電源装置 遺伝子の輸出を事例として 貨物を海外に発送したり 持ち出す場合の手続きを説明します 本資料は 手続きの全体の流れの説明のあと 1 電子申請を行う前の確認作業及び準備作業 < 電子申請の要否確認 該非判定 ( 該非判定書の作成 )> 2 電子申請 1( 事前チェックリストの提出 ) 3 電子申請 2( 取引審査票による詳細チェック ) の順に詳細の説明をしています 状況に応じて 123 のいずれかのみの参照でも結構です 貨物の輸出手続き 1
1. 海外 外国人との接触の機会発生 ( 海外出張 留学生の受入れなど ) 2. 輸出管理が必要かを判断 3. 電子申請 ( 手続き ) が必要かを確認 4. 電子申請する 輸出管理手続きの流れ ( 全体 ) 事前チェックリスト 提出 該当品 機微 ( 疑義 ) 案件等 取引審査票 提出 (272 件 [100%]) (25 件 [9%]) 参考 個別相談 輸出管理ハンドブック 輸出管理ホームページ 電子申請システム ( 様式 1) 留学生等受入れ用 電子申請要否の事前確認チェックシート 利用 ( 様式 2) 技術提供 貨物輸出用 許可が必要な場合許可の申請 取得 (2 件 [1%]) 注 ) 件数は 2011 年度実績値 ( 共通様式 ) 取引審査票 5. 輸出 技術の提供 受入れ実施 6. 文書類の保管 ( 少なくとも 7 年間 ) 規制品 ( 許可取得品 ) は輸出 提供前に同一性確認を実施 Nagoya University Proprietary Information 注 )2011 年度以降 ( 規制品の場合 ) 同一性確認チェックリスト 2
輸出管理手続きフロー (1)/ 電子申請の要否確認まで 1 海外や外国人とのコンタクトが発生 1 海外からの訪問者 外国人研究者 留学生等を受入れする 2 海外出張する 海外へものを発送する 海外へメールする 等 2 3 輸出管理が必要な場合か? 必要 電子申請が省略できる場合か? 省略できない 電子申請する 手続きフロー (2) へ 必要な場合の例 1 受入れ後に技術の提供がある 2 海外へ機材等を持ち出す 3 海外で技術発表や指導を行う 省略できない場合の例 濃淡管理 等 1 設計 製造 使用の技術である 2 未公開 ( 公知でない ) の技術である 3 自己使用のパソコン 携帯電話以外 4 受入れの様式等での 輸管チェック の結果 電子申請が必要 となった等 淡 濃 詳しくは 以下を利用して確認する 1 電子申請要否の事前確認チェックシート ( 付録 8-1) 2 輸出管理ホームページの情報 ( 付録 1-1 参照 ) Nagoya University Proprietary Information 3
事例に沿って 電子申請を行う前の 輸出管理手続き について説明します 電子申請前の手続き ( 確認 準備作業 ) ( 事例 ) 電源装置 遺伝子の輸出 4
< 事例 > 貨物の輸出手続き (A1) チリに宇宙放射線の観測用装置に使用する交流電源装置を送る (A2) ドイツの研究施設にがん治療の新薬開発のため 本学で合成した評価用の遺伝子 ( プラスミド ) を発送する 項目 (A1) (A2) 輸出管理のポイント 1. 輸出貨物又は提供技術 交流電源装置 遺伝子 何を? 該非 判定 2. 仕向地チリドイツどこの国に? 3. 需要者名古屋大学 ( 現地観測員 ) X 研究所 (Dr.Brown) 4. 用途 宇宙放射線の観測 がん治療の新薬開 発 5. 取引内容観測終了後に本学 ( 日本 ) に積み戻す 共同研究契約に基づき実施評価後現地で処分 誰に? 何のために? どういう条件で? 取引審査 Nagoya University Proprietary Information 5
(Step-1) 電子申請が必要かを確認する 1. 輸出管理の対象か? 電源 遺伝子とも貨物 ( もの ) 海外に送るので輸出 輸出管理の対象 参考 輸出管理ホームページ 電子申請要否の事前確認チェックシート 利用 2. 電子申請は必要か? 自己使用のために持ち出し 規制されないことが確認済の次のものは省略できる 1 パソコン 2 携帯電話 3 一部デジタルカメラ 4 上記の附属品やメモリ類 電源 遺伝子 1~4 以外 省略できない ( 電子申請が必要 ) 追加分を含む省略可能な品目に関する情報 Nagoya University Proprietary Information 6
