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1 平成 27 年度経済産業省委託事業 平成 27 年度化学物質安全対策 (SDS 作成及び消費者製品を含むラベル表示に関する欧州実態調査 ) 報告書 平成 28 年 3 月

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3 目次 1. はじめに REACH 及び CLP 規則の概要 (SDS の信頼性に関連する項目 ) SDS 内容の信頼性に関連する欧州 REACH 規則及び CLP 規則の仕組み... 5 SDS 内容の信頼性に関連する欧州 REACH 規則の仕組み... 5 SDS 内容の信頼性に関連する CLP 規則の仕組み SDS 提供義務が課されるケース SDS 編纂に係る義務 誰が SDS を提供するのか? 試験の実施について SDS の各項目における記載内容の信頼性を担保する仕組み その他 SDS 作成に係る義務など SDS 編纂に係る関連規制 SDS を提供する対象 SDS 提供の方法及び期限 SDS 編纂に関わる支援 ECHA による情報提供 SDS 作成で利用可能な支援 有用とされる情報源 アンケート調査及びヒアリング調査回答機関 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状調査結果 旧法 (DSD/DPD 指令 ) 及び CLP 規則に基づくシンボルマークの運用等 制定経緯 背景 目標 普及 啓発活動 教育制度 DSD/DPD 指令及び CLP 規則導入時の課題及び解決策 SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組み等について ラベルに関する裁判 / クレーム例 日本への適用における課題の検討 ( 解決策の提案 ) 日本で消費者用調剤製品に GHS を導入する際の消費者への教育 啓発活動 日本の事業者が SDS 作成等で苦慮している点への支援策 SDS 作成者への教育 SDS の信頼性の担保 i

4 国内サプライチェーンでの SDS 作成における役割 まとめ 別添資料 1 本調査の実施方法別添資料 2 インターネット調査結果別添資料 3 CLP 絵表示に対する一般公衆の知識と理解に関する調査結果概要別添資料 4 CLP 規則除外品について別添資料 5 アンケート調査及びヒアリング調査機関別回答 ( 非公表 ) ii

5 1. はじめに化学物質及び混合物に固有な危険有害性を特定し その危険有害性に関する情報を絵表示等の国際的に調和された内容で労働者 消費者 輸送関係者等に伝えることを目的として 2003 年に 化学品の分類および表示に関する世界調和システム ( 以下 GHS) が国連で制定された 国連からの勧告を受け 主に事業者間取引において各国導入しているところ 国内では 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律 ( 化管法 ) 及び 労働安全衛生法 ( 安衛法 ) に導入されている 国連の GHS では消費者も情報提供の対象として含まれており 欧州では他国に先んじて CLP 規則 (Regulation on Classification, Labelling and Packaging of substances and mixtures) において 消費者用調剤製品 ( 混合物 ) に対し 2015 年 6 月 1 日までに GHS を導入する分類 表示への移行が義務付けられている 日本における消費者用製品への導入については 平成 26 年度委託事業 消費者用調剤製品等使用の安全確保における規制とラベル表示に関する調査 において 消費者側に危険有害性を知ることができる 商品選択の幅が広がるといったメリットがある一方で 危険有害性情報そのものより使用方法や応急処置等の注意事項の方が重要であると認識されていること GHS が十分に認知されていないことから 誤認や消費者の不安感の増加等が懸念されるため 消費者の教育 啓発活動が必要であることが指摘された また 2012 年 4 月に化管法省令を改正して SDS 作成及びラベル表示に GHS を導入し 本年 4 月より混合物について施行が開始されているが 事業者間取引においても 中小企業や流通事業者等において SDS 作成等に苦慮している事例も多く さらなる支援策が求められているところである そこで 本事業では 1 今後 日本で消費者用調剤製品に GHS を導入する際に 平成 26 年度委託調査で挙げられた課題 ( 消費者への教育 啓発活動 ) を解決するための基礎資料を得る また 2 日本の事業者が SDS 作成等で苦慮している点 (SDS 作成者への教育 SDS の信頼性担保 ) への支援策を検討するための基礎資料を得るために 既に消費者まで GHS に基づくラベルを提供している欧州の事例に関して 以下の内容の調査を行った 1 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状調査欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する当局や産業界の活動等とともに 消費者側への教育制度等について その前に実施されていた欧州指令に基づくシンボルマークの運用等の経緯を含め調査した 欧州全体の取り組みに加え 英国 ドイツ フランス デンマーク各国の事例についても調査を行った また 調査した欧州での事例や手法を日本で適用する際の課題について 平成 26 年度委託調査結果を踏まえて検討した 3

6 2 SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組みについて SDS 作成及びラベル表示の信頼性を担保するための欧州当局及び事業者の取り組みについて調査した また 事業者から SDS 作成等を請け負っている専門機関等の取り組みについても調査した 欧州全体の取り組みに加え 英国 ドイツ フランス各国の事例についても調査を行った 4

7 2. REACH 及び CLP 規則の概要 (SDS の信頼性に関連する項目 ) 2.1. SDS 内容の信頼性に関連する欧州 REACH 規則及び CLP 規則の仕組み欧州の REACH 規則及び CLP 規則による SDS 作成に係る仕組みについては 下記の情報を元に整理した REACH 規則 (Regulation (EC) No 1907/2006) COMMISSION REGULATION (EU) No 453/2010 of 20 May 2010 (REACH 規則のSDS 編纂に係る付属書 IIの改定 ) COMMISSION REGULATION (EU) 2015/830 of 28 May 2015 ( 第 5 次 GHSを受け入れたREACH 規則のSDS 編纂に係る付属書 IIの改定 ) CLP 規則 (Regulation (EC) No 1272/2008 of the European Parliament and of the Council of 16 December 2008) ECHA (2015) Guidance on the compilation of safety data sheets Version 3.1 November ( 主に SDS 編纂の際に考慮すること SDS の各セクションで要求される情報に関する詳細 誰が SDS を編纂し どのような能力が必要なのかに関するガイダンス ) なお REACH 規則における SDS については改訂があり COMMISSION REGULATION (EU) 2015/830 of 28 May 2015の付属書 II (SDS 編纂のための要求事項 ) にその要求事項が記載されている SDS 内容の信頼性に関連する欧州 REACH 規則の仕組み (1) REACH 登録情報と SDS 記載内容の関連性 REACH 規則においては 1 トン / 年以上の製造 輸入がある場合に欧州化学品庁 (ECHA) への登録が必要となる この登録内容には以下に示す内容が含まれ さらに 10 トン / 年以上となる場合には 化学品安全性報告書 (CSR; Chemical Safety Report) を下記の登録情報に加えて提出しなければならない REACH 規則において要求されている SDS は この登録情報や CSR の内容との一貫性が求められており SDS に記載される内容の信頼性を担保していると言える ただし 企業が提出する登録情報は 全てが評価されるわけではなく 製造 輸入量のトン数範囲ごとに ECHA が受理した文書の 5% 以上が ECHA による適合性審査 ( 登録内容の審査 ) が行われる (REACH 規則第 41 条 ) なお REACH 規則第 36 条では REACH 規則の義務を履行するために必要なあらゆる情報の収集 保管義務を挙げており ( 少なくとも 10 年間 ) 当局の求めに応じてそれらの情報を提出する義務がある ( 対象は製造者 輸入者 川下ユーザー 流通業者 ) このこと 1 5

8 により 必要があれば 当局が分類根拠情報等を確認することが可能となっているため SDS の信頼性を担保する手段となっている可能性がある 登録の際に必要とされる情報 製造 輸入者のアイデンティティ 物質のアイデンティティ 製造 使用情報 分類および表示 安全な使用に関する指針 試験要約 試験提案 暴露情報 10 トン / 年以上の場合 CSR -ハザード情報物理化学的危険性 / 健康有害性 / 環境有害性 -PBT 2 評価危険有害物質 /PBT 2 /vpvb 3 に該当する場合 暴露評価 ( 暴露シナリオ / 暴露量推定 ) リスク評価 REACH 規則では 付属書 IIにおいてSDS 編纂に関する指針を出していたが 現在は COMMISSION REGULATION (EU) 2015/830 of 28 May 2015の付属書 II (SDS 編纂のための要求事項 ) に置き換わっている この付属書 IIに従った信頼性に係る仕組みについては で解説する (2) REACH 規則の枠組みにおける分類及び表示 SDSにおいて重要な情報のひとつとなる分類及び表示について REACH 規則では CLP 4 規則付属書 VIのTable 3.1に含まれる物質がある場合 Table 3.1にある調和分類 (Harmonized Classification) 分類及び表示は必ず含めなければならず 追加での分類及び表示は認められているものの 削除は認められていない 調和分類がない場合には 自主的な分類 (self-classification) を行うことになる 2 PBT:Persistent, Bio-accumulative and Toxic 難分解 かつ蓄積性 かつ有害性 3 vpvb:very Persistent and very Bio-accumulative 難分解性と蓄積性が極めて高い 4 6

9 REACH 規則の場合 既存化学物質については REACH 登録者は 物質ごとのSIEF ( 物質情報交換フォーラム ) への参加が義務付けられている 分類及び表示を含む 登録情報については 共同提出 (joint submission) を行なうことが望ましいとされており SIEFメンバーである登録者が共同提出を選んだ場合 そのメンバー間では統一した分類及び表示 有害性情報等を用いることとなる ただし REACH 登録の際の共同提出には強制力はなく SIEF 内で結論された分類及び表示や用いる有害性情報の選定等に同意できない場合には 共同提出ではなく opt-outと呼ばれる 共同提出での登録情報とは異なる情報の登録を行うことも認められている このような場合には 同一の物質であっても 登録者によって 分類及び表示や用いる有害性情報が異なる可能性が生じる なお 調和分類はCLP 規則第 37 条に定める以下の手続きにより決定される メンバー国の所轄官庁は 所定の様式に従いECHAに調和分類等に係る提案ができる 製造者 輸入者 又は川下ユーザーは 所定の様式に従いECHAに調和分類等に係る提案ができる ただし 手数料の支払いが必要となる ECHAは提案を受け取ってから12ヶ月以内に 関係者にコメント機会を与えなければならない 変更が合意された際には 欧州委員会が決定草案を提出し 最終化される さらに REACH 規則では SDSに記載される分類結果はCLP 届出内容に従っていることが求められており これもSDSの信頼性担保になっている ( 委員会規則 2015/830) (3) 川下ユーザーの義務による信頼性向上 SDS に記載される情報は REACH 登録情報に従うことが原則である そのため 登録の川下にいるユーザーは自らの用途を伝える権利を有している (REACH 規則第 37 条第 2 項 ) 川上の製造者又は輸入者は ヒトの健康や環境保護に係る理由で登録対象の用途に含められない場合 川下に伝達しなければならない また 登録情報における 回避すべき用途 に入れなければならない (REACH 規則第 37 条 ) ECHA が公表している SDS 及び暴露シナリオに係る eguide によれば 表 2-1 に記す SDS の項目に関連する情報がある場合 川下ユーザーは川上に伝達する義務がある このように SDS に記載された内容を川下ユーザーが確認することにより SDS の記載内容の信頼性を向上できると考えられる 表 2-1 川下ユーザーが川上に伝達すべき情報 2. 危険有害性の特定物質 : 分類を変える新たなデータがある混合物 : 混合物の分類が明らかに誤り/ 不完全である 混合物の試験データ(*) が SDS の情報との情報と異なる 7

10 8. 暴露防止及び保護装置 暴露限度値又はその他の自身に適用されるべき値が異なる場合 川下で新たに試験を実施して CSR を行った場合の DNELs/PNECs 川下で新規試験は行っていないが CSR を実施した結果 異なる結論に至った場合の DNELs/PNECs 9. 物理化学的特性新たな情報を得た場合 10. 安定性及び反応性 11. 毒性 12. 生態毒性 (2) (3) 15 (16).R フレー川下が実施した分類と異なる場合 異なる分類をしているズ 又は危険有害性情報のか間違いなのかを明らかにする SDS 内容の信頼性に関連する CLP 規則の仕組み CLP 規則は 2009 年 1 月に発効しており EU における化学品の分類 表示及び包装に関する規則で これまであった EU の分類 包装及び表示システムに関する指令 (67/548/EEC 及び 1999/45/EC) に GHS を導入している CLP 規則は REACH 規則とも密接に関連した規則で REACH 規則の分類 表示インベントリーが CLP 規則のインベントリーにも包含されている CLP 規則は REACH 規則と異なり 製造 輸入量のトン数帯によらず 原則として欧州で製造 / 輸入される全ての化学品と一部の成形品 ( 意図的放出がある物質や成形品中に一定量の SVHC が含まれる 爆発性がある成形品等 ) が対象となっている 具体的には CLP 規則第 4 条において EU 域内に上市される物質 混合物の製造者 輸入者及び川下ユーザーは上市前にこれらの分類を行わなければならず これは製造 輸入量のトン数帯によらず実施しなければならない また CLP 規則では EU レベルで調和された分類 (CLP 規則付属書 I Table 1.1) の使用を義務付けており REACH と同様 調和分類がない場合には 自主的な分類 (self-classification) を行うことになる CLP 規則では 以下の物質群については 届出 (notification) の義務があり 物質又は混合物の製造者 輸入者あるいはそのグループが届出を行わなければならない なお REACH 登録が行われる場合には CLP 規則による届出は免除される REACH 登録の対象物質 ( 製造 / 輸入量 1トン / 年以上 ) 又は CLP 規則に基づき危険有害性に分類される物質 又は CLP 規則に基づき危険有害性に分類される 混合物中に濃度限度を超えて含まれる物質 8

11 この届出では 上述のように 製造 輸入量のトン数帯によらず実施しなければならないため REACH 規則で対象としていない 1 トン / 年未満の物質についても 分類及び表示が行われることになる この届出に基づく C&L インベントリー 5 は ECHA のホームページにて公開されており 分類及び表示を行わなければならない事業者による参照が推奨されている しかし その分類内容は強制力がなく 1 つの物質に複数種類の分類が登録されているケースも多いため ECHA は届出対象者に対して インベントリー内の分類を確認するように呼びかけている なお CLP 規則に基づく届出の際には 分類されない項目がある場合 その理由を示す ( データなし又は信頼性できるデータなし又はデータに基づき分類に該当せず ) こととなっているが C&L インベントリー上ではこの情報は閲覧できない 2.2. SDS 提供義務が課されるケース 下記に該当する場合 SDS を提供する義務がある [REACH 規則における義務 (REACH 規則第 31 条 )] CLP 規則に基づく分類で危険有害性がある物質及び混合物の場合 REACH 規則 (Annex XIII) で定義する PBT 2 又は vpvb 3 に該当する物質の場合 SVHC の候補リストに含まれる物質の場合 受領者からの要請があり 危険有害性のある混合物でなくとも 以下の混合物に該当する場合 (REACH 規則 31 条第 3 項 ) a. 個別に 気体以外の混合物について 1wt% 以上 気体の混合物については 0.2vol% 以上の濃度でヒト又は環境への危険有害性を示す物質が 1 物質以上ある b. 個別に 気体以外の混合物について 0.1wt% 以上の濃度で Annex XIII で定義する PBT 2 vpvb 3 又は SVHC ( 認可対象候補 ) となる物質が 1 物質以上ある c. 欧州共同体内で作業場における暴露限度値が設定されている物質がある ( 混合物中の濃度とは無関係であることに注意が必要 ) [CLP 規則における義務 ] CLP 規則において 皮膚感作性カテゴリー 1 ( サブカテゴリー 1A/1B) 呼吸器感作性カテゴリー 1 ( サブカテゴリー 1A/1B) 発がんカテゴリー 2 生殖毒性カテゴリー 1 又は 2 授乳期を通じた影響及び特定標的臓器毒性カテゴリー 2 ( 単回又は反復暴露 ) に分類される物質を 1 成分でも含み その濃度が CLP 規則で規定する閾値を越える混合物については SDS の提供義務がある 5 linventoryportlet&p_p_lifecycle=0&p_p_state=normal&p_p_mode=view&p_p_col_id=column-1& p_p_col_pos=1&p_p_col_count=2&_clinventory_war_clinventoryportlet_searching=true&_clinv entory_war_clinventoryportlet_jsppage=%2fhtml%2fview.jsp 9

