1 一日の生活の連続性及びリズムの多様性への配慮 (1) 全体的な計画の作成幼保連携型認定こども園教育保育要領第 1 章総則では 幼保連携型認定こども園の 全体的な計画 の作成について示されています 全体的な計画は 保育所保育指針における保育課程 幼稚園教育要領における教育課程に当たります また 全

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新しい幼稚園教育要領について

Taro-H29 教育課程編成届3

PowerPoint プレゼンテーション

基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかの

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高松っ子いきいきプラン策定の趣旨 本プランは, 就学前の子どもが幼稚園 保育所 幼保一体化施設など, どこに在籍していても, 等しく質の高い教育 保育を受けられるよう, 各施設が積み上げてきたものを生かしつつ, 今後, 重点的に取り組むための方針や具体的な取り組みを示しています さらに小学校との連携

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

ハンドブックp10-14:東京都教育委員会

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

2 教育及び保育の 標 Q17 認定こども園法第 9 条に規定する6つの教育及び保育の目標の達成に努めるとともに これらが満 3 歳未満の園児の保育にも当てはまることを理解している Q18 第 2 教育及び保育の内容に関する全体的な計画の作成 教育及び保育の内容に関する全体的な計画は 教育及び保育を

幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成26年内閣府・文部科学省・厚生労働省告示第1号)

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

幼保連携型認定こども園教育・保育要領告示文

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

幼児教育とは: 幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂を受けて

はじめに

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

Microsoft PowerPoint - 幼稚園教育要領の改訂について

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

1 幼児期の教育 保育と小学校教育の違い 幼児期の教育 保育と小学校の教育では 発達の段階の違いだけでなく 教育課程等の違いもあります まずは相互を理解することが必要です 幼児期の教育 保育と小学校教育との間には このように教育課程や指導方法の相違点がある一方で 5 歳児から小学校低学年までの発達の

説明会の内容 1 事業計画について 1 2 認定こども園について 2 3 認定こども園での教育 保育について 3 4 認定こども園の概要 ( 案 ) について 1 施設の所在等 2 施設の規模 3 開園時期 4 主な配置施設 5 5 認定区分 6 保育日及び保育時間 7 利 定員 6 8 認定区分に

第 2 第 3 第 4 食育の推進 環境及び衛生管理並びに安全管理 災害への備え 第 4 章第 1 第 2 第 3 子育ての支援子育ての支援全般に関わる事項幼保連携型認定こども園の園児の保護者に対する子育ての支援地域における子育て家庭の保護者等に対する支援 - 2 -

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園の概要 法人名 社会福祉法人長尾福祉会 施設名 認定こども園長尾学舎 所在地 香川県さぬき市長尾西 連絡先 TEL FAX 月までは準備室 ( ハーティヴィラ亀鶴内 ) 定員 80 名 (1 号認定 9 名

幼保連携型認定こども園教育・保育要領 中央説明会

【参考資料1】審議のまとめ反映版

国のこども園制度に準拠し 保育料を徴収する しかし 平成 26 年 4 月時点で国のこども園制度が施行されていない場合 町は従来どおり 保育を必要とする児童枠 ( 従来の保育園に該当する部分 ) の児童には町保育料の徴収に関する規則に定められた保育料 ( 従来の保育園にあたる保育料 ) を 保育を必

一人につき 1 枚提出する必要があります 幼稚園教諭免許状を有しない者を学級担任とすることの理由書 本認定こども園においてすべての学級担任を幼稚園教諭免許状を有する者とすることが困難である ため 神奈川県認定こども園の認定の基準に関する取扱基準第 3 条第 1 項の規定に基づき 次の者を 学級担任と

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基本方針 文京区においては 幼児期の質の高い幼児教育 保育を実現するために 区立幼稚園 区立保育園統一の 幼児教育 保育カリキュラム を策定することにした 内容としては 生きる力の基礎の育成を 軸 に据えた 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育 保育の充実を目的としている これまでも幼稚園は

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(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

Ⅲ 経営目標 重点領域 基本的な生活習慣の確立 学び方スダンダード につながる基本的生活習慣を確立することで 自信をもち 中期経営目標一人一人が自己を十分に発揮しながら 自分で行動することの喜びや充実感を味わえる教育の推進 気持ちよいあいさつと返事 遊んだ後の片付けを 自分からしようとする態度を育て

