( 基本編 )
目次 1. はじめに... 3 1.1. 本マニュアルの対象読者... 3 1.2. 本マニュアルの解説範囲と流れ... 3 2. G Suite のクライアント動作環境... 4 3. 初期設定... 5 3.1. ドメインの所有権確認... 5 3.2. MX レコードの設定... 5 4. アカウント管理... 6 4.1. アカウント登録... 6 4.2. アカウント更新... 7 4.2.1. パスワード再設定と強制ログアウト... 9 4.2.2. 管理権限の設定... 11 4.2.3. アカウントの停止 復帰 削除... 12 4.2.4. Google ドライブ Gmail のデータの復元... 16 5. 組織のポリシー管理... 17 5.1. 組織構造の作成... 17 5.2. 組織で固有に設定できる内容... 18 6. グループ管理... 22 6.1. Google Groups for Business... 22 6.1.1. フォーラム... 22 6.1.2. グループ設定... 23 6.2. 新しいグループを作成... 23 6.3. グループを編集 削除... 26 7. サービス... 28 7.1. G Suite 主要サービス... 28 7.1.1. サービスの追加... 28 7.1.2. サービスのオン / オフ... 29 7.1.3. サービスのアンインストール... 30 8. ドメイン管理... 31 8.1. プライマリドメイン... 31 8.2. ドメインエイリアス... 31 8.2.1. ドメインエイリアスの登録... 31 8.3. マルチドメイン... 32 9. レポートと監視... 33 9.1. ドメインのアカウントの利用状況グラフ... 33 9.2. 監査ログ... 33 9.3. メールログ... 34 1
9.4. アラート... 34 10. サポート... 35 2
1. はじめに 本マニュアルは G Suite を導入いただいたお客様が お客様自身で G Suite の運用を開始するために必要な情報 手順 を紹介 解説します 1.1. 本マニュアルの対象読者 本マニュアルは G Suite の導入作業を実際に行う方を対象としています 例えば 導入企業の情報システム部門の担当 者等で IT システムやインターネット ネットワークについての知識を持っている方が対象となります 1.2. 本マニュアルの解説範囲と流れ 本マニュアルの解説範囲は http://support.google.com/a/?hl=ja に記載されている内容を抜粋して解説しています (2016 年 10 月 31 日現在 ) 概要は以下のとおりです 初期設定ドメインの所有権確認 MX レコードの設定方法について解説します アカウント管理 G Suite で管理するアカウントについて解説します 組織のポリシー管理 G Suite で管理する組織について解説します グループ管理 G Suite で管理するグループについて解説します サービス G Suite 標準で提供される各サービスの設定方法について解説します ドメイン管理ドメインの設定方法について解説します レポートと監視 G Suite 標準で提供されるレポートと監視について解説します 3
2. G Suite のクライアント動作環境 G Suite はインターネットに接続している Web ブラウザの動くコンピュータ (Windows, Linux, Mac など ) で利用可能です G Suite では以下のブラウザをサポートしています l l l l l Google Chrome Internet Explorer Microsoft Edge Firefox Safari Google Chrome については最新バージョンをサポートしています その他のブラウザについては最新バージョンとその前 のバージョンをサポートしています サポートされていないブラウザで G Suite を使用すると 一部の機能が動作しなかったり アプリケーションが読み込まれなかったりする場合があります サポートされているブラウザ https://support.google.com/a/answer/33864?hl=ja また モバイル機器を利用する場合は Cookie SSL URL 長 リダイレクト回数の制限があります 最小要件 https://support.google.com/mail/answer/38689?rd=1 4
3. 初期設定 3.1. ドメインの所有権確認 G Suite で登録したドメインは 所有権の確認を行わないと 使用できません 下記の URL を参考にドメインの所有権確 認を行ってください ドメイン所有権の確認方法を教えてください https://support.gluegent.com/hc/ja/articles/206259342 3.2. MX レコードの設定 このドメイン宛に送られたメールが G Suite のメールサーバに届くよう MX レコードを設定する必要があります MX レコードを設定する https://support.google.com/a/answer/140034 また このドメインから送られるメールが迷惑メールと判定されることを防ぐため SPF レコードも併せて設定することをお すすめします SPF レコードについて https://support.google.com/a/answer/33786?hl=ja 5
4. アカウント管理 導入以降 常に行う作業はアカウント管理です G Suite では管理者にてアカウントの登録 更新 停止 復帰 削除を行い ます 管理コンソールの ユーザー にてアカウントを管理します 4.1. アカウント登録 ユーザーを追加 ( 画面右下の + ) をクリックし アカウントを登録します 必須項目は 姓 名 メインのメールアドレス です 利用可能な文字種は以下のサイトにてご確認ください 名前とパスワードのガイドライン https://support.google.com/a/answer/33386?hl=ja 6
