトルの 向 きや 大 きさを 考 慮 する 必 要 があるでしょう さて, 始 皇 帝 や 前 漢 武 帝 による 征 服 以 降, 珠 江 デルタ 地 域 ( 主 に 平 地 1) でも, 華 北 からの 移 住 民 が 斉 民 として 戸 籍 に 登 録 され, 徭 役 税 糧 等 を 正 規 に 負 担 することになったと 思 われます ただし, 少 し 詳 しい 状 況 がわかるの は 唐 代 からです 唐 代 には, 土 人 と 非 漢 族 の 峒 獠 との 2 種 類 が 存 在 して いました このうち 峒 獠 は, 唐 代 には 羈 縻 政 策 によって 中 間 的 存 在 の 地 位 を 享 受 していたと 思 われます 唐 が 滅 んだあとの 五 代 に, 峒 獠 は 南 漢 国 を 建 国 しま すが,やがて 北 宋 によって 併 合 されます 北 宋 は, 中 国 から 独 立 したベトナ ムへの 対 策 として,ベトナムと 国 境 を 接 する 欽 州 については 羈 縻 政 策 を 継 続 し, 峒 獠 に 中 間 的 存 在 の 特 権 を 与 えます しかし 珠 江 デルタ 地 域 など, それ 以 外 の 峒 獠 地 区 では 斉 民 化 政 策 を 実 施 していきますが, 実 際 には 宋 元 時 代 を 通 じて, 斉 民 から 離 脱 する 峒 獠 が 多 数 存 在 していました 他 方, 唐 代 の 土 人 の 地 位 は 斉 民 でした ただし 前 述 したように, 土 人 と 峒 獠 は 生 活 空 間 や 生 業 が 同 じで,かつ 人 口 数 は 峒 獠 が 圧 倒 的 に 多 いた め, 土 人 は 峒 獠 の 動 向 に 左 右 されやすく, 峒 獠 が 反 乱 を 起 こすとこれに 加 わる 傾 向 がありました すなわち, 土 人 は 斉 民 の 身 分 に 恒 常 的 にはと どまらず, 斉 民 から 離 脱 するベクトルを 有 していたわけです そして,かか るベクトルは, 後 述 するように 明 代 まで 存 続 していきます 以 上, 王 朝 側 の 斉 民 化 政 策 にもかかわらず, 元 末 においても 峒 獠 は 斉 民 化 を 拒 否 していました また 土 人 は 峒 獠 の 勢 力 下 にあって, 斉 民 の 地 位 か ら 離 脱 するベクトルを 有 していました つまり 珠 江 デルタ 地 域 では, 元 末 に 至 っても, 王 朝 に 忠 実 な 恒 常 的 斉 民 がほとんど 存 在 していませんでした か 10

16 かる 状 況 に 大 きな 変 化 がおきるのが 次 の 明 代 です 3. 広 府 人 の 誕 生 ( 近 世 1) 洪 武 14 年 (1381), 明 朝 は 斉 民 を 対 象 に 里 甲 制 を 全 国 的 に 施 行 します そ して, 里 甲 に 所 属 して 徭 役 税 糧 を 正 規 に 負 担 することと 連 動 させて, 斉 民 の 戸 籍 における 本 籍 地 を 県 都 堡 第 里 第 甲 戸 と, 所 属 する 里 甲 で 表 示 させました (5) なお, 明 初 の 珠 江 デルタ 地 域 における 里 甲 制 の 実 施 状 況 については 不 明 な 点 が 多 いものの, 峒 獠 も 土 人 も, 制 度 上 は 斉 民 として 里 甲 に 所 属 することになったと 思 われます しかし, 宋 元 時 代 と 同 じく, 峒 獠 は 正 統 年 間 (1436~1449)に 斉 民 から 離 脱 しようと 反 乱 を 起 こ し, 土 人 の 一 部 もこれに 加 わっていきます 反 乱 の 原 因 については 断 片 的 にしかわかりませんが, 宋 元 時 代 と 同 じく, 中 間 的 存 在 への 回 帰 を 求 めてのものと 推 測 されます これに 対 して, 明 朝 は 反 乱 を 鎮 圧 していきますが, 土 人 の 一 部,とく にデルタ 低 地 に 住 む 土 人 のなかには, 反 乱 を 鎮 圧 するべく, 明 朝 の 側 に 就 く 者 が 登 場 してきます これがのちに 広 府 人 と 呼 ばれる 人 々です すなわ ち, 土 人 の 集 合 は 明 代 に 大 きく 2 つに 分 裂 するわけです 峒 獠 とこれに 与 する 土 人 とによる 反 乱 は 明 末 まで 続 きますが, 最 終 的 には 明 朝 とこれ を 支 持 する 土 人 ( 広 府 人 )によって 鎮 圧 され, 峒 獠 の 姿 は 珠 江 デルタ 地 域 から 次 第 に 消 えていきます こうして 明 末 には, 珠 江 デルタ 地 域 は 明 朝 側 に 就 いた 土 人 = 広 府 人 の 世 界 となり, 広 府 人 社 会 が 成 立 していきます その 場 合, 当 該 社 会 の 成 員 資 格 として, 反 乱 に 参 加 せず 一 貫 して 明 朝 に 忠 実 であったことが 重 要 になった と 思 われます 反 乱 鎮 圧 後 に 明 朝 に 帰 順 した 土 人 (および 峒 獠 )は, 里 甲 所 属 の 斉 民 とは 区 別 され, 新 民 として 別 系 統 で 把 握 されたので 里 甲 戸 籍 をもっていません (6) 換 言 すれば, 里 甲 戸 籍 をもっていることが 正 統 年 間 以 前 から 明 朝 に 帰 順 していたことの 証 左 になります したがって, 里 甲 に 所 属 して 里 甲 戸 籍 を 有 していることが, 広 府 人 社 会 における 成 員 資 格 として 意 11

17 味 をもつことになります かくして 誕 生 した 広 府 人 は 反 乱 鎮 圧 において 王 朝 に 忠 実 であり,また 斉 民 として 王 朝 の 制 度 である 里 甲 制 に 所 属 することに 価 値 をおき, 離 脱 するベ クトルはもっていない,という 歴 史 的 性 格 を 有 しています その 意 味 で, 恒 常 的 斉 民 と 呼 ぶことができます つまり, 広 府 人 の 登 場,そして 広 府 人 社 会 の 成 立 は, 珠 江 デルタ 地 域 の 歴 史 において, 恒 常 的 斉 民 とその 社 会 が 初 めて 成 立 した 点 で 画 期 的 です (7) ここで,いままで 史 実 にもとづいて 述 べてきた 広 府 人 の 実 像 は,かれらが 歴 史 の 舞 台 に 登 場 する 際 に 作 られた 伝 説 と 符 合 しているか 否 か,またこの 伝 説 は 広 府 人 の 誕 生 とどのような 関 連 をもつかについて 検 討 しましょう 4. 珠 璣 巷 伝 説 ( 近 世 2) 広 府 人 の 間 に 流 布 している 有 名 な 伝 説 として 南 雄 珠 璣 巷 伝 説 があります 本 伝 説 は 遅 くとも 明 中 葉 には 成 立 し, 明 末 清 初 までに 普 及 します しかし, それは 卑 俗 な 内 容 が 含 まれる 小 説 的, 大 衆 的 な 説 話 であり, 史 実 として 全 面 的 に 信 頼 するのは 困 難 です( 牧 野 巽 1985:258, 263) (8) 本 伝 説 については 多 数 の 研 究 がありますが, 本 伝 説 が 作 られた 目 的 はなにか, 本 伝 説 にはなぜ 土 人 が 登 場 するのか,またなぜ 荒 唐 無 稽 な 内 容 が 含 まれているのか 等, 本 伝 説 を 読 み 解 くうえで 関 鍵 となる 部 分 は 解 明 されていません (9) そこで, 以 上 の 点 を 中 心 に 本 伝 説 の 謎 解 きを 行 ってみましょう 本 伝 説 の 登 場 人 物 は, 広 府 人 の 祖 先, 珠 江 デルタ 地 域 における 先 住 者, そして 当 時 の 王 朝 の 三 者 です 伝 説 内 容 のうち,これら 三 者 に 関 する 部 分 を 要 約 すると 以 下 になります 史 料 南 遷 来 由 ( 黄 慈 博 輯 珠 璣 巷 民 族 南 遷 記 南 雄 県 志 辦 公 室,1985 年,pp.17-33) 南 宋 末 期 (1273 年 ごろ), 祖 先 たちは 広 東 省 北 部 の 南 雄 珠 璣 巷 を 本 籍 地 と し, 第 十 四 図 民 籍 に 所 属 していた しかしある 事 件 (10) を 契 機 に, 南 雄 府 の 役 所 から 路 引 ( 転 出 証 明 書 兼 通 行 許 可 証 )を 発 行 してもらい, 移 住 12

18 (11) 先 を 求 めて 珠 江 デルタ 方 面 へ 南 下 した そして, 岡 州 大 良 都 古 蓢 甲 蓢 底 村 を 過 ぎた 時 に, 路 銀 が 底 をついた そこで 土 人 の 馮 天 誠 龔 応 達 らが 提 供 する 草 葺 きの 小 屋 に 投 宿 し, 宿 泊 食 事 の 接 待 を 受 けた 暫 しののち, 祖 先 たちは 蓢 底 村 に 定 着 するべく, 県 の 役 所 に 赴 いて 転 籍 を 申 請 するが,その 際 に 馮 龔 の 保 証 を 得 たうえで 路 引 を 提 出 した これに 対 して 県 は, 図 甲 を 増 設 して 戸 籍 を 定 め( 増 立 図 甲, 以 定 戸 籍 ), 移 住 民 のリーダー 羅 貴 ら 10 名 を 新 設 する 図 の 十 甲 の 里 長 戸 とし, 残 りの 者 を 甲 首 戸 とした 知 県 は, 羅 貴 らがすでに 草 屋 を 建 て, 農 地 を 所 有 し ているので, 税 糧 を 納 め 徭 役 を 負 担 することを 約 束 させた まず 広 府 人 の 祖 先 について 整 理 しましょう 第 一 に, 広 府 人 の 祖 先 の 直 接 の 出 自 は 南 雄 珠 璣 巷 となっています 南 雄 珠 璣 巷 は 広 東 省 北 部 に 位 置 し, 梅 関 を 経 て 南 嶺 を 越 えれば 華 中 の 江 西 省,さらに 華 北 の 中 原 へと 通 じる 地 理 的 位 置 にあります この 点 から, 多 くの 先 行 研 究 が, 本 伝 説 は 広 府 人 の 祖 先 が 中 原 出 身 であることを 暗 示 することで,その 漢 族 アイデンティティを 強 調 し ていると 指 摘 しています 第 二 に, 広 府 人 の 祖 先 は, 南 雄 珠 璣 巷 での 転 出 手 続 きと 珠 江 デルタ 地 域 での 転 入 手 続 きを 行 っており,その 移 住 は 合 法 的 なも のです 第 三 に, 広 府 人 の 祖 先 は, 南 雄 珠 璣 巷 では 第 十 四 図 民 籍 に 所 属 し, 移 住 後 には 図 甲 (= 里 甲 注 5 参 照 )に 編 入 され,リーダーの 羅 貴 らは 里 長 戸 になっています 本 伝 説 の 時 代 設 定 は, 表 面 上 は 南 宋 末 ですが, 王 朝 の 制 度 に 関 する 時 代 設 定 は 里 甲 制 が 存 在 する 明 代 になっています 第 四 に, 転 入 手 続 きの 際 に, 図 甲 制 に 所 属 する 斉 民 として, 徭 役 税 糧 を 正 規 に 負 担 する ことを 知 県 に 約 束 しています 以 上, 第 二 三 四 から, 本 伝 説 における 広 府 人 の 祖 先 像 が, 王 朝 の 制 度 に 忠 実 な 斉 民 であることがわかります( 西 川 喜 久 子 1994:215;Faure 1996: 40) つぎに 馮 天 誠 龔 応 達 等 の 土 人 について 整 理 しましょう 羅 貴 ら 広 府 人 の 祖 先 は 珠 江 デルタ 地 域 に 到 着 したあとに 路 銀 が 底 をつきます その 時, 土 人 は 宿 泊 と 食 事 を 提 供 し,さらに 羅 貴 らが 転 籍 手 続 きのために 県 の 役 所 へ 赴 くときに 保 証 人 になっています ここで, 図 甲 に 編 入 される 者 (この 13

