第一条 ( 教育の目的 ) 教育は 人格の完成をめざし 平和的な国家及び社会の形成者として 真理と正義を愛し 個人の価値をたつとび 勤労と責任を重んじ 自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない 第一章教育の目的及び理念 ( 教育の目的 ) 第一条教育は 人格の完成を

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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政経 311 政治・経済

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

●アレルギー疾患対策基本法案

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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(3) 障害を理由とする差別障害を理由とする不当な差別的取扱いを行うこと又は合理的配慮の提供をしないことをいいます (4) 障害を理由とする不当な差別的取扱い客観的にやむを得ないと認められる特別な事情なく 障害又は障害に関連する事由により障害者を区別し 排除し 又は制限すること 障害者に障害者でない

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

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序文 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 ( 以下 協議会 という ) は キャリアコンサルタントの養成等に関わる団体を会員とし キャリアコンサルティング技能検定の実施 キャリアコンサルタントの能力の維持 向上 キャリアコンサルティングの普及啓発等の事業に取り組んでいます この度 勤労

包括規定 案

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基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

人権教育の推進のためのイメージ図

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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ANNUAL REPORT

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

則な食事 肥満や生活習慣病の増加 過度の痩身志向などの問題に加え 新たな 食 の安全上の問題や 食 の海外への依存の問題が生じており 食 に関する情報が社会に氾濫する中で 人々は 食生活の改善の面からも 食 の安全の確保の面からも 自ら 食 のあり方を学ぶことが求められている また 豊かな緑と水に恵

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求められる整理編

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

別紙(例 様式3)案

2 国家及び地方自治団体は子どもを妊娠 出産 養育及び教育しようとする者が職場生活と家庭生活を並行できるように社会環境を助成 支援しなければならない 3 国家及び地方自治団体はこどもを養育を養育しようとする者に良質の保育サービスを提供するための施策を講究しなければならない 第 9 条 ( 母子保健の

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

横浜市市民活動推進条例の全部改正

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

三島市議会基本条例 平成 31 年 3 月 22 日 条例第 15 号 目次 前文 第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章議会及び議員の活動の原則等 ( 第 3 条 第 7 条 ) 第 3 章市民と議会との関係 ( 第 8 条 第 10 条 ) 第 4 章市長等と議会との関係 (

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社会教育法について

一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

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第4章 道徳

東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由

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人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

札幌市教育振興基本計画第3章

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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・人は環境から切り離されては生きられないだけではなく、同時に、多様な環境に生きている

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17 石川県 事業計画書

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各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

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教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

越谷市手話言語条例の逐条解説 前文言語は お互いの意思や感情を伝え 理解し合い 知識を蓄え 文化を創造し 継承する上で必要不可欠なものです 日本手話をはじめとする日本の手話 ( 以下 手話 という ) は 手や指の動き 表情を使い視覚的に表現するものであり 音声言語である日本語と同様に一つの言語です

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

寒川町自治基本条例

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

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ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

基本理念 1 市民参加及び協働は 市民の豊かな知識及び社会経験並びに創造的な活動を尊重して推進されなければならない まちづくりの基本理念 変更 まちづくりは 市民一人一人が市民参加を行い 協働を行うとともに できるところから自立的に活動して地域の実情に合わせて取り組むことを基本とし 次のことを考慮し

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

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スライド 1

Transcription:

教育基本法 教育基本法改正案 ( 民主党 ) 日本国教育基本法案対照表 現行法教育基本法改正案 政府提出日本国教育基本法案 ( 民主党 ) 目次前文第一章教育の目的及び理念 ( 第一条 第四条 ) 第二章教育の実施に関する基本 ( 第五条 第十五条 ) 第三章教育行政 ( 第十六条 第十七条 ) 第四章法令の制定 ( 第十八条 ) 附則 われらは さきに 日本国憲法を確定し 民主的で文化的な国家を建設して 世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した この理想の実現は 根本において教育の力にまつべきものである われらは 個人の尊厳を重んじ 真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに 普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない ここに 日本国憲法の精神に則り 教育の目的を明示して 新しい日本の教育の基本を確立するため この法律を制定する 我々日本国民は たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに 世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである 我々は この理想を実現するため 個人の尊厳を重んじ 真理と正義を希求し 公共の精神を尊び 豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに 伝統を継承し 新しい文化の創造を目指す教育を推進する ここに 我々は 日本国憲法の精神にのっとり 我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し その振興を図るため この法律を制定する 心身ともに健やかな人間の育成は 教育の原点である家庭と 学校 地域 社会の 広義の教育の力によって達成されるものである また 日本国民ひいては人類の未来 我が国及び世界の将来は 教育の成果に依存する 我々が直面する課題は 自由と責任についての正しい認識と また 人と人 国と国 宗教と宗教 人類と自然との間に 共に生き 互いに生かされるという共生の精神を醸成することである 我々が目指す教育は 人間の尊厳と平和を重んじ 生命の尊さを知り 真理と正義を愛し 美しいものを美しいと感ずる心を育み 創造性に富んだ 人格の向上発展を目指す人間の育成である 更に 自立し 自律の精神を持ち 個人や社会に起こる不条理な出来事に対して 連帯して取り組む豊かな人間性と 公共の精神を大切にする人間の育成である 同時に 日本を愛する心を涵養し 祖先を敬い 子孫に想いをいたし 伝統 文化 芸術を尊び 学術の振興に努め 他国や他文化を理解し 新たな文明の創

第一条 ( 教育の目的 ) 教育は 人格の完成をめざし 平和的な国家及び社会の形成者として 真理と正義を愛し 個人の価値をたつとび 勤労と責任を重んじ 自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない 第一章教育の目的及び理念 ( 教育の目的 ) 第一条教育は 人格の完成を目指し 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない 造を希求することである 我々は 教育の使命を以上のように認識し 国政の中心に教育を据え 日本国憲法の精神と新たな理念に基づく教育に日本の明日を託す決意をもって ここに日本国教育基本法を制定する ( 教育の目的 ) 第一条教育は 人格の向上発展を目指し 日本国憲法の精神に基づく真の主権者として 人間の尊厳を重んじ 民主的で文化的な国家 社会及び家庭の形成者たるに必要な資質を備え 世界の平和と人類の福祉に貢献する心身ともに健やかな人材の育成を期して行われなければならない 第二条 ( 教育の方針 ) 教育の目的は あらゆる機会に あらゆる場所において実現されなければならない この目的を達成するためには 学問の自由を尊重し 実際生活に即し 自発的精神を養い 自他の敬愛と協力によつて 文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない ( 教育の目標 ) 第二条教育は その目的を実現するため 学問の自由を尊重しつつ 次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする 一幅広い知識と教養を身に付け 真理を求める態度を養い 豊かな情操と道徳心を培うとともに 健やかな身体を養うこと 二個人の価値を尊重して その能力を伸ばし 創造性を培い 自主及び自律の精神を養うとともに 職業及び生活との関連を重視し 勤労を重んずる態度を養うこと 三正義と責任 男女の平等 自他の敬愛と協力を重んずるとともに 公共の精神に基づき 主体的に社会の形成に参画し その発展に寄与する態度を養うこと 四生命を尊び 自然を大切にし 環境の保全に寄与する態度を養うこと 五伝統と文化を尊重し それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに 他国を尊重し 国際 ( 学ぶ権利の保障 ) 第二条何人も 生涯にわたって 学問の自由と教育の目的の尊重のもとに 健康で文化的な生活を営むための学びを十分に奨励され 支援され 及び保障され その内容を選択し 及び決定する権利を有する

