退職一時金返還のご案内

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「公的年金からの特別徴収《Q&A

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

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スライド 1

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

○事務職員の職名に関する規程

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租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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●生活保護法等の一部を改正する法律案

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

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調布市要綱第  号

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

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財財第  号

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1 2

第14章 国民年金 

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第八条理事は 理事長の定めるところにより 理事長を補佐して機構の業務を掌理する 2 通則法第十九条第二項の個別法で定める役員は 理事とする ただし 理事が置かれていないときは 監事とする 3 前項ただし書の場合において 通則法第十九条第二項の規定により理事長の職務を代理し又はその職務を行う監事は そ

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( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

Taro-役員報酬規程( 改正)【機1完2可2】機構内限り

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第 2 章掛金 ( 掛金 ) 第 3 条掛金は 対象職員の基準給与月額に 1,000 分の 33 を乗じて得た額を納付するものとする 2 掛金の内訳は 契約者が 1,000 分の 16.5 対象職員が 1,000 分の 16.5 をそれぞれ負担するものとする 3 基準給与月額は 毎年 4 月 1 日

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被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

平成25年4月から9月までの年金額は

法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

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き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

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足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

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に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり

2 厚年基金付加支給利率を定める告示 解散する厚生年金基金から中退共へ資産を移換した場合 掛金納付月数へ通算するとともに 掛金納付月数へ通算されなかった残余の額については 予定運用利回り ( 年 1%) に厚生労働大臣が定める利率を加えた利率を乗じて得た額をとして支給することとしており 本告示で当該

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(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

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当該年度の四月一日から同年度の十二月三十一日までの当該会員市町村の前期高齢被保険者に係る拠出対象額 当該年度の当該会員市町村の前期高齢被保険者に係るアに掲げる額並びに後期高齢者支援金及び病床転換支援金の納付に要した費用の額との合計額の十二分の九 Ⅱ 当該年度の前年度の前期高 齢者交付金の額 ( 三ヶ

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に送付されたときは 組合は その月の末日までに申込者に申込みの受付を通知する ( 振込 ) 第 7 条前条の通知をする際 組合は 申込者の給与支払機関にその者が各月に貯金する額をその月の翌月以降の各月の給料支給日にその者の給与から差し引くことを依頼する 2 前項の給与支払機関は 依頼された差引金額を

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利子相当額 という ) を加えた額に相当する金額 ( 以下 退職一時金利子加算額 という ) の返還に関し, その経過措置を定める 厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 8 年法律第 82 号 以下 厚年法改正法 という ) 附則 3 0 条 1 項の委任に基づいて定められた, 厚生年金保

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[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

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退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

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退職一時金返還のご案内 日本鉄道共済組合

はじめに あなた様は日本年金機構より厚生年金 ( 老齢 障害 遺族 ) の決定を受けられていることと存じます この決定を受けられた年金にはあなた様 ( 遺族厚生年金を受けられている方についてはお亡くなりになった配偶者様 ) が ( 旧 ) 国鉄共済組合に加入されていた期間が含まれています 国鉄を退職された当時に年金の掛金の一部である 退職一時金 の支給を受けた方が 過去に受けた退職一時金の算定期間を含んだ年金を受給する権利を取得した時には 過去に支給を受けた退職一時金に利子相当額を加えて 最後に所属していた共済組合に返還していただくこととなっています あなた様も ( 旧 ) 国鉄共済組合に加入されていた期間が含まれた年金の決定を受けられたことにより 退職一時金等の返還が必要となります つきましては 退職一時金の制度や返還に至る経緯等についてご案内させていただきますので 内容をご理解いただくとともに 退職一時金等のご返還をいただきますようお願いいたします - 1 -

目 次 1. 退職一時金返還制度について 3 2. 退職一時金制度の移り変わり 5 3. 退職一時金の通知と返還について 7 4. 退職一時金返還額の計算方法 9 5. 返還期限について 11 6. よくあるご質問 13 7. 公的年金に対する所得税について 15 ( 確定申告での取扱い ) 8. 退職一時金の返還に関する法令集 16 * 国鉄に就職する以前に他の共済組合に加入されていた方へ 国鉄共済組合加入前の国家 地方公務員共済組合員であった期間は 国鉄共済組合の組合員期間に通算されています 国鉄共済組合加入期間以前の他共済 ( 電電や専売の旧三公社共済 国や地方の共済組合等 ) の加入期間が 20 年未満であったため 他共済退職時に退職一時金の支給を受けた方につきましては 当時支給を受けた共済組合ではなく 最後に所属していた共済組合に退職一時金を返還していただくことになります なお パンフレット記載の日本鉄道共済組合とあるのは それぞれの共済組合 ( 国及び地方 ) と読み替えてくださるようお願いいたします - 2 -

1. 退職一時金返還制度について ここでは 共済太郎さんの例を用いて退職一時金返還制度についてご案内します 共済太郎さんは 昭和 49 年 4 月に国鉄共済組合に加入し 5 年 2 ヶ月後の昭和 54 年 5 月に退職しました その後 民間の企業に再就職し厚生年金保険に加入した共済太郎さんは 平成 26 年 7 月に年金を受給する権利を取得したため 自宅近くの年金事務所へ年金の請求を行い 翌月の平成 26 年 8 月から老齢厚生年金の支給を受けることになりました 今回 決定を受けた年金の期間には 共済太郎さんが国鉄共済組合に加入していた期間 ( 昭和 49 年 4 月から昭和 54 年 5 月まで ) が算入されています 昭和 36 年 4 月から昭和 61 年 3 月までの間に退職した方の将来決 共済太郎さんのプロフィール 定される年金は 共済組合員期間が 20 年以上ある場合には 退職年 氏 名 共 済 太 郎 金 が支給され 20 年未満の場合には 通算退職年金 が支給され 生加 年 月 日入 昭和 28 年 7 月 20 日昭和 49 年 4 月 ていました 退組 合 員 期 職間 昭和 54 年 5 月 5 年 2 ヶ月 (62 月 ) 昭和 54 年 5 月に組合員期間 5 年 2 ヶ月で退職した共済太郎さんに 退職一時金基礎額退職一時金控除額退職一時金支給額退職一時金支給日 382,000 円 293,000 円 89,000 円昭和 54 年 5 月 31 日 は 組合員期間が 20 年未満の場合に支給される 通算退職年金 の制度が適用されました 平均標準報酬月額 197,500 円 共済太郎さんの 退職年金 の掛金相当額の全額である 退職一時金基礎額 は 382,000 円となっ ています しかし 共済太郎さんには 通算退職年金 の制度が適用されたので 通算 退職年金 の年金原資として残さなければならない 退職一時金控除額 は 293,000 円 となります そのため その差額の 89, 000 円が国鉄共済組合より 退職一時金 として 昭和 54 年 5 月 31 日に支給されました - 3 -