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

Microsoft Word 教育課程の編成

認定こども園こども要録について

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

幼稚園教育要領解説

平成 26 年 8 月 仙台市 認可保育所利用申請者数 15,077 人 14,340 人 13,826 人 認可保育所入所者数 13,994 人 13,401 人 13,069 人 市の保育施策で対応している児童数 人 174 人 157 人 待機児童数 人 533 人 4

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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保育の内容の見直しを行い 改善を図ること 指導計画を作成することは子どもの生活を見通してデザインしていくことですが それは 保育の過程 という考え方で理解することができます 保育実践は子どもの生活実態を理解することから始まります そしてその生活を見通して作成した指導計画をもとに 保育を柔軟に実践して

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資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

に定める面積以上とする 学級数面積 一学級 180 二学級以上 学級数 -2 2 条例第五条第四項の規則で定める基準は 保育室又は遊戯室の面積を満二歳以上の子ども一人につき一 九八以上とすることとする 3 条例第五条第五項の規則で定める基準は 屋外遊技場の面積については 次のとおりと

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

< 目次 > 1. はじめに 1 2. 東金市立幼稚園 保育所共通カリキュラムの基本理念等 2 3. 東金市立幼稚園 保育所共通カリキュラムの実践 4 4. 東金市立幼稚園 保育所共通カリキュラム 1 教育及び保育の内容に関する全体的な計画 5 20 歳児年間指導計画 7 31 歳児年間指導計画 8

幼稚園と小学校の連携の在り方について 学びの連続性 の視点に立って考察する 3 研究内容と考察 (1) 学びの連続性 に立った幼稚園と小学校の連携とは何か中教審の答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について は 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ 今後の幼児教育の方向性と

遊びを通して 生きる力の基礎 を育てます - 幼稚園での遊びは 幼児の大切な 学び です - ( 幼稚園教育は 学校教育の土台 ) 感動 集中力 理解力文字やことばへの関心 意欲的な 態度 挑戦する 頑張るできた喜びを味わう 集団としての教育 絵本 大好き 思いやり ゆずりあいがまんする 認め合う話

子どもは 成長とともに徐々に友達と一緒に過ごす時間を増やしていきます そして 友達と一緒に遊んだり活動したりする中で 共に過ごす楽しさを味わうようになります その様子を見守ったり 援助したり 仲立ちしたりする保育士等の役割は重要であり 一人一人の子どもの友達への興味や関心 仲間関係などを把握する必要

【資料第7号】文京区版幼児教育・保育カリキュラムの拡充について

目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

目次 1 幼稚園とは つに分類される 幼稚園 支給認定 支給認定期間 幼稚園等入園申込期間 保育所等併願申込み 申込みから入所までの流れ 利用者負担金 市内幼稚園等一覧... 5

事業者の理念 方針 期待する職員像 : 認定こども園 1 理念 方針 ( 関連カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 ) 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など ) のうち 特に重要なもの ( 上位 5 つ程度 ) を簡潔に記述 ( 関連カテゴリー 1 リーダーシップと意

年間指導計画 (1 歳児 ) 保教諭に親しみ安定したの中で活し安心して過ごす 一人一人の状態や活リズムを把握し心地良く過ごせるようにする 安心した環境の中で 落ち着いて過ごせるようにする 自然に触れながら体を動かし 様々な遊びを楽しめるようにする 活の流れが分かり 自分でできることをえるようにする

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

児童発達支援ガイドライン(本文・セット版)


多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

長崎女子短期大学紀要 第 号 平成 年度 保育者養成課程に在籍する学生の領域 人間関係 に対する捉え方と授業改善に関する一考察 福 井 謙 一 郎 A Study on the Perception of Human Relations and the Improvement of the Clas

Taro-自立活動とは

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

1

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Microsoft Word - 【第4章】無償化実施計画 修正.docx

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)

1

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

資料6 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の再整理イメージ(たたき台)

防府市一時預かり事業実施要綱

0% 20% 40% 60% 80% 100% 5 一人ひとりを大切にする教育 2 教職員は 一人ひとりの子どもをよく理解し 子どもの性格や長所を把握して 指導に当たっていると思いますか 5 6 A, 85% B, 15% 6 特色ある教育活動 1 日本の伝統 文化 こどもの日 などの年中行事や お

保育所保育指針

資料2-①_認定こども園保育専門委員会での検討状況について

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

ポイント 1: 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解する 保幼小の円滑な接続に向けて まずは 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解することが重要です 幼児教育 幼児期の教育では 幼児の自発的な活動としての 遊び を通して 様々な体験や学びの芽生えを積み重ねることができるよう 保育者が環境を構成し

