平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

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平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

エネルギー需給実績について 本エネルギー需給実績について 平成 28 (216 ) におけるエネルギー需給実績 は 各種一次統計等の確報値により取りまとめたものです ただし 一部の一次統計等で確報未発表の部分があること等から 今後一次統計値が修正されることがあるので 次のエネルギー需給実績発表時に平

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

29付属統計表(全体)

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

28付属統計表(全体)

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

30付属統計表(全体)

28付属統計表(全体)

Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

平成 21 年経済センサス 基礎調査確報集計結果 (2) 産業分類別 - 従業者数 ( 単位 : 人 %) 北海道 全国 従業者数従業者数 (*2 (*2 A~S 全産業 A~R 全産業 (S 公務を除く )

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

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工場等に対する省エネ法の変遷 我が国は 石油ショックによる石油価格の高騰やグローバル競争の激化等を背景として 世界に率先して省エネ対策等に取り組んできた < 省エネルギー対策の変遷 ~ 日本の省エネは 60 年の歴史 ~> 熱管理規則制定 熱管理法施行

[1] 最終エネルギー消費の動向


(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

扉〜目次

鎌倉市

2 外国人労働者の属性 (1) 国籍別にみると 中国 ( 香港等を含む 以下同じ ) が全体の 57.4% を占め 次いで フィリピンが 15.0% となっている また ベトナムについては対前年同期比で 62 人 (52.1%) 増加しており 同 181 人 (4.2%) を占めている 図 1 別表

1 概 況

第 2 章 我が国における IT 関連産業及び IT 人材の動向 1. IT IT IT 2-1 IT IT 大分類 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採 業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J

経済センサス活動調査速報

波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

経済センサス活動調査速報

産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

⑤資料4~8高卒状況の推移

2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

H30情報表紙 (H30年度)

事業所

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

障害者雇用率発表資料

<8DB289EA8CA782CC8FA48BC BD90AC E8FA48BC6939D8C7692B28DB88A6D95F1816A2D322E786477>

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⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

お金をめぐる最近の動き

( その 2 鉱業 ) 寄附金交際費等寄附金支出額交際費等支出額損金算入法人数金額法人数金額法人数金額限度額 100 万円以下 万円超 万円 万円 20

結  果  の  概  要

北杜市新エネルギービジョン

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

新規文書1

第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

平成12年工業統計調査結果表(速報)

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)


愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

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一企業当たりの事業所数は 14. 事業所 ( 前年度差.6 事業所減 ) 常時従業者数 499 人 ( 前年度比.8% 減 ) 売上高は 23.4 億円 ( 同 2.9% 減 ) 製造企業の一企業当たりの売上高は 億円 ( 前年度比 3.9% 減 ) 営業利益は 1 億円 ( 同.6%

平成26年経済センサス‐基礎調査(確報)結果の公表

お知らせ

北陸 短観(2019年6月調査)

毎月勤労統計調査平成22年06月分結果確報

北陸 短観(2016年12月調査)

北陸 短観(2019年3月調査)

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

正 島根 公表資料(1P)

業種別会社形態一覧 ( 東証上場企業 現在 ) 大分類中分類社数割合社数割合社数割合 水産 農林業水産 農林業 % 0 0.0% % 鉱業鉱業 % % % 建設業建設業 % %

B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

商業販売額の動向 平成 27 年 6 月の商業販売額は38 兆 4360 億円 前年同月比 0.9% の増加となった これを卸売業 小売業別にみると 卸売業は26 兆 9790 億円 同 0.9% の増加となった 小売業は11 兆 4570 億円 同 0.9% の増加となった なお 商業販売額の季節

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

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産業連関表から見た県経済.xps

地球温暖化対策推進法に基づく

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

資料5 汚濁負荷量の状況

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体


5,0 00 4,0 00 3,0 00 2,0 00 1, , , , , , 000 5, 観光消費額 ( 山梨県を訪れた観光入込客の消費総額 ) をみると 近年は増加傾向で推移 しており 平成 29 年は 4,133