19 場 合 は 広 府 人 の 祖 先 )の 保 証 人 (この 場 合 は 土 人 )が, 当 時 の 王 朝 の 斉 民 ではないとは 考 えられません そして, 広 府 人 の 祖 先 のために 図 甲 が 増 立 されている 点 は,それ 以 前 にすでに 図 甲 が 設 置 されており,それに 所 属 する 斉 民 が 存 在 することを 示 唆 しています この 既 設 の 図 甲 に 所 属 する 斉 民 としては,まさに 土 人 がふさわしいでしょう 以 上 から, 本 伝 説 に 登 場 する 土 人 の 特 徴 として,1 珠 江 デルタ 地 域 の 先 住 者 であり,2 広 府 人 の 祖 先 に 対 して 敵 対 的 ではなく, 保 護 保 証 を 与 え,3 里 甲 制 に 所 属 する 斉 民 であり,4 姓 に 見 られるように, 漢 族 文 化 を 一 定 程 度 受 容 している, 等 を 指 摘 できます そして,かかる 特 徴 をもつ 土 人 は, 唐 代 の 土 人 の 末 裔 と 考 えることができます (12) 以 上, 珠 璣 巷 伝 説 では, 広 府 人 の 祖 先 と 土 人 とがどちらも 図 甲 制 に 所 属 する 斉 民 であり,また 土 人 が 広 府 人 の 祖 先 に 対 して 世 話 をするという 点 から, 両 者 の 同 質 性 親 和 性 が 描 かれていることがわかります 5. 恒 常 的 斉 民 への 勧 誘 装 置 ( 近 世 3) さて, 珠 璣 巷 伝 説 には, 明 代 珠 江 デルタ 地 域 に 誕 生 した 広 府 人 の 理 念 型 を 描 写 した 内 容 とともに, 注 10 で 紹 介 している 荒 唐 無 稽 な 内 容 も 含 まれてい ます なぜ 荒 唐 無 稽 な 内 容 が 含 まれているのか,この 点 を 伝 説 に 土 人 が 登 場 する 意 味 とともに 検 討 して, 珠 璣 巷 伝 説 が 作 られた 目 的 を 考 えていきま しょう まず 広 府 人 の 理 念 型 について,2 つの 点 から 検 討 します 第 一 は, 広 府 人 の 出 自 元 です 伝 説 では, 広 府 人 の 祖 先 は 宋 代 に 珠 璣 巷 から 移 住 してきた 者 と 設 定 されています したがって,この 理 念 に 従 うかぎり, 先 住 者 たる 土 人 には 広 府 人 になる 資 格 がありません しかし 前 述 したように, 史 実 にも とづけば, 広 府 人 の 実 際 の 出 自 元 は 土 人 でした つまり, 広 府 人 の 出 自 元 にかんしては, 伝 説 の 理 念 と 実 際 とが 食 い 違 っています 珠 璣 巷 出 自 という 条 件 は 後 天 的 に 獲 得 できませんから,もしこれを 厳 格 に 適 用 すると, 広 府 人 の 人 口 数 拡 大 にとって 不 利 になります 14

20 第 二 は, 広 府 人 と 王 朝 との 関 係 です 伝 説 では,デルタ 到 着 後 に 県 の 役 所 で 転 入 手 続 きをする 際 に, 広 府 人 の 祖 先 は 里 甲 ( 図 甲 )に 所 属 して 徭 役 税 糧 を 正 規 に 負 担 すること,すなわち 恒 常 的 斉 民 となることを 知 県 に 約 束 して います 実 際 においても, 珠 江 デルタ 地 域 では 20 世 紀 前 半 まで 里 甲 制 が 存 続 しており,また 広 府 人 の 族 譜 には, 里 甲 に 所 属 して 徭 役 税 糧 を 正 規 に 負 担 することを 標 榜 するものが 多 く 見 られます (13) つまり, 広 府 人 は 恒 常 的 斉 民 であるべきという 理 念 は, 実 際 に 実 現 されています ところで, 伝 説 が 示 す 理 念 にもとづくと, 広 府 人 社 会 は 多 数 の 恒 常 的 斉 民 から 成 る 社 会 となります それでは,この 多 数 の 恒 常 的 斉 民 はどのように 調 達 されるでしょうか 伝 説 に 登 場 する 珠 璣 巷 から 移 住 してきた 家 族 ( 戸 数 ) は,わずか 97 戸 です 史 実 によれば, 広 府 人 が 誕 生 するころの 珠 江 デルタ 地 域 では, 峒 獠 が 中 間 的 存 在 への 回 帰 を 志 向 して 反 乱 を 起 こし,また, 土 人 も 峒 獠 の 動 向 に 引 きずられて 反 乱 に 加 わっていました( 片 山 剛 2004:18-21; 片 山 剛 2006:45-47) しかし 一 方 で,デルタに 所 在 する 南 海 県 の 仏 山 堡 龍 江 堡 や 新 会 県 の 外 海 村 などは 反 乱 を 鎮 圧 する 側 となり, 明 朝 側 に 就 いたことが 判 明 します ただし 外 海 村 は, 当 初 は 明 朝 側 に 就 きました が, 飢 饉 が 起 きると 逆 に 反 乱 を 起 こしています( 片 山 剛 2004:22; 片 山 剛 2006:47) つまり, 現 実 において,デルタの 住 民 ( 土 人 )には 恒 常 的 斉 民 = 広 府 人 になる 者 もいましたが,それは 一 部 にすぎず,みながこぞって 恒 常 的 斉 民 になる 保 証 はありませんでした このように, 当 時 の 土 人 には, 恒 常 的 斉 民 へ 向 かうベクトルと, 峒 獠 の 反 乱 に 加 わるベクトルとの 2 つが 存 在 していました ここで, 伝 説 における 土 人 の 設 定 は, 峒 獠 と 密 接 な 関 係 をもつ 役 柄 ではなく, 自 身 が 里 甲 制 に 所 属 する 斉 民 であり,かつ 移 住 して きた 斉 民 が 里 甲 制 に 帰 属 する 際 に 世 話 をする 役 柄 となっています その 理 由 を 当 時 の 社 会 状 況 から 考 えると, 伝 説 は 土 人 がもつ 2 つのベクトルのう ち, 恒 常 的 斉 民 へ 向 かうベクトルを 後 押 しし, 土 人 が 広 府 人 となること を 勧 誘 していた,と 推 測 できます それでは,この 伝 説 の 筋 書 きが, 単 純 素 朴 に 土 人 が 広 府 人 になる とい う 設 定 ではなく,わざわざ 珠 璣 巷 からの 移 住 者 という 架 空 の 存 在 を 登 場 させ, 15

21 かれらが 広 府 人 になるという 設 定 になっているのはなぜでしょう つまり, 北 から 来 た 漢 族 が 広 府 人 となる という 図 式 にこだわるのはなぜか,とい うことです 漢 族 拡 大 の 実 際 のあり 方 とは 異 なり, 非 漢 族,あるいは 非 漢 族 と 漢 族 との 混 血 が, 後 天 的 に 漢 族 に 転 化 する という 図 式 を 理 念 とするこ と,これを 漢 族 は 好 まないようです かれらは 理 念 の 面 では 血 統 主 義 を 重 視 する 傾 向 が 強 く, ある 地 域 に 漢 族 (のサブグループ)が 存 在 するのは, 中 原 などのいかにも 漢 族 の 発 祥 地 からの 移 住 によってである のように, 先 天 的 に 漢 族 の 血 統 を 有 する 者 が 移 住 することで 拡 大 した という 図 式 を 好 む ようです (14) そこで,この 理 念 と 実 際 とのギャップを 埋 めるための 方 途 が, 伝 説 に 荒 唐 無 稽 な 要 素 を 加 えることであったと 思 われます これによって, 伝 説 全 体 を 厳 格 に 読 解 適 用 する 必 要 がなくなり, 弾 力 的 に 読 解 適 用 してよいことが 暗 示 されるわけです 具 体 的 には, 先 天 的 要 件 である 珠 璣 巷 出 自 は, 珠 璣 巷 出 自 と 仮 構 することを 通 じて, 後 天 的 に 獲 得 できることになります つまり,この 伝 説 は, 恒 常 的 斉 民 となることが 肝 要 である 元 来 の 出 自 は 問 わないが, 恒 常 的 斉 民 = 漢 族 となるなら, 出 自 は 珠 璣 巷 と 自 称 すべきであ る という 条 件 で, 土 人 に 恒 常 的 斉 民 ( 広 府 人 )となることを 勧 誘 する ために 作 られた 装 置 と 性 格 づけることができます したがって,この 伝 説 を 受 容 した 人 々から 成 る 広 府 人 社 会 とは, 伝 説 が 指 し 示 す 理 念 に 合 わせるため に, 必 要 に 応 じて 自 分 たちの 出 自 を 仮 構 している 人 々から 成 る 集 団 といえる でしょう 6. 伝 説 理 解 の 変 化 ( 近 代 1) 列 強 による 中 国 分 割 ( 瓜 分 ) (15) と 種 族 滅 亡 ( 種 滅 )との 危 機 を 迎 えた 清 末 の 20 世 紀 初 頭 に, 社 会 進 化 論 の 影 響 を 受 けた 漢 族 ナショナリズム (16) が 生 まれてきます 石 川 禎 浩 によれば, 漢 族 ナショナリズムを 醸 成 した 装 置 の ひとつとして 漢 族 西 方 起 源 説 があります( 石 川 禎 浩 2002:16-17) これ は, 古 代 の 中 国 には 土 着 の 苗 族 (17) が 住 んでいたが, 西 方 の 古 代 バビロニ 16