12 一般公衆を対象としておらず CLP 規則において危険有害性のある混合物に分類されていないが 特定の成分について限界値を超えて含有する場合には 要請に応じて SDS を提供せねばならず SDS 提供を示唆するラベルを包装に添付する義務がある 具体的に添付するラベルは EUH210 Safety data sheet available on request ( 必要であれば安全データシートを配布 ) である 2.3. SDS 編纂に係る義務誰が SDS を提供するのか? (1) SDS 提供の責任の所在 REACH 規則において SDS 提供に係る要求は サプライチェーンの各ステージに及んでいる SDS を立案する (draw up) 最初の責任は その合理性から鑑みて 製造者 輸入者又は唯一の代理人 (OR; Only Representative) にあると ECHA ガイダンス (2015) では述べられている しかし サプライチェーンの下流においても 顧客の特定のニーズに対応するため サプライヤーに提供された情報を利用し その妥当性を確認して加筆を行って SDS を提供しなければならない ECHA ガイダンス (2015) では 例え SDS を作成していなくとも SDS を提供する必要がある物質又は混合物のサプライヤーにその内容の責任はある としている すなわち 商品を受け取って 次の川下に渡すだけの役割でも REACH 規則上は SDS の内容に責任があることになる (2) SDS の作成者 No.2015/830 の付属書 II の項にて SDS の作成者には以下を求めている SDS は 知られている限りのユーザーの特定のニーズや知識を考慮に入れられる適格者 (competent person) が作成しなければならない 物質及び混合物のサプライヤーは そのような適格者がリフレッシュ研修のような適切なトレーニングを受けることを保証しなければならない The safety data sheet shall be prepared by a competent person who shall take into account the specific needs and knowledge of the user audience, as far as they are known. Suppliers of substances and mixtures shall ensure that such competent persons have received appropriate training, including refresher training. REACH 規則の中で 適格者 (competent person) の定義は言及されていないが ECHA ガイダンス (2015) では トレーニングや経験及び継続的な教育により SDS の各セクション又は SDS 全体を編纂するための十分な知識を有する個人又はとりまとめ役とされている なお 一人が全ての SDS 編纂に係る全ての知識を有している必要はない 10

13 SDS の提供者は SDS 編纂を社内の人間又は第三者に委任することができるが その内容に責任を持つのは SDS の提供義務のある提供者である なお ECHA ガイダンス (2015) では SDS の一貫性や完全性を担保するために 最終的な SDS については文書全体を 1 人の competent person がレビューすることが望ましいとしている REACH 規則の中で 適格者が受けるべきトレーニング 受講すべき特別なコースや公的な試験における合格については言及されていない ECHA ガイダンス (2015) では そのようなコースの受講や試験に関する証明書は要求されている適格性を説明する上で有用としながらも 具体的な内容は記載されていない なお ECHA ガイダンス (2015) では 内部ガイドラインや手順書を用意することを推奨しており 適格者が有することが望ましい知識分野として挙げられている概要を以下に示す ; 1. 化学物質の命名 2. 化学物質に関連する欧州規則及び指令 ( メンバー国の国内法含む SDS 編纂に係る内容 ) 例 ; REACH: Regulation (EC) No 1907/2006(in particular as amended by Regulation (EU) No. 453/2010 with respect to SDSs) CLP: Regulation (EC) No 1272/2008 Repealed Dangerous Substances Directive: Directive 67/548/EEC16 Repealed Dangerous Preparations Directive: Directive 1999/45/EC13 Chemical Agents Directive: Directive 98/24/EC Occupational exposure limits: Directives 2000/39/EC,2006/15/EC and 2009/161/EU Protection of workers from the risks related to exposure to carcinogens or mutagens at work: Directive 2004/37/EC Improvements in the safety and health of pregnant workers, workers who have recently given birth and women who are breastfeeding: Directive 92/85/EEC Personal protective equipment: Directive 89/686/EEC Inland transport of dangerous goods: Directive 2008/68/EC Detergent Regulation: Regulation(EC) No 648/2004 Protection of young people at work: Directive 94/33/EC Waste: Directives 2006/12/EC and 2008/98/EC 3. 各セクションに関連する国内 / 国際ガイドライン 4. 物理化学的性状 ( 特にSDSで関連の項目ある項目 ) 5. 毒性及び生態毒性 ( 特にSDSで関連のある項目 ) 6. 応急処置 7. 災害 / 事故防止 火災及び爆発防止 消火 消化剤 偶発的放出の際の対策 その他 SDSで関連のある項目 8. 安全な取扱い予備保管の方法 9. 輸送規定 ( 特にSDSで関連のある内容 ) 10. 各国規定 ( 以下に例を示す ) 関連のある各国規定ドイツ 11

14 Water hazard classes (Wassergefährdungsklassen) Technical instruction air (TA-Luft) Technical rules for hazardous substances (Technische Regeln für Gefahrstoffe) フランス Tableaux de maladies professionnelles Nomenclature des installations classées pour la protection de l environnement オランダ De Algemene Beoordelingsmethodiek Water (ABM) 各国の製品登録 ( 例えば デンマーク フィンランド イタリア スウェーデン等 ) 試験の実施について... SDS における空欄を埋めることを目的とした試験 ( 物理化学的性状含む ) の実施は REACH 及び CLP 規則により禁止されている (ECHA, 2015, REACH 規則第 III 編データ共有及び不必要な試験の回避 CLP 規則第 7 条及び第 8 条 ) しかしながら CLP 規則第 8 条 (2) では 物理化学的性状 ( 火薬類 可燃性 / 引火性ガス 可燃性 / 引火性エアゾール 支燃性 / 酸化性ガス 高圧ガス 引火性液体 可燃性固体 自己反応性化学品 自然発火性液体 自然発火性固体 自己発熱性化学品 水反応可燃性化学品 酸化性液体 酸化性固体 有機過酸化物 金属腐食性物質 ) については 適切かつ信頼性のある情報がない場合 物理化学的危険性があるかを判断するためには 試験を実施しなければならない としている また これらの項目については CLP 規則第 8 条 (3) 及び (4) において 試験は REACH 規則で求められている試験法でかつ GLP 6 での実施を求めている SDS の各項目における記載内容の信頼性を担保する仕組み REACH 規則においては SDS に記載すべき内容 すなわち編纂に関する指針を付属書 II で規定している また SDS はどの程度完全であればよいのか? を含め ECHA ガイダンス (2015) において SDS の各項目で必要な事項を記載しているため その概要を以下に示す No.2015/830 付属書 II の 内容 項目番号 1.1. Product identifier 登録対象物質の場合 登録されている identifier にしなければならない また 登録番号を含めなければならない ただし ジョイント登録における個別番号部分は含めなくてもよい 1.2. Relevant identified uses of the substance or CSR が作成されている物質については このサブセクションに記載され る内容は CSR と一貫性のある内容でなければらない mixture and uses advised 6 GLP:Good Laboratory Practice 優良試験所基準 12

15 No.2015/830 付属書 II の 内容 項目番号 against 1.3 Details of the supplier of the safety data sheet SDS を提供しているのが誰 ( 製造者 輸入者 唯一代理人 川下ユーザ ー 又は卸業者 (distributor)) か を特定しなければならない REACH 登録者の場合 登録時の identity と一致していなければならない 2.1. Classification of the substance or mixture CLP 届出した分類と一貫性のある内容でなければならない 物質の場合 CLP 規則付属書 VI Table 1.1 にある分類等を記載しなけれ ばならない SECTION 7: Handling and storage CSR が作成されている場合には このセクションに記載される内容は CSR と一貫性のある内容でなければらない 7.3. Specific end use(s) 川下において混合物の CSR が作成されている場合 その内容に従う SECTION 8: Exposure controls/personal CSR が作成されている場合には このセクションに記載される内容は CSR と一貫性のある内容でなければらない protection 8.2. Exposure controls 単離された中間体として登録されている場合には その登録にある特定 の条件と一致していることを示さなければならない Individual protection measures, such as personal protective 個人保護具に関して Council Directive 89/686/EEC (the approximation of the laws of the Member States relating to personal protective equipment) 及び the appropriate CEN standards を参照しなければならない equipment Environmental exposure controls Where a chemical safety report is required, a summary of the risk management measures that adequately control exposure of the environment to the substance shall be given for the exposure scenarios set out in the annex to the safety data sheet. SECTION 9: Physical and CSR 及び登録情報と一貫性のある内容でなければならない chemical properties SECTION 11: CSR 及び登録情報と一貫性のある内容でなければならない Toxicological information SECTION 12: Ecological CSR 及び登録情報と一貫性のある内容でなければならない information SECTION 13: Disposal considerations Directive 2008/98/EC (waste and repealing certain Directives) の要求事項と の一貫性がなければならない CSR と一貫性のある内容でなければならない 13

16 2.4. その他 SDS 作成に係る義務など SDS 編纂に係る関連規制 SDS 編纂において遵守を考慮しなければならない関連規制として 以下がある REACH 規則 CLP 規則 国際的な輸送規制 occupational health and safety legislation SDS を提供する対象通常 EU においては 労働者への情報提供を目的として SDS が提供されている 一般公衆 ( 消費者 ) に対しての SDS 提供については 人の健康 安全及び環境の保護に関して必要な対策が講じられる十分な情報が一般公衆 ( 消費者 ) に提供されている場合には 川下ユーザーあるいは distributor からの要請がない限りは 物質又は混合物の SDS を 一般公衆に提供する必要はない ( 要請があった場合の SDS 提供は義務 ) ただし これは 任意の一般公衆への SDS 提供を法的に妨げるものではない (1) SDS 編纂の法的要求がない場合 ECHA のガイダンスでは 不要なコンプライアンスチェックや確認作業を回避するために 法的要求がないケースで SDS を提供する場合には その旨を文書に記載することが望ましいとされている また 通常 成形品 (Article) について SDS を編纂することは望ましくない (not desirable) とされている ( 理由の記載なし ) REACH 規則の第 32 条においては SDS は不要な物質又は混合物についてもサプライチェーンの川下への情報伝達義務を課している 具体的に提供しなければならない情報には以下がある REACH 登録番号 REACH 規則における認可の有無 ( ある場合には認可の詳細 ) REACH 規則における制限の詳細 適切なリスク管理措置を特定し 適用できるために必要な物質に関するあらゆる利用可能で関連する情報これらの情報を伝達には SDS の様式は要求されていない もし SDS の様式を用いる場合には 不要なコンプライアンスチェックや確認作業を回避するために SDS に関して法的要求がなく REACH 規則第 32 条に従った情報提供であることを明示することが望ましいとされている SDS 提供の方法及び期限 REACH 規則第 31 条第 8 項において SDS は 物質又は混合物が始めて供給される際 14

17 に 遅滞することなく 紙媒体又は電子媒体により 無償で提供されなければならない ことが規定されている ECHA ガイダンス (2015) によれば 提供されなければならない (shall be provided) の解釈として 受動的な状態で利用可能な状態にするのではなく ( 例えば インターネット上の公開や要請に応じた反応としての提供 ) よりポジティブな義務として理解されるべきものとしている そのため 法の執行を行う代表者による ECHA のフォーラムにおいては 単に SDS をウェブに公開しているだけ 等のケースは 提供している (provide) とはみなさないことで合意されている 具体的には SDS の への添付であればよいが URL だけの提供では 探して ダウンロードする必要が生じるため 現時点では適切ではないとされている (ECHA, 2015) (1) SDS の提供言語欧州では SDS を提供する際にはその対象国における公用語での SDS 提供を義務付けている 具体的言語は を参照されたい (2) 情報の更新に伴う SDS 更新義務 REACH 規則第 31 条 9 項及び第 32 条 3 項において 下記の情報を遅滞なく更新しなければならないとされている (a) リスク管理措置に影響を及ぼす可能性のある新たな情報又は有害性に関する新たな情報が利用可能になった場合 直ちに (b) 認可あるいはその拒否があった場合 (c) 制限が課せられた場合 なお 過去 12 ヶ月以内に供給した物質又は混合物の受領者全員に更新情報を無償で提供しなければならない なお 変更した内容がある場合 REACH 規則付属書 II ( 現 委員会規則 2015/830 の付属書 II) において When a safety data sheet has been revised and the new, revised version is provided to recipients, the changes shall be brought to the attention of the recipient in Section 16 of the safety data sheet, unless they have been indicated elsewhere. For the revised safety data sheets, the date of compilation identified as Revision: (date) as well as a version number, revision number, supersedes date or other indication of what version is replaced shall appear on the first page. がある そのため SDS の最初のページと セクション 16 又はその他で変更が特定できるようにしておく必要がある 15

18 (3) SDS 提供に係る経過措置 2015 年 6 月 1 日より前に上市されていた混合物については 包装へのラベル及びこの包装とラベルに係る SDS の様式及びその内容については 少なくとも 2017 年 6 月 1 日までは CLP 規則第 61 条 4 項及び No.453/2010 規則第 6 条 2 項により 経過措置を設けることとなっている また No.2015/810 規則第 2 条により No.453/2010 規則の付属書 I 又は II の形式から No.2015/810 の付属書 II への変更についても 経過措置として 2015 年 6 月 1 日前までに提供された SDS については No.2015/810 の付属書 II の様式でなくとも 2017 年 6 月 1 日まで利用できる なお 2015 年 6 月 1 日以降に編纂される SDS については No.2015/810 の付属書 II の様式 要求に従う必要がある 2.5. SDS 編纂に関わる支援 ECHA による情報提供 ECHAは2015 年 11 月に Guidance on the compilation of safety data sheets Version 3.1 を公表した また ECHAでは下記のようなeGuideを公表しており ( SDSの作成手順や関連する義務等を解説している 16

19 SDS 作成で利用可能な支援 SDS 編纂の際にソフトウェアを利用することができ ( 利用可能なソフトウェアの例等の記載はない ) SDS 編纂に利用できる 一般的なフレーズのデータベースについては EuPhraC ( がある 有用とされる情報源 REACH 登録対象物質で サプライヤーが SIEF あるいはコンソーシアムメンバーであれば 情報入手が可能な場合がある また ECHA ガイダンスでは REACH 登録が必要ない あるいはトン数帯が低い場合等では SDS 編纂に必要な十分な情報が得られないことがあり 情報が得られるデータベースの例として以下が挙げられている ただし 情報源にある情報の信頼性にはばらつきがあることに留意が必要であることが指摘されている REACH 登録物質に関する ECHA データベース ( 分類及びラベルインベントリーの ECHA データベース ( CheLIST ( が提供する物質がどのインベントリー等に含まれているかが検索できるデータベース ) GESTIS ( ドイツ Social Accident Insurance における危険有害物質に関する情報提供サイト ) echemportal ( ; OECD が提供する 化学物質の物理化学的情報 ~ 毒性等や各国の GHS 分類が検索できるデータベース ) IPCS INCHEM ( 国連の IPCS が提供する化学物質について国際的に評価した結果を検索できるデータベース ) TOXNET ( 米国が提供する物理化学的情報 ~ 毒性等に関する情報データベースの総合サイト ) 17

20 3. アンケート調査及びヒアリング調査回答機関本調査では インターネットによる情報収集に加え 電子メールによるアンケート調査及び現地ヒアリング調査を実施した ( 調査対象機関及びアンケート項目については別添資料 1 に示した ) アンケート調査及びヒアリング調査で回答の得られた機関を表 3-1 に示す なお アンケート調査及びヒアリング調査対象別の結果 ( アンケート調査回答及びヒアリング調査回答 ) は別添資料 5 ( 非公表 ) に示した 表 3-1 アンケート調査及びヒアリング調査で回答の得られた機関 国名 機関名 英国 Health and Safety Executive (HSE) 英国安全衛生庁 デンマーク The Danish Environmental Protection Agency デンマーク環境保護庁 ACEA (European Automobile Manufacturers Association) 欧州自動車工業会 欧州 A.I.S.E. (International Association for Soaps, Detergents and Maintenance Products) 欧州石鹸洗剤工業連合会 CEPE (The European Council of the Paint, Printing Ink and Artists Colours Industry) 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 オランダ VeiligheidNL (Public Benefit Organisation for Safety) NGO for safety 欧州各国 SDS 作成請負業者 13 社 - 18

21 4. 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状調査結果本章では 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する当局や産業界の活動等とともに 消費者側への教育制度等について その前に実施されていた欧州指令に基づくシンボルマークの運用等の経緯についての結果を示した また 欧州全体の取り組みに加え 英国 ドイツ フランス デンマーク各国の事例についても調査を行った結果を示した なお インターネット調査で入手した情報については別添資料 2 に示す 4.1. 旧法 (DSD/DPD 指令 ) 及び CLP 規則に基づくシンボルマークの運用等本項では 旧法 (DSD/DPD 指令 ) 及び CLP 規則に基づくシンボルマークの運用等に関する調査結果を示した 制定経緯 背景 目標 (1) DSD/DPD 指令旧法 (DSD/DPD 指令 ) の制定の経緯について DSD/DPD 指令条文の前文を以下に示す 19

