歯科中間報告(案)概要

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第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱


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計画の今後の方向性

アレルギー疾患対策基本法の施行について

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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第3章 指導・監査等の実施

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

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⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

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児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

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平成 30 年 9 月 20 日 第 41 回地域保健健康増進栄養部会 資料 4 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項 中間評価 ( 案 ) の概要 医政局歯科保健課歯科口腔保健推進室

歯科口腔保健の推進に関する法律と基本的事項について 目的 ( 第 1 条関係 ) 口腔の健康は 国民が健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役割 国民の日常生活における歯科疾患の予防に向けた取組が口腔の健康の保持に極めて有効国民保健の向上に寄与するため 歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持 ( 以下 歯科口腔保健 の推進に関する施策を総合的に推進 基本理念 ( 第 2 条関係 ) 1 国民が 生涯にわたって日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うとともに 歯科疾患を早期に発見し 早期に治療を受けることを促進 2 乳幼児期から高齢期までのそれぞれの時期における口腔とその機能の状態及び歯科疾患の特性に応じて 適切かつ効果的に歯科口腔保健を推進 3 保健 医療 社会福祉 労働衛生 教育その他の関連施策の有機的な連携を図りつつ その関係者の協力を得て 総合的に歯科口腔保健を推進 責務 ( 第 3~6 条関係 ) 1 国及び地方公共団体 2 歯科医師等 3 国民の健康の保持増進のために必要な事業を行う者 4 国民について 各々の責務を規定 国及び地方公共団体が講ずる施策 ( 第 7~11 条関係 ) 1 歯科口腔保健に関する知識等の普及啓発等 2 定期的に歯科検診を受けること等の勧奨等 3 障害者等が定期的に歯科検診を受けること等のための施策等 4 歯科疾患の予防のための措置等 5 口腔の健康に関する調査及び研究の推進等 実施体制 基本的事項の策定等 ( 第 12,13 条関係 ) 財政上の措置等 ( 第 14 条関係 ) 口腔保健支援センター ( 第 15 条関係 ) 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の概要 ( 平成 24 年 7 月 23 日厚生労働大臣告示 ) 趣旨 歯科口腔保健に関する施策について 総合的な実施のための方針 目標等を定めることを目的として本基本的事項を策定 位置づけ等 健康日本 21( 第 2 次 ) 等と調和を保ち策定 平成 29 年度 : 中間評価 平成 34 年度 : 最終評価 基本方針 目標等 1 口腔の健康の保持 増進に関する健康格差の縮小 2 歯科疾患の予防 3 口腔機能の維持 向上 4 定期的に歯科検診等を受けることが困難な者に対する歯科口腔保健 5 歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の整備 2~5について 各々の目標 計画を達成すること等により 1の実現を目指す 歯科口腔保健に関する施策の推進を通じて国民保健の向上に寄与 都道府県 市町村の基本的事項策定 都道府県及び市町村は 本基本的事項を勘案し 地域の実情に応じた基本的事項を定めるよう努める 調査 研究に関する基本的事項 調査の実施及び活用 研究の推進 その他の重要事項 正しい知識の普及 人材確保 資質向上 連携及び協力 1

