著作権および商標 この文書には が所有権を持つ機密事項が含まれます この資料のいかなる部分も許 可無く複製 使用 公開することを固く禁じます 本書は の従業員および許可された 取引先だけに使用が認められています 本書で提供されたデータは正確で信頼性の高いものですが このデータの使用について株式会社

Similar documents
改版履歴 Rev. 日付作成者 Page 内容 /2/10 新規作成 /6/22 12 PIN アサイン表修正 10,11 モジュール仕様修正 /11/14 3 CONTENTS 修正 旧 6~9 開発ボードページ削除 ( 取説へ移行 )

著作権および商標 この文書には が所有権を持つ機密事項が含まれます この資料のいかなる部分も許 可無く複製 使用 公開することを固く禁じます 本書は の従業員および許可された 取引先だけに使用が認められています 本書で提供されたデータは正確で信頼性の高いものですが このデータの使用について株式会社

STM32F405VG 搭載 CPU 基板の仕様 V /10/14 STMicroelectronics 社製の Cortex-M4 ARM CPU STM32F405VGT6 を搭載した CPU 基板です 目次 1. 概要 CPU 基板のブロック図 C

特定小電力無線モジュール ES920LR LoRaWAN 仕様ソフトウェア説明書 Version 株式会社 EASEL

Wireless module selection guide

ETCB Manual

iCLR

AKI-PIC16F877A開発キット (Ver1

平成19年度・地球工学研究所の知的財産に関する報告会 - 資料集

データシート

目次 各装置仕様... 2 各部の名称... 3 簡易操作手順... 6 データフォーマット... 7 無線設定... 8 無線設定変更手順... 9 Ethernet 設定 HYBRID ROUTER の追加機能について 制限事項... 15

RM300 UHF RFID Reader Module _Quick Start Guide_V1.0

MPPC 用電源 C 高精度温度補償機能を内蔵した MPPC 用バイアス電源 C は MPPC (Multi-Pixel Photon Counter) を駆動するために最適化された高電圧電源です 最大で90 Vを出力することができます 温度変化を伴う環境においても M

UMB-CP2114 User's Manual

Armadillo-800 EVAリビジョン情報

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C CMOS リニアイメージセンサ S 等用 C は当社製 CMOSリニアイメージセンサ S 等用に開発された駆動回路です USB 2.0インターフェースを用いて C と PCを接続

, 0 ピンコネクタ (JTAG 接続 ) ピン配列コネクタ型番 SAMTEC 製 SHF-1-01-L-D-TH 表 0 ピンコネクタ (JTAG 接続 ) ピン配列 コネクタピン番号 CPU 信号名 備考 1 VTRef IO 電源 TMS 3 GND 4 TCLK 5 GND 6 TDO 7

製品仕様書 製品名 インターフェース基板 製品型番 TR3-IF-U1A 発行日 2016/4/1 仕様書番号 TDR-SPC-IF-U1A-102 Rev 1.02

KEIm-08SoMハードウェアマニュアル

オーナーズ マニュアル SolitonWave 1

電気的特性 (Ta=25 C) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位 読み出し周波数 * 3 fop khz ラインレート * Hz 変換ゲイン Gc ゲイン =2-5 - e-/adu トリガ出力電圧 Highレベル Vdd V -

フロントエンド IC 付光センサ S CR S CR 各種光量の検出に適した小型 APD Si APD とプリアンプを一体化した小型光デバイスです 外乱光の影響を低減するための DC フィードバック回路を内蔵していま す また 優れたノイズ特性 周波数特性を実現しています

p ss_kpic1094j03.indd

Raspberry Pi (Windows10 IoT Core) を使用したリーダ ライタの制御例 (UART 接続 ) 2018 年 12 月 18 日第 版 株式会社アートファイネックス

RS-422/485 ボード取扱説明書 RS-422/485 ボード取扱説明書 Revision 0.3 コアスタッフ株式会社技術部エンジニアリング課 Copyright 2009 Core Staff Co.,Ltd. All Rights Reserved - 1 of 17