22 アから, 漢 族 が 黄 帝 に 率 いられて 中 国 にやってきて, 苗 族 と 民 族 闘 争 を 行 い,その 結 果 の 優 勝 劣 敗 によって 苗 族 を 征 服 し, 中 国 を 漢 族 が 住 む 中 国 にした,という 説 です この 漢 族 西 方 起 源 説 は, 改 良 派 革 命 派 を 問 わず, 清 末 の 知 識 人 に 受 容 されていきます というのは, 当 時 の 危 機 のなかで,か れら 知 識 人 は, 西 洋 諸 民 族 が 漢 族 よりも 相 対 的 に 優 れた 文 明 レベルにあるこ とを 肯 定 せざるをえませんでした しかし, 漢 族 としての 自 尊 心 を 保 持 する には, 序 列 化 差 異 化 を 行 って 自 民 族 よりも 劣 位 なものを 設 定 する 必 要 があ りました このような 時 期 に, 苗 族 を 土 着 の 劣 位 者 とし, 漢 族 を 外 来 の 偉 大 なる 征 服 者 = 優 位 者 とする 漢 族 西 方 起 源 説 は, 改 良 派 革 命 派 を 問 わず,かれらの 自 尊 心 を 満 足 させるものだったからです なお 漢 族 西 方 起 源 説 は 一 般 に, 優 者 である 外 来 の 漢 族 対 劣 者 である 土 着 の 非 漢 族 という 構 図 で, 生 存 競 争 によって 優 勝 劣 敗 に 結 果 する,という 筋 立 てになっ ています さて,この 漢 族 西 方 起 源 説 に 見 られる 生 存 競 争 による 優 勝 劣 敗 という 歴 史 観 の 登 場 は, 珠 江 デルタ 地 域 についての 歴 史 叙 述 にどのような 影 響 を 与 えたでしょうか この 点 を, 優 勝 劣 敗 の 歴 史 観 を 鼓 吹 した 改 良 派 知 識 人, 梁 啓 超 の 故 郷 である 広 州 府 新 会 県 を 例 に 検 討 しましょう 検 討 するのは, 梁 啓 超 のいとこ 譚 鑣 が 総 編 輯 として 刊 行 した 1908 年 刊 新 会 郷 土 志 輯 稿 のな かの 氏 族 の 項 目 です なお, 新 会 県 は 珠 江 デルタの 西 南 部 に 位 置 し,そ の 地 勢 は 県 の 東 西 で 異 なっています 西 部 は 丘 陵 台 地 ですが, 東 南 部 は 珠 江 デルタを 構 成 するデルタのひとつ, 新 会 デルタです この 地 勢 の 相 違 によ って, 同 一 の 県 ではあっても, 開 発 の 時 期 や 担 い 手 が 異 なっています 氏 族 の 項 目 は, 新 会 県 における 漢 代 以 降 の 住 民 について 叙 述 していま す 登 場 する 住 民 は 4 種 類 です 北 方 から 広 東 に 移 住 してきた 外 来 者 につい ては,1 漢 代 ~ 唐 代 の 移 住 者,2 宋 代 以 降 の 移 住 者 に 分 けられてい ます 1は 山 ( 山 麓 丘 陵 台 地 を 指 し, 本 稿 の 平 地 1 )を 生 産 生 活 空 間 とする 者 です 2は 中 原 から 珠 璣 巷 を 経 由 して 移 住 してきた 者 (つま り 広 府 人 の 祖 先 )を 指 し, 陸 (デルタ 低 地 を 指 し, 本 稿 の 平 地 2 )を 生 産 生 活 空 間 とする 者 です この 区 分 は,デルタ 低 地 の 開 発 技 術 の 有 無 に 17

23 照 応 しています 前 述 したように, 低 地 開 発 技 術 の 広 東 への 移 転 時 期 は 宋 代 以 降 ですから, 北 方 からの 移 住 者 を 唐 と 宋 の 間 で 区 切 るのは 妥 当 といえるで しょう つぎに, 土 着 の 者 については,3 新 会 県 土 着 の 越 民 ( 具 体 的 には 峒 獠 を 指 す),4 新 会 県 よりさらに 西 に 住 む 山 猺 ( 山 地 で 移 動 式 の 焼 畑 農 業 に 従 事 する 猺 族 )に 分 けられています (18) さて,1は 低 地 開 発 技 術 をもたないので,その 生 産 生 活 空 間 は 必 然 的 に 平 地 1 となります 平 地 1 には, 同 じく 低 地 開 発 技 術 をもたない3 が 住 んでおり,1と3は 次 第 に 相 互 同 化 していきます そして,この1( 及 び1と3が 相 互 同 化 した 者 )は,まさに 旧 唐 書 や 珠 璣 巷 伝 説 の 土 人 に 該 当 します なお,のちの 明 代 に1と2との 間 の 生 存 競 争 が 激 しくなると, 1は 広 義 の 越 人 の 風 俗 習 慣 に 同 化 しているので,4とも 連 合 して2と 競 争 するようになると 叙 述 されています 一 方,2はその 技 術 を 用 いて, 宋 代 以 降 に 平 地 2 を 開 発 していきます 平 地 1 には 住 まないので,3と 相 互 同 化 する 機 会 は 少 ないわけです そ して, 潜 在 的 には 肥 沃 な 土 壌 が 堆 積 しているデルタを 開 発 し,かつ 便 利 な 水 上 交 通 を 利 用 することで, 平 地 1 に 住 む1や3の 経 済 力 を 凌 駕 し, 次 第 に 優 勝 の 勢 い を 占 める 優 者 になっていきます これと 対 比 して,1は 相 対 的 に 劣 者 となり, 明 代 には 優 勝 の 勢 い を 占 める2との 生 存 競 争 に 敗 れ る,という 筋 になっています 以 上, 新 会 郷 土 志 輯 稿 は, 優 劣 の 基 準 を, 北 方 から 移 住 してきた 外 来 の 者 か 土 着 の 者 かには 求 めず, 低 地 開 発 技 術 をもつか 否 かに 求 めています 1は 北 方 からの 外 来 者 ではあっても, 低 地 開 発 技 術 をもたないので,この 点 で3と 同 レベルです そのため,3を 征 服 する 優 者 にはなれず, 逆 に3と 相 互 同 化 していくことになります そして,1は3とともに, 最 終 的 には 後 来 者 たる2に 征 服 される 存 在 として 描 かれています 新 会 郷 土 志 輯 稿 には, 後 至 者 優 勝 之 勢 新 旧 民 族 競 争 旧 種 等 の 語 が 登 場 しますから, 漢 族 西 方 起 源 説 の 優 勝 劣 敗 史 観 の 影 響 を 受 け ていることは 明 らかです ただし, 漢 族 西 方 起 源 説 によく 見 られる 外 18

24 来 の 漢 族 対 土 着 の 非 漢 族 という 構 図 にはなっていません 北 方 からの 移 住 者 ( 漢 族 )であっても 低 地 開 発 技 術 をもたない 者 は, 劣 者 として 征 服 さ れる 存 在 として 描 かれており, 低 地 開 発 技 術 をもつ 者 対 低 地 開 発 技 術 をもたない 者 という 構 図 になっていることが 大 きな 特 徴 です ここに 窺 える 歴 史 観 は, 明 代 に 珠 江 デルタ 地 域 の 主 人 公 となる 広 府 人 を, 2の 宋 代 に 中 原 から 珠 璣 巷 経 由 で 移 住 してきた 者 と 考 えており, 広 府 人 に 関 する 基 本 設 定 において, 珠 璣 巷 伝 説 との 違 いはありません 一 方,1 漢 代 ~ 唐 代 の 移 住 者 = 土 人 の 取 り 扱 い 方 はどうでしょうか 明 代 の 土 人 には, 恒 常 的 斉 民 へ 向 かうベクトルと 峒 獠 の 動 向 に 引 きずられて 反 乱 に 加 わ るベクトルとの 2 つが 存 在 しました 珠 璣 巷 伝 説 は,このうちの 前 者 のベク トルを 後 押 しする 方 向 で, 土 人 と 広 府 人 との 同 質 性 親 和 性 を 強 調 して いました しかし 新 会 郷 土 志 輯 稿 は,1の 土 人 は 低 地 開 発 技 術 をも たない 劣 位 の 者 とし,3の 峒 獠 とともに 低 地 開 発 技 術 をもたない 者 のカ テゴリーに 一 括 しています つまり 越 人 ( 峒 獠 )との 同 質 性 親 和 性 を 強 調 し, 広 府 人 との 序 列 化 差 異 化 を 図 っており, 珠 璣 巷 伝 説 における 構 図 とは 大 きく 異 なっています なぜこのような 違 いが 生 じたのでしょうか 1949 年 刊, 盧 子 駿 増 修 新 会 潮 連 蘆 鞭 盧 氏 族 譜 所 収 の 巻 26 雑 録 譜 蘆 鞭 開 族 瑣 記 は, 優 勝 劣 敗 史 観 の 影 響 を 受 けて 執 筆 されたもので, 新 会 郷 土 志 輯 稿 氏 族 の 文 章 が 引 用 されています 他 方,この 族 譜 の 巻 26 雑 録 譜 附 録 恩 平 盧 氏 族 譜 紀 事 以 下 には, 珠 璣 巷 伝 説 が 掲 載 されています つまり, 本 稿 での 検 討 結 果 によれば, 珠 璣 巷 伝 説 に 登 場 する 土 人 と 新 会 郷 土 志 輯 稿 氏 族 に 登 場 する1 漢 代 ~ 唐 代 の 移 住 者 (= 土 人 ) とでは, 広 府 人 に 対 する 位 置 づけがまったく 異 なっていますが,その 2 つが 本 族 譜 では,なんら 矛 盾 がないかのように 併 載 されているわけです これは, 珠 璣 巷 伝 説 に 土 人 が 登 場 することの 隠 された 意 味 や 本 伝 説 が 作 られた 目 的 が,20 世 紀 前 半 の 珠 江 デルタ 地 域 の 知 識 人, 具 体 的 にはこの 族 譜 の 編 修 者, 新 会 県 潮 連 郷 の 盧 子 駿 には 理 解 されていないことを 示 唆 します その 歴 史 的 背 景 は 次 のように 推 測 されます すなわち,まず, 明 末 までに 土 人 (さらに 峒 獠 )のアイデンティティをもつ 者 が 減 少 し, 逆 に 広 府 人 の 19

25 アイデンティティを 持 つ 者 が 増 大 して, 広 州 府 肇 慶 府 が 広 府 人 の 世 界 とな っていきます つぎにその 結 果 として, 清 代 には, 土 人 に 対 して 広 府 人 への 転 化 を 勧 誘 する 必 要 が 減 り, 広 府 人 と 土 人 との 同 質 性 が 意 識 される 機 会 が 少 なくなっていきます かくして 清 末 民 国 期 には, 珠 璣 巷 伝 説 に 内 包 されていた 意 味 や 本 伝 説 が 作 られた 目 的 を 真 に 理 解 できる 広 府 人 はほと んどいなくなっていた,と そして, 清 末 に 優 勝 劣 敗 史 観 にもとづいて, 広 府 人 と 土 人 とを 優 劣, 征 服 者 被 征 服 者 の 観 点 から 差 異 化 することが 可 能 であったのも, 如 上 の 背 景 がすでに 形 成 されていたからでしょう つま り, 清 末 民 国 期 の 広 府 人 は,その 祖 先 たちが 受 容 した 時 の 目 的 や 意 味 を 知 らずに, 自 らの 由 緒 を 示 す 伝 説 を 読 解 していたわけです 7. 広 府 人 と 客 家 人 潮 州 人 ( 近 代 2) 広 東 省 内 には, 中 原 からの 移 住 伝 説 を 有 する 民 系 として,ほかに 客 家 人 と 潮 州 人 ( 福 佬 人 とも 呼 ばれる)とが 存 在 します 客 家 人 の 伝 説 は, 晋 代 に 中 原 から 江 西 省 へ 移 り, 唐 末 の 黄 巣 の 乱 のときに 福 建 省 ( 特 に 寧 化 県 石 壁 洞 ) へ 遷 り,さらにその 後 に 広 東 省 へ 移 住 したというものです 潮 州 人 の 伝 説 は, 10 世 紀 の 五 代 十 国 期 に 河 南 省 固 始 県 から 福 建 で 閩 国 を 建 国 することになる 王 潮 王 審 知 兄 弟 とともに 移 住 してきたというものです( 牧 野 巽 1985:84-90, 93-97) どちらの 伝 説 も, 珠 璣 巷 伝 説 と 同 じく, 祖 先 が 中 原 から 移 住 してき たとしており,それぞれ 自 分 たちが 漢 族 であることを 主 張 しています それでは, 広 府 人 客 家 人 潮 州 人 の 3 者 間 において, 各 々の 漢 族 であ る という 主 張 は 他 の 民 系 によってオーソライズされていたのでしょうか この 点 を, 漢 族 ナショナリズムが 盛 んであった 20 世 紀 初 頭 の 事 件 について 紹 介 している 程 美 宝 の 研 究 にもとづいて 一 瞥 しましょう 20 世 紀 初 頭, 光 緒 新 政 の 一 環 として, 初 等 教 育 における 郷 土 教 育 のため の 教 科 書 が 各 地 の 読 書 人 によって 編 纂 されます そのうちのひとつに,1907 年 刊 広 東 郷 土 地 理 教 科 書 があります これは 反 満 の 広 府 人, 黄 節 ( 字, 晦 聞 )が 編 纂 したものです 黄 節 はこの 本 のなかで, 客 家 人 と 潮 州 人 を 漢 20

