⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協

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望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

( 基本方針 Ⅰ) ( 施策大目標 9) 全国民に必要な医療を保障できる安定的 効率的な医療保険制度を構築すること ( 施策目標 2) 生活習慣病対策や長期入院是正により中長期的な医療費の適正化を図ること 予防接種 ( 基本目標 Ⅰ) ( 施策大目標 5) 感染症など健康を脅かす疾病を予防 防止する

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

MDG Report 2014

新設 拡充又は延長を必要とする理由9-2 回の合要理性望に関⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 県内酒類製造業の育成 保護( 経営基盤の強化など ) 酒類製造業及び関連産業の振興を通じた沖縄経済の振興 ⑵ 施策の必要性本軽減措置については 昭和

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する 2 価格優位性を確保することによる沖縄の酒類製造業の自立的経営を促進する ⑵ 施策の必要性 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する沖縄

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

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新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

の理解と参加を促進し, 開発協力を支える社会的基盤をより一層広げ, 強化するために, NGO/ 市民社会 (CSO) との連携が推進されるべきことが謳われたところである 以上の経緯と背景の下に NGO と ODA の連携に関する中期計画 ~ 協働のための 5 年間の方向性 ~ が策定されることとなっ

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

H28秋_24地方税財源

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

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1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

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2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

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平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

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り 3 月の防災会議 7 月の FfD 9 月実施のポスト 2015 アジェンダ採択会議 12 月気候変動枠組条約第 21 回締約会議と これら会議での協議内容は開発問題に直結しており 国連 70 周年の今年 開発問題は重要なテーマになっている MDGs 達成状況は 貧困削減 ( 目標 1) につい

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各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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必要な資金と調達状況 地球温暖化対策 : 年間 1500 億ドル (15 兆円 ) 国連ミレニアム開発目標 (MDGs): 最低年間 500 億ドル (5 兆円 ) 食糧対策 : 年間 150~250 億ドル (1 兆 5000 億円 ~2 兆 5000 億円 ) 先進国の ODA は停滞 日本は拠

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成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

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1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

参考資料3(第1回検討会資料3)

Transcription:

平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 外務省国際協力局地球規模課題総括課 ) 制 度 名 国際協力を使途とする資金を調達するための税制度の新設 税 目 国際連帯税 ( 国際貢献税 ) 要望の内容 飢餓や感染症など地球規模課題への対処を始めとするミレニアム開発目標 (MDGs) 及びその後継として本年 9 月の国連サミットで採択される予定の 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ (2016 年から 2030 年までの新しい国際開発目標 ) 等にも示されている世界の開発需要に対応するためには, 伝統的 ODA のみでは資金量が十分ではないとの認識から, 革新的資金調達に対する関心が高まっている 平成 26 年 8 月 8 日に採択された国連の 持続可能な開発のための資金戦略に関する政府間専門家委員会 の報告書においても, 革新的メカニズムの探求が提言されている こうした革新的な資金調達のための税制度として, 既に航空券連帯税が複数の国で実施されているほか, 欧州では金融取引税による対応も検討されている また, 我が国においては, 平成 24 年 8 月 10 日に成立した 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律 ( 税制抜本改革法 ) の第 7 条第 7 号において国際連帯税についても検討を行うこととなっている 以上を踏まえて, 以下のとおり要望する 1 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等にも示されている世界の開発需要に対応し貢献するため, 納税者の理解と協力を得つつ, 国際連帯税 ( 国際貢献税 ) についての検討を進め, 必要な税制上の措置を講ずる 2 その税収の使途として, 世界の開発需要への対応 貢献であることを明確に位置づける 3 課税方法として, 我が国としてどのような方式を導入することが適当かについては, 今後国際的な取組の進展状況を踏まえつつ検討する 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( 百万円 ) ( 改正増減収額 ) ( 百万円 ) 1-1

⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協力, 施策 Ⅵ-2 地球規模の諸問題への取組 と整合するものである また, 平成 24 年 8 月 10 日に成立した 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律 ( 税制抜本改革法 ) の第 7 条第 7 号において, 国際的な取引に関する課税については, 国際的な租税回避の防止, 投資交流の促進等の観点から必要に応じて見直すとともに, 国際連帯税について国際的な取組の進展状況を踏まえつつ, 検討すること として, 国際連帯税についても検討を行うこととなっている 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 1 MDGs の達成に向けた取組は着実に進められており, 本年 7 月に発表された国連の MDGs レポート 2015 によれば,2015 年の達成期限を前に, 極度の貧困の半減, 安全な飲料水へのアクセス, 開発途上地域全体で見た初等教育における男女の平等に関する目標は達成され, マラリアと結核による死亡数の大幅な減少, その他の指標にも改善が見られる 一方で, 開発から取り残された脆弱層, ジェンダー間の不平等, 各国 地域間格差や国内格差の存在, 5 歳未満児の死亡率, 妊産婦の死亡率, 開発途上地域における子ども達の初等教育就学, 衛生施設の改善の問題等, 残された課題や新たに顕在化してきた課題も指摘されている 2 こうした状況に対応すべく策定された 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ では 持続可能な開発目標 (SDGs) の達成に向けた実施手段 (MOI) の重要性が強調されており, その中でも, 必要な開発資金を, 公的資金, 民間資金, 途上国の国内資源等を含めて広く確保していくことの重要性に焦点が当てられている 今後,MDGs の残された課題や新たに顕在化した課題等の世界の開発需要に対して, 新たなアジェンダの下で対応 貢献していくためには, 中長期的に幅広い開発資金を追加的に確保する必要がある 3 日本政府は, これまで,MDGs 達成に向けた国際社会の取組を主導してきた また, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ の策定に向けた議論にも, 旧来の南北対立を克服し, あらゆるステークホルダーがそれぞれの役割を果たす新たなグローバル パートナーシップの構築が必要との考えの下で積極的に参画し, リードしてきた その結果, 同アジェンダには, 我が国が重視する人間の安全保障の理念が反映されているほか, 保健 教育 防災 環境 気候変動等, 我が国が重視する要素が盛り込まれている 今後, 同アジェンダの実施を我が国として積極的にリードしていくとの観点からも, 中長期的な幅広い開発資金の確保に率先して取り組んでいく必要がある 1-2

政策体系における政策目的の位置付け 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ, 施策 Ⅵ-2 に該当 合 政策の達成目標 2015 年 9 月に採択予定の 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成への貢献 今 理性 租税特別措置の適用又は延長期間 未定 回の 同上の期間中の達成目標 2015 年 9 月に採択予定の 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成への貢献 要 政策目標の達成状況 望に関連する 有効性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 適用の見込みに関し, 航空券連帯税は既に仏, 韓, チリ等の複数国で実施されている 各国ともに自国からの出発便のみを課税対象としているが, 例えば, 仏 ( 平成 18 年導入 ) では年約 1.7 億ユーロの税収を得ており, 韓 ( 平成 19 年に 5 年間の時限立法で導入され, 平成 24 年に 5 年間延長 ) では年約 150 億ウォンを徴収, チリ ( 平成 18 年導入 ) では年約 400 万ドルの税収を得ている これらの航空券連帯税の税収は, 感染症, 疾病対策の費用に充てられている 金融取引税については, 仏において平成 24 年 8 月から導入され, 税収の一部が開発目的に充てられているほか,EU においても関心国において遅くとも平成 28 年 1 月 1 日から段階的に導入すべきとの考え方が示されており, 税収の一部を開発目的に充てることも検討されている 事項 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 国際連帯税 ( 国際貢献税 ) は, グローバルな課題に対する追加的資金の担い手を, 経済のグローバル化により恩恵を得ている層に求める考え方である 課税額は少額であるが, 一定の課税ベースがあるため, 相当の税収が見込まれることから, 手段として有効であると考える 相当性 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 なし なし 1-3