22 Council Directive 67/548/EEC of 27 June 1967 on the approximation of laws, regulations and administrative provisions relating to the classification, packaging and labelling of dangerous substances より 7 危険な物質および調剤の上市に関わる全てのルールは 公共の保護を目的とすべきであり 特にそのような物質および調剤を使用する労働者の保護を目的とすべきである 分類 包装 危険な物質および調剤の表示に関する 6 加盟国の国内規定との相違点は 共同体内でこれらの物質および調剤の貿易を妨げ 一般的な市場の確立と機能に直接影響を与える したがって このような支障を取り除く必要がある ; つまり 分類 包装に関する法律 規制 行政規定を近似する ( 合わせる ) 必要がある まだ実行すべき準備作業を考慮して 危険な調剤に関する規定の近似は 後の指令で対処する必要がある ; したがって 本指令は 危険物質に関する規定の近似値に制限する必要がある このフィールドと危険物質に関連する全ての条項を近似するために必要とされる多くの詳細な対策の程度を考慮し 最初に分類 包装 危険な物質の表示に関連する法律 規制 行政規定の近似に対処することが望ましい そのような条項の差が直接一般的な市場の確立や機能に影響を与えることが確立されている場合は それらの危険物質及び製剤の使用に関する規定の近似と後の指令で対処する

23 DIRECTIVE 1999/45/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 31 May 1999 concerning the approximation of the laws, regulations and administrative provisions of the Member States relating to the classification, packaging and labelling of dangerous preparations より 8 (2) 共同体の規定にもかかわらず 加盟国におけるある種の危険な調剤に適用される規則は 分類 包装 表示に関してかなりの違いを示している ; これらの違いは 貿易障壁となり不平等な競争条件を生み出し 域内市場の機能に直接影響を与える ; したがって 加盟国の既存の関連法規を近似することにより この貿易障壁を取り除く必要がある (3) 健康 安全及び人と環境の保護に関する限り 域内市場の確立と機能に影響を与える加盟国の規定の近似のための措置は 高レベルの保護でなければならない ; 同時に 本指令では 一般公衆および特に作業中又は趣味の追及中に危険な調剤と接触するものの保護 ならびに消費者および環境の保護も確実にしなければならない (21) 本指令の規定は リオデジャネイロで 1992 年 6 月に開催された UNCED 会議で アジェンダ 21 第 19 章に定められた持続可能な開発のための目標に応じて共同体とその加盟国が承認した 危険な物質および調剤の分類のためのシステムの将来調和のために努力するという公約と見なされる (2) CLP 規則 CLP 規則の制定の経緯について CLP 規則条文 CLP 適用のガイダンス及び CLP 規則入門ガイダンスの記載及び CLP 規則導入の流れ (H26 年度報告書より抜粋 ) を以下に示す REGULATION (EC) No 1272/2008 OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 16 December 2008 on classification, labelling and packaging of substances and mixtures, amending and repealing Directives 67/548/EEC and 1999/45/EC, and amending Regulation (EC) No 1907/2006 より

24 (1) 本規則は 競争力および革新を強化しつつ 人の健康や環境の高レベルでの保護 ならびに化学物質 混合物および特定の成形品の自由な移動を確保しなければならない (2) 物質 混合物および上記成型品に適用される要件に加盟国間で著しい相違が見られない場合のみ これらに対する域内市場の効率的な機能を実現することができる (3) 持続可能な開発を達成することを目標に 物質および混合物の分類および表示基準についての法令をすり合わせる中で 人の健康や環境の保護を高レベルで確保しなければならない (4) 物質および混合物の交易は 域内市場のみならず世界市場に関わる問題である したがって分類および表示規則の世界的調和に加え 一方における供給と使用のための分類および表示規則の統一性 他方における輸送のための同規則の統一性は 企業にとってのメリットを提供するものでなければならない (5) 世界交易を促進しつつ 人の健康および環境を保護する目的から 国際連合 ( 国連 ) 体制の中で 12 年間をかけて慎重に分類および表示のための調和基準の作成が進められ 化学物質の分類および表示に関する世界調和システム (GHS) が策定された (6) 本規則は 国連レベルに加え 国際的に合意された GHS 基準の共同体法への組み入れを通じて 共同体が分類および表示の世界調和基準に貢献しようとする意思を確認した各種宣言に従う (7) 世界の中で GHS 基準を国内法に採用する国が増えれば 企業にとってのメリットは増大する 共同体はこのプロセスの最前線に立ち 他国に採用を推奨するとともに 共同体内の産業に競争優位性を提供することを目指さなければならない (8) したがって GHS の分類および表示規則を考慮することに加え 既存の共同体の化学物質法を実施しつつ 分類および表示の調和システムや まだ GHS の一部となっていない共同体の危険有害性分類や 現行の表示および包装規則を通じて保護レベルを維持するという 40 年間の経験に基づいて 共同体内部で物質 混合物および特定の成型品の分類および表示のための規定や基準を調和させることが必要不可欠である (9) 本規則は 共同体の競争ルールの十分で完全な適用についての既得権を侵してはならない n 22

25 Guidance on the Application of the CLP Criteria (Guidance to Regulation (EC) No 1272/2008 on classification, labelling and packaging (CLP) of substances and mixtures Version 4.1 June 2015) より 10 背景分類及び表示の目的は 利用可能なハザードデータに対して特定のクライテリアを適用することにより物質又は混合物の有害性を特定し ( 分類 ) さらにまた何らかの適切なハザード表示および安全措置に関する情報を提供することである EU は 40 年にわたる危険な物質及び混合物の分類及び表示に対する包括的なシステム 主として DSD 及び DPD を持っていた さらに 安全性データシート (SDS) 指令 91/155/EEC は供給者が職業的使用者に対して より詳細な情報を提供することを要求した これらの指令は 人の健康及び環境の高レベルでの保護に基づいて EU における化学品での単一の市場に貢献した GHS は 物質及び混合物の分類及び表示に対する 異なる司法範囲のシステム間の差を最小にするために 世界的に開発された GHS は化学品の有害な影響からの保護を提供し 交易を容易にするための地球規模の努力に貢献することを目指している 有害な物質を分類するための GHS クライテリアは EU の供給及び使用システム カナダ及び米国の農薬システム GESAMP ハザード評価手順 海洋汚染物に対する IMO スキーム 欧州道路 鉄道輸送システム (RID/ADR) 及び米国陸上輸送のような既存のハザード分類システムを考慮して開発された これらのシステムは 化学品の供給及びそれに続く使用 化学物質の海上輸送 及び道路及び鉄道による化学物質の輸送を含んでいる それゆえ 調和化されたクライテリアは 全てのこれらのシステムを通して使用のために共通の方法で有害な化学品を特定するよう意図されている GHS は有害な物質及び混合物に関する 国際的に均一な情報システムに対する基盤を提供する それは 分類に対する調和化されたクライテリア 及び消費者 労働者及び非常時の対応者を含む 様々な対象者に対して そして輸送において ハザード周知手段を提供する それは司法がその法律の必要性及び様々な対象者に従ってシステムを採用する ビルディングブロック アプローチに従っている

26 Introductory Guidance on the CLP Regulation (Version 2.1, August 2015) より 11 導入 What is CLP, and why do we have it? 物質及び混合物の取引は 国内市場に関係するだけでなく 世界市場にも関係する問題である 人の健康及び環境を保護しつつ 世界的な交易を容易にするという意図で 分類及び表示の調和化されたクライテリアならびにその適用の一般原則が 国際連合の機構内で 12 年にわたり入念に策定されてきた その結果は化学品の分類及び表示の世界調和システム (GHS) と呼ばれた CLP 規則は国際的に合意された GHS クライテリアの共同体法規への統合を通じて 分類及び表示についてのクライテリアの世界調和に貢献するという意図を共同体が確認した様々な宣言をフォローする 企業は分類及び表示の規則の世界調和から そして一方で供給及び使用のための分類及び表示に対する規則と他方で輸送のための規則の間の首尾一貫性から 利益を得るはずである CLP は 現在 UN GHS の第 4 版に基づいている それは DSD 及び DPD から基本的特徴及び手続を取り入れている それゆえ CLP は類似はしているが GHS が EU 外の国の法的枠組みに導入されているやり方と同じではない CLP 規則は 加盟国を通して法的拘束力がある それは直接産業界に適用される CLP は DSD 及び DPD に取って代わった これらの指令は移行期間の後 2015 年 6 月 1 日に廃止された CLP 規則は 2001 年 2 月に欧州委員会から提案された 将来の化学物質政策の戦略 である欧州白書 (White Paper) 12 に基づき REACH 規則とともに作成された CLP 規則は欧州白書の第 7 項の 分類及び表示 に関係している この部分の対応アクションとして以下の 3 点が提案され CLP 規則に組み込まれた 以下に欧州白書の該当部分の要約を示した ( 欧州 GHS 対応事例 -CLP 規則の本質と活用 - 13 より引用 ) ( 日本化学工業協会訳 )

27 アクション 7A: 調和された分類を最も問題とされる特性に限定する当局の資源は 発がん性 変異原性および生殖毒性 (CMR) といった最も問題とされ その分類が重要なリスクマネージメントにつながる有害性に重点化されるべきである アクション 7B: 欧州委員会は産業界に危険物質のリストを求める欧州委員会は 市場にある全ての危険物質について 分類およびラベル表示に関する総合的な情報を含むリストの提供を産業界に求める このリストは インターネット上でだれもが無料で閲覧 利用できるようにすべきである アクション 7C: GHS( 世界的分類調和 ) を通じ 現在のラベルシステムを単純化し理解しやすさを向上する 25

28 (3) DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する制定経緯 背景 目標のまとめ 以上より DSD/DPD 指令制定の目的及び経緯をまとめると以下のようになる DSD/DPD 指令制定の目的 DSD/DPD 指令ともに 公共の保護 特にある種の物質および調剤を使用する労働者の保護を目的としている さらに DPD 指令では 一般公衆ならびに消費者及び環境の保護を確実にすることも目的としている DSD/DPD 指令制定の経緯 背景としては リオデジャネイロで 1992 年に開催された UNCED 会議で アジェンダ 21 第 19 章に定められた持続可能な開発のための目標に応じて共同体とその加盟国が承認した 危険な物質および調剤の分類のためのシステムの将来調和のために努力するという公約があったため さらに 加盟国におけるこれらの規則は 分類 包装 表示に関してかなりの違いを示しており これらの違いが貿易障壁となり域内市場の機能に直接影響を与えることから 加盟国の既存の関連法規を近似し 貿易障壁を取り除く必要があるため 以上より CLP 規則制定の目的及び経緯をまとめると以下のようになる CLP 規則制定の目的 EU 域内市場の人の健康と環境の高レベルの保護を実行することと 同時に基準の調和による EU 域内における化学物質の自由な移動を目的として制定された CLP 規則制定の経緯 2002 年にヨハネスブルクで開催された持続可能な開発に関する世界サミットで 各国が 2008 年までに GHS を導入することを目標とすることが定められた それに基づき EU は GHS を導入した新規則である CLP 規則を制定することを決定 その新規則により EU は人間の健康や環境を保護すると共に国際間の取引を促進することを目指した 26

29 4.2. 普及 啓発活動 教育制度 (1) DSD/DPD 指令及び CLP 規則について産業界へ行った周知活動産業界に対して行った DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する周知活動について 調査結果を以下に示す [DSD/DPD 指令 ] < 英国 > DSD/DPD 指令に関して どのように国内法に準拠するか 企業が理解するのを助けるための工業界に対するガイダンスを英国安全衛生庁が作成した このガイダンスは刊行物として入手可能であり 後年 英国安全衛生庁のウェブサイトでも提供した < デンマーク > DSD/DPD はすでに適用されないが 現在の CLP と同様の手段が取られている [CLP 規則 ] <ECHA> ECHA では CLP に関しては主に産業界を支援している 混合物の旧法からの移行期間が 2015 年 6 月 1 日で終了した (2015 年 6 月 1 日以前に顧客に供給され使用されている SDS/ ラベルについては 2017 年 5 月 31 日までの猶予期間がある ) が これに関して CLP 2015: ACT NOW! と称して Web 上等で周知を行ってきた ( 図 4-1) 図 4-1 CLP 2015: ACT NOW! ECHA は 産業界に対して技術的かつ科学的なガイダンス及びツールを提供し ヘルプデスクを設置してサポートを行っている < 英国 > 英国安全衛生庁のホームページでは 分類及び法制度 ( 旧法からの変更 他の化学物質関連法への影響 CLP の対象外となる化学物質等 ) に関して簡潔に説明されている CLP は直接的な欧州の規制であり メンバー国自体による履行は求められない したがって CLP に準拠するための工業界に対するガイダンスは ECHA から提供されている 27

30 英国のヘルプデスク 14 では CLP の解釈 適用及び準拠方法に関する照会に対応している また 英国安全衛生庁は CLP の導入的な情報もホームページで提供している これは比較的簡易に作られており 概念と義務について基本的な紹介を行うことを目的としている このウェブサイト 15 を読むと より複雑で包括的な ECHA のガイダンスが理解しやすい 英国塗装連合では CLP に関する Webinar を開催している 16 また 旧法から CLP への変更を 職員 代理店 顧客等に通知するためのポスターも作成している 17 < ドイツ > BAuA では CLP ヘルプデスクは REACH-CLP-Biozid Helpdesk として用意されているが 18 詳細な説明ページの言語はドイツ語のみであった UBA では 2009 年に GHS に基づく分類 / ラベリング義務に関する文書を作成し (UBA, 2009) 19 PART II で旧法 (DSD/DPD) と新法 (CLP) の違いを説明している また 2010 年に CLP の運用について ステップ 1~5 に分けて説明した文書を作成している (UBA, 2010) 20 ドイツ化学工業協会のホームページに REACH 及び CLP 規則に関するページがあるが VCI 会員限定のページのため一般に閲覧できない < フランス > INERIS では Analyse, mesures, caractérisation, surveillance (Analysis, measurement, characterization, monitoring) のページから CLP に関する説明ページに進むことができる ここでは CLP を説明した動画へのリンクが貼られている 21 フランス化学工業協会では 2010 年に登録期限に関する文書が公表されている < デンマーク > デンマーク EPA ではホームページ 利害関係者との会合 キャンペーン 利害関係者組織との協力及び専門の CLP ヘルプデスクの設置を通じて周知活動が行われている 14 ukreachca@hse.gsi.gov.uk

31 < 欧州化学工業連盟 > CLP に関する Web サイトが開設されており 22 また 2013 年にフォーラムで CLP 規則と 2015 年の混合物表示義務期限に関する説明を行っている 23 < 欧州石油環境保全連盟 > 石油業界のために CLP 規則に基づいた石油系物質分類のための指針が出されている 24 < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 旧法から CLP ラベルへの変更に関する Web ページ CLP label changes & read the label toolkit を開設し 周知している 25 < 欧州塗料印刷インキ絵具工業会連合会 > 旧法ラベルから CLP ラベルへの 2015 年 6 月の期限を周知するための文書及び CLP/GHS 説明文書が公表されている 26 DSD/DPD 指令及び CLP 規則について産業界へ行った周知活動についてのまとめ DSD/DPD 指令詳細な普及 啓発活動 教育制度に関する情報は得られなかったが ヒアリング回答から 企業や産業界に対して各国レベルでのガイダンス作成等によって準拠すべき内容を周知したと考えられる CLP 規則産業界への周知に関しては ニュースレターを含めたインターネットでの情報発信の他 CLP 規則で設置が求められているヘルプデスク 利害関係者との会合 キャンペーン等での周知を行っている 動画 ( フランス及びデンマーク ) やクイズ ( デンマーク ) を用いたより分かりやすい解説を行っている国もあった December-2013/CLP%20regualtion%20and%20deadline%20for%20mixturew%20(M.%20J-Prinz %20-%20European%20Commission).pdf spx

