ヒト胚の研究体制に関する研究(吉村 泰典 委員提出資料)

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精子・卵子・胚研究の現状(久慈 直昭 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 講師提出資料)

AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 :

2

日本産科婦人科学会雑誌第68巻第8号

不妊治療について Ⅰ 一般的な不妊治療 1 排卵誘発剤などの薬物療法 2 卵管疎通障害に対する卵管通気法 卵管形成術 3 精管機能障害に対する精管形成術 Ⅱ 生殖補助医療 1. 人工授精 2. 体外での受精 精液を注入器を用いて直接子宮腔に注入し 妊娠を図る方法 夫側の精液の異常 性交障害等の場合に

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常

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特定不妊治療費助成制度 の利用の手引き ( 申請案内 ) 平成 23 年 8 月 1 日から特定不妊治療に対する助成制度を創設しました 富田林市では 不妊治療の経済的負担の軽減を図るため 大阪府及びその他の都道府県 指定都市 中核市 ( 以下 大阪府等 という ) が実施する 特定不妊治療費助成制度

胚(受精卵)移植をお受けの方へ

リプロダクション部門について

長崎市告示第   号

資料110-4-1 核置換(ヒト胚核移植胚)に関する規制の状況について

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胚(受精卵)移植をお受けの方へ

晶形成することなく固化 ( ガラス化 ) します この方法は 前核期胚などの早期胚 の凍結に対して高い生存率が多数報告されています また 次に示します vitrification 法に比べて 低濃度の凍結保護剤で済むという利点があります 2) Vitrification( ガラス化保存 ) 法 細胞

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

( 樹立の用に供されるヒト胚に関する要件 ) 第 6 条第 1 種樹立の用に供されるヒト受精胚は 次に掲げる要件を満たすものとする 一生殖補助医療に用いる目的で作成されたヒト受精胚であって 当該目的に用いる予定がないもののうち 提供する者による当該ヒト受精胚を滅失させることについての意思が確認されて

ェクトチームにおいて, 議員立法による法案作成が行われ, 平成 28 年 5 月には自民党の法務部会 厚生労働合同部会において, 生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例等に関する法律案 が了承されたが, いまだ法案の国会提出には至っていない 3 検討の必要性親子法制

スライド 1

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配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

これらの検査は 月経周期の中で下記のような時期に行われます ( いつでも検査できるわけではありません ) 図中のグラフは基礎体温の変動を示し 印は月経を示します 月経周期における検査の時期 高温期 低温期 月経 月経 血液検査 LH FSH E2( エストラジオール ) AMH 精液検査 排卵日 血

総論0116不妊専門相談センター

顕微授精に関する承諾書

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

その最初の日と最後の日を記入して下さい なお 他の施設で上記人工授精を施行し妊娠した方で 自施設で超音波断層法を用いて 妊娠週日を算出した場合は (1) の方法に準じて懐胎時期を推定して下さい (3)(1) にも (2) にも当てはまらない場合 1 会員各自が適切と考えられる方法を用いて各自の裁量の

妊よう性とは 妊よう性とは 妊娠する力 のことを意味します がん治療の影響によって妊よう性が失われたり 低下することがあります 妊よう性を残す方法として 生殖補助医療を用いた妊よう性温存方法があります 目次 はじめにがん治療と妊よう性温存治療抗がん剤治療に伴う卵巣機能低下について妊娠の可能性を残す方

凍結胚の融解と胚移植の説明書 平成 27 年 8 月改定版 治療の必要性 / 適応について受精卵 ( 胚 ) の凍結は 体外受精または顕微授精において 以下のような場合に行なわれる治療です 新鮮胚移植後に 妊娠につながる可能性のある受精卵 ( いわゆる余剰胚 ) が残っていた場合 採卵数が多い 血中

不妊外来を受診される方へ

PowerPoint プレゼンテーション

第59回日本生殖医学会学術講演会 プログラム

PowerPoint プレゼンテーション

融解 ( 解凍 ) 後の前核期または分割期卵を 1 日以上培養したにも関わらず分割が進まないときは その受精卵を胚移植で きないときがあります 凍結保存技術料金 月数に応じた保存料金が発生し経済的負担が増加します 方法 受精卵 ( 卵子 ) の凍結保存法 ( 超急速ガラス化保存法 ) Minimum

