【改】虐待入り☆平成28年政策評価書

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警察署長又は本部捜査担当課長は 犯罪の検挙状況 被害者等からの相談 関係機関からの通報等により再被害防止対象者に指定する必要がある被害者等を認めるときは 再被害防止対象者指定等上申書 ( 様式第 1 号 ) により警察本部長に再被害防止対象者の指定を上申するものとする この場合において 警察署長は

( 件 / 人 ) 12, 交通事故の推移 (S4~) ( 人 ) 18 1, 8, 6, 4, 2, 死者数 人身事故件数 負傷者数 S4 S45 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H 約 2 倍 6 人身事故件数及び負傷者数は 平成 14 年以降減少傾

(4) 被害金交付形態別の認知状況 現金手交型及び現金送付型は 認知件数 被害額がいずれも減少し 対策の効果が見られた 振込型の認知件数が増加し 還付金等詐欺の増加の影響が見られた 交付形態別認知件数 ( 既遂のみ ) 交付形態別被害額 27 年 4,884 4,787 2,67 27 年 91.1

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富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

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管理センター 03-XXXX-XXXX 取り下げ最終期日平成 年 月 日 未納料金がある 本日中に連絡がない場合は法的手続きを取る ( 実在する大手事業者の名称がかたられる場合がある ) ( 注 1) メールアドレスではなく携帯電話番号を宛先にして送受信するメッセージサービス ( 注 2) 電子メー

相談したい場合 の窓口は 区市町村のDV 相談窓口 警察の生活安全課 そして配偶者暴力相談支援センターです 配偶者暴力相談支援センターは 東京都には2か所 東京ウィメンズプラザと東京都女性相談センターがあります 区市町村のDV 相談窓口は 配偶者暴力相談支援センターがある場合はそこに それ以外は各福

岡山県警察女性・子どもを守る施策実施要綱の制定について(通達)

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1. 地域における連携の強化ああ登下校時における防犯対策の推進に当たっては 警察 教育委員会 学校 自治体の3 者に加え 放課後児童クラブ 放課後子供教室 地域住民 保護者等の関係者が連携することが不可欠である このため 以下の対策に取り組む (1) 登下校時における防犯対策に関する 地域の連携の場

的に推進すべき事項を定めること (2) 本部本部関係課は 全国的な犯罪情勢を勘案し 本部が主導して抑止を行う種類の犯罪 ( 以下 本部重点犯罪 という ) を定め その犯罪抑止計画 ( 以下 本部犯罪抑止計画 という ) を策定すること 本部重点犯罪は 県境において続発している犯罪その他関係する本部

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問 3 全員の方にお伺いします 日頃 サイバー犯罪 ( インターネットを利用した犯罪等 ) の被害に遭いそうで 不安に感じることがありますか この中から1つだけお答えください よくある % たまにある % ほとんどない % 全くない 全

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2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

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(1) 通学路の防犯の観点による緊急合同点検の実施 危険箇所に関する情報共有 (2) 危険箇所の重点的な警戒 見守り (3) 防犯カメラの設置に関する支援 防犯まちづくりの推進 登下校防犯プランの概要 登下校時における子供の安全の課題 (1) 子供の被害は登下校 特に下校時 (15~18 時 ) に

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

最近の 株や社債をかたった投資詐欺 の被害状況等について 被害状況等 ( 詳細は別添統計資料参照 ) 警察庁の統計によると 平成 28 年 (1~11 月 ) の特殊詐欺全体の認知件数は12,680 件と前年同期比 ( 平成 27 年 1~11 月 )368 件増加した 被害金額については367 億

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平成 26 年 11 月 コミュニティサイトに起因する 児童被害の事犯に係る調査結果 ( 平成 26 年上半期 ) 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課

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目 次 1 はじめに 1 2 児童を取り巻く治安情勢と安全対策の現状 2 3 児童を犯罪の被害から守るための方策 6 4 児童を犯罪の被害から守るための条例の基本的方向 8 5 おわりに 1 3 検討経過 児童を犯罪の被害から守る対策審議会委員名簿

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【広報資料】【H27上】コミュニティサイト等に起因する事犯の状況

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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神奈川県立逗子高等学校いじめ防止基本方針 1 いじめの防止等に関する基本的な考え方 ( 本校のいじめ防止に関する基本的な姿勢 ) いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるお

【別添】学校におけるいじめ問題への的確な対応について(通達)

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

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Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

1 平成28年度概算要求の概要(表紙)

3. 学校に不審者が侵入した場合の対応について 対応 1 情報の入手 巡回中の教職員の情報子どもからの情報偶然に発見 職員室への報告 複数の教職員で現場へ 発見者が インターホン 無線 携帯電話等所持 不審者から子どもを 携帯電話 等で 状況を把握 回避 職員室へ報告 職員室へ連絡 対応 2 対応

学校の危機管理マニュアル作成の手引


1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

生活安全管理官から 昨年の管内情勢と今年の活動重点 について 1 犯罪の検挙活動等について身近な犯罪の盗撮や痴漢等は ゆめタウン ツタヤ ドンキホーテ等若者のい集場所で多発傾向にあるが 女子便所内にカメラを仕掛ける事案も発生し 今後も同種事案が懸念される 2 少年警察関係等 (1) 少年関係事案の特

計画策定の趣旨と背景

道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 25 第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 27 1 北海道警察の組織 27 (1) 組織の概要 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における結果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

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第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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広報資料捜査第二課生活安全企画課 平成 27 年の特殊詐欺認知 検挙状況等について ( 確定値版 ) 1 特殊詐欺全体 ⑴ 特殊詐欺の認知状況 認知件数は13,824 件 ( 前年比 +432 件 +3.2%) 被害額は482.0 億円 (-83.5 億円 -14.8%) で 被害額は減少に転じたも

資料 3 全国精神保健福祉センター長会による自殺予防総合対策センターの業務のあり方に関するアンケート調査の結果全国精神保健福祉センター長会会長田邊等 全国精神保健福祉センター長会は 自殺予防総合対策センターの業務の在り方に関する検討チームにて 参考資料として使用されることを目的として 研修 講演 講

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

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表紙

警察におけるカウンセリングの様子 ワンストップ支援センターの設置促進 施策番号 65 警察庁においては 各都道府県警察において行っている性犯罪被害の電話相談について 平成 29 年度予算で性犯罪被害者相談電話番号の統一化に要する経費を新たに予算措置し 全国共通の短縮ダイヤル番号 (#4 桁番号 )

加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

6 女性への暴力やセクシュアル・ハラスメントの防止

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

東京都における犯罪被害者等支援 1 これまでの取組 年 月 内 容 平成 8 年 9 月 警視庁 犯罪被害者対策室 設置 平成 9 年 12 月 東京都犯罪被害者支援連絡会 設置( 事務局 : 警視庁 ) 平成 12 年 1 月 東京都人権施策推進指針 策定( 人権課題の一つと位置付け ) 平成 1

01 表紙

犯罪からの子どもの安全 関与者インタビュー

(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

防犯活動を効果的に推進するため 地区防犯協会との連携を強化するとともに 県警察の担当者等を講師に招いて県下防犯指導員研修会やブロック別研修会を開催する イ地域安全ニュースコンクールの開催各地区防犯協会が定期的に発行している広報紙 ( 誌 ) の質的向上を図るため 地域安全ニュースコンクールを開催する

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平成 28 年度予算の概要 ( 目次 ) 平成 28 年度予算の概要 ( 総表 ) 1 第 1 テロ対策と大規模災害対策の推進 4 第 2 サイバー空間の脅威への対処 5 第 3 客観証拠重視の捜査のための基盤整備 6 第 4 組織犯罪対策の推進 7 第 5 生活の安全を脅かす犯罪対策の推進 8 第

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

し 地域住民 関係機関 団体等の地域社会と一体となった諸対策を一層強力に推進する必要がある そして 警察職員一人一人が高い士気と厳正な規律を保持しながら積極的に職務を遂行しつつ 検挙力と事態対処能力を兼ね備えた力強い警察を確立することにより 安全で安心して暮らせる石川を実現させなければならない よっ


Transcription:

平成 28 年政策評価書 千葉県警察重点目標安全で安心できる県民生活の確保 施 策 子供 女性 高齢者を守る取組の推進 施策目標子供 女性 高齢者の安全 安心の確保 千葉県における刑法犯認知件数は減少傾向にある中で 子供の 施策設定の背景生命 身体を害する犯罪や強制わいせつ等の女性に対する性的犯罪 ストーカー事案 配偶者暴力事案 児童虐待事案 高齢者虐待事案等 の人身安全関連事案や 高齢者を狙う電話 de 詐欺等の犯罪が高水準で 推移している状況にあります このように子供 女性 高齢者という弱者を狙った犯罪は 被害者 の心身に深刻な影響や地域住民に不安感を与えるほか 事案によって は急展開し重大事案に発展するおそれがあることから 警察としては 各部門が総合力を発揮して諸対策を推進するとともに 自治体 地域 住民 事業者等の関係機関 団体等が連携するなどして 社会全体で 安全 安心を確保するための取組を推進する必要があります 実施項目 1 子供や女性を性犯罪等から守るための取組の推進 推進結果 1 1 性犯罪等に対する先制 予防的活動の推進 子供や女性を対象とする性的犯罪の前兆とみられる 声掛け つきまとい 等( 以下 前兆事案 という ) の情報を一元的に 収集 分析し 各種法令を活用した検挙対策 犯罪に至らない場合 であっても適切に指導 警告を行うなど 性犯罪等の未然防止 を図る先制 予防的な活動を積極的に推進しました 前兆事案の検挙 指導警告状況 ( 平成 28 年中 ) 検挙件数 474 件 ( 前年比 +44 件 ) 指導 警告件数 734 件 ( 前年比 +19 件 ) 2 関係機関 団体等と連携した広報啓発活動等の推進 (1) 自治体や鉄道事業者と協働して痴漢防止キャンペーン (6 月 ) を行い 被害防止に関する広報啓発活動を推進しました (2) 犯罪の多発時間帯に自治体 防犯ボランティア等と警察が連携 して防犯パトロール活動を行うなど 官民一体となって子供や女 性の見守り活動を推進しました (3) 少年警察ボランティア団体等と協働して 前兆事案が多発する - 1 -

場所に対して注意喚起する電柱幕を設置するなどして 子供や女 性の防犯意識の高揚を図りました (4) 不審者や犯罪発生場所等に関する防犯情報を 地域住民等に対 し 迅速かつ効果的に提供するために 自治体や民間企業と協定 を締結するなど 情報発信体制の整備に努めました 3 県民の自主防犯意識の醸成 (1) 女性の自主防犯意識を醸成するとともに 性犯罪等を抑止する ことを目的として 平成 28 年 3 月に 専門的な知識と経験を有 する女性警察職員を よくし隊レディ あおぼーし に指定し 女性の立場に立った広報啓発活動等を推進しました よくし隊レディ あおぼーし の活動状況 ( 平成 28 年中 ) キャンペーン実施回数 防犯教育実施回数 37 回 52 回 (2) 県警ホームページの 不審者情報マップ 欄に 前兆事案発生 場所等の情報のほか 子供や女性が被害に遭わないための防犯対 策や相談窓口等を掲載するなど 自主防犯意識の高揚を図り ました (3) 子供が理解しやすいよう工夫を凝らした紙芝居や絵本を作成し て 被害防止教育や実践的な護身術の教授 学校や民間企業と連 携して不審者侵入時の対応訓練を実施するなど 危機回避能力の 向上に努めました 被害防止教育の推進状況 ( 平成 28 年中 ) 回数 1,615 回 ( 前年比 -213 回 ) 人数 281,721 人 ( 前年比 -12,784 人 ) (4) 不審者情報や防犯対策について 自治体が発行する広報誌に掲 載したり ケーブルテレビで放映するなど あらゆる広報媒体を 活用した広報活動に努めました 4 児童虐待事案に対する迅速的確な対応 (1) 児童の安全確保を最優先とした対応の徹底 児童虐待事案を認知した場合は 児童の身体を直接確認 したり近隣住民から聞き込みを行うなどして虐待の有無等 を確認し 児童相談所に確実に通告しました 児童虐待事案の件数 ( 平成 28 年中の暫定値 ) 情報件数 2,569 件 ( 前年比 +741 件 ) 児童通告件数 2,37 件 ( 前年比 +726 件 ) (2) 県との連携による児童虐待事案への適切な対応の推進 増加する児童虐待事案に対し適切に対応するため 児童相談 - 2 -