その後 昭和 61 年 4 月の法律改正により 退職時に共済太郎さんが将来において受給 することとされていた通算退職年金は廃止され 代わりに全期間分の掛金相当額 ( 退職 一時金基礎額 ) を基準とした退職共済年金が支給されることになりました 共済太郎さんは 退職時に通算退職年金の年金原資を残しているので 平成 26 年 7 月 に決定された老齢厚生年金 ( 注 ) の算定基礎期間には国鉄共済組合員期間が含まれていま す 注 : 平成 9 年 4 月の鉄道共済年金の厚生年金への統合に伴い 同月以後に年金の受給権を取得された方 は退職共済年金ではなく 国鉄期間が算入された ( 老齢 障害 遺族 ) 厚生年金の決定を受けるこ とになります 不足している年金原資退職時に残している年金原資 89,000 円 293,000 円 退職一時金 通算退職年金原資 ( 控除額 ) 退職一時金基礎額 382,000 円 老齢厚生年金 原資 しかし 老齢厚生年金を受給するために必要な原資の一部にあたる退職一時金が過去 に支給されているため 今回決定された老齢厚生年金の原資については 掛金の一部が 不足している状態となっています このような場合には 過去に支給を受けた退職一時金に利子相当額を加えて共済組合 へ返還することになります 退職金 と 退職一時金 は違うのでしょうか? それぞれの目的と支払は別々の要件に基づいて行われますので 全く異なるものです 退職金 は事業主である国鉄が就業規則等に基づき元職員へ支給するものであり( 一般的に言われる 退職金 のこと ) 退職一時金 は公共企業体職員等共済組合法に基づき 国鉄共済組合が元組合員へ支給する長期給付金 ( 年金の掛金 のこと) です - 4 -

2. 退職一時金制度の移り変わり S23.7 S36.4 S55.1 S61.4 期間 1 期間 2 期間 3 期間 4 S31.7 S59.4 旧国共法公企体法新国共法 原資控除制度なし 退職一時金制度 原資控除選択制度 退職一時金制度の廃止 原資全額控除 退職一時金は返還へ H9.4 年金受給権なし 原資控除 =a 原資非控除 =b 通算退職年金 退職共済年金 厚生年金 期間 1 昭和 36 年 3 月末まで組合員期間 20 年未満で退職された方については 共済年金の受給権が発生せず 他の年金と通算することもできませんでした 将来にわたって年金の受給権が発生しないため 退職時に年金掛金相当額の全額を退職一時金として支給し 加入していた共済年金の期間は清算していました 期間 2 昭和 36 年 4 月から昭和 54 年 12 月末まで通算退職年金の制度が制定されました この期間の退職一時金の給付については 次の a または b のいずれかを選択できました a. 将来年金給付を希望する場合 ( 原資控除 : 一部支給 ) 退職一時金基礎額と年金原資控除額との差額を退職一時金として支給していました b. 将来年金給付を希望しない場合 ( 原資非控除 : 全額支給 ) 年金掛金相当額の全額を退職一時金として支給していました ( 期間 1と同じ ) 期間 3 昭和 55 年 1 月から 共済掛金相当額の全額を年金原資として残すことに改められたことにより 退職一時金の制度は廃止されました 期間 4 昭和 61 年 4 月から通算退職年金が廃止され 加入期間が 20 年以上の方と同一の退職共済年金が支給されるようになりました 期間 2a. において退職一時金の給付を受けた方は 給付を受けた退職一時金に利子相当額を加えて共済組合へ返還することとなりました - 5 -

退職一時金の返還が必要になる人とは以下の条件を満たす方となります 1 昭和 36 年 4 月から昭和 54 年 12 月末までの間に国鉄を退職したこと 2 旧国鉄共済組合員期間が 1 年以上 20 年未満であること 3 通算退職年金の支給を希望したこと 4 退職一時金基礎額 (*1) と年金原資控除額 (*2) との差額があったこと 退職一時金支給額 = 退職一時金基礎額 (*1) - 年金原資控除額 (*2) *1 共済組合へ納めていただいた年金保険料相当額の全額 *2 通算退職年金支給に必要な積立金額 5 退職一時金の算定期間を含んだ年金の受給権が発生したこと 5 つの条件すべてに当てはまる場合には退職一時金等の返還が必要となります なぜ 退職一時金が支給されたのでしょうか? 国鉄の職員となった方は 同時に国鉄共済組合の組合員となり 将来 退職年金を支給するために必要となる額の保険料を国鉄共済組合に納めていただいておりましたが 共済組合の加入期間が 20 年未満で退職された方には 制度上 退職年金ではなく 通算退職年金が支給されていました 当時 退職年金と通算退職年金の計算方法はほぼ同じでしたが 支給開始年齢は 退職年金が 55 歳 通算退職年金が 60 歳と 5 歳異なるため 将来 受け取れる年金支給総額が大幅に少なくなっていました そのため 将来の通算退職年金の財源を残す形で 法令の定めにより 共済組合へ納めていただいた共済年金の保険料の総額から 通算退職年金の支給に必要な積立金額を控除した額を 退職一時金として支給していました 共済組合員期間 在職中に同額の年金掛金 を納めていても もらえる 年金額は少なくなってし まう 20 年以上 共済組合員期間 支給開始 (55 歳 ) 退職年金 支給開始 (60 歳 ) 20 年未満通算退職年金 - 6 -

