平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

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平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 28 年度国土交通省税制改正要望 ( 主要項目 ) Ⅰ. 豊かで安全 安心な暮らしの実現 赤枠が住宅局関係項目 1. 住まいの質の向上 無理のない負担での住宅の確保 1 新築住宅に係る税額の減額措置の延長 ( 固定資産税 ) 2 認定長期優良住宅に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 不動産取得

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平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

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平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

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1. 住宅税制の概要 1

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

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建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

(3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 平成 29 年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充 (1) 我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

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公的な住宅改修制度について

平成18年度地方税制改正(案)について

NO 年 1 月 23 日発行 編集 発行公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター 東京都千代田区九段北 九段センタービル3F TEL FAX 消費者が安全で安心して暮らせる豊かな住生活の実現に

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

( 資料 3) 比較検討した住宅 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資料 4) 住宅の選択理由 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

所得税確定申告セミナー

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

一般社団法人住宅生産団体連合会 ( 住団連 ) について 業務内容 住宅生産供給に関する団体間の調整等 住宅生産供給に関する提言 要望等 住宅生産供給に関する調査及び研究 住宅生産供給に関する国際交流 構成団体 ( 一社 ) プレハブ建築協会 ( 一社 ) 全国住宅産業協会 ( 一社 ) 全国中小建

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

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60 年超土地長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 (H21.6 施行 ) に基づく長期優良住宅に係る認定制度の創設 長期優良住宅の建築 維持保全に関する計画を所管行政庁が認定 認定住宅は 税制 融資の優遇措置や補助制度の適用が可能 認定基準 <1>

13全日総第16号

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

o セメントに対する水の比率を低減するか 鉄筋に対す るコンクリートのかぶりを厚くすること 耐震性 極めて稀に発生する地震に対し 継続利用のための改修の容易化を図るため 損傷のレベルの低減を図ること 大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講じる [ 層間変形角による場合 ] o 大規模地

平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

はじめに我が国経済は アベノミクスによるデフレからの脱却に向けた大胆な金融政策や財政出動 規制緩和などにより 株価の上昇 賃金水準の向上 雇用の拡大など明るさを取り戻しつつある しかし 地方経済や中小事業者にまで経済政策の効果が十分に行き渡ったとはいえず 今後経済の好循環が隅々まで拡大されることが期

H28秋_24地方税財源

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BL住宅金融公庫適合証明手数料案

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

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平成 30 年度 国土交通省税制改正事項 ( 住宅局関係抜粋 ) 平成 29 年 12 月 国土交通省住宅局

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

平成 30 年度国土交通省税制改正概要 ( 住宅局関係 )1 要望内容 特例措置 税目 延長 新築住宅に係る固定資産税の減額措置 住宅を新築した場合 税額を 3 年間 ( マンションの場合は 5 年間 )2 分の 1 に減額 固定資産税 延長 認定長期優良住宅に係る特例措置 一般住宅に係る特例を下記のとおり深掘り 登録免許税 ( 所有権保存登記 ) : 一般住宅 0.15% 0.1% 等 不動産取得税 : 課税標準から 1,300 万円控除 ( 一般住宅特例 1,200 万円 ) 固定資産税 : 新築住宅特例 (1/2 減額 ) の適用期間を延長 ( 戸建て 3 年 5 年 マンション 5 年 7 年 ) 登録免許税不動産取得税固定資産税 延長 認定低炭素住宅に係る特例措置 一般住宅に係る特例を下記のとおり深掘り ( 所有権保存登記 ) 一般住宅 : 0.15% 0.1% ( 所有権移転登記 ) 一般住宅 : 0.3% 0.1% 登録免許税 1