所との立入調査訓練や合同研修を行い 連携の強化を図りました 実施項目 2 ストーカー 配偶者暴力事案等の被害者に対する迅速的確な対応 1 ストーカー 配偶者暴力事案等に対処するための体制の強化推進結果 2 (1) 県本部対処体制の強化 暴力団員等に係る人身安全関連事案に対する情報共有及び組織 的対応を図るために 人身安全関連事案の本部対処体制に刑事部 組織犯罪対策本部捜査第四課を編入して体制の強化を図りました (2) 人身安全対処班の体制強化 ストーカー事案や配偶者暴力事案等の人身安全関連事案の情報 を一元集約するとともに 署への指導 支援等を効果的に推進す るために 子ども女性安全対策課の捜査員 ( 人身安全対処班 ) を 増員するなど 対処体制の強化を図りました 2 積極的な事件検挙 ストーカー事案や配偶者暴力事案等の人身安全関連事案に対して 事案の危険性 切迫性等を的確に判断し あらゆる法令を駆使した 行為者の早期検挙 事件化できない場合の適切な指導 警告など 重大事案の防止措置の徹底に努めました 恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案の検挙状況 ( 平成 28 年中 ) ストーカー事案 113 件 ( 前年比 +26 件 ) 配偶者暴力事案 287 件 ( 前年比 +49 件 ) その他の男女間トラブル事案 183 件 ( 前年比 -25 件 ) ストーカー規制法に基づく警告及び禁止命令 ( 平成 28 年中 ) 警告 7 件 ( 前年比 -3 件 ) 禁止命令 3 件 ( 前年比 +1 件 ) 3 被害者等の保護対策の推進 (1) 危険性 切迫性の的確な判断 署が認知した人身安全関連事案情報については 子ども女性安 全対策課が一元集約するとともに 個々の事案の危険性 切迫性 を適切に判断し 署に指導助言を行うなど 適切な被害者等の保 護対策を推進しました 認知件数 ( 平成 28 年中 ) ストーカー事案 651 件 ( 前年比 +122 件 ) 配偶者暴力事案 3,311 件 ( 前年比 +584 件 ) その他男女間トラブル事案 6,23 件 ( 前年比 +385 件 ) (2) 緊急時における迅速な捜査員の派遣 - 3 -

人身安全関連事案のうち 危険性 切迫性が認められる事案に 対しては 人身安全対処班や既存捜査班を迅速に署へ派遣し 被 疑者の検挙 被害者や関係者の保護対策等を組織的に推進しました (3) 被害者の立場に立った保護対策の推進 ア被害者等に対し 防犯指導 関係機関の窓口や制度の教示 特定通報者登録や携帯用緊急通報装置の貸出しなどの保護対策 を推進しました 携帯用緊急通報装置貸出件数 ( 平成 28 年中 ) 延べ 141 件 ( 前年比 +14 件 ) イ被害者等の一時避難に対する支援や 県外に一時避難する場 合には 迅速に関係都道府県警察と連絡 調整を図り 被害者 等の安全確保に努めました 県間連絡実施件数 ( 平成 28 年中 ) 発信件数 1,13 件 ( 前年比 +225 件 ) 受信件数 882 件 ( 前年比 +233 件 ) ウストーカー 配偶者暴力事案の被害防止対策 制度 法令等 を掲載したリーフレットを2, 部作成したほか 日本語 英語 韓国語など 6 か国語版に編集して外国人被害者等への対 応に活用しました (4) 警察官の対処能力の向上 各署に対する巡回教養 学校教養等の機会を利用し 人身安全 関連事案に対する対処要領等 警察官の専門的能力の向上に努め ました 4 関係機関 団体等と連携した被害防止対策の実施 (1) 千葉県人身安全関連事案連絡会議の開催 ストーカー事案 配偶者暴力事案や高齢者虐待事案等に関する 情報や 犯罪予防 被害の拡大を防止するために 平成 28 年 5 月 知事部局 ( 関係部署 ) と警察による 千葉県人身安全関連事 案連絡会議 を開催し 情報共有と連携した取組について協議し ました ( 四半期ごとに開催予定 ) (2) ストーカー加害者に対する精神医学的 心理学的アプローチ ストーカー加害者の更生を図るため 新たな取組として 精神 科医師等と連携した医療措置を図る精神医学的 心理学的アプロ ーチ施策を推進しました (3) 広報啓発活動の推進 ストーカー事案や配偶者暴力事案等における女性被害が多いこ とから これらを予防するために各種防犯講話 講習会 防犯キ - 4 -

