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やすはるかんけ
7 years ago
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1 No. 23 June 2014 The History of Kwantung Army Hideo Kobayashi This paper discribe the short history of kwantong Army. Kuwantong Army was Born in 1919 and disapered in Kuwantong Army occupied the north east province of China and set up Manchukuo in From that tome on, Kuwantong Army had strong power not only in this province but also in the Japan s political afferas. In this paper I would like to describe the process of Kuwantong Army from the start to end Emeritus Professor of Waseda University 79

Kuwantong Army occupied the north east province of China and set up Manchukuo in 1932.

4 D

6 小林英夫北のハルピンをつないだロシアの満洲経営戦略が具体化され始めたいまでも満洲里からホロンバイル平原の要衝ハイラル駅を経て大興安嶺を越えてハルビンへ向かう旧東支鉄道に乗ると沿線のいたるところでロシアの面影に接する大興安嶺は嶺というよりは丘陵地帯といった感じであるしかし幾重にも連なる山並みは緩やかとはいえそのスケールは日本の比ではなくズバ抜けて大きくかつ長い 19 世紀のロシアの面影はハルピンを別とすれば東支鉄道の牙克石駅に残るここは古い歴史を持つ駅にふさわしく駅舎はロシア風その周りの建物もすべてがロシア風でしばらくギリシャ正教の教会風の建物が汽車の車窓に飛び込んでくるこの駅はホロンバイル平原を東西に走る浜州線とそこから北行する牙林線の交差点になっているのであるロシア風の建物が多く残るのも旧東支鉄道時代に交通の要衝だったからであろうそのほか扎当屯駅も見ものだ近くに大きな採石場がある削った荒々しい跡が岩肌を見せる採石場の横を汽車は上り下りするがそうした荒々しい岩肌に百年前ロシアがなりふり構わずに東進を続けたそのエネルギーの一端を感ずることができる先鋭化する日露の対立がむしゃらに突き進むロシアの東進の動きは朝鮮半島をめぐる日露の対立を先鋭化させ複雑化させる日本側でも満韓交換による対立回避を主張する日露協定推進派だった伊藤博文らは 1901 年 9 月には協定を模索して欧米へと旅立つしかし 1 カ月後の 10 月には対立不可避と判断する桂内閣はロンドンで林公使と英外相の間で日英同盟の締結交渉を開始している満韓交換を主眼にした対露交渉はロシアの強気の判断も手伝って難航を続けるが日英同盟交渉はロシアの膨張政策への脅威を共通にもつ両国の利害の一致から急速に進展した 10 月に開始された交渉は 3 カ月後の 1902 年 1 月に締結された時の桂内閣はこの決定に慎重でしかも明治天皇も親露派の伊藤を含む元老の一致を裁可の前提としたので最終的には伊藤の意見開示を待って最終決定を行ったのである小林道彦日本の大陸政策南窓社 1996 年第 1 章他方ロシア側の対日政策でもそれまでの融和派に代わって強硬派が力を強め始めていた対日戦争回避を主張する大蔵大臣のウイッテや陸軍大臣のクロパトキンに代わって皇帝側近のベゾブラーゾフが力を持ち始める彼は朝鮮への進出をもくろんで設立された極東ロシア森林会社の支配権をもち朝鮮の政権にも影響力を行使して対日強硬姿勢を鮮明にしたしかも彼らは日露戦争開始間際の 1903 年 5 月に宮中で会議を開催して満洲への兵力を増強し 7 月にはアレキセイエフを極東総督に任命彼が対日対中外交折衝権を掌大興安嶺を走る列車の車窓から 84

そのほか扎当屯駅も見ものだ近くに大きな採石場がある削った荒々しい跡が岩肌を見せる採石場の横を汽車は上り下りするがそうした荒々しい岩肌に百年前ロシアがなりふり構わずに東進を続けたそのエネルギーの一端を感ずることができる先鋭化する日露の対立がむしゃらに突き進むロシアの東進の動きは朝鮮半島をめぐる日露の対立を先鋭化させ複雑化させる