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項 中間評価 ( 案 ) の概要 乳幼児期 学齢期 成人期 高齢期 う蝕は減少傾向だが う蝕有病率は高い水準にあり 社会経済的な要因による健康格差が生じている エビデンスに基づく効果的 効率的なポピュレーションアプローチの推進が必要 歯肉炎 歯周炎を有する者の割合は改善が見られず 更なる実態把握及び対策の検討が必要 8020 達成者が増加している一方 齲蝕及び歯周病の有病率は増加傾向 幅広い実態把握及びそれを踏まえた取組の検討が必要 口腔の健康の保持 増進に関する健康格差の縮小 厚生労働科学研究班や専門家等の意見を参考に 健康格差の具体的な評価指標や評価手法等を定める 先行研究や既存のデータを活用し う蝕有病者率の市区町村別の地域差の推移等を追跡し 健康格差の実態に関する参考とする 歯周病の有病者率や健康行動 学校におけるフッ化物洗口の実施率等をアウトカムとした地域格差や 社会経済的な要因による健康格差の実態把握に努め 格差解消に向けエビデンスに基づく効果的な取組を推進する 歯科疾患の予防 う蝕に関し 乳幼児期及び学齢期の状況は改善傾向だが いずれのライフステージにおいても依然う蝕有病者率は高い水準にあるため 継続的な歯科疾患の予防に関する取組を検討しつつ フッ化物の継続的な応用等 すべての人々に効果的なう蝕予防策を推進する 歯周病に関し 傾向が変動的であり その原因が明らかではないため 実態を正確に把握し 原因を明確にした上で最終評価を行う 幼少期 学齢期から 予防への関心を高め 効果的なセルフケアや定期的なプロフェッショナルケアの促進など 一次予防を強化するための取組を進めるとともに 原因の一つである喫煙への対策が重要 生活の質の向上に向けた口腔機能の維持 向上 昨今 口腔機能低下に関する重要性が広く認識されつつあることから H34 年度以降に設定すべき目標を念頭に置き 咀嚼機能等を含めた口腔機能に関する指標 評価の検討を進める 口腔機能の維持 向上に関するポピュレーションアプローチのあり方について エビデンスを構築し 検討する 定期的に歯科健診又は歯科医療を受けることが困難な者に対する歯科口腔保健 今後さらに高齢者人口が増加していくことを踏まえ 地域包括ケアシステムにおける効果的 効率的な歯科保健サービスを提供する 口腔内の環境の改善が全身の健康状態にも寄与することを踏まえ 要介護者等の口腔内の評価で必要な視点を整理し 口腔内の実態把握を適切に行う 障害者 ( 児 ) への定期的な歯科健診及び歯科医療の提供のため 国 都道府県 市区町村単位で関係部局と連携した施策 取組を推進する 歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の整備 母子保健や高齢者保健などの関係行政分野と連携し ライフステージに応じた横断的な施策の取組を中長期的な視点で検討する 平成 34 年度以降に設定する目標の検討とあわせて 歯科健診に関するデータ収集を行うとともに 効果的 効率的に歯科疾患の一次予防を推進していくための環境整備を行う 成人期以降においても 地域や職域の取組を活用し 定期的な検診の受診促進のための取組を推進する 8020 運動に続き 国民の歯の健康づくり運動を推進していくための次期目標設定に向け 適切な実態把握 課題の整理及びエビデンスの構築を進める 2

歯科疾患の予防における目標 (1) 乳幼児期 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の目標の見直し案等 1 1 3 歳児でう蝕のない者の割合の増加 (2) 学齢期 1 12 歳児でう蝕のない者の割合の増加 77.1% 83.0% 90% 2 中学生 高校生における歯肉に炎症所見を有する者の割合の減少 (3) 成人期 ( 妊産婦である期間を含む ) 54.6% ( 平成 23 年学校保健統計調査 ) 25.1% 64.5% ( 平成 28 年学校保健統計調査 ) 19.8% 65% 20% 1 20 歳代における歯肉に炎症所見を有する者の割合の減少 2 40 歳代における進行した歯周炎を有する者の割合の減少 3 40 歳の未処置歯を有する者の割合の減少 4 40 歳で喪失歯のない者の割合の増加 31.7% 37.3% 40.3% 54.1% 27.1% ( 平成 26 年国民健康 栄養調査 ) 44.7% 35.1% 73.4% 25% 25% 75% (4) 高齢期 1 60 歳の未処置歯を有する者の割合の減少 2 60 歳代における進行した歯周炎を有する者の割合の減少 3 60 歳で24 歯以上の自分の歯を有する者の割合の増加 4 80 歳で20 歯以上の自分の歯を有する者の割合の増加 37.6% 54.7% 60.2% 25.0% 34.4% 62.0% 74.4% 51.2% 45% 70% 80%( 案 ) 50% 60%( 案 ) 3

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の目標の見直し案等 2 生活の質の向上に向けた口腔機能の維持 向上における目標 (1) 乳幼児期及び学齢期 1 3 歳児で不正咬合等が認められる者の割合の減少 (2) 成人期及び高齢期 12.3% 12.3% 1 60 歳代における咀嚼良好者の割合の増加 73.4% 定期的に歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な者に対する歯科口腔保健における目標 (1) 障害者 障害児 72.6% ( 平成 27 年国民健康 栄養調査 ) 80% 1 障害者支援施設及び障害児入所施設での定期的な歯科検診実施率の増加 (2) 要介護高齢者 66.9% ( 平成 23 年厚生労働科学特別研究 ) 62.9% ( 平成 28 年厚生労働科学特別研究 ) 90% 1 介護老人福祉施設及び介護老人保健施設での定期的な歯科検診実施率の増加 19.2% ( 平成 23 年厚生労働科学特別研究 ) 19.0% ( 平成 28 年厚生労働科学特別研究 ) 50% 歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の整備における目標 1 過去 1 年間に歯科検診を受診した者の割合の増加 2 3 歳児でう蝕がない者の割合が 80% 以上である都道府県の増加 3 12 歳児の一人