平成29年科学技術研究調査結果 要約

第1章

3.届出排出量・移動量の経年変化の概要について

全産業 14,112 人 3.2% 2 か月連続の増加おもな産業厚生労働省群馬労働局 平成 30 年 9 月 28 日 職業安定部職業安定課労働市場情報官 電話 ( 内線 ) 310 有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 1.79 倍 全国 10 位 / 全国 1.63 倍 前

若年者雇用実態調査

平成29年「外国人雇用状況」の届出状況集計結果

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地球温暖化対策推進法に基づく

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他


地球温暖化対策推進法に基づく

2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

Ⅱ モデル分析

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

平成24年経済センサス-活動調査

別添 4 レファレンスアプローチと部門別アプローチの比較とエネルギー収支 A4.2. CO 2 排出量の差異について 1990~2012 年度における CO 2 排出量の差異の変動幅は -1.92%(2002 年度 )~1.96%(2008 年度 ) となっている なお エネルギーとして利用された廃

Transcription:

平成 28 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 30 年 3 月 平成 28 年度エネルギー消費統計における調査の結果 最終エネルギー消費量計は 3,889PJ 1 ( 原油換算 10,044 万 kl) でした 最終エネルギー消費量をエネルギー種別割合で見ると 燃料 ( 石油 石炭製品 + ガス + 再生可能等 ) が 36.2 % 電力が 51.7% 蒸気 熱が 12.2% です ( なお 廃タイヤ 廃プラスチック その他の再生可能 未活用エネルギーの 1.1% は燃料に含まれています ) 部門別にみると 非製造業 ( 第一次産業 ) のエネルギー消費量は 159PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 73.8 % ガス ( 天然ガス 都市ガス ) が 2.7 % 電力が 22.9 % 蒸気 熱が 0.6 % です 製造業 ( 第二次産業で 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量は 1,360PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 17.3 % ガス ( 天然ガス 都市ガス ) が 11.1 % 電力が 49.5 % 蒸気 熱が 21.3% です 業務部門 ( 第三次産業 ) のエネルギー消費量は 2,369PJ であり エネルギー種別消費内訳としては石油 石炭製品の割合が 21.1 % ガス ( 天然ガス 都市ガス ) が 14.9 % 電力が 54.9 % 蒸気 熱が 7.7 % です 第 1 図エネルギー消費量 ( 部門別 燃料種別 ) 2 1 2 PJ( ペタ ジュール ) はエネルギー量の単位で 千兆 (10の15 乗 ) ジュール 1ジュール 0.239カロリーです 例えば0 の水 1リットルを100 まで沸騰させるには418kJ( キロ ジュール )= 418,000J が必要です ( 参考 )4 人家族の家庭が1 年間に使用するエネルギーが 全国平均で 43GJ( ギガ ジュール )= 43,000,000,000J です 各カテゴリーには下記燃料を含みます 石油 石炭製品 :LPガス(LPG プロパンガス) 灯油 A 重油 ガソリン 軽油 その他原油類 石油製品類 石炭系燃料 ガス : 都市ガス その他ガス体エネルギー 再生可能等 : 太陽光発電 風力発電 小水力発電 その他の再生可能 未利用エネルギー 電力 : 購入電力 自家発電 蒸気 熱 : 蒸気 温水 冷水 その他熱源数値はそれぞれ四捨五入しているため 合計と内訳が一致しない場合があります ( 以下 同様 ) 1

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エネルギー消費統計における製造部門の最終エネルギー消費量 (1,234PJ) を業種別内訳でみると 食料品製造業 16.3 % 化学工業 13.0% 輸送用機械器具製造業 7.5 % 窯業 土石製品製造業 7.3 % などとなっています 第 2 図製造業 ( 製造部門 ) の業種別エネルギー消費量 なお 8 ページの図に示すとおり 製造業のエネルギー消費の約 8 割を占める化学工業 鉄鋼業等の大規模事業所は 石油等消費動態統計の調査対象となっておりますので本エネルギー消費統計の調査対象には含まれていません 2