3. 退職一時金の通知と返還について 過去に退職一時金の支給を受けた方が 退職一時金の算定期間を含んだ厚生年金の決 定を受けられた場合には 退職一時金等をご返還いただくことになります 厚生年金の決定については日本年金機構より日本鉄道共済組合へ通知され その内容 に基づいた退職一時金等の返還額や返還期限を明記した 退職一時金返還のご案内 を 返還の対象となる皆様へ送付しています 1 厚生年金の請求 2 年金決定情報の通知 日本年金機構 退職一時金返還対象者 日本鉄道共済組合 3 退職一時金返還のご案内 送付 * 今後の主な書類の送付予定 返還額証明書 返還のあった翌年 1 月中旬ごろ 退職一時金返還のご案内 毎年 2 月中旬ごろ ( 残額のお知らせ ) 完済通知 返還終了後 郵送物を確実にお届けするため 転居された際にはご一報くださいますようお願いいた します 年金制度の変更について 何故もっと早く連絡してくれなかったのですか? 昭和 61 年 4 月施行の法律の改正事項は 他の法律同様 官報掲載により公布されました また 手続き面においても 政省令により 年金受給権発生後に返還手続きをするように定められています なお 日本鉄道共済組合では 平成 14 年 10 月から 退職一時金の支給を受けた方に対して 年金の受給権が発生する前に 退職一時金返還を案内するサービスを開始しました しかしながら 送付先の住所データは国鉄退職時の住所であるため 大半があて先不明で送達されませんでした - 7 -

日本年金機構にて決定された厚生年金の額は 退職時の俸給を基にその後の賃金上昇 率や物価上昇率等を含めて算出されています これから返還されることとなる退職一時金も同様に 給付された当時の貨幣価値を現 在の貨幣価値に置き換えることにより 年金原資の不足額を補う必要があります ご返還いだくこととなる退職一時金には利子相当額を加えることとされていますが この利子相当額とはこの年金原資の不足額を補うものとなります 退職一時金返還額 年金原資の不足分 利子相当額 過去に支給された 退職一時金支給額 退職時に残した 年金原資控除額 の 利子相当額 生涯受給する厚生年金等の支給に必要な 年金原資の額 退職時に残した 年金原資控除額 なぜ 退職一時金を返還しなければならないのですか? 退職時において 将来受給することとなっていた通算退職年金は 退職時に残された年金原資分に基づいて給付されることになっていたため 退職一時金の返還は必要ありませんでした しかし 昭和 61 年 4 月の基礎年金制度の導入に際して 年金制度は大きく改正されました 通算年金制度がなくなり 退職一時金返還対象者である皆様のような 共済組合の加入期間が 20 年未満で退職した方も 加入期間が 20 年以上の方と支給開始年齢が同じ年金が支給されることとなりました 退職一時金の支給を受けた方も 共済組合員期間 20 年以上の方に支給される年金と同じ計算式によって計算されることとなったため 組合員期間が 20 年以上の方の積立金総額と比べ 退職一時金に相当する額が積立不足となり 不公平となります そのため 法令により 年金の受給権が発生したときに退職一時金を返還してもらうことで その不公平を是正することとしたわけです - 8 -

4. 退職一時金返還額の計算方法 退職一時金の返還額は 過去に給付を受けた退職一時金の額に 給付を受けた翌月か ら年金を受ける権利を有することとなった月までの期間に対する 複利計算による方法 で計算された利子相当額を加えた額になります 共済組合員期間 利子相当額算定期間 加入 退職 退職一時金 支給日 退職一時金支給月翌月 年金受給権発生月 厚生年金 支給開始 期 間 月数 利率 期 間 月数 利率 平成 13 年 3 月以前の期間 A 5.5% 平成 26 年 4 月から平成 27 年 3 月まで L 2.6% 平成 13 年 4 月から平成 17 年 3 月まで B 4.0% 平成 27 年 4 月から平成 28 年 3 月まで M 1.7% 平成 17 年 4 月から平成 18 年 3 月まで C 1.6% 平成 28 年 4 月から平成 29 年 3 月まで N 2.0% 平成 18 年 4 月から平成 19 年 3 月まで D 2.3% 平成 29 年 4 月から平成 30 年 3 月まで O 2.4% 平成 19 年 4 月から平成 20 年 3 月まで E 2.6% 平成 30 年 4 月から平成 31 年 3 月まで P 2.8% 平成 20 年 4 月から平成 21 年 3 月まで F 3.0% 平成 31 年 4 月から平成 32 年 3 月まで Q 3.1% 平成 21 年 4 月から平成 22 年 3 月まで G 3.2% 平成 32 年 4 月から平成 33 年 3 月まで R 3.4% 平成 22 年 4 月から平成 23 年 3 月まで H 1.8% 平成 33 年 4 月から平成 34 年 3 月まで S 3.7% 平成 23 年 4 月から平成 24 年 3 月まで I 1.9% 平成 34 年 4 月から平成 35 年 3 月まで T 3.9% 平成 24 年 4 月から平成 25 年 3 月まで J 2.0% 平成 35 年 4 月から平成 36 年 3 月まで U 4.1% 平成 25 年 4 月から平成 26 年 3 月まで K 2.2% 平成 36 年 4 月以後の期間 V 4.2% 注 : 各期間の返還利率を定めた法令は 17 ページの注釈欄 ( 退職一時金に加える利子の利率について ) をご参照ください 返還が終わるまで今後も利子相当額が増えていくのですか? 利子相当額は 過去に給付を受けた退職一時金の額に 退職一時金の給付を受けた月の翌月から年金を受ける権利を有することとなった月 ( 年金支給開始月の前月 ) までの期間に対する 法令で定められた利率を複利計算による方法で算出した額となります 利子相当額を計算する期間は年金の受給権が発生した時点で確定しますので お知らせした金額より利子相当額が増えることはありません 退職一時金支給月翌月 年金受給権発生月 返還期限到達 利子相当額算定期間 利子相当額確定 利子相当額は増えません - 9 -

