相互理解 寛容 中学年 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに 相手のことを理解し 自分と異なる意見も大切にすること 高学年 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに 謙虚な心をもち 広い心で自分と異なる意見や立場を尊重すること 広がりと深まりのある人間関係を築くために 自分の考えを相手に伝えて相互理

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

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第1学年道徳学習指導案

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

道徳学習指導案

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

自己紹介をしよう

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

第 3 学年道徳学習指導案 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )5 校時武蔵村山市立第三小学校第 3 学年 3 組 3 5 名 東京都オリンピック パラリンピック教育愛称 教諭野中哲平 研究主題 人との関わりを大切にし 豊かに表現できる児童の育成 ~ グローバル人材育成に向けたオリンピック

いろいろな衣装を知ろう

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

○ ○ 科 学 習 指 導 案

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

国語科学習指導案様式(案)

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

今年度の校内研究について.HP

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに


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ICTを軸にした小中連携

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

国語科学習指導案

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

Transcription:

第 3 学年道徳科学習指導案 平成 28 年 11 月 8 日 ( 火 ) 第 6 校時第 3 学年うめ組 30 名指導者杉本遼自立した人間として 他者と共によりよく生きる児童を育てる道徳教育 ~ 多様で効果的な道徳科の指導法の開発 ~ 1 主題名 友だちパワー! アップ作戦 友達のわを広げ 深めるには? 第 1 時 友だちと大好きでつながるには ( 友情 信頼 ) 第 2 時 ( 本時 ) 友だちのわを広げよう ( 相互理解 寛容 ) 2 教材名第 1 時 たまちゃん 大すき ( 友情 信頼 ) 明るい心で東京書籍 第 2 時 伝えたいこと ( 相互理解 寛容 ) 小学校版東京都道徳教育教材集 3 主題設定の理由アねらいとする価値について 友情 信頼 低学年 友だちと仲良くし 助け合うこと 中学年 友だちと互いに理解し 信頼し 助け合うこと 高学年 友だちと互いに信頼し 学び合って友情を深め 異性についても理解しながら 人間関係を築いていくこと 中学年の児童には 友達 を特定の気の合う仲間だけでなく 遊びや学びの同級生 さらには異学年 学校全体 地域といったもっと広がりのある様々な友達と捉えさせていきたい 一緒に学習や体験を行っていくことで 自分の体験や経験を相手に重ねて 相手の気持ちを考え お互いへの理解が深まっていく そして お互いの気持ちを考えて行動し 理解し合っていくうちに信頼感が生まれていく さらに 理解し合い 信頼し合う ことで 自然と 助け合い が生まれてくる 心を通わせ合い 助け 信頼し合う深い関係になることを感じさせたい 本主題では 友達とのよりよい関係を考え 助け合い 信頼し合い のもとなる お互いの理解を深める大切さ に気付かせていきたい 理解し合うことで深い友達関係を築いていくことができるようになることを願っている 1

相互理解 寛容 中学年 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに 相手のことを理解し 自分と異なる意見も大切にすること 高学年 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに 謙虚な心をもち 広い心で自分と異なる意見や立場を尊重すること 広がりと深まりのある人間関係を築くために 自分の考えを相手に伝えて相互理解を図るとともに 謙虚で広い心をもつことに関する内容項目である 新しい学習指導要領では 中学年に 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに 相手のことを理解し 自分と異なる意見も大切にすること という内容項目が加えられた 新しい学習指導要領の解説 第 3 章道徳科の内容 には 相互理解 寛容 といじめの未然防止との関連も示されている これらのことから いじめを生まない雰囲気や環境を醸成するためにも 互いの違いを認め合い理解しながら 自分と同じように他者を尊重する態度を育てることが重要だと考えられていることがわかる 中学年段階の児童には 人と人との関係を好ましいものにしていくために1お互いに理解し合うために自分の気持ちや考えを相手にわかるように誤解の内容に伝えること 2 相手の置かれている状況を考えて 同じような自分の体験を思い起こし こんな気持ちになるであろうと想像力を働かせること 3 自分と異なる意見も大切にすることの重要性に気付かせていきたい 誰に対しても 1 3を行うことによって 友達関係を広めていけると 感じさせていきたい 本主題では 自分の異なる意見の背景を考えることの大切さや相手への理解を深めることだけでなく 相手からの理解が得られるように思いを伝えることの大切さに気付かせたい 身近にいる遊びや学びの同級生との関わりから 人と人との関係を好ましいものにし 友達として豊かな人間関係を広く築いていく資質を養ってほしいと願っている 本主題におけるねらいとする価値 上記の通り 友情 信頼 と 相互理解 寛容 は豊かな人間関係を築いていく上で相互に補填し合う関係となっている お互いが 相手のことを理解しようとし 相手からの理解を得ようとしていくことで 信頼し合い 助け合いが生まれ 豊かな人間関係を築くことができるのである 中学年段階の児童は 目の前にいる友達を通すことで 豊かな人間関係を築くことへの価値の理解が深まるであろう 友情 信頼 と 相互理解 寛容 の内容を関連付け 相手を理解すること を中心に 児童が広くて深い人間関係を築いていくことを願って 本主題を設定した 2