26 種 (= 漢 族 )のカテゴリーには 入 れず, 蛋 民 とともに 外 来 諸 種 に 類 別 しました そのため, 客 家 人 と 潮 州 人 から 大 きな 反 発 と 批 判 を 受 けます そのため 翌 1908 年 に, 客 家 人 潮 州 人 を 外 来 諸 種 とした 部 分 を 削 除 し た 再 版 を 発 行 します また,これを 契 機 のひとつとして, 客 家 人 と 潮 州 人 の 間 での 協 力 関 係 が 深 まり, 客 家 人 と 潮 州 人 ( 福 佬 人 )がいずれも 血 統 におい て 純 粋 な 漢 族 であることを 主 張 する 漢 族 客 福 史 が 1910 年 に 出 版 されま す( 程 美 宝 2003:81-82; 程 美 宝 2006:82-91) 再 版 の 広 東 郷 土 地 理 教 科 書 は,1907 年 の 初 版 で 反 発 批 判 を 受 けた 箇 所 を 削 除 し, 代 わりに, 純 粋 な 漢 種 として, 初 版 にも 登 場 していた 秦 代 の 移 住 者 ( 秦 謫 徙 民 處 粤 者 )とともに, 新 たに 唐 宋 以 降 の 移 住 者 ( 唐 宋 以 来 中 原 氏 族 遷 粤 者 )が 加 えられています 後 者 に 広 府 人 が 含 まれてい るのはまちがいないですが, 客 家 人 や 潮 州 人 も 含 まれているか(すなわち, 黄 節 が 客 家 人 潮 州 人 も 漢 族 と 認 めたか)は 判 然 としません 以 上 の 紹 介 だけでは,おそらくたくさんの 疑 問 がでてくるでしょう たと えば 1907 年 時 点 では, 黄 節 は 客 家 人 潮 州 人 を 漢 族 と 認 めていませんでし た その 場 合, 客 家 人 や 潮 州 人 のあいだで 浸 透 していた 伝 説 の 存 在 を 黄 節 が 知 っていたか 否 かは,ひとつの 興 味 ぶかい 問 題 になります かりに 知 ってい て, 漢 族 ではないという 判 断 をしたとすれば,これは 黄 節 が 客 家 人 潮 州 人 の 移 住 伝 説 を 虚 構 と 考 えたことを 意 味 します そして,それは 広 府 人 自 身 に もはねかえって, 珠 璣 巷 伝 説 が 虚 構 である 可 能 性 をも 考 えざるを 得 なくなっ てしまうからです 黄 節 がどのような 根 拠 にもとづいて 客 家 人 潮 州 人 を 非 漢 族 と 考 えたのか,これは 今 後 の 課 題 のひとつになるでしょう ( 追 記 ) 本 稿 は, 片 山 剛 (2008)を 中 心 として,これに 片 山 剛 (2010) 片 山 剛 (2013)の 内 容 を 加 えて, 教 材 用 に 再 構 成 したものです ( 注 ) (1) 6 世 紀 の 農 書 斉 民 要 術 では, 地 中 からの 水 分 の 蒸 発 を 防 ぐ 天 水 農 業 として, 乾 地 農 法 が 定 式 化 されます (2) いわゆる 華 北 華 中 華 南 を 指 します China proper は,かつては シナ 本 部 と 訳 されていましたが, 現 在 はピッタリの 訳 語 がないので 原 語 を 21

27 そのまま 使 用 します (3) 越 人 とは, 浙 江 省 からベトナム 北 部 にかけて 分 布 していた 非 漢 族 を 指 し ます 単 一 の 部 族 ではなく, 多 数 の 部 族 が 存 在 していたので, 百 越 とも 呼 びます 越 は 粤 とも 書 きます 現 存 する 民 族 としては, 瑤 族 ( 以 前 は 猺 族 と 記 した), 壮 族,ベトナムのキン 族 (ベトナム 人 ) 等 があります 言 語 生 活 空 間 生 業 で 大 別 すると, 平 地 で 水 稲 耕 作 を 行 うタイ 語 系 と, 山 地 で 焼 畑 農 業 を 行 う 非 タイ 語 系 とに 分 けること ができます なお, 本 稿 での 越 人 社 会 は, 現 在 の 広 東 省, 広 西 チワ ン 族 自 治 区,ベトナム 北 部 に 存 在 したものを 主 に 指 しています (4) 漢 族 を, 時 間 と 空 間 を 越 えて 普 遍 的 に 定 義 するのは 困 難 です 本 稿 では, 広 府 人 を 想 定 して, 理 念 型 としては,1 王 朝 との 関 係 で 斉 民 ( 後 述 参 照 ) であること,2 漢 族 アイデンティティのみをもつこと,3 漢 語 ( 方 言 を 含 む)を 話 すことができ, 漢 字 の 読 み 書 きを 志 向 すること,と 定 義 しま す ただし 実 際 には,この 理 念 型 から 離 脱 するベクトルをもつ 漢 族 も 存 在 し, 逆 にこの 理 念 型 に 近 づくベクトルをもつ 非 漢 族 も 存 在 します (5) 珠 江 デルタ 地 域 の 場 合, 里 甲 制 は, 図 甲 制 という 名 称 で, 明 初 の 里 甲 制 規 定 とは 多 少 の 相 違 を 伴 いつつも,20 世 紀 前 半 まで 存 続 していました ( 片 山 剛 1982) (6) 新 民 とは, 反 乱 鎮 圧 後 に 斉 民 に 転 化 した 新 たな 斉 民 の 意 味 です たとえば, 童 試 ( 科 挙 受 験 資 格 を 得 るための 試 験 )の 受 験 には, 一 般 に 里 甲 戸 籍 の 保 有 が 必 要 とされていたので, 新 民 の 受 験 は 非 常 に 困 難 で した( 片 山 剛 2000) (7) 劉 志 偉 (1997)や 井 上 徹 (2007)も, 明 代 広 東 省 の 問 題 を 考 えるうえで 斉 民 に 注 視 しています ただし 非 漢 族 や 土 人 が 斉 民 となったのちに, 斉 民 にとどまる 保 証 はなく, 中 間 的 存 在 に 回 帰 するベクトルが 働 く こともある 点 に 注 意 すべきでしょう (8) 珠 璣 巷 伝 説 を 史 実 と 考 える 研 究 として, 古 くは 羅 香 林 (1965), 最 近 では 曽 昭 璇 ほか(1995), 曽 昭 璇 曽 憲 珊 (1995)があります( 瀬 川 昌 久 2008: ) (9) 牧 野 巽 (1985)と 瀬 川 昌 久 (2008)は, 珠 璣 巷 伝 説 の 誕 生 から 今 日 まで, 同 伝 説 に 一 貫 して 内 包 されている 意 味 を 摘 出 したものです これに 対 し て 本 稿 は, 広 府 人 が 登 場 し, 広 府 人 社 会 の 形 成 が 始 まる,まさにその 時 点 で 珠 璣 巷 伝 説 が 担 った 役 割,および 広 府 人 による 同 伝 説 理 解 のその 後 における 変 容 に 焦 点 を 合 わせて 検 討 しています (10) ある 事 件 については,その 詳 細 をここでは 省 略 しますが, 次 のよう な 荒 唐 無 稽 な 内 容 です すなわち, 宋 代 に 1 人 の 妃 が 皇 帝 の 宮 中 から 密 22

28 かに 逃 亡 して 南 雄 に 隠 れ 住 んでいた これを 知 った 臣 下 は,この 妃 を 亡 き 者 とするために, 妃 とともに 南 雄 の 人 々を 賊 として 鎮 圧 しようとした そこで 南 雄 の 珠 璣 巷 に 住 む 33 姓 97 戸 の 人 々は 急 いで 移 住 した,と( 牧 野 巽 1985:55-56, ) (11) 大 良 都 は 清 代 の 順 徳 県 大 良 堡 を 指 すと 考 えられます (12) 牧 野 巽 も 伝 説 に 登 場 する 土 人 を 唐 代 の 土 人 の 末 裔 と 考 えていま す( 牧 野 巽 1985:259) (13) 納 税 義 務 の 条 文 を 含 む, 雍 正 帝 が 作 った 聖 諭 広 訓 を 掲 載 している 族 譜 が 多 く 存 在 します (14) 後 述 する 漢 族 西 方 起 源 説 がその 典 型 です (15) 中 国 分 割 とは, 香 港 島 九 龍 半 島 のイギリスへの 割 譲, 台 湾 の 日 本 へ の 割 譲, 租 界 租 借 地 勢 力 範 囲 の 設 定,ベトナムや 朝 鮮 等 の 属 国 の 喪 失 などを 指 します (16) 中 華 民 国 成 立 以 後 は, 漢 族 ナショナリズムを 抑 制 する 必 要 から, 中 華 民 族 ナショナリズムに 転 化 します これが 現 在 の 中 華 民 族 多 元 一 体 論 に 続 きます さしあたり, 村 田 雄 二 郎 (2009) 参 照 (17) この 場 合, 苗 族 という 名 辞 は 狭 義 の 苗 族 のみならず, 西 南 中 国 の 非 漢 族 全 体 を 象 徴 するものとして 用 いられています (18) 広 東 土 着 の 者 として,ほかに 水 居 の 民 である 蛋 民 が 存 在 します ( 引 用 文 献 ) 石 川 禎 浩 (2002) 20 世 紀 初 頭 の 中 国 における 黄 帝 熱 : 排 満 肖 像 西 方 起 源 説 二 十 世 紀 研 究 第 3 号,pp.1-22 井 上 徹 (2007) 霍 韜 と 珠 璣 巷 伝 説 文 化 資 源 としての 宗 族 : 中 国 の 系 譜 と 伝 説 大 阪 市 立 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 / 都 市 文 化 研 究 センター/ 東 洋 史 研 究 室,pp.15-28, 所 収 薄 井 清 (1976) 土 は 呼 吸 する 社 会 思 想 社 ( 現 代 教 養 文 庫 ) 片 山 剛 (1982) 清 末 広 東 省 珠 江 デルタの 図 甲 表 とそれをめぐる 諸 問 題 : 税 糧 戸 籍 同 族 史 学 雑 誌 91 編 4 号,pp 片 山 剛 (2000) 清 代 中 期 の 広 府 人 社 会 と 客 家 人 の 移 住 : 童 試 受 験 問 題 をめ ぐって 山 本 英 史 編 伝 統 中 国 の 地 域 像 慶 應 義 塾 大 学 出 版 会,pp 所 収 片 山 剛 (2004) 広 東 人 誕 生 成 立 史 の 謎 をめぐって: 言 説 と 史 実 のは ざまから 大 阪 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 紀 要 第 44 巻,pp.1-32 片 山 剛 (2006) 中 国 史 における 明 代 珠 江 デルタ 史 の 位 置 : 漢 族 の 登 場 と その 歴 史 的 刻 印 大 阪 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 紀 要 第 46 巻,pp