32 また 欧州及び各国の産業団体では会員企業向けにホームページや文書での周知を行っている (2) DSD/DPD 指令及び CLP 規則について労働者へ行った周知活動について労働者に対して行った DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する周知活動について 調査結果を以下に示す [DSD/DPD 指令 ] < 欧州自動車工業会 > 98/24/EC 指令 ( 作業場での化学物質の危険からの労働者の健康と安全の保護に関する指令 ) ( 及びドイツの TRGS500) に従って 全ての企業の全ての作業現場に作業現場の説明 (instructions) を作成しなければならない ここには作業現場のリスク評価も含まれ SDS のチェックも必要となるが 労働者への SDS の単純な提供だけでは 明らかに不十分であり リスク評価を含む内容についての口頭での説明が必要である < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > DPD についての教育に関する局面は常に作業者教育の一部である [CLP 規則 ] < 欧州自動車工業会 > DSD/DPD 指令と同様の周知に加えて 具体的に以下の内容が求められている 分類 ラベル及びそのあとのリスク評価における変更の口頭説明 作業現場において影響がある場合には 個々の作業者への伝達義務 作業中の事故の場合 負傷した作業者の上司が説明義務を満たしていたかのチェック < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 主に ( 作業者用の ) リーフレットを用いて情報を広めてきた これらのリーフレットは労働者に直接的に働きかけているものではない 作業者の教育は個別企業の特異的な責任の範疇にあり そうした企業に対して情報を伝える < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > CLP 規則についての教育に関する局面は常に作業者教育の一部である CLP 規則について 追加の再教育の必要があり セクターの団体として メンバーに対して変更についての概要を提供している 30

33 DSD/DPD 指令及び CLP 規則について労働者へ行った周知活動についてのまとめ DSD/DPD 指令産業界では作業現場の説明の中にリスク評価も含まれており SDS のチェックや SDS の提供があるが SDS の提供だけでは不十分であり リスク評価を含む内容についての口頭説明が必要であるとの認識である CLP 規則 CLP 規則に関して 産業団体が行った周知活動としては リーフレット等でメンバー企業に対して情報を広めるというのが主な活動であった また それは労働者直接働きかけるものではなく あくまで労働者の教育は各企業の責任の範疇にあることから 産業団体としては企業への情報提供という位置付けである (3) DSD/DPD 指令及び CLP 規則について消費者へ行った周知活動について DSD/DPD 指令及び CLP 規則について消費者へどのような周知活動を行ったか ( 特に製品のラベル表示について ) また啓発活動において 経験に基づく危険有害性認知の影響をどのように考慮したかについての調査結果を以下に示す [DSD/DPD 指令 ] < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 製品を通じたコミュニケーションのみ行った [CLP 規則 ] <ECHA> ECHA は消費者及び化学物質表示に関する調査を行っており The Communication on the safe use of chemicals: Study on the Communication of Information to the General Public でのサマリーレポートを確認できる 27 このレポートにおける詳細な調査の取りまとめは SPECIAL EUROBAROMETER 360 Consumer understanding of labels and the safe use of chemicals で確認できる 28 < 英国 > ピクトグラムは有害性の記述に付随している これらは有害性の本質を表している 使用上の注意の記述もある これらは安全な使用のための注意を与えている 警告文は簡潔であり 消費者にとって一般的に理解できるものである

34 目の不自由な消費者のために CLP 規則では特定の有害化学物質の包装に危険の触覚警告を求めている これは有害化学物質が入っていることを消費者に気づかせるような包装の外側に表示する立体的なシンボルである 英国安全衛生庁のホームページで消費者 ( 職業消費及び一般消費者 ) に向けた非常に簡潔な説明が記載されている 一般消費者に向けた記載は容量が少なく また リンクされたサイトやページは専門性が高いため 詳細な情報については 同ページにも記載されているように 取引基準官への問合せが必要と考えられる 英国化学物質ハザードコミュニケーション協会では 名刺サイズの携帯できるカード (GHS Memocard) を配布しており 29 英国民であれば 返信用封筒を送付すれば カードを受け取ることができる < フランス > フランス消費者総連盟では 2015 年 6 月 1 日のタイミングで シンボルマークに関 する説明サイトを公開し 30 旧法での表示と CLP での表示の対比を示している < デンマーク > デンマーク EPA のホームページでは クイズ形式でそれぞれのピクトグラムの意味を学ぶことができる 31 消費者に向けたキャンペーンでは 異なる情報チャンネル (TV コマーシャル 小売 nger-changement-de-pictogrammes

35 業者のウェブページ及び広告 消費者マガジン等 ) が用いられる さらに 知名度の高い人を大使に任命し message の伝達を促進している デンマーク消費者委員会のホームページでは シンボルマークに関する説明があり 詳細は規制当局が作成した PDF にリンクする仕組みとなっている また 独自に Kemi-wiki (Kemi は Chemical を意味する ) を作成し 少ないながらも身近な化学物質のうち 問題があると考えている物質について懸念の概要 どのような場所で使用されているのか 詳細情報を得るリンク先等の情報を発信している < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > CLP 規則が制定された際 製品をいつものように使用する代わりに消費者に情報を読むことを促すために 各メンバー国の言語でのリーフレットで働きかけを行った このリーフレットは消費者 (consumers) 向け 32 と 業者 (professional customers) 向け 33 の 2 種類を準備し ホームページからダウンロードできるようになっている ( 左 : 消費者向け 右 : 業者向け ) CLP 規則に基づき有害とラベルされる製品が増加したために 製品に変更はなく ( つまり 更に有害になったわけではない ) ラベルが変わっただけである と説明するための努力が行われた 認知度を向上させるために CLP クイズをホームページ上に立ち上げている 32 pdf

36 < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 製品を通じたコミュニケーション以外のコミュニケーションは行っていない < VeiligheidNL ( オランダの消費者団体 )> 化学物質による事故の多くは子供で起きており 子供への教育よりも 子供を保護するための親への教育の方が重要である との認識である 一般的に ラベルをチェックするのは事故が起こった 後 であり 前 ではない 事故が起こる前までは 親しみのある製品の有害性は認識しておらず 経験に基づく行動をしていることに問題がある 少なくとも 大切な情報に限定しなければ 情報が多すぎ 読まれない可能性がある また 文字情報よりもまずラベル ( マーク ) があった際に 読むという意識付けが必要かもしれない 経験に基づく行動を変えるために必要な点として 主に以下のようなことが挙げられる 環境への有害性を示すのがひとつのアイデアであるが 科学的なアドバイザーの判断があるにも関わらず 行動を変えるほどには 人々は一般的に環境について十分な注意を払っていない 親には子供を守りたいという心理があるため 子供に着目する 子供に着目したキャンペーンは2 年間継続している 大事なことのひとつに 子供は物事を違ったようにみる と言うことがある 例えば 大人がみれば洗剤 / クリーナー / ペイントでも 子供から見ると カラフルで 花が描かれていて おもちゃのように見えるということである 政府機関との共同プロジェクトによる新規シンボルの紹介やポスターの設置等 段階的に周知活動を行った 大人を対象とした新規キャンペーンとして ラベル宝くじ (Lavel lottery) を実施した この ラベル宝くじ は 10の異なる有害な製品の危険警句に この文章を見たら 1000ユーロもらえる というような表現を入れ スーパーの棚に戻して 消費者がこれらの商品を買えるようにしたVeiligheidNLのキャンペーンである しかし 1ヶ月経過しても反応はなく 予想どおり 人々がラベルを読んでいない証拠と考えた 次に 1ヶ月の間 10の商品で1000ユーロがもらえるチャンスがスーパーにあることを知らせるキャンペーンを始めた 例えば オランダのどこかで 今まさにあなたの家にあるかもしれない や 家にある家庭用品の危険警句のある製品を見つけ ラベルを読んで隠れた語句を見つけて1000ユーロもらおう という情報を ソーシャルメディアやテレビコマーシャルなどで拡散した このキャンペーンは 34

37 ニュースで取り上げられることもあった この結果 非常に多くの人々が危険有害なラベルのある家庭用品をチェックし 有害製品のラベルを実際に読んだ CLP 規則が適用されたはじめの年は 底に記載された有害性に関連したロゴが一緒に展示されていた DSD/DPDからCLP 規則に変わることを指摘する産業団体以外では VeiligheidNLだけが新たなシンボルを展示した しかし 2 年目には 消費者はシンボルのそのものの意味を知る必要がない ということから シンボルの下に書かれていたリスクの記載が消えた しかし 一度シンボルを認識してしまえば ラベルを読むはずである 危険を知らせるシンボルを見たら ラベルを読め である 産業団体は規制の変化 つまり 旧法からCLP 規則への変更点を中心に説明するが 実際に消費者が知りたいのは 変化ではなく 今どうなっているか である VeiligheidNL が実施したもうひとつのキャンペーンとして 若い親を怖がらせることなく 彼らのリスクの認知を向上させるために 子供たちへの実験を実施し その行動とそれを回避するための安全使用の推奨に関する情報提供を行った 実験は 子供たちの好奇心が家庭用化学物質によってどれほど刺激されるかを確認するために 子供たちに何もない部屋に置かれた家庭用化学物質とおもちゃのどちらかを選ばせた その結果 予想どおり 子供たちは家庭用化学物質に興味を示した 例えば 赤十字社のキャンペーンは 誤って漂白剤を飲んで泣き叫ぶ子供を見せたりしたが 親を怖がらせる映像を見せるだけで どうすればよいのかを伝えていなかった しかし 得られた映像 と 安全使用の推奨 をソーシャルメディアで提供するキャンペーンは成果を挙げた このことから どうすればよいか ( 安全使用の説明 ) と合わせて説明する 必要があることが分かる DSD/DPD 指令及び CLP 規則について消費者へ行った周知活動についてのまとめ DSD/DPD 指令産業団体としては製品を通じたコミュニケーション以外は行っていない CLP 規則デンマーク EPA は キャンペーンの際に複数のチャンネルを活用した情報発信や知名度の高い人を活用した情報伝達を行うとともに それぞれのピクトグラムの意味を学べるクイズページを設置している 産業団体が消費者へ行った周知活動としては 製品の ラベルを読む ことを促すために多言語でリーフレットを作成したほか 製品が有害になったわけではなく ラベルが変更されただけであること説明する努力した産業団体があった また CLP クイズをホームページに掲載し 認知度を向上させる努力を行っている フランスの消費者団体では 旧法表示と CLP 表示の比較を デンマークの消費者団体 35

38 では CLP 規則によるシンボルマークに関する説明や 身近な化学物質にある懸念やその使用場面等の情報配信が行われていた 消費者の経験に基づく行動を改善する試みとして VeiligheidNL が実施した取組みでは 単に危険 有害であることを伝えるだけではく どうすればよいのか という安全使用に関する説明と組み合わせて説明することが重要であった また 身の回りに危険有害な物質があることを認識してもらうためには 単純に 記載しています 読んでください と伝えるだけでなく ラベル宝くじのような方法を模索する必要があると考えられた (4) DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する学校教育プログラムについて DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する学校教育プログラムがあるか ある場合は どのような内容か ない場合は 化学物質の安全性という観点からの教育についてどのように考えるかについての調査結果を以下に示す [CLP 規則 ] < 英国 > イングランドの Department for Education s Programme of Study は 歳及び 歳での科学教育の一環として 健康と安全に対する注意を教育するように学校に対する法的要件を盛り込んでおり 学校はこの要件を安全な化学物質の取り扱いを含んでいるように解釈している 科学教育に対する支援は 地方自治体のコンソーシアムの支配下にある CLEAPSS という非政府組織によって提供される この組織は 教師 学生及び学校実験技術者を対象とした出版物を含む化学物質の安全性に関する一般的なガイダンスを作成している CLEAPSS は有害化学物質を扱うスタッフに対する訓練コースも提供している < デンマーク > CLP 規則に対する教育が公立学校で義務づけられているかどうかは デンマーク EPA としては認識していないが 一般的に 子供は健康有害性及び応急処置を幼稚園及び学校で学ぶ これには CLP のピクトグラムに関する知識も含まれる < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 入手可能な情報はないが 合成洗剤工業会の立場に関わらず 合成洗剤製品に関連した典型的な事故を防ぐには 学校では遅すぎる 毒物センター (poison centers 24 時間連絡が可能な キノコによる食中毒等を含む毒物を摂取した際連絡先であり 応急措置等の情報提供とともに 事故事例の収集が行われている公的機関 ) との常設しているフィードバックループによれば 多 36

39 くの事故は非常に小さな子供で起こっている そのため リスクに対する認知度の向上は 就学年齢よりも小さな子供がいる親に対して実施すべきである 認知度を向上させるために CLP クイズをホームページ上に立ち上げている < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > ハンガリーのプログラムについてのみ認識している (ECHA のニュースレターで紹介 ) DSD/DPD 指令及び CLP 規則に関する学校プログラムについてのまとめ CLP 規則英国及びデンマークのいずれも当局が直接的に関わることはなく 各国で定められた学校教育の一環として有害性等についての教育が行われている なお 英国については CLEAPSS という組織が化学物質の安全性に関する一般的なガイダンスを作成し 有害化学物質を扱うスタッフに対する訓練コースを提供している 産業団体は学校プログラムには関与していないが 学校での教育より リスクに対する認知度の向上は 就学年齢よりも小さな子供がいる親に対して実施すべきであるとの認識を持っている団体もある 37

40 4.3. DSD/DPD 指令及び CLP 規則導入時の課題及び解決策 (1) 産業界からの反対はあったのか? DSD/DPD 指令及び CLP 規則導入時に産業団体からの反対等があったか等についての調査結果を以下に示す < 欧州自動車工業会 > CLP に異論はないが GHS の適用が本当の意味での国際的に調和した分類になっていないことには落胆している ( 例えば EU ではある有害性カテゴリーで削除した有害性クラスを日本では採用している ) このことは 分類過程において異なる計算を要すことになる 特定の物質の調和分類も完全に異なっており ある法域 ( 例えば EU) から他の法域 ( 例えば米国や日本 ) に切りかえることはできない ( 例えば 硝酸やホルムアルデヒド ) 分類するために REACH では試験を要求し CLP ではそれがないという矛盾もある < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > CLP がより多くの成形品を有害であると分類してしまうという変更以外は DSD/DPD あるいは CLP に対して一般的な異論はない この点については 分類される製品数が増加することも 既に分類されている有害性レベルが上がることもある < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 連合会メンバーは分類及びラベルを全世界的なものとすることには敬意を払うが GHS が本当の意味で世界的ではなく 異なる地域で異なるように適用されている為 大きく落胆している 画家用絵具は小さな製品であり 全ての情報を載せる場所がないことも問題である DSD/DPD 指令及び CLP 規則導入時の産業界からの反対についてのまとめ DSD/DPD 指令及び CLP 規則について一般的には異論はないが GHS の適用が本当の意味での国際的な調和分類になっていない ( 各地域で異なる適用がされている ) ことに落胆しているというのが共通の意見であった (2) SDS 作成や CLP ラベル表示における課題について SDS 作成や CLP ラベル表示における課題とその解決策についての調査結果を以下に示す 38

41 < 欧州自動車工業会 > 自動車業界の会社は専門家を抱えており 提供される SDS やサプライヤーからの要望を取り扱え 文書を自ら改善することもできる 一般的には 主要な問題は 品質に係るもの 情報の不足 / 信頼性 あるいは GHS 分類にづいてサプライヤーとコミュニケーションを しなければならない ことである 通常 起こる全ての問題はサプライチェーンにおけるコミュニケーションで解決しなければならないが 経験的には 大きな自動車会社はサプライヤーに買い手の立場を行使することがある わずかずつではあるが SDS の品質は向上してきた < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 分類そのものが最も大きな課題である 算出方法 (DPD による分類の一般的な方法 ) のデメリットとしては 非常に保守的な方法で ( 有害性あり ) に分類される混合物数が増える 混合物の危険有害性の程度も増す ということが挙げられる 合成洗剤の場合 組成は異なるがその成分に大きな違いがないため 合成洗剤というセクターの場合には 共同で作成した一般的な組成についての reference formulations についての分類のデータベースを参照することで 分類の質を担保している 情報不足という問題点がある 具体的には 合成洗剤工業のメンバーはサプライチェーンの最も下層のダウンストリームユーザーである 時として サプライヤーが混合物の分類を供給することもあるが 多くのサプライヤーは規制の移行期限の直前になって分類やラベルに関する情報を伝えてきた そのため 情報がもらえない場合の準備が必要であった データの品質という問題点については 例えば CEFIC が実際に利用可能な SDS のチェックリストを提供している < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > CLP 規則では 旧法のときよりも多くの製品を分類する必要がある また 既に分類していた製品がさらに厳しい分類になった サプライヤーからの情報の到着が遅延 (2015 年 6 月の期限ギリギリになった ) した 濃度範囲の正しさについての問題点がある 情報の欠如 / 品質という問題点については 最近は品質が向上している 連合会メンバー特異的な問題としては 画家用絵具のラベルスペースが非常に限られていることが挙げられる 39