平成 30 年度国土交通省税制改正概要 ( 住宅局関係 )2 要望内容 延長 拡充 延長 延長 拡充 特例措置 買取再販で扱われる住宅の取得に係る特例措置 ( 延長 ) 買取再販事業者により一定のリフォームが行われた既存住宅を取得する場合 家屋の所有権移転登記の税率を軽減 : 一般住宅 0.3% 0.1% ( 拡充 ) 買取再販事業者が既存住宅を取得し一定のリフォームを行う場合 敷地に係る 不動産取得税を減額 ( ) ( )145,000 円 2 土地 1 m2当たり評価額 1/2 住宅の床面積の 2 倍 ( 上限 200 m2 ) 3% のいずれか多い方を減額 リフォーム促進税制 ( 耐震 省エネ バリアフリー 長期優良住宅 ) 耐震改修 バリアフリー改修 省エネ改修又は長期優良住宅化リフォームを行った場合 翌年度の税額を一定割合減額 耐震改修 :1/2 バリアフリー 省エネ改修 :1/3 長期優良住宅化リフォーム :2/3 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除等 住宅の買換え 譲渡に伴い譲渡損失が生じた場合 最大 4 年間にわたり繰越控除 住宅の買換えに伴い譲渡所得が生じた場合 100% 課税繰り延べ 耐震基準を満たさない住宅を取得後 耐震改修を行った場合 ( いわゆる 買って耐震 ) の特例措置を敷地にも拡充 145,000 円 2 土地 1 m2当たり評価額 1/2 住宅の床面積の 2 倍 ( 上限 200 m2 ) 3% のいずれか多い方を軽減 税目 ( 延長 ) 登録免許税 ( 拡充 ) 不動産取得税 固定資産税 所得税個人住民税 不動産取得税 その他の項目 宅地建物取引業者等が取得する新築住宅の取得日に係る特例措置及び一定の住宅用地に係る税額の減額措置の期間要件を緩和する特例措置の延長 ( 不動産取得税 ) マンション建替事業 マンション敷地売却事業に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 住宅市場の波及効果に鑑み これまでの措置の実施状況や今後の住宅市場の動向等を踏まえた住宅市場に係る対策についての所要の措置 2

新築住宅に係る税額の減額措置の延長 ( 固定資産税 ) 様式 2 住宅取得者の初期負担の軽減を通じて 良質な住宅の建設を促進し 居住水準の向上及び良質な住宅ストックの形成を図るため 新築住宅に係る固定資産税の減額措置を 2 年間延長する 施策の背景 住宅の一次取得者層である30 歳代の平均年収は低下傾向にある一方で 住宅価格は上昇傾向にあり 住宅取得環境は悪化 また 平成 31 年 10 月に消費税の引き上げが予定されている中 住宅取得者の初期負担軽減が必要 万円 510 490 470 450 430 410 390 370 495 30 歳代の平均年収推移 431 432 住宅取得に係る負担軽減の必要 30-34 歳 35-39 歳 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ( 年 ) 397 ( 出典 ) 国税庁 民間給与実態調査 万円 4,700 4,500 4,300 4,100 3,900 3,700 3,500 3,300 3,540 全国のマンション価格の推移 4,560 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 ( 年 ) ( 出典 ) 不動産経済研究所 全国マンション市場動向 基礎的なストックの質の向上の必要 住宅の基礎的な 質 である耐震性は未だ不十分 耐震化を進める上での主要な手段である新築 建替えを支援する必要 住宅の耐震化率 現状 ( 平成 25 年推計 ) 耐震性を有しない住宅ストックの比率約 18% 総戸数約 5,200 万戸のうち 耐震性あり約 4,300 万戸耐震性なし約 900 万戸 目標 ( 平成 37 年 ) おおむね解消 住生活基本計画 ( 平成 28 年 3 月 18 日閣議決定 ) 要望の結果 特例措置の内容 固定資産税 新築住宅に係る税額の減額措置 1 一般の住宅 :3 年間税額 1/2 減額 2 マンション :5 年間税額 1/2 減額 結果 現行の措置を 2 年間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 ) 延長する 本特例による負担軽減効果( 例 ) 2,000 万円の住宅を新築した場合の固定資産税額本特例が無い場合本特例がある場合 1 年目 18.2 万円 9.1 万円 2 年目 17.1 万円 8.5 万円 3 年目 15.9 万円 8.0 万円 3 年間で約 26 万円の負担軽減効果 ( 国土交通省推計 ) 3

認定長期優良住宅に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 不動産取得税 固定資産税 ) 耐久性等に優れ 適切な維持保全が確保される住宅の普及を促進するため 認定長期優良住宅に係る登録免許税 不動産取得税 固定資産税の特例措置を 2 年間延長する 施策の背景 人口 世帯減少社会の到来 環境問題や資源 エネルギー問題の深刻化 住宅が資産として次の世代に承継されていく新たな流れを創出 耐震性 断熱性 耐久性等に優れ 適切な維持保全が確保される長期優良住宅の普及を促進 認定の状況 目標 平成 28 年度の認定戸数は 109,373 戸新築着工住宅全体に占める割合は 11.2% 新築住宅における認定長期優良住宅の割合 20%( 平成 37 年度 ) 住生活基本計画 ( 平成 28 年 3 月閣議決定 ) 要望の結果 特例措置の内容 登録免許税 税率を一般住宅特例より引き下げ 所有権保存登記 : 一般住宅特例 0.15% 0.1% 所有権移転登記 : 一般住宅特例 0.3% 戸建て :0.2% マンション :0.1% 不動産取得税 課税標準からの控除額を一般住宅特例より増額一般住宅特例 1,200 万円 1,300 万円 固定資産税 一般住宅特例 (1/2 減額 ) の適用期間を延長戸建て :3 年 5 年マンション :5 年 7 年 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 良質な住宅が建築され 長期にわたり良好な状態で使用するため 耐久性 耐震性 維持保全容易性 可変性等を備えた住宅を認定 長期優良住宅認定基準のイメージ ( 新築 戸建て ) 劣化対策数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること 省エネ性 必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること 耐震性免震建築物であること又は耐震等級 2であること等 計画的な維持管理定期的な点検 補修等に関する計画が策定されていること 住戸面積 75 m2以上かつ一つの階が 40 m2以上 ( 地域の実情により増減可 ) 結果 現行の措置を 2 年間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 ) 延長する 維持管理 更新の容易性内装 設備の清掃 点検 補修 更新を容易に行うために必要な措置が講じられていること 居住環境 良好な景観の形成等に配慮されたものであること 4