4.2. アカウント更新 アカウント情報を更新するには ユーザー の一覧から探すか 画面上部の検索ボックスで検索します 以下の画面は検索ボックスで検索した場合です 検索はメールアドレスの前方一致のみとなります 7
該当行をクリックするとユーザーの詳細情報が表示されます 8
4.2.1. パスワード再設定と強制ログアウト管理者による強制パスワード変更の方法は以下の通りです パスワードを再設定 をクリックし 変更するパスワードを入力します また シングルサインオンを利用していない場合に限り 次回ログイン時にパスワード変更を要求する を利用することができます アカウント の パスワード に ログイン Cookie をリセット のリンクが有ります このリンクをクリックすると該当アカウントが持っているログイン Cookie を初期化します ログイン中のユーザーは強制的にログアウトされます また 該当アカウントが再度 Gmail の URL にアクセスした場合 ログイン状態を保持 してログインしていたとしても ログイン画面が表示されます 9
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4.2.2. 管理権限の設定 G Suite の管理権限を 管理者の役割と権限 にて設定できます 権限が割り当てられていない場合 特権管理者の権限が割り当てられている場合 11
役割を管理 をクリックすると 権限を割り当てられます 4.2.3. アカウントの停止 復帰 削除 G Suite では アカウントを 停止 にすることが可能です この状態では メールの送受信 ログイン ができませんが データは確保された状態です 停止 後に 復帰 させることで 再度利用可能な状態に戻すことができます アカウントの詳細画面で ユーザーを停止 をクリックすることで 停止 になります 12
ユーザーを再開 をクリックすることで 復帰 することができます ユーザーを削除 をクリックすると 削除 されます 削除対象ユーザーがオーナーになっているドキュメントは ユーザーの削除後アクセスできなくなります ユーザーを削除 する前にドキュメントのオーナーの権限を別のユーザーに譲渡します 譲渡する場合はチェックを ON にします 13
ユーザーの削除前でも管理コンソールの アプリ > G Suite > ドライブ > オーナー権限を譲渡 にて譲渡ができます 14
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4.2.4. Google ドライブ Gmail のデータの復元 削除された Google ドライブのファイルや Gmail を復元することができます データを復元 をクリックします 復元する期間を入力し サービスを選択します データを復元 をクリックすると復元が開始されます 復元出来る期間は 最大 25 日前までです 複数のユーザーのデータを復元する場合はユーザー一覧にて行います 16
5. 組織のポリシー管理 ユーザーを組織に所属させることで 特定の組織に所属するアカウントに対してサービスのオン / オフの設定を行えます 5.1. 組織構造の作成 管理コンソールにログインし ユーザー にて追加登録できます 組織単位のサービスのオン / オフの方法は 7.1.2 サービスのオン / オフをご参照ください 17
5.2. 組織で固有に設定できる内容 G Suite が持つサービスのオン / オフは組織毎に制御できます また 一部のサービスにおいては 組織固有の設定ができます ここでは Gmail の例をご紹介します コンテンツコンプライアンスとして メールの送受信におけるメールのフィルタリングの設定を 組織単位で行います 管理コンソールの アプリ > G Suite > Gmail > 詳細設定 > コンテンツコンプライアンス にて設定します 18
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画面上の組織を選択することで対象の組織のみの設定を行うことができます 21
6. グループ管理 メーリングリストや G Suite の各サービスでの共有設定などで利用可能な Google グループを管理します 管理者により グループの登録 変更 削除が行えます 管理コンソールの グループ にて管理します 6.1. Google Groups for Business この機能は 主に グループの詳細な設定 オーナーへの管理移譲 メールのアーカイブ閲覧 投稿 返信 機能を持っています 一般的なメーリングリストシステムを持っていた場合 メーリングリスト毎に設定画面やアーカイブを表示する画面といったものがありますが それと同等のものとなります 6.1.1. フォーラムここでメーリングリストへの投稿やアーカイブの閲覧ができます 新規トピック をクリックすると投稿画面が表示されます 投稿 をクリックすると入力された内容がメーリングリストへ投稿されます グループ宛に直接メールするか フォーラムで投稿すると ここにアーカイブされ 表示することができます また メーリン グリストに返信するか フォーラムに直接返信することでスレッド表示されます 22
6.1.2. グループ設定 フォーラムの 管理 をクリックするとメーリングリストの詳細な設定が行えます 6.2. 新しいグループを作成 グループを登録するには グループを作成 ( 画面右下の + ) をクリックします 必須項目は グループの名前 グループのメールアドレス です 入力可能な文字種はアカウントと同様です 名前とパスワードのガイドライン https://support.google.com/a/answer/33386?hl=ja 説明 はグループの用途や趣旨を記載しておき 後で見た時や他者が見た時にわかるようにします 23
