改正建設業法と業界の取り組み

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目次 項目 内容 ページ 目次 ページ. はじめに ページ. 建設工事 建設業外区分のフレーム. キッチン 洗面化粧台 システムバスの 取付 設置 と ページ. 契約形態の基本的な考え方. 工業会会員企業 ( メーカー ) 向け () 分割搬入型商品の定義 () 売買契約で受注する場合 () 別途工

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

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2 低入札対策の拡充

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

技術者等及び現場代理人の適正配置について

建設業法施行規則 ( 昭和二十四年建設省令第十四号 ) 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正案 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正部分に下線 新設及び削除の場合は下線を省略 現 行 - 1 -

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特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

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PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

財営第   号

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

PowerPoint プレゼンテーション

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

Microsoft Word - QandA-tyougai

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1~5 ( 略 ) 許可を受けようとする建設業 の欄は この申請書により許可を受けようとする建設業が一般 建設業の場合は 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の( ) 内に示された略号のカラムに記 入すること 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の ( ) 内に示された略号の

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

Microsoft Word - 特記例

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

平成19年  月  日

プレゼンテーションタイトル

住宅瑕疵担保履行制度のあり方に関する検討委員会報告書抜粋 1. 住宅紛争処理の仕組みと相談体制 今後の対応 前述のとおり 非評価 供託新築住宅 評価住宅でない既存住宅については 住まいるダイヤル ( 電話相談 ) は利用できるものの 専門家相談や住宅品質確保法 住宅瑕疵担保履行法に基づく住宅紛争処理

適正化法に係る書類 ( 様式目次 ) 下記書類は( 甲 ) 第 23 号に添付の上提出のこと 名 称 様 式 備 考 頁 請負工事において 元 施工体制台帳 請が下請契約を締結し工事適正化推進要領様式第 1 号た場合に提出する 110 再下請負通知書工事適正化推進要領様式第 2 号 112 施工体系

中古住宅を購入して改修する場合は 補助 対象になります 改修した購入住宅に居住する ( 実績報告時 点で購入住宅に住民登録を移している ) 場 合は 補助対象になります 借家 の場合 入居者のために貸主が改 修する工事は補助対象になります 補助対象になりません 個人の申請者が 自らが居住するための市

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

フロン回収・破壊法の改正内容等について

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

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4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

建設副産物小分科会 建設副産物小分科会は 工業化住宅の生産 供給 解体に係る廃棄物の排出量削減と適正処理推進のための事業を実施することを目的としています 現在 9 社で構成されています 2000 年 4 月 1 日 : 住宅部会の下部組織として 建設副産物分科会を設置 2004 年 4 月 1 日

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第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

Microsoft Word - 大気汚染防止法の改正に伴う解体等工事に関する事務手続の取扱いについて(通知).doc

( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

目次 ( )

Taro-町耐震改修助成要綱 j

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

様式 3 社会保険等一括管理届 ( 一括適用 継続事業一括 ) 11 ページ 本社や支社等ごとに適用されている適用事業所について 本社で人事 給与等が集中的に管理されており 事業主が同一である等 一定の基準を満たすときは 本社において支社等を含めた一つの適用事業所とされる場合があります ( 健康保険

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住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

現場代理人及び主任技術者等の資格要件について 平成 30 年 9 月 18 日 本市では この度銚子市建設工事請負契約約款 ( 工事約款 ) を一部改正し 現場代理人の常駐義務を緩和する旨の規定 ( 工事約款第 12 条第 4 項 ) を追加しました これを受け 下記のとおり取り扱うこととしますので

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

建設業法における技術者制度 許可の種類 指定建設業 特定建設業 指定建設業以外 一般建設業 建設業許可工事現場の技術者制度 許可を受けている種類 営業所における専任の技術者の資格要件 元請工事における下請金額合計注 1) 工事現場に置くべき技術者 技術者の資格要件 土木 建築 管 鋼構造物 舗装 電