(Step-2) 電子申請前の準備 / 該非判定と根拠資料 電子申請に先立ち 該非判定及び該非判定の根拠資料 ( 該非判定書やカタログ等 ) を入手又は作成する 重要 < 該非判定 >リスト規制 (1~15 項 ) に該当するかを判定すること 1 輸出するものを明確にする ( リストアップ ) 2 該非判定が必要なものを明確にする 専用附属品や専用部品の場合 本体装置の該非判定も必要となる場合がある 注 ) 技術もチェックする < 該非判定書 > 自己判定書 項目別対比表 パラメーターシート 非該当証明書等 システム品やプラント装置等では 分離可能なもの 主要なもの も判定が必要となる場合がある 3 該非判定書を入手又は作成する 該非判定に必要な資料 ( カタログ 仕様書等 ) も入手する 購入品 メーカー判定書を入手 ( 電源 ) 自作品 本学で自主判定 ( 遺伝子 ) 4 判定結果が間違いないことを確認する 輸出管理スーパーバイザーに事前相談 Nagoya University Proprietary Information 7
参考 該非判定書の例 メーカー発行の該非判定書 ( 例 ) 本学で作成の該非判定書 ( 例 ) - ( 項目別 ) 対比表を使用した例 - 該非判定書としては 自己判定書 パラメーターシート 非該当リスト 非該当証明書 等がある 8
参考 該非判定書の例 ( 本学の様式を使用する場合 ) 該非判定書のモデル ( 本学の様式 ) 様式は輸出管理ホームページよりダウンロードし入手できます 該非判定書本学が製作や生成した場合やメーカ - 判定書の入手が困難な場合は 本学で自己判定します 該非判定書は 判定の根拠資料として保存するほか 許可申請や通関用の資料として使用します 注 ) 自ら判定したため 自己判定書 という場合もあります 1 貨物や技術の概要 仕様等を該非判定に関連する機能や仕様等を簡潔に記載します 必要に応じ 外観図や写真などを貼り付け分かり易くします 4 判定根拠資料がある場合は チェックマークを入れて 添付します 注 ) システム品等で複数の構成品等がある場合や 附属品等がある場合など必要に応じ添付します 注 ) 輸出品の図面や写真等も必要に応じ添付します Nagoya University Proprietary Information 2 判定結果を記載 ( チェック欄にマーク ) します 3 判定理由を簡潔に記載します 注 ) 技術の場合は 外国為替令 ( 外為令 ) 別表の 1~15 項になります 9
電子申請システムにログインし まず 事前チェックリスト を提出し 安全保障輸出管理の審査を受けます 電子申請 1 ( 事前チェックリストの提出 ) 10
電子申請 / 安全保障輸出管理ホームページへ接続 安全保障輸出管理 ( http://www.sangaku.nagoya-u.ac.jp/export/) ( 名古屋大学ホームページ ) 学内専用 ( 教職員向け内 ) 安全保障輸出管理 ボタンを押しログイン準備をします 次ページへ Nagoya University Proprietary Information 11
電子申請 / ログイン ID パスワードを入力する ボタンを押しログインします 次ページへ Nagoya University Proprietary Information 12
電子申請 / 事前チェックリストの起票 事前チェックリスト を選択します No.1 教職員 外国人研究者 留学生等を受入れる場合 No.2 技術の提供 貨物を輸出する場合 ( 電子メール 学会発表 技術指導等での提供等含む ) 事例 ( 電源装置 遺伝子 ) は 貨物の輸出 No.2 のフォームを選択する Nagoya University Proprietary Information 13
電子申請 / 事前チェックリストの構成 NO.1 留学生等の受入用 No.2 技術の提供 貨物の輸出用 1 貨物等の名称 2 貨物等の仕様等 3 該非判定の根拠資料 4 仕向地 5 輸出 提供先 6 需要者 7 需要者の所在地 8 用途 入力欄共通 チェックフロー部異なる Nagoya University Proprietary Information 14
