資料 4-2 5G 早期実現に向けた取組み状況 平成 29 年 12 月 22 日 ( 株 )NTT ドコモ
CONTENTS 1. 5G が目指す世界 2. 5G サービス提供のイメージ 3. ( 想定 ) 5G 導入シナリオ 4. 5G 早期実現に向けた NTT ドコモの取り組み状況 5. 5G 早期実現と発展に向けた課題認識 1
5G が目指す世界 5G 時代には 下図に示すような 5G の特徴を活かした様々なサービスが展開されると想定される このような世界における 5G 導入の意義とは 1 増加するパケットトラフィックへの対応 : 超高トラフィックエリアにおいても十分な設備容量を確保する 2 5G の特徴を活かし 様々な業界とのコラボレーションによる新産業の創出 : 企業や地方自治体等とのコラボレーションにより産業の最適化 新たな産業創出と 社会的課題の解決 地方創生に貢献 高速 大容量 ピークレート : 20Gbps* 自動運転支援 AR/VR 4K/8K ストリーミング 5G スタジアムソリューション スマートシティ スマートホーム 低遅延 遠隔医療 農業 ICT 多数の端末との接続 無線区間の伝送遅延 :1ms 以下 * 同時接続数 : 10 6 デバイス /km 2 * * 5G が持つべき能力 (Rec. ITU-R M.2083) 2
5G で想定されるサービスイメージ 高度化モバイルブロードバンド (embb) 5G で想定されるサービスイメージ 超大量接続 (mmtc) 超高信頼 超低遅延 (URLLC) VR( 仮想現実 ) スマートグラス AR( 拡張現実 ) スマートシティ / スマートホーム ドローン管制 自由視点映像 高臨場感 スマートウェアラブル 触覚通信 超高密度トラヒック ( スタジアム等 ) 高解像度カメラ中継 ( アップリンク ) スマートマニファクチャリング 遠隔手術 新たなビジネスモデル 業界を越えたエコシステムの創出 放送業界 自動車業界 鉄道業界 観光 医療 / ヘルスケア業界農業工業 防犯 警備 8K etc. 3
5G サービスの展開イメージ 多種多様な要求条件に応えるため 必要とされる場所に適切な機能と周波数帯で展開する 3.7GHz 4.5GHz 及び 28GHz 帯の周波数を 割り当て帯域幅や電波伝搬特性 共用条件等を考慮して展開 ( 超高トラヒックエリアでの設備容量確保 新産業の創出への利用 等 ) ドローン配送 遠隔医療 スマートシティ スマートマニュファクチャリング 超過密トラヒック スタジアムソリューション 自動運転 水田センサー 4
( 想定 ) 5G 導入シナリオ 導入当初は 既存周波数帯の LTE ( 1) と 新規周波数帯 ( 2) の NR によるサービス提供を想定 長期的には コアネットワークにスライシングが導入され 効率的な 5G プラットフォームによる柔軟なサービス提供が実現すると想定 < 導入当初 > < 将来 (202X 年 )> CN LTE 1 の Core NW (eepc) New Core NW(slices) (e.g. embb, mmtc, URLLC slices) RAN LTE LTE 1 NR LTE 1 NR NR サービスエリア 3 主にソフトウェアで高度化 主に新ハードで高度化 5G サービス提供エリア 5G サービス提供エリア 新規周波数帯でカバー 既存周波数帯でカバー ( 1) 3GPP Rel-15~ の LTE を利用 ( 2) 3.7GHz 帯 4.5GHz 帯 28GHz 帯 ( 3) 長期的には 既存周波数帯や WRC19 候補帯域も 5G で利用されると想定 5
5G 早期実現に向けた NTT ドコモの取り組み状況 標準準拠 5G を 2020 年に実現すべく 5G 商用システム開発を促進している 一般も含めた様々な方々へ 5G サービスを広く体験して頂くため 17 年 5 月 22 日にお台場 浅草エリアに NTT ドコモ 5G トライアルサイト をオープンした他 様々なイベントを開催している ( 参考 ) 国際標準化動向 TG5/1 WP5D 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 WRC-19 議題 1.13 関連共用検討 IMT-2020 仕様提案募集 CPM19-2 ラグビー W 杯 WRC19 IMT-2020 仕様策定 2020 東京大会 3GPP Rel15 3GPP Rel16 3GPP Rel17? NSA SA 5G 商用システム開発 5G 商用サービス NTTドコモの取り組み状況 NTT ドコモ 5G トライアルサイト @ お台場 浅草エリア 5G Tokyo Bay Summit docomo R&D Open House 2017 6