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母子→グループディスカッション・情報共有

                           2005年12月1日

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第 第 3 章第 第 第 3 第 4 第 5 第 4 章第 第 第 3 第 5 章第 第 第 3 第 4 インフォームド コンセントヒト受精胚の取扱い作成の制限取扱期間胎内への移植等の禁止他の機関への移送研究終了時の廃棄研究の体制研究機関提供機関研究機関と提供機関が同一である場合における当該機関の長

振込口座 : ゆうちょ銀行〇一九 ( ゼロイチキュウ ) 店当座 加入者名 : 一般社団法人日本卵子学会 審査方法 : 書類審査 審査発表 : 平成 30 年 5 月 26 日 ( 土 ) 第 59 回日本卵子学会学術集会にて審査発表と認定証授与を行います また ホームページ上および

Microsoft Word doc

注射すると 1 個だけでなく複数の卵胞が大きくなり 10 日くらいで直径 18 mm前後となります この時期に 卵子の成熟と排卵を促す HCG と呼ばれるもう一つのホルモンを注射します 採卵の直前である HCG 投与後 34 時間から 36 時間ころに卵胞を穿刺し 卵子を採取します これを採卵といい

少子化対策室

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179:砥部町特定不妊治療費助成事業実施要綱

日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士各位 一般更新 胚培養士用 平成 28 年 11 月 一般社団法人日本卵子学会生殖補助医療胚培養士認定委員会委員長寺田幸弘副委員長木村直子 平成 29 年度生殖補助医療胚培養士資格認定制度資格更新審査のお知らせ 謹啓貴殿におかれましては 益々ご健勝にて胚培養士業務

日本産科婦人科学会雑誌第67巻第8号

臨床不妊症学研究の魅力

平成 27 年 11 月 日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士更新凍結者 ( 凍結期間 2 年未満 ) 各位 一般社団法人日本卵子学会理事長栁田薫認定委員長寺田幸弘 平成 28 年度生殖補助医療胚培養士資格認定制度資格更新審査のお知らせ 謹啓貴殿におかれましては 益々ご健勝にて実務に精進されているこ

TOP 頁 生殖補助医療実施医療機関の登録と報告に関する見解 はじめに生殖補助医療 (ART) は不妊診療の重要な選択肢のひとつであり 難治性不妊症に対する治療法として位置付けられている ART の実施にあたっては 受ける患者の医学的 社会的 経済的かつ心理的側面に十分に配慮するとともに 施設 設備

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         体外受精手術の説明と同意書

福島赤十字病院 ART不妊センター

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最近の当科における ARTの成績

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少子化対策室

資料 4 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象

研究所年報第8号

福島赤十字病院 ART不妊センター

平成 27 年 8 月改定版こともあります [ アンタゴニスト法 ] 月経が開始してから2~3 日目 ( 前の周期に経口避妊薬を使うこともあります ) から卵巣刺激の注射 (hmg 製剤 FSH 製剤 ) を開始します 原則として連日注射し 数日間の注射の後には超音波検査やホルモン測定により 卵巣の

日本産科婦人科学会雑誌第66巻第8号

資料 3-1 日本の生命倫理 日本のヒト胚 第 68 回生命倫理調査会 (2012/07/12) 町野朔 ( 上智大学生命倫理研究所 )

資料6:公開シンポジウム発表要旨

Microsoft Word - NOTES②07.1-2月号(殿村).doc

配偶者の扶養に入っていて所得がありません 所得を証明する書類は提出しなくてもよいですか 所得が無いことの証明が必要となりますので 提出してください 所得証明書は いつのものを提出する必要があるのですか 最近数年間は海外に居住していました 所得の証明は何を提出すればよいですか 所得を証

( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1

(定義)附則第一章総則第一条ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(以下 法 という )に定めるもののほか この指針において 次の各号に掲げる用語の意義は それぞれ当該各号に定めるところによる 四提供医療機関特定胚の作成に用いるヒトの未受精卵又はヒト受精胚(以下 未受精卵等 という )の提供を

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第8回生殖補助医療胚培養士資格認定制度

資料2_ヒト幹同等性

診療ハイライト                                 医療法人財団荻窪病院

Taro-胚凍結保存、凍結胚融解と移

ターたちの治療戦略を示すものである 巻頭において不妊症を改めて考え, 最近衝撃を与えられた移植子宮による分娩 4) を含め, 生殖医療の適用範囲を考察する その上で基 Ⅰ本に立ち返り, 不妊症の診断治療にあたって留意すべき点を, インフォームド コンセ総ントを含めて整理する 1. 不妊症の定義と頻度

