日本の電気通信機器の技術基準について

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1

目次 1. 電気通信機器に関する法令の構成 2. 電気通信機器を運用するには 3. 電気通信機器の技術基準 4. 最近の動向 2

1. 電気通信機器に関する法令の構成 3

電気通信機器に関する法令の構成 1 法律 政令 条約等国際的な取決め 業界標準 ( 任意規格 ) 省令 告示 4

電気通信機器に関する法令の構成 2 電波法電気通信事業法 ITU WRC etc. 電波法施行令電気通信事業法施行令 無線設備規則端末等設備規則技術基準適合証明 ( 認定 ) 規則 業界標準 ( 任意規格 ) その他省令以外で定める技術基準など 条約 国際規格等 日本国内の法令 ( 強制規格 ) 任意規格 5

2. 電気通信機器を運用するには 6

無線局を運用するには 本来 日本で無線局を開設する場合は 右の手続に従って 免許を取得する必要があります ( 電波法第 4 条 ) 一般の無線設備の場合の免許手続 免許申請 審査 予備免許 検査 免許付与 無線局の開設 7

無線局の免許制度など 無線局免許が必要なもの ( 運用者の資格必要 ) 無線局免許が必要なもの ( 運用者の資格不要 ) ( 例 ) 鉄道 タクシー等の業務無線など ( 例 ) 業務用の簡易無線等 無線局 認証を受け 登録すれば無線局免許が不要となるもの ( 例 ) レジャー用の簡易無線等 認証があれば無線局免許が不要となるもの ( 例 ) Bluetooth 無線 LAN 等 無線局免許も認証も不要なもの ( 例 ) おもちゃのラジコン等 8

無線局の技術基準 無線局の免許を取得するには 電波法第 3 章と無線設備規則に定める技術基準に適合していなければなりません 技術基準適合証明は その技術基準に適合しているかどうかを証明し 免許手続を簡略化するものです よって 技術基準適合証明を取得する場合も 技術基準に適合している必要があります 9

電気通信事業法における技術基準 電気通信回線設備の損傷等を防止するため 電気通信回線設備に接続する端末機器には 端末設備等規則で定める技術基準に適合している必要があります 端末設備の接続の技術基準 ( 原則 ) - 電気通信回線設備の損傷 機能障害防止 - 他の利用者の迷惑防止 - 電気通信回線設備との責任分界点の明確化 電気通信事業者による端末設備技術基準適合検査 登録認定機関による端末機器技術基準適合認定等 製造業者による端末機器技術基準適合自己確認 電気通信回線設備への端末設備の接続 電気通信事業者による保全検査権 技術基準適合認定を取得することで 電気通信回線を運用する電気通信事業者の接続の検査を免除 10

電気通信事業法の技術基準が適用される機器 電気通信事業法における技術基準は 原則 電気通信回線へ直接接続される電気通信機器に適用されます ( 例 : 電話機 モデム ルータ等 ) 一部 電波にて接続される電気通信機器も 技術基準の適用対象となっています ( 例 : 携帯電話等 ) 携帯電話など 電波法と電気通信事業法両方の認証を受ける必要のある電気通信機器が存在するので注意してください 11

3. 電気通信機器の技術基準 12

技術基準を定めている法令の条項 無線設備 法律 電波法第 3 章 ( 第 28 条 ~ 第 38 条 ) 端末機器 電気通信事業法第 2 章第 4 節第 2 款 ( 第 52 条 ) 技術基準を定める省令 無線設備規則 ( 規定されている主な内容 ) 1 総則 2 受信設備の技術基準 3 送信設備の技術基準 4 業務別の無線設備の技術基準 5 高周波利用設備の技術基準 等 端末設備等規則 ( 規定されている主な内容 ) 1 総則 2 責任の分界 3 安全性等 4 電話用設備に接続される端末設備 5 無線呼出用設備に接続される端末設備 6 総合デジタル通信用設備に接続される端末設備 7 専用通信回線設備又はデジタルデータ伝送用設備に接続される端末設備等 13

以下 主な機器の 技術基準の一部の紹介 14

例 1 携帯電話の技術基準 ( 電波法及び電気通信事業法の認証 が必要な機器 ) 15

日本の携帯電話の種別 現在 日本では以下の規格の携帯電話が使用できます TDMA CDMA W-CDMA CDMA2000 W-CDMA(HSDPA) CDMA2000(1x EV-DO) TD-CDMA TD-SCDMA 16