29 片 山 剛 (2008) 近 世 近 代 広 東 珠 江 デルタの 由 緒 言 説 歴 史 学 研 究 847 号,pp.23-31, 80.なお, 本 論 文 の 増 補 版 は, 歴 史 学 研 究 会 編 由 緒 の 比 較 史 青 木 書 店,2010 年,pp , 所 収 中 国 語 訳 は, 蘇 龍 嘎 訳 有 關 近 世 廣 東 珠 江 三 角 洲 地 區 歷 史 由 來 的 言 説 日 本 中 國 史 研 究 年 刊 2008 年 度 上 海 古 籍 出 版 社,2011 年,pp , 所 収 片 山 剛 (2010) 黄 河 文 明 血 統 アイデンティティ 記 念 会 だより 懐 徳 堂 記 念 会,86 号 片 山 剛 (2013) 歴 史 学 の 醍 醐 味 をどう 伝 えるか 史 学 雑 誌 122 編 3 号, pp 瀬 川 昌 久 (2008) 南 雄 珠 璣 巷 をめぐる 広 東 ローカリズムと 中 華 ナショナリ ズム 塚 田 誠 之 編 民 族 表 象 のポリティクス 中 国 南 部 の 人 類 学 歴 史 学 的 研 究 風 響 社,pp 西 川 喜 久 子 (1994) 珠 江 デルタの 地 域 社 会 : 新 会 県 のばあい 東 洋 文 化 研 究 所 紀 要 124 冊,pp 濱 島 敦 俊 (1990) 明 代 の 水 利 技 術 と 江 南 地 主 社 会 の 変 容 川 北 稔 編 生 活 の 技 術 生 産 の 技 術 岩 波 書 店,pp , 所 収 原 宗 子 (2005) 農 本 主 義 と 黄 土 の 発 生 : 古 代 中 国 の 開 発 と 環 境 2 研 文 出 版 牧 野 巽 (1985) 中 国 の 移 住 伝 説 広 東 現 住 民 族 考 ( 牧 野 巽 著 作 集 第 5 巻 ) 御 茶 の 水 書 房 村 田 雄 二 郎 (2009) 中 華 民 族 論 の 系 譜, 飯 島 渉 久 保 亨 村 田 雄 二 郎 編 シリーズ 20 世 紀 中 国 史 1 中 華 世 界 と 近 代 東 京 大 学 出 版 会,pp , 所 収 程 美 宝 (2003) 由 愛 郷 而 愛 国 : 清 末 広 東 郷 土 教 材 的 国 家 話 語 歴 史 研 究 2003 年 第 4 期,pp 程 美 宝 (2006) 地 域 文 化 与 国 家 認 同 : 晩 清 以 来 広 東 文 化 観 的 形 成 生 活 読 書 新 知 三 聯 書 店 劉 志 偉 (1997) 在 国 家 与 社 会 之 間 : 明 清 広 東 里 甲 賦 役 制 度 研 究 中 山 大 学 出 版 社 羅 香 林 (1965) 客 家 史 料 匯 編 香 港 中 國 學 社 曽 昭 璇 ほか(1995) 珠 璣 巷 人 遷 移 路 線 研 究 曁 南 大 学 出 版 社 曽 昭 璇 曽 憲 珊 (1995) 宋 代 珠 璣 巷 遷 民 与 珠 江 三 角 洲 農 業 発 展 曁 南 大 学 出 版 社 Faure, David (1996) Becoming Cantonese, the Ming Dynasty Transition, in Unity and Diversity: Local Cultures and Identities in China, ed. Tao Tao Liu 24

30 and David Faure, pp.37-50, Hong Kong: Hong Kong University Press ( 参 考 文 献 ) 牧 野 巽 (1985) 中 国 の 移 住 伝 説 広 東 現 住 民 族 考 ( 牧 野 巽 著 作 集 第 5 巻 ) 御 茶 の 水 書 房 本 書 は, 珠 璣 巷 伝 説 などの 中 国 各 地 に 伝 わる 移 住 伝 説 について, 現 在 の 居 住 地 域 言 語 習 俗 の 同 一 性 だけでなく, 過 去 に 祖 先 が 同 じ 場 所 から 移 住 してきたという 歴 史 の 共 通 性 も 有 しており,その 意 味 で 現 住 地 と 原 住 地 に 関 する 二 重 の 同 郷 観 念 が 強 調 されていることを 指 摘 しています 珠 璣 巷 伝 説 等 について 学 術 的 な 照 明 を 当 てた 画 期 的 業 績 です 瀬 川 昌 久 (2008) 南 雄 珠 璣 巷 をめぐる 広 東 ローカリズムと 中 華 ナショナリ ズム 塚 田 誠 之 編 民 族 表 象 のポリティクス 中 国 南 部 の 人 類 学 歴 史 学 的 研 究 風 響 社,pp 本 論 文 は, 珠 璣 巷 伝 説 のなかに, 広 府 人 ( 瀬 川 の 用 語 では 広 東 本 地 人 ) のローカルな 自 己 意 識 の 表 出 を 見 いだすとともに, 本 伝 説 において 広 府 人 が 中 華 世 界 の 内 的 存 在 として 定 位 されていることを 指 摘 していま す 恒 常 的 斉 民 は 中 華 世 界 の 内 的 存 在 を 制 度 的 に 表 象 するもののひ とつですから, 瀬 川 の 観 点 は 本 稿 の 観 点 と 通 底 するものがあります 石 川 禎 浩 (2002) 20 世 紀 初 頭 の 中 国 における 黄 帝 熱 : 排 満 肖 像 西 方 起 源 説 二 十 世 紀 研 究 第 3 号,pp.1-22 本 論 文 は, 清 末 に 漢 族 ナショナリズムを 醸 成 した 黄 帝 ブーム が, 1903 年 の 東 京 で, 留 日 学 生 による 愛 国 主 義 運 動 を 反 清 革 命 運 動 に 転 化 させるために 企 図 されたものであること,また, 漢 族 が 優 れた 征 服 者 で ある 証 しとなる 漢 族 西 方 起 源 説 が,やはり 当 時 の 日 本 における 不 可 思 議 な 偶 然 のなかで 誕 生 したことを, 丹 念 な 史 料 探 索 から 明 らかにして います 程 美 宝 (2003) 由 愛 郷 而 愛 国 : 清 末 広 東 郷 土 教 材 的 国 家 話 語 歴 史 研 究 2003 年 第 4 期,pp 本 論 文 は,20 世 紀 初 頭 の 光 緒 新 政 期 に 清 朝 が 進 めた 郷 土 教 育 の 政 策 に 呼 応 して, 地 方 の 読 書 人 が 初 等 教 育 用 の 教 材 として 編 纂 した 郷 土 志 ( 従 来 の 地 方 志 に 類 似 )と 郷 土 教 科 書 について 考 察 しています そして, 清 朝 が 愛 郷 ( 郷 土 愛 )の 育 成 を 通 じて 愛 国 意 識 を 培 おうとしたこ と,また, 漢 族 ナショナリズムが 興 っていた 当 時, 広 東 省 ではどの 民 系 を 漢 族 とみなすかの 点 において,いずれも 漢 族 を 自 認 する 広 府 人 客 家 人 潮 州 人 のあいだで, 見 過 ごすことができない 見 解 の 相 違 が 存 在 していたことを 明 らかにしています 25

31 第 2 章 博 覧 会 における 文 明 と 野 蛮 の 階 梯 人 類 館 事 件 をめぐる 清 国 人 留 学 生 の 言 説 福 田 州 平 Guiding Question 日 本 は, 近 代 化 を 進 める 手 段 として, 欧 米 で 開 催 されてきた 博 覧 会 に 注 目 し, 政 府 主 導 で 1877 年 から 1903 年 まで, 内 国 勧 業 博 覧 会 を 五 回 開 催 して います 今 回 とりあげる 第 五 回 内 国 勧 業 博 覧 会 は, 事 実 上 の 万 博 とい えるぐらいの 規 模 でした 本 章 では 特 に, 同 博 覧 会 の 場 外 余 興 として 企 画 された, 日 本 内 外 の 人 びとを 生 きたまま 展 示 する 人 類 館 に 注 目 します この 企 画 で, 清 国 人 が 展 示 されようとしたのですが, 当 時 の 留 学 生 は 反 対 運 動 を 繰 り 広 げ, 清 国 人 の 展 示 を 断 念 させています しかし,この 抗 議 の 言 説 は, 今 日 的 には 政 治 的 に 正 しくない(politically incorrect) ものだっ たといわれています どこに 問 題 があったのでしょうか?そして,その 問 題 を, 現 代 の 中 国 人 と 日 本 人 は 克 服 できたといえるのでしょうか? 本 章 は,1903 年 に 大 阪 で 開 催 された 第 五 回 内 国 勧 業 博 覧 会 での 人 類 館 事 件 における 清 国 人 留 学 生 の 抗 議 言 説 をとりあげ, 考 察 するものである まず, 背 景 知 識 を 提 示 するために, 政 治 的 儀 式 としての 万 国 博 覧 会 の 位 置 づけ,お よび 万 国 博 覧 会 のはじまり,そして 日 本 における 万 博 の 受 容 と 内 国 勧 業 博 覧 会 開 催 について 述 べる つづいて, 人 類 館 事 件 のルーツと 事 件 概 要,そこに 潜 む 差 別 の 階 層 の 問 題,そして 清 国 人 留 学 生 の 抗 議 運 動 がはらんでいた 問 題 について, 先 行 研 究 を 整 理 する 形 で 論 じる そして, 人 類 館 事 件 が 示 唆 する 現 代 への 問 いを 提 起 したい 26