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

<小学校 生活科>

3 題材の目標 < 家庭生活への関心 意欲 態度 > 身の回りの整理 整頓に関心をもつことができるようにす ごみを減らす方法や不用品の再利用に関心をもつことができるようにす < 生活を創意工夫する能力 > 自の持ち物の整理 整頓の仕方を工夫することができるようにす ごみを少なくする方法を考えたり 不

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彦根市立城陽幼稚園 幼稚園の特色 本園は 荒神山を間近に仰ぎ 琵琶湖岸まで広がる田畑や犬上川 宇曽川の両河川に囲まれた 自然に恵まれたところに位置し 旧市街地と新興住宅地が点在する地域にあります 平成 3 年 ( 旧 ) 平田幼稚園の一室を借りて開園し 翌年 3 月 日夏町の現在地に移りました 今年

1 歳児の教育 保育の取り組み 登園時には保育教諭と一緒に言葉や動作で挨拶をする心地よさを感じられるようにしていきます 又 降園時にはハイタッチをし 明日も元気に登園できるようにします 絵本の読み聞かせの時間を設けることにより 絵本を見る楽しさを味わい 言葉を育みます 遊具や玩具を自由に使って遊び

目 次 序章 1 1 保育所保育指針とは何か 1 2 保育所保育指針の基本的考え方 2 3 改定の背景及び経緯 2 4 改定の方向性 4 5 改定の要点 7 第 1 章総則 11 1 保育所保育に関する基本原則 12 (1) 保育所の役割 12 (2) 保育の目標 18 (3) 保育の方法 21 (

3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

Microsoft Word - news1205b訂正版.doc

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第 4 章幼保連携型認定こども園教育保育要領を踏まえた就学前教育の充実

1 一日の生活の連続性及びリズムの多様性への配慮 (1) 全体的な計画の作成幼保連携型認定こども園教育保育要領第 1 章総則では 幼保連携型認定こども園の 全体的な計画 の作成について示されています 全体的な計画は 保育所保育指針における保育課程 幼稚園教育要領における教育課程に当たります また 全体的な計画の作成に当たっては 園児一人一人にとって園生活がよりよいものとなるよう 園や地域等の人的物的な環境の条件等を踏まえるとともに それらを十分に生かして創意工夫をすることが求められています なお 第 2 章においては 0~2 歳児の保育教育課程について 保育所の生活 ( およそ午前 7 時から午後 7 時頃までの保育時間 ) を想定して作成しています 3~5 歳児の保育教育課程については 幼稚園の生活 ( およそ午前 9 時から午後 2 時頃までの保育時間 ) を想定して作成しています 本章においては 平成 23 年 3 月に公表した就学前教育カリキュラムで示していなかった幼稚園及び幼保連携型認定こども園に在籍する3~5 歳児の教育活動後 ( およそ午後 2 時以降 ) の保育について 指導計画例を作成しました (2) 一日の生活の連続性及びリズムの多様性に配慮した教育及び保育の工夫幼保連携型認定こども園教育保育要領第 1 章総則では 幼保連携型認定こども園として特に配慮する事項として 一日の生活の連続性及びリズムの多様性に配慮するとともに 保護者の生活形態を反映した園児の在園時間の長短 入園時期や登園日数の違いを踏まえ 園児一人一人の状況に応じ 教育及び保育の内容やその展開について工夫をすること 特に 入園及び年度当初においては 家庭との連携の下 園児一人一人の生活の仕方やリズムに十分に配慮して一日の自然な生活の流れをつくり出していくようにすること が示されています 本章では 教育活動後に保育を受ける子供について 毎日 教育活動後も保育を受ける 長時間保育 の子供 と 時々 教育活動後も保育を受ける 預かり保育 の子供 を想定しています また 3 歳児 4 月当初の様々な集団生活経験の違いには 特別な配慮が必要であると考えました 116