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

開発環境構築ガイド

CommCheckerManual_Ver.1.0_.doc

Warp demo station manual

RS*232C信号絶縁ユニット

SP-1221 LIN I/F 基板 ユーザーズマニュアル 作成日 :2017 年 10 月 17 日

BluetoothLE 部 ( 無線部 ) 認証 国内電波法 : FCC:CWTUGMZ2AA CE:EN :EN 受信感度 -70dBm( 最大 ) 送信電力 +0dBm( 最大 ) 周波数 2402~2480MHz チャンネル間隔 2.0

Studuinoプログラミング環境

1. A/D 入力について分解能 12bit の A/D コンバータ入力です A/D 入力電圧とディジタル値との対応は理論上 入力電圧 0V : 0 入力電圧 +3V : 4095 です 実際はオフセットと傾きがあり ぴったりこの数値にはなりません 2. A/D 入力に使用する信号 STM32L_A

内容 1. APX-3302 の特長 APX-3312 から APX-3302 へ変更するためには 差分詳細 ハードウェア ハードウェア性能および仕様 ソフトウェア仕様および制限 Ini ファイルの設

目次 各装置仕様... 2 各部の名称... 4 電池交換手順... 6 ES920LRTH1 基本仕様... 7 PC 用モニタソフトウェア動作環境... 9 PC 用モニタソフトウェアインストール... 9 無線設定 無線設定変更手順 Ethernet 設定

CCD リニアイメージセンサ用駆動回路 C CCD リニアイメージセンサ (S11155/S ) 用 C は 当社製 CCDリニアイメージセンサ S11155/S 用に開発された駆動回路です S11155/S11156-

KEIm-25ヘッダーボードハードウェアマニュアル

920MHzLPWA無線モジュール IM920のご紹介

(Microsoft Word - ZigBee\226\263\220\374\203\202\203W\203\205\201[\203\213\202\314\221g\215\236\202\335\202\306\203e\203X\203g_layout_shiba3-yw.docx)

BP35A7仕様書

スマートメーター通信機能基本仕様に対する意見 について Ⅲ. 無線マルチホップネットワークのシステム概要 Ⅲ- 3. 通信ユニット概要ハードウェアアンテナについて 平成 24 年 4 月 20 日 三菱マテリアル株式会社電子材料事業カンパニーセラミックス工場電子デバイス開発センター 1

HDLトレーナーサンプルプログラム説明書

総合仕様

ACR38T-D1 技術仕様書 V1.08

NJU72501 チャージポンプ内蔵 圧電用スイッチングドライバ 概要 NJU72501はチャージポンプ回路を内蔵し 最大で3V 入力から 18Vppで圧電サウンダを駆動することができます このチャージポンプ回路には1 倍 2 倍 3 倍昇圧切り替え機能を備えており 圧電サウンダの音量を変更すること

開発環境構築ガイド

Microsoft PowerPoint - RL78G1E_スタータキットデモ手順_2012_1119修正版.pptx

RW-4040 導入説明書 Windows 7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

形式 :WL40W1-DS2 ワイヤレス I/O WL40 シリーズ 少点数入力ユニット (Modbus-RTU 透過型 920MHz 帯特定小電力無線局 ( 子機 ) I/O 一体形 ディストリビュータ入力 2 点 ) /Q: あり ( オプション仕様より別途ご指定下さい ) オプション仕様 コー

RW-5100 導入説明書 Windows7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

NJM78L00S 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78L00S は Io=100mA の 3 端子正定電圧電源です 既存の NJM78L00 と比較し 出力電圧精度の向上 動作温度範囲の拡大 セラミックコンデンサ対応および 3.3V の出力電圧もラインアップしました 外形図 特長 出力電流 10

完成版_セミナー発表資料110928

PA-S500 取扱説明書

N デバイス増設ユニット システム構成ガイド

MINI2440マニュアル

コネクタおよびケーブルの仕様

1. UART について UART は Universal Asynchronous Receiver Transmitter の頭文字をとったもので 非同期シリアル通信と呼ばれます シリアル通信とは 一本の信号線でデータをやりとりするために 1bit ずつデータを送出することをいいます データを受