ャンペーン 女性に対する暴力をなくす運動 (11 月 ) 等を活用 した啓発活動のほか 県警ホームページ 報道機関等 あらゆる 広報媒体を活用して 被害にあわないための広報啓発活動を推進 しました 実施項目 3 高齢者の安全安心の確保 1 官民一体の取組推進結果 3 (1) 各種事業者等との連携 高齢者と接する機会の多い各種事業者等と 高齢者の安全 安 心を確保するための各種取組に関する覚書を締結し 連携して広 報啓発活動等の諸対策を推進しました (2) 千葉県安全安心まちづくり推進協議会高齢者対策部会の開催 高齢者問題に取り組む関係機関 団体で構成する千葉県安全安 心まちづくり推進協議会高齢者対策部会を開催し 高齢者の犯罪 被害防止 交通事故防止 災害対策などの諸問題における情報の 共有と連携強化を図りました 2 犯罪被害防止対策の推進 (1) 広報啓発活動の推進 アあらゆる機会を捉えた防犯講話や 戸別訪問活動などを通じ て高齢者と面接しての防犯指導に努めました イ高齢者を狙った電話 de 詐欺や悪質商法等に対する防犯意識 の高揚を図るため 関係機関 団体と協働による被害防止キャ ンペーンや ちば安全 安心メール Yahoo! 防災速報 など各種広報媒体を活用した広報啓発活動を推進しました (2) 電話 de 詐欺対策の推進 ア認知状況 平成 28 年における 電話 de 詐欺 の認知件数は 1,14 件 ( 前年比 +133 件 ) と前年に比べ約 13.7% 増加し 被 害額は約 23 億 3 千万円 ( 前年比 - 約 7 億円 ) と前年に比べて 約 23.1% 減少しました また 電話 de 詐欺被害者は約 8 割が 65 歳以上の高齢者となっています イ電話 de 詐欺に対する抵抗力の強化 電話 de 詐欺 悪質商法被害防止コールセンター による 注意喚起 NTT 電話帳及び押収名簿等を基に 平成 28 年中に 約 23 万世帯に対して 電話 de 詐欺の最新手口を伝え 注意 を呼びかける注意架電を実施しました - 5 -

啓発用 DVD の制作 被害の実態に即した手口や被害防止のポイントをわかりやす く ドラマ形式で盛り込んだ啓発用 DVD を制作し 関係機関 団体に配布するなど 社会全体で被害を防止する気運の醸成 に努めました ウ未然防止対策の推進 金融機関における声掛け強化 高齢者による高額取引の際の通報基準を定めた 金融機関声 掛けマニュアル に基づく 金融機関窓口での積極的な声掛け と警察への通報など 金融機関と連携した水際対策を推進しま した 無人 ATM 等における警戒強化 還付金等詐欺多発地域において警察官による無人 ATM の警 戒強化のほか コンビニエンス ストア等の ATM 設置場所管 理者に対して高齢者が携帯電話で話しながら画面操作をしてい る際の声掛けと警察への通報等を依頼しました 金融機関等における未然防止件数 ( 平成 28 年中 ) 722 件 ( 前年比 + 161 件 ) 3 高齢者の社会参加の促進 (1) 防犯ボランティア活動の支援 高齢者の社会参加意識を醸成するため 防犯パトロール隊など による防犯ボランティア活動の積極的な支援と活性化を図り 高 齢者が参加しやすい環境づくりに努めました (2) 関係団体との協働した活動 高齢者で構成する劇団と警察署が協働し 電話 de 詐欺の被害 防止を寸劇で訴えるなど 高齢者自らが犯罪被害防止に参画する 活動を推進しました 4 高齢者虐待事案への迅速的確な対応 (1) 高齢者虐待事案に対しては 積極的な事件化や行為者に対する 指導警告 被害者の一時避難への支援等の保護対策を推進しまし た 高齢者虐待事案の検挙及び指導警告状況 ( 平成 28 年中 ) 検挙件数 86 件 ( 前年比 +44 件 ) 指導警告件数 592 件 ( 前年比 +284 件 ) (2) 高齢者虐待事案又はその疑いがある事案に対しては 市区町村 の担当部署に確実に通報するとともに 市区町村から援助要請を 受けた際には 連携して迅速的確な被害防止対策を推進しました - 6 -