社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと ( 生涯学習の理念 ) 第三条国民一人一人が 自己の人格を磨き 豊かな人生を送ることができるよう その生涯にわたって あらゆる機会に あらゆる場所において学習することができ その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない 第三条 ( 教育の機会均等 ) すべて国民は ひとしく その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであつて 人種 信条 性別 社会的身分 経済的地位又は門地によつて 教育上差別されない 2 国及び地方公共団体は 能力があるにもかかわらず 経済的理由によつて修学困難な者に対して 奨学の方法を講じなければならない ( 教育の機会均等 ) 第四条すべて国民は ひとしく その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず 人種 信条 性別 社会的身分 経済的地位又は門地によって 教育上差別されない 2 国及び地方公共団体は 障害のある者が その障害の状態に応じ 十分な教育を受けられるよう 教育上必要な支援を講じなければならない 3 国及び地方公共団体は 能力があるにもかかわらず 経済的理由によって修学が困難な者に対して 奨学の措置を講じなければならない ( 適切かつ最善な教育の機会及び環境の享受等 ) 第三条何人も その発達段階及びそれぞれの状況に応じた 適切かつ最善な教育の機会及び環境を享受する権利を有する 2 何人も 人種 性別 言語 宗教 信条 社会的身分 経済的地位又は門地によって 教育上差別されない 3 国及び地方公共団体は すべての幼児 児童及び生徒の発達段階及びそれぞれの状況に応じた 適切かつ最善な教育の機会及び環境の確保及び整備のための施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 4 国及び地方公共団体は 経済的理由によって修学困難な者に対して 十分な奨学の方法を講じなければならない ( 学校教育 ) 第四条国及び地方公共団体は すべての国民及び日本に居住する外国人に対し 意欲をもって学校教育を受けられるよう 適切かつ最善な学校教育の機会及び環境の確保及び整備に努めなければならない 2 学校教育は 我が国の歴史と伝統文化を踏まえつつ 国際社会の変動 科学と技術の進展その他の社会経済情勢の変化に的確に対応するものでなければならない

第四条 ( 義務教育 ) 国民は その保護する子女に 九年の普通教育を受けさせる義務を負う 2 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については 授業料は これを徴収しない 第二章教育の実施に関する基本 ( 義務教育 ) 第五条国民は その保護する子に 別に法律で定めるところにより 普通教育を受けさせる義務を負う 2 義務教育として行われる普通教育は 各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い また 国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする 3 国及び地方公共団体は 義務教育の機会を保障し その水準を確保するため 適切な役割分担及び相互の協力の下 その実施に責任を負う 4 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については 授業料を徴収しない 3 学校教育においては 学校の自主性及び自律性が十分に発揮されなければならない 4 法律に定める学校は その行う教育活動に関し 幼児 児童 生徒及び学生の個人情報の保護に留意しつつ 必要な情報を本人及び保護者等の関係者に提供し かつ 多角的な観点から点検及び評価に努めなければならない 5 国及び地方公共団体は 前項の学校が行う情報の提供並びに点検及び評価の円滑な実施を支援しなければならない ( 普通教育及び義務教育 ) 第七条何人も 別に法律で定める期間の普通教育を受ける権利を有する 国民は その保護する子どもに 当該普通教育を受けさせる義務を負う 2 義務教育は 真の主権者として民主的で文化的な国家 社会及び家庭の形成者を育成することを目的とし 基礎的な学力の修得及び体力の向上 心身の調和的発達 道徳心の育成 文化的素養の醸成 国際協調の精神の養成並びに自主自立の精神の体得を旨として行われるものとする 3 国は 普通教育の機会を保障し その最終的な責任を有する 4 国は 普通教育に関し 地方公共団体の行う自主的かつ主体的な施策に配慮し 地方公共団体は 国との適切な役割分担を踏まえつつ その地域の特性に応じた施策を講ずるものとする 5 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については授業料は徴収せず その他義務教育に関する費用については 保護者の負担は できる限り軽減されるものとする 第五条 ( 男女共学 ) 男女は 互に敬重し 協力し合 ( 削除 ) ( 削除 )