平成 28 年度エネルギー消費統計における業務部門のエネルギーの 19.1% を卸売業, 小売業が 14.7% を医療, 福祉が 13.8% を宿泊業, 飲食サービス業が消費しています 平成 28 年度エネルギー消費統計における業務部門 ( 第三次産業 ) の最終エネルギー消費量 (2,369PJ) を業種別内訳でみると 卸売業, 小売業 19.1 % 医療, 福祉 14.7% 宿泊業, 飲食サービス業 13.8 % 生活関連サービス業, 娯楽業 9.8 % などとなっています 卸売業, 小売業のエネルギー消費量 (454PJ) の 32.6 % は飲食料品小売業 ( スーパー コンビニ等 ) 8.5 % は飲食料品卸売業が消費しています 医療, 福祉のエネルギー消費量 (348PJ) の 57.0 % は社会保険 社会福祉 介護事業 42.0 % は医療業が消費しています 宿泊業, 飲食サービス業のエネルギー消費量 (328PJ) の 47.6 % は飲食店 36.7 % は宿泊業が消費しています 第 3 図業務部門の業種別エネルギー消費量 3

業務部門で従業者 1 人当たりエネルギー消費原単位が大きい業種は 各種商品小売業となっています 業務部門の主要業種の従業者 1 人当たりエネルギー消費原単位は 飲食料品小売業 50GJ 3 / 人 各種商品小売業 200GJ/ 人 飲食店 51GJ/ 人 宿泊業 184GJ/ 人 情報サービス業 16GJ/ 人となっています 第 4 図従業者当たりエネルギー消費量 ( 業務部門主要業種 ) 業務部門で延べ床面積当たりエネルギー消費原単位が大きい業種は 飲食店 飲食料品小売業です 業務部門の主要業種の延べ床面積当たりエネルギー消費原単位は 飲食料品小売業 2.3GJ/ m2 各種商品小売業 1.6GJ/ m2 飲食店 3.0GJ/ m2 宿泊業 1.2GJ/ m2 情報サービス業 1.1GJ/ m2などとなっています 第 5 図延べ床面積当たりエネルギー消費量 ( 業務部門主要業種 ) 3 GJ( ギガ ジュール ) はエネルギー量の単位で 十億 (10 の 9 乗 ) ジュールです 4

業務部門は業種によってエネルギー消費構成が大きく異なっています 飲食料品小売業 各種商品小売業 情報サービス業では エネルギー消費のうち電力が占める割合が 8 割を超えます 飲食料品小売業と各種商品小売業については 主として空調や照明 情報サービス業では機器運用に電力を消費していると考えられます 各種商品小売業では燃料 ( 灯油 A 重油 LPG ガス ) の消費が約 2 割 飲食店では燃料の消費が約 5 割 宿泊業では燃料の消費が約 6 割を占めています 各種商品小売業では空調や照明の電力消費が比較的多い一方で 飲食店及び宿泊業では給湯や厨房のための燃料消費が比較的多いと考えられます 第 6 図エネルギー消費構成 ( 業務部門主要業種 ) 消費量 [PJ] 飲食料品小売業 各種商品小売業 飲食店 宿泊業 情報サービス業 灯油 2.1 0.1 5.4 11.8 0.1 A 重油 0.8 1.2 0.4 22.1 0.1 LPG 7.1 1.2 31.0 5.8 0.3 ガス 5.0 7.5 35.3 25.6 1.1 電力 130.0 47.8 80.4 48.4 15.4 その他 2.8 1.8 3.5 6.5 1.0 5