共済太郎さんの場合 退職一時金支給額 : 89,000 円退職一時金支給日 : 昭和 54 年 5 月 31 日退職一時金支給日翌月 : 昭和 54 年 6 月年金受給権発生月 : 平成 26 年 7 月 退職一時金支給月翌月 年金受給権発生月 S54.6 H26.7 422 月 利子相当額算定期間 H13.4 H17.4 H18.4 H19.4 H20.4 H21.4 H22.4 H23.4 H24.4 H25.4 H26.4 A B C D E F G H I J K L 262 月 48 月 12 月 12 月 12 月 12 月 12 月 12 月 12 月 12 月 12 月 4 月 利 子 相当 額 = 退職一時金支給額 (1.055 (A/12) 1.040 (B/12) 1.016 (C/12) 1.023 (D/12) 1.026 (E/12) 1.030 (F/12) 1.032 (G/12) 1.018 (H/12) 1.019 (I/12) 1.020 (J/12) 1.022 (K/12) 1.026 (L/12) -1) =89,000 円 (1.055 (262/12) 1.040 (48/12) 1.016 (12/12) 1.023 (12/12) 1.026 (12/12) 1.030 (12/12) 1.032 (12/12) 1.018 (12/12) 1.019 (12/12) 1.020 (12/12) 1.022 (12/12) 1.026 (4/12) -1) =325,309 円 退職一時金返還額 = 退職一時金支給額 + 利子相当額 =89,000 円 +325,309 円 =414,309 円 共済太郎さんは 414,309 円の返還が必要となります 利率は共済組合が決めたのですか? 利率は日本鉄道共済組合が決めたものではなく 法令により定められています なお 退職一時金返還制度は 日本鉄道共済組合独自のものではなく 国家公務員や地 方公務員の共済組合でも同様に行われており 返還利率も同じ率です - 10 -

5. 返還期限について 返還期限は 年金の受給権が発生した翌月から政令で定められた期間 (1 年 ) と財務省 令で定められた期間を加えた期間以内と定められています 返還期限までの月数 = 政令期間 (1 年 =12 月 )+ 省令期間 年金受給権発生翌月 政令期間 (1 年 =12 月 ) 省令期間 返還期限到達 省令期間とは 退職一時金の基礎となった期間分として支給される年金額の半分の額 をご返還に充てた場合に返還が終了する月数から 政令期間 (1 年 =12 ヶ月 ) を控除し た月数のことです 省令期間 =( 退職一時金返還額 年金支給額の ) 2 月 政令期間 (12 月 ) 退職一時金とその利子相当額は 退職一時金等の返還について ( ご通知 ) に記載さ れている返還期限までにご返還ください なお 返還期限までに返還することが困難な方は 返還方法についてご相 談させていただきますので 日本鉄道共済組合 ( :045-222-9676) まで ご連絡ください 昭和 61 年 4 月に通知があったら 利子相当額はもっと少なくて済んだのではない ですか? 一時金の返還義務は 年金を受給する権利を取得したときに生じます そのため 実際に返還通知を送付するのは 年金を受給する権利を取得した以後であり 制度改正が行われた昭和 61 年 4 月ではありません したがって 昭和 61 年 4 月に制度改正の通知を受けていたとしても利子相当額が少なくなるわけではありませんし 年金の受給権が発生するまでは返還することもできません - 11 -

共済太郎さんの場合 平均標準報酬月額 : 197,500 円給付乗率 ( 昭和 28 年 7 月生 ) : 7.5/1000 共済組合加入月数 : 62 月 (5 年 2 ヶ月 ) 平成 12 年物価スライド率 : 1.031 平成 26 年 ( 受給権発生年度 ) 物価スライド率 : 0.961 退職一時金基礎期間分の老齢厚生年金額の計算 (1 年間の年金額 ) 報酬比例部分 = 平均標準報酬月額 給付乗率 組合員期間数 ( ) H12 年物価スライド率 H26 年物価スライド率 ( 受給権発生年度によって変動します ) =197,500 円 62 月 1.031 0.961 =90,991.77 円 91,000 円 ( 百円未満四捨五入 ) 返還期限の計算各支給期の 1 / 2 の額 =( 老齢厚生年金額 年 6 回支給 ) 2( 支給額の半額 ) =(91,000 円 6) 2 7,583 円省令期間 ( 月数 )=( 退職一時金返還額 各支給期の 1/2 の額 ) 2 月 - 政令期間 =(414,306 円 7,583 円 ) 2 月 -12 月 =55 回 2 月 -12 月 =98 月返還期限まで月数 = 政令期間 + 省令期間 =12 月 +98 月 =110 月 H26.7 H26.8 政令期間 + 省令期間 =110 月 (9 年 2 ヶ月 ) H35.9.30 政令期間 =12 月 省令期間 =98 月 年金受給権 発生月 厚生年金 支給開始月 年金の支給月にその支給額の半額を返還に充てる 偶数月に 7,583 円ずつ返還 ( 年 6 回 ) 年金支給回数 55 回 (2 ヶ月に 1 回 ) で完済 返還までに掛かる月数は 55 回 2 月 =110 月 政令期間 (12 月 ) を除く =98 月 返還期限 到達 共済太郎さんの返還期限は 年金の受給権が発生した翌月である平成 26 年 8 月から 110 月 (9 年 2 ヶ月 ) 後の 平成 35 年 9 月末日となります 注 : 返還期限を定めた法令は 17 ページの注釈欄 ( 財務省令で定める期間を加えることについて ) をご参照ください - 12 -

