PowerPoint プレゼンテーション

Similar documents
<4D F736F F F696E74202D C826390AD8DF4955D89BF8E518D6C8E9197BF816995CA8DFB816A>

修正1-26【セット】第2回住民説明会資料 - コピー

緊急・緊要として実施すべき事項(緊急提言)

趣旨 趣旨と説明者紹介 - 一般社団法人国際平和戦略研究所殿が実施される講演会におけるシリーズとして行われる標題の2 回目として説明するものです - 本講演会を通じて 我が国のミサイル防衛が適正に整備 運用できる事を目的とします 説明者紹介 - 氏名 : 坂上芳洋防大電気工学科卒第 11 期生 -

弾道ミサイルはその到達距離に応じて 表 1の4つに分類されることがある 表 1 弾道ミサイルの分類ミサイルの呼称射程 (km) 通常高度 (km) 北朝鮮のミサイル短距離弾道ミサイル 1,000 以内 50~250 スカッド ( 火星 5, 6) 準中距離弾道ミサイル 1,000~3,

日本のミサイル防衛政策の現況

平成 31 年度以降に係る防衛計画の大綱について 位置付け 意義 防衛計画の大綱 ( 大綱 ) は 各種防衛装備品の取得や自衛隊の運用体制の確立等は一朝一夕にはできず 長い年月を要するため 中長期的見通しに立って行うことが必要との観点から 今後の我が国の防衛の基本方針 防衛力の役割 自衛隊の具体的な

研究開発評価会議資料

防衛関係予算のポイント 30 年度予算編成の基本的な考え方 1. 中期防対象経費については 中期防衛力整備計画 に沿って 周辺海空域における安全確保 島嶼部に対する攻撃への対応 弾道ミサイル攻撃等への対応等に重点化を図るとともに 装備品の調達の効率化等を通じてメリハリある予算とする 2. 防衛関係費

PowerPoint プレゼンテーション

資料8-1 防衛省における宇宙開発利用の取り組みについて

図 1 LRPF の開発計画線表 ( 緑枠内 ) 1) 図 2 現時点における LRPF に対する基本的要求 1) ( イ ) 現時点での性能案 - 有効射程 : km 3) - 寸法重量 : 弾頭重量 200+lb 1)2) 2


PowerPoint プレゼンテーション

<92508F838F578C76955C81408EE88E9D82BF8E9197BF2E786C7378>

Microsoft Word - ピンナップ資料_1-4P_.doc

第 2 回軍事知識検定問題 下士官学校修了試験 ( 陸 海 空軍共通 ) (1 問 /7 問中 ) CBRN 兵器についての記述で不適切なものはどれですか 次の中から選んでください R は 放射能兵器 (Radiological Weapons) の略で 医療用や工業用として比較的入手が容易な放射性

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

防衛省提出資料

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

資料9-5 イプシロンロケットの開発及び打上げ準備状況(その1)

PAC PAC PAC

防衛装備庁 ( 地方調達 ) 本庁が行う随意契約への新規参入の申し込みについて 一部改正 公示第 号 公示第 7 4 号令和元年 8 月 1 日 支出負担行為担当官防衛装備庁長官官房会計官付経理室長竹田義博 別添の対象契約一覧表に掲げる契約は 次のアからキのい

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

2

第Ⅲ部 国民の生命 財産と領土 領海 領空を守り抜くための取組 図表Ⅲ わが国周辺海空域での警戒監視のイメージ 領海 内水を含む 択捉島 北海道周辺海域 接続水域 陸自 沿岸監視隊など 第1 章 排他的経済水域 同水域には接続水域も 含まれる 空自 レーダーサイト E-2C早期警戒機

わが国の防衛を担う組織と実効的な抑止及び対処第 Ⅲ 部国民の生命 財産と領土 領海 領空を守り抜くための取組第1章国の接続水域に初めて入域した 同年 12 月には 空母 遼寧 を含む中国海軍艦艇 6 隻が沖縄本島 宮古島間を通過し 7 同空母の西太平洋への進出が初めて確認された 17( 平成 29)

「複雑さに備える」

モスクワ 南部軍管区 イヴァノヴォ ウリヤノフスク 軍輸送航空コマンド遠距離航空コマンド太平洋艦隊地上軍 空挺部隊 西部軍管区 ( 注 ) 艦艇 航空機等の移動した経路はイメージ 東部軍管区における 抜き打ち検閲 の概要 大統領の指示により 東部軍管区部隊及びその領域内に配備されている部隊は 9 月

untitled

きゅうしゅう28_1表紙_1210

防衛装備の海外移転の許可の状況 に関する年次報告書 平成 31 年 2 月 経済産業省

Transcription:

弾道ミサイルとは 弾道ミサイル 放物線を描いて飛翔するロケットエンジン推進のミサイル 巡航ミサイル ジェットエンジンで推進する航空機型誘導式ミサイル 1,200 1,000 ミッドコース段階ロケットエンジンの燃焼が終了し慣性運動によって宇宙空間 ( 大気圏外 ) を飛行している段階 長距離にある目標を攻撃することが可能 速度が速い 低空飛行が可能 飛行中に経路を変更できるために命中精度が極めて高い 高度 (km) 800 600 400 ブースト段階発射後ロケットエンジンが燃焼し加速している段階 ターミナル段階大気圏に再突入して着弾するまでの段階 200 0 0 600 0 1,300 0 3,500 5,500~ 範囲 (km) 種類射程飛行時間再突入速度 短距離弾道ミサイル 約 1,000km 以下 約 5~10 分 1~3km/ 秒 ( マッハ約 3~9) 速い速度 短い到着時間 迎撃の課題 相対速度は 小銃で小銃の弾を撃つ場合よりも格段に速く目標を迎撃することが必要 極めて短い時間で 迎撃ミサイル発射のための一連の対応を行う必要 中距離弾道ミサイル 約 1,000~5,500km 約 10~20 分 3~7km/ 秒 ( マッハ約 9~21) 高い到達高度 地表から遠く離れた高度まで迎撃ミサイルを精密に誘導する技術が必要 長距離弾道ミサイル 約 5,500km~ 約 20~30 分 7~8km/ 秒 ( マッハ約 21~24) 小さな高速目標 小さく高速である目標を 探知追尾するためにはレーダ能力を向上させ 確実に破壊するためには直撃させることが必要 1 中距離弾道ミサイルは 準中距離級と中距離級に区分することもある 2 参考として F-15 の最高速度はマッハ約 2.5( 約 0.85km/ 秒 ) 極めて精度の高い迎撃システムが必要

弾道ミサイルの拡散をめぐる状況 欧州 :16か国アゼルバイジャンアルメニアイタリアウクライナ英国カザフスタンギリシアグルジアセルビアトルクメニスタンフランスブルガリアベラルーシポーランドルーマニアロシア 2009 年現在 44 か国 地域 アフリカ :7か国アルジェリアアンゴラエジプトエチオピアコンゴスーダンリビア 中東 :9か国アフガニスタンアラブ首長国連邦イエメンイスラエルイランサウジアラビアシリアトルコバーレーン アジア :7か国インド韓国北朝鮮台湾中国パキスタンベトナム 8 北米 :1か国アメリカ 中南米 :4か国アルゼンチンエクアドルキューバペルー 出典 : ジェーン年鑑 (2009 年 1 月現在 ) ミリタリーバランス 2009 < 注 > 上記の表は ジェーン年鑑及びミリタリー バランスで Ballistic Missile 又は Unguided Rocket と記されたものを保有しているとされている国を示している 対象としたミサイルには 米国開発の多目的ロケット システム搭載型のミサイルや旧ソ連が 1960 年代に開発した短射程の FROG-7 等を含んでいる 上記の国数の中には 旧ソ連から分離した国家も含んでいる ( これらの国のミサイルは現在ロシアの統制下にあるものもある

北朝鮮が保有する弾道ミサイル

北朝鮮の弾道の弾道ミサイルの射程 上記図は テポドンを中心に各ミサイルの到達可能距離を概略のイメージとして示したもの

北朝鮮による弾道ミサイル拡散の主な指摘 エジプト スカッド B パキスタン リビア スカッド B C ガウリ シリア イエメン スカッド B C スカッド B C スカッド B スカッド C テポドン 北朝鮮 スカッド B C イラン シャハブ 3 ミサイルを生産しているだけではなく 外貨稼ぎを目的としてそれを輸出していることを 既にはっきりと明らかにしている ( 北朝鮮外務省スポークスマン (02 年 12 月 ))

弾道ミサイル防衛 (BMD ) ) システム 弾道ミサイルの脅威が東アジアにおいて拡散する中 弾道ミサイルが我が国に飛来した場合に国民の生命 財産を守るための 攻撃的でなく かつ他に代替え手段のない唯一の防御手段として不可欠なもの Ballistic Missile Defense の略

BMD システムの整備構想 運用構想 ミッドコース段階 各種センサーによる探知 追尾 ( 地上配備型レーダー及びイージス艦 ) イージス BMD システムによる上層 ( 大気圏外 ) での迎撃 ターミナル段階 ペトリオット PAC-3 による下層 ( 大気圏再突入時 ) での迎撃 イメージ図イメージ図 ブースト段階 弾道ミサイル 3 航空自衛隊警戒管制部隊地上配備型レーダー FPS-3 改 ( 能力向上型 ) FPS-5( 新たなレーダー ) ペトリオット PAC-3 防護地域 航空自衛隊高射部隊ペトリオットPAC-3 ( 既存システムの改修 +ミサイルの取得 ) 2 1 海上自衛隊海上構成部隊イージス艦 ( 既存艦の改修 +ミサイルの取得 ) 航空自衛隊自動警戒管制システム ( 改修 ) イージス BMD 艦防護地域 BMD 統合任務部隊 指揮官航空総隊司令官