16 小林英夫張の生死いかんは日本人間には全く不明にして謡言いよいよ多く特に不時に備うるため我軍が付属地と商埠地の境界に木柵鉄条網等を配置せるため一層不安を高めその間我浪人連が後方攪乱を企てつつあり等と伝えられる林久治郎満洲事変と奉天総領事原書房 1978 年頁状況だった張作霖の病状に関しては皆が関心を寄せることだったが療養中とのみ称して真相を発表せずわが方は事実を確むることに努力せるも明らかでない同上書 34 頁状況だったしかし 5 日たった 6 月 9 日ころから張作霖死亡の噂が広がり始め 6 月 17 日張学良が喪の準備を始め 21 日に張作霖死亡が公式に発表されたこの間学良が東北保安会会長に就任し日本との満蒙五鉄道商租権交渉を開始したこの間蔣介石側は作霖の爆死により東三省政府が非常に困難事に際会せるを好機とし学良等の心中対日憤懣の最高潮時に南北妥協を企図し葬儀以前に之を実現せんとし頻りに勘説した同上書 34 頁という日本側は鉄道交渉を進めるが反日の動きも絡んで進捗しなかった後を継いだ張学良は蔣介石が進める中国統一の動きを時代の流れと読んでこれに合流することを決断して易幟を宣言するそれは 1928 年暮れのことであったそして翌 1929 年 1 月張学良は張作霖の部下のうち親日派で自己の立場を脅かす楊宇霆と同じく黒龍江省長だった常蔭槐をおびき出して暗殺し権力基盤を固めていった張作霖爆殺現場かつての北奉線と満鉄線の交差するところ現在の京哈線と瀋大線の交差する地点が張作霖爆殺地点である緩やかにカーブした地点を爆破地点に選択するというのはおそらく列車が速度を落とすので爆破時間を確定することがしやすいという点があるのだろう張作霖は北京から瀋陽に向かっていたわけだが列車の前後は厳重に警備されていた機関車 2 両と装甲車を前後に連結し機関銃隊と護衛兵を満載して合計 20 両の編成で北京を出発したのであるしたがって線路を爆破して張作霖を殺傷するというのは困難な状況だったと推察されるそこで関東軍の河本大作らは北奉線と満鉄緯線がクロスする地点を選択し橋梁に爆発物を仕掛けてちょうど張作霖が座乗している特別車両が通過する時を図って爆発物のスイッチを入れたのであるカーブに差し掛かって列車がスピードを落とすことは的確に特別車両の屋根の上で爆発物を作動させるには重要な用件だったに張作霖爆殺現場 94

学良等の心中対日憤懣の最高潮時に南北妥協を企図し葬儀以前に之を実現せんとし頻りに勘説した同上書 34 頁という日本側は鉄道交渉を進めるが反日の動きも絡んで進捗しなかった後を継いだ張学良は蔣介石が進める中国統一の動きを時代の流れと読んでこれに合流することを決断して易幟を宣言するそれは 1928 年暮れのことであったそして翌 1929 年 1