わなければならないものであつて 教育上男女の共学は 認められなければならない 第六条 ( 学校教育 ) 法律に定める学校は 公の性質をもつものであつて 国又は地方公共団体の外 法律に定める法人のみが これを設置することができる 2 法律に定める学校の教員は 全体の奉仕者であつて 自己の使命を自覚し その職責の遂行に努めなければならない このためには 教員の身分は 尊重され その待遇の適正が 期せられなければならない ( 学校教育 ) 第六条法律に定める学校は 公の性質を有するものであって 国 地方公共団体及び法律に定める法人のみが これを設置することができる 2 前項の学校においては 教育の目標が達成されるよう 教育を受ける者の心身の発達に応じて 体系的な教育が組織的に行われなければならない この場合において 教育を受ける者が 学校生活を営む上で必要な規律を重んずるとともに 自ら進んで学習に取り組む意欲を高めることを重視して行われなければならない ( 第 9 条として条立て ) ( 教員 ) 第五条法律に定める学校は 公の性質を有するものであり その教員は 全体の奉仕者であって 自己の崇高な使命を自覚し その職責の十全な遂行に努めなければならない 2 前項の教員は その身分が尊重され その待遇が適正に保障されなければならない 3 第一項の教員については その養成と研修の充実が図られなければならない ( 大学 ) 第七条大学は 学術の中心として 高い教養と専門的能力を培うとともに 深く真理を探究して新たな知見を創造し これらの成果を広く社会に提供することにより 社会の発展に寄与するものとする 2 大学については 自主性 自律性その他の大学における教育及び研究の特性が尊重されなければならない ( 高等教育 ) 第八条高等教育は 我が国の学術研究の分野において その水準の向上及びその多様化を図るとともに 社会の各分野における創造性に富む担い手を育成することを旨として行われるものとする 2 高等教育を行う学校は 社会に開かれたものとなるよう 職業人としての資質の向上に資する社会人の受入れの拡大 地域 産業 文化 社会等の活性化に資する人材の養成を目指す関係者との連携等を積極的に図るものとする 3 高等教育については 無償教育の漸進的な導入及び奨学制度の充実等により 能力に応じ すべての者に対してこれを利用する機会が与えられるものとする

( 六条二項参照 ) ( 私立学校 ) 第八条私立学校の有する公の性質及び学校教育において果たす重要な役割にかんがみ 国及び地方公共団体は その自主性を尊重しつつ 助成その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならない ( 教員 ) 第九条法律に定める学校の教員は 自己の崇高な使命を深く自覚し 絶えず研究と修養に励み その職責の遂行に努めなければならない 2 前項の教員については その使命と職責の重要性にかんがみ その身分は尊重され 待遇の適正が期せられるとともに 養成と研修の充実が図られなければならない ( 建学の自由及び私立の学校の振興 ) 第九条建学の自由は 別に法律で定めるところにより 教育の目的の尊重のもとに 保障されるものとする 国及び地方公共団体は これを最大限尊重し あわせて 多様な教育の機会の確保及び整備の観点から 私立の学校への助成及び私立の学校に在籍する者への支援に努めなければならない ( 五条参照 ) ( 家庭教育 ) 第十条父母その他の保護者は 子の教育について第一義的責任を有するものであって 生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに 自立心を育成し 心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする 2 国及び地方公共団体は 家庭教育の自主性を尊重しつつ 保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない ( 家庭における教育 ) 第十条家庭における教育は 教育の原点であり 子どもの基本的な生活習慣 倫理観 自制心 自尊心等の資質の形成に積極的な役割を果たすことを期待される 保護者は 子どもの最善の利益のため その能力及び資力の範囲内で その養育及び発達についての第一義的な責任を有する 2 国及び地方公共団体は 保護者に対して 適切な支援を講じなければならない 3 国及び地方公共団体は 健やかな家庭環境を享受できないすべての子どもに対して 適当な養護 保護及び援助を行わなければならない ( 幼児期の教育 ) 第十一条幼児期の教育は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ 国及び ( 幼児期の教育 ) 第六条幼児期にあるすべての子どもは その発達段階及びそれぞれの状況に応じて 適切かつ最善な教育