売上高当たりのエネルギー消費は 業種別に様々です 事業所規模による効率の差は 製造業では輸送用機械器具製造業 業務部門では宿泊業などで大規模なものほど効率が良い傾向にあります 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) の売上高当たりエネルギー消費量は 食料品製造業では 4 8GJ/ 百万円程度 輸送用機械器具製造業で 2 6GJ/ 百万円程度などとなっています 売上高当たりエネルギー消費量が大きい業種は食料品製造業ですが 事業所規模が大規模なものはエネルギー効率が良くなる傾向があります 業務部門で売上高当たりエネルギー消費量が大きい業種は宿泊業などですが 事業所規模が大規模なものはエネルギー効率が良くなる傾向にあります 第 7 図事業所規模別の売上高当たりエネルギー消費量 6

エネルギー消費総量は前年度比 0.6% の微増となっています 調査の対象となった産業部門 ( 非製造業と製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く )) 業務部門のエネルギー消費総量 (3,889PJ: 直接エネルギー投入 ) は 前年度 (3,864PJ) 比 0.6% の増加です 製造業では 1,360PJ で 1.6% の減少 業務部門は 2,369PJ で 1.7 % の増加です エネルギー消費総量の増加 0.6% へのエネルギー種別の寄与は 石油 石炭製品 2.4% の減少 ガス 0.1% の増加 再生可能等 0.5% の減少 電力 2.2% の増加 蒸気 熱 1.3% の増加です 第 8 図エネルギー消費量の比較 ( 平成 23 年度 28 年度 ) 第 9 図エネルギー消費量の増減分の内訳 7

参考. 平成 28 年度エネルギー消費統計調査について資源エネルギーの低廉かつ安定的な供給確保 地球環境問題への対応 革新的エネルギー技術や再生可能エネルギーの開発 化石燃料の高度 有効利用のために 資源エネルギー庁では様々な政策を実施しています また 政策立案にあたっては どの部門で どのようなエネルギーを どのように消費しているのかを的確に把握することが必要です 平成 28 年度エネルギー消費統計調査は 平成 28 年度 ( 平成 28 年 4 月から 29 年 3 月 ) の業種別 エネルギー種別のエネルギー消費実態を把握するために 平成 29 年 4 月に実施しました 本調査は 産業部門及び業務部門の業種別 エネルギー源別 地域別の最終エネルギー消費量を把握するために 既存の統計調査で把握できていない業種 規模の事業所について 総務省の事業所母集団データベース ( 平成 27 年次フレーム ) を母集団名簿として全国の全事業所から無作為抽出した約 17 万事業所に対しての調査を行っています ( 下図参照 ) また 調査結果集計の際には最新の母集団名簿である事業所母集団データベース ( 平成 28 年次フレーム ( 速報 )) を使用しています 平成 28 年度エネルギー消費統計調査の把握範囲 消費サイドの統計 供給部門 転換部門 中小事業所 省略 省略 大規模事業所 産業部門 エネルギー消費統計 ( 一般統計調査 ) 1 製造業 9 業種 29 業種以外の製造業 石油等消費動態統計 ( 基幹統計調査 ) 製造業 9 業種 鉄鋼 化学 紙 パルプ等 3 非製造業 ( 農林水産業 鉱業 建設業 ) 業務部門 4 商業 サービス業等 家庭部門家計調査 ( 総務省 ) 運輸部門 自動車輸送統計 自動車燃料消費量調査航空輸送統計鉄道輸送統計内航船舶輸送統計他 詳細な結果は 経済産業省資源エネルギー庁のホームページに掲載しています 本調査結果についてのお問い合わせ先経済産業省 資源エネルギー庁総務課戦略企画室 100-8931 東京都千代田区霞が関 1-3-1 ホームページ : エネ庁 で検索してから 資源エネルギー庁ホームページ を表示し 統計 各種データ エネルギー消費統計調査 をクリックしてください 8