技術基準を定めている条項等 ( 電波法関連 ) 携帯電話の種類無線設備規則の条項証明規則の条項 TDMA 第 49 条の 6 の 2 第 2 条第 1 項第 11 号 CDMA 第 49 条の 6 の 3 第 2 条第 1 項第 11 号の 2 W-CDMA 第 49 条の 6 の 4 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 3.84 メガチップのもの ) 第 2 条第 1 項第 11 号の 3 CDMA2000 第 49 条の 6 の 4 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 1.2288 メガチップ又は毎秒 3.6848 メガチップのもの ) 第 2 条第 1 項第 11 号の 4 W-CDMA(HSDPA) 第 49 条の 6 の 5 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 3.84 メガチップのもの ) 第 2 条第 1 項第 11 号の 7 CDMA2000 (1x EV-DO) TD-CDMA 第 49 条の 6 の 5 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 1.2288 メガチップ又は毎秒 3.6864 メガチップのもの ) 第 49 条の 6 の 6 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 3.84 メガチップ又は毎秒 7.68 メガチップのもの ) 第 2 条第 1 項第 11 号の 8 第 2 条第 1 項第 11 号の 11 TD-SCDMA 第 49 条の 6 の 6 ( このうち 拡散符号速度が毎秒 1.28 メガチップのもの ) 第 2 条第 1 項第 11 号の 12 その他携帯電話の技術基準を定めているもの 技術基準 定めている法令と条項 受信装置の副次的に発する電波の限度 無線設備規則第 24 条 周波数の許容偏差無線設備規則別表第 1 占有周波数帯幅無線設備規則別表第 2 不要発射の強度の許容値 平成 17 年総務省告示第 1299 号 これらの規定で定められている技術基準は 3GPP や 3GPP2 で定められている国際的な規格にほぼ準拠しています 17

W-CDMA 陸上移動局の技術基準 ( 電波法関連 ) 1 ( 例として W-CDMA 陸上移動局の技術基準を紹介します ) 1 送信周波数 (800MHz 帯 ) 815MHz~850MHz (1.5GHz 帯 ) 1,427.9MHz~1,452.9MHz (1.7GHz 帯 ) 1,749.9MHz~1,784.9MHz (2GHz 帯 ) 1,920MHz~1,980MHz 2 周波数の偏差 ±(0.1 f 10-6 +10)Hz f は 送信設備に使用する電波の周波数 ( 単位 Hz) 3 占有周波数帯幅の許容値 5.0MHz 以内 18

W-CDMA 陸上移動局の技術基準 ( 電波法関連 ) 2 4 空中線電力 0.25W 以下偏差空中線電力 21dBm 超 +48% -58% 空中線電力 21dBm 以下 +87% -47% 5 隣接チャネル漏洩電力の許容値 5MHz 離調 : 空中線電力より 32.2dB/3.84MHz 以上低い値又は -50dBm/3.84MHz 以下かつ 10MHz 離調 : 空中線電力より 42.2dB/3.84MHz 以上低い値又は -50dBm/3.84MHz 以下 6 搬送波を送信していない時の漏洩電力送信帯域の周波数帯で -55dBm/3.84MHz 以下 7 変調信号のデータ伝送速度回線交換方式 64kbit/s 以下 パケット通信方式 2Mbit/s 以下 19

W-CDMA 陸上移動局の技術基準 ( 電波法関連 ) 3 8 不要発射の強度の許容値 2GHz 帯の場合 Δf は 搬送波の周波数から測定帯域の最寄りの端までの差の周波数 ( 単位 MHz) とする 離調周波数 2.5MHz 以上 3.5MHz 未満 : 離調周波数 3.5MHz 以上 7.5MHz 未満 : 離調周波数 7.5MHz 以上 8.5MHz 未満 : 離調周波数 8.5MHz 以上 12.5MHz 未満 : 離調周波数 12.5MHz 以上 : -48.5dBm/3.84MHz 以下 又は -[33.5+15 ( Δf -2.5)]dBc/30kHz -48.5dBm/3.84MHz 以下 又は -[33.5+1 ( Δf -3.5)]dBc/1MHz -48.5dBm/3.84MHz 以下 又は -[37.5+10 ( Δf -7.5)]dBc/1MHz -48.5dBm/3.84MHz 以下 又は -47.5dBc/1MHz 9kHz 以上 150kHz 未満 -36dBm/1kHz 以下 150kHz 以上 30MH 未満 -36dBm/10kHz 以下 30MHz 以上 1,000MHz 未満 (925MHz 以上 960MHz 以下を除く ) -36dBm/100kHz 以下 925MHz 以上 935MHz 以下 925MHz 以上 935MHz 以下の200kHz 間隔の周波数 51 波において-67dBm/ 100kHz 以下 ただし51 波のうち任意の5 波については -36dBm/100kHz 以下 935MHz 超 960MHz 以下 935.2MHz 以上 960MHz 以下の200kHz 間隔の周波数 125 波において-79dBm/ 100kHz 以下 ただし125 波のうち任意の5 波については -36dBm/100kHz 以下 1,000MHz 以上 12.75GHz 未満 (1,805MHz 以上 1,880MHz 以下及び -30dBm/1MHz 以下 1,884.5MHz 以上 1,919.6MHz 以下を除く ) 1,805MHz 以上 1,880MHz 以下 1,805MHz 以上 1,880MHz 以下の200kHz 間隔の周波数 376 波において-71dBm/ 100kHz 以下 ただし376 波のうち任意の5 波については -30dBm/1MHz 以下 1,884.5MHz 以上 1,919.6MHz 以下 -41dBm/300kHz 以下 20