6. よくあるご質問 問 1 日本鉄道共済組合とは どのような組織 ( 組合 ) ですか? 回答 昭和 62 年 4 月の国鉄民営化に伴って国鉄共済組合から日本鉄道共済組合へと名称が変更され その後 平成 9 年 4 月に長期給付事業 ( 年金 ) は厚生年金保険へ移行しましたが 昭和 31 年 6 月以前の期間に対する年金の支払いや存続業務を行うため 平成 9 年 4 月以後もなお国家公務員共済組合法が適用される存続組合として法令で定められた組織です 注 :17 ページの注釈欄 ( 日本鉄道共済組合は 国家公務員共済組合として存続することについて ) をご参照 ください 問 2 退職一時金はどのように支払われたのですか? 回答 組合員が退職する際には 退職時の勤務箇所長を経由して共済組合の支部長あてに退職一時金決定請求書を提出します 共済組合の支部長は提出された退職一時金決定請求書に基づいて 請求者 ( 元組合員 ) が希望した金融機関へ退職一時金支給額の送金を行い その後 当該金融機関の窓口においてご本人様へ退職一時金が支払われておりました ( 当時 銀行口座への振り込みは行われておりませんでした また 一部では駅窓口での支払いも行われておりました ) なお 請求者には勤務箇所長を経由して退職一時金支給額 ( 退職一時金控除額 ) 通知書等が交付されていました 問 3 退職一時金返還対象者は何人くらいいるのですか? 回答 日本鉄道共済組合の退職一時金返還対象者は約 3 万人です うち 2 万人は昭和 61 年 3 月以前に 既に年金を受給されている方で 全員の方から退職一時金を返還していただいています 残りの 1 万人の方につきましては 年金の受給権が発生し 退職一時金の返還義務が生じた方から順次 退職一時金等返還についてのご案内を通知させていただいております 7,000 退職一時金返還対象者数 3,000 20,000 S62.3 以前に完済 一時金返還案内通知済み 年金受給権発生前 ( 通知予定者 ) - 13 -

問 4 退職一時金支給額に比べて なぜ何倍もの金額を返還しなければならないのですか? 回答 返還していただく退職一時金には 法令で利子相当額を加えることになっていますが これは 決定を受けた老齢厚生年金等の年金額は退職された当時の俸給を基礎にその後の賃金上昇率や物価上昇率等を考慮して計算されていることから 退職時に支給を受けた退職一時金につきましても 年金計算と同様に当時の貨幣価値を受給権発生時である現在の価値に見直すなどして 年金原資の不足を補う必要があることをご理解ください また 退職一時金の返還は原則として 受給権が発生した年金のうち退職一時金の基礎期間となった年金額の半分の額の範囲内で返還していただくこととなっています この半分の額を退職一時金の返還に充てていただきますと 返還期限内に返還が終了します 問 5 返還をするための手続はどうしたら良いのですか? 回答 退職一時金返還申出書 に必要事項をご記入の上 日本鉄道共済組合までご提出をお願いいたします 分割返還を希望される方につきましてはご指定の預金口座からの引落となりますので 預金口座振替依頼書 自動払込利用申込書 のご提出も合わせてお願いいたします 必要書類がお手元にない場合や 記入方法等ご不明な点がございましたら日本鉄道共済組合 ( :045-222-9676) までご連絡ください 問 6 退職一時金の返還に応じないとどうなるのですか? 回答 退職一時金の返還をいただいた他の方々との公平性や給付と負担の原則から ご返 還頂くことをお願い致しておりますが 返還期限までにご返還いただけないときは 支払督促手続き等に移行する場合があります 問 7 私に万が一のことがあったら 返還はどうなるのですか? 回答 遺族年金の受給権が発生した場合には ご遺族の方にご返還いただくことになります ご遺族の方には 元組合員の方にご通知しておりました退職一時金等の返還残額及び 新たな返還期限を改めてお知らせいたします 注 :18 ページの注釈欄 ( 遺族厚生年金の受給権を有することとなったときの返還について ) をご参照くださ い - 14 -

7. 公的年金に対する所得税について ( 確定申告での取扱い ) 退職一時金等の返還額は 公的年金に係る課税所得から控除することができます 日本鉄道共済組合では その年中にご返還いただいた退職一時金等の合計額を証明する 退職一時金返還額証明書 を 翌年 1 月中に対象者の方へ送付致しますので 確定申告において公的年金の源泉徴収票に表示されている支払金額から 退職一時金返還額証明書 に記載されている金額を差し引いた額を その年中に支払われた年金額 ( 雑所得 ) として申告してください ただし 遺族厚生年金又は障害厚生年金を受けている方の年金に係る所得税は 非課 税の取扱いとなっていますので確定申告の必要はありません なお 確定申告が必要ない場合でも住民税の申告が必要な場合があります 詳しくは お近くの市区町村へお問い合わせください 年金の種類は 老齢年金ですか? いいえ 老齢以外 ( 遺族 障害 ) の年金は非課税であるため 確定申告の必要はありません はい 源泉徴収税額 は 0 円ですか? いいえ 確定申告を行う必要があります はい年金の他に所得がありますか? はい いいえ 年金以外の所得が無く 年金についても課税されないため 確定申告の必要はありません 但し 税務署から市区町村へ退職一時金返還額を控除する前の年金の所得額が報告されるため 住民税の申告が必要になる場合があります 詳しくは お住まいの市区町村へお問い合わせください 収入金額に対して住民税 ( 所得割は 市町村 民税 6% 都道府県税 4%) の課税対象とな ります 年金及びその他の所得 ( 給与所得等 ) がともに非課税であっても すべての所得の合計を申告する必要があるため 確定申告をする必要があります - 15 -