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住んでいる市町村から助成を受けていますが その 7 市町村独自の助成ときいています この場合も助成回数等は通算されるのでしょうか 一部の自治体で実施している独自の助成制度については 通算の対象としていません 県内市町村の助成事業については通算の対象外となります ただし 本要綱に基づく申請に係る特定不

顕微授精に関する承諾書

妊娠のしくみ 妊娠は以下のようなステップで成立します Step1 卵胞発育脳にある下垂体から分泌される 卵胞刺激ホルモン (FSH) が卵巣内の卵胞を発育させます Step2 射精 精子の子宮内侵入性交により精液が腟内に入ります 腟に入った精子は 子宮を通過して 卵管を登っていきます Step3 排

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実施前検査の結果により 治療が中止になることがあります 卵巣刺激法性周期が正常であれば 自然周期では通常 1~2 個の卵子が排卵します しかし 当院で体外受精 胚移植をお受けいただく治療周期には 複数の卵子が得られるよう薬 ( 排卵誘発剤 ) を使い卵巣刺激を行ないます 体外受精の治療をご希望される

系統看護学講座 クイックリファレンス 2013年7月作成

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受精卵等の研究利用に関する規制と実態:「産み」の哲学に向けて(4)

2 注釈 1 精液検査とは? 射精した精液中の精子の数や運動性 形などを調べる検査で これらの結果を 精液所見 といい 治療方針が決められることが多い 精液検査の標準値として左図のWHOラボマニュアルに準拠している場合が多い 注釈 2 フーナーテストとは? 代表的な精子 - 子宮頸管粘液適合試験であ


に移植して 子どもを得る方法 この場合 依頼夫婦と生まれた子との間の遺伝的つながりは 夫婦どちらかにはあることになる c. 第三者の受精卵を使った代理出産精子も卵子も第三者のものを体外受精させて受精卵をつくり それをさらに別の第三者の女性 ( 代理母 ) に移植して 子どもを得る方法 この場合 依頼

別紙 体外受精胚移植 (IVF-ET) の流れ をご参照ください. まず, 実際に IVF-ET を行う前の周期までに, 治療の説明をお聞きいただき, 術前検査として心電図と血液検査 ( 血液型, 感染症, 血液凝固機能等 ) を行います. 後に採卵という手術が必要になりますので, それが安全に行え

研究成果の概要 ( 背景 ) 従来の遺伝子工学は, 実質的に外来遺伝子の導入に限られ, 標的部位への導入は極めて困難でした ZFN, TALEN, CRISPR/Cas 1) 等のゲノム編集は, 微生物起源の人工酵素による遺伝子改変技術の総称で, 外来遺伝子の標的部位への導入のほか, 内在遺伝子の破

2 翌々日に卵巣刺激の注射 (hmg 製剤 FSH 製剤 ) を開始し 連日注射します 点鼻薬は採卵の 2 日前に行なう hcg 注射の直前まで継続します また 前の周期に経口避妊薬 ( ピル ) を使うこともあります [ アンタゴニスト法 ] 月経 2~3 日目までに来院いただき 卵巣の状態を超音

精子・卵子の提供による非配偶者間体外受精に関するJISARTガイドライン

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

平成14年度研究報告

体外受精 胚移植 顕微授精 胚移植を希望される患者様へ 体外受精 胚移植 (IVF-ET) は 1978 年 英国で成功が報告されて以来 世界中の多くの施設で行われています 一方 顕微授精 現在主流の卵細胞質内精子注入法 (ICSI イクシー ) は 1992 年にベルギーで最初の成功例が報告されて

3 更新 廃棄の手続き受付期間 継続の手続きの受付期間は 凍結期限 3 ヶ月前から期限当日までとなります 4 凍結保管期限更新申請にあたってのご注意 申請書には 捺印と日付の記入をお忘れなくお願い致します 署名 捺印について : 必ずそれぞれご本人が直筆で署名し ご自身の手により捺印をお願いします

妊娠 出産 不妊に関する知識の普及啓発について 埼玉県参考資料 現状と課題 初婚の年齢は男女とも年々上昇している 第一子の出生時年齢も同時に上昇している 理想の子ども数を持たない理由として 欲しいけれどもできないから と回答する夫婦は年々上昇している 不妊を心配している夫婦の半数は病院へ行っていない