42 SDS 作成や CLP ラベル表示における課題についてのまとめ主な問題点としては 品質にかかわるもの 情報不足 / 信頼性 がある 問題点はサプライヤーとのコミュニケーションによって サプライチェーンの中で解決するべきであるというのが基本である 自動車業界のような比較的大きな業界では それぞれ専門家を抱えているため 基本的には各種の問題を解決できるようである 複数の産業団体では SDS の品質が向上していることを認識している (3) 産業界の課題解決に向けての支援について CLP 規則導入時に行った産業界への支援についての調査結果を以下に示す < 英国 > CLP 規則の認知及びその duty 及び obligation の遵守は工業界自身の責任である すでに述べたように ECHA はメンバー国との協力により CLP に関する詳細なガイダンスを作成している このガイダンスは一連の FAQ 及び各国ヘルプデスクによって提供される助言によってもサポートされている ECHA は活動的にガイダンスを推奨している CLP 2015 と呼ばれる最新のキャンペーンは 2015 年 6 月 1 日の DPD の撤廃と CLP の混合物への適用要求の認知度を高めるために行われた この情報は ECHA のウェブサイトで入手可能である < デンマーク > デンマーク環境保護庁では ウェブサイト 利害関係者との会合 キャンペーン 利害関係者組織との協力 及び専門の CLP ヘルプデスクの設置を通じて行われている 産業界の課題解決に向けての支援についてのまとめ CLP 規則の遵守は工業界自身の責任であるという認識であるが 規則導入時に ECHA がメンバー国との協力で詳細なガイダンスを作成し 各国ヘルプデスクとともに支援を行っている また DPD 指令の撤廃と CLP 規則の混合物への適用要求の認知度を高めるために CLP 2015 と呼ばれるキャンペーンで周知を行っている (4) ベストプラクティスの交換や共同訓練などの実施について ベストプラクティスの交換や共同訓練等を実施しているかについての調査結果を以下に示す 40

43 < 英国 > 英国安全衛生庁は CLP 及び GHS に興味がある工業界の利害関係者会合を主催し 工業界レベルで共同して取り組むよう後押ししている 化学物質ハザードコミュニケーション協会 (CHCS) は会員に対して幅広い訓練コースを開催し 会員が質問を挙げ意見交換できるディスカッションフォーラムを運営している 英国安全衛生庁は不定期の CHCS 協議会やワークショップに最新の CLP 規則の進展情報を提供するために講演者を派遣している < デンマーク > デンマーク商工会議所は 企業が情報を得てベストプラクティスが交換できる会合を用意している < 欧州自動車工業会 > 最低限必要な要件についてのセクター特異的なガイダンス文書を公表している 自動車産業の会社は通常大企業であり このようなトピックスに関連した専門家やスペシャリストがいるが サプライヤーはそれに比べて小さな会社でそのような専門性に欠けているため サプライヤーに対するトレーニングを実施した 自動車産業がサプライチェーンの川上を 教育 して 全体的に質の高いデータを受けとっている < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > ( 分類の ) 方向性を示すものとして使用する reference formulations の専門家による分類があり 自社の ( 類似の ) 組成のものと比較が行える 分類並びに皮膚及び眼に関する毒性データについてのセクターの知識を共有している メンバーに対してトレーニングも実施している 川下ユーザーの化学物質の協調グループでは フォーミュレーター産業用に SDS (SUMI) における暴露シナリオの取り扱い方のプラットフォームを提供している < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > フォーミュレーターの工業協会が川下ユーザーの化学物質の協調グループという意見交換フォーラムを構築した 川下ユーザーの化学物質の協調グループには フォーミュレーターを主とした最も重要な川下グループが含まれている 川下ユーザーの化学物質の協調グループは EU における より良い規則 イニシアティブでの研究 (studies) を容易にしようとしている 41

44 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会は混合物分類に関する内部ワークショップを開催している 川下ユーザーの化学物質の協調グループも同様に 混合物分類のワークショップを開催している ベストプラクティスの交換や共同訓練などの実施についてのまとめ CLP 規則の遵守は工業会や企業の責任であり 国が責任を持って行う立場にはない ということが共通の認識であり 企業や業界団体間での共同訓練等については 業界団体が各メンバーへトレーニング等を実施するのが一般的なようである 英国及びデンマークでは 当局がベストプラクティスの交換のための会合を提供している GHS や CLP 規則に詳しい専門家を有する大企業がそのような専門家を持たないサプライヤー ( 中小企業 ) に対してトレーニングを実施し 質を保持している例もあるようである (5) 消費者の危険有害性に対する経験に基づく仕組みについて消費者の危険有害性に対する経験に基づく仕組みをどのように考慮したか さらに 消費者に CLP ラベルのほか 危険有害性を伝えるために外見や包装についてどのような工夫をしているかについての調査結果を以下に示す < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 消費者は テキストを読むよりもアイコン / シンボルの方が素早く / 簡単であると認識している と結論し 2004 年に独立したラベリングシステムを構築し 合成洗剤業界の家庭用化学物質について CLP ラベルにさらに追加している CLP シンボルのような 有害性 のラベルに対して 開発したアイコンは 安全使用の方法 を示しており P 警句のようなものである アイコンの一例を示す 例えば 液体洗濯用カプセルのような特定の問題については 子供の手の届かない 42

45 ところに といった TV での宣伝等を通じて 有害性についての更なるコミュニケーションを行い 実施内容の改善を図るため 定期的に poison center からのフィードバックの収集を行っている < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 現時点での活動はないが 将来的に 安全使用 のシンボルの標準化を考えている ( 欧州石鹸洗剤工業連合会の 安全使用 シンボル参照 ) 消費者の危険有害性に対する経験に基づく仕組みについてのまとめ消費者に危険有害性を伝えるための努力については 欧州石鹸洗剤工業連合会は有害性ではなく 安全使用の方法 を伝えるための独自の絵表示を開発しており 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会も安全使用のためのシンボルを標準化しようと考えている なお 欧州石鹸洗剤工業連合会の安全使用方法の絵表示については ガイドラインも出されている evjan2014.pdf 43

46 4.4. SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組み等について本章では SDS 作成及びラベル表示の信頼性を担保するための欧州 (ECHA 英国 ドイツ フランス ) 産業界 及び 事業者から SDS 作成等を請け負っている専門機関 ( 以下 SDS 作成請負業者 ) 等の取り組みについての調査結果を示す (1) 企業で SDS CLP 表示を作成する際の手順 体制について 企業等における SDS や CLP 表示を作成する際の手順や体制ついて 以下に整理する < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 企業特異的な内容 と考えている < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 標準的な手順として 大量の情報の取り扱いにはソフトウェアを使用する 法規の変更による例外的な作業はピークに達したが 2020 年までは 定常 には戻らないと考えている REACH 文書の作成及び更新が 2018 年中旬まであり ある分類のデータが新しくなるあるいは変更されうるためである <SDS 作成請負業者 > SDS は専門的な適任者によって作成されていなければならない また 例え SDS を作成していなくとも サプライチェーンの各段階における SDS の正しさの責任はサプライヤーにある と認識している また SDS の作成者 ( 製造者 輸入者 サプライヤー等 ) に 有害性の分類又は有害ではない物質又は混合物だという主張 (claim) に責任がある SDS 作成請負業者の主な役割としては 1 SDS の作成 ( 分類 ラベル表示含む ) 2 作成された SDS のレビュー及び3 SDS 作成に係るコンサルティングがある ただし 実施しているサービス範囲は請負業者によって異なる SDS 作成に必要な情報 ( 例 ; 組成情報 ) の責任はクライアントにあり SDS 作成請負業者はその内容を用いて SDS を作成する SDS の作成については 大手企業の多くは内部部門がソフトウェア等を利用して作成し 中小企業や下請け企業が SDS 作成請負事業者等を利用している SDS の作成にソフトウェアを使用していない会社は コンサルタントへの問い合わせを行っている ソフトウェアの使用は 取引先の国の言語に SDS を翻訳するためにも不可欠なもので 使用されているソフトウェアの例としては ExESS ChemManager LISAM ChemGes 等があり クライアントの作成システムを使用している例もある ただし ソフトウェアの作成内容をそのまま採用するのではなく レビューを行い必要に応じた変更を行っている 44

47 異なるサプライヤーは 登録文書の結果に基づき同じ物質であっても異なる分類を使用又は提供する可能性がある と認識している 法律では 単一物質の分類を決定する責任は物質の製造者にあるため 異なるサプライヤーからの異なる分類を受入れなければならない もし分類が明らかに不十分あるいは間違いであると感じた場合には 我々がサプライヤーにケースバイケースでコンタクトする可能性がある 企業で SDS CLP 表示を作成する際の手順 体制についてのまとめ SDS の作成や GHS 分類の実施方法としては 欧州の場合 多言語対応という背景もあるため ソフトウェアを使用するのが一般的である ただし その結果をそのまま利用するのではなく 専門家レビューを行い 必要に応じた変更をするのが一般的なようである 社内でソフトウェアを持たない会社はコンサルタントを利用する また SDS 作成請負業者の認識として 法的に SDS の内容に責任を負うのは製造者 輸入者やサプライヤーであり 業者は彼らから提供された情報に基づいて 自らが整備した体制下で SDS を作成している というスタンスであった クライアントからの情報だけでなく 追加の情報調査を行う SDS 作成請負業者もある 単一成分の分類については 製造者に責任があるため 製造業者が異なれば同じ物質でも異なる分類を受け入れている 45

48 (2) 混合物の分類について 混合物の分類方法及び組成が簡単に入手できない場合の混合物 SDS 作成方法についての対応について 以下に整理する < 欧州自動車工業会 > ソフトウェアと専門家による評価を行っている ソフトウェアのみに依存すると 非常に保守的な結果となり 実行可能性からかけ離れた方法が時として提案され 労働者に係る法規が要求する作業現場での制限よりも厳しいものとなる 必要なことは以下のとおりである 100% となる成分を知ること ( 通常 サプライチェーンとのコミュニケーションで実現する 必要な場合には秘密保持契約をする ) 社内の物質データベース 提供される SDS の確認 ( ガイダンス文書及び社内データベースの活用 ) 複数段階 / サイクルのサプライチェーンとのコミュニケーションが必要となることがよくある また 教育 や中小企業のサプライヤーの質の改善が必要となることもよくある ただし 自動車産業において混合物の SDS を作成して提供するということは ほとんどない < 欧州石鹸洗剤工業連合会.> 企業特定の内容である 大きな会社は主に分類や SDS のためのソフトウェアシステムを使用し 更に合成洗剤業界の分類ネットワーク (Detergent industry classification network) 35 を使用する ただし 通常 日用品には関係がない < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > DSD 関連の分類に 社内用ソフトウェアを使用した会社がある 第三者はソフトウェアよりも高額であるため 第三者はほとんど使っていない 中小企業はソフトウェアに資金を投じなければならないが 小さな IT サプライヤーの使用につながり 低品質なアウトプットになるリスクがある 例えば 追加データがデータベースに反映されていない等である 通常 会社では生データや分類について入力する人材を確保している 組成に関する不十分な情報について 分類が重大なものでなければ 厳しい分類を使う ( 保守的な値 の使用 ) 分類が重大なものであれば サプライヤーに再度コンタクトする 毒性がわからない XX% の成分を含む について ユーザーにとって価値がないため 合理的な (reasonable) 情報ではない そ 35 合成洗剤等の場合 組成は異なるが その成分に大きな違いがないため 一般的な組成 (reference formulation) を専門家が分類した結果をセクターの中で共有している 46

49 のような文言からは ユーザーは安全な行動の結論を導けない 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会メンバーが実施する分類ではそのような文言は使用しない サプライヤーからの SDS でそのような文言を受け取ったら そのままやり過ごす <SDS 作成請負業者 > 混合物の分類にはソフトウェアを用いる業者とそうでない業者があった ソフトウェアを使用した場合でも 内容を確認する 通常 100% までの組成情報を得ることは非常に難しいと認識している 事業者によっては 信頼性のある分類ができないことをクライアントに伝える 混合物分類を行う際にクライアントに提供してもらう情報として以下が挙げられていた ( ただし 要求情報は事業者によって異なる ); 混合物の含有成分 ( インデックス番号や CAS 番号 EC 番号 濃度や濃度域 急性 / 慢性毒性 生態関連情報 )) 個別の物質が登録されている場合にはその情報 他のサプライヤーから受領した SDS ( 分類の参考にする ) 必要に応じて 混合物製造者との意見交換 もし 情報が提供されない場合には 残りの含有成分については 分類されない (not classified) 有害性はない と仮定する 分類の際にはワーストケースシナリオを使用している事業者もある チェコでは SDS 作成に利用したデータを補完し 秘匿情報として保健省 (Ministry of Health) に提出するという情報があった 全ての危険有害性成分がリストされていることが確実であれば 適切な分類が可能であり組成に関する情報の不足による影響はない 疑いがある場合 クライアントによる組成に関する必要な情報 あるいは有害でないことの証明 (declaration) の提供を求める業者もあった 混合物の分類についてのまとめ 混合物の分類を実施する際にもソフトウウェアを用いるのが一般的であり 混合物も含めて分類のために必要な情報 ( 特に組成情報等 ) は クライアントから提供される情報が最も重要であり それらの情報をクライアントに要求する 100% までの組成情報が得られない場合 分類を実施できないとする業者もあれば 情報が提供されない成分は 分類されない / 有害性はない と仮定し 既知成分でワーストケースシナリオによる分類を行う業者もある また ソフトウェアに十分な資金を投じることができない中小企業では低品質なアウトプットになるリスクがある 47

50 業界特異的なアプローチとして 例えば 欧州自動車工業会の場合 サプライチェーンが多様かつ複雑であり 中小企業も多く含むことから 川下となる自動車会社がセミナー等によるサプライチェーン教育を行っている 一方 欧州石鹸洗剤工業連合会の場合 取扱う製品の特性上 基本組成が概ね同じであることから一般的組成の分類結果を公表し 参照してもらえるような整備を実施している (3) 分類できない場合の理由の区別の必要性について CLP 規則で 分類できない (not classified) となる場合 情報がなく分類できない場合や十分な情報があっても 例えば LC50>5000 mg/kg のように分類区分に該当しないため分類できないケースがある このように 分類できない 場合には本質的に異なる理由が存在するがこのようなことが問題になるケースがあるか また 消費者製品にそのような情報を提供する必要性があるかについて調査した結果を以下に示す なお SDS には SDS の場合には データの不足によって有害性なしと分類される場合 対応するセクションにコメントをする必要がある (GHS Annex IV, A ) < 英国安全衛生庁 > 分類できない 2 つの理由の区別は SDS にのみ記載されるが これはリスク評価及びリスク管理措置に責任を持つ専門家を支援することを目的としているからである 一方 消費者はリスク評価を実施することは期待されない 関連するリスクを管理するための表示に対するシンプルかつ理解しやすい注意警告文に従うことが消費者にとって十分である insufficient data と insufficient investigation for data の現実的な違いは比較的軽微である 英国安全衛生庁は 同じ又は類似製品に対する異なる有害性表示について消費者から照会はほとんど受けていない この理由は 消費者製品に対する有害性表示の目的が有害可能性を警告するため 及び表示上の注意警告文に対して必要な注意を引くためだからであろう 特定のピクトグラム又は分類はわずかに異なるが 必要な注意は類似製品に対しては同じ可能性が高い もしも執行官が化学物質の分類が不適切であると懸念した場合 通常の執行の手配がなされる 小売りの場合 取引基準官 (Trading Standards Officers; 日本の県と同様の地方自治体に相当 ) が執行に対して責務を負う 非消費者製品又は化学物質の卸の場合 英国安全衛生庁の査察官が執行の責務を負う 詳細は以下のサイトで確認できる 36 < デンマーク環境保護庁 > 物質の分類を通知するとき 製造者又は輸入業者は各エンドポイントに対する 分類できない の理由を記述することを求めている その理由は例えば データ欠損 データ不確定 又は 確定的なデータだが分類には不十分 である 分類できな