32 1. 万 国 博 覧 会 と 近 代 化 1) 政 治 的 儀 式 の 場 として なぜ 国 家 は 万 国 博 覧 会 ( 万 博 )のようなメガイベントを 実 施 しようとする のだろうか? この 問 いに 答 えるためには, 次 の 質 問 を 経 由 することが 鍵 とな る すなわち,どうやったら 人 々が 国 家 の 存 在 を 信 じるようになるのか, あるいは 信 じるようになったのかという 問 いである おそらく, 国 家 を 実 際 に 見 たり,あるいは 触 ったり, 匂 いをかいだ 経 験 のある 人 はいないはず である 近 代 の 国 民 国 家 は,ベネディクト アンダーソンに 従 えば 想 像 の 共 同 体 (アンダーソン 2007)であり, 人 びとは, 見 ることとも 触 ることも できない しかし, 現 実 社 会 には 国 家 のために 死 ぬ と 豪 語 するものも 存 在 し,その 実 在 性 をおおよそすべての 人 びとが 信 じている そして, 日 常 生 活 のなかでは,めったに 会 うことのない 政 治 家 や 官 僚 の 統 治 が, 国 内 で 作 用 している 国 家 の 存 在 は, 国 旗 や 国 歌,あるいは 神 話 的 なエピソードなど こ れらをシンボルと 呼 ぼう を 通 じて, 理 解 されている デイヴィッド カ ーツァーは, 直 接 観 察 をはるかにしのぐ 社 会 に 住 む 私 たちは, 抽 象 的 シン ボル 手 段 をとおしてのみ,より 大 きな 政 治 実 体 と 関 係 できるのだ (カーツ ァー 1989: 18)と 指 摘 する 人 びとは,シンボルを 生 み,そして 消 費 するこ とを 通 じて,さまざまな 出 来 事 やモノ,あるいは 人 生 などに 意 味 を 与 えよう としている ここで,シンボルと 政 治 の 関 係 について,マーレー エーデルマンの 説 に そって 議 論 をすすめたい(エーデルマン 1998) シンボルが 網 のように 組 み 合 わさったものが, 儀 式 である 儀 式 は, 私 たちの 住 む 世 界 に 意 味 を 与 える 助 けになっている これは 国 家 にとっても 重 要 である 人 びとは,シンボル を 通 じて 社 会 を 理 解 しようとするからである シンボルを 通 じて, 何 が 重 要 で,なにが 良 いことなのかを 学 ぶのである そして,シンボルが 組 み 合 わさ った 網 である 儀 式 への 参 加 を 通 じて, 人 びとは, 国 家 の 存 在 を 理 解 し, それと 一 体 化 しようとする その 代 表 的 な 例 が, 選 挙 である 選 挙 という 儀 27

33 式 を 通 じて, 人 びとは 国 家 の 政 治 に 参 加 しているように 感 じる 選 挙 は, 一 般 の 国 民 が 国 政 に 参 加 する 数 少 ない 機 会 のひとつである もっとも, 投 票 結 果 が 国 政 に 反 映 され, 公 共 政 策 形 成 に 影 響 を 与 えることは,おそらく 稀 であ る ここでエーデルマンが 指 摘 したいことは, 選 挙 は, 意 味 がないというこ とではない 彼 は, 選 挙 が 社 会 に 果 たす 役 割 は, 普 通 に 考 えられているのと は, 違 うところにあると 指 摘 したいのである 彼 は, 選 挙 を 政 治 的 な 儀 式 と して 考 えれば,それへの 参 加 によって, 人 びとは 国 家 の 存 在 を 認 識 し, 採 用 された 公 共 政 策 を 受 け 入 れることが 理 にかなっていると 思 わせるものだと 論 じたいのである そして,こうした 仕 組 みがないと, 国 家 は 持 続 的 な 存 在 とはなりえない このカーツァーやエーデルマンの 議 論 に 沿 って 考 えれば, 万 博 は, 非 常 に 重 要 な 政 治 的 儀 式 といえる なぜなら,パビリオンや 展 示 物 といったシンボ ルによって, 会 場 を 訪 れた 人 びとはある 種 のイデオロギーや 観 念 を 学 び, 共 有 することができるからである この 意 味 で, 万 博 は 決 して 非 政 治 的 なイベ ントではなく,むしろ 非 常 に 政 治 的 なイベントであるといえるのだ 本 章 の 考 察 の 範 囲 外 だが,2010 年 に 開 催 された 上 海 万 博 も,そこにどのような 政 治 的 な 目 的 があったのかという 観 点 から 考 察 すれば, 現 代 中 国 の 問 題 の 一 端 が 垣 間 見 えることだろう 2) 万 国 博 覧 会 のはじまり 万 国 博 覧 会 のはじまりは,1851 年 のロンドン 万 博 まで 遡 ることができる 博 覧 会 という 形 では,1851 年 以 前 にも,1844 年 に 開 催 されたパリ 博 覧 会, あるいはもっと 遡 って 1789 年 にフランスで 行 われた 博 覧 会 がある,しかし, これらは 国 内 向 けのイベントだった 諸 外 国 が 参 加 しその 展 示 物 が 並 ぶ 大 規 模 な 国 際 的 イベントとしての 万 博 は,ロンドン 万 博 が 史 上 初 めてだった ロンドン 万 博 開 催 の 主 たる 目 的 は 経 済 的 なものだったといわれている 当 時,イギリスは 自 らの 産 業 力 が 世 界 を 牽 引 していたことは, 自 他 共 に 認 める ところだった 一 方,イギリスはいずれ 諸 外 国 との 経 済 競 争 が 激 しくなると の 認 識 を 有 していた 諸 外 国 に 負 けないためには,より 多 く 自 国 の 製 品 を 売 28

34 るしか 途 はない そのためには,あらたな 市 場 を 開 拓 せねばならない そこ で, 世 界 の 国 々を 招 聘 して, 製 品 の 度 合 いを 比 べあう 平 和 的 な 競 争 への 参 加 を 通 じて, 海 外 市 場 を 開 拓 する 足 がかりにする 企 画 が 登 場 した この 平 和 的 な 競 争 こそ, 万 博 にほかならなない 当 時 のイギリスは, 外 国 の 人 び とが 万 博 会 場 を 訪 れたら,イギリス 製 品 を 絶 対 買 うだろうと 思 っていたとい われている また, 会 場 をおとずれた 自 国 の 大 衆 が 多 数 の 展 示 物 を 直 接 目 に することで, 産 業 および 商 業 の 価 値 を 学 びとらせる 教 育 目 的 も 並 存 していた ( 吉 見 2010: 40-41;Greenhalgh 1988: 9-10) ロンドン 万 博 の 会 場 に 建 てられた 展 示 施 設, 水 晶 宮 は, 当 時 としては 画 期 的 なガラスを 建 材 とした 建 物 であり, 大 変 な 注 目 を 集 めた 水 晶 宮 の 建 築 が 可 能 になった 背 景 には, 産 業 革 命 によるガラスと 鉄 の 産 業 の 大 量 生 産 の 存 在 が 指 摘 できる 水 晶 宮 のなかに,イギリスおよび 諸 外 国 からの 展 示 品 がなら べられ, 特 に 当 時 最 先 端 の 機 械 類 は 人 びとの 注 目 をあつめた 水 晶 宮 で 作 り 出 されたこれまでにない 非 日 常 的 な 空 間 は, 訪 れた 人 びとに, 近 代 産 業 社 会 が 生 み 出 す 多 様 な 商 品 であふれた 世 界 の 姿 を 提 示 したと 指 摘 されている( 松 村 2000) ロンドン 万 博 の 入 場 者 数 は,603 万 人 であり, 興 行 的 にも 大 幅 な 黒 字 を 記 録 した この 成 功 をうけて,その 後,1853 年 にダブリンおよびニューヨー クで 万 博 が 開 催 されたが, 内 容 や 規 模 の 面 ではロンドン 万 博 に 及 ばず,また 興 行 的 には 振 るわなかった 模 様 である ロンドン 万 博 の 後 継 といえるのは,1855 年 のパリ 万 博 である この 万 博 の 開 催 にあたっては,ナポレオン 三 世 の 存 在 が 大 きい ナポレオン 三 世 は, 権 力 掌 握 後, 国 内 における 自 らの 基 盤 強 化,および 帝 国 の 栄 光 という 夢 で 国 民 の 目 を 現 実 からそらす 必 要 性 を 感 じていた また, 彼 は 外 交 方 針 として, イギリスとの 関 係 強 化 を 狙 っていた こうした 政 治 的 な 目 的 を 織 り 込 んで, 1855 年 にパリで 万 博 が 開 催 されたのである 来 場 者 は, 展 示 物 である 蒸 気 機 関 車 などの 機 械 類 に 魅 了 された また,イギリスからは,クリミア 戦 争 の 協 力 の 礼 をかねて, 万 博 会 場 にヴィクトリア 女 王 と 夫 君 アルバート 公 が 来 訪 した これによって, 英 仏 関 係 の 強 さを 世 界 的 に 示 したのである 興 行 的 に 29

35 は 赤 字 のイベントだったが,ナポレオン 三 世 がフランスの 君 主 であると 世 界 的 に 認 めさせたというこという 意 味 では, 政 治 的 な 成 功 を 収 めたといえる ( 鹿 島 2000) 社 会 思 想 面 に 注 目 すると,1855 年 のパリ 万 博 開 催 の 企 画 者 たちは,サン =シモン 主 義 といわれる 科 学 の 優 位 のもとに 産 業 社 会 をすすめる 思 想 をも ち,そして 万 博 を 百 科 事 典 として,あらゆる 科 学 的 知 識 を 集 結 させ, 事 物 への 表 現 形 式 に 変 えようと 考 えていた その 思 想 をより 徹 底 的 にすべく 企 画 された 万 博 が,1867 年 に 同 じくパリで 開 催 された 会 場 は,パリのシャ ン ド マルスになったが,ここは,ナポレオン 三 世 の 叔 父,ナポレオン 一 世 の 凱 旋 の 舞 台 だった ナポレオン 三 世 は, 万 博 開 催 を 産 業 の 大 帝 国 である 第 二 帝 政 の 凱 旋 ととらえて, 会 場 地 の 決 定 を 下 したのだった こうして 開 催 された 1867 年 のパリ 万 博 では, 会 場 内 を 走 る 蒸 気 自 動 車 が 来 場 者 の 注 目 を あつめた また,ワインの 品 評 会, 植 物 園, 水 族 館, 諸 外 国 の 食 が 楽 しめる ビュッフェなど, 来 場 者 をひきつける 仕 掛 けが 施 された そして 来 場 者 の 関 心 をあつめるべく, 非 西 洋 を 異 質 なものとして 演 出 し 展 示 しようとする 試 み, つまりオリエンタリズム 的 な 展 示 がおこなわれた これは, 第 二 帝 政 の 威 光 を 非 西 洋 諸 国 がうけいれることで, 野 蛮 から 文 明 へと 導 かれるのだ というメッセージだったと 指 摘 されている( 鹿 島 2000) 以 後, 万 博 は,ヨーロッパ 各 国 およびアメリカでも 開 催 されるようになっ ていくが,そこにはロンドン 万 博 やパリ 万 博 のように 何 らかの 政 治 的 な 目 的 が 入 り 込 み, 特 に 植 民 地 主 義 的 な 要 素 が 見 られることが 少 なくなかった 2. 内 国 勧 業 博 覧 会 のはじまりと 発 展 1) 日 本 での 万 博 の 受 容 史 上 初 の 万 博 が 行 われた 1851 年, 日 本 はまだ 鎖 国 状 態 だった しかし, このような 状 況 であっても,ロンドン 万 博 開 催 の 報 は, 別 段 風 説 書 にお いて (1), 現 在 イギリスの 首 都 において, 地 球 上 のあらゆる 地 域 の 芸 術 品 及 び 産 業 品 の 展 示 会 が 行 われている そのために 設 けられた 建 物 は,すべてガ 30