下関市特定不妊治療費助成事業実施要綱

     

第1回生殖に関する遺伝カウンセリング講習会打ち合わせ会議事録(案)

将来の出産をご希望の患者さんへ.indd

福島県特定不妊治療費助成事業実施要綱

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ヒト胚の研究体制に関する研究 慶應義塾大学医学部産婦人科吉村泰典

わが国の生殖医療の歩み 1949 年 8 月 非配偶者間人工授精 (AID) 児誕生 ( 慶應義塾大学 ) 1983 年 8 月 減数手術 (4 胎 双胎 )( 長野県 ) 1983 年 10 月 体外受精児誕生 ( 東北大学 ) 1986 年 5 月 パーコール法による男女生み分け法の公開 1989 年 12 月 凍結受精卵による妊娠 出産 ( 東京歯科大学市川病院 ) 1991 年 11 月 日本人夫婦が渡米 米国人女性に子宮を借り 代理出産 1992 年 4 月 顕微授精児誕生 ( 宮城県岩沼市 ) 1993 年 5 月 日本人夫婦が米国人女性から卵子提供を受け 妊娠 出産 1996 年 8 月 民間精子バンク開設 ( 東京都 ) 1997 年 2 月 骨髄移植前の受精卵凍結 ( 慶應義塾大学 ) 1998 年 5 月 非配偶者間体外受精児誕生 ( 長野県 ) 2001 年 5 月 妻の妹による代理出産 ( 長野県 ) 2003 年 3 月 夫の義姉による代理出産 ( 長野県 )

日本産科婦人科学会による生殖補助医療に関する会告 1. 体外受精 胚移植に関する見解 昭和 58 年 10 月 2. ヒト精子 卵子 受精卵を取り扱う研究に関する見解 昭和 60 年 3 月 3. 体外受精 胚移植の臨床実施の登録報告制 昭和 61 年 3 月 4. 死亡した胎児 新生児の臓器等を研究に用いることの是非や許容範囲についての見解 昭和 62 年 1 月 5. 先天異常の胎児診断 特に妊娠初期絨毛検査に関する見解 昭和 63 年 1 月 6. ヒト胚および卵の凍結保存と移植に関する見解 昭和 63 年 4 月 7. 顕微授精法の臨床実施に関する見解 平成 4 年 1 月 8. XY 精子選別におけるパーコール使用の安全性に対する見解 平成 6 年 8 月 9. 多胎妊娠に関する見解 平成 8 年 2 月 10. 非配偶者間人工授精と精子提供に関する見解 平成 9 年 5 月 11. 着床前診断に関する見解 平成 10 年 10 月 12. 代理懐胎に関する見解 平成 15 年 4 月 13. 胚提供による生殖補助医療に関する見解 平成 16 年 4 月

体外受精 胚移植の方法 子宮 卵管 1cm 空気 胚 培養液 卵巣 卵胞 胚移植 注入器 採卵 透明帯 割球 媒精と培養前核期 2 細胞期 4 細胞期

施設数 600 500 400 体外受精 胚移植等の登録 実施施設数 登録施設数実施施設数 ( 日本産科婦人科学会生殖内分泌委員会 ) 578 552 511 498 474 471 448 442 423 388 394 373 590 520 348 300 303 293 317 200 189 237 174 270 204 236 257 156 145 100 92 72 125 74 122 30 17 30 27 45 41 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03

ART 登録施設数の推移 600 576 500 400 日本 428 米国 300 200 100 0 < 86 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 西 暦

年間 ART 実施周期と施設数の分布 (2002 年 ) ( 日産婦倫理委員会内登録 調査小委員会報告 ) 1~50 周期 51~100 101~200 9% 9% 62% 200 306 施設 20%

(%) 25 体外受精 胚移植の妊娠率 生産率の年次推移 ( 日本産科婦人科学会生殖内分泌委員会 ) 20 15 15.1 14.4 16.0 18.1 15.5 15.8 17.4 12.6 16.3 15.5 16.2 18.1 15.7 18.5 15.9 18.4 16.9 19.7 16.8 21.0 17.9 21.7 19.0 22.9 19.7 23.0 19.8 11.8 11.5 10 9.0 8.8 10.2 7.4 妊娠率 ( 採卵あたり ) 5 5.4 4.5 臨床妊娠率 ( 採卵あたり ) 生産率 ( 移植あたり ) 2.3 2.1 2.7 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03