51 い の理由の違いは ECHA に対する物質の分類通知のときに求められる 企業による分類の通知に含まれる情報は いずれの当局からの確認も検証も受けない <SDS 作成請負業者 > 分類できない 問題を明確にする必要性については 重要と考える業者と 重要ではないと考える事業者があった なお 異なる事業者間で分類が異なる事はあり得ると 業者は一般に考えている 重要と考える業者の理由には以下がある ; 消費者や作業者を保護するために 情報の不足により分類できないのか 十分に評価した上で分類されないのかを区別することは重要である 非常に大きな懸念を抱いており 安全サイドに立とうとすべきである 旧法の DSD 指令では分類における確実性のレベルを示す助けとして Annex VIIA レベルで申請されていない物質に 注意 : この物質は十分には試験されていない (Caution : Substance not fully tested) というフレーズが適用されていた 不十分な調査 / 不十分な試験は 情報がない (lack of information) と同じである このことは常に問題となっており 現在も問題である 重要ではないと考える事業者の理由には以下がある ; この種の区別は化学品を扱う産業又は専門家 (professional) に関連のある内容である 通常 消費者製品 ( 例 洗剤や化粧品 ) は ヒト健康へのリスクがないことを示すデータのフルセットが課される特定の法律でカバーされているため 消費者製品に関してこの種の懸念はないと考えている CLP 規則が正しく適用されていれば 物質の製造者が公衆によって使用される物質については十分な評価を行っているはずであるため 消費者において更なる懸念が出ることはないはずである 情報の欠落のため分類できない と表現したほうがよいだろうが ヨーロッパでは消費者製品のラベルをする際問題があるとは感じない これまで このことについて問題があったことはない 分類できない (not classified) とする際にも 以下のように事業者によって考えた異なる CLP 規則の AnnexVI REACH 登録情報 NVZ TSCA のような多くのデータベースに立ち戻っている 更なる検討なしに 単に 分類できない (not classified) と記している 有害性が未知の成分の量は水生生物への有害性のために SDS に記載しなければならない 全てのデータ / 情報が利用可能であることは法的な要求ではないことにも起因する 不十分な有害性データの場合 SDS においてより厳しい予防措置を推奨する可能性 49

52 もある 分類できない場合の理由の区別の必要性についてのまとめ <Authority> SDS はリスク評価及びリスク管理措置に責任を持つ専門家を支援する目的があることから データ欠損 及び 定義された有害性クラスに分類されない十分な情報がある (safer chemical) を区別する情報が SDS で提供される 一方 消費者はリスク評価を実施することを期待されておらず シンプルかつ理解しやすい注意警告文に従うことが消費者には十分と認識されていることから 消費者製品において分類できない理由を区別する必要性は低いと考えている <SDS 作成請負業者 > SDS 作成請負業者は 分類できない 問題を明確にする必要性について 重要と考える業者と 重要ではないと考える事業者があった なお 異なる事業者間で分類が異なる事はあり得ると 業者は一般に考えている 消費者製品における不十分な分類については 通常消費者向けの製品を扱わないこともあるためか そのような懸念はないという回答が多かった (4) 受け取った SDS を修正する必要がある場合について 上流から受け取った SDS の内容を修正する必要がある場合についての対応について 以下に整理する < 欧州自動車工業会 > サプライチェーンの川上にコミュニケーションする サプライヤーが協力的でない場合には 他のサプライヤーに変える可能性もある < 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会 > 輸入品にはわずかな情報しかないことがよくあり サプライチェーンのコミュニケーションが必要となる サプライチェーンのコミュニケーションで了解をとるか サプライヤーを変更する 受け取った SDS を修正する必要がある場合についてのまとめ 欧州の産業団体の回答では 買い手の立場から 協力が得られない場合 サプライヤーの変更と 現実的な対応がとられていた 50

53 (5) SDS 及び CLP/GHS 分類の信頼性の確保について 欧州の REACH 規則及び CLP 規則による SDS 作成に係る仕組みについては 2.1 を参照のこと <ECHA> EU 企業が REACH 規則 CLP 規則の執行を確実にするために 各加盟国から指名されたメンバーから構成され 企業の順守状況の査察を行うために ECHA に The Forum for Exchange of Information on Enforcement (Forum) が設置されている 2011 年 5 月から 2012 年 3 月までに Forum REACH-EN-FORCE 2 Project が行われ 川下ユーザーに位置づけられる企業に対して 使用されている物質の ( 予備 ) 登録状況 分類の届け SDS 整備状況等について査察が行われた Forum REACH-EN-FORCE 2 Project 査察結果 37 SDS の欠陥について具体的な内容の記載はなかったが SDS の各項目において評価された SDS の 11~18% で欠陥が見られている また 査察を受けた企業 (1181) の 68% で内部での SDS 作成体制があると答えており 19% が業者への委託 5% が部分的に整備している 5% が無回答 2% が必要とされていない との回答だった SDS 記載内容の品質 (REACH Annex II) に関する調査結果 SDS 項目評価された SDS 数欠陥数 (%) 項目 1: 物質 / 混合物及び会社情報 (11) 項目 2: 危険有害性の要約 (13) 項目 3: 組成及び成分情報 (14) 項目 8: ばく露防止及び保護措置 (18) 項目 15: 適用法令 (12) * 具体的な欠陥の内容については記載なし なお ECHA が提供している SDS 編纂に関わる支援については 2.5 SDS 編纂に関わる支援 を参照されたい < 英国安全衛生庁 > 企業は その SDS 又は分類が CLP 規則に準拠している 又は高品質であることを明確には保証できないが 化学物質の分類及び SDS の編集のいずれもが しかるべき担当者 によって実施されることが法的に求められている SDS 及び分類の品質を保証する責任は製品を上市する企業に課せられる 査察官は調査の過程で SDS 及び分類文書の品質を評価するだろう もしも どちらかが法律に準拠するには不十分な品質であると見なした場合 通常の執行オプションが可能である

54 英国安全衛生庁では SDS に関する Web ページ 38 も開設しており SDS の意義や利用目的について概要 更に REACH 及び化学物質分類等の WEB ページへのリンクや ECHA のガイダンス 39 さらには HSE が作成した SDS に関するリーフレット 40 のリンクが貼られている < 英国化学物質ハザードコミュニケーション協会 (CHCS)> CHCS は英国の衛生安全委員会事務局 (Health and Safety Executive) の支援を受けている協会で SDS 作成トレーニング講習を実施し 41 SDS に関する Forum の実施 42 無料の電子メールベースのディスカッショングループも開設されている さらに SDS ユーザーガイドも公開している 43 < ドイツ > 連邦労働社会省の雇用保護 労働医学研究所 (BAuA) では SDS に関する Web サイト 44 を開設しており 冒頭で SDS の意義や利用目的について説明するとともに SDS に関するトレーニングコースやセミナーの案内 SDS を作成するソフトウェアの紹介等も行っている < デンマーク環境保護庁 > CLP 所轄当局が規則を執行する 例えば 専用の執行キャンペーン及び当局に提供された非準拠の SDS や表示に関する情報を通じて執行される デンマーク環境保護庁の Chemicals Inspection が表示に関して執行し the Danish National Working Environment Authority ( デンマーク作業環境局 ) の Inspection が SDS に関して執行する CLP 規則では 分類 表示及び SDS を扱う企業の職員に求められる知識レベルに関して 正しい能力と十分な知識レベルを持つべきであると特に記述している 分類 表示及び SDS の点で CLP 規則に準拠するために必要な資源や時間がない小企業はプロのコンサルタントを利用することがあり もしも 小企業が企業内で知識や資源を持っていないときは デンマーク環境保護庁はこのようなコンサルタントを利用するアドバイスを行っている デンマーク環境保護庁の Web ページででサプライチェーンでの SDS の重要性を説明している Guidance on the compilation of safety data sheets, ver. 3.1 (2015);

55 < 欧州化学工業連盟 (CEFIC)> 2016 年 1 月に CEFIC は SDS のチェックリストを Web サイト 45 で公表した このチェックリストは SDS の品質を改善するための補助教材として提供されている 欧州石油環境保全連盟 (CONCAWE) 等と連名で 物質 ( 混合物は含まれない ) の extended SDS のサプライチェーンでの利用方法を記載した文書が出されており この文書の中で extended SDS のチェクリストが記載されている 46 < 欧州自動車工業会 > 欧州自動車工業会は通常 全てのメンバーにサプライヤーから提供される全ての SDS を確認するように助言している 必要があれば SDS を統合し ( たとえサプライヤーの分類と異なることになっても ) 内部配信する前に全て内部データベースに保存する 期限切れやオリジナルも保管する 欧州自動車工業会は 2015 年 7 月 川下ユーザーが SDS 記載内容の妥当性を確認するためのガイダンスとして REACH に関する自動車業界ガイドラインの付属書に Annex Q: Safety Data Sheet Compliance Checks が追加メンバーに対して決定木や助言を載せたガイダンス文書 47 を作成している (cf. Automotive Industry Guideline on REACH (AIG-REACH) Annex Q: Safety Data Sheet Compliance Check) この文書内では SDS 受領者は受け取った SDS の内容の妥当性について確認する責任があると記載されている 自動車業界の会社は専門家を抱えており 提供される SDS やサプライヤーからの要望を取り扱え 文書を自ら改善することもできる 通常 起こる問題全てはサプライチェーンにおけるコミュニケーションで解決しなければならない 経験的には 大きな自動車会社はサプライヤーに買い手の立場を行使する 長いサプライチェーンの末端の川下ユーザーにとっては受け取る SDS は全体的に貧弱なものであるが わずかながらも SDS 品質は向上してきた < 欧州塗料印刷インキ絵具工業会連合会 > 一般論としては ソフトウェアに依存している しかし IT システム提供者について調査する必要がある ( 例 ; 物質データの更新や ( システム ) 仕様の変更等 ) pdf 47 df 53

56 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会では 2010 年に SDS 作成ガイダンス 48 を公表した以降は 新たなガイドラインは作成していない 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会では法文 ECHA のガイダンス 欧州塗料印刷インキ絵具工業連合会によるセクター特異的な説明を用いている 品質の一貫性は ( 経験に基づく ) 献身的なスタッフの活用でも保証している 原則として データソースや作成者に依らず SDS を公開するするサプライチェーンの各メンバーは法的に内容に責任を負う フォーミュレータービジネスの特異的な状況はビジネス関係に依存する 商標変更 の場合 ( 組成はフォーミュレーターのノウハウであり 商標変更 / ラベル変更だけする会社 ); 商標変更会社は単に SDS とラベルを引き継ぐだけである 実施許可を受けた (licensed) 製造の場合 ; 要求者 (requester) は問題となる実際の製造者に情報を提供する <SDS 作成請負業者 > 法的要求以外の取組みによる信頼性確保の取組みとして 以下の回答があった SDS はクライアントから受領したデータで作成しており クライアントとの契約において クライアントが提供した情報に基づいて SDS/ ラベルを作成することが明記されている そのため 情報の不足による責任は彼ら ( クライアント ) にある クライアントが名称変更の保証あるいは組成の確定をしなければならない等 クライアントから受領するデータに依存する スタッフが SDS の作成及び CLP/GHS 分類ができる関連あるトレーニングを確実に受けられるようにしている いくつかの会社では REACH や CLP 要求を彼らの ISO システム ( 品質 / 環境 /HS) の中に組み込んでいる 経験 知識等の専門性がある サービス提供会社として SDS にある情報についていかなる責任も負わない SDS 及び CLP/GHS 分類の信頼性の確保についてのまとめ 各国当局では SDS の意義や利用目的についての説明ページが用意されているが 外部サイトへのリンクによって SDS に対する詳細な情報を得る場合も多い 英国では国が

57 支援する協会 ( 化学物質ハザードコミュニケーション協会 ) において CLP 規則や SDS のトレーニング講習等が行われており ドイツ BAuA 49 では SDS に関するトレーニングコースやセミナー SDS 作成のコンサルティング SDS に係る情報が得られる試験機関 SDS 作成用ソフトの紹介等を行っいる また デンマークでは 小企業のように分類 表示及び SDS の編集に十分な知識や資源がない企業に対して コンサルタントを利用するアドバイスを行っている 産業団体では SDS チェックリストや SDS 作成ガイダンス等の文書が発行され SDS 及び CLP/GHS 分類の信頼性の確保のための取組みが行われている また 欧州自動車工業会では全てのメンバーにサプライヤーから供給される全ての SDS を確認するよう助言するなど 自動車業界のサプライチェーンの中で質を保つような活動をしている SDS 作成請負業者はクライアントから提供された情報に基づき SDS 作成等を実施するため 作成された SDS 及びラベルに関する責任はクライアントにあるという意見が大半であった SDS 作成企業として スタッフへの SDS 作成及び CLP/GHS 分類に関する訓練機会の提供や ISO 認証による品質保証の努力を行っている業者もあった (6) SDS/ ラベル認証システム及び教育 / 資格制度について < 英国安全衛生庁 > 英国安全衛生庁は SDS 表示又は化学物質分類を保証するいかなる教育 認定システムの提供又は承認もしていない しかるべき担当者が SDS の編集並びに化学物質の分類及び表示を行うことで 供給者が保証する責務がある < デンマーク環境保護庁 > SDS/ 有害性表示に対する公的な認証はない との回答であった < 欧州自動車工業会 > 既存の認証プログラム / システムについての情報はない 品質を考えた場合 (REACH で要求されている ) competent person を認証するというのはよい考えだろう ECHA が法的拘束力はないガイダンスに必要な能力についての詳細な説明をしているが 法律には Competent person について詳述されていない ただし 認証システムの導入はコスト 手間等のあらゆる側面から考えて過大である 将来的に SDS の品質を向上させるためにできることは 能力の試験 / テストの導入だろう ( ドイツでは化学物質を取り扱うために 専門知識検査 が必要である ) 49 BAuA; 連邦労働社会省の雇用保護 労働医学研究所 55

58 < 欧州石鹸洗剤工業連合会 > 承認システムはないが では品質を確かにするために混合物の参照となる分類を提供している には Classification Expert と呼ばれる教育システムがあり CLP 規則及びセクター特異的な適用に関するトレーニングを実施している ( トレーニングの名称として Classification Expert と呼ばれており 称号を与えている あるいは Classification Expert を保証しているかは不明 ) <SDS 作成請負事業者 > 得られた回答において 主要国における公的プログラムやシステムはないとの回答であった ただし トルコの KKDIK 規則 ( トルコ REACH) では SDS 作成者の能力を認証する法的要求があるため 政府による認証がある SDS 作成コースに合格しなければならない との情報があった なお ドイツでは いくつかの内部 / 外部訓練 50 があるとの情報があった SDS は執行当局 (enforcement authorities) によって確認を受けることがある [ 認証システムへの意見 ] 同じ物質をカバーする異なる製造者からの SDS の場合 その内容は登録文書や暴露シナリオによって異なる可能性があることから ( その正しさを確認することは ) 非常に労力を要することになる 他にも 認証は容易ではないとの複数の意見があった 認証システムは SDS やラベルの品質を良くする助けになり SDS/ ラベル及び組織により焦点を当てた評価において執行当局の助けにもなるとの肯定的意見は少数であった SDS/ ラベル認証システム及び教育 / 資格制度についてのまとめトルコでは トルコ政府による SDS 作成の認証システムがあるようであるが 他の国々では公的に保証 / 認証するシステムは存在せず REACH 規則のとおり 実際に分類 表示及び SDS を扱う担当者がしかるべき知識及び能力を有していることを前提として CLP 規則が執行されている SDS 作成者について法的要求があることから 人材の資格制度の可能性については肯定的な意見があった 一方 SDS の認証システムの可能性については 実際の承認の難しさや 承認対象となる SDS の数の多さから否定的な意見が多かった

59 (7) その他信頼性確保のための取り組みについて [ 商品ベースでは組成を変えず 名称を変えるだけの場合 ] <SDS 作成請負事業者 > SDS 作成請負事業者からは以下の回答があった 同一 ( の中身 ) であるが 異なる名称が付与された製品の場合 最初の / マスター製品の情報を引き受け マスター ( の情報 ) をマスター以下の製品に合わせて変更する 組成を変えずに商品の名称のみ変更している場合があっても 川上サプライヤーが提供する全ての情報をレビューし確認する 組成を変えずに名称のみを変更する場合 我々は サプライヤーに提供された情報を使用する 組成を変えず 名称を変えているだけの流通業者はそれ以上のことは行っていない 商品ベースでは組成を変えず 名称を変えるだけの場合についてのまとめ SDS 作成請負事業者からの回答では サプライヤーから提供された情報を使用するとの回答が主であり 内容をレビューすると回答した業者は少数であった 4.5. ラベルに関する裁判 / クレーム例 < 英国安全衛生庁 > CLP 規則に関連する claims, complaints or court cases はいずれも認識していない < デンマーク > 以前 当局が同意しなかった産業界で分類されたある製品 ( 混合物 ) の分類に関する裁判の例がある < ドイツ > ドイツにおいて 以下の 3 件のラベルに関する裁判例がある 判例 1 申立人 : 当局 被申立人 : メーカー 対象製品 : 洗浄剤 申し立て内容 : 間違ったラベル付けによる罰金とラベルの修正 概要 : メーカーの販売している洗浄剤にはオレンジ油が 5% 含まれている オレンジ油 ( 精油 ) の主成分はリモネンである ( 約 90%) リモネンは DSD 指令で R50/53(N) 水生生物に猛毒性 水生環境中で長期の悪影響を及ぼすおそれがある 及び R43(Xi) 皮膚と接触すると感作を引き起こすおそれがある に分類される 後の CLP 57