イ - ジス BMD 艦 こんごう 型 1 イ - ジス BMD 艦とは 飛来する弾道ミサイルをミッドコース段階 ( 大気圏外 ) において迎撃する防御システム 短 中距離の弾道ミサイルを海上から迎撃するシステム 現有イージス艦にBMD 機能を付加 ( イージス システムのレーダー ソフトウェア 発射装置等を改修 ) するとともに 弾道ミサイルを迎撃可能なSM-3ミサイルを新規に取得し イージス艦に搭載するもの SM-3ミサイルは イージス艦の垂直発射装置 (VLS) に 他のミサイル ( 対潜ミサイルや弾道ミサイル迎撃用ではない対空ミサイル ) と混載する形で搭載 当面の整備目標は4 隻 ( うち3 隻はBMD 機能付加が完了 ) 垂直発射装置 (VLS) SM-3 ミサイル

2 ペトリオット PAC-3 とは 飛来する弾道ミサイルをターミナル段階 ( 大気圏内 ) において迎撃する防御システム 1 能力 ペトリオットPAC-3は 短距離 中距離の弾道ミサイルに対処するよう設計され 下層 ( 高度十数 Km) において 落下する最終段階 ( ターミナルフェーズ ) にある弾道ミサイルを迎撃するシステム ( 航空自衛隊が保有 ) 1 個高射隊により半径約数十 kmの範囲の防護が可能 機動的に移動 展開し 状況に応じた適切な地点において運用が可能 2 構成 1 個高射群は 4 個の高射隊で構成 1 個高射隊の構成は右図のとおり 1 個高射隊の構成 射撃管制装置 発射機 ( ランチャー ) 5 発射機 ( ランチャー )5 基のうち レーダー装置 2 基に BMD 能力を付与 (PAC-3 化 ) 現在 16 個の高射隊を配備 アンテナマストグループ 電源車 BMD 対応化し PAC-3 ミサイルを搭載 その他 無線中継装置がある

3 BMD 用能力向上型迎撃ミサイル ( 日米共同開発 ) の概要 将来的な脅威への対応を念頭に 弾道ミサイル対処能力を向上するため 平成 18 18 年度より イージス艦年度より イージス艦に搭載するに搭載するBMD 用能力向上型迎撃ミサイル (SM-3BlockⅡA) (SM-3BlockⅡA) の日米共同開発を実施 このこのBMD 用能力向上型迎撃ミサイルによって 防護範囲の拡大 撃破能力の向上 将来脅威 (( おとりを搭おとりを搭載した弾道ミサイル等載した弾道ミサイル等 )) への対応が可能に への対応が可能に SM-3BlockⅠA( 現在保有する迎撃ミサイル ) SM-3BlockⅡA( 日米共同開発中 ) 大気圏外 能力向上能力向上 目標を捉えるシーカー ( 目 ) 推進装置のロケットモータ ( 足 ) 弾道ミサイルを撃破するキネティック弾頭 ( 拳 ) 等の能力を向上させることにより 現在我が国が保有する迎撃ミサイルに比べ より早くかつ正確に目標を見つけ より迅速に目標まで到達し より確実に目標を撃破することが可能となる 2 隻で防護 1 隻による防護も可能迎撃回避手段 ( おとり等にも対応可能 ) イ - ジス BMD 艦

平成 21 年 4 月の北朝鮮ミサイル発射事案への対応 平成平成 21 21 年 4 月の北朝鮮ミサイル発射事案においては 弾道ミサイルを迎撃可能な月の北朝鮮ミサイル発射事案においては 弾道ミサイルを迎撃可能な SM-3 SM-3 ミサイルを搭載したイミサイルを搭載したイ - ジス BMD BMD 艦 2 隻 ( こんごう および ちょうかい こんごう および ちょうかい ) を日本海中部へ ペトリオットを日本海中部へ ペトリオット PAC-3 PAC-3 部隊を東北地方部隊を東北地方 ( 岩手岩手県及び秋田県県及び秋田県 ) および首都圏および首都圏 ( 埼玉県 千葉県および東京都埼玉県 千葉県および東京都 ) に所在する自衛隊の駐屯地などに展開させ わが国領域へに所在する自衛隊の駐屯地などに展開させ わが国領域への落下に対する備えを行った の落下に対する備えを行った テポドン地区 飛翔経路 ( イメージ ) イ - ジス BMD 艦 ペトリオット PAC-3 首都圏 朝霞 市ヶ谷 習志野