新 JBIC と中東における取り組み 2012 年 5 月 6 日株式会社国際協力銀行ドバイ駐在員事務所首席駐在員栗原博
組織概要と沿革 組織概要 名称株式会社国際協力銀行 (Japan Bank for International Cooperation: JBIC) 本店所在地東京都千代田区大手町 1 丁目 4 番 1 号 資本金 1 兆 2,910 億円 ( 日本政府 100% 出資 ) 出融資残高 8 兆 4,670 億円 保証残高 2 兆 4,432 億円 いずれも2011 年 3 月 31 日現在 株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行業務勘定 1
JBIC の 4 つのミッション JBIC は その目的である日本及び国際経済社会の健全な発展に寄与するため 以下の 4 つの分野の業務を行います 1. 日本にとって重要な資源の海外における開発及び取得の促進 2. 日本の産業の国際競争力の維持及び向上 3. 地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進 4. 国際金融秩序の混乱への対処 2
新 JBIC の 企業理念 と コーポレート スローガン 企業理念 国際ビジネスの最前線で 日本そして世界の未来を展きます 現場主義 : 海外プロジェクトの現場に密着し 早い段階から能動的な関与を行うことで 先駆的な付加価値を創造します 顧客本位 : お客様の立場になって考え その声を政策形成につなげることで 独自のソリューションを提供します 未来志向 : 安心で豊かな未来を見据え 高い専門性を発揮して 日本と世界の持続的な発展に貢献します コーポレート スローガン 3
役員一覧 代表取締役総裁奥田碩 ( 元社団法人日本経済団体連合会会長 ) 代表取締役副総裁渡辺博史 ( 前株式会社日本政策金融公庫代表取締役副総裁 ) 代表取締役専務取締役星文雄 ( 前株式会社日本政策金融公庫代表取締役常務取締役 ) 取締役中西孝平 ( 前株式会社日本政策金融公庫取締役 ) 取締役 ( 社外 ) 近藤章 ( チャーティス ファー イースト ホールディングス株式会社副長 ) 常勤監査役 井本 裕 ( 前株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行産業ファイナンス部門西日本総代表 ) 監査役 西尾進路 (JXホールディングス株式会社代表取締役会長) 監査役 五十嵐達朗 ( 公認会計士 ) 4
新 JBIC 設立 (2012 年 4 月 ) パッケージ型インフラ海外展開 我が国の産業の国際競争力の維持又は向上を図るために パッケージ型インフラ海外展開支援等の重要な海外の案件に対する民間企業の取組をより有効に支援することが求められている 求められる政策金融機能 機動性 専門性 対外交渉力 リスクテイク能力 信用の維持 機動性 専門性 対外交渉力 信用の維持 リスクテイク能力 プロジェクト情報の迅速 的確な収集 巨額 長期プロジェクトのリスク分析 応札 支援方針の策定官 民連携を通じたプロジェクト組成 受注 建設 運営対外ネットワーク 専門性を活かした相手国政府 機関との対外交渉日本として支援可能な金融ストラクチャーの構築巨額の資金支援を実施する強固な財務基盤国際ルールに即した情報開示 投資家広報 (IR) 競争力のあるファイナンス条件の提示 業務 組織改革による成長戦略の実現 国際協力銀行 (JBIC) の機動性 専門性 対外的交渉力 信用力 リスクテイク能力を向上させる観点から JBIC を公庫より分離し 独立組織として再編 他国との競争に対抗し 競争力あるファイナンスの提供をはじめとする支援を行える機関とし パッケージ型インフラ海外展開の支援を着実に推進 2012 年 4 月株式会社国際協力銀行発足 5
6 部門制の導入 (2011 年 7 月 ~) ( 現行 ) 個別案件を原則として地域別に区分して取り上げ アジア大洋州欧阿中東米州資源 コーポレート 出資など JBIC ミッションに応じた分野 セクターを担当部門に専担させることにより 我が国政策に直結する各ミッションを 機動的 戦略的に遂行する体制を確立 各分野 セクターのノウハウ 専門性を集約化し より高度な案件組成能力を実現ミッション 分野別の営業体制とし 案件の形成 発掘段階から関与 官民挙げた受注支援体制を構築資源 環境ファイナンス部門インフラ ファイナンス部門産業ファイナンス部門石油 天然ガス部鉱物資源部原子力 新エネルギー部電力 水事業部運輸 通信事業部船舶航空 金融プロダクツ部新技術 産業ファイナンス部
融資メニュー 1 輸出金融 2 輸入金融 3 投資金融 4 事業開発等金融 7