現場代理人及び配置技術者の取扱いについて 1 現場代理人の兼任について 現在 同一現場の工事など一部の工事間についてのみ現場代理人の兼任を認めておりますが 中津市公共工事請負契約約款第 10 条第 3 項の規定により 工事現場における運営 取締り及び権限の行使に支障がなく かつ 発注者 ( 監督員

Microsoft Word - 工事現場における施工体制点検マニュアル

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別紙 3-1Ⅱ-2-1 評価者氏名 : 考査項目対象 a : 施工管理が b : 施工管理が c : 施工管理が d : 施工管理が e : 施工管理が不適切である 2 Ⅰ 1 契約書第 18 条第 1 項 ( 条件変更等 ) に基づく設計図書の照査結果について 協議を行っている 施工状況 施工管理

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

資料 5 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 論点 3 CM 賠償責任保険制度のあり方 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 建築事業をベースに CMR の各段階に応じた業務内容 目的ならびに善管注意義務のポイントを整理 CM 契約における債務不履行責任において 善管注

Microsoft Word - 学科A問題.docx

重要 建設工事の標準請負契約約款の改正について ( 社会保険への加入の促進 ) 平成 31 年 2 月 6 日 総務部財政課 須坂市では 建設工事等入札参加資格者に社会保険の加入を義務付けており 未加入の下請け企業についても元請企業から加入指導するよう求めています 平成 29 年 7 月 中央建設業

はじめに 近年 安全技術の向上と現場教育の成果により 労働災害による被災労働者数は減少傾向にあります しかしそれでも 毎年約 11 万人にも及ぶ労働者が いまだ労働災害によって生命や身体を侵害されている実情があります 考えたくはありませんが 万一 従業員が業務上の被災をした場合 法律上 その従業員が

2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

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該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

貴社についてご記入下さい 貴社の概要について 会社名会社の形態 ( は一つ ) 1 法 2 個 本社所在地 [ ] 都道府県 建設業許可 ( は一つ ) 複数の許可をお持ちの場合 年間完成工事高が一番多いものを一つ回答して下さい 主な許可業種 ( はいくつでも ) 従業者数 ( は一つ ) 期間の定

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018QMR 品質計画書作成規程161101


Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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別紙 1 事故データベースへ登録する事故報告書の提出対象事故について 事故の定義は以下のとおりとする 事故の分類 事故の定義 労働災害 ( 工事作業が起因して 工事関係者が死傷した事故 ) もらい事故 ( 第三者の行為が起因して 工事関係者が死傷した事故 ) 死傷公衆災害 ( 工事作業が起因して 当

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Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

第2章 材    料

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1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

様式 1 号 ( 外構部の木質化対策支援事業助成金交付規程第 6 関係 ) 全国木材協同組合連合会会長松原正和殿 外構実証事業申請書 下記のとおり外構実証事業に申請します (1) 申請者情報会社住所 事業担当者連絡先 建設業を生業とすることの証明 ( 右のいずれかについて )( 注 ) 会社名代表者

小平町告示第  号

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建設業許可Q&AH290401

軽微な工事 ( リフォーム工事等 ) に関する対応の検討 軽微な工事のみを請け負う者に対し 対応が必要か 軽微な工事のみを請け負う者について 建設業法の許可制度を適用除外とした経緯 建設業法の制定段階 ( 昭和 24 年 ) において 軽微な工事のみを請け負う業者や建造物の主体をなさない工事のみを請

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2012 年 10 月 第 3 版 改正建設業法とキッチン バス業界 の取り組み キッチン バス工業会

目次 1. 住宅建設を取り巻く最近の法律改正 3 2. 建設業法とは 4 3. 建設業法のポイント 5 4. 業界として何が問題か 7 5. キッチン バス工業会の考え方 9 6. 流通店様へ 14 7. 建設業法 と 労働災害保険 の関係について 16 8. 関連法規 ( 参考資料 1) 労災保険等 18 9. 関連法規 ( 参考資料 2) 産業廃棄物等 19 10. 関連法規 ( 参考資料 3) 20 1 建築士法改正 2 建設業法改正 3 建築士法等の通知文書 2