イ児童の実態 (1) 実態調査 < 実態調査の項目 > 1 友達を思い浮かべて名前を書こう 何人思い浮かべることができたか (2 分間 ) 友達に挙げた理由を書こう ( 自由記述 ) 2 その中で自信をもって親友だと言える人はいるか ( 複数回答可 ) 3 その親友や友達にとって 自分はいい友達だと思うか (A とてもそう思う B そう思う C あまりそう思わない D そう思わない ) 4 友達とステキな関係を築くのに大切なのは どんなことだと思うか ベスト 3 を < 実態調査の結果 > 書こう ( 自由記述 ) 1 友達を思い浮かべて名前を書こう友達の理由から 平均 一緒に する の記述があった人数 同じ の記述があった人数 2 親友だと自信をもって言える人はいるか 平均 8.035714286 名 23 名 12 名 1.821428571 名 互いに親友として名前を挙げあっているどちらだけが名前を挙げている違うクラス 学校の人の名前を挙げている 10 組 11 名 5 名 2 自分はいい友達だと思うか 3 友達とステキな関係を築くのに大切なのは どんなことか A 19 名 一緒の時間を増やす ( 遊ぶ 話すなど ) 3 相手のことを考える B 7 名 12 名 9 名 3 名 C 1 名 よく話す 話しかける 助け合う 声を掛け合う D 0 名 6 名 6 名 2 名 < 考察 > ケンカをする ケンカをしない 実態調査 1 の結果から 本学級の児童は短い時間に思い浮かべることができ 友達と認識 できる関係にある人が多くいることが分かった しかし 実態調査 1 の友達である理由や 3 の友達関係を築くのに大切なことの結果から 一緒に するから や 同じ ( 学級 係 習い事など ) だから といった環境に依存して友達関係を築いている児童もことも多い ことが分かった 実態調査 2 の結果から ほとんどの児童が親友と思うことのできる人を思い浮かべること ができることが分かった 互いに親友として名前を挙げあっている児童も 10 組いることが分かった しかし 反対に どちらだけが親友として名前を挙げ 相手からは名前を挙げられないような一方通行の親 友関係になっている児童も 11 名いることが分かった また 実態調査 3 からは 自分がいい友達であるか

と問われると 自信をもって とてもそう思う と答えられない児童が 8 名いることが分かる (2) 教師から見た児童の実態本学級では 他教科や生活において 様々な相手と関わるような活動を多く取り入れてきた そのため 新しい学級にも慣れ 今まであまり関わることのなかった相手とも 友達関係を広げてきている そのことは 休み時間で男女混じって遊ぶことが増えた姿や 学期や行事での振り返りで 新しいクラスで不安だったけれど 新しい友達と出会って楽しくなった などの記述が増えていることからも見て取れる しかし 特定の気の合う友達同士で仲間をつくって 仲間とのつながりを優先し 限度をわきまえず善悪の判断を誤ってしまったり 自分の利害にこだわることで友達とのトラブルを引き起こしたりすること 他者の言動の真意を取り違え誤解したり 自分と違う考えを受け止めることができずに感情的になったりし その違いから対立が生じたりすることもある そこで 本主題では 児童に相手のことを考え お互いの理解を深めるよさ 相手の意見の背景を考え 理解を深めるとともに 相手からの理解が得られるように思いを伝えることのよさに気付かせていきたい 本学級の児童は 人間関係がまだ狭く 目の前にいる友達を通すことで 豊かな人間関係を築くことへの価値の理解が深まると考える そこで 友情 信頼 と 相互理解 寛容 の内容を関連付け 相手を理解すること を中心に 児童が広くて深い人間関係を築いていくことを願っている ウ教材について ( 第 1 時 ) たまちゃん大すき さくらももこ作の児童にとって身近なマンガ アニメである ちびまる子ちゃん の中の一話である 本資料のよさは 互いの状況と同じような経験をすることで 相手のおかれていた状況に気付き こんな気持ちになるであろうと想像力を働かせるようになったことにあると考える お互いの気持ちに気付き理解が深まったことで お互いの信頼が深まり 手紙に 大好き と書き合ったのである 大好きでつながるには をテーマに話し合いを進めていくことで この資料のよさを生かし 自分の利害ではなく 相手のことを考える大切さやお互いの理解を深めるよさに気付かせ 友情 についての価値理解を深めていきたい ( 第 2 時 ) 伝えたいこと 美夏の視点で 展開する児童の生活に密着した教材である 美夏と直人は 同じクラスで席は隣同士 2 人が日直をする日 美夏は決められた日直の仕事を終えた後 直人が本来日直の仕事ではない仕事を行なっていることに気付く 2 人の思いには すれ違いが起こってしまう 美夏は家に帰った後 夜に今日の出来事を振り返り 次の朝 昨夜考えていたことを話した それに対し直人も答え 2 人は少しずつ変わり仲良くなっていく 4

