平成23年度(2011年度)「事業計画」骨子(案)

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

表1

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

2. 配分金の有効活用と監査の実施 配分委員会において 共同募金の配分について厳正に審査及び協議を行うとともに 受配団体に対し事務説明等により共同募金配分金の適正な活用を求めます また 寄付者の信託に応えるため 受配団体 受配施設の募金の活用状況や経理処理等について監査部会による監査を実施します な

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平成 26 年度 事業報告書 社会福祉法人山梨県共同募金会

地域子育て支援拠点事業について

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

事業内容

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

2016年度 事業計画書(第一次補正)

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

平成18年度標準調査票

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01 【北海道】

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

施策吊

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

資 料 1

平成22 年 11月 15日

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

区(支部)社協会費関係相談記録

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

区(支部)社協会費関係相談記録

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

TSRマネジメントレポート2014表紙

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

第3節 重点的な取り組み

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

0-1表紙

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

ANNUAL REPORT

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資料1 第1回会議のポイントについて

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

平成18年度標準調査票

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

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平成 30 年度 熊本県老人クラブ連合会事業計画 Ⅰ 運動の基本方針 日本の総人口が減少傾向に転じる中 国立社会保障 人口問題研究所の推計によれば 65 歳以上人口は2020 年には3,600 万人に達すると推計されています この人口の増加傾向は今後さらに続き 2035 年頃には3,700 万人を超

統計調査ニュース No.319 4月 24 日 水 住宅 土地統計調査の広報がキックオフ 住宅 土地統計調 査の実施に向け 国 都道府県及び市町村 が連携し 効果的な 広報活動を進めてい くために 都道府県 の担当者を招いて 広報事務打合せ会 を開催しました まず 国勢統計課の広報担当から 今後実施

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大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

スライド 1

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

2018 年度下期助成概要 応募団体の規模や活動分野 領域は問いません 申請時に 団体概要 ( 活動内容や運営方法 ) について それぞれの団体でより広範に積極的な情報公開を行うことを求めます そのことが それぞれの団体の社会 的信用を高めるとともに 広く社会に向けて 活動を広げていく 礎になると考

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北海道MICE戦略(仮称)

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平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

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金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

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計画の今後の方向性

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

2

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

平成18年度標準調査票

第 1 部 施策編 4

参加と協働による 新たなたすけあい の創造 4 共同募金会 市区町村共同募金委員会モデル会則 137 目次 Contents はじめに 2 1 中央共同募金会企画 推進委員会委員からのメッセージ 3 2 参加と協働による 新たなたすけあい の創造 概要版 20 はじめに 22 1 共同募金の目的 2

Transcription:

平成 28 年度事業計画 北海道共同募金会 基本方針 共募運動を通じた たすけあいと道民相互の関わりづくり の気運の醸成 本年で共同募金は創設 70 年を迎えることとなった 戦後ほどなくして始まった共同募金運動は 戦禍によって発生した生活困窮者や深刻な経営難に陥っていた民間の社会福祉施設などの支援を目的としていたが 時代の変遷とともに柔軟にその役割を拡大 変化させ 今日では地域福祉の推進を使命として 多様な福祉活動を財源面から支え続けている 地域住民をはじめ各界各層の参加による共同募金のこの69 年間の累計は 本道では480 億円を超え このことは 道民一人ひとりの高い信頼と募金ボランティアをはじめとする関係者の努力により支えられてきた運動であることを如実に示している そのように国民的なたすけあいの運動として また 我々の社会生活を満足なものとしていく一つのしくみとして 連綿と受け継がれたこの尊い共有財産を 次世代へのギフトとして継承していくことが現代に生きる者に与えられた使命であるといえる これからの我が国においては 急激に進む人口減少の歪みが数多くの地域の困りごととなってあらわれることが見通され 住民自らが立ち上がって地域を支える活動に携わる機会が増え それに伴い活動財源の手当てや住民同士の連帯がますます求められていくものと考えられる 我々はコミュニティと 共同募金という じぶんの町を良くするしくみ を共有する道民として 寄付と助成が地域で循環していく理想的なサイクルを具現化するべく 引き続き共同募金運動が持つ特性を活かし 地域で運動を精力的に進める事そのものにより たすけあいによる地域住民相互の関わりづくりとコミュニティの再生に向け社会に貢献していくものである また 社会で求められる支援と人々の善意とを結びつける公器としての基盤をより強固なものとしていくため 引き続き 募金活動の取り組みと 共募助成のあり方について充実をはかりつつ 各方面との連携をますます深めながら運動を推進していくものとする