1. 住宅建設を取り巻く最近の法律改正 平成 17 年に発覚した 耐震偽装事件により失われた住宅の信頼回復のため 06 年度より建築基準法 建築士法 建設業法等改正 建築基準法 < 平成 19 年 6 月施行 > 1 建築確認 検査の厳格化 2 構造計算適合性判定の実施 検査機関に対する監督強化 建築士法 < 平成 20 年 11 月施行 > 1 罰則強化 構造 / 設備設計の適正化 2 一定の建築物の確認申請時 有資格者チェック 建設業法 < 平成 20 年 11 月施行 > 1 建設工事施工の適正化 2 共同住宅の一括下請負禁止 監理技術者の配置拡大 書類の保存 3

2. 建設業法とは 建設業を営む者の資質の向上 建設工事の請負契約の適正化等を図ることによって 建設工事の適正な施工を確保し 発注者を保護するとともに 建設業の健全な発達を促進し もって公共の福祉の増進に寄与することを目的とする 建設業法第 1 条 1. 建設業を営む者の資質の向上 2. 建設工事の請負契約の適正化 1. 建設工事の適正な施工を確保 2. 発注者の保護 3. 建設業の健全な発達を促進 公共の福祉の増進 4

3. 建設業法のポイント 建設業 とは 建設工事の完成を請け負う営業をいいます 建設工事 とは 土木建築に関する工事で 28 業種あります 業界と関連性の深い工事としては 内装仕上工事 管工事 建具工事 電気工事等があります 建設業を営もうとするものは 建設業の許可 が必要です 軽微な工事 ( 建築一式以外の建設工事 :500 万円未満の工事 ) のみを行う場合は 許可を取る必要がありません 但し 建設業法 を順守する必要はあります 建設業法許可の為には 一定の資格を有する 1 契約行為のための専任の者の配置 2 現場管理のための技術者の配置が必要となります 建設業法では工事の一括下請負 ( 丸投げ ) は 禁止されています 従って下請けに出す場合は 実質的な関与 管理が必要となります 詳細は ハイパーリンクで開く国土交通省中国地方整備局 建設業法に基づく適正な施工体制について Q&A http://www.cgr.mlit.go.jp/chiki/kensei/kensetu/kensetu.htm 5

建設業法の概要 建設業を営む者 ( 製造業の : 下請け法と同様 ) 業許可必要 業許可不要 請負金額 3,000 万円以上 3,000 万円未満 2,500 万円未満 500 万円未満 許可主管 1 大臣 2 知事 種類 特定建設業 一般建設業 建設業許可取得要件 1. 拠点常勤役員 ( 経営管理経験 5 年 1 名 ) 2. 専任技術者の配置 (28 業種別 ) * 請負額 -3000 万円 / 件以上の場合の監理技術者有資格者の専任技術者配置 (ex:1 級 ) ( 他件名兼務不可 ) * 請負額 -2500 万円 / 件以上の場合の主任技術者有資格者の専任技術者配置 (ex1 級 2 級 ) ( 他件名兼務不可 ) * 請負額 -2500 万円 / 件未満の場合の主任技術者有資格者の技術者配置 ( 他件名兼務出来る ) 特定建設業発注者から直接請け負う元請で下請発注総額 3000 万円以上下請契約を締結して施工するもの一般建設業上記以外資格範囲 下請発注総額 3000 万円未満の工事申請先 下請工事 12 つ以上都道府県 国土交通大臣許可 21 つの都道府県 都道府県知事許可 業法の軽微な工事 ( 建築一式 1500 万円以下 その他 500 万円以下 * 小規模零細建設業者を考慮して S31 年改正 ( 金額改正 H4 年 ) ( 建設業法解説: 改定 9 版 大成出版社 建設業法研究会編著 56ページ ) 6