Microsoft Word - QEX_2014_feb.doc

N デバイス増設ユニット システム構成ガイド

MPC104-96DIO

形式 :TMS テレメータ テレメータ変換器 (300bps 専用回線用 ) 主な機能と特長 アナログ 1 点または 2 点 接点 2 点を送受信するテレメータ変換器 帯域品目 3.4kHz 300bps アプリケーション例 小規模テレメータシステム 符号品目 50bps 用テレメータ ( 形式 :

形式 :WL40EW2 ワイヤレス I/O WL40 シリーズ ワイヤレスゲートウェイ (Modbus/TCP(Ethernet) Modbus-RTU 透過型 920MHz 帯特定小電力無線局 ( 親機 )) オプション仕様 コーティング ( 詳細は 弊社ホームページをご参照下さい ) /C01:

CoIDE 用 STM32F4_UART2 の説明 V /03/30 STM32F4 Discovery の非同期シリアル通信ポート UART2 の送受信を行うプログラムです Free の開発ツール CoIDE で作成したプロジェクトサンプルです プログラムの開始番地は 0x08000

注意 本製品は FCC Class A 装置です 一般家庭でご使用になると 電波干渉を起こすことがあります その際には ユーザーご自身で適切な処置を行ってください 本製品は FCC( 米国連邦通信委員会 ) 規則の Part15 に準拠したデジタル装置 Class A の制限事項を満たして設計され

評価ボード キット 開発ツールご使用上の注意事項 1. 本評価ボード キット 開発ツールは お客様での技術的評価 動作の確認および開発のみに用いられることを想定し設計されています それらの技術評価 開発等の目的以外には使用しないで下さい 本品は 完成品に対する設計品質に適合していません 2. 本評価

ATB-A400CAN

2. 仕様 電源 :USB バスパワー (USB 入力の 5V 電源を使用します ) 出力 : 3.5mm ステレオジャック アナログステレオ出力 最大 20mArms 対応ヘッドホンインピーダンス 1Ω~500Ω RCA ピンジャック アナログ 2ch 出力 (L R) ラインレベル ヘッドホンア

商品番号 : UTS-422 USB-RS422( シリアル ) 変換ケーブル (USB1.1 規格対応 ) 概要 UTS-422 は RS-422 インターフェースを持つ外部周辺機器をパソコンの USB ポートを介してコントロールするための USB-RS422 変換ケーブルです 最大 3Mbps

Nios II マイコン活用ガイド Nios II マイコンボード紹介 ステップ 1 AuCE C3 製品紹介 AuCE C3 は ソフトコア プロセッサ Nios II( アルテラ社 ) を搭載可能なマイコンボードです 弊社の基本ソフトウェアをインストールし FPGA 開発者のデザインと Nios

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

<4D F736F F F696E74202D D824F D F F AAE97B9205B8CDD8AB B83685D>

EB-RL7023+SB/D2

NCB564個別00版

NJM78M00 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78M00 シリーズは,NJM78L00 シリーズを更に高性能化した安定化電源用 ICです 出力電流が 500mA と大きいので, 余裕ある回路設計が可能になります 用途はテレビ, ステレオ, 等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電子機器迄

Microsoft PowerPoint - DIX9211_Mega8_R24.pptx

目次 1 I2Cとは 13 結線写真 2 センサの多くがI2Cに対応 14 WHO_AM_I 3 マイコンでのI2C通信例 15 I2C読込みプログラム 4 とは 16 I2C読込みスクリプト概要① 5 タイミングパラメータ 17 I2C読込みスクリプト概要② 6 書込み 18 センサ読込みプログラ

N デバイス増設ユニット システム構成ガイド

S1F77330 シリーズ USB 用バススイッチ IC 2 to 1 Bus Switch 概要 S1F77330 シリーズは USB アプリケーションに適したバススイッチ IC です CMOS プロセスを採用しているため 低消費電力を特徴としています パッケージは小型の WCSP を採用している