19 NHK

20 ,000 98

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23 7 湋湋

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35 , ,243 17,364 23,

37 関東軍の歴史ハイラルからハロルアルシャンへハイラルから高速道路で一路南下してしばらくすると両側は広々とした草原地帯に変わり地平線まで広がる草原に放牧地が点在する典型的なホロンバイル平原の風景に変わる行けども行けども尽きない草原の海それは地平線まで続いている夏の空は青く薄い雲がたなびくように広がり所々に入道雲のような塊が出来ている藤田画伯がハルハ河畔之戦闘で描いたあの景色が夏のこの地域の空である一直線に伸びる道路アップダウンはあるがハンドルを切る必要がない直線道路眠くなるような単調で変化のない緑の草原はるかかなたの小高い場所に時折オーボーが見えるオーボーというのは石を積み重ねそのてっぺんに木を立てたもので平坦な草原では標識になるし信仰の対象でもあるそんな時に草原に立つオーボーは確かに目立つ存在だハロルアルシャンへ行く道すがらはるか地平線にオーボーを確認したがくっきりと浮かび上がるオーボーはたしかに道しるべとしては目立つ存在だ石を積み上げた上に楡の木を立てて青や白の布地を巻きつけたオーボーは高い位置にあるだけに周辺からも見分けがつくもっともオーボーは単なる道しるべ以上に信仰の対象となるオーボーを左周りで 3 回周り石を投げ入れれば再びそこを訪れることが出来ると聞いたが一種の民間信仰に当たるものなのだろうオーボーを見とれているうちに車は羊の群れに突っ込む突然白い塊のように見えた羊の群れが道路を横切りだして車はストップする彼らが道路を渡りきるまで車をストップさせて待つにはインド旅行以来のことだもっともあの時は都会のまんまん中でしかも牛だったがこちらでも放牧して上左地平線に浮かぶオーボー上右下左ノモンハン平原に咲く草花下右ホロンバイル平原を手前の道を行けばハロルアルシャンへ右に行けばノモンハンへ通ずる分岐点 115

39 関東軍の歴史アルシャン駅左引込み線右上アルシャン駅倉庫下アルシャンのメインストリート 117

42 小林英夫いほど位置の確定に戸惑う戦場である事実ノモンハン事件では行けども行けども同じ景色が広がるので距離感がつかめず場所の間違いや方向を間違えて行方不明者になったものや敵陣に入り込んで捕虜となったものなど敵味方ともにとんでもない間違いが発生したという実際何も目標がないので今でもそんな感覚に襲われることがあるカンジャル廟カンジャル廟はハイラルの南西約百キロの地点に位置しノモンハン事件当時の日本軍の兵站拠点であった将軍廟から 2 時間ハイラルからだと車で約 4 時間の行程であるノモンハン事件の時は北辺の防御地だったカンジャル廟は 240 年の長い歴史をもつ由緒あるラマ教の廟で清朝時代の 1771 年に建立されたかつてはカンジャル廟という名の通りオアシスのもと壮麗なラマ廟が建立され祭りごとに人々が集まり市が立ち大変な賑わいを見せていた場所だったという 1939 年 10 月にカンジャル廟を訪れた満洲国国立中央博物館の野田光雄はカンジャル廟に来てはじめてオアシスという気がした壮麗なラマ廟を中心にしてオボと牛糞と泥で固めた四角な感じのするわびしいラマ僧のうちとが此処は蒙古の感を深かからしめた北孔と短く記しているまた多田秀雅は噫々ハイラル近代文芸社 1985 年の中で 1930 年代後半のハイラルを回想しながらカンジャル廟にもふれ甘朱爾廟の祭りが思い出に残るとした後で平素から数百人のラマ僧がいたといわれ当区第一の大伽藍であったその周辺にラマの住居はあったがその他内地で見るような集落は全くなかった年中一つのルートをたどって放牧の生活をする蒙古民族にとって甘朱爾廟は信仰の対象であり八月中旬には年に一回のお祭りが盛大に行われるその日は一夜のうちに無人の草原が大都会となり三日後祭りが終わると再びもとの静寂に帰ってしまう祭りは娯楽のない蒙古の人にとっては年に一度の楽しみであったここで一年間の生活物資が大部分調達されるのだ蒙古角力の大会があり年一回しかない物々交換や一部金銭による物資の購入が行われ遠くから満洲人の商人が集まる最も珍しいものはカンジャル廟 2009 年 8 月に訪れたときは廟は修理中だった 120