4. 業界として何が問題か キッチン バス他の材工販売行為が 建設業種 に該当すれば, 以下の 建設業法の 要求事項 を満たす必要がある 1. 専任技術者の配置 規模により 専任 ( 兼務できない ) 配置ができるか 2500 万円以上 2. 一括下請負禁止に抵触しない実質的関与 下請を管理した証拠としての記録はあるか 1 施工計画の作成 2 工程管理 3 品質管理 4 完成検査 5 安全管理 6 下請け業者への指導等 3. 建設業法の ( 記載すべき 14 項目 ) 請負契約書 1 工事内容 2 請負金額 3 期間 4 前金や途中の支払時期 5 変更の扱い 負担方法 6 不可抗力の定め 7 物価変動による変更 8 第三者損害の定め 9 資材提供や貸与 10 検査時期 引き渡時期 11 完成後の支払時期 方法 12 瑕疵担保責任 13 遅滞の定 14 紛争解決方法 4. 記録の保管 ( 新築 ~ 引き渡し時より 10 年 ) 1 工事名称等記載した帳簿 2 請負契約書の写し 3 完成図 ( 施工図等 ) 4 発注者との打合せ記録 5 施工体系図 ( 特定建設業のみ ) 7

建設業法の特例措置 1. 建設業許可のいらない条件 軽微な工事のみを行う業者 (= 建設業を営むもの ) 建設一式以外の建設工事総額 500 万円未満の工事 法令 1 条の 2 2. 専任技術者が必要ない場合 自ら施工しない該当付帯工事で 2500 万円未満工事の場合 ( 元請 / 下請に限らず 金額の大小に関わらず非専任配置は必要 ) 3. 一括下請けが出来る条件 発注者の予めの書面による承諾を受けた 1 新築戸建て住宅又は 2 リフォーム共同住宅 ( 新築の共同住宅は全面禁止 ) 8

5. キッチン バス工業会の考え方 (1) システム商品と定義を確認する システムキッチンやシステムバス 洗面化粧台等は 工場で生産 加工され品質保証された部品 部材を現場にて組み立て完成する 分割搬入型の商品 ( システム商品 ) とする 以下 商品 という (2) 建設業にあたらない範囲で受注する 商品販売と付随する 取付設置 を受注し販売する ( 材工販売 ) 場合 建設業 (28 業種 ) にあたらない範囲で受注する そのために 取付設置 作業内容を工業会ガイドラインで示す範囲での受注を行う 9

(3) 別途工事を明確化する 商品の 取付設置 と別途工事となる前工事 後工事とを明確に区分し 現場工事全体の工事品質の確保と法令順守を徹底する 事前工事 設置前工事 大工工事 建具工事 電気工事 管工事 取付下地工事 事前給排水工事 事前電気工事 事前ガス工事 システム商品の取付 設置 搬入 開梱 清掃 検査 取付 設置 付属品取付 建設工事外区分 事後工事 設置後工事 大工工事 内装工事 電気工事 管工事 給排水接続工事 電気配線接続工事 ガス接続工事 内装仕上げ工事 説明書 カタログ 設計資料等の表記を業界として語句の統一を行う 10

(4) 建設業として契約する場合は順守事項を守る やむを得ず 建設業 (28 業種 ) に該当する作業内容まで受注する場合 一括下請負禁止事項など法律順守事項他に対し 法令順守を徹底する < 建設業に該当する作業内容 > < 建設工事例 > < 事前工事例 > < 事後工事例 > 大工工事電気工事建具工事内装仕上工事管工事等 取付下地工事 給排水工事 電気工事 ガス工事 ダクト取付工事他 給排水接続工事 電気配線接続工事 ガス接続工事 内装仕上げ工事 ダクト接続工事他 11