Photo Sensor – 적외선 센서

1. 使用する信号 1.1. UART 信号 UART 通信に使用する信号と接続相手との接続は以下の通りです UART 信号表 番号 CPU 機能名 CPU 信号名 基板コネクタピン番号 方向 接続相手の信号名 1 USART1_TX PA9 CN > RxD 2 USART1_R

Datenblatt

ML7105

FMC 対応 USB3.0-IP デモ基板取扱い説明書 [ Ver2.0J] AB07-USB3FMC(2.5V 版 )/AB07-USB3FMC-1.8VIF(1.8V 版 ) はじめにこの度は FMC 対応 USB3.0-IP デモ基板 [ 型番 :AB07-USB3FMC(2.5V 版 ) /

等価回路図 絶対最大定格 (T a = 25ºC) 項目記号定格単位 入力電圧 1 V IN 15 V 入力電圧 2 V STB GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電圧 V GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電流 I 120 ma 許容損失 P D 200 mw 動作温度範囲 T o

世界の技術を日本の品質で すべてはお客様の ベストパートナーであるために 1 2 納入分野 斬 新な 企画 展開力 高 品質 ダックスが持つ つの特長 3 交通機器 金融機器 医療機器 製造機器 工作機器 あらゆる分野へ 高信頼性 3 最 新 最適な 技術と開発 主な開発 生産製品 ダックスは産業用

共通部機器仕様構造 : 壁取付シャーシに避雷器 モデム 入出力ユニットをマウント接続方式 回線 :M4 ねじ端子接続 入出力 電源 :M3.5 ねじ端子接続 接地 :M4 ねじ端子接続シャーシ材質 : 鋼板に黒色クロメート処理ハウジング材質 : 難燃性黒色樹脂アイソレーション : 回線 - 入出力

Lumen Radio はスウェーデンのワイヤレス DMX 装置専門企業で 2009 年 2010 年に PLASA アワードを受賞しました 製品の特徴は 周波数ホッピングシステムを利用し 空いているチャンネルに対して送信チャンネルを次々と切り替えることで 極力エラーを抑えた通信が可能です 周囲の電

評価ボード キット 開発ツールご使用上の注意事項 1. 本評価ボード キット 開発ツールは お客様での技術的評価 動作の確認および開発のみに用いられることを想定し設計されています それらの技術評価 開発等の目的以外には使用しないで下さい 本品は 完成品に対する設計品質に適合していません 2. 本評価

スライド 1

スライド 1

ワイヤレスセンサモジュール取扱説明書

Microsoft Word - 【変換アダプタ】400-VGA007_008.doc

8051 개발보드 메뉴얼

NJM2591 音声通信用ミキサ付き 100MHz 入力 450kHzFM IF 検波 IC 概要 外形 NJM259 1は 1.8 V~9.0 Vで動作する低消費電流タイプの音声通信機器用 FM IF 検波 IC で IF 周波数を 450kHz ( 標準 ) としています 発振器 ミキサ IF

UCB User's Manual

第 7 章 TRX-305MB 基板上の各コネクタの信号 TRX-305MB 基板には, 周辺機器とつなぐためのさまざまなコネクタが搭載されています.TRX-305MB の機能を 拡張する場合に使います. また, ご自分で作った基板を接続することも可能です. それでは, 各コネクタのそれ ぞれの信号

第一章 LPC2478 ボードの概要...3 第二章 uclinux の初体験 SD カードのテスト USB メモリのテスト USB Devices のテスト network のテスト...6 第三章 uclinux のコンパイル...