実績 ( 成果 ) 実績 ( 成果 ) 指標 市町村への通報件数等 ( 平成 28 年中 ) 市町村への通報件数 89 件 ( 前年比 +346 件 ) 市町村からの援助要請の対応件数 6 件 ( 前年比 +5 件 ) 各部門の連携を強化し 子供や女性を対象とした前兆事案や人身安全関連事案の行為者を多数検挙したほか 関係機関 団体と連携し 子供や女性を対象とした被害防止教育や 高齢者を対象とした防犯指導等の犯罪被害防止対策に取り組みました 前兆事案検挙及び指導警告件数 8 7 715 734 6 646 5 4 474 43 3 344 2 1 指導警告 検挙 児童虐待事案の情報件数及び通告件数 3, 2,5 2,569 2, 1,642 1,828 2,37 1,5 1, 1,324 1,644 5 情報 通告 - 7 -

恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案検挙件数 35 3 25 287 2 242 238 28 15 168 183 1 113 5 8 87 配偶者暴力男女間トラブルストーカー 高齢者虐待事案検挙及び通報件数 8 89 1 8 6 4 383 463 6 4 2 5 42 86 検挙 通報 2 3, 29, 28, 27, 26, 25, 被害防止教育の推進状況 ( 人 ) 294,55 ( 回 ) 284,13 281,721 1,596 1,828 1,615 回数参加人数 2, 1,8 1,6 1,4 1,2 1, 8-8 -

1,3 1,2 1,1 1, 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1,135 89.4% 115 被害額約 47 億 1 千万円 電話 de 詐欺の発生状況 971 85.% 84.6% 825 被害額約 3 億 4 千万円 1,14 934 被害額約 23 億 3 千万円 発生件数 65 歳以上被害 65 歳以上比率 1% 9% 8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 参考指標 刑法犯認知件数及び高齢者の犯罪被害の推移 前兆事案の認知状況 6, 5, 4, 3, 4,79 4,3 5,278 5,271 5,151 2, 1, 1,148 555 668 726 7 H24 H25 13 歳以上 13 歳未満 - 9 -

恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案認知状況 7, 6, 5,845 6,23 5, 4, 3,547 3,557 4,14 3, 2, 1, 3,311 2,235 2,727 2,354 1,894 971 55 6 529 651 H24 H25 男女間トラフ ル配偶者暴力ストーカー 児童虐待事案の状況 効 果 1 前兆事案情報の分析結果を捜査等に効果的に活用し 連続発生し ていた事案の被疑者を検挙するなど 多くの事案を解決しました 2 よくし隊レディ あおぼーし の防犯講話を受講した女性から 性 犯罪 ストーカー等の危険性や注意点が良く分かった 万一の 時には学んだことを生かして身を守りたい などの反響があり 防犯意識の高揚が図られました 3 ストーカー事案 配偶者暴力事案 児童虐待事案等の人身安全関 連事案に対しては事案の危険性 切迫性を的確に判断し 迅速な事 件化や関係機関と連携した被害者の保護対策等を推進して 重大事 案への発展を未然に防止しました 4 警察と関係機関 団体 企業 地域住民が一体となって電話 de 詐欺対策を推進した結果 被害額を減少させたほか 金融機関によ る未然防止対策が浸透し 前年より未然防止件数が増加するなど - 1 -

一定の成果がありました 今後の課題 子供や女性に対する性的犯罪やストーカー事案 配偶者暴力事案 及び 方 針児童虐待事案等の人身安全関連事案や 高齢者が被害にあう電話 de 詐欺は 県民の身近で起こり得る犯罪であり 治安に関する県民意識に直結するものであります 県警では これら犯罪等に対し 迅速な検挙措置や被害者の保護対策を講じるとともに タイムリーな情報発信 関係機関 団体等と連携した被害防止教育や広報啓発活動 自主防犯活動への積極的な支援などを行い 官民一体となった総合的な被害防止対策を推進して 県民が安全で安心できる社会づくりの実現を目指します 施策主管課生活安全部子ども女性安全対策課及び生活安全部生活安全総務課 政策評価担当課生活安全部生活安全総務課 - 11 -