システムキッチン工事区分表示例 キッチン バス工業会 工事区分に関するガイドライン ユニット工事区分 事前工事 キッチン本体取付設置 事後工事 部位 ( 図 ) 1 2 3 4 6 2 4 5 区分 大工管 電気 管 作業名称 ( 区分 ) 大工工事業 管工事業 電気工事業 ガス設備 キッチン取付 新築の場合を想定 作業内容 外壁の開口工事 レンジフードのダクト用の建築壁の穴あけ工事 建築壁の下地処理工事 キャヒ ネット等の取付のための壁下地処理工事 排気ダクトの関連工事 建築物の事前ダクト配管等の工事 キッチンハ ネル下地処理工事 キッチンハ ネルを貼る為の建築壁の下地処理工事 レンジフードの電源アース工事 建築の屋内配線と配線器具 ( コンセント ) 工事 IHヒーターの電源アース工事 IHヒーター専用 200Vの事前電気工事 ウォールキャヒ ネットの電気工事 屋内配線と配線器具 ( 照明 ) 接続 検査工事 電動昇降機の電源工事 電動昇降機の専用電源 アース工事 食器洗乾燥機の電源 アース工事 食器洗乾燥機用の専用電源 アース工事 排水配管の立上工事 キッチン排水用の所定位置排水管立上工事 給水 給湯配管立上工事 キッチン専用の所定位置配管立上工事 食器洗乾燥機用給排水配管工事 食器洗乾燥機用の専用給水給湯排水事前工事 ガス ガス調理機器のガス配管 ガス機器用の事前ガス配管工事 キッチンパネル取付 製品を加工して建築下地へ取付 製品間のシリコン充填 製品間の隙間を仕上げる処理作業 レンジフードの取付 本体及び化粧パネルを取付る作業 ウォールキャヒ ネット取付 所定の建築仕上げ壁へ取付ける作業 電動昇降ウォールキャヒ ネット取付 電動昇降ウォールキャヒ ネットを壁へ取付る作業建設工事ヘ ースキャヒ ネット 天板の取付 区分外天板 キャビネットの組立 調整して設置する作業 キッチン排水部品の組立 排水トラップ部品とシンクの組立 水栓の組立 天板取付 水栓 浄水器同梱部材の組立 ( 天板への取付 ) ビルトイン機器の取付 ビルトイン機器のキッチン本体への組込作業 試運転 完成品検査 ( 注記 1) 完成後の試運転 性能確認検査 ウォールキャヒ ネット照明器具工事 事前配線の電源線と照明器具の接続 検査 電気 電気配線器具の取付 スイッチ コンセント等の電気配線工事 レンジフードとダクト接続工事 建築ダクトとレンジフードの接続 検査 その他電化機器の工事 電化機器と電源線 アースの接続工事 ガスガス調理機器のガス管接続 ガス機器とガス配管の配管接続工事 給水 給湯配管と水栓の接続 給水 給湯の一次側と水栓の接続 検査 管給水 給湯配管とオフ ション機器の接続 オフ ション機器と一次側給排水の接続 検査 注記 1) 製品の完成品検査 試運転は 事後工事完成後行う場合が多い 建設業区分 建設業外 建築側排水管への接続工事 キッチン排水管と建築排水管の接続 検査 詳細は ハイパーリンクで開く http://www.kitchen-bath.jp/public/zaikou/20081014koujikubun.pdf 12