この教材の 2 人の解決場面での会話は 吹き出しになっており描かれていない 自分だったらどのような言葉を掛けるかを考え 2 人はどう変わったか を追求していく 本資料を通して 自分の異なる意見の背景を考えることや相手への理解を深める 相手からの理解が得られるように思いを伝える相互理解の大切さに迫らせたい エ研究主題に迫るための指導の工夫 (1) 年間を通した本学級での道徳の取り組み A 学級文化と深く関わらせるイ本学級では 日々の学校生活や道徳科の学習を 1 年間の長期にわたる単元と捉え ハッピーに生きる をみんなで追求している 児童が考えた学級のテーマ ( 学級目標 ) 日本一ハッピーひまわりクラス を受けて どんな 3 年生になりたいか を考え 道徳科で学習していく視点を見出していった 道徳科で学習する内容が 自分たちで設定した切実な問題であるからこそ 追求 解決していこうと主体的な学びが生まれ 児童は自分との関わりをさらに深めていくことができると考えた また 行事や学期ごとの振り返りで活用し 自己理解を深めていっている B 複数時間を関連付けたテーマ追求単元型学習自分たちで設定した学習テーマの中から 友だちパワー! アップ作戦 を取り上げ 友情 信頼 と 相互理解 寛容 を関連付け 友達の輪を広げ 深めるには について追求していく複数時間の学習過程を構想した 児童が設定した学習テーマであるからこそ 多面的に広く考えさせていきたいと考えた 第 1 時目には 友情 信頼 を 第 2 時目では 相互理解 寛容 の内容を取り上げる 1 時目と2 時目を学習後 自分の体験との関連をまとめて 話し合い 自分としてがんばりたいことなどを考える時間を設定する 学習内容の整理分析を行うことで 児童は学習内容についてより深く考え 自分の生き方に生かせる価値観として育み 日々の学級での体験と関連付けることで自分の生き方に生かそうとする意欲を高めることができると考えた C 考えたことを見つける 実際に行う ( 実践する活動 ) 道徳科の授業と他領域における道徳教育とを 一つの大きな学習のまとまりとして取り入れていく 話し合う 考える活動 と 考えたことを見つける 実際に行う ( 実践する活動 ) という体験とを関連付けて単元を構想する 本単元の間 日常での生活から ステキな友達関係見つけ を行う 自分の身近にある友達関係を振り返り 毎日記録させていく ステキな友達関係見つけ を通した自分の体験を学習した内容と関連付けまとめる活動を設定することで 道徳的な価値をより自分事としてとらえ 自分の生き方につなげていくことができると考えた 5

