資料 4 社会保障 税番号制度への対応について 平成 25 年 11 月厚生労働省政策統括官付情報政策担当参事官室
番号制度の実施に伴う社会保障関係システムの改修について 国 都道府県 市町村 市町村 医療保険者等 システム名 社会保険オンラインシステム 労災行政情報管理システム ハローワークシステム 障害者福祉システム 児童福祉システム 生活保護システム 国民年金システム 国民健康保険システム 後期高齢者医療システム 介護保険システム 健康管理システム 全国健康保険協会 健康保険組合 国民健康保険組合 後期高齢者医療広域連合及び国民健康保険団体連合会のシステム 概要 国民年金及び厚生年金保険等の被保険者の適用 各種保険料の徴収 年金給付等の各種給付を行うシステム 労働者災害補償保険法に基づく各種労災保険給付等の支給に関する業務処理を行うシステム 雇用保険 求職者支援 職業照会 雇用対策など ハローワーク及び労働局の職業安定行政関係の業務処理を行うシステム 障害者資格の管理 給付の管理 進達処理 通知書発行 支払管理 統計処理等を行うシステムを指す 児童手当 児童扶養手当等の対象者の資格管理 現況受付 支払管理 統計処理 その他保育所保育料の算定等を行うシステムを指す 生活保護の対象者の生活相談受付 保護申請審査 支給管理 統計処理等を行うシステムを指す 国民年金第 1 号被保険者の資格 付加保険料 保険料の免除等 年金給付の情報の管理等を行うシステムを指す 国民健康保険の資格の管理 保険料 ( 税 ) の賦課 収納管理 給付 レセプト管理 統計処理等を行うシステムを指す 後期高齢者医療の資格の管理 保険料 ( 税 ) の賦課 収納管理 給付 レセプト管理 統計処理等を行うシステムを指す 介護保険被保険者の資格管理 介護保険料の賦課 介護保険料の収納管理 受給者の台帳管理を行うシステムを指す 乳幼児及び高齢者の予防接種管理対象者への予防接種の案内通知 接種履歴管理 その他保健衛生等の管理を行うシステムを指す 健康保険 国民健康保険 後期高齢者医療等の資格管理 保険料の賦課 収納管理 給付 レセプト管理 統計処理等を行うシステムを指す 1
情報照会 提供機関 ( 市町村等 ) 地方公共団体 医療保険者システムにかかる改修イメージ 1 業務画面の追加 修正等 個人番号表示項目追加 他機関から提供された情報の表示等 2 帳票様式の追加 修正等 個人番号印字項目追加 他機関から提供された情報の印字等 3 業務プログラムの改修 情報連携に伴う業務の追加 他機関との接続 / 制御機能の追加 他機関へのクエリ発行機能の追加 他機関からのデータ形式変換改修 既存データベースとの I/O 機能改修等 4 データベース改修 データ項目の追加等 5 既存利用番号との紐付け 利用番号と個人番号との突合 利用番号と符号との突合 ( 突合を効率的に行う機能追加を含む ) 6 業務マニュアル類の修正 7 インターフェイスシステム 中間サーバーの設置 ( 医療保険者については さらに住基ネット接続 ) 医療保険者の中間サーバーについては ソフトウェアの国による一括開発 ハードウェアの集約設置を検討中 2
国直轄システムにかかる改修イメージ 1 業務画面の追加 修正等 個人番号表示項目追加 他機関から提供された情報の表示等 2 帳票様式の追加 修正等 個人番号印字項目追加 他機関から提供された情報の印字等 3 業務プログラムの改修 情報連携に伴う業務の追加 他機関との接続 / 制御機能の追加 他機関へのクエリ発行機能の追加 他機関からのデータ形式変換改修 既存データベースとの I/O 機能改修等 4 既存利用番号との紐付け 利用番号と個人番号との突合 ( 番号管理システム ) 利用番号と符号との突合 ( 中間サーバー ) ( 突合を効率的に行う機能追加を含む ) 5 インターフェイスシステム 中間サーバーの設置 3
社会保障分野における番号利用による効果 現状 関係機関 A 社会保障の手続では 所得証明書などの添付書類を A から求められた場合 は B から取得した上で申請している また A と B との間で併給を禁止している場合などは の申告に基づき給付の調整をしている 今後 マイ ポータルのプッシュ型サービスにより通知事務が効率化 関係機関 A 情報連携により 給付の適正化が図られる 番号制度導入後は A と B の間で情報をやりとりすることで 添付書類の省略や給付の適正化が図れる 情報連携により 添付書類の発行事務が効率化 給付 各種書類 申請 各種書類 関係機関 B プッシュ型サービス マイ ポータルにおいて 行政からの各種お知らせ 自分の情報等を入手できる 給付 自己情報表示 マイ ポータル 申請 関係機関 B 1 所得証明書等の添付省略 国民年金保険料の免除 児童扶養手当の支給 高額療養費の決定等 2 住民票の添付省略 未支給年金の請求 児童扶養手当の支給申請 雇用保険における未支給の失業等給付の申請等 3 異なる制度間における給付調整の確実性の向上 傷病手当金の支給申請者に関する障害厚生年金等の給付状況の確認等 4 マイ ポータルを活用したプッシュ型サービス ねんきん定期便 予防接種の案内等 個人番号 添付書類の省略により 国民利便性が向上 4