退職一時金の返還に関する法令集注釈 国家公務員共済組合法 ( 昭和三十三年五月一日法律第百二十八号 ) 附則 ( 退職一時金の返還 ) 第十二条の十二次の各号に掲げる一時金である給付を受けた者が 退職共済年金又は障害共済年金 ( 以下この条及び次条において 退職共済年金等 という ) の支給を受ける権利を有することとなったときは 当該一時金として支給を受けた額に利子に相当する額を加えた額 ( 以下この条において 支給額等 という ) に相当する金額を当該退職共済年金等を受ける権利を有することとなった日の属する月の翌月から一年以内に 一時に又は分割して 連合会に返還しなければならない 一昭和四十二年度以後における国家公務員共済組合等からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律 ( 昭和五十四年法律第七十二号 ) 第二条の規定による改正前の国家公務員共済組合法 ( 昭和三十三年法律第百二十八号 ) 第八十条の規定による退職一時金 ( 当該退職一時金とみなされる給付を含む ) 二昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律及び公共企業体職員等共済組合法の一部を改正する法律 ( 昭和五十四年法律第七十六号 ) 第二条の規定による改正前の公共企業体職員等共済組合法 ( 昭和三十一年法律第百三十四号 ) 第五十四条の規定による退職一時金第十二条の十三前条第一項に規定する者の遺族が遺族共済年金の支給を受ける権利を有することとなったときは 同項に規定する者が支給を受けた同項に規定する一時金の額に利子に相当する額を加えた額 ( 同項に規定する者が退職共済年金等を受ける権利を有していた場合には 同項に規定する支給額等に相当する金額 ( 同項又は同条第三項の規定により既に返還された金額を除く )) を当該遺族共済年金を受ける権利を有することとなった日の属する月の翌月から一年以内に 一時に又は分割して 連合会に返還しなければならない この場合においては 同条第二項から第四項までの規定を準用する 退職一時金の支給を受けた方が 退職共済年金や障害共済年金の受給権を有することとなったときは 退職一時金に利子を加えて返還しなければならない理由 旧国鉄共済組合が支給した退職一時金も 返還の対象となります 退職一時金の支給を受けた方の遺族が遺族共済年金の受給権を有することとなったときの返還について 厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成八年六月十四日法律第八十二号 ) 附則 ( 施行期日 ) 第一条この法律は 平成九年四月一日から施行する ただし 附則第三十七条及び第四十七条第一項の規定は 同年一月一日から施行する ( 用語の定義 ) 第三条八旧適用法人共済組合員期間日本たばこ産業共済組合 日本電信電話共済組合及び日本鉄道共済組合 ( 以下 旧適用法人共済組合 という ) の組合員であった者の当該組合員であった期間 ( 他の法令の規定により当該組合員であった期間とみなされた期間及び他の法令の規定により当該組合員であった期間に合算された期間を含む ) をいう ( 旧適用法人共済組合の組合員の資格に関する経過措置 ) 第二十四条 2 前項に規定する者のうち施行日の前々日に六十五歳以上である者については 同項後段の規定にかかわらず 施行日の前日の属する月までの組合員期間 ( 旧適用法人共済組合員期間及び当該組合員期間に他の法令の規定により算入された期間とし 昭和六十年国共済改正法附則第三十二条第一項又は第二項の規定の適用があった場合にはその適用後の当該組合員期間とする 以下 旧適用法人施行日前期間 という ) を計算の基礎として 改正前国共済法による退職共済年金の額を改定する ( 退職一時金等の返還に関する経過措置 ) 第三十条旧適用法人施行日前期間を有する者又はその遺族に係る改正後国共済法附則第十二条の十二第一項 ( 改正後国共済施行法第十四条第三項において準用する場合を含む ) 若しくは第十二条の十三 ( 改正後国共済施行法第十五条第三項において準用する場合を含む ) 改正後国共済施行法第十四条第一項 第十五条第一項若しくは第四十一条第二項第三号 第三項若しくは第六項又は昭和六十年国共済改正法附則第六十二条第一項 ( 昭和六十年国共済改正法附則第六十三条第三項において準用する場合を含む ) 若しくは第六十三条第一項の規定により返還すべきこととされているこれらの規定に規定する金額 ( 以下この条において 返還額 という ) の改正後国共済法附則第十二条の十二若しくは第十二条の十三 改正後国共済施行法第十四条 第十五条若しくは第四十一条第三項から第六項まで又は昭和六十年国共済改正法附則第六十二条第三項から第六項まで ( 昭和六十年国共済改正法附則第六十三条第二項及び第三項において準用する場合を含む ) の規定による返還については これらの規定にかかわらず 返還額を一時に又は分割して返還する方法であって その者が受ける旧適用法人施行日前期間を計算の基礎とする年金たる給付の額を勘案して政令で定めるものにより行うものとする 2 附則第五条第一項の規定により厚生年金保険の被保険者であった期間とみなされた旧適用法人共済組合員期間を計算の基礎とする厚生年金保険法による年金たる保険給付の受給権を有することとなった者が前項の規定により返還額を返還した場合におけるその年分の当該厚生年金保険法による年金たる保険給付に係る所得税法 ( 昭和四十年法律第三十三号 ) 第三十五条第二項第一号及び第四項第二号に規定する公的年金等の収入金額については その年中に支払われた当該厚生年金保険法による年金たる保険給付の額 ( 以下この項において 保険給付支払額 という ) からその年中に返還した返還額 ( 当該返還額に係る附則第十六条第三項の規定により厚生年金保険の管掌者たる政府が支給するものとされた年金たる給付又は附則第三十三条第一項に規定する特例年金給付 ( 以下この項において 特例年金給付等 という ) がその年中に支払われた場合には 当該返還額から当該特例年金給付等の額 ( その額が当該返還額を超えるときは 当該返還額を限度とする ) を控除して得た額とする 以下この項において同じ ) を控除して得た額とする この場合において 当該返還額が当該 平成 9 年 4 月 1 日から実施されます 日本鉄道共済組合は旧適用法人共済組合と 旧国鉄共済組合に加入した期間を旧適用法人共済組合員期間と定義しています 旧適用法人施行日前期間 ( 旧国鉄共済組合期間も含む ) について定義しています 旧適用法人施行日前期間 ( 旧国鉄共済組合も含む ) を有する方の退職一時金の返還は政令で定めることについて 退職一時金の返還額は 公的年金に対する所得税を計算する際の控除額とすることができることについて - 16 -