44 ,000 1,

46 ,

51 B T26 BT T ,700 2,000 6,700 13, ,400 3,

52 ,740,000 29,835 5,250 5, ,000 1,

53 ,980 2, ,619 1, , ,

54 小林英夫えその総員は 57.5 万人に達したという同上書 486 頁彼らを待っていたのはシベリア抑留と強制労働であった彼らの日本帰還が始まるのは 1949 年以降のことであったハイラル要塞いまでもハイラル市の郊外には対ソ戦用に関東軍が準備した要塞が残されている現在ここに戦争博物館が建設されている博物館はハイラルから車で 15 分ほどハイラルの北方町を一望できる高台の北山にある正式な名称は反ファシズム戦争ハイラル記念館なだらかな坂を上りきったところに入り口があるが坂に沿って稜線にソ連軍の戦車や兵士の模型が置かれている歴史的考証はなく置かれている戦車も兵器も戦後のもので当時の姿を忠実に復元するという意味では問題を含んでいる 1945 年時点でハイラルの街を囲むように五つの区隊が置かれていたがハイラル河を背に三河道に面して第一地区隊が防備していたがそこには安保山陣地が設営されていたこの跡が現在の北山の戦争記念館に変っているのであるこの地区には地下壕が地下 15 から 20 メートルに作られぺトンセメントで固められた地下道が通じていた前掲噫々ハイラル 64 頁満洲国時代に関東軍はソ満国境を 14 地区に分けて陣地軍を構築し防衛陣地を構築していたそのなかでもハイラルの第 8 国境守備隊はウラジオストックを突く攻撃の要衝半載河の第三国境守備隊と並ぶ重要地区で兵員規模も 1 万名を超えて最大規模を誇っていたハイラルでは 1936 年から対ソ戦用の要塞の構築が開始された博物館の入り口正面にと記されたモニュメントがあり日本侵略史が展示されているがノモンハン事件はそのなかの中心テーマの一つである当時の作戦展開図関連写真日ソ両軍の装備一式戦争絵巻とも言うべきパノラマ図が展示されているその見学の後戦時中のハイラル要塞の内部に入るハイラル市を囲むように五つの要塞が作られていたというがこれはその一つだ 20 メートルほど曲がりくねった階段を地下に下りると旧日本軍の地下要塞に繋がる長いトンネルの途中には通風施設医療室士官室通信室下士官兵の居住地区弾薬庫などが蜘蛛の巣のように伸びている壁を見るとかすれてはいるが日本語での表記が読み取れるそこを地下トンネル 132

55 関東軍の歴史日本軍に破壊された橋旧寺田公園に建つソ連紅軍烈士記念碑抜けて再び狭い上がり階段を上ると博物館の入り口の横に出られるようになっているこんな要塞を作って対ソ戦に備えていたというわけだこれ以外にもハイラルには要塞の跡が残されているが北山の要塞は比較的保存状態が良いものであるこの要塞を作るにあたっては多くの中国人苦力が動員され使役されたことがこの展示の中では示されているしかし実際にソ連軍が進攻した時この要塞は無用の長物と化したなぜならソ連軍はこの要塞を迂回して進撃したからであるかつて第二次世界大戦開始時にフランスが誇るマジノ要塞がドイツ機甲部隊の迂回作戦で撃破されたようにソ連軍戦車隊は日本軍がこもるハイラル要塞を避けてチチハルに向けて進撃したしかもハイラル市内に侵攻した部隊も日本軍が準備していたハイラル要塞群を正面攻撃するのを避けて防備が薄い背後から回り込む形で攻撃したそれを阻止するためハイラル 133

, 71,

, 71, No. 20 February 2012 A Nomonhan Travelogue: Traveling the Hurunbuir Plains Hideo Kobayashi 70 1939 1 5 1 1 2 1 70 2009 1. 243 23 2 1936 37 38 7 23 23 64, 71, 72 3 13 23 23 4 1 244 1939 5 11 23 5 5 14 3