( 参考 1) 多様なパートナーとの協創 5G 時代の新産業の種を多様なパートナーと次々と協創中 AI / IoT を活用した実環境でのサービス展開 AI IoT 未来の家プロジェクト 2017 年 6 月 22 日 [and factory/ 横浜市 ] AI エージェントオープンパートナーイニシアティブ 2017 年 6 月 23 日 スマートパーキングシステム 2017 年 7 月 21 日 edrx 技術 2017 年 9 月 26 日 ロケーションネット 2017 年 10 月 19 日 [ 神戸市 ANA] IoT 機器の消費電力 5 分の 1 5G トライアルサイト開始 2017 年 5 月 22 日 [ 東武鉄道 ] 5G トライアルとパートナーシップの拡大 実証実験 鉱山機械の遠隔制御 2017 年 5 月 23 日 [ コマツ ] 実証実験 TOKYO IDOL FESTIVAL 2017 年 8 月 4-6 日 [ フジテレビ ] 実証実験 交通状況データ活用 2017 年 10 月 19 日 [ 住友電工 ] 総務省 5G 総合実証試験 2017 年 5 月 19 日 [17 の企業 自治体 ] 標準化 自動車関連 7
( 参考 2) NTT ドコモ 5G トライアルサイト 5G を活用した商用サービス創出に向けて 5G の特長を一般の方々へも体験頂ける環境 5G トライアルサイト を 2017 年 5 月から開始 https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/docomo5g/trial_site/index.html 5G トライアルサイトの報道発表 5G トライアルサイトオープンセレモニー 8 台のタブレットに 4K 映像配信デモ @ 東武新型特急車内 4K カメラ 180 度ライブ映像配信 8K ライブ映像配信 8
( 参考 3) 5G Tokyo Bay Summit 2017 における 5G 展示模様 5G Tokyo Bay Summit 2017 は ワイヤレス テクノロジー パーク 2017 内のパビリオンとして 2017 年 5 月に東京ビッグサイトで開催された ドコモを含む 27 社の展示 ワークショップや技術セミナーが行われた https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/tech/5g/5g_event/5gtbs2017.html ( 動画 ) https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/tech/5g/5g_movie/index.html 9
( 参考 4) NTT ドコモ R&D Open House における 5G 展示模様 NTT ドコモ R&D Open House では 2020 年のサービス提供開始を目指して研究開発中の第 5 世代移動通信システム 5G の技術 デモなど ドコモの最新の研究開発の取り組みを講演 展示 http://docomo-rd-openhouse.jp/ 10
5G 早期実現と発展に向けた課題認識 5G 用周波数の早期割当てが必要不可欠 2020 東京大会での 5G 実現を達成するためには 2018 年度内の周波数割当てが必要不可欠との認識 そのため 本作業班では まずは 5G 候補周波数である 3.7GHz 帯 4.5GHz 帯 28GHz 帯における既存業務との共用検討や 技術的条件の策定に取組むべきである 更に 5G 商用導入後の継続的な発展のためには WRC-19 における確実な追加周波数帯確保を目指して ITU における積極的な国際標準化活動を推進するべきである これに加えて 日本と同じ課題意識を共有するモバイル先進国との連携強化を推進していくべき 5G 早期実現に向けた制度整備関連の検討課題 5G では膨大な素子数を前提としたアクティブアンテナシステムが必須であり 3GPP では これを前提とした仕様検討 (OTA 規定 ) が進んでいる 現状の電波法において これをそのまま適用可能か詳細に検討する必要がある 更に 商用導入後の定期検査の実現性や ビーム切替時の電波防護適合性確認の導入を考慮すると 規制緩和を含めた柔軟な制度整備が必要ではないか? 5G 商用導入までには 端末に関する 6GHz 超の電波防護指針および適合性評価法の制度整備が必要不可欠 本件は 生体電磁環境に関する検討会にて鋭意検討中と認識しており できるだけ早期に結論を導けるよう関係者で連携して検討を推進していくことが望ましい 11
いつか あたりまえになることを