1 2

顕微授精を用いた治療成績 30 (%) ( 日本産科婦人科学会生殖内分泌委員会 ) 妊娠率 ( 採卵あたり ) 出生児数 10,000 生産率 ( 移植あたり ) 9,000 25 出生児数 8,000 20 7,000 6,000 15 5,000 4,000 10 3,000 5 2,000 1,000 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03

治療法別出生児数および累積出生児数 ( 平成 15 年日本産科婦人科学会 ) 治療周期総数出生児数累積出生児数 新鮮胚 ( 卵 ) を用いた治療 38,575 6,608 62,296 * 凍結胚 ( 卵 ) を用いた治療 24,459 4,798 18,114 顕微授精を用いた治療 38,871 5,994 37,179 合計 101,905 17,400 117,589 * 凍結融解胚を用いた治療成績と凍結融解未受精卵を用いた治療成績の合計

生殖補助技術 (ART) と精子数の関係の目安 人工授精 (AIH) 体外受精 (IVF-ET) 顕微授精 (ICSI) 1cc あたりの精子数 1000 万個以上 1cc あたりの精子数 500 万個以上 精子数 1 個以上 精巣上体精子採取法 精液中の精子数は0 (MESA) 精巣上体に精子が存在 精巣精子採取法 精液中の精子数は0 (TESE) 精巣に精子が存在

総出生児数に対する ART 出生児の占める割合 西暦 ART 出生児数 総出生児数 (%) 89 449 1,246,802 0.04 90 1,048 1,221,585 0.09 91 1,700 1,223,245 0.14 92 2,626 1,208,989 0.22 93 3,554 1,188,282 0.30 94 4,576 1,238,328 0.40 95 5,687 1,187,064 0.48 96 7,410 1,206,555 0.61 97 9,211 1,191,665 0.77 98 11,119 1,203,147 0.92 99 11,929 1,177,669 1.01 00 12,274 1,190,547 1.03 01 13,158 1,170,662 1.12 02 15,223 1,153,855 1.32 03 17,400 1,123,610 1.55 累積出生児数 117,589

欧州諸国の生殖補助医療による治療 出生 人口 人口 100 万人あたり 全出生にしめる (100 万人 ) 治療周期数 生殖補助技術由来出生 デンマーク 5.29 1830 3.7 (%) フィンランド 5.18 1446 2.3 フランス 59.08 961 1.4 アイスランド 0.28 1300 3.8 オランダ 15.93 946 1.4 ノルウェー 4.47 971 2.1 スウェーデン 8.87 1038 2.5 スイス 7.21 644 1.0 英国 59.76 580 1.1 日本 127.43 656 1.3 (ESHRE. Hum Reprod, 2004)

二つの受精卵 母体に戻されてヒトになる予定の受精卵 母体に戻されないことが決定された受精卵

諸外国におけるヒト胚研究の規制状況 フランスベルギーイギリスカナダオーストラリア 根拠法 生命倫理法 体外胚研究に関す ヒト受精及び ヒト補助生殖 ヒト胚を用いる研究 (2004) る法律 胚研究法 (1990) 及び関連研究に に関する法律 ヒトクロー 関する法律 (2004) ニング禁止法 (2002) 女性の体内への移植を予定しないヒト胚の研究可否 可可可可可 管理機関 / 管理体制 先端医療庁 / 認可 体外胚の医学的 HFEA/ 認可 ヒト補助生殖機関 NHMR 認可委員会 科学的研究のための / 認可 / 下記 Bの研究に 連邦委員会 / 決定 ついて認可 認可等の条件 : 研究目的での胚作成の可否 不可 不可 但し 余剰胚では 可 不可 不可 研究目的を達成できず 且つ 現行法に抵触しない 場合には作成可

研究目的での胚作成に関する議論 ( 英国 ) (Warnock 委員会 1984) 前 提 1. 研究目的での胚作成禁止により医学の発展が妨げられる 2. 偶発的に利用可能となった胚だけでは不可能な研究が存在 慎重意見 1. 余剰胚の利用と 研究目的で作成された胚は異なる 2. ヒトへの発育の可能性のない場合には 受精されるべきではない 3. 有効性のない研究にも多くの胚が作成されるおそれ 推進意見 1. 移植しない と決めた胚に発生の可能性はない 2. 認めないと研究範囲が抑制され ある分野では事実上研究不能 ( たとえば受精過程の研究 ) 3. 良好な胚は移植されるので 廃棄余剰胚は研究材料として不適 4. 卵子凍結 自然周期などの技術が進むと廃棄余剰胚は減少