形式 :IT60SW1 積層形表示灯インテリジェントタワーシリーズ 無線 LAN 表示灯 ( 小形 直径 60mm Modbus/TCP(Ethernet) 1~5 段ランプ ブリッジ機能 ) 主な機能と特長 接点入力 または PC( パソコン ) から Modbus/TCP で 表示ランプの点灯

Microsoft Word - TC4013BP_BF_J_P9_060601_.doc

Transcription:

Version 1.02

著作権および商標 この文書には が所有権を持つ機密事項が含まれます この資料のいかなる部分も許 可無く複製 使用 公開することを固く禁じます 本書は の従業員および許可された 取引先だけに使用が認められています 本書で提供されたデータは正確で信頼性の高いものですが このデータの使用について株式会社 EASEL は責任を負うものではありません は いつでも無断で資料を変更する権利を 有するものとします 226-0018 神奈川県横浜市緑区長津田みなみ台 5-7-8 http://easel5.com 改訂履歴版数 日付 改訂内容 1.00 2016.5.31 初版 1.01 2016.7.15 5. ハードウェア仕様工事設計認証認証番号記載 1.02 2017.2.6 2. 自動ルーティングの記載を削除 3. 製品型番 ES920LRA を ES920LRA1 に修正 4.2 伝送レートと送信時間を追記 4.4 消費電力を修正 p. 1

目次 1. ES920LR の概要... 3 2. ES920LR の特徴... 4 3. 製品説明... 6 4. ハードウェア概要... 7 4.1. ブロック図... 7 4.2. RF トランシーバ アンテナ... 8 4.3. MCU インターフェース... 11 4.4. 消費電力... 12 5. ハードウェア仕様... 13 5.1. ピンアサイン... 14 5.2. ピン接続例... 15 5.3. 形状 外形寸法... 17 5.4. ES920LR 実装時の注意... 18 6. ソフトウェア仕様... 19 6.1. ソフトウェア開発環境... 19 p. 2

1. ES920LR の概要 ES920LRは 電波法改定に伴い2012 年 7 月より使用が許可された920MHz 帯無線モジュールです 920MHz 帯は 従来センサネットワーク等に使用されていた2.4GHz 帯 ZigBee 等と比較し 長距離通信が可能な周波数帯です また波長が長いため電波の回り込み特性に優れており 通信障害物の影響を受けづらく 広範囲な無線ネットワークを構築することができます ES920LRは RFトランシーバにSEMTECH 社のSX1276を使用し 変調方法としてチャープ信号を使ったスペクトラム拡散方式 (LoRa 変調 ) を採用する事で 低レベルの信号まで復調可能となり超長距離通信を可能とします 従来マルチホッピングで実現していた広域ネットワークをシンプルなスターネットワークに切り替える事が可能となり ES920LRにて堅牢かつ低コストな無線ネットワークを構築できます ES920LRを使用したアプリケーション例 ワイヤレスM2M 全般 HEMS(Home Energy Management System) BEMS(Building Energy Management System) 大規模無線センサネットワーク 無線制御システム 見守りシステム p. 3

2. ES920LR の特徴 1 超長距離通信 ES920LRは RFトランシーバにSEMTECH 社のSX1276を採用しています 同 ICはチャープ信号を使ったスペクトラム拡散を行うことで条件のよい見通しエリアでは 最大 30Km 以上の通信も可能とし 市街地エリアでも半径数 Km 程度のエリアをカバーします 2 様々なインターフェースに対応 ES920LRは MCUにNXP 社製 MKL16Z128を採用しています MCU :ARM Cortex-M0+ 32bit FlashROM:128KB SRAM:16KB また UART SPI I2C ADC DAC GPIOの様々なインターフェースを使用する事ができます 3 コストパフォーマンスに優れた設計 ES920LRは 回路設計の最適化により周辺部品の削減及び汎用部品の採用を行い 部品コスト / 調整コストの低減を図っています リーズナブルな価格で提供可能なES920LRであれば 大規模な無線ネットワークであってもトータルシステムコストを低減できます 4 柔軟なアンテナの選択 ES920LRは 用途により複数アンテナから最適なアンテナ選択ができるようになっています 外付けアンテナタイプ :U.FLコネクタ+ 同軸ケーブル+920MHz 用アンテナ ( ダイポールアンテナ ) カスタムアンテナタイプ : ワイヤーアンテナ通信距離が多少短くても良い場合 ユーザー製品の筐体に収まるサイズでのカスタム化が可能です 形状の自由度が高く アンテナコストも大幅に低減できます カスタムアンテナについては 別途お問い合わせ下さい p. 4