退職一時金の返還に関する法令集注釈 保険給付支払額を超えるときは 当該保険給付支払額をもって 当該保険給付支払額から控除する限度額とする ( 存続組合の業務等 ) 第三十二条旧適用法人共済組合は 次項各号に掲げる業務を行うため この法律の施行後も 改正前国共済法第三条第一項に規定する国家公務員等共済組合としてなお存続するものとする この場合において 同項並びに改正前国共済法第八条第二項及び第百十一条の二の規定は 旧適用法人共済組合については なおその効力を有するものとし 改正前国共済法第八条第二項中 大蔵大臣 とあるのは 財務大臣 とする 2 前項の規定によりなお存続するものとされる旧適用法人共済組合 ( 以下 存続組合 という ) の業務は 次に掲げるものとする 一前条の規定により適用するものとされた国家公務員共済組合法による年金たる長期給付で旧適用法人施行日前期間を計算の基礎とするものを支給すること 二前条の規定により適用するものとされた国家公務員共済組合法による一時金たる長期給付で旧適用法人施行日前期間を計算の基礎とするもの及び施行日以後に支給事由が生ずることとなるこれに類する一時金たる給付で政令で定めるものを支給すること 三改正後国共済施行法第三条に規定する給付のうち年金たる給付で旧適用法人共済組合に係るものを支給すること 四旧適用法人共済組合が施行日前に支給すべきであった一時金たる給付であって 施行日においてまだ支給していないものを支給すること 五前各号に掲げるもののほか 存続組合に帰属した権利及び義務の行使及び履行のために必要な業務を行うこと 六前各号の業務に附帯する業務を行うこと 厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う国家公務員共済組合法による長期給付等に関する経過措置に関する政令 ( 平成九年三月二十八日政令第八十六号 ) ( 施行日以後において退職特例年金給付等の受給権を有することとなる者等に係る退職一時金の返還に関する経過措置 ) 第四条改正前国共済法附則第十二条の十二第一項各号に掲げる一時金である給付を受けた者が 施行日以後において退職特例年金給付若しくは障害特例年金給付又は平成八年改正法附則第十六条第三項の規定により厚生年金保険の管掌者たる政府が支給するものとされた年金たる給付 ( 平成八年改正法附則第十五条第一項第二号及び第三号に掲げる者に係る同項の規定により適用するものとされた国家公務員共済組合法によるものに限る )( 以下第六条までにおいて 退職特例年金給付等 という ) の受給権を有することとなったときは 当該一時金として支給を受けた額に利子に相当する額を加えた額 ( 以下この条において 支給一時金額等 という ) に相当する金額を 当該退職特例年金給付等の受給権を有することとなった日の属する月の翌月から一年 ( 当該退職特例年金給付等の額の二分の一に相当する額が当該支給一時金額等に満たない者にあっては 一年に財務省令で定める期間を加えた期間 ) 以内に 一時に又は分割して 当該退職特例年金給付等の受給権を有する者が施行日前に最後に所属していた旧適用法人共済組合に係る存続組合又は指定基金に返還しなければならない 2 前項に規定する利子は 同項に規定する一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職特例年金給付等の受給権を有することとなった日の属する月までの期間に応じ 年四 二パーセント ( 当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から平成十三年三月までの期間については年五 五パーセント 同年四月から平成十七年三月までの期間については年四パーセント 同年四月から平成十八年三月までの期間については年一 六パーセント 同年四月から平成十九年三月までの期間については年二 三パーセント 同年四月から平成二十年三月までの期間については年二 六パーセント 同年四月から平成二十一年三月までの期間については年三パーセント 同年四月から平成二十二年三月までの期間については年三 二パーセント 同年四月から平成二十三年三月までの期間については年一 八パーセント 同年四月から平成二十四年三月までの期間については年一 九パーセント 同年四月から平成二十五年三月までの期間については年二パーセント 同年四月から平成二十六年三月までの期間については年二 二パーセント 同年四月から平成二十七年三月までの期間については年二 六パーセント 同年四月から平成二十八年三月までの期間については年一 七パーセント 同年四月から平成二十九年三月までの期間については年二パーセント 同年四月から平成三十年三月までの期間については年二 四パーセント 同年四月から平成三十一年三月までの期間については年二 八パーセント 同年四月から平成三十二年三月までの期間については年三 一パーセント 同年四月から平成三十三年三月までの期間については年三 四パーセント 同年四月から平成三十四年三月までの期間については年三 七パーセント 同年四月から平成三十五年三月までの期間については年三 九パーセント 同年四月から平成三十六年三月までの期間については年四 一パーセント ) の利率で複利計算の方法によるものとする 3 第一項に規定する者の遺族が施行日以後において遺族特例年金給付の受給権を有することとなったときは 同項に規定する者が支給を受けた同項に規定する一時金の額に利子に相当する額を加えた額 ( 同項に規定する者が退職特例年金給付等又は平成八年改正法附則第十六条第三項の規定により厚生年金保険の管掌者たる政府が支給するものとされた年金たる給付 ( 平成八年改正法附則第十五条第一項第二号及び第三号に掲げる者に同項の規定により適用するものとされた国家公務員共済組合法によるものを除く ) の受給権を有していた場合には 支給一時金額等又は改正前国共済法附則第十二条の十二第一項に規定する支給額等若しくは昭和六十年国共済改正法附則第六十二条第一項に規定する支給額等に相当する金額 ( 前条若しくは第一項又は改正前国共済法附則第十二条の十二第一項 日本鉄道共済組合は 国家公務員共済組合として存続することについて 退職特例年金等の受給権を取得した時は 退職一時金に利子を加えて 返還しなければならないことについて 財務省令で定める期間を加えることについて 退職一時金に加える利子の利率について 特例による遺族共済年金の受給権を有することとなったときの返還について - 17 -