地方公共団体は 幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって その振興に努めなければならない を受ける権利を有する 2 国及び地方公共団体は 幼児期の子どもに対する無償教育の漸進的な導入に努めなければならない 第七条 ( 社会教育 ) 家庭教育及び勤労の場所その他社会において行われる教育は 国及び地方公共団体によつて奨励されなければならない 2 国及び地方公共団体は 図書館 博物館 公民館等の施設の設置 学校の施設の利用その他適当な方法によつて教育の目的の実現に努めなければならない ( 社会教育 ) 第十二条個人の要望や社会の要請にこたえ 社会において行われる教育は 国及び地方公共団体によって奨励されなければならない 2 国及び地方公共団体は 図書館 博物館 公民館その他の社会教育施設の設置 学校の施設の利用 学習の機会及び情報の提供その他の適当な方法によって社会教育の振興に努めなければならない ( 生涯学習及び社会教育 ) 第十二条国及び地方公共団体は 国民が生涯を通じて あらゆる機会に あらゆる場所において 多様な学習機会を享受できるよう 社会教育の充実に努めなければならない 2 国及び地方公共団体が行う社会教育の充実は 図書館 博物館 公民館等の施設と機能の整備その他適当な方法によって 図られるものとする ( 学校 家庭及び地域住民等の相互の連携協力 ) 第十三条学校 家庭及び地域住民その他の関係者は 教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに 相互の連携及び協力に努めるものとする ( 地域における教育 ) 第十一条地域における教育においては 地域住民の自発的取組が尊重され 多くの人々が 学校及び家庭との連携のもとに その担い手になることが期待され そのことを奨励されるものとする ( 四条二項参照 ) ( 特別な状況に応じた教育 ) 第十三条障がいを有する子どもは その尊厳が確保され 共に学ぶ機会の確保に配慮されつつ自立や社会参加が促進され 適切な生活を享受するため 特別の養護及び教育を受ける権利を有する 国及び地方公共団体は 障がい 発達状況 就学状況等 それぞれの子どもの状況に応じて 適切かつ最善な支援を講じなければならない ( 職業教育 ) 第十四条何人も 学校教育と社会教育を通じて 勤

第八条 ( 政治教育 ) 良識ある公民たるに必要な政治的教養は 教育上これを尊重しなければならない 2 法律に定める学校は 特定の政党を支持し 又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない 第九条 ( 宗教教育 ) 宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は 教育上これを尊重しなければならない 2 国及び地方公共団体が設置する学校は 特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない ( 政治教育 ) 第十四条良識ある公民として必要な政治的教養は 教育上尊重されなければならない 2 法律に定める学校は 特定の政党を支持し 又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない ( 宗教教育 ) 第十五条宗教に関する寛容の態度 宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は 教育上尊重されなければならない 2 国及び地方公共団体が設置する学校は 特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない 労の尊さを学び 職業に対する素養と能力を修得するための職業教育を受ける権利を有する 国及び地方公共団体は 職業教育の振興に努めなければならない ( 政治教育 ) 第十五条国政及び地方自治に参画する良識ある真の主権者としての自覚と態度を養うことは 教育上尊重されなければならない 2 法律に定める学校は 特定の政党を支持し 又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない ( 生命及び宗教に関する教育 ) 第十六条生の意義と死の意味を考察し 生命あるすべてのものを尊ぶ態度を養うことは 教育上尊重されなければならない 2 宗教的な伝統や文化に関する基本的知識の修得及び宗教の意義の理解は 教育上重視されなければならない 3 宗教的感性の涵養及び宗教に関する寛容の態度を養うことは 教育上尊重されなければならない 4 国 地方公共団体及びそれらが設置する学校は 特定の宗教の信仰を奨励し 又はこれに反対するための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない ( 情報文化社会に関する教育 ) 第十七条すべての児童及び生徒は インターネット等を利用した仮想情報空間におけるコミュニケーションの可能性 限界及び問題について 的確に理解し 適切な人間関係を構築する態度と素養を修得するよう