HFEA 認可プロジェクト数 施設数 ~1999 年 8 月 31 日 ~2000 年 8 月 31 日 ~2001 年 8 月 31 日 ~2002 年 8 月 31 日 ~2003 年 8 月 31 日 ~2004 年 8 月 31 日 申請数 124 131 135 141 149 156 認可数 102 111 115 136 142 154 ( 但し 12 が更新拒否 ) 終了フ ロ 63 70 74 77 シ ェクト数 *1 *2 *1 *2 12 th Annual Report は これまでの認可数を 116 としているが 11 th Annual Report までの累計の取り方と異なり 当時の認可数が含んでいないものと推測する 13 th Annual Report は これまでの認可数を 124 としているが 11 th Annual Report までの累計の取り方と異なり 当時の認可数が含んでいないものと推測する

イギリスにおけるヒト胚研究の実施状況 (1999~2001 年 ) (HFEA からの回答 ) 作成された胚総数 融解された胚総数 移植された胚 患者利用のために保存された胚 他者への提供のために保存された胚 研究目的で作成された胚 治療周期から研究に供給された胚 治療周期から研究に提供された卵子 治療周期から廃棄された胚 保存周期から廃棄された胚 研究周期から廃棄された胚 死滅が許された保存胚 ( 許容保存期間の終了 ) 1999 2000 2001 167,022 19,690 71,790 43,761 298 0 3,959 1,171 67,389 55 22 1,377 173,399 27,118 71,430 48,809 181 0 5,248 1,812 73,400 112 98 3,407 179,552 28,632 70,741 49,587 116 0 4,225 2,040 82,524 65 98 4,899

ヒト精子 卵子 受精卵を取り扱う研究に関する見解 ( 昭和 60 年 3 月 平成 13 年 12 月改定 ) 1. 研究の許容範囲精子 卵子 受精卵は生殖医学発展のための基礎的研究ならびに不妊症の診断治療の進歩に貢献する目的のための研究に限って取り扱うことができるなお 受精卵はヒト胚性幹細胞 (ES 細胞 ) の樹立のためにも提供できる 2. 精子 卵子 受精卵の取り扱いに関する条件精子 卵子及び受精卵は 提供者の承諾を得たうえ また 提供者のプライバシーを守って研究に使用することができる 1) 非配偶者間における受精現象に関する研究は その目的を説明し 充分な理解を得たうえで これを行う 2) 受精卵は2 週間以内に限って これを研究に用いることができる 3) 上記期間内の発生段階にある受精卵は凍結保存することができる 3. 研究後の処理研究に用いた受精卵は 研究後 研究者の責任において これを法に準じて処理する 4. 精子 卵子 受精卵の取り扱い者ヒト精子 卵子 受精卵を取り扱う責任者は 原則として医師とし 研究協力者は その研究の重要性を充分認識したものがこれにあたる 5. 研究の登録報告等ヒト精子 卵子 受精卵を取り扱う研究を本学会員が行うにあたっては 学会指定の書式に準じてこれを報告する

ヒト精子 卵子 受精卵を取り扱う研究の登録状況 ( 日本産科婦人科学会 2005 年 7 月 1 日現在 ) 現在までの登録数再登録申請研究完了現在研究をしていない未回答 86 研究 48 研究 12 研究 14 研究 12 研究

あつかったヒト細胞の種類 卵子 19% わが国における胚研究の現状調査 期間 : 2000 年から2004 年方法 : 医学中央雑誌より抽出した研究 (310 件 ) 胚 7% 精子 74% 新たな胚作成の有無 夫婦間以外 3% ヒト - 動物 9% 夫婦間 17% なし 71% 研究実施施設 病院 医院単独 28% その他 4% 大学 研究所 68% 主たる研究科臨床検査 3% 泌尿器科 13% 基礎研究室 5% その他 4% 産婦人科 75%