W-CDMA 陸上移動局の技術基準 ( 電波法関連 ) 4 9 副次的に発する電波等の限度 2GHz 帯の場合 1,920MHz 以上 1,980MHz 以下及び 2,110MHz 以上 2,170MHz 以下 30MHz 以上 1,000MHz 未満 1,000MHz 以上 12.75GHz 以下 (1,920MHz 以上 1,980MHz 以下及び 2,110MHz 以上 2,170MHz 以下を除く ) -60dBm/3.84MHz 以下 -57dBm/100kHz 以下 -47dBm/1MHz 以下 21

電気通信事業法の技術基準 1 現在 日本では以下の規格の携帯電話を利用するにあたり 電波法のみならず電気通信事業法の技術基準にも適合する必要があります 電気通信事業法における技術基準は 電気通信回線設備の損傷等を防止するため電気通信回線設備へ直接接続する端末機器が対象となります 電波にて電気通信回線設備に直接接続する場合においても 技術基準へ適合する必要があります 端末機器の種類 電話用設備に接続される端末機器 無線呼出設備に接続される端末機器 総合デジタル通信用設備に接続される端末機器 専用通信回線設備又はデジタルデータ伝送用設備に接続される端末機器 記号 A B C D TDMA CDMA W-CDMA CDMA2000 W-CDMA (HSDPA) CDMA2000 (1xEV-DO) TD-CDMA TD-SCDMA また その他電気通信回線設備に直接接続する端末機器について適合すべき技術基準は次ページのとおりです 22

電気通信事業法の技術基準 2 端末設備等規則の構成 ( 端末設備に求められる基準全般 ) 第 1 章 総 則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章 責任の分界 ( 第 3 条 ) 第 3 章 安全性等 ( 第 4 条 ~ 第 9 条 ) 対象端末 主な規定内容 漏えいする通信の識別禁止 配線設備等 端末設備内において電波を使用する端末設備 ( 個別の端末設備に係る規定 ) 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 電話用設備に接続される端末設備 第 1 節アナログ電話端末 ( 第 10 条 ~ 第 16 条 ) 第 2 節移動電話端末 ( 第 17 条 ~ 第 32 条 ) 無線呼出用設備に接続される端末設備 ( 第 33 条 第 34 条 ) 総合デジタル通信用設備に接続される端末設備 ( 第 34 条の 2~ 第 34 条の 6) 専用設備又はデータ通信用設備に接続される端末設備 ( 第 34 条の 7 第 34 条の 8) 第 8 章特殊な端末設備 ( 第 35 条 ) アナログ電話端末 携帯電話 ( 電話 ) PHS ISDN 端末 携帯電話 ( データ通信 ) スプリッタ ルータ 基本的機能 発信の機能 選択信号の条件 直流回路の電気的条件等 送出電力 漏話減衰量 特殊なアナログ電話端末 基本的機能 発信の機能 送信タイミング ランダムアクセス制御 位置登録制御 チャネル切替指示に従う機能 送信停止に従う機能 受信レベル等の劣化持の自動的な送信停止機能 故障時の自動的な送信停止機能 重要通信確保のための機能 移動電話端末固有情報の変更を防止する機能 アナログ電話端末等と通信する場合の送出電力等 基本的機能 発信の機能 電気的条件等 アナログ電話端末等と通信する場合の送出電力 特殊な総合デジタル通信端末等 電気的条件等 漏話減衰量 ( その他 ) 第 9 章自営電気通信設備 ( 第 36 条 ) 23