制度の概要 受給資格を証明するため 申請者 配偶者 扶養義務者の所得証明等を添付 添付された住民票 所得証明書等に基づき審査 年金受給状況は に照会 1 児童扶養手当の支給申請 番号制度導入後の効果 住民票 所得証明書の添付を省略し オンラインで年金受給状況はに 必要に応じて所得情報等は他市町村に照会 当該情報等に基づき審査 現状 年金受給情報の照会件数約 15 万件 今後 年金受給情報の照会時間が縮減 市町村 A 福祉事務所を設置していない町村分は都道府県で認定 年金受給状況 添付書類発行処理件数認定請求書等約 2 万人 < 転出入があった場合等 > 市町村 A 福祉事務所を設置していない町村分は都道府県で認定 所得情報 情報連携 添付書類発行処理件数が縮減 年金受給状況 < 転出入があった場合等 > 1 申請 2 給付 市町村 B 1 申請 2 給付 添付書類 所得証明書 所得証明等を発行 添付書類 所得証明書 市町村 B 所得情報等を回答 戸籍謄本 所得証明書等 添付書類の発行申請が発生 戸籍謄本 所得証明書等 等 添付書類の簡素化により市町村への発行申請が不要 認定請求書受付件数約 15 万件現況届受付件数約 106 万件 ( 平成 23 年度福祉行政報告例 ) 5
現状 2 傷病手当金と厚生年金等の給付調整 制度の概要 障害厚生年金等の支給を受けることができる場合 傷病手当金は減額又は支給されないこととされている そのため 年金額を証する書類の提出を求めており この書類に基づき判断することとしている 健康保険の保険者 添付書類の確認時間が発生 ( 傷病手当金の支給件数は 協会けんぽ約 8 万件 健康保険組合約 5 万件 ( 平成 23 年 10 月 ) うち協会けんぽにおける障害厚生年金等の受給に伴う減額は約 3 千件 ) 今後 番号制度導入後の効果 医療保険者との間で年金の給付状況につき情報提供を行うことにより 適正な給付を確保 健康保険の保険者 年金受給情報 情報連携 1 申請 添付書類 ( 裁定通知 ) 2 給付 裁定通知 1 申請 添付書類 ( 裁定通知 ) 2 給付 添付書類の発行時間が縮減 添付書類の縮減による申請時の手続きの簡素化 6
3 年金制度における 個人番号 を利用したより確実かつ効率的な確認 記録の管理 現状 年金制度加入手続き時に 基礎年金番号を保有しているかどうかを調査するために 慎重な確認が必要 学生 20 才一人暮らし 基礎年金番号を付番 11 実家の親が管理 就職 加入手続き 会社員 基礎年金番号が不明の場合 事業主が運転免許証等により確認した氏名 住所 性別 生年月日で年金番号の有無を調査 11? 花子 大阪府 市 結婚転居退職 被扶養配偶者 加入手続き 基礎年金番号が不明の場合 に旧姓や旧住所を確認し 年金番号の有無を調査 11? 花子 東京都 区 国民年金 厚生年金 確認を誤ると記録が連続して管理されない恐れ 国民年金 年金記録 個人番号導入 年金制度加入時に申告していただく 個人番号 により 確実かつ効率的な確認を実現 個人番号は日常での使用頻度が高いため 不明となるケースは稀 学生 20 才 出生時に個人番号を付番 1234 就職 加入手続き個人番号申告 会社員 個人番号を活用して記録管理 1234 花子 大阪府 市 結婚転居退職 加入手続き個人番号申告 被扶養配偶者 個人番号で管理している記録の追加 更新 1234 花子 東京都 区 国民年金 厚生年金 国民年金 年金記録 7
4 マイ ポータルを活用した自己情報の入手 マイ ポータル ( 注 ) により いつでも社会保障に関する自己情報や行政からの各種お知らせ等を入手することができる ( 注 ) 利用者が自宅のパソコンや行政機関等に設置されたパソコンから 自己の情報や各種行政サービスを閲覧できるとともに 各種手続も行うことができる個人用のホームページのようなものを想定 上記のイメージ 現状 今後 問合せ 医療保険の保険料納付や医療費の情報等 問合せ 年金保険料の納付状況等 問合せ 医療保険者 マイ ポータル 医療保険の保険料納付状況 年金保険料の納付状況 介護保険料の納付状況 医療保険者 介護保険料の納付状況等 介護保険者 ( 市町村 ) 介護保険者 ( 市町村 ) 自分の情報を知りたい場合 情報を持つそれぞれの機関に対して問合せを行う必要がある いつでも社会保障に関する自分の情報や行政からの各種お知らせ等を入手することができる 8