5 安心なサポート体制 ES920LR を使用した製品化や無線ネットワークシステムの構築までの十分なサポート体制を用 意しています メール 電話による各種質問( 無線全般 製品情報 ソフト開発 ) への無償対応 ユーザー訪問による説明/ デモ システム全般の総合アドバイス 無線モジュール搭載製品/ ソフトウェア開発の対応 p. 5

3. 製品説明 ES920LR無線モジュール製品および関連製品について説明します 製品型番 製品名 製品説明 ES920LR 920MHz 帯無線モジュール 外付けアンテナ搭載タイプ (U.FL コネクタ搭載) ES920LRA1 920MHz 帯無線モジュール ワイヤーアンテナ搭載タイプ ES920EB 評価 開発ボード 評価 開発ボード (PC 接続用 miniusb ケーブル付) ES920ANT 920MHz 帯アンテナ ダイポールアンテナ ES920H アンテナ用 U.FL+同軸ケーブル ES920 とアンテナ接続用同軸ケーブル (約 9.5cm) ES920LR-SDK ES920LR 通信評価 無線ソフトウェア ES920LR-SDK の構成 開発キット ES920LR 2 ES920EB 2 USB ケーブル 2 920MHz アンテナ 2 アンテナ用同軸ケーブル 2 コマンド仕様ソフト 1 式 ES920LR 無線モジュール製品および関連製品の価格については 別途お問い合わせ下さい p. 6

4. ハードウェア概要 ES920LR 無線モジュールのハードウェア概要について説明します 4.1. ブロック図 ES920LR のブロック図を示します p. 7

4.2. RF トランシーバ アンテナ ① 帯域幅 チャンネル ARIB STD-T108の規定により 920.6 928.0MHzの帯域を使用します 帯域幅 チャンネル数 125kHz以下 37ch 250kHz 18ch 500kHz 12ch ② アンテナ アプリケーションの使用環境により最適なアンテナの選択が可能です 外付けアンテナタイプ U.FLコネクタ 同軸ケーブル 920MHz用アンテナ (ダイポールアンテナ) カスタムアンテナタイプ ワイヤーアンテナ 本来の通信距離を確保するためには 外付けアンテナが必要ですが 通信距離が短くても良い 用途では ワイヤーアンテナタイプの使用も可能です アンテナタイプ 通信距離の目安 外付けアンテナ 外付けアンテナ 見通し30km 外付けアンテナ ワイヤーアンテナ 見通し10km ワイヤーアンテナ ワイヤーアンテナ 見通し5km ワイヤーアンテナは ユーザー側筐体の形状により折り曲げて搭載することができます 但し メイン基板のグランド状態 ワイヤーの折り曲げ状態 アンテナ位置 その他金属物の 影響により アンテナの放射特性に影響を受けるため 製品搭載後の通信評価が必要です 外付けアンテナ ワイヤーアンテナ p. 8

3 送信出力 ARIB STD-T108の規定により13dBm(20mW) 以下の設定となっています モジュールとしての実力値は 給電点にて約 12dBm(13dBm 設定 ) となります 送信出力は ソフト設定により1dBステップでの変更が可能であり 消費電力も低減できます 消費電流 送信出力値 13dBm 7dBm 消費電流 43mA 35mA 4 受信感度 (RSSI 値で表記 ) PER( パケットエラーレート )1% 未満時の受信感度は 最小レベルとして-142dBm 程度となります また 受信感度は拡散率と帯域幅設定にて変動します 5 通信距離通信距離は アンテナの状態 障害物の状況 設置の高さ 反射物の状況等により 大きく変動します 通常 通信距離は障害物の無い見通しの良い場所にて定義しますが 通信に影響を及ぼすパラメータは様々であり 通信距離の保障はできません よって ノードの設置は受信感度に余裕のある状態で設置を行って下さい p. 9