予想される研究領域 受精のメカニズムに関する研究胚発生に関する研究 1. 良好胚を得るための培養環境に関する研究 2. 良好胚を選別するための研究 3. 初期胚の発生異常に関する研究 4. 加齢卵の個体発生能に関する研究 5. 未熟配偶子の体外成熟に関する研究着床のメカニズムに関する研究遺伝的異常の発生機序解明に関する研究 1. 染色体異常の発生機序に関する研究 2. 遺伝子発現に関する研究配偶子 胚の保存に関する研究

研究目的で胚を作成する場合に用いられる精子の source 候補 (HFEA) 1. 研究目的での胚作成のために健全な提供者 ( いわゆるボランティア ) から提供された精子 2. 精子研究のために健全な提供者 ( いわゆるボランティア ) から提供された精子 3. 当人の体外受精 / 人工授精のために採取された精子で 治療上不要となったもの 4. 当人の体外受精 / 人工授精のために採取された精子で 治療に適していないもの 5. 当人の体外受精 / 人工授精目的で採取された精子で 治療に使えるが 研究に提供されたもの 6. 当人の検査 診断のために採取された精子で 不要となったもの 7. 当人の医療目的 ( 精巣腫瘍 性同一性障害 MTF 等 ) で摘出された精巣から採取された精子 8. 他人の体外受精 / 人工授精目的で提供者から提供された精子で 治療上不要となったもの 9. 他人の体外受精 / 人工授精目的で提供者から提供された精子で 治療に適していないもの 10. 死者から採取した精子 11. その他の目的で採取された精子

研究目的で胚を作成する場合に用いられる卵子の source 候補 (HFEA) 1. 研究目的での胚作成のために健全な提供者 ( いわゆるボランティア ) から提供された卵子 2. 卵子研究のために健全な提供者 ( いわゆるボランティア ) から提供された卵子 3. 当人の体外受精目的で採取された卵子で 治療上不要となったもの 4. 当人の体外受精目的で採取された卵子で 治療に適していないもの 5. 当人の体外受精目的で採取された卵子で 治療に使えるが 研究に提供されたもの 6. 当人の検査 診断のために採取された卵子で 不要となったもの 7. 当人の医療目的 ( 卵巣腫瘍 性同一性障害 FTM 等 ) で摘出された卵巣から採取し 培養された卵子 8. 他人の体外受精目的で健全な提供者から提供された卵子で 治療上不要となったもの 9. 他人の体外受精目的で健全な提供者から提供された卵子で 治療に適していないもの 10. 死者から採取し 培養された卵子 11. 中絶 流産 死産胎児から採取し 培養された卵子 12. その他の目的で採取された卵子

予想される提供者 精子 1. ボランティアの男性 2. 配偶子間人工授精, 体外受精 ( 含む顕微授精 ) を受けた男性 3. 精巣の疾患で治療 ( 化学療法, 手術 ) を受けた男性 4. 精巣性女性化症候群の例 卵子 1. ボランティアの女性 2. 体外受精 ( 含む顕微授精 ) を受けた女性 3. 卵巣の手術を受けた女性 4. 中絶胎児

研究の条件 用いてよい配偶子の分化段階精祖細胞および卵祖細胞以降 ( 体外成熟 培養環境 ゲノムインプリンティング機序 遺伝子発現 ) 配偶子 胚に対して禁止すべき操作遺伝子改変が起こりうる研究を行ってはいけない 作成した胚の培養期間受精後 2 週間以内 ( 日本産科婦人科学会 ) ( ヒトが個体として発育を開始する時期は 臓器の分化の時期をもって その始まりとする 受精後 14 日目には原始線条が出現し内胚葉 中胚葉 外胚葉への分化が開始 )

生殖医療研究目的の精子 卵子 受精卵等の提供についての同意書 ( 精子 卵子等用 ) 私は不妊症治療を発展させるための研究に 私の を提供することについて 説明文書を用いて説明を受け 下記の項目のそれぞれについて十分理解しました 説明を受け理解した項目 ( の中にご自分でレを付けて下さい ) 1. この説明書について 2. 生殖医療の研究について 3. 研究への協力が自由であること 4. 使用される精子 卵子 受精卵等について 5. 提供に伴うリスクについて 6. 研究の目的 7. 提供後の精子 卵子 受精卵等の保存について 8. 研究使用後の精子 卵子 受精卵について 9. 同意の変更 撤回等 10. 研究成果の公表と個人情報の保護 11. 知的所有権について 12. 問い合わせ先 その上で私は 提供する精子 卵子等が不妊症治療のための研究に使用されることに同意します はいいいえ提供される医療機関名 ; 平成年月日住所提供者氏名医療機関説明者 印 印