買取再販で扱われる住宅の取得等に係る特例措置の延長 拡充 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化を図るため 一定の質の向上が図られた既存住宅を取得した場合の登録免許税の特例措置を 2 年間延長する 併せて 買取再販事業者が既存住宅を取得し一定のリフォームを行った場合 敷地に係る不動産取得税を減額する特例措置を講じる 施策の背景 買取再販は ノウハウを有する事業者が既存住宅を買い取り 質の向上を図るリフォームを行ってエンドユーザーに販売する事業 消費者が安心して購入できることから 既存住宅流通 リフォーム市場拡大の起爆剤として期待 現在 宅地建物取引業法の改正によるインスペクションの活用や 安心 R 住宅 制度の創設など 既存住宅流通市場の更なる活性化に向けて取組をスタート 目標 2025 年までに既存住宅流通市場規模を 8 兆円に リフォーム市場規模を 12 兆円に倍増 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) 要望の結果 特例措置の内容 現行 買取再販で扱われる住宅について 以下の通り軽減 登録免許税 ( 買主 ) 税率を一般住宅特例より引き下げ 不動産取得税( 事業者 ) 築年数に応じ 一定額を減額 結果 リフォーム工事 ( 一定の質の向上 ) 売主事業者買主 不動産取得税 登録免許税 住宅 : 築年月日に応じ 一定額を減額 ( 最大 36 万円 ) (~H31.3.31) 敷地 : 一定額を減額 拡充 不動産取得税 登録免許税 住宅 : 所有権移転登記 : 0.1% ( 本則 2% 一般住宅特例 0.3%) (H28.4.1~H30.3.31) 延長 耐震 省エネ バリアフリー 水回り等のリフォーム 登録免許税 ( 買主 ) 現行の措置を2 年間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 ) 延長する 不動産取得税 ( 事業者 ) 1 一定の場合に特例措置の対象を敷地部分に拡充 ( 敷地に係る不動産取得税を減額 ) する 1 対象住宅が 安心 R 住宅 である場合または既存住宅売買瑕疵担保責任保険に加入する場合 2145,000 円 2 土地 1m2あたり評価額 1/2 住宅の床面積の2 倍 ( 上限 200m2 ) 3% のいずれか多い方を減額 2 5

既存住宅の耐震 バリアフリー 省エネ 長期優良住宅化リフォームに係る特例措置の延長 ( 固定資産税 ) 既存住宅の耐震化 バリアフリー化 省エネ化 長寿命化を進め 住宅ストックの性能向上を図るため 住宅リフォーム ( 耐震 バリアフリー 省エネ 長期優良住宅化リフォーム ) をした場合の特例措置を 2 年間延長する 施策の背景 我が国の住宅ストックは戸数的には充足 既存住宅活用型市場への転換が重要既存住宅活用型市場の柱である 住宅リフォーム市場規模は伸び悩んでいる現状 リフォームにより住宅ストックの性能を高めるとともに リフォーム市場を活性化することが必要 未来投資戦略 2017 における目標 2025 年までにリフォーム市場規模を 12 兆円に倍増 住生活基本計画 ( 平成 28 年 3 月閣議決定 ) 耐震化リフォームによる耐震性の向上 長期優良住宅化リフォームによる耐久性等の向上 省エネリフォームによる省エネ性の向上と適切な維持管理の促進 住宅のバリアフリー化やヒートショック対策を推進 要望の結果 特例措置の内容 固定資産税 工事翌年 (*) の固定資産税の一定割合を減額 耐震 ハ リアフリー 省エネ 長期優良住宅化 減額割合 1/2 減額 1/3 減額 1/3 減額 2/3 減額 適用期限 H30.3.31 耐震改修又は省エネ改修を行った住宅が認定長期優良住宅に該当することとなった場合 (*) 特に重要な避難路として自治体が指定する道路の沿道にある住宅について 耐震改修をした場合は 2 年間 1/2 減額 耐震改修をして認定長期優良住宅に該当することとなった場合は翌年度 2/3 減額 翌々年度 1/2 減額 結果 耐震リフォームのイメージ 戸建住宅 ( 筋交いの設置等 ) 現行の措置を 2 年間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 ) 延長する バリアフリーリフォームのイメージ 洗面所入口の拡幅工事 壁を一部解体し 出入口を拡幅 段差解消 共同住宅 ( 外付けフレーム補強 ) 省エネリフォームのイメージ 高断熱窓に取替え 複層ガラス 長期優良住宅化リフォームの認定基準 ➀ 耐震性の確保 ➁ 省エネルギー性の確保 ( 木造戸建住宅の場合 ) ➂ 劣化対策 ➃ 維持管理 更新の容易性の確保 6