36 ラスと 鉄 でできている ( 松 方 編 2012: 231)と, 日 本 にも 伝 わっていた こ の 情 報 を 当 時 の 江 戸 幕 府 がどのように 受 け 取 ったのかは 不 明 であるものの, 開 催 情 報 が 伝 わっていること 自 体, 万 博 開 催 がもたらした 世 界 的 なインパク トの 一 端 が 垣 間 見 えて 興 味 深 い 日 本 の 万 博 デビュー は,まず,1862 年 のロンドン 万 博 に,イギリス の 初 代 駐 日 総 領 事 ラザフォード オールコックが, 自 ら 収 集 した 日 本 の 漆 器 や 版 画 などの 品 物 を 展 示 したことにはじまる 当 時, 万 博 で 展 示 される 各 国 の 品 物 は,その 国 の 文 化 を 察 知 するための 資 料 でもあった 日 本 がまだヨー ロッパに 知 られていなかった 当 時,オールコックのコレクションに 対 するロ ンドンでの 評 価 は, 日 本 の 国 民 性 をみごとに 表 現 したものとして 評 価 さ れた そして,ヨーロッパにおけるジャポニズムの 契 機 ともなった 他 方, この 出 品 物 を 見 た, 幕 府 使 節 の 竹 内 下 野 守 一 行 は,オールコックの 収 集 した 粗 末 なものが 展 示 されていることを 見 るに 耐 えないと 感 じており,ロン ドンとは 正 反 対 に 評 価 している( 吉 田 1985: 2-6; 國 2010: 16-20) 日 本 が 万 博 へ 参 加 したのは,1867 年 のパリ 万 博 がはじめてである まず, フランス 公 使 のレオン ロッシュが, 幕 府 監 察 の 栗 本 鋤 雲 に,パリ 万 博 への 出 品 を 打 診 したことにはじまる なお,このとき,"exposition" の 説 明 を 聞 いて, 栗 本 は 博 覧 会 の 訳 語 を 考 案 している 幕 府 は,パリ 万 博 への 参 加 を 決 定 し, 将 軍 徳 川 慶 喜 の 弟 である 昭 武 を 名 代 として 派 遣 することにした 当 時, 幕 府 の 統 治 能 力 は 限 界 を 迎 えつつあった そこで,パリ 万 博 に 参 加 す ることによって, 政 権 の 正 統 性 を 世 界 にアピールし,そしてその 維 持 を 狙 っ ていたと 指 摘 されている しかし, 幕 府 の 狙 い 通 りに 事 は 運 ばなかった 幕 府 が 万 博 に 参 加 するに 際 し, 諸 藩 にも 参 加 を 呼 びかけ, 佐 賀 藩 と 薩 摩 藩 がこ れに 応 じた 両 藩 の 狙 いは, 万 博 を 利 用 した 軍 艦 購 入 や 商 談 だった そして, 万 博 開 会 式 に, 薩 摩 藩 は 琉 球 国 王 使 節 として 参 列 し,ブースも 琉 球 国 産 物 陳 列 所 として 借 り 受 け,さらに 会 場 内 では 日 章 旗 と 薩 摩 藩 の 旗 を 交 差 して 掲 げ, いわば 独 立 国 として 参 加 していた 佐 賀 藩 も, 薩 摩 藩 にならって, 肥 前 国 と 標 榜 し, 日 章 旗 の 下 に 藩 旗 を 掲 げた パリでは, 幕 府, 薩 摩 藩 および 佐 賀 藩 は 同 格 であると 受 け 取 られ, 幕 府 の 当 初 の 目 論 見 はもろくも 崩 れ 去 った 31

37 のだった そして, 翌 年, 日 本 は 明 治 時 代 を 迎 えるのである( 吉 田 1985: 7, 20-30; 國 2010: 27-43) 2) 政 治 的 儀 式 としての 内 国 勧 業 博 覧 会 のはじまり 1873 年,ウィーンで, 皇 帝 フランツ ヨーゼフ 一 世 の 治 世 25 周 年 を 記 念 して, 万 博 が 開 催 された この 万 博 への 参 加 について, 明 治 政 府 は 当 初 消 極 的 だったものの,ウィーン 側 から 万 博 は 世 界 各 国 の 産 物 が 一 堂 に 会 するので, 短 時 間 かつ 低 コストで 西 洋 文 物 の 視 察 ができると 説 得 され, 参 加 を 決 定 する ウィーン 側 にとっては, 未 知 の 国 日 本 を 万 博 に 参 加 させることで, 展 示 の 目 玉 にしようと 考 えたようである 他 方, 日 本 は,ウィーン 万 博 を, 誕 生 し て 間 もない 自 国 を 国 際 社 会 に 知 らしめるチャンスだと 捉 えた そして, 万 博 において 支 配 の 正 統 性 をアピールするとともに, 優 れた 品 を 陳 列 して 国 の 評 判 をあげようとした さらに, 近 代 化 を 推 進 して 文 明 国 (=ヨーロッパ 諸 国 ) に 列 するため, 世 界 各 国 の 文 物 を 調 査 しようとした 同 万 博 を 訪 れた 岩 倉 使 節 団 は, 会 場 内 で 小 国 の 出 品 が 大 国 に 引 けを 取 らないことに 驚 き,その 理 由 を 自 主 ノ 精 神 にあると 理 解 した そして, 博 覧 会 での 競 争 は 太 平 ノ 戦 争 であり, 開 明 の 世 においてもっとも 必 要 なことであると 報 告 している その 3 年 後 に 開 催 されたフィラデルフィア 万 博 にも 日 本 は 参 加 しているが, 当 時,アメリカに 留 学 していた 菊 池 武 夫 ( 後 の 中 央 大 学 初 代 総 長 )は, 同 万 博 の 機 械 館 を 訪 れ,あらゆる 工 程 の 機 械 化 に 感 心 し,かつその 工 業 力 に 圧 倒 される 反 面, 手 工 芸 品 をならべている 日 本 が 恥 ずかしくてならなかったと 日 記 に 残 している こうした 日 本 の 近 代 化 への 焦 燥 感 は, 当 時 の 指 導 者 たちも 持 っていたものと 思 われる( 國 2005: 29-47;2010: 56-83) ウィーンとフィラデルフィアの 両 万 博 への 参 加 を 通 じて, 日 本 は, 欧 米 の 工 業 力 に 圧 倒 され 近 代 化 の 必 要 性 を 痛 感 するとともに, 博 覧 会 が 国 家 の 近 代 化 に 有 用 であることを 学 び 取 る そして, 内 務 省 で 産 業 興 行 策 として 勧 業 博 覧 会 の 企 画 がたちあがり,これに 内 国 という 冠 が 被 せられてはじま ったのが, 内 国 勧 業 博 覧 会 ( 内 国 博 )である なぜ, 内 国 かというと, 国 内 に 目 を 向 けることを 優 先 したという 理 由 もあるが, 当 時 の 不 平 等 条 約 で 32

38 は, 日 本 と 外 国 の 間 でトラブルが 発 生 したとき, 日 本 側 に 著 しく 不 利 益 が 生 じるおそれがあったという 点 も 大 きい( 國 2010: 89-90) 博 覧 会 の 出 品 物 は 日 本 全 国 からあつめられたが, 明 治 政 府 にとって, 収 集 活 動 は 構 築 してきた 中 央 集 権 体 制 が 実 際 に 機 能 するかどうかのテストでも あった 西 南 戦 争 の 影 響 で 出 品 がなかった 鹿 児 島 をのぞき,ほぼ 全 国 から 出 品 物 があつまった そして,1877 年 8 月 21 日, 東 京 の 上 野 公 園 にて, 第 一 回 内 国 博 が 開 催 された 出 品 物 の 分 類 は,フィラデルフィア 万 博 のそれをモ デルとした そして 開 場 式 は, 和 装 の 皇 后 と 侍 女 を 除 き, 人 びとはすべて 洋 装 だったが,これは, 西 洋 化 を 先 導 する 政 府 から 国 民 に 発 せられた 強 いメッ セージだった そして, 内 国 博 の 開 閉 をつかさどるのは 天 皇 の 役 割 とされ, 会 場 では, 天 皇 に 関 する 行 事 の 際 に 雅 楽 が 演 奏 された 強 い 祝 祭 性 をもつ 内 国 博 は, 天 皇 の 統 治 の 正 統 性 を 訴 える 場 となったのだ 優 れた 出 品 物 に 賞 を あたえる 褒 賞 制 度 が 存 在 したが,これは, 出 品 者 の 功 労 に 対 する 賞 賛 とさら なる 技 術 発 展 を 奨 励 し,かつ 出 品 物 に 政 府 のお 墨 付 きを 与 えることによって, 販 売 を 促 進 する 効 果 があった( 國 2005: 51-80;2010: ) こうして, 国 家 の 近 代 化 いう 政 治 的 意 図 をもって 始 められた 内 国 博 は, 第 二 回 目 (1881 年 3 月 1 日 ~6 月 30 日 ), 第 三 回 (1890 年 4 月 1 日 ~7 月 31 日 )と 上 野 公 園 で 開 催 された 第 四 回 開 催 をめぐっては 招 致 合 戦 が 繰 り 広 げられ, 京 都 で 行 われた(1895 年 4 月 1 日 ~7 月 31 日 ) 3) 第 五 回 内 国 勧 業 博 覧 会 第 五 回 内 国 博 開 催 をめぐっても, 招 致 合 戦 があったが, 大 阪 が 開 催 権 を 勝 ち 取 る つづいて, 大 阪 のどこで 開 催 するかが 検 討 され, 天 王 寺 今 宮 が 選 ば れる そして, 博 覧 会 場 へ 通 じる 一 条 ノ 大 道 路 を 作 るように 所 管 官 庁 か ら 要 請 があり, 大 阪 は, 日 本 橋 筋 の 拡 張 に 取 り 取 り 組 む このとき, 日 本 橋 筋 に 面 する 細 民 部 落 が 取 り 壊 され,ここに 住 む 貧 民 たちは,なにも 保 証 がないまま 退 去 させらている 当 時, 貧 民 および 貧 民 街 は, 不 潔 かつ 反 秩 序 的 で, 存 在 自 体 が われわれ の 住 居 する 市 および 国 家 の 体 面 を 汚 すと 考 えられていた 特 に, 内 国 博 は, 天 皇 の 来 阪,および 33

39 外 国 人 の 来 阪 が 期 待 されていたため,これは 強 く 意 識 されていた また, 当 時, 急 性 伝 染 病 が 博 覧 会 の 来 場 者 数 に 大 きな 影 響 を 与 えるファクターだった 京 都 で 行 われた 第 四 回 内 国 博 の 客 足 は, 思 ったほど 延 びなかったが,その 要 因 の 一 つが,コレラの 流 行 だった このように 急 性 伝 染 病 の 撲 滅 が 内 国 博 の 成 否 におおきくかかわることから,さまざまな 措 置 が 講 じられ,その 措 置 の 一 環 として 貧 民 街 の 取 り 壊 しがおこなわれた( 松 田 2003: 19-35) 第 五 回 内 国 博 では, 外 国 の 政 府 や 企 業 が 自 主 的 に 出 品 している 先 述 の 不 平 等 条 約 が 改 正 されたことによって, 外 国 人 招 致 の 障 害 が 解 消 されたことが, その 要 因 である 日 本 政 府 が 出 品 勧 誘 を 始 めると, 予 想 以 上 の 出 品 申 込 があ り, 当 初 展 示 場 所 として 予 定 していた 専 用 のパビリオン( 参 考 館 )の 面 積 を 増 やしても 追 いつかない 状 況 となった そこで,カナダなどは, 自 費 建 設 に よる 参 考 館 付 属 のパビリオン 建 設 している 結 局,14 カ 国 18 地 域 が 参 加 し, 内 国 博 覧 会 というよりも 小 規 模 な 万 国 博 覧 会 としての 様 相 を 呈 した( 國 2005: ) こうして,1903 年 3 月 1 日, 第 五 回 内 国 博 の 開 場 式 が 開 催 された しかし,4 月 20 日 に 天 皇 臨 席 のもと 盛 大 に 開 会 式 が 開 催 されている 少 々ややこしいが,これは, 内 国 博 を 開 会 するのは 天 皇 の 役 割 であって, 天 皇 が 来 場 しなくても 場 所 は 開 かれるが( 開 場 式 ), 会 は 開 かれないためであ る 博 覧 会 という 空 間 は, 天 皇 のための 政 治 的 空 間 だったのだ( 松 田 2003: 49; 國 2005: ) 余 興 として 数 々のアミューズメント 施 設 が, 第 五 回 の 内 国 博 では 注 目 された 動 物 園,ウォーターシュート,イルミネーション, 夜 間 開 場,さら には 不 思 議 館 で 行 われたカーマンセラの 電 気 の 舞, 堺 市 に 作 られた 水 族 館 な ど, 当 時 の 人 びとの 目 を 奪 うものが 多 数 あった 開 会 期 間 中 の 入 場 者 数 は, 昼 夜 および 水 族 館 の 来 場 者 を 含 めると,530 万 人 にものぼる( 國 2005: ; 2010: ) 34