第十条 ( 教育行政 ) 教育は 不当な支配に服することなく 国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである 2 教育行政は この自覚のもとに 教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない 第三章教育行政 ( 教育行政 ) 第十六条教育は 不当な支配に服することなく この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり 教育行政は 国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下 公正かつ適正に行われなければならない 2 国は 全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため 教育に関する施策を総合的に策定し 実施しなければならない 3 地方公共団体は その地域における教育の振興を図るため その実情に応じた教育に関する施策を策定し 実施しなければならない 4 国及び地方公共団体は 教育が円滑かつ継続的に実施されるよう 必要な財政上の措置を講じなければならない ( 教育振興基本計画 ) 第十七条政府は 教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため 教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずべき施策その他必要な事項について 基本的な計画を定め これを国会に報告するとともに 公表しなければならない 2 地方公共団体は 前項の計画を参酌し その地域の実情に応じ 当該地方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなければならない 奨励されるものとする 2 すべての児童及び生徒は 文化的素養を醸成し 他者との対話 交流及び協働を促進する基礎となる国語力を身につけるための適切かつ最善な教育の機会を得られるよう奨励されるものとする 3 すべての児童及び生徒は その健やかな成長に有害な情報から保護されるよう配慮されるものとする ( 教育行政 ) 第十八条教育行政は 民主的な運営を旨として行われなければならない 2 地方公共団体が行う教育行政は その施策に民意を反映させるものとし その長が行わなければならない 3 地方公共団体は 教育行政の向上に資するよう 教育行政に関する民主的な組織を整備するものとする 4 地方公共団体が設置する学校は 保護者 地域住民 学校関係者 教育専門家等が参画する学校理事会を設置し 主体的 自律的運営を行うものとする ( 教育の振興に関する計画 ) 第十九条政府は 国会の承認を得て 教育の振興に関する基本的な計画を定めるとともに これを公表しなければならない 2 前項の計画には 我が国の国内総生産に対する教育に関する国の財政支出の比率を指標として 教育に

第十一条 ( 補則 ) この法律に掲げる諸条項を実施するために必要がある場合には 適当な法令が制定されなければならない 第四章法令の制定第十八条この法律に規定する諸条項を実施するため 必要な法令が制定されなければならない 附則 ( 施行期日 ) 1 この法律は 公布の日から施行する ( 社会教育法等の一部改正 ) 2 次に掲げる法律の規定中 教育基本法 ( 昭和二十二年法律第二十五号 ) を 教育基本法 ( 平成十八年法律第号 ) に改める ( 以下略 ) 関する国の予算の確保及び充実の目標が盛り込まれるものとする 3 政府は 第一項の計画の実施状況に関し 毎年 国会に報告するとともに これを公表しなければならない 4 地方公共団体は その議会の承認を得て その実情に応じ 地域の教育の振興に関する具体的な計画を定めるとともに これを公表しなければならない 5 前項の計画には 教育に関する当該地方公共団体の予算の確保及び充実の目標が盛り込まれるものとする 6 地方公共団体の長は 第四項の計画の実施状況に関し 毎年 その議会に報告するとともに これを公表しなければならない ( 予算の確保 ) 第二十条政府及び地方公共団体は 前条第一項又は第四項の計画の実施に必要な予算を安定的に確保しなければならない ( 法令の制定 ) 第二十一条この法律に規定する諸条項を実施するため 必要な法令が制定されなければならない 附則 ( 施行期日 ) 第一条この法律は 公布の日から施行する ただし 第十八条第二項から第四項までの規定は 別に法律で定める日から施行する ( 教育基本法の廃止 )

第二条教育基本法 ( 昭和二十二年法律第二十五号 ) は 廃止する ( 社会教育法等の一部改正 ) 第三条次に掲げる法律の規定中 教育基本法 ( 昭和二十二年法律第二十五号 ) を 日本国教育基本法 ( 平成十八年法律第号 ) に改める ( 以下略 )