例 2 無線 LAN の技術基準 24

日本の無線 LAN の種別 電波法では以下の種類を規定 2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システム (2,400~2,483.5MHz) 2.4GHz 帯小電力データ通信システム (2,471~2,497MHz) 5.2, 5.3GHz 帯小電力データ通信システム 5.6GHz 帯小電力データ通信システム 25

技術基準を定めている条項等 無線 LANの種類 無線設備規則の条項 証明規則の条項 2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システム 第 49 条の20 第 1 号 第 2 条第 1 項第 19 号 2.4GHz 帯小電力データ通信システム 第 49 条の20 第 2 号 第 2 条第 1 項第 19 号の2 5.2 5.3GHz 小電力データ通信システム 第 49 条の20 第 3 号 第 2 条第 1 項第 19 号の3 5.6GHz 小電力データ通信システム 第 49 条の20 第 3 号の2 第 2 条第 1 項第 19 号の3の2 その他無線 LAN の技術基準を定めているもの 技術基準 受信装置の副次的に発する電波の限度 無線設備規則第 24 条 周波数の許容偏差無線設備規則別表第 1 占有周波数帯幅の許容値無線設備規則別表第 2 不要発射の強度の許容値無線設備規則別表第 3 定めている法令と条項 これらの規定で定められている技術基準は IEEE802.11 a/b/g/n 等の国際的な規格にほぼ準拠しています 26

2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システムの技術基準 1 ( 例として.2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システム (2,400~2,483.5MHz) の技術基準を紹介します ) 1 割当周波数 2,400MHz~2,483.5MHz 2 周波数の偏差 50 10-6 3 占有周波数帯幅の許容値 FH 83.5MHz FH+DS 83.5MHz FH+OFDM 83.5MHz OFDM 38MHz その他 26MHz 4 不要発射の強度の許容値 (1)2,387MHz 未満 2.5μW/MHz (2)2,387MHz 以上 2,400MHz 未満 25μW/MHz (3)2,483.5MHz 超 2,496.5MHz 以下 25μW/MHz (4)2,496.5MHz 超 2.5μW/MHz 27

2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システムの技術基準 2 5 空中線電力 (1)FH FH+DS FH+OFDM 3mW/MHz( 但し2,427MHz~2,470.75MHzを使用するもの ) (2)DS 及び (1) に該当しないもの 10mW/MHz (3)OFDMであって(1) に該当しないもの占有周波数帯幅 26MHz 以下 10mW/MHz 占有周波数帯幅 26MHz 超え38MHz 以下 5mW/MHz (4) (1) (2) (3) 以外 10mW 6 空中線電力の偏差 +20% -80% 7 拡散帯域幅 DS FH FH+DS FH+OFDM : 500kHz 以上 28

2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システムの技術基準 3 8 ホッピング周波数滞留時間 FH+DS/FH+OFDM FH 0.4s 以下 0.4s に拡散率を乗じた時間内で任意の周波数での周波数滞留時間の合計が 0.4s 以下 9 副次的に発する電波等の限度 (1)1GHz 未満 4nW 以下 (2)1GHz 以上 ~10GHz 未満 20nW 以下 (3)10GHz 以上 20nW 以下 10 混信防止機能 識別符号を自動的に送信し または受信する機能を有すること 29

例 3 電子タグの技術基準 30

電子タグの種別 現在 日本では主に以下の電子タグが使用されています 135KHz 以下 ( パッシブ ) 13.56MHz 帯誘導式読み書き通信設備 ( パッシブ ) 433MHz 帯国際輸送用データ伝送設備用 ( アクティブ ) 950MHz 帯移動体識別用 ( パッシブ ) テレメーター テレコントロール用 ( アクティブ ) 2.45GHz 帯 ( パッシブ アクティブ ) 135KHz 以下 13.56MHz 帯の 2 種別については 高周波利用設備に分類されているため 認証の対象となっていません 31