⑥ 伝送レートと送信時間 送信時間は 帯域幅と拡散率の設定に依存します 下表は 帯域幅と拡散率に応じた伝送レートと送信時間(ペイロード 10byte 50byte とした場合) を一覧にします p. 10

4.3. MCU インターフェース MCU部分は32bitプロセッサARM Cortex-M0+を使用しています ① メモリ ES920LR無線モジュールは 下記メモリを搭載しています FlashROM :128KB FlashROM使用量の目安としてコマンド仕様ソフトウェアのFlashROMメモリマップを記載しま す SRAM :16KB SRAM使用量の目安としてコマンド仕様ソフトのSRAMメモリマップを記載します p. 11

2 インターフェース ES920LR 無線モジュールは 26pin にて外部と接続ができ 各 pin はソフトウェアの設定によ り 様々な機能を使用する事ができます インターフェース例 UART : ホストマイコン用インターフェース SPI : センサ接続等 I2C : センサ接続等 ADC : センサ接続等 GPIO : 汎用ポート 4.4. 消費電力 モジュールのモードによる消費電力は 下記の通りです 送信時 :43mA(13dBm 時 )/35mA(7dBm 時 ) 送信出力のソフトウェア設定により変動します 受信時 :20mA スリープ時 :1.7uA スリープモードは 各状態により別途設定が可能です p. 12

5. ハードウェア仕様 ES920LR 無線モジュールのハードウェア仕様について説明します 項目 仕様内容 型名 ES920LR 準拠法 ARIB STD-T108 周波数 920.6 928.0MHz 変調方式 LoRa 変調(スペクトラム拡散) 37ch (帯域幅 125kHz 以下時) チャンネル数 18ch (帯域幅 250kHz 時) 12ch (帯域幅 500kHz 時) 帯域幅 62.5kHz 500kHz 拡散率 7 12 伝送速度 146bps 22kbps 送信出力 13dBm(20mW)以下 ソフトウェアによる変更可 受信感度 -118dBm -142dBm MCU 部 ARM Cortex-M0+ メモリ FlashROM 128KB RAM 16KB Tx 時 43mA(13dBm 設定時) 消費電力 Rx 時 20mA Sleep 時 1.7uA タイマー起動時 インターフェース UART SPI I2C ADC GPIO アンテナ ワイヤーアンテナ 外付けアンテナ 電源電圧 2.4 3.6V 動作温度範囲 -40 85 接続端子 26QFN 基板搭載 SMT 実装タイプ 外形寸法 24.0 17.0 2.3mm 工事設計認証 取得済 認証番号 006-000412 p. 13

5.1. ピンアサイン ES920LR 無線モジュールのピンアサインを説明します [TOP View] ピン番号 ピン名称 基本機能 ソフトウェア設定可能な機能 1 GND 2 VCCRF 3 - NC 4 - NC 5 PTA0 SWCLK 6 PTA3 SWDIO 7 - NC 8 PTA2 UART_TX 9 PTA1 UART_RX 10 PTB0 ADC0_SE8/I2C0_SCL 11 PTB1 ADC0_SE9/I2C0_SDA 12 PTE30 DAC0_OUT/ADC0_SE23 13 VCC 14 PTA18 UART1_RX 15 PTA19 UART1_TX 16 PTC1 GPIO(IN) 17 - NC 18 - NC p. 14