システムバス工事区分表示例 工事区分 部位 ( 図 ) 1 区分 建具大工 作業名称 ( 区分 ) 大工工事業 建設業区分 とび土工工事業 建具工事業 管工事業 電気工事業 建設業外 給湯器設備 S B 取付 新築の場合を想定 作業内容 設置基礎 設置床の工事 浴室設置の土間コンクリート敷設 設置床工事 窓サッシの下地工事 建築躯体への窓の取付け 事前工事 2 管 給排水配管事前工事 浴室専用の給水 給湯配管 排水管の工事 換気扇の事前ダクト工事 浴室の専用ダクト事前工事 壁穴加工 給湯器専用配管事前工事 風呂追焚き ミスト配管等の事前工事 3 電気浴室専用電気配線事前工事 浴室照明 換気扇 スイッチ等の事前配線工事 キッチン バス工業会 工事区分に関するガイドライン 詳細は ハイパーリンクで開く 本体の取付 設置 図示アミカケ部分 事後工事 8 1 2 3 5 6 7 建設工事区分外 管大工電気 管 防水パンの取付 設置 浴室専用の防水パンを所定の位置に設置 浴室専用排水トラップの取付 洗い場 浴槽パンへの排水トラっプ取付 壁パネルの組立 設置 浴室パネル部材の加工と組立 天井 浴槽の取付 設置 天井部材 浴槽部材の取付 内装品 器具類の取付 カウンター ミラー 握りバー他 水栓類の組立 取付 水栓類の組立 浴室部材への取付 浴室専用換気扇の取付 浴室天井への取付 風呂追焚き部品の取付 循環追い焚き金具 専用リモコンの取付 給湯器用リモコンの取付 浴室パネルの加工 組立 浴室照明の取付 照明器具の浴室パネル加工 取付 その他浴室関連電化機器取付 電化品オプション品の取付 シリコンの充填 接合部 仕上げ部へのシリコンの塗布 充填 窓サッシの取付 SB 構成部材の窓サッシの組立 取付 試運転 完成品検査 ( 注記 1) 完成後の試運転 性能確認検査 建築外壁の穴あけ 建築壁の躯体加工作業 排気ダクトの敷設工事 浴室換気扇のダクト事後敷設工事 浴室換気扇と排気ダクト接続工事 建築ダクトと換気扇の接続 検査工事 浴室換気扇の電気 アース接続工事 建築の屋内配線と配線器具 アース工事 ウエサ ーカハ ーの外壁取付 建築の外装仕上げ工事 給水 給湯配管と水栓の接続工事 給水 給湯の一次側との接続 検査工事 建築排水管との接続工事 浴室排水組立側と建築排水管の接続 検査 給湯器本体工事 ( 試運転 確認 ) 機器の設置工事 ( ガス 電気工事を含む ) 内装仕上げ工事 3 床 ドア額縁 脱衣場仕上げ工事電気他浴室電源配線 接続工事 浴室機器の事後電気工事 4 天井裏の電源 スイッチ工事 浴室全体の電気器具 配線接続工事注記 1) 製品の完成品検査 試運転は 事後工事完成後行う場合が多い http://www.kitchen-bath.jp/public/zaikou/20081014koujikubun.pdf 13

6. 流通店様へ (1) 建設業 (28 業種 ) にあたらない 範囲で受注してください 建設業者 ( 建設業許可業者 ) 建設業を営む者 ( 許可不要業者 ) より 商品と取付設置 を合わせて受注して 二次流通店又はメーカーにその商品の 取付設置 を含めて売買する場合は その契約作業内容 ( 工事内容 ) を明確にして発注 ( 契約 ) を行う (2) 建設業 (28 業種 ) に該当する 場合 建設業で対応ください 建設業法 の法令に沿って 法令順守した対応してください 二次店 メーカー ( 下請 ) に 取付設置 を含めて頼む場合 建設業法では 元請となりますので 以下のことは順守してください 1 工事を管理する ( 丸投げしない )( 現場管理の技術者配置する ) (1) 施工計画の作成 (2) 工程管理 (3) 品質管理 (4) 完成検査 (5) 安全管理 (6) 下請け業者への指導等 2 建設業法 に沿った 所定の項目記載がある請負契約を行う 3 契約書 施工図面 打合せ記録 下請けからの請書 工事完了報告書等 10 年間の保存義務が生じる 4 受注金額により 建設業許可や主任技術者の専任配置等が必要となる 14