技術基準を定めている条項等 電子タグの種類無線設備規則の条項証明規則の条項 433MHz 帯第 49 条の 14 第 4 号第 2 条第 1 項第 8 号 950MHz 帯 特定小電力無線局 ( パッシブ アクティブ ) 構内無線局 ( パッシブ ) 第 49 条の14 第 5 号 ~ 第 7 号第 49 条の9 第 1 号 第 2 条第 1 項第 8 号第 2 条第 1 項第 6 号 特定小電力無線局 ( パッシブ ) 第 49 条の 14 第 8 号 第 9 号 第 2 条第 1 項第 8 号 2.45GHz 帯 構内無線局 ( パッシブ ) 第 49 条の 9 第 3 号 第 2 条第 1 項第 6 号 小電力データ通信システム ( アクティブ ) 第 49 条の 20 第 1 号 第 2 条第 1 項第 19 号 その他電子タグの技術基準を定めているもの 技術基準 定めている法令と条項 特定小電力無線局の用途 電波の型式 周波数 空中線電力 平成元年郵政省告示第 42 号 送信時間制限 キャリアセンス等 平成元年郵政省告示第 49 号平成 20 年総務省告示第 407 号 周波数の許容偏差 平成元年郵政省告示第 50 号平成 18 年総務省告示第 433 号 占有周波数帯幅 無線設備規則別表第 2 平成 18 年総務省告示第 659 号 不要発射の強度の許容値 無線設備規則別表第 3 32

950MHz 帯パッシブタグ ( 特定小電力無線局 ) の技術基準 1 ( 例として.950MHz 帯パッシブタグ ( 特定小電力無線局 ) の技術基準を紹介します ) 1 送信周波数 952MHz~955MHz 2 周波数の偏差 952MHz~955MHz 3 占有周波数帯幅の許容値 200kHz 4 不要発射の強度の許容値 1,000MHz 以下 ( 無線チャネルの中心周波数からの離調が200kHz 以下を除く ) 715MHz 超え 960MHz 以下を除く :-36dBm/100kHz 715MHz 超え 945MHz 以下 :-61dBm/1MHz 945MHz 超え 950MHz 以下 :-61dBm/100kHz 950MHz 超え 956MHz 以下 :-39dBm/100kHz 956MHz 超え 960MHz 以下 :-61dBm/100kHz 1,000MHz 超え 1,884.5MHz 超え1,919.6MHz 以下を除く :-30dBm/1MHz 1,884.5MHz 超え1,919.6MHz 以下 :-61dBm/1MHz 33

950MHz 帯パッシブタグ ( 特定小電力無線局 ) の技術基準 2 5 空中線電力 0.01W 以下偏差 +20% -80% 6 隣接チャネル漏洩電力の許容値隣接単位チャネルにおいて -18dBm 以下 7 副次的に発する電波等の限度 1,000MHz 以下 715MHz 超え 960MHz 以下を除く 715MHz 超え 945MHz 以下 945MHz 超え 950MHz 以下 950MHz 超え 956MHz 以下 956MHz 超え 960MHz 以下 1,000MHz 超え 1,884.5MHz 超え1,919.6MHz 以下を除く 1,884.5MHz 超え1,919.6MHz 以下 :-54dBm/100kHz :-61dBm/1MHz :-61dBm/100kHz :-54dBm/100kHz :-61dBm/100kHz :-47dBm/1MHz :-61dBm/1MHz 34

950MHz 帯パッシブタグ ( 特定小電力無線局 ) の技術基準 3 8 送信時間制御装置送信時間送信休止時間 1 秒以下 0.1 秒以上 9キャリアセンスキャリアセンスレベル判定時間 -64dBm 10ms 以上 10 送信空中線絶対利得送信空中線利得 3dBi 以下 35

4. 最近の動向 36

最近導入された無線局の技術基準 デジタル簡易無線 ( 無線設備規則第 54 条 ) 動物位置検知用テレメータ ( 無線設備規則第 49 条の14 第 2 号 ) UWB 無線 ( 無線設備規則第 49 条の27) 携帯電話 PHS 用屋内向け中継装置 ( 無線設備規則第 49 条の6の2~ 第 49 条の6の6) 広帯域無線アクセスシステム (WiMAX) ( 無線設備規則第 49 条の28) 37

現在導入が検討されている技術基準 日本では 主に以下の技術基準について現在検討しています UWB レーダーシステム 自動車に設置する高分解能の広帯域レーダー 携帯電話の高度化 3.9 世代移動通信システム (3.9G) 現行の 3G をベースに 伝送速度の高速化 サービスの高度化を実現する 第 4 世代移動通信システム (IMT-Advanced) 新たな移動通信システムとして ITU 等にて検討中のシステム 38

総務省ホームページ http://www.soumu.go.jp/ 総務省電波利用ホームページ http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm 39