1. 募金活動の増進 (1) 募金活動の取り組みの活性化と検証 1 地域の様々な社会資源とのタイアップによる募金方法の開発と普及地域の文化や社会に根ざした各種の社会資源とのタイアップによる活動を推進し 募金協力の受け皿を広げる ご当地キャラなど地域固有のシンボルとの連携による募金グッズの開発並びに普及 共募助成を受けた団体や施設との連携による寄付金付商品の開発等 公共施設等への募金機能付自動販売機の設置促進 2 寄付者が使途に関する分野等を指定できる使途選択募金の試験的導入並びに特定テーマ型募金に関する検討寄付者のニーズにきめ細かく応え 課題の解決への参加意識を高める事を目的として 共募の使途に関して寄付者の意向を具体的に反映することのできるしくみを試験的に導入していく また 全国において取り組みが増加しつつある 地域の課題解決を目的とした特定テーマ型募金に関し検討を進め本道における可能性を探る 3 既存の募金方法についての取り組みの検証と改善各種の募金方法の基盤を今日的で確固としたものとすることを目指し検証と改善を進める 特にムーブメント (= 社会的な運動 ) としての共同募金運動のあり方を募金方法の中に体現し 国民的なたすけあい運動たる気運を醸成していく 募金方法別の特性に着目し活性化に向けた方策を検討するとともに 各方面への取り組み方法の提案を進めていく 税制優遇や募金箱の取扱い 個人情報の管理に関する考え方や 活動を進めるうえでの基本的事項など 共募関係者の間で共有されるべき事項についての認識を深め 募金増強に向け手元材料を最大限に活かしていく 4 興行募金の取り組み促進チャリティイベントなど 住民が親しみやすい形での募金活動の実施を促進し 運動への理解を深めつつ 戸別 法人など各種の募金方法への相乗効果をねらう 市町村共募や道外での取り組みについての情報収集 提供 スタッフジャンパー のぼり等 PR 素材の開発と市町村共募への提供

5 企業等の社会貢献活動との連携促進共募運動への協力を通じた社会貢献活動の提案や 共同での企画立案 活動の維持発展に向けた情報収集 発信に努めるとともに 企業等の立場からの共募への期待感や満足感に応え 持続的な関係を構築していく 企業及びその社員に達成感を感じてもらい なおかつ寄付者と助成の受け手との距離を縮め 双方の想いや取り組みに対する理解を深めるため 例えば共募を通じた福祉施設への車両贈呈など ゴールを明確にした提案を行う タイアップ企画そのものを話題づくりの一環とし 共募活動と企業の社会貢献活動のPRにつなげていく 協力企業 社員への効果的なフォローの実施 系列各店舗への募金箱の設置など組織的協力展開の支援 6 遺贈 相続寄付の受け入れ財産を地域社会のために役立てたいという希望を持っている方や その遺族の方々からのニーズに応え寄付の受け入れを進めるとともに 分野指定などの意向にも沿った提案を行う 7 募金活動のモデル的な取り組みについての支援と普及市町村共募での新たな募金方法への取り組みなどの事例について 個別支援や他市町村への情報提供を行い 事業成果の普及と拡大を進める 8 助成を受けた団体による募金活動への参加促進イベント募金や各種行事などでの協働の機会を設け 身近な範囲から相互の関わりを深めることにより運動の参画性を高めていく 9 共同募金会組織の規模の効果によってもたらされる魅力の開発共同募金会は地域に根ざした活動を進める一方 全道 全国にネットワークを持つ巨大な運動体であり その内には 団体や企業などパートナーにとって ならではの魅力がまだ秘められている可能性がある 各方面とのタイアップを進めるにあたって あらためて共同募金会の姿を見つめなおすとともに その組織規模の効果によってもたらされる魅力を見出し パートナーとの間で双方にメリットのある関係づくりを具現化するための材料として育てていく 10 各種募金運動資材の開発 改良 市町村共募への提供募金箱 領収書 ポスターなど 運動の推進に不可欠な各種の資材を市町村共募へ提供するとともに その意見や要請を基に改良や新規開発を行い 運動の推進を円滑なものとする

