フォトムービーを作ろう! ムービーメーカーを使って 様々なメディアの取り扱い方を学ぼう! 1. 概要 (1) テーマフォトムービーを作ろう 動画編集ソフトを使って 写真ベースのフォトムービーを作成してみましょう (2) 目標 1 写真 音声 音楽等のファイルやムービーを設定するプロジェクト設定ファイル 作品のムービー ( 動画 ) ファイル等 様々なファイルの扱いに慣れましょう 2 写真 音声 音楽 文字といった表現メディアを使って 伝えたいことを表現できることを目指しましょう どうすると 人に伝わる作品となるかを考え 創作してみましょう 完成後は 他の人の作品も見て より良い表現の仕方を考えましょう (3) フォトムービーとは何か? 写真の一枚一枚に焦点をあて 自分の思いを順に語っていくスライドムービーです 写真そのものや 写真の移り変わり バックのナレーション ( 語り ) 画面に現れるメッセージ バックの効果音や音楽などで構成された作品です 単なる動画とは違った行間の思いが伝わるコンテンツ ( 作品 ) となります 最近では 結婚式の披露宴などで利用されているケースがあり みなさんの先輩たちも友人のために作っています 謝恩会でもみなさんの 2 年間の思い出ムービーとして上映されています 実際に事例を見てみましょう! 事例 : 先輩たちの作品鷲尾研究室通信情報基礎演習のページから ( 学内のみ ) デジタルストーリーテリング作品 (22 歳の私から未来のわたしへ ) など <デジタルストーリーテリングの世界 http://ravel.edu.mie-u.ac.jp/~dst/> (4) 利用ソフトマイクロソフト社のフリーの動画編集ソフト Windows live Movie Maker を使います 参考サイト初心者のための Windows live ムービーメーカー使い方講座 http://tsukaikata.net/moviemaker/?cat=5 1
2. フォトムービーの作成方法基本 (1) ムービーメーカーの起動 スタート画面で Movie Maker を起動します (2) 写真 ( フォト 画像 または動画 ) ファイルの読み込みフォトムービーの素材となる写真等のファイルを初めて読み込む場合は 1 図の1( ホームリボンのビ 2 デオおよび写真の追加 ) または 2の部分 ( タイムラインと呼びます ) をクリックして 必要なファイルを探し選択します 同時に複数のファイルを選ぶことができます 後から 素材のファイルを追加したい場合は 挿入したい位置を選んで 図の1( ビデオおよび写真の追加 ) で ファイルを選んで追加します 複数まとめて選択する場合は CTRLキーを押しながら一つひとつファイルを選ぶことで 必要なものをまとめて選ぶことができます ファイルが順に並んでいる場合は ドラッグ操作で囲んで選択する方法や ファイルの並びの先頭をクリックした後 最後のファイルを SHIFT キー押しながらクリックして選ぶ方法があります 選んだ画像が 右図のタイムラインに並びます 図の囲まれた部分は プレビューモニターです 下の操作ボタンを押すことでムービーが始まります フォトムービーの場合は 既定時間間隔でスライドショーが始まります (3) 写真の移動 削除 追加挿入タイムラインに貼り付けられた画像 ( あるいは動画 ) は ドラッグして順番を入れ替えることができます また 選んだ写真を削除したり リボンの ビデオおよび写真の追加 を選んで 新たな画像を追加挿入することができます 2
3. フォトムービーの作成方法表示 (1) タイムラインの表示の変更 ( 拡大 / 縮小 ) タイムラインの右下にあるボタン ( 右図 ) を押すと タイムラインに配置した写真のサイズが変わります 小さくして全体の様子を見たり 大きくして個々の画像を確認するのに便利です フォトムービーの場合 配置した写真のサイズが変わるだけなので 写真の順番を単純に見るだけの場合は こちらの方がわかりやすいでしょう タイムラインの右下のスライドを左右に動かすと 時間のスケールが変わります 後述する切り替え効果や音楽を入れたときなどに 時間の長さがわかりやすい表示です なお 表示タブの タイムズーム や 縮小表示のサイズ でも同じことができます (2) スクリーンの縦横比出来上がるムービーの画面の縦横比をプロジェクトタブの 縦横比 グループで選択することができます (3) 編集タブの利用写真の表示時間は 編集 タブの調整グループの再生時間で設定できます 既定の値は 7 秒です この 編集 タブでは オーディオ グループで音声の大きさの変更 フェードイン フェードアウトの時間設定などができます なお 素材が動画の場合は 編集 グループで 動画を途中で分割したり 複数の動画を一つにまとめたりすることができます 3
4. ムービーの視覚効果動画や写真にさまざまな視覚効果を与えることができます フェードインやフェードアウト あるいはセピア調などにすることができます 視覚効果をつけたい写真を選択して視覚効果タブを選び 好きな効果を選びます 設定すると 対象となる写真に :: のようなマークがつきます 対象となる写真の上にマウスをおくと 設定情報が表示されるので どのような効果が設定されているかがわかります 効果は図のように多くあり 複数の効果を組み合わせることもできます 5. ビデオ切り替え効果 (1) 移動および拡大 アニメーション タブの 移動および拡大 では 写真を動画のような感覚で表現することができます 配置した写真が表示されている間 だんだん拡大したり だんだん縮小したり 上下 左右 斜め方向に移動するなどで 動画のような感覚にすることができます とりあえず自動にしておくと 適当な動きが選ばれます (2) ビデオ切り替え効果ビデオ切り替え効果は 場面が大きく展開するときに適用するといい効果がえられます 4