60 規則でも Annex 3 の調和分類が適用される 化学物質規制法 (ChemG) でも有害調剤に該当しラベル付けが必要である メーカーは 当該製品は 他社のオレンジ油での生分解性試験 ( 当該製品に含まれるオレンジ油とは異なる ) の結果をもとに 環境に対する有害性はない ( のでラベルの必要はない ) と主張している 判決 : メーカーの主張は一切認められず 分類表示の修正と罰金命令が下された ( 上訴は却下された ) 判例 2 申立人 : 当局 被申立人 : イタリア製品の販売代理店 対象製品 : 洗浄ローション 申し立て内容 : 販売停止 概要 : キャラメル チョコレート及び果実のフレーバーの洗浄ローションは子供や高齢者に有害である 製品は食品のような匂いを発し また 簡単に開封することができ 界面活性剤の含有量が高いので非常に有害である 飲み込んだ場合は非常に危険で 1990 年から 2007 年にドイツでは 17 人の高齢者が含有製品を誤って飲み込んだ後に死亡している 製品の全面には食品の写真が表示されており ドイツ語での警告文がない ( イタリア製品のため ) 製品の背面にはドイツ語を含む幾つかの言語で 外部使用 子供の手の届かないところに 飲まない 等の警告文がある 市場から全ての対象製品を撤去するようにという申し立て 判決 : 市場からの回収と販売停止命令判例 3 申立人 : 当局 被申立人 : メーカー 対象製品 : 天然塗料及びエコ製品 申し立て内容 : 間違ったラベルの修正 概要 : 天然塗料やその他のエコ製品では溶媒としてオレンジ油を使用している オレンジ油はリモネンを含み ( 約 90%) リモネンは DSD で R50/53(N) 水生生物に猛毒性 水生環境中で長期の悪影響を及ぼすおそれがある 及び R43(Xi) 皮膚と接触すると感作を引き起こすおそれがある に分類される メーカーは 当該製品は 他社のオレンジ油での生分解性試験 ( 当該製品に含まれるオレンジ油とは異なる ) の結果をもとに 環境に対する有害性はない ( のでラベルの必要はない ) と主張しているが 本試験は DSD で要求されている 3 生物種で実施していないなど 十分な試験ではない 判決 : ラベルの修正命令 58

61 5. 日本への適用における課題の検討 ( 解決策の提案 ) 5.1. 日本で消費者用調剤製品に GHS を導入する際の消費者への教育 啓発活動日本において消費者用調剤製品に GHS を導入する際の消費者への教育 啓発活動の観点から 必要と考えられる提案について以下にまとめた (1) ラベル表示があることの認識率を上げ 身の回りに危険な製品があることを認知してもらうための活動 (2) 特に安全な取り扱いを留意すべきサインとして認識されるような表示の特定 (3) 特に注意すべき消費者層の特定 ( 例 ; 子供の保護 ) と特定した層への有効な啓発活動の特定 ( 例 ; 親への教育 啓発等 ) 平成 26 年度委託調査において GHS を消費者製品へ導入することのメリットとして 消費者側に危険有害性を知ることができる 商品選択の幅が広がる等が挙げられたが 一方で 危険有害性情報そのものより使用方法や応急処置等の注意事項の方が重要であると認識されていること GHS が十分に認知されていないことから 誤認や消費者の不安感の増加等が懸念されるため 消費者の教育 啓発活動が必要であることが指摘された 欧州においては 消費者がリスク評価を実施するわけではないため GHS ラベルの意味を伝えるというより 有害可能性を警告し 表示されている注意警告文に注意を引く意味があると考えている このことは 平成 26 年度委託調査で使用方法や応急処置等の注意事項の方が重要と認識されていることと共通している このような効果を挙げるためには GHS ラベルの意味を伝える以上に ラベル上で懸念されている危険性を回避するために必要な対応が必要であり その内容が商品には記載され 記載されている通りの使用が重要であることを消費者に喚起する必要があると考えられる そのための具体的な方法として (1) については 消費者に広く認知されている媒体 ( 例 ; テレビ ソーシャルメディア等 ) 等を通じたアピール活動である ( オランダのケースでは賞金をかけており ラベルを見る動機付けをサポートする発想も必要 ) (2) としては 消費者に具体的なアクションを促すひとつの選択肢として 特に留意すべき表示を特定し 当該表示がある場合 特に慎重に安全な取り扱いを見てもらう啓発が有効と考えられる 上記の (1) 及び (2) を行う際 全ての消費者層に平等に教育を提供する機会を設けることも重要であるが (3) として 特に消費者用調剤製品での事故が多い消費者層の特定やその消費者層に特化した啓発活動等が必要と考えられる その際には 通常は想定しないシナリオが存在しえること ( 例 ; 大人には洗剤に見えても 子供にはおもちゃに見える ) ことを喚起しつつ どのように対策すればよいのか ( 例 ; 子供の手の届かないところに置く ) のような取組みが望ましいと考えられる また 具体的な啓発を行う手段として 特定した消費者層が集まりやすい場所 ( 例 ; 子供をもつ親の場合 定期健診の場 子供関連製品の販売エリア等 ) へのポスターの掲示やソーシャルメディア等を通じたインターネット上の情報 59

62 発信が考えられる 5.2. 日本の事業者が SDS 作成等で苦慮している点への支援策 SDS 作成者への教育 SDS 作成者が受けるべき教育の策定 REACH 規則では SDS を作成する人物について Compentent person に言及しているが 日本ではこのような考え方は導入されていない この考えの最も重要な点は SDS 作成者に教育を受けさせることを義務付けていることである そこで 我が国においても SDS 作成者が受けるべき教育について明らかにすることが必要と考えられる ( 例えば 熟知しておくべき法規 SDS 作成についての法的義務等 ) このことにより SDS 作成者が適切な教育をうけることができ SDS 作成時で苦慮する多くの問題が解決されることが期待される SDS の信頼性の担保 SDS についての適切な教育を受けた者による SDS の作成 SDS 作成について適切な教育を受けた者が SDS を作成することで SDS そのものの信頼性が担保されると考えられる 国際的に合意された分類についての検討現在 国内で SDS を作成する企業の多くが NITE から公開されている分類結果を参照しているが この分類結果はあくまで参考分類であり 国内で承認された分類ではない このことから 企業が個別に分類する現行制度では 同一物質であっても異なる分類結果になりえる 例えば 同じ有害性のデータを用いても 同じ分類結果にならないことは OECD で実施されたパイロットプロジェクトでも証明されている まして 分類のために用いる情報源が異なれば 企業間で分類結果が異なることは自明である また 分類及び表示の内容の信頼性については 1 適切な情報収集が行われたのかという点と2 得られた情報と分類指針に基づき適切に分類が行われたのかという点のふたつの側面の信頼性がある 特に 適切な情報収集が行われたのか という点については その適切さを判断すること自体が困難である しかし 欧州のように承認された分類結果があることで 分類結果の信頼性を担保できるとともに 分類に伴う事業者の負担の軽減につながる 現在 国連レベルでも調和した分類の必要性 実現性についての検討が行われているため これらの動向に注視するとともに 協調した取り組みについて検討を行う必要があると考えられる 上記アプローチについては 単一成分について特に有効であるが 混合物について 60

63 も 個別成分の分類が明確となり 組成情報が十分に得られているのであれば 適切な教育を受けた担当者が SDS を作成することによりその信頼性は向上できるものと考えられる 国内サプライチェーンでの SDS 作成における役割 国内サプライチェーンでの SDS 作成における役割の明確化欧州の制度では サプライチェーンの全てのプレイヤーが SDS の内容に責任を追っていることが明確に示されており サプライチェーン間で SDS の品質を向上させる枠組みも設けられている 少なくとも 国内においては 川上のみに責任があるとの誤認があると考えられること サプライチェーンの各プレイヤーの役割について国が明確する必要があると考えられる 役割が明確になることで サプライチェーン間のコミュニケーションが円滑になり 例えば 混合物の組成情報の伝達についても 事業者が自らの役割を認識することで 自らの状況にあった伝達方法を自主的に模索することが期待できる 61

64 6. まとめ 1 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状調査欧州では CLP 規則制定以前から DSD/DPD 指令において商品の包装とラベル表示の規制を行ってきており DSD/DPD 指令においても有害性に関する各種のシンボルマークが使用され消費者製品のラベルに広く使われてきたことから CLP 規則によりシンボルマークが GHS の絵表示に変わることでの大きな混乱はないようである しかし ECHA が実施した CLP 絵表示に対する一般公衆の知識と理解に関する調査結果では CLP ラベルは一般公衆にはほとんど理解されておらず いくつかの絵表示だけが実際に意図するところを理解されており 誤解が存在することが明らかになった このことから 日本で CLP 絵表示を消費者製品へ導入した場合 国民が絵表示を正しく理解できない事態が生じることがないようにするための工夫が必要である 日本における消費者用製品への GHS 導入については 平成 26 年度委託事業 消費者用調剤製品等使用の安全確保における規制とラベル表示に関する調査 (H26 年度調査 ) において 消費者側に危険有害性を知ることができる 商品選択の幅が広がるといったメリットがある一方で 危険有害性情報そのものより使用方法や応急処置等の注意事項の方が重要であると認識されていること GHS が十分に認知されていないことから 誤認や消費者の不安感の増加等が懸念されるため 消費者の教育 啓発活動が必要であることが指摘されている 今回の調査で 消費者に対する普及啓発活動を実施していたのはデンマークで 消費者に対して複数のチャンネルを活用した情報発信や知名度の高い人を活用した情報伝達を行っている また オランダの消費者への具体的活動を実施している NGO 団体では 消費者の経験に基づく行動を改善するための試みとして 子供と大人それぞれを対象としたキャンペーンを実施している これらの取り組みから 単に危険 有害であることを伝えるだけではなく どうすればよいのか という安全使用に関する説明と組み合わせて説明することが重要であった また 身の回りに危険有害な物質があることを認識してもらうためには 単純に 記載しています 読んでください と伝えるだけでなく ラベル宝くじのような消費者が興味を持つような方法を模索する必要があると考えられた 消費者に対しては 安全な使用方法 を伝えることが大事であり 絵表示があればラベルを読む という点については平成 26 年度調査で消費者団体から出た意見と一致している この点に関しては 産業団体 ( 欧州石鹸洗剤工業連合会 ) が CLP 規則の 有害性 ラベルに対して 安全使用の方法 の絵表示を開発し CLP ラベルに追記している 日本においても 消費者製品に CLP 絵表示を導入する場合には 安全な使用方法 を伝える絵表示を併記して消費者の具体的な行動につながるように工夫することが重要であると考えられる CLP 規則に関する学校教育プログラムについては 英国及びデンマークのいずれも当局が直接的に関わることはなく 各国で定められた学校教育 ( 幼稚園 小中学校 ) の一環として有害性等についての教育が行われている これには CLP 規則の絵表示に関する知識も 62

65 含まれている なお 英国については CLEAPSS という組織が化学物質の安全性に関する一般的なガイダンスを作成し 有害化学物質を扱うスタッフに対する訓練コースを提供している 産業団体 ( 欧州石鹸洗剤工業連合会 ) の意見としては 合成洗剤製品に関連した典型的な事故を防ぐには学校教育では遅すぎる 多くの事故は小さな子供で起こっているため就学年齢よりも小さな子供を持つ親に対した教育を実施すべきであるとしている これはオランダの NGO 団体でも同様の意見であった 2 SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組みについて欧州では 企業でも SDS 作成請負業者でも SDS 及びラベルを作成する際にはソフトウェアを使用するのが一般的である SDS 及び CLP/GHS 分類の信頼性確保については 公的に保証 / 認証するシステムは今回調査したいずれの国でも存在せず CLP 規則のとおり 実際に分類 表示及び SDS を扱う担当者がしかるべき知識及び能力を有していることを前提として CLP 規則が執行されている 英国では CLP 及び SDS 作成の訓練コースを化学物質ハザードコミュニケーション協会が提供している また デンマークでは 小企業のように分類 表示及び SDS の編集に十分な知識や資源がない企業に対して コンサルタントを利用するためにアドバイスを行っている 一方 EU 加盟国ではないが トルコでは政府による SDS 作成の認証システムがある このように EU では特に SDS やラベルを政府が承認するようなシステムはないが CLP 規則の中で SDS の信頼性を保つ仕組みがある (2 章参照 ) ため ある程度の質が保たれていると考えられる SDS 作成請負業者はクライアントから提供された情報に基づき SDS 作成等を実施するため 作成された SDS 及びラベルに関する責任はクライアントにある SDS 作成請負業者として スタッフを SDS 作成及び CLP/GHS 分類ができるように訓練したり ISO 認証により品質を保証したりする努力を行っている SDS 作成請負業者もあった 以上から 欧州では CLP 規則以前から DSD/DPD 指令により消費者製品に有害性ラベルが付けられている また REACH 規則 CLP 規則及び調和分類により 日本に比べて SDS 及び CLP ラベル作成のための法律的な基盤が整備されている 日本で消費者製品に GHS を導入する場合は消費者製品に有害性情報を載せるのは初めての試みであり REACH 規則や CLP 規則といった包括的な法律がないことが欧州との大きな違いである したがって 日本で消費者用製品に GHS を導入する際の消費者への教育 啓発活動としては 5. で提案した (1) ラベル表示があることの認識率を上げ 身の回りに危険な製品があることを認知してもらうための活動 (2) 特に安全な取扱いを見るべきサインとして認識してもらう表示の特定 (3) 特に注意すべき消費者層の特定と特定した層への有効な啓発活動の特定について関係省庁の連携のもと 長期的に取り組んでいく必要がある また 日本の SDS 作成時業者への支援策としては 5. に示したように SDS 作成者が受けるべき教育の策定 国際的に合意された分類についての検討及び国内サプライチェーン 63

66 での SDS 作成における役割の明確化を中心に 関係省庁連携のもと 取り組んでいく必要がある 以上 64

67 別添資料 1 別添資料 1 本調査の実施方法 別 1-1

68 別添資料 1 1. 本調査の実施方法本調査では 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状及び SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組み等について インターネットによる調査 電子メールによるアンケート調査及びヒアリング調査の 3 種類の方法で調査を行った 1.1. インターネットによる調査 ECHA 各国 ( イギリス ドイツ フランス デンマーク ) 当局 各産業団体及び各消費者団体の Web サイトに設定されている SEARCH エンジンを用いてキーワード検索を実施した キーワードは表 A-1 に示すものを各サイトでのヒット状況に応じて使用した また ヒット件数が多い場合には Chemical との and 検索を実施して絞込みを行った なお 英語サイトが用意されていない場合には Google 翻訳で翻訳した用語による検索を実施した 表 A-1 検索キーワード 英語 ドイツ語 フランス語 デンマーク語 CLP (Classification, labelling and packaging) : CLP OR "Classification, labelling and packaging" GHS (Globally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemicals) Label/labelling Etikett/Beschriftung étiquette / étiquetage mærke, etiket, skilt mærkning symbol(s)/pictogram(s) Symbol / Piktogramm Symbole / pictogramme Symbol / piktogram Classification Klassifikation Classification klassifikation Hazard communication Gefahrenkommunikatio Communication des Hazard kommunikation n risques SDS (safety data sheet) SVHC Chemical Chemical Chemical kemisk 1.2. 電子メールによるアンケート調査アンケート調査対象欧州における現状を調査するために 経済産業省の担当官と協議の上 各国当局 ( 表 A-2) 産業団体 ( 表 A-3) 消費者団体 ( 表 A-4) 及び SDS 作成請負業者 (40 社 ) を対象に 電子メールによるアンケート調査を行った なお 産業団体及び消費者団体への電子メールによるアンケート調査ではいずれの団体からも回答を得ることはできなかった 別 1-2