(2) 広報活動と情報発信 1 共同募金運動創設 70 年記念広報事業の実施創設 70 年という節目の年に これまで国民的なたすけあい運動として連綿と受け継がれた共同募金の足跡を振り返りつつ 今後の運動の増進に向けた各種の記念広報事業を実施する 文化 スポーツ等に関連づけた各種のチャリティーイベント等の企画 実施 2 道内スポーツチームや漫画家などの協力による啓発キャンペーンの推進幅広く道民の支持によって活躍するスポーツチームや漫画家が 道民の福祉増進に寄与する共同募金運動への協力により感謝の気持ちを表すとともに そうした姿勢を通じて道民のさらなる運動への共感を広げていくことを目的として 各種の啓発事業を実施する 道内各スポーツチームや北海道ゆかりの漫画家から 共同募金運動のサポーターとして引き続き協力いただき 運動の啓発 PR 活動や各種イベントの実施によるキャンペーンを道内各地で展開していく 3 赤い羽根サポーターの輪の拡大赤い羽根サポーターに加わる団体 個人を増やすための働きかけを強めるとともに それらとの連携を深める 4 若年層や子育て世代への運動の啓発を目的とした事業企画の実施次代を担う若い世代にとっても 共同募金が 地域の福祉を推進するにあたっての貴重な道民の共有財産として有効に機能し続けるよう 啓発に向けた取り組みを強化していく 当該世代を対象とした啓発イベントや宣材の企画 ボランティアスタッフとしてのイベントへの参加促進 学校現場などを対象に共募の基礎的な知識に関する情報を提供 赤い羽根まんが祭りの開催 5 住民参加型で双方向な広報プログラムの実施所定のプログラムを通じて住民が本会の広報企画に参加する機会を設け 運動への関わり方の幅をひろげるとともに話題づくりとしていく ポスター図案の一般募集などを想定 6 共同募金に関する基礎的知識の普及推進計画募金の考え方 運動の実施主体 法的位置づけ 羽根を用いた各種の募金活動との相違 災害支援への取り組み など 知られているようでいて実はほとんど知られていない共同募金の基本的なしくみについ

て 広く道民に周知をはかり 運動の意義について共感を深めていく 広く地域住民に対する周知 地域住民の認識に関する共募関係者への周知 並びに基礎的知識に関する再確認 7 寄付者への情報提供の充実共募運動の取り組みの成果を伝える際の内容 伝達手法を工夫し充実させることで 運動に寄せた寄付者の期待に対して達成感を持っていただくとともに 運動の理解者として今後の協力を求める 8 助成を受けた団体による道民への情報発信団体自らによる共同募金の助成を受けての事業成果の情報発信を促し 生の声による地域への情報提供の機会とし 寄付者と団体との距離を近づけるとともに 募金の使途についての理解を深める 団体の事業 広報誌などを通じての情報発信を要請していく 共同募金ののぼり チラシなどの広報素材を本会から提供する 団体による 寄付者に向けたありがとうメッセージ の集約と 本会ホームーページなどへの掲出 9マスコミ媒体を活用した情報発信広く道民に向けた情報発信の手法として 市町村共募関係者からも期待されるマスコミ媒体を通じての広報に積極的に取り組み 募金の計画 結果についての公告や 幅広く道民の運動への参加を呼びかける 新聞 テレビ ラジオ 街頭大型ビジョン等の活用による情報発信 各媒体へのPR 用映像 音源等の素材や情報の提供 取材の依頼 10 新たな広報素材の開発や取り組みの検討本会に設置された広報企画委員会での協議や 市町村共募からの意見を基に 効果的な取り組みの検討を進める 11ホームページやソーシャル ネットワーキング サービスによる情報発信道民に向けて常時開かれた情報発信のチャンネルとして運用 共同募金の取り組みや理念について包括的かつわかりやすく掲出 あるいはツイッターやフェイスブックなどのソーシャル ネットワーキング サービスの活用により できるだけ即時的な情報発信に努め インターネットユーザーへの啓発を行う 12 全国的な広報事業展開への参画全国協調運動としての国民的な取り組みを道民にアピールするため

中央共同募金会の企画などによる各種広報事業と同調した活動展開をはかる 特に創設 70 年記念関連事業に関しては相互に連携をはかり 一体的に記念行事としての気運を高めるものとする 記念ロゴ 資材等の活用 空の第一便の実施 ポスター テレビCMスポットの活用など 本会発の広報企画の全国への発信と各都道府県共募との協働 2. 助成活動の充実 (1) 助成による取り組みを通じた共募運動の啓発 1 道民の共感を呼ぶ助成事業のあり方の検討募金の使いみちについての理解を深め運動へのさらなる支持につなげるため より助成事業に道民の共感を得ていくための方策を検討する 全道 各都府県の助成事業の事例について 地域住民の支持や認知度が比較的高いと思われる取り組みについて 情報収集と検証を進めるとともに市町村共募関係者との間で共有をはかっていく 2 助成事業を通じての住民同士の 相互の関わり づくりの気運の醸成様々な社会課題や地域課題の背景に語られる 希薄化した人と人とのつながりについて それを取り戻す事を目的とした取り組みに対して重点的に助成を行っていく 従来の福祉の分野にとらわれず 地域活動の基盤である住民同士の 相互の関わり づくりの気運を醸成することを目的とした事業の掘り起こしと支援 取り組みと成果について市町村共募との情報共有 3 全国共通助成テーマに同調した助成事業の展開道内での助成事業の展開にあたり 中央共同募金会から都道府県共募が協調して取り組む全国共通助成テーマとして提案のあった 地域から孤立をなくそう~みんなが社会の一員として包み支え合うしくみづくり ~ を取り入れ 全国的なキャンペーンに同調する 4 一般公募事業へ積極的に取り組み 多様化する資金ニーズや制度のはざまにおかれた活動の掘り起こしと支援を行う 5 助成を受けた団体に対して共同募金による助成にふさわしい適正な事業執行を指導する