学習計画 単元の主題 友だちパワー! アップ作戦 単元のねらい ねらい : お互いの理解を深め 友達とのよりよい関係を築いていこうとする実践 意欲を育てる 時 主題コンセプト 授業の概要 ( 内容教材ねらい主な学習活動 発問 ) 価 (1) 内容 :B 友情 信頼 (2) 教材 : たまちゃん 大すき 値 (3) ねらい : 友達のことを理解し 自分の利害だけでなく相手のことを考えよ理解うとする心情を育てる の (4) 授業の概要 追 1 アンケート結果を見て 求単元のテーマ 1 2 ( 本時 ) はげみの時間 友だちと大好きでつながるには 友だちのわを広げよう 戦 友だちパワー! アップ作 グループでの役割演技 自学分習の内生容きの方整と理の分関析連付ける を把握する 2 教材 たまちゃん 大すき を視聴する 3 2 人のことをどう思ったか 本時のテーマの設定 4 タイムカプセルを土手に投げ捨てたとき まる子はどんな気持ちだったか 5 タイムカプセルを探しているとき まる子はどんなことを考えていたか 6 なぜ 2 人は仲直りすることができたのだろう 7 二人はどのような思いで 大好き と手紙に書いたのだろうか 友だちと大好きでつながるには について 考えをまとめる 1) 内容 :B 相互理解 寛容 (2) 教材 : 伝えたいこと (3) ねらい : 相手の意見の背景を考え 理解を深めるとともに 相手からの理解が得られるように思いを伝えようとする態度を育てる (4) 授業の概要 1 単元のテーマを確認する 2 教材 伝えたいこと を読む 3 どんなことが心に残ったか 本時のテーマの設定 4 日直の仕事をしているとき 直人 美香はそれぞれどんなことを考えていたか ( 相手に対し どんなことを思っていたか ) 5 次の日の朝 自分だったらどんなことを話したか 役割演技 6 2 人は どう変わったか について話し合う 7 今日 考えたことと自己との関連をまとめる (1) ねらい : お互いの理解を深め 友達とのよりよい関係を築いていこうとする実践意欲を育てる (2) 授業の概要 1 単元のテーマ 2 3 4 友だちパワー! アップ作戦 ~ 友達のわを広げ 深めるには? 友だちと大好きでつながるには 2 人は どう変わったか 友だちパワー! アップ作戦 ~ 友達のわを広げ 深めるには? を確認する 友達のわを広げ 深めるには? について考えたことと実践する活動で体験したこととを関連付け話合い コンセプトマップにまとめる コンセプトマップを見合い 話し合う 自分の 友だちパワー! アップ作戦 をまとめる 考えたことを見つける 実際に行う活動 ステキな友達関係さがし (2) 本時における指導の工夫 A 学習過程の工夫児童が道徳的価値を自分のこととしてとらえ 考えを深められるように問題解決的な学習を取り入れ 学習過程を工夫した 児童の問題意識から学びの視点 ( 本時のテーマ ) を設定し 友達との話し合い多面的 多角的に考えていくことで 道徳的価値について一人一人の児童に 6

自分が納得できる答えを生み出していけると考えた 1 児童の問いを生む発問 児童の受け止めから児童の問題意識を生み出す発問 児童にとって身近で 主体的に考えたくなるような問いを生むことができる活動や発問を 取り入れる 2 発問の意図を明確にした多様な発問 学習過程に 教材に合わせて発問の意図をもった多様な発問を効果的に取り入れ 児童が問題を追求できるようにしていく 3 自分の生き方について考えを深める発問問題解決をもと児童一人一人に生まれた納得できる答えを 自分との関わりで考え 自己の生き方として思いや願いを深めるようにしていく ( 本時における発問構成 ) 学習過程発問の意図発問 投げかけ つかむ 深める 問題場面について話合い 児童の問題意識を生む 児童の受け止めから 揺さぶり児童の思考のずれを生み出し 問題意識を醸成する 教材の人物への共感をもとに追求する 分析的に問題を浮き彫りにする あまり自分とは合わないな あまりつながりがないなと思う人はいるか どんなことが心に残ったか 最初と最後では 二人は変わったの? 日直の仕事をしているとき 直人 美香はそれぞれどんなことを考えていたか どうして 2 人はうまくいかなかったのか 生かす つなげる 問題場面に対し 自我関与させて追求する 分析的に問題場面の解決方法を追求し 自己の納得できる解をまとめる 自己の生き方につなげて考え 価値観を育む B 登場人物に自我を関与させ吹き出しの中を考える 次の日の朝 自分だったらどんなことを話したか 2 人は少しずつ変わったとあるけれど どう変わったと思うか 〇 友だちのわを広げるには について 考えたことを書こう 問題場面で取りうる行動について考え 自分ならどうするかを話し合う時間を設定する 登 場人物に自分を投影することで 相互に理解する大切さや実現する難しさや実現するために大 切なことを考え 実生活における問題解決における見通しをもたせ 道徳的態度を高めていく 7