新 JBIC の業務概要 既存の 7 つの業務 輸出金融輸入金融投資金融事業開発等金融ブリッジローン出資 調査業務 関係政令整備後 速やかに開始 先進国向け輸出金融 7 つの業務を拡充 通貨スワップに対する保証 2012 年 4 月より開始 ( 政令で指定される分野につき 先進国向けの輸出が限定的に可能に ) (2011 年 7 月 15 日政令改正済 ) 短期の つなぎ資金 を供与する投資金融 (JBIC の融資が予定されるプロジェクトに関して 長期資金の融資を行うまでの つなぎ資金 に対し 短期資金の供与が可能に ) 我が国企業が外国企業を買収するための資金等を供与する投資金融 ( 外国法人への出資 株式取得 (M&A) 等案件につき 政令で指定される分野に限り 大企業についても国内貸付けを可能に ) (2011 年 7 月 15 日政令改正済 ) ( 民間銀行による現地通貨建融資をサポートするため スワップ取引に対する保証が可能に ) 日系現地子会社の売掛金債権の流動化 証券化支援のための保証 ( 邦銀の現地支店等が金銭債権を譲り受ける場合 及び SPC 等が本邦企業の現地子会社等の有する金銭債権を担保とする債券を発行した場合において 当該債権又は債券に対する保証が可能に ) 邦銀ツーステップローン ( 外国法人の出資 株式取得 (M&A) 等 ( 政令で指定される分野 ) 及び中堅 中小企業の海外投資案件につき 平時においても邦銀ツーステップローンを可能に ) 8
ドバイ駐在員事務所の管轄国 Iran Qatar Oman Kuwait Bahrain Saudi Arabia UAE Yemen 16 カ国 Iraq Jordan Lebanon Syria Egypt Sudan Pakistan Afghanistan 9
中東地域における JBIC の取り組み 中東諸国の注力分野 エネルギー資源開発 産業多角化 ( 雇用創出 ) 水 電力需要への対応 中東諸国における本邦企業の注力分野 エネルギー資源開発 生産拠点の拡大等の事業展開 輸出の促進 環境事業への貢献 上記の注力分野を達成するための JBIC のファイナンス 1. 本邦企業参画によるエネルギー資源開発 2. 本邦企業参画の合弁事業 ( 製造業 IWPP 等民活インフラ事業等 ) 3. 輸出 パッケージ型インフラ輸出 4. 代替エネルギー開発 ( 再生可能エネルギー 原子力発電等 ) 10
地域別承諾実績推移 26,572 21,709 13,673 10,678 10,490 11,578 11,276 43.6% 23.9% 47.9% 11.0% 3.9% 23.5% 10.2% 中東にはトルコ 北アフリカを含む 11
地域別貸出残高構成 2007 年 3 月末時点 2012 年 3 月末時点 1 兆 5,336 億円 1 兆 4,656 億円 合計 7 兆 8,330 億円 合計 8 兆 1,927 億円 中東にはトルコ 北アフリカを含む 12
中東諸国向け主要承諾案件 自動車部品製造販売事業 2012 年 5 月現在 バルザン天然ガス処理プロジェクト シュワイハット S3 発電プロジェクト スール IPP 発電プロジェクト 13
最近の中東諸国向け主要承諾案件 1 国調印日案件名関連本邦企業金額 ( 百万ドル ) 2005 年 4 月タウィーラ B 火力発電 造水プロジェクト丸紅 1,243 2007 年 12 月フジャイラ首長国発電 造水プロジェクト丸紅 1,336 UAE 2007 年 12 月アブダビ国営石油公社 2,100 2009 年 10 月シュワイハット S2 発電 淡水化プロジェクト丸紅 1,111 2010 年 1 月 DB Masdar Clean Tech Fund への出資 JODCO 新日石等 25 2010 年 8 月 Emirates NBD 自動車ローン債権証券化 - 38 億円 ( 取得 ) 152 億円 ( 保証 ) 2010 年 11 月アブダビ国営石油公社 - 2,100 2010 年 5 月シュワイハット S3 発電プロジェクト住友商事 400 2006 年 3 月ラービグ石油精製 石油化学プロジェクト住友化学 2,500 サウジアラビア 2006 年 5 月シャルク石油化学プロジェクトサウディ石油化学 1,170 2008 年 8 月 JGC Gulf International 日揮 5 2010 年 3 月反応官製造プロジェクトクボタ 10.2 2010 年 6 月ジュベイル石油精製プロジェクト千代田化工 IHI 等 200 バハレーン 2005 年 2 月バーレーン石油公社軽油脱硫装置近代化プロジェクト日揮 155 2006 年 4 月アルヒッド発電 造水プロジェクト住友商事 593 14
最近の中東諸国向け主要承諾案件 2 国調印日案件名関連本邦企業金額 ( 百万ドル ) 2003 年 12 月ソハール石油精製プロジェクト日揮 262 オマーン 2004 年 7 月クリヤート - スール間高速道路建設プロジェクト 54 億円 2005 年 4 月ソハール肥料プラント建設プロジェクト三菱重工 199 2006 年 11 月ソハール港拡張プロジェクト 90 2007 年 9 月ドゥクム港建設プロジェクト 396 2011 年 11 月スール IPP 発電プロジェクト丸紅 中部電力 697 カタール 2005 年 12 月 LNG プロジェクト三井物産 1,000 2007 年 4 月メサイード火力発電プロジェクト丸紅 836 2008 年 8 月 Ras Raffan C 発電 造水プロジェクト三井物産 電力会社等 1,500 2010 年 12 月バルザン天然ガス処理プロジェクト日揮 600 エジプト 2008 年 2 月 カイロ地下鉄 (2 号線 ) 三菱商事 9.7 億円 2008 年 9 月 掘削リグ傭船事業 豊田通商 270 2010 年 8 月 ERC 製油所プロジェクト 三井物産 540 2010 年 9 月 カイロ地下鉄 (3 号線 ) 三菱商事 79 億円 ヨルダン 2007 年 3 月アンマンイースト IPP 三井物産 300 イエメン 2008 年 5 月 LNG プロジェクト日揮 120 15
Thank You!! 16