19 PTE16 GPIO(OUT) ADC0_DP1/ADC0_SE1/SPI0_PCS0/UART2_TX 20 PTE17 GPIO(OUT) ADC0_DM1/ADC0_SE5a/SPI0_SCK/UART2_RX 21 PTE18 22 PTE19 23 - NC 24 PTA20 RESETB 25 PTE0 26 GND ADC0_DP2/ADC0_SE2/SPI0_MOSI/I2C0_SDA/ SPI0_MISO ADC0_DM2/ADC0_SE6a/SPI0_MISO/I2C0_SCL /SPI0_MOSI 各ピン機能は ソフトウェアの設定により変更することが可能です 5.2. ピン接続例 [SWD IF 接続例] ES920LR 無線モジュールのソフトウェア書き込みに使用します VCC GND 及びプルアップについては各ツールの指示に従って下さい ES920LR ピン番号 ES920LR ピン名称 SWD IF ピン名称 5 PTA0 SWCLK/TCK 6 PTA3 SWDIO/TMS 24 PTA20 RESET_N p. 15

[基本接続例] ES920LR ピン番号 ES920LR ピン名称 機能名 接続先 1 GND GND 2 VCCRF VCC 5 PTA0 SWCLK SWD IF SWCLK 6 PTA3 SWDIO SWD IF SWDIO 8 PTA2 UART_TX 9 PTA1 UART_RX 13 VCC 16 PTC1 GPIO(IN) 24 PTA20 RESETB 26 GND Host MCU UART_RX 注 1 Host MCU UART_TX 注 1 VCC Host MCU GPIO(OUT) 注 2 Host MCU GPIO(OUT) 注 3 GND 他のピンはオープンのままで構いません 注 1 プルアップ抵抗を接続して下さい 注 2 ES920LR 無線モジュールの Sleep モード制御に使用します 未使用時はプルアップ抵抗を接 続して下さい 注 3 外部から RESET コントロールを行う場合 オープンコレクタ(ドレーン)タイプとし プルア ップ抵抗を接続して下さい また ノイズ対策の為 コンデンサ(0.001uF 程度)を GND 間に接続する事を推奨します [I2C 使用時の接続例] ES920LR ピン番号 ES920LR ピン名称 機能名 接続先 10 PTB0 I2C_SCL I2C_SCL 11 PTB1 I2C_SDA I2C_SDA ES920LR ピン番号 ES920LR ピン名称 機能名 接続先 12 PTE30 [ADC 使用時の接続例] Sensor p. 16

[SPI 使用時の接続例] ES920LR ピン番号 ES920LR ピン名称 機能名 接続先 19 PTE16 SPI_PCS SPI_PCS 20 PTE17 SPI_SCK SPI_SCK 21 PTE18 SPI_MISO SPI_MISO 22 PTE19 SPI_MOSI SPI_MOSI 5.3. 形状 外形寸法 ES920LR は ユーザー側基板に直接 SMT 実装可能な 26 ピン QFN タイプです p. 17

5.4. ES920LR 実装時の注意 ワイヤーアンテナ搭載モジュールを使用する場合 お客様の基板上で全層パターン禁止エリアと重な る領域にパターンを引かないで下さい また ワイヤーアンテナの周辺には 極力金属物の配置がないような構造としてください 外付けダイポールアンテナを使用する際は パターン禁止エリアは考慮しなくても構いません p. 18

6. ソフトウェア仕様 ES920LR無線モジュールは RFトランシーバ部とMCU部で構成されています MCU部には ARM Cortex-M0+を内蔵しており UART SPI I2C ADC DAC GPIOのインターフェースが用意さ れています ES920LR無線モジュールは 下記に示すように ホストマイコンからUARTを介して制御する事がで きます ① ユーザー側ホストマイコンを使用する場合 ② ユーザー側ホストマイコンを使用しない場合 6.1. ソフトウェア開発環境 ES920LR搭載MCU(ARM Cortex-M0+)にて無線ソフト開発を行う場合 下記環境が必要となります ARM Cortex-M0用統合開発環境 EWARM-BL-MB(IARシステムズ社製) ICE I-jet(IARシステムズ社製) ES920 評価ボード ES920EB p. 19

お問い合わせ窓口 無線全般 ハードウェア 無線ソフトウェア開発 システム 価格等へのお問い合わせは 下記まで ご連絡下さい TEL : 045-988-1230 FAX : 045-988-1221 MAIL : support@easel5.com p. 20