4 本時について (1) 本時のねらい相手の意見の背景を考え理解を深めるとともに 相手からの理解が得られるように思いを伝えようとする態度を育てる (2) 学習過程主な発問と児童の心の動き 指導上の留意点 道徳科の特質 つかむ 深める 生かす つなげる 1 単元のテーマを確認する 同じ学年に 自分とはあまり合わないな あまり関わったことがないという人はいないか 2 本時の教材の大まかな設定を知る 3 教材 伝えたいこと を読んで 話し合う 1 どんなことが心に残ったか こんなことよくあるな 2 人は もっと仲良くなったと思う どんなお話をしたのかな 最初からちゃんと話せばよかったのに 学びの視点 2 人は どう変わったの? 友だちをたくさんつくりたいなと思う人? と投げかけ 単元のテーマを確認する 友達のわを広げる秘訣を考えながら読もう と投げかけ 教材を読む観点をもたせる 児童の受け止めから 児童の問いを引き出し 本時のテーマを設定する 最初と最後では 二人は変わったの? と投げかけ 学びの視点に導く 2 日直の仕事をしているとき 直人 美香はそれぞれどんなことを考えていたか 共感的な発問を取り入れ 2 人への共感をもと < 直人 > に話し合いを進めることができるようにする 先生に言われたことをやりたい 補助発問として 相手に対しどんなことを思って 気付いたことをやるのは大切だ いたか と投げかけ 多様な考えを引き出す < 美香 > 直人の気持ちと美香の気持ちを分けて板書する 早く帰って お見舞いのお手紙を書きたい どうして 2 人はうまくいかなかったの と 係の仕事だから 日直はしなくていい 投げかけ 分析的に問題を浮き彫りにする 3 次の日の朝 自分だったらどんなことを話し 直人や美香に自我を関与させ 多角的な思考を促たか す < 美香 > 道徳的価値の理解 自己を見つめる お手紙を書きたかったから早く帰りたかった 直人の気持ちに気付けなくてごめんね 直人にちゃんと伝えればよかった < 直人 > 気付いたからちゃんとやりたかった 美香の気持ちに気付けなくてごめんね 美香にちゃんと思いを伝えればよかった 4 学びの視点に対し 納得できる解をもつ 2 人は少しずつ変わって仲良くなったとあるけれど どう変わったと思うか 自分の思いを伝えるようになった 相手の気持ちを聞くようになった 相手の気持ちを考えるようになった 一人一人が学びの視点に対する納得できる答えをもつことができるように 書く活動を取り入れる 多面的な思考を促し 相互理解の大切さ に迫らせていく 多面的 多角的に考える 5 自己の生き方への考えを深める 一人一人に考えをまとめるため書く活動を取〇 友だちのわを広げるには について 考えり入れる たことを書こう 考えをまとめる視点として できたこと でき 友達と話し合うことが大切 なかったことはあるかな? と投げかける いろいろな人がどう考えているかを知りたい 自分の生き方についての考えを深める 相手の気持ちを考えていきたい 気持ちがつながる人を増やしたい (3) 評価 4 の活動で 相互理解を視点に自己の納得できる解をもつことができたか カードの記述 5 の活動で相手の意見の背景を考え理解を深めることや相手からの理解が得られるように思いを伝え 8

ようとすることと自分の生き方と照らして考えることができたか ワークシートの記述 (4) 板書計画友だちパワーアップ作戦友だちの輪を広げるには? 心に残ったこと 細かいことを注意しているところ こんなことよくあるな 2 人は もっと仲良くなったと思う どんなお話をしたのかな 話をして 仲良くなった 最初からちゃんと話せばよかった 2 人は 変わった? 題名伝えたいことテーマ 2 人は どう変わったのか? 何よその言い方 あとは勝手にやってね お手紙を書きたい 日直はしなくていい 美香 どうしてうまくいかなかった? 気持ちが合っていない 言いたいことを言っていない 帰りたければ 先に帰っていいよ 先生に言われた 気付いたことをやる 直人 最初の 2 人 これから まとめ 学習感想 これまで 自分の思いを伝えるようになった 相手の気持ちを聞くようになった 相手の気持ちを考えるようになった お手紙を書きたかった 直人の気持ちに気付けなかった ちゃんと伝えればよかった 一日考えた答え 朝の 2 人 これからの 2 人 ちゃんとやりたかった 美香の気持ちに気付けなかった ちゃんと伝えればよかった 9