退職一時金の返還に関する法令集注釈 若しくは第三項若しくは昭和六十年国共済改正法附則第六十二条第一項若しくは第三項の規定により既に返還された金額がある場合には 当該相当する金額から当該返還された金額を控除した金額とする 以下この項において 要返還支給一時金額等 という )) を 当該遺族特例年金給付の受給権を有することとなった日の属する月の翌月から一年 ( 当該遺族特例年金給付の額の二分の一に相当する額が当該要返還支給一時金額等に満たない遺族にあっては 一年に財務省令で定める期間を加えた期間 ) 以内に 一時に又は分割して 当該第一項に規定する者が施行日前に最後に所属していた旧適用法人共済組合に係る存続組合又は指定基金に返還しなければならない 4 第二項の規定は 前項に規定する利子について準用する 5 第一項又は第三項の規定による返還すべき金額が千円未満であるときは これらの規定にかかわらず これらの規定による返還は要しないものとする 6 第一項 第二項及び前項の規定は 改正前国共済法附則第十二条の十二第一項各号に掲げる一時金である給付を受けた者が施行日以後において被保険者期間とみなされた組合員期間を計算の基礎とする厚生年金保険法 ( 昭和二十九年法律第百十五号 ) による老齢厚生年金又は障害厚生年金の受給権を有することとなった場合 ( 第一項の規定の適用を受ける場合を除く ) について準用する 7 第三項から第五項までの規定は 第一項又は前項に規定する者の遺族が施行日以後において被保険者期間とみなされた組合員期間を計算の基礎とする厚生年金保険法による遺族厚生年金の受給権を有することとなった場合 ( 第三項の規定の適用を受ける場合を除く ) について準用する 8 存続組合又は指定基金は 前二項の規定の適用を受けることとなった者に対する厚生年金保険法による年金たる保険給付の支給状況につき 厚生労働大臣に対し 必要な資料の提供を求めることができる 厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う存続組合及び指定基金に係る特例業務等に関する省令 ( 平成九年三月二十八日大蔵令二十一号 ) ( 平成九年経過措置政令第四条に規定する財務省令で定める期間等 ) 第十六条平成九年経過措置政令第四条第一項 ( 同条第六項及び平成九年経過措置政令第五条第二項において準用する場合を含む ) に規定する財務省令で定める期間は 平成九年経過措置政令第四条第一項に規定する退職特例年金給付等の額 ( 厚生年金保険法による老齢厚生年金又は障害厚生年金の受給権を有する場合には これらの年金たる給付の額のうち旧適用法人施行日前期間 ( 平成八年改正法附則第二十四条第二項に規定する旧適用法人施行日前期間をいう 次項及び次条において同じ ) に係る部分に相当する額を含む ) の十二分の一に相当する金額から 平成九年経過措置政令第四条第一項に規定する支給一時金額等に相当する額に達するまでの金額をこれらの年金たる給付の支給期月ごとに順次に控除した場合に控除することとなる期間の月数から十二を控除した月数に相当する期間とする 2 平成九年経過措置政令第四条第三項 ( 同条第七項及び平成九年経過措置政令第五条第四項において準用する場合を含む ) に規定する財務省令で定める期間は 平成九年経過措置政令第二条第三号に規定する遺族特例年金給付の額 ( 厚生年金保険法による遺族厚生年金の受給権を有する場合には 当該遺族厚生年金の額のうち旧適用法人施行日前期間に係る部分に相当する額を含む ) の十二分の一に相当する金額から 平成九年経過措置政令第四条第三項に規定する要返還支給一時金額等に相当する額に達するまでの金額をこれらの年金たる給付の支給期月ごとに順次に控除した場合に控除することとなる期間の月数から十二を控除した月数に相当する期間とする 3 第一項の規定は 平成九年経過措置政令第五条第一項及び第六条第一項 ( 同条第三項において準用する場合を含む ) に規定する財務省令で定める期間について準用する 4 第二項の規定は 平成九年経過措置政令第五条第三項及び第六条第二項 ( 同条第四項において準用する場合を含む ) に規定する財務省令で定める期間について準用する 老齢厚生年金や障害厚生年金受給権を有することとなったときの返還について 遺族厚生年金の受給権を有することとなったときの返還について 退職一時金の返還期限の計算方法について - 18 -

日本鉄道共済組合年金係 ( 退一 ) 231-8315 神奈川県横浜市中区本町六丁目 50 番地 1 横浜アイランドタワー 19 階総合受付 24 階 電話番号 :045-222-9676 電話での照会は 土日祝日を除く 9:40~12:00 13:10~17:00 の間にお願いします ホームページアドレス http://www.jrkyosai.or.jp ( 注 ) 退職一時金等のお問い合わせの内容を正確に把握するため 通話の内容を録音させていただいておりますのでご了承ください なお 録音した内容は適切に管理します 201504