(3) 材工分離で受注する場合は 以下に注意ください 1. 商品は売買契約 工事は元請業者が手配する場合は 問題はありません 商品は 従来通り 商品売買契約 扱い 工事は 工事請負契約 扱い 2. 商品は売買契約 工事は自前の業者を手配する この工事範囲が建設業の範囲を含むようであれば 建設業法 に準じて管理してください 3. 元請業者から 同じ販売店に商品と工事を分離して発注することは出来ません 商品 + 工事の 請負契約 を分離しても その合計金額で判断されます 15

7. 建設業法 と 労働災害保険 の関係について 労働災害保険 ( 労災保険 ) 業務上の事由又は通勤による労働者の負傷 疾病 障害又は死亡に対して労働者やその遺族のために必要な保険給付を行う事を目的としている 労働者を 1 人でも雇用すると義務付けられる強制保険です 一元適用事業 労災保険と雇用保険の両保険を一体として適用 成立させ 保険料を一体として申告 納付する事業 建設業は二元適用事業で特別扱い 建設業は 労災保険と雇用保険を別々に成立させる事業 労災保険は 労働基準監督署 雇用保険は 職業安定所 へ申告 納付します 一人親方は 第二種特別加入 として 加入することが出来ます 会社に雇用されずに 個人で仕事を請け負っている者 労働保険法上と民法上の労働者とは 労働保険法上 労働者 は労働基準法上の 労働者 民法 623 条 事業主と雇用契約 ( 報酬を与える契約 ) を締結しているもの労働基準法第 9 条 職業をと問わず 事業所 事務所に使用され賃金を支払われるもの 16

建設業の労災保険 建設業の場合 工事ごと 建設現場ごとに保険を成立させ 保険料を支払います 建設現場で起きた事故は 元請 下請に限らず元請が成立させた保険で申請します 安全配慮義務違反 を根拠に 労災保険の対象者は建設業者でない労働者も含まれる場合が多くなっている 運送業者 搬入業者 清掃業者 現場保安業者 ( ガードマン等 ) 産業廃棄物業者 納入部品の取付 組立業者 17

8. 関連法規 ( 参考資料 1) 参考資料の主旨建設現場において 関係法令の不知や無理解のため実態とし法令に抵触していることが多くあります 労働保険徴収法 (1) 労働基準監督署が建築現場に来る場合は 労働安全の管理者として 主任技術者の有無確認や偽装請負 ( 建設業への派遣労働禁止 ) 監視の目的があると考えられます (2) 建設事業の元請事業者 ( 建設業の許可事業者の有無を問わず ) は 労災保険上の元請として労災保険に加入が必要です ( 下請分離の許可を受ければ 下請け業者自身が労災保険の加入ができます )< 労災保険法 > (3) 一人親方は 第二種特別加入として 加入することが出来ます 追記 建売物件などは 販売者が元請とならず 各一次下請けが 元請となり 労災保険の負担を求められる場合がある 18

9. 関連法規 ( 参考資料 2) 産業廃棄物処理について (1) キッチン バス等を建設現場で取付 設置を行う場合 請負契約や売買契約の種別に係わらず 排出事業者が法律で定められた処理を行う必要があります (2) キッチン バス等のメーカーが排出事業者になることは 原則ありません 取付 設置時に発生する 産業廃棄物の処理 については 分別 することが最低の規則です 詳細は ハイパーリンクで開く ( 社 ) 住宅リフォーム推進協議会産業廃棄物の新しい処理法ガイドブック案内 http://www.j-reform.com/index.html 19

10. 関連法規 ( 参考資料 3) ( 注意 ) ハイパーリンクで開いてください (1) 建築士法等の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 114 号 ) 概要 http://www.mlit.go.jp/common/000015729.pdf (2) 建設業法施行規則 の一部改正等について http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo13_hh_000025.html (3) 建築士法等の一部を改正する法律の施行について ( 国総建第 177 号 ) 留意点 http://www.mlit.go.jp/common/000024637.pdf 以上 お問い合わせは キッチン バス工業会まで 20