先頭のクリップを選んでいるとき利用できる切り替え効果は 少ないですが 二つ目のクリップ以降の切り替え効果は 次の図のようにたくさんあります 切り替え効果を選ぶと タイムライン上の該当の写真に斜めに線が入ります ( 下の図のタイムライン参照 ) これは 選んだものによって 最初に効果が表示されるという意味です 下の図では プレビューモニターで効果が見えています 図の切り替え効果の選択窓の右側の 再生時間 で 切り替え効果の時間を指定することができます 写真の表示されている時間に対し 切り替え効果に時間をかけていると 次の写真が表示されなくなることもあるので注意が必要です 6. タイトル キャプション クレジット ( 文字の入力 ) ホームタブに タイトル キャプション クレジット等の文字列を設定するボタンがあります キャプションとは 動画中に入れる文字列のことです クレジットとは 動画の最後に出てくる動画制作者や出演者などの情報です 図はクレジットを選んだ例です このとき プレビュー画面の下に ここにテキストを入力 と出てくるので そこに文字列を入れます タイムライン上には クレジットが表示される時間を表現するラインが現れます この長さや位置はドラッグ操作で変更できます 5
次が タイトルを選んだ例です 文字列を入力しているときは リボンは テキストツールのフォーマットが表示されています 文字列を入力した後 背景色やフォントや文字色 タイトルの動 きの効果などの設定ができます クレジット キャプションも同様の方法で作成することができます なお テキストの表示時間をリボンボタンでの数値指定で指定できます また文字を表示するタイミングは タイムライン上の文字列をドラッグ操作で調整することができます 文字タイトル キャプション あとで 文字列を編集したい場合は タイムライン上の文字列の部分をダブルクリックすることでテキストツールのフォーマットリボンが表示されます 後から色や書体 効果を変更することができます また プレビュー画面上で文字列そのものの変更をすることができます 文字列が表示されているテキストボックスもドラッグ操作で 移動や大きさの変更ができます 図は クレジットの種類で主演を選んだ例です 主演の のんちゃん という文字列を入力し 背景色 フォントの種類や大きさを テキストボックスのサイズ変更をしています 7. 音楽ファイルの利用音楽や音声ファイルを背景音として入れることができます ホームタブの 音楽の追加 を選びます パソコンに保存してある音楽ファイルや音声ファイルを使う場合は 音楽の追加 または 現在の位置に音楽を追加 を選びます 音楽の追加 は 先頭から音楽 ( 音声 ) ファイルがタイムラインに入ります タイムライン上の特定の位置から入れたい場合は まずタイムライン上の入れたい位置でクリックし 現在の位置に音楽 6
を追加 を選びます 図では 写真の下部に音楽ファイルが入った様子がわかります なお 音楽 ( 音声 ) ファイルを示す部分をマウスドラッグで動かし 開始時間を変更することができます また 音声ファイルをダブルクリックすると音声ツールが表示されるので 音声部分のフェードイン フェードアウトや ボリュームの大きさを指定することができます このラインに音楽が入った 8. ナレーション録音と保存 設定ホームタブのナレーション用に別に録音しておいた音声ファイルを選ぶか その場で音声の録音をすることができます ホームタブの ナレーションの録音 を選びます そこで ナレーションの録音またはファイルを選びます ここでは ナレーションの録音 を選んでみます すると 録音ボタンが現れます 録音ボタンを押して録音を始めます 停止ボタンで録音が終了します そのまま画面上では 音声ファイルを保存する画面が表示されます 音声ファイルを保存する場所を選び ファイル名をわかりやすい名前で保存します 保存した音声ファイルは 他でも利用することができます 7
9. コンピュータにムービーを保存ムービーを作成するために ファイルタブの ムービーを保存 を選びます ムービーをどのデバイスで利用するかによって最適な形式に保存することが必要です 図のようにさまざまな形式があるので その中から選択します 選択肢にマウスをおくと それぞれの形式での表示サイズや縦横比 ビデオレートや 1 分あたりのファイル容量が表示されます ムービーのアップロード では ネット上のクラウドサービスに動画の投稿が手軽にできます 10. プロジェクトの保存以上編集したものは 動画ではなく 動画にするための設定情報です これをムービーメーカーでは プロジェクトと呼んでいます 編集が途中である時には このプロジェクトを保存しておき 次に編集するときには プロジェクトをフォトムービーで開いて 編集を再開します また 他の形式のムービーをあらためて作るときにも プロジェクトは必要となってきます あくまで設定情報なので 画像や音声 音楽などのファイルの場所が変わると その部分の表示等ができなくなりますので 注意が必要です あらかじめプロジェクトファイルとここで使う素材 ( 音 写真など ) を同じフォルダにおいてから 設定をしておくと良いでしょう 保存した後 編集の続きをするときは 保存したプロジェクトファイルを開いて編集をします 8