アクセスレベル でグループの投稿やグループへの参加における制限を設定します 作成 をクリックすると以下の画面に遷移します のユーザーの管理 をクリックし メンバーを追加します 新しいメンバーを追加 のテキストエリア内に メールアドレスを, ( カンマ ) や改行区切りで入力することにより複数追加することができます ( 最大 25 名 ) メールアドレスを入力し 追加 をクリックすると下段のメンバーリストに追加されます 追加する際に メンバー オーナー を選択することで メンバーのグループ内での権限設定が可能となります 24
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6.3. グループを編集 削除 グループを編集するには グループ の一覧から探すか 画面上部の検索ボックスで検索します 以下の画面はグループのメールアドレスで検索した場合です 検索はメールアドレスの前方一致で検索可能です 26
対象のグループをクリックすると詳細表示されます グループ名 メールアドレスを変更したい場合は グループ情報を変更 をクリックすると編集画面が表示されます 27
7. サービス G Suite を有効活用いただくための 各種サービスが提供されています 標準機能を G Suite 主要サービス といいます また Marketplace にて追加するサービスや その他の Google サービス も存在します 7.1. G Suite 主要サービス G Suite のサービスで ドメイン内にていくつか設定可能な項目があり ドメイン内で閉じた環境で利用可能なものです 各種サービスの詳細な設定は管理コンソールの アプリ > G Suite から行えます 7.1.1. サービスの追加 G Suite の追加の有料サービスを有効にするには サービスの追加 をする必要があります G Suite の初期導入後 いくつかのサービスが有効になっていません 必要なサービスは 管理コンソールの G Suite の サービスの追加 にて追加できます 28
7.1.2. サービスのオン / オフ各サービスの有効 / 無効を切り替えるにはサービスのオン / オフを切り替えます 管理コンソールの G Suite で対象のサービスをチェックし サービスをオンにします サービスをオフにします をクリックします ドメイン全体でオン / オフする他 フィルタをクリックすることで対象の組織に対してオン / オフを設定できます 29
同様に Marketplace アプリ その他の Google サービス でも同様の操作でサービスのオン / オフを切り替えられます 7.1.3. サービスのアンインストール サービスの設定の をアンインストール といったリンクをクリックすると このサービスがアンインストールされます 再 度利用する場合は上記の追加の操作を行ってください サービスをアンインストールすると G Suite や Marketplace アプリ の一覧から削除されます 30
8. ドメイン管理 8.1. プライマリドメイン G Suite をご利用いただく上で 唯一のドメインがプライマリドメインとなります 設定されたプライマリドメインは 登録されたメールアカウントのドメインパートとして利用され G Suite 各サービス利用時の URL でも利用されます 例 ) プライマリドメイン :sample.co.jp アカウント :suzuki@sample.co.jp Gmail:https://mail.google.com/a/sample.co.jp カレンダー :https://calendar.google.com/a/sample.co.jp 8.2. ドメインエイリアス プライマリドメイン以外にも全アカウントでメールを受信させたい場合 ドメインエイリアスを利用可能です G Suite では標準でテストドメインエイリアスが提供されます 例 ) プライマリドメイン :sample.co.jp テストドメインエイリアス :sample.co.jp.test-google-a.com 8.2.1. ドメインエイリアスの登録 管理コンソールにログインし ドメイン にて追加登録できます 31
詳細は以下のヘルプをご参照ください ユーザーに別ドメインのアドレスを付与する https://support.google.com/a/answer/182079?hl=ja 8.3. マルチドメイン 一部のアカウントをプライマリドメイン以外のドメインを使ってメールを受信させたい場合に他のドメインを追加して利用でき ます 詳細は以下のヘルプをご参照ください 別ドメインのユーザーの追加 https://support.google.com/a/answer/4399436?hl=ja マルチドメインの制限事項 https://support.google.com/a/answer/182081?hl=ja&topic=14579&ctx=topic 32
9. レポートと監視 G Suite では 標準で利用状況などをグラフやログ等で確認できます 9.1. ドメインのアカウントの利用状況グラフ ドメイン内のアカウントの利用状況を各種グラフにて表示します 管理コンソールの レポート > ハイライト にて確認できます 9.2. 監査ログ ドメイン内の操作履歴を表示します 管理コンソールの レポート > 監査 > 管理 にて確認できます 33
9.3. メールログ ドメイン内のメールの送受信履歴を検索し表示します 管理コンソールの レポート > 管理 > メールログ検索 にて確認できます 9.4. アラート ドメインに関するイベントを管理者に通知します 管理コンソールの レポート > アラートを管理 にて設定できます 34
10. サポート 運用時に困ったこと等が発生した場合に ヘルプの参照や 現状の報告されている問題を確認するためのリンク集があり ます 管理コンソールの サポート > G Suite にリストされています こちらから直接 Google に問い合わせをすることが可能です 35
Google Apps 2016 年 10 月 31 日 株式会社グルージェント 本書にて記述した製品名および会社名は 各社の商標または登録商標です 本書の内容の無断転載および改変を禁止します