電子申請 / 入力欄に取引内容を記入する 記載時のポイント ( 例 ) 添付のメーカー該非判定書及びカタログ 3. 該非判定の根拠資料 該非判定書及びカタログや仕様書等を添付し 根拠を明確にする 8. 用途 ( 例 ) 国際協力プログラムに基づいて行う大気観測のデータ解析に使用する 用途に疑義がない ( 軍事用途等に使われない ) ことがわかる記載をする 非該当の場合 < 用途 >< 需要者 > に疑義なく < インフォーム > 受けていないことが明確な場合は 取引審査票 の起票を不要にするため Nagoya University Proprietary Information 15
電子申請 / フローの設問に答え該非等チェックする 1 フローの方式にすることで 拒否感を緩和 2 結果 ( 到達先 = リスク度合い ) で審査に濃淡付け <1> 技術に対するチェック部分 該非判定結果より <2> 技術 貨物のいずれか又は両方のチェック部分 Nagoya University Proprietary Information 16
電子申請 / 添付ファイルの添付と申請 記載及びフローチェックが完了 提出ボタンを押す 添付ファイルを付ける 連絡事項があれば コメント記入する 実行ボタンを押す 完了審査結果 ( ) を待つ ( ) 審査期間 : 輸管事務局提出以外の場合 2~3 日程度 輸管事務局提出の場合 3~7 日程度 Nagoya University Proprietary Information 17
事前チェックリスト での審査の結果 取引に注意を要する場合には 取引審査票により 詳細なチェックを行ないます 電子申請 2 ( 取引審査票による詳細チェック ) 18
電子申請 / 取引審査票が必要となる場合 事前チェックリストによる申請の結果 注意を要する次のような取引については 取引審査票 を起票し さらに詳細なチェックを行ないます 輸出管理の 5 要素取引審査票の起票が必要となる場合審査内容 1. 何を ( 武器 兵器等に用いられる恐れの高いもの ) リスト規制 (1~15 項 ) に該当する貨物 技術 該非判定 2. どこの国の? ( 懸念のある国 注意を要する国 ) < 懸念国 > 特定地域 ( イラン イラク 北朝鮮 ) < 注意を要する国 > 国連武器禁輸国 ( リビア等 11 カ国 ) 取引審査 3. 誰に? ( 顧客 エンドユーザー ) 外国ユーザ - リスト掲載企業 組織 軍関係又はこれに準ずる組織 原子力関係 ( 兵器製造業者 警察など武器を使用する団体を含む ) 4. 何のために? ( 用途 エンドユース ) 大量破壊兵器用途 通常兵器用途 5. どういう条件? ( 取引 の内容 ) 用途や利用目的が不明な場合 ( 事前チェックリストで判断できないケース場合を含む ) 2~5 は 輸管 HP 掲載の 疑義のある事項 に相当 注 ) 取引 大学では馴染みが薄い言葉であるが 契約の有無 有償無償を問わず 輸出又は技術を提供する行為をいう 19
電子申請 / 取引審査票の起票 ( 事前チェックリストの審査結果 取引審査票 の起票が指示された場合 ) 1 作成中メニューボタンを押し 作成中リストの一覧を表示する 2 自動起票されている 取引審査票 を選択する 3 取引審査票 ( 次頁 ) を記入及びチェックする < 注意 > 取引審査票 は 必ず 事前チェックリスト 承認後 作成中メニュー に自動的に起票されるものを使用する ( 安全保障輸出管理画面の No.3 No4 は使用しない ) 提出 添付ファイル 実行処理する Nagoya University Proprietary Information 20
電子申請 / 取引審査票の構成 チェック方法 入力欄は 自動記入される ( 追記と修正を行う ) 各項目について チェックする ( プルダウンで選択 ) 明らかカ イト ライン 用途 自動記入 インフォーム 取引経路 輸出又は提供予定日を入力 需要者 ここは自動記入される該当の場合 適用できる許可 ( 包括 / 個別 ) をコメント 審査部門記入 ( 審査結果 連絡事項等 21