(3) 構成 (1) 及び (2) を踏まえて 次の構成で指導計画例を作成しました 構成 教育活動後の年間指導計画例 ( 期ごと ) 119 ページ~ 長時間保育 と 預かり保育 について作成した 3 歳児 Ⅰ 期 ~Ⅴ 期 (Ⅰ 期のみ 4 月当初の指導計画例を四つの異なる集団生活経験ごとに作成した ) 120~129 ページ 4 歳児 Ⅰ 期 ~Ⅴ 期 130~139 ページ 5 歳児 Ⅰ 期 ~Ⅴ 期 140~149 ページ 教育活動後の指導計画例 ( 日ごと ) 150 ページ~ 4 月 ~5 月 152153 ページ 6 月 ~12 月 (7 月 ~8 月を除く ) 154155 ページ 1 月 ~3 月 156157 ページ長期休業期間中 (7 月 ~8 月 ) 158~161 ページ運動会前の時期 162163 ページ 現在 幼稚園においても 幼保連携型認定こども園においても 長時間保育や預かり保育 延長保育等のニーズが高まっています 本章で示した指導計画例は 幼保連携型認定こども園に限らず 全ての就学前教育施設において 指導計画等を立てる際の参考にできるように作成しました ただし 実際に各園で指導計画等を作成する際は 園児の心身の発達の実態 園の実態 家庭及び地域の実態等に即応した適切な指導計画を作成するために 全職員が協力し 創意工夫をすることが必要です 117

用語の説明 本章では 幼保連携型認定こども園教育保育要領及び同解説で使用されている用 語を 次のように言い換えています 教育課程に係る教育時間の教育活動 教育活動 地域の実態や保護者の要請により教育を行う標準的な時間の終了後等に希望する者を対象に一時預かり事業などとして行う活動 預かり保育 保育を必要とする子どもに該当する園児の保育 長時間保育 設定の説明 本章における指導計画例は 以下のような園の状況を想定し 作成しました 教育活動後の年間指導計画例 ( 期ごと ) 119 ページ ~149 ページ 0 歳児から5 歳児までが在籍する幼保連携型認定こども園教育課程に係る保育については 3 年保育教育活動終了後の保育の状況 午前 9 時 ~ 午後 2 時までの教育活動の後 預かり保育 と 長時間保育 を別プログラムにて実施異年齢 (3~5 歳児 ) 混合保育 教育活動後の指導計画例 ( 日ごと ) 150 ページ ~163 ページ 0 歳児から5 歳児までが在籍する幼保連携型認定こども園教育課程に係る保育については 3 年保育教育活動終了後の保育の状況 午前 9 時 ~ 午後 2 時までの教育活動の後 預かり保育 と 長時間保育 を同プログラムにて実施異年齢 (3~5 歳児 ) 混合保育 118