居住用財産の買換え等に係る特例措置の延長 ( 所得税 個人住民税 ) 様式 2 国民一人一人が それぞれのライフステージに応じた住宅を無理のない負担で円滑に取得できる住宅市場を実現するため 居住用財産の買換え等に係る特例措置を 2 年間延長する 施策の背景 居住のミスマッチ世帯人数の多い世帯と高齢者単身 夫婦世帯が住む住宅の広さにミスマッチがみられる 5 人以上世帯 414 4 人世帯 10 3 人世帯 高齢夫婦以外の高齢夫婦以外の二人世帯 20 高齢夫婦 65 歳以上の単身 65 歳未満の単身 17 14 27 25 43 39 53 60 42 64 51 62 135 122 123 103 171 156 56 25 113 154 189 225 68 199 265 124 129 107 4 人以上世帯の持家住宅の 29% は 100 m2未満 167 65 歳以上の単身及び夫婦の持家住宅の 58% は 100 m2以上 0 100 200 300 400 500 600 700 800 ~49m2 50m2~69m2 70m2~99m2 100m2~149m2 150m2~ 万世帯 ( 出典 ): 総務省 平成 25 年住宅 土地統計調査 住宅売却損益の発生状況 居住用財産の譲渡のうち 約 7 割において売却損が発生しており 住替えの支障となっている また 譲渡益が発生する場合にも 多額の税負担が発生している 売却時に築年数 5 年以上の住宅 売却損発生 68.7% ( うち 4 割が 1,000 万円以上の損 ) 住宅売却損益の発生状況 損得なし 3.3% 売却益発生 28.0% ( 出典 ):( 一社 ) 不動産流通経営協会 要望の結果 特例措置の内容 いずれも 所得税 個人住民税 譲渡損が生じた場合 1 住宅の住替え ( 買換え ) で譲渡損失が生じた場合であって 買換資産に係る住宅ローン残高がある場合は 譲渡損失額を所得金額の計算上控除 ( 以降 3 年間繰越控除 ) 2 住宅を譲渡した際に譲渡損失が生じた場合であって 譲渡資産に係る住宅ローン残高が残る場合は 住宅ローン残高から譲渡額を控除した額を限度に 所得金額の計算上控除 ( 以降 3 年間繰越控除 ) 譲渡益が生じた場合 3 住宅の住替え ( 買換え ) で 譲渡による収入金額が買換資産の取得額以下の場合は 譲渡がなかったものとして 譲渡による収入金額が買換資産の取得額以上の場合は その差額分について譲渡があったものとして課税 結果 現行の措置を 2 年間 ( 平成 30 年 1 月 1 日 ~ 平成 31 年 12 月 31 日 ) 延長する 7

その他の税制改正事項 認定低炭素住宅に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 ) 適用期限を平成 32 年 3 月 31 日まで 2 年延長 耐震基準を満たさない住宅を取得後 耐震改修を行った場合 ( いわゆる 買って耐震 ) の特例措置を敷地にも拡充 ( 不動産取得税 ) 恒久措置 宅地建物取引業者等が取得する新築住宅の取得日に係る特例措置及び一定の住宅用地に係る税額の減額措置の期間要件を緩和する特例措置の延長 ( 不動産取得税 ) 適用期限を平成 32 年 3 月 31 日まで 2 年延長 マンション建替事業 マンション敷地売却事業に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 適用期限を平成 32 年 3 月 31 日まで 2 年延長 8

平成 30 年度与党税制改正大綱 ( 平成 29 年 12 月 14 日自由民主党 公明党 )( 抄 ) 第一平成 30 年度税制改正の基本的考え方 2 デフレ脱却 経済再生 (5) その他考慮すべき課題 2 住宅市場に係る対策については 住宅投資の波及効果に鑑み これまでの措置の実施状況や今後の住宅市場の動向等を踏まえ 必要な対応を検討する 9