上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ODA の更なる大幅な積み増しは容易ではなく, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 世界の開発需要に対応 貢献するためには, 中長期的に安定的かつ予見可能な開発資金の確保を目的とする国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入することが妥当である これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項 租税特別措置の適用実績 租特透明化法に基づく適用実態調査結果 租税特別措置の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの 要望経緯 平成 22 年度税制改正要望として当省より 国際開発連帯税 の新設を提出し, 平成 22 年度税制改正大綱に 地球規模の問題解決のために国際連帯税の検討を早急に進めます と記載された 平成 22 年度税制改正大綱 国際連帯税国際金融危機, 貧困問題, 環境問題など, 地球規模の問題への対策の一つとして, 国際連帯税に注目が集まっています 金融危機対策の財源確保や投機の抑制を目的として, 国際金融取引等に課税する手法, 途上国の開発支援の財源確保などのために, 国境を越える輸送に課税する手法など, 様々な手法が議論されています すでにフランスやチリ, 韓国などが航空券連帯税を導入するなど, 国際的な広がりを見せています 我が国でも, 地球規模の問題解決のために国際連帯税の検討を早急に進めます 1-4

平成 22 年度要望に引き続き, 当省より 国際開発連帯税 の新設を平成 23 年度要望として提出し, 平成 23 年度税制改正大綱に 今後, 真摯に検討を行います と記載された 平成 23 年度税制改正大綱 国際連帯税国際連帯税については, 貧困問題, 環境問題等の地球規模の問題への対策のための財源確保を目的としたものであり, 代表例として航空券連帯税や通貨取引税が挙げられます 航空券連帯税については, 既にフランスや韓国等で導入されています また, 通貨取引税については, フランスやベルギーにおいて, 他の全ての EU 加盟国での実施等を前提として導入することとされています 今後, 上記 論点整理 も参考にしつつ, 真摯に検討を行います 平成 23 年度要望に続き, 当省より 国際開発連帯税 の新設を平成 24 年度要望として提出し, 平成 24 年度税制改正大綱に これまでの議論や国際的な取組の進展を踏まえ, 今後, 真摯に検討を行う と記載された また, 同様の内容が, 社会保障 税一体改革大綱及び社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律の第 7 条第 7 号に規定された 平成 24 年度税制改正大綱 国際連帯税 国際連帯税は, 貧困問題, 環境問題など地球規模の問題への対策のための財源確保を目的としたものであり, 代表例として航空券連帯税や通貨取引税が挙げられます 航空券連帯税については, 既にフランスや韓国で導入されています また, 通貨取引税については, フランスやベルギーにおいて, 他の全ての EU 加盟国での実施等を前提として導入することとされています 一方, 欧米諸国においては, リーマンショック後の経済 金融危機に伴う厳しい財政状況を背景として, 富裕層への課税強化や, 財政健全化のための財源確保やリスクの高い取引への対応策等を目的とした域内の金融取引への課税が議論されています 上記のとおり, 国際的には, 使途のあり方を含め様々な議論があります また, 過度に投機的な通貨取引が, 実体経済に悪影響を及ぼしうることが懸念されています 国際連帯税については, 国際的な取組みの進展を踏まえ, 今後, 真摯に検討を行います 社会保障 税一体改革大綱 第 2 部税制抜本改革第 3 章各分野の基本的な方向性 国際連帯税については, これまでの議論や国際的な取組の進展を踏まえ, 今後, 真摯に検討を行う 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律 第 7 条 7 国際的な取引に関する課税については, 国際的な租税回避の防止, 投資交流の促進等の観点から必要に応じて見直すとともに, 国際連帯税について国際的な取組の進展状況を踏まえつつ, 検討すること 1-5

平成 24 年度要望に続き, 当省より平成 25 年度要望 ( 国際連帯税 の新設 ), 平成 26 年度要望 ( 国際連帯税 の新設 ), 平成 27 年度要望 ( 国際連帯税 ( 国際貢献税 ) の新設 ) を提出した 1-6