40 3. 人 類 館 事 件 1) ルーツとしてのパリ 万 博 (1889 年 ) 本 章 が 取 り 上 げようとする 人 類 館 とは, 第 五 回 内 国 博 で 余 興 として 民 間 人 の 手 によって 実 施 された 場 外 パビリオンであり,ここにアイヌ 民 族 および 日 本 内 地 に 近 い 各 国 の 異 人 種 を 集 めて, 生 身 の 人 間 を,その 生 活 環 境 その ままに 展 示 したものである ここで 展 示 されようとした/された, 支 那 人, 朝 鮮 人, 琉 球 人 から 抗 議 の 声 があがり, 展 示 を 中 止 に 追 い 込 む ことに 成 功 している 本 章 では, 特 に 支 那 人 に 焦 点 をあてて 人 類 館 事 件 について, 先 行 研 究 に 基 づきながら,その 経 緯 と 問 題 を 論 じたい 人 類 館 事 件 について 論 じる 前 に,まず, 万 博 会 場 における 人 間 の 展 示 の 始 まりと 日 本 の 受 容 について, 簡 単 に 言 及 したい エッフェル 塔 が 作 られ たことで 知 られている 1889 年 のパリ 万 博 では, 大 掛 かりな 植 民 地 展 示 が 行 われた パリのシャン ド マルスとトルカデロの 間 の 約 40 ヘクタールに フランスの 植 民 地 館 が 林 立 し,そこにアジアやアフリカの 人 びとを 会 場 内 に 再 現 された 先 住 民 集 落 に 住 まわせて 展 示 した これが, 万 博 における 人 間 の 展 示 のはじまりである 見 世 物 として 先 住 民 の 人 たちを 出 すという ことは,パリ 万 博 以 前 にも 見 世 物 小 屋 で 行 われていた しかし, 吉 見 (2010) の 指 摘 によれば, 大 人 数 で 構 成 される 社 会 をそのまま 移 植 し, 非 西 洋 社 会 を 社 会 進 化 論 の 階 梯 の 中 に 位 置 づけ,かつ 未 開 社 会 展 示 の 大 掛 かりな 仕 掛 けを 国 家 みずからが 用 意 するという 三 点 で,これまでの 見 世 物 小 屋 とは 異 な っている パリ 万 博 の 会 場 は,エッフェル 塔 などが 表 象 する 文 明 が, 先 住 民 集 落 が 表 象 する 野 蛮 を 支 配 する 構 図 が 示 されていたのだ( 吉 見 2010: ) (2) このパリ 万 博 を 訪 れた 日 本 人 学 者 に, 人 類 学 者 の 坪 井 正 五 郎 がいる 坪 井 はパリ 万 博 の 様 子 を 東 京 人 類 学 会 雑 誌 に 連 載 している 坪 井 は,パリ 万 博 で 人 類 学 上 見 るべきところとして, 人 類 住 居 の 発 達 を 示 す 諸 建 築, 野 蛮 未 開 人 種 の 村 落, 人 類 学 恩 顧 博 物 場,トロカデロ 宮 中 人 類 学 部 等 をあげ, そしてそれらの 様 子 は, 住 居 発 達 を 示 す 諸 建 設 物 は 何 れも 誠 の 大 きさに 造 35

41 って 有 ますし 村 落 には 誠 の 野 蛮 未 開 人 民 が 群 集 起 居 していると, 人 間 の 展 示 を 描 写 している( 坪 井 1889:524) こうして,パリ 万 博 で 野 蛮 未 開 人 種 の 展 示 を 経 験 した 坪 井 は, 後 年, 内 国 博 での 人 類 館 展 示 の 中 心 人 物 となる フランスから 人 間 の 展 示 を 日 本 に 伝 えた 知 識 人 として, 坪 井 は 重 要 な 人 物 だった 彼 は,パリ 万 博 での 経 験 から, 人 類 館 の 構 想 と 具 体 化 にあたって, 人 類 館 発 起 人 の 西 田 正 俊 と 提 携 し, 世 界 人 種 地 図 を 作 成 して 展 示 したのである( 金 城 2005: 43-44) 2) 人 類 館 事 件 (1): 清 韓 両 国 人 の 展 示 中 止 1903 年 2 月 の 東 京 人 類 学 会 雑 誌 203 号 に, 雑 報 として, 第 五 回 内 国 博 での 人 類 館 発 起 人 から 坪 井 のもとに 標 本 出 品 の 協 力 依 頼 が 来 ていること,そ してもっと 早 く 相 談 があればよかったとの 感 想 が 掲 載 されている( 東 京 人 類 学 会 雑 誌 1903a) さらに, 同 誌 同 号 には,つづけて,1903 年 1 月 14 日 付 け の 人 類 館 開 設 趣 意 書 が 掲 載 されている 趣 意 書 には, 人 類 館 のような 施 設 は, 学 術 上, 商 業 上, 工 業 上 の 参 考 に 於 いて 最 も 有 用 なるものにして 博 覧 会 に 缺 く 可 らさる 設 備 であり, 文 明 各 国 の 博 覧 会 を 観 察 するに 人 類 館 の 設 備 あらざるはなし と,その 意 義 を 強 調 していた( 東 京 人 類 学 会 雑 誌 1903b) また, 同 趣 意 書 には, 第 五 回 内 国 博 が 将 来 的 におこなうであろう 日 本 での 万 博 開 催 のための 準 備 となる 位 置 づけの 大 イベントであるにもかか わらず, 人 類 館 がないことは 遺 憾 であるとして, 有 志 が 協 議 して, 北 海 道 アイヌ, 台 湾 の 生 蕃, 琉 球, 朝 鮮, 支 那, 印 度, 爪 哇, 等 七 種 の 土 人 を 傭 聘 し 其 の 最 も 固 有 なる 生 息 の 階 級, 程 度, 人 情, 風 俗, 等 を 示 すことを 目 的 と し 各 国 の 異 なる 住 居 所 の 模 型, 装 束, 器 具, 動 作, 遊 藝, 人 類, 等 を 観 覧 させるためのパビリオンをつくるのだと, 設 立 にむけた 意 気 込 みをあきらか にしている( 東 京 人 類 学 会 雑 誌 1903b) 人 類 館 計 画 は, 学 会 誌 にとどまらず, 広 く 報 道 された 2 月 10 日 の 日 本 および 翌 日 付 の 国 民 新 聞 は, 設 立 趣 旨 書 の 内 容 に 即 した 人 類 館 設 立 のニュースを 伝 えている 北 岡 (2002)によれば,この 二 紙 以 外 にも 複 数 の 雑 誌 や 新 聞 で, 報 道 されたという この 報 道 に 接 して, 憤 慨 したのが, 当 時 36

42 日 本 に 留 学 していた 清 国 留 学 生 たちだった 清 国 留 学 生 たちは,ただちに 幹 事 会 を 開 催 して 対 策 を 協 議 した そして, 在 関 西 の 有 力 華 僑 商 人 に 報 告 し, 日 本 政 府 と 主 催 者 に 支 那 人 展 示 中 止 の 交 渉 を 求 めた また, 留 学 生 たち は, 自 ら 主 宰 している 雑 誌 浙 江 潮 に 嗚 呼 支 那 人! 嗚 呼 支 那 人!! と 題 したアピール 文 を 発 表 し,その 激 憤 を 広 く 知 らしめようとした( 大 塚 1985: 22-23; 厳 1991: ; 呂 2005: ) 留 学 生 たちの 依 頼 にこたえた 華 僑 商 人 たちは, 人 類 館 の 報 を 知 るや, 博 覧 会 当 日 に 予 定 していた 祝 賀 行 事 をとりやめるだけでなく, 門 前 に 弔 旗 を 掲 げ ることを 決 議 した こうした 華 僑 商 人 たちのなかの 有 力 者 に, 孫 実 甫 という 人 物 がいる 彼 は, 華 僑 の 代 表 として 支 那 人 展 示 の 中 止 に 向 けて 奔 走 す る 孫 は,まず 人 類 館 発 起 人 の 西 田 正 俊 にかけあったが, 西 田 は 交 渉 に 応 じ なかった そのため, 孫 は, 事 情 を 警 察 署 へ 訴 えでた また, 神 戸 総 領 事 館 にも 働 きかけ 外 交 ルートによる 交 渉 を 求 めた( 大 塚 1985: 22; 北 岡 2002: 210; 呂 2005: ) そして, 外 交 ルートでは, 清 国 公 使 から 日 本 外 務 省 に 対 して 抗 議 が 行 われた 日 本 外 務 省 は, 抗 議 に 対 して, 清 国 との 関 係 が 悪 化 することを 恐 れ, 場 外 パビリオンを 所 管 する 大 阪 府 知 事 に 照 会 を 行 い, 知 事 から 人 類 館 側 への 清 国 人 展 示 を 中 止 するように 促 した この 働 きか けをうけて, 人 類 館 側 は, 清 国 人 の 展 示 をはずすことで 事 態 を 収 めよう とした( 松 田 2003: ) 人 類 館 は,あらたに 学 術 の 冠 をつけて, 学 術 人 類 館 として,1903 年 3 月 10 日 の 開 会 を 迎 えた このとき,すでに 清 国 人 の 展 示 は 行 われ ていなかった しかし,3 月 18 日, 同 館 を 訪 れた 朝 鮮 人 が, 朝 鮮 人 の 展 示 をみて, 大 阪 府 警 察 部 長 宛 に 抗 議 を 行 い,その 抗 議 の 模 様 は, 日 本 の 新 聞 大 阪 朝 日 新 聞 でも 報 道 された また, 抗 議 は, 韓 国 公 使 から 外 務 省 に も 寄 せられた( 北 岡 2002: 212; 松 田 2003: 122; 伊 藤 2008: 115) かかる 事 態 を 重 くみた 外 務 省 は, 外 務 大 臣 小 村 寿 太 郎 の 名 で, 抗 議 翌 日 に 人 類 館 ヨリ 清 韓 両 国 人 ヲ 除 去 セシメルベキ 内 訓 を, 大 阪 府 知 事 に 通 達 した 内 訓 は, 清 韓 両 国 公 使 から 抗 議 が 届 いていること,また 事 態 は, 会 場 へ 足 を 運 ぶよう プロモーションした 両 国 人 の 気 分 を 害 しており, 当 初 の 目 的 を 水 泡 に 帰 すだ 37

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