(2) 歳末たすけあい運動の円滑な実施 1 歳末推進会議 の答申に基づく運動の推進と地域における事業運営の適正な維持 一般募金に対する歳末たすけあいの意義を明確に保ちつつ 個人情報の取り扱いに留意した取り組みを進めていく (3) 民間社会福祉資金の総合的調整 1 馬主社会福祉財団等の各種資金との連携を図りながら 民間社会福祉資金要望事業推薦委員会での協議に基づく推薦業務を実施する 2 共同募金以外の寄付金の受入並びに助成の実施 3 公益信託制度の普及並びに運営 4その他各種民間社会福祉資金に関する調整 3. 緊急災害時に向けた取り組み (1) 緊急災害時における支援体制の円滑化 1 各種制度 資金に関する周知と情報提供義援金 支援金の募集と配分 災害見舞金の交付 災害準備金制度 など 共募の役割と取り組みについて 市町村共募 関係団体 道民等への周知 情報提供を進め 理解を求めることにより有事における共募への協力を円滑なものとする (2) 災害等準備金の積立と活用に向けての調整 PR 1 準備金の運用に関する調整と成果についての周知大規模災害発生時に実施される緊急救援活動への支援に備え 社会福祉法に定められた 災害等準備金 の積立を行うとともに 有事の被災地支援に向けた配分 資金拠出を円滑に進める また 使途や成果についての PR を積極的に進める (3) 被災者 ボランティア等への直接的支援 1 支援金 ( 災害ボランティア NPO 活動サポート募金 ) の活用に向けた支援募金募集の主体となる中央共同募金会との連携を図りつつ 活動団体からの助成申請の受付や相談に対応し 本道から被災地入りするボランティアの活動を支援する 2 災害見舞金の交付風水害等の被害にあった世帯に対して見舞金を交付し 住民相互のたす

けあい運動としての支援を行う 3 災害たすけあいによる義援金募集の実施被災県の義援金募集委員会と中央共募 関係団体 機関との連携のもとに全国展開される災害たすけあいの実施 4. 組織運営と基盤整備 (1) 市町村共同募金委員会との連携 1 共同募金関係者研究協議会等の開催による協議 研修の実施運動推進に向けた諸課題に関して協議し 実践に向けた意見交換や情報提供を行う 町村関係者研究協議会(8ブロック開催 6~8 月 役職員等対象 ) 市関係者研究協議会( 札幌市開催 役職員等対象 ) 事務局長連絡協議会( 札幌市開催 12 月上旬 市 地方共募局長対象 ) 実務担当者研究協議会( 札幌市開催 ) 赤い羽根セミナー 役員 関係者セミナー ( 札幌市開催 ) 2 中央共募主催の研修会等への市町村共募関係者の参加支援共同募金運動の推進を目的とした中央共募主催の各種研修会 ( 募金 広報等のテーマ別研修など ) への参加を支援 参加者募集に関する周知と 出席に係る費用の一部助成 3 市町村共募主催あるいは本会主催の事業等における役職員の協働促進 イベント募金や各種行事 研修などでの協働の機会を設け 身近な範囲から相互の関わりを深めることにより運動の基盤を強固なものとしていく (2) 会務の運営 1 理事会 評議員会 正副会長会議の開催並びに監事監査の実施 2 各専門委員会の開催 配分委員会 共同募金運動推進対策委員会 広報企画委員会 民間社会福祉資金要望事業推薦委員会 3 北海道共同募金会 70 年史の制作年表中心の簡素な構成を基本に主として電子版での制作

(3) 顕彰 弔慰等の実施運動の功績者に対して感謝の意を表するため 共同募金奉仕者 従事者 寄付者等に対する表彰 感謝並びに弔意等を実施する 特に 本会会長表彰については共同募金運動創設 70 年を記念した特別表彰を実施し 広く関係者へ感謝の意を示すものとする 本会顕彰規程に基づく 本会会長表彰並びに感謝の実施 共同募金運動創設 70 年記念会長特別表彰の実施 北海道社会福祉大会の開催( 共同募金創設 70 年記念の冠大会として札幌市にて開催予定 ) 厚労省 中央共募などへ 各種感謝 顕彰 褒章該当者の推薦並びに上申を行う 本会規程による弔意の実施並びに奉仕者事故見舞金の申請等を行う (4) 関係団体 機関との連絡調整 1 社会福祉協議会をはじめとする関係団体 機関等と密接な連携を図るとともに 各種取り組みの実施にあたり情報の収集と提供を行う 2 中央共募 東北ブロックの各県共募等との連携を行い 全国協調での運動推進を図る