4 教育活動後の年間指導計画例 期ごと 資料の見方 長時間保育 の 列です 縦に見ます 長時間保育 は 毎日利用する子供が 固定されているとい う設定です 保育者の援助 について記載し ています 預かり保育 と 長時間保育 の共通事項は 枠を一つにして 記 号を黒色で塗りつぶして記載してい ます 環境構成 保育者間の連携 保護者との連携 も同様です 教育時間後 の ねらい を記載して います 5歳児 Ⅰ期 4 5 預かり保育 預かり保育 時間保育 ね らい 保育者の援助 生活の流れや仕方が分かり 安心して過ご 年長になった喜びや自信を味わいながら 園 す 生活を楽しむ 自分の好きな遊びや興味関心をもった事柄 積極的に戸外に出て 全身を使って遊び 春 を見付けてかかわり 楽しむ の自然に触れ 保育者や友達とゆったりとしたかかわりを楽 友達と思いを伝え合いながら一緒に遊ぶ 生 しむ 活の流れや仕方が分かり 安心して過ごす 内容活動等 自分の居場所を見付け 安心して過ごせる 場所であることを知り 安心して過ごす 生活や遊びの中にきまりがあることを知り 守ろうとす 遊具や場の使い方を知り 安心して遊ぶこと を楽しむ 預かり保育室で 気に入った遊具や遊びを見 付けて やりたい遊びを十分に楽しむ どんな遊びができるかが分かり 楽しみにす 友達や保育者に分かるように 自分の思い や気持ちを伝えようとす 友達の思いを聞こうとしたり 友達が行ってい ることに気付いたりす 生活の流れや仕方が分かり積極的に行動す 友達と一緒に全身を使って様々な遊びを楽し む 友達と一緒に好きな遊びをす 積極的に戸外へ出て 春の自然や季節の変 化に興味をもつ 保育者や友達の話を聞いて 理解しようとす 自分がやりたいことや困っていることを 保育 者や友達に言葉で伝え 異年齢児の世話をしたり 一緒に遊んだりして 親しみをもつ 午睡の時間の過ごし方を考え 十分に体を休 めることの大切さを知 預かり保育担当の保育者に親しみをもち 一 5 歳児になり張り切って 活する姿を 守るとともに える姿も受け め 活動を通して との触れ合いを 切にし 信頼関係を育てていく 幼児が困ったり不安になったりする姿が られた時は その気持ちに寄り添い そっと 助けをしたり 声を掛けたりして 安 して過ごせるようにす 活の流れの切り換えについて 幼児の様 を ながら声掛けしたり 助けしたりす ることで 分でできることは 分で っていけるように援助し 幼児が 分でできた喜 びを味わえるようにす の幼児の状況や 活リズムに合 分の健康や体について関 をもち わせた対応を 掛け 活リズムや休息 分補給の 切さに幼児 預かり保育へ安 して移 できるように が気付き理解できるよう 援助す に合った丁寧な援助をす の 活を 守り 分でできる ように援助をす 保育者が 緒に遊び 体を動かすことの 楽しさを共感す 一人一人の気持ちをしっかり受け止め 信頼関係を築き 情緒の安定を図 保育者間の連携 緒に遊んだり 困っていることを伝えたりす 申し送りの 法や連絡ノートの扱い 記 の 法 回覧の 法など について 年度 当初に保育者間で共通理解す それぞれの時間帯の の様 について情報交換する時間をもち 幼児の実態 よ さ 課題などについて共通理解す 新年度には 保護者への伝達事項が多くなることが予想され保育者は 保育にかか わる役割と 保護者対応をする役割に分かれ 連携して対応す 進級後 初めて預かり保育を利 する幼 進級して環境が変わるので 移 の 法 児も多いので 移 時には 当 の預かり 幼児の 度の仕 保育者の動きな 保育担当者に密に申し送りをす ど を 保育者間で共通にしておく 個々の幼児の様 を把握し 時間設定 午睡のもち や移 時間など について 保育者間で話し合う 保護者に 教育活動の様 を知らせる掲 板があることを知らせ その掲 板を忘れず に ることを促す 保護者が園に対して安 感をもてるよう 保護者が園に対して安 感をもてるよ うに 送迎時を利 して 教育活動での様 に 送迎時を利 して 教育活動時の様 や 時間保育で楽しく過ごしている様 や預かり保育で楽しく過ごしている様 を を伝え 伝え 環境が変わり 不安を感じる保護者もい るので 話を聞いて不安を受け めたり 園での様 を具体的に知らせたりす 就学に向け 午睡をしない 活への移 が円滑にできるように 家庭での 活リズ ムや状況等を把握し 休 の午睡や 活リ ズムについて保護者とともに考え 保護者との連携 環 境 構 成 教育活動の様 など幼児の の過ごし に配慮しつつ 幼児の気持ちに寄り添いながら 無理のない活動内容を考え 物の置き場所が分かり 安心して自分から動き出すことができるように 所持品の置き場 所に 印を付けたり 遊具や 具の場所に表 を付けたりするなど 環境を 夫す 絵 や写真を利 した表 をするなど 天候や幼児の興味関 に応じて 外 室内の遊びが並 して えるように環境設定をす 保育室を明るく 家庭的な雰囲気に整え ゆったりと過ごせるコーナーや友達と 新しい 活環境に安 感をもてるようにす 緒に遊べるコーナーを設定す 幼児と共に 活の場を作っていくことを ござやつい てを利 したコーナー設定 切にし その過程を通して 5 歳児になっ を い リラックスできたり で過ごせ た充実感がもてるようにす たりする空間を作っていく 安全に配慮して 活の流れを幼児と確認しながら 変わ 整備す ったところは丁寧に指導していく 活の ゆったりと安 して過ごせるように 慣れ 流れや時間については 分で気付き 動で 親しんでいる遊具 具を 意す きるように 決まった時間ややり を知ら 降園 度の仕 が分かるように 順を せ 視覚的に したり のペースに合わ 伸び伸びと安定した気持ちで 活できる せた時間を確保したりす ように の気持ちを受け め ゆ とりをもてる時間を設定す 午睡の場所を決め 安 して休息できる ようにす 子供が経験する内 容 活動等について記 載しています 環境構成について 記載しています 時間保育 保護者との連携 について 示しています 園生活と家庭生 活が連続していることを踏ま え 情報の共有等の重要事項に ついて記載しています 119 保育者間の連 携 について示し ています 教育活 動の担当者から 教育時間後の担当 者への引継の留意 点等について記載 しています 期ごとの指導計画例 預かり保育 の列 です 縦に見ます 預かり保育 は 日によって利用する 子供が変わるという 設定です