69 別添資料 1 表 A-2 電子メールによるアンケート調査対象 ( 各国当局 ) 国名 調査対象機関 英国 Health and Safety Executive (HSE) 英国安全衛生庁 Bundesanstalt für Arbeitsschutz und ドイツ Arbeitsmedizin (BAuA) ドイツ労働安全衛生研究所 Umweltbundesamt (UBA) ドイツ連邦環境庁 L'Institut National de l'environnement Industriel et フランス des Risques (INERIS) 国立産業環境リスク研究所 Ministory of Environment, Energy and the Sea 環境 エネルギー及び海洋省 デンマーク The Danish Environmental Protection Agency デンマーク環境保護庁 表 A-3 電子メールによるアンケート調査対象 ( 産業団体 ) 国名 調査対象機関 CEFIC (The European Chemical Industry Council) 欧州化学工業連盟 欧州 CONCAWE (THE OIL COMPANIES EUROPEAN ORGANIZATION FOR 欧州石油環境保全連盟 ENVIRONMENT, HEALTH AND SAFETY) CHCS (Chemical Hazards Communication 化学物質ハザードコミュニケ 英国 Society) ーション協会 CIA (Chemical Industries Association) 英国化学工業協会 BCF (British Coatings Federation) 英国塗装連合 ドイツ VCI (Verband der Chemischen Industrie e.v.) ドイツ化学工業協会 フランス UIC (Union des Industries Chimiques) フランス化学工業協会 表 A-4 電子メールによるアンケート調査対象 ( 消費者団体 ) 国名 調査対象機関 英国 CA (Consumers Association) 消費者協会 ドイツ VZBV (Der Verbraucherzentrale Bundesverband e.v.) 連邦消費者センター連盟 フランス UFC (Union Fédérale des Consommateurs) 消費者連盟 UFC ク ショワジール デンマーク DCC (The Danish Consumer Council) デンマーク消費者委員会 アンケート調査項目アンケート調査項目を表 A-5 に示した 別 1-3

70 別添資料 1 表 A-5 アンケート調査項目消費者団 SDS 作成番号質問各国当局産業団体体企業 I. DSD/DPD 指令及び CLP 規則の普及 啓発活動について 1. DSD/DPD 及び CLP について産業団体へどのような周知活動を行ったか? DSD/DPD 及び CLP について労働者へどのような周知活動を行ったか? DSD/DPD 及び CLP について消費者へどのような周知活動を行ったか ( 特に製品のラベル表示について )? - また 啓発活動において 経験に基づく危険有害性認知の影響をどのように考慮したか? 4. DSD/DPD 及び CLP に関する学校教育プログラムがあるか? ある場合は どのような内容か? ない場合は 化学物質の安全性という観点からの教育についてどのように考えるか? II. DSD/DPD 指令及び CLP 規則導入時の課題及び解決策 5. DSD/DPD 及び CLP 導入時 産業団体からの反対はなかったか? あった場合どのような内容か? 6. SDS 作成や CLP ラベル表示における課題はどのようなことか? また 課題をどのように解決するか? ( 企業秘密 情報の不足 信頼性に関する不安 GHS 分類に関する記載など ) 7. DSD/DPD 及び CLP 導入における産業団体の課題解決に向けて どのように支援したか? 別 1-4

71 別添資料 1 消費者団 SDS 作成番号質問各国当局産業団体体企業 8. ベストプラクティスの交換や 共同訓練など実施しているか? - - III. 表示のあり方 9. 消費者の危険有害性に対する経験に基づく仕組みをどのように考慮したか? [ 参照文献 ] ECHA (2012) Communication on the safe use of chemicals. Study on the Communication of Information to the General Public 大部分の人々は 製品に対する知識と 包装の文言や絵表示から得られる情報より も 経験により多く依存する別の感情的な仕組みに基づいて 家庭用化学製品の安全な使用と貯蔵を選択する したがって 普及啓発活動は このような 直感的に危険有害性を認知する過程を支援するような 感情的で経験に基づく仕組みを考慮に入れる必要がある また これらの行動は 一般市民に対し 実際に絵表示と注意書きを読む気にさせる必要がある 10. 消費者にラベル上の CLP ラベルのほか 危険有害性を伝えるために 外見や包装についてどのような工夫をしているか? IV. SDS 作成及び GHS 分類について 11. 一般的に 企業で SDS や CLP 表示を作成する際の手順や体制はどのようなものか? 混合物の分類は具体的にどのように実施しているのか? 組成が簡単に入手できない場合 どのように混合物の SDS 作成を扱っているのか? 分類できない には 情報が無い場合 と 十分な情報によって分類区分に該当しない (LC50 > 5000 mg/kg) 場合がある これらを区別する必要があると思うか? 消 - 別 1-5

72 別添資料 1 番号質問各国当局産業団体 費者製品への表示の際に問題になることはないか? 消費者団 体 SDS 作成 企業 また 十分な調査をせずに 分類できない にしている場合があるはずだが このよ うなケースに懸念を持っているか? また 消費者製品中の組成が同じであっても 製造者の努力に依存して 分類が異なることがある 消費者製品に不十分な分類を見つけたらどうしますか?( 分類の違いは消費者の商品選択に影響を与える可能性がある ) 14. 上流から受け取った SDS の内容を修正する必要があると考えるケースはあるか? もしある場合 どのようなアクションを取るか? 製品を輸入する場合 EU 域外から受け取った SDS が十分でなかったらどのようなアクションを取りますか? V. SDS 及び CLP/GHS 表示の信頼性について 15. 作成した SDS や CLP/GHS 分類の信頼性はどのように担保しているか? 上流からの製品を組成を変えずに製品名だけ変える場合などうしますか? サプライヤ ーから提供された SDS の情報をすべてそのまま使用しますか? もしそうであれば 責 任問題にどう対処しますか? - 混合物の分類の場合はどうですか? 別 1-6

73 別添資料 1 消費者団 SDS 作成番号質問各国当局産業団体体企業 16. SDS/ ラベルを証明するシステムやプログラムはあるか? ある場合 詳細を教えてください ( 誰がプログラムやシステムをとりしきっているか? 方法は?) もし No であれば そのようなプログラムやシステムは必要だと思うか? それはなぜか? - SDS 作成者や CLP/GHS 分類実施者の教育制度や資格制度はあるか? もしある場合 詳細を教えてほしい VI. 消費者による裁判やクレームについて 17. DSD/DPD 及び CLP に関して消費者による裁判やクレームの例はあるか? 18. DSD/DPD 及び CLP に関する消費者製品のテストなど実施しているか? ( 例えば GHS 分類が正しいかどうか等 ) 別 1-7

74 別添資料 ヒアリング調査ヒアリング対象欧州における現状について インターネット調査及びアンケート調査だけでは得られない情報を調査するために 現地ヒアリング調査を行った 調査対象は 経済産業省の担当官と協議の上 表 A-6 に示す 4 機関とした 国名 欧州 オランダ 表 A-6 ヒアリング調査対象機関 調査対象機関 ACEA (European Automobile Manufacturers Association) 欧州自動車工業会 A.I.S.E. (International Association for Soaps, Detergents and Maintenance Products) 欧州石鹸洗剤工業連合会 CEPE (The European Council of the Paint, 欧州塗料印刷インキ絵具工業 Printing Ink and Artists Colours Industry) 連合会 VeiligheidNL (Public Benefit Organisation for Safety) NGO for safety 別 1-8

75 別添資料 2 別添資料 2 インターネット調査結果 別 2-1

76 別添資料 2 1. 欧州 CLP 規則に基づく消費者用調剤製品に対する表示に関する現状調査結果 1.1. 普及 啓発活動 教育制度 ECHA ECHA は 産業界に対して技術的かつ科学的なガイダンス及びツールを提供し ヘルプデスクを設置してサポートを行っている 別 2-2

77 別添資料 2 各国当局 (1) 英国英国安全衛生庁のホームページの 化学物質の分類 のサイト ( で 目的に応じた CLP 規則に関する説明ページが用意されている このサイトでは 分類及び法制度 ( 旧法からの変更 他の化学物質関連法への影響 CLP の対象外となる化学物質等 ) に関して簡潔に説明されている それに加えて 製造者 輸入業者 川下ユーザ 卸業者 消費者 ( 職業消費及び消費者 ) 及び中小企業に向けた非常に簡潔な説明が記載されている それぞれのページに記載されている情報は多くはないが 異なる立場での CLP 規則への理解向上に務めていると考えられる なお 一般消費者に向けた記載は容量が少なく また リンクされたサイトやページは専門性が高いため 詳細な情報については 同ページにも記載されているように 取引基準官への問合せが必要と考えられる 別 2-3

78 別添資料 2 消費者向けページ さらに 表示については Hazard statements precautionary statements 及び signal words での記述例 ピクトグラム等が示されている CLP 規則で設置が求められているヘルプデスクのメール連絡先 (ukreachca@hse.gsi.gov.uk) は Resources のページに記載されている このページには ECHA RAC 国連 GHS 小委員会及び National Poisons Information Service へのリンクも貼られている 別 2-4

79 別添資料 2 (2) ドイツ BAuA では CLP ヘルプデスクは REACH-CLP-Biozid Helpdesk として用意されているが ( 詳細な説明ページの言語はドイツ語のみであった また 混合物については 以下のようなページで新しい CLP 規則での分類及び表示に関する段階的 (Identify Information Examine Data Evaluate Data Decide Classification and Labelling Review) な場面での説明が掲載されている UBA では Einstufung und Kennzeichnung von Chemikalien(Classification and Labelling of Chemicals) のページで 2009 年に GHS に基づく分類 / ラベリング義務に関する文書 (UBA, 2009; を作成し PART II で旧法 (DSD/DPD) と新法 (CLP) の違いを説明している また 2010 年に CLP の運用について ステップ 1 ~ 5 に分けて説明した文書 (UBA, 2010; を作成している 別 2-5

80 別添資料 2 (3) フランス INERIS では Analyse, mesures, caractérisation, surveillance ( Analysis, measurement, characterization, monitoring) のページから CLP に関する説明ページに進むことができる ここでは CLP を説明した動画へのリンクが貼られている 別 2-6

81 別添資料 2 動画 ( ヘルプデスクは INERIS 及び 環境 エネルギー及び海洋省 (Ministory of Environment, Energy and the Sea) 及び 労働 雇用 職業訓練及び社会対話省(Ministry of Lbour, Employment, Vocational Training and Social Dialogue) との共用サイトとして設置され 後者のふたつのサ 別 2-7

82 別添資料 2 イトはフランス語ページのみであった このヘルプデスクではアカウントを作成し ログインすることで問合せが可能となっている ヘルプデスク ( (4) デンマークデンマーク EPA(DKEPA) ではキャンペーンページで表示に関して注意喚起が行われている また 新表示の説明及び旧表示からの変更に関する文書 PDF へのリンクが貼られている ( さらに DKEPA のホームページに特徴的な面としては フランス INERIS と同様に動画を掲載しているほか クイズ形式でそれぞれのピクトグラムの意味を学べることが挙げられる ( キャンペーンページ 別 2-8

83 別添資料 2 動画 ( クイズのページ ( 別 2-9

84 別添資料 2 産業団体 (1) A.I.S.E.( 欧州石鹸洗剤工業連合会 ) 旧法から CLP ラベルへの変更に関する Web ページ CLP label changes & read the label toolkit が開設されている( changes-read-the-label-toolkit.aspx) また 消費者 (consumers) 向けと 業者 (professional customers) 向けの 2 種類のリーフレットを作成し 上記 Web ページからダウンロードできるようになっている ( 英語の他 トルコ語版もあり ) 消費者 (consumers) 向け : clp_consumer_final_version_oct2011.pdf 業者 (professional customers) 向け : 別 2-10

85 別添資料 2 さらに 旧法から CLP ラベルへの変更を消費者や業者へ伝えるための方法を記載したコミュニケーションガイドライン ( clp_aisecommunicationsguidelines_20oct2011.doc) もある また 認知度を向上させるために CLP クイズをホームページ上に立ち上げている ( 別 2-11

86 別添資料 2 (2) CHCS( 英国化学物質ハザードコミュニケーション協会 ) 名刺サイズの携帯できるカード (GHS Memocard) を配布している 英国民であれば 返信用封筒を送付すれば カードをもらうことができる (3) BCF( 英国塗装連合 ) CLP に関する Webinar を開催している ( また 旧法から CLP への変更を 職員 代理店 顧客等に通知するためのポスターも作成している ( 別 2-12

87 別添資料 2 さらに メンバーに対して変更についての概要を提供している 別 2-13

88 別 2-14 別添資料 2

89 別添資料 2 (4) CEPE CLP 規則についての教育に関する局面は常に作業者教育の一部である CLP 規則について 追加の再教育の必要がある 会社レベルでの事前の活性化プログラム ( 例 : デンマークの塗料会社である HEMPEL 社の Work Safely ( 安全に働こう ) のチラシ ( 図 4-1)) セクターの団体として CEPE はメンバーに対して変更についての概要を提供している (4.2.2(3)1)d) 参照 ) CEPE メンバーの同様の活動もある ( 例 ;British Coatings Federation(BCF 社のチラシ ( 図 4-2)) 別 2-15

90 別添資料 2 消費者団体 (1) フランスの消費者総連盟 (UFC) UFC は 2015 年 6 月 1 日のタイミングで シンボルマークに関する以下の説明サイトを公開し 旧法での表示と CLP での表示の対比を示している ( 中略 ) 別 2-16

91 別添資料 2 danger-changement-de-pictogrammes より引用 (2) デンマーク消費者委員会 (DCC; Danish consumer Council) DCC では 下記に示すようなシンボルマークに関する説明があり 詳細は規制当局が作成した PDF に飛ぶ仕組みとなっている また 独自に Kemi-wiki (Kemi は Chemical を意味する ) を作成し 少ないながらも身近な化学物質のうち 問題があると考えている物質について懸念の概要 どのような場所で使用されているのか 詳細情報を得るリンク先等の情報を発信している 別 2-17

92 別添資料 2 2. SDS 作成及びラベル表示の信頼性確保のための欧州の取り組みに関する調査結果 2.1. SDS/ ラベルの信頼性確保のための取り組み ECHA (1) Forum REACH-EN-FORCE 2 Project The Forum for Exchange of Information on Enforcement (Forum) は ECHA に設置された Forum で EU 企業が REACH 規則 CLP 規則の執行を確実にするために 各加盟国から指名されたメンバーから構成され 企業の順守状況の査察が行われている 2011 年 5 月から 2012 年 3 月までに行われた Forum REACH-EN-FORCE 2 Project では 川下ユーザーに位置づけられる企業に対して 使用されている物質の ( 予備 ) 登録状況 分類の届け SDS 整備状況等について査察が行われた 査察結果 ( から SDS の品質に関する部分を以下に抜粋する SDS の欠陥について具体的な内容の記載はなかったが SDS の各項目において評価された SDS の 11~18% で欠陥が見られている また 査察を受けた企業の 68% で内部での SDS 作成体制があると答えてている 査察を受けた企業数 :1181 SDS 記載内容の品質 (REACH Annex II) に関する調査結果 SDS 項目 評価された SDS 数 欠陥数 (%) 項目 1: 物質 / 混合物及び会社情報 (11) 項目 2: 危険有害性の要約 (13) 項目 3: 組成及び成分情報 (14) 項目 8: ばく露防止及び保護措置 (18) 項目 15: 適用法令 (12) * 具体的な欠陥の内容については記載なし SDS 作成体制があるか? 別 2-18

93 別添資料 2 各国当局 (1) 英国 Chemical safety data sheets のページ ( には SDS の意義や利用目的について概要が記載されており 詳細ページとして REACH 及び化学物質分類の WEB ページへのリンクが貼られている Chemical safety data sheets のページ ( 別 2-19

94 別添資料 2 さらに SDS の more information には SDS に関するリーフレット ( 及び ECHA が 2015 年 11 月に改訂発行したガイダンス (Guidance on the compilation of safety data sheets, ver. 3.1; へのリンクが貼られている なお リーフレットでは以下の項目について説明されている What is REACH? Do you need to provide a SDS? What information needs to be provided on a SDS? How and when should a SDS be provided? When should a SDS be updated? Confidentiality provisions Enforcement How will the CLP Regulation affect SDS? (2) ドイツ BAuA では Gefahrstoffe; hazardous substances から Sicherheitsdatenblatt(SDB Safety Data Sheet) のページへ進むことができる さらに そのページから 以下のトピックへ進むことができる 別 2-20

95 別添資料 2 Consultancies for the creation of safety data sheets Testing laboratories for the determination of physico-chemical properties Testing laboratories for the determination of toxicological and ecotoxicological properties Training courses and seminars on the topic "Safety Data Sheets" Pattern and blank forms Software for the creation of safety data sheets Links and literature UBA では REACH サイトに SDS に関連するページがあり 冒頭で SDS の意義や利用目的について説明が記載されている ( 別 2-21

96 別添資料 2 主に外部サイト (BAuA ECHA 等 ) の文書や SDS 関連ページへのリンクが貼られているが 古いページらしく リンク切れとなっているものもある (3) デンマーク デンマーク環境保護庁でサプライチェーンでの SDS の重要性を説明している Information i leverandørkæden:information in the supply chain 別 2-22

97 別 2-23 別添資料 2

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