生殖医療研究目的の精子 卵子 受精卵等の提供についての同意書 ( 受精卵等用 ) 私は不妊症治療を発展させるための研究に 私の を提供することについて 説明文書を用いて説明を受け 下記の項目のそれぞれについて十分理解しました 説明を受け理解した項目 ( の中にご自分でレを付けて下さい ) 1. この説明書について 2. 生殖医療の研究について 3. 研究への協力が自由であること 4. 使用される精子 卵子 受精卵等について 5. 提供に伴うリスクについて 6. 研究の目的 7. 提供後の精子 卵子 受精卵等の保存について 8. 研究使用後の精子 卵子 受精卵について 9. 同意の変更 撤回等 10. 研究成果の公表と個人情報の保護 11. 知的所有権について 12. 問い合わせ先 その上で私は 提供する受精卵が不妊症治療のための研究に使用されることに同意します はいいいえ提供される医療機関名 ; 平成年月日住所提供者氏名 ( 夫 ) 提供者氏名 ( 妻 ) 医療機関説明者 印 印 印

英国 HFEA に対する胚研究申請用書類の内容 1. 申請施設の基本情報 名称と部門名 所在地 電話番号 治療機関か否か 登録番号 2. 申請施設の設立組織情報 民間である場合は設立基盤 会社名 所有者など 3. 責任者の氏名と職位 4. ライセンスの名義者と職位 5. 研究歴 過去すべてのHFEAライセンスを受けた研究と申請課題に関連する研究 6. 申請する研究プロジェクト 研究目的 ( 不妊治療の発展のため 先天性疾患の原因解明のため 流産原因解明のため 効果的避妊技 術開発のため 着床前胚における遺伝子あるいは染色体異常の存在検出法開発のため 胚発生の解明のため 重篤な疾患解明のた め 重篤な疾患治療法の開発につながる知識のため 以上 8 項目から選択 二つ以上選択も可 ) 7. 内容の概要 一般公開を前提とする研究内容の概要 ( その他の情報は公開されない ) 8. 研究期間 研究開始期日と希望する研究期間 9. 使用材料 予想される新鮮卵子 凍結卵子 受精しなかった卵子 新鮮胚 凍結杯の数量 10. 卵子 胚の提供施設名称と予想される数量 11. 現在進行中の研究 保持するライセンス 既提供卵子 胚の数量 提供施設 使用数 研究目的で作成された胚の数量の詳細 12. 研究内容の概要 13. 研究目的 ES 細胞を用いる場合はその必要性 動物胚や成人由来幹細胞で不可能な理由 14. 研究の背景 現在の研究状況における本研究の位置づけ 15. 研究方法 研究終了後の胚の取り扱い 研究中と終了時の樹立された幹細胞の取り扱い 16. 研究スタッフ 氏名 職位 学位資格経験 看護師登録番号 17. 倫理委員会 倫理委員会の役割と委員会代表者氏名 委員会委員氏名 18. 研究資金 研究資金応募書類の目的方法のコピー 外部へ出さないと明記 19. 添付書類 関与する総てのスタッフのCV 研究に関連する患者情報 関連する臨床プロトコロール研究室プロトコール 研究に対して 卵子 胚を用いることへの同意書 関連文献 20. 宣誓

卵子 胚および卵巣凍結の現状 1) 未成熟卵子凍結妊娠 出産例は1 例のみ緩慢凍結 急速融解で成功 ガラス化法も検討中 2) 成熟卵子凍結妊娠 出産例は約 100 例と少ない緩慢凍結 急速融解からガラス化法に移行 3) 胚凍結パートナーが決まっている場合に適応ガラス化法が確立 4) 卵巣凍結移植により 1 例出産より多くの卵子獲得が期待される緩慢凍結 急速融解ほぼ確立 ; 臨床応用可能 ガラス化法に移行しつつある

まとめ 新たな胚作成を行う研究に対する規則の必要性 余剰胚の利用との差違 提供卵子の入手の困難性 ヒトクローン胚作りとヒト胚研究における共通の問題 未受精卵 卵巣凍結の非確実性 未成熟卵子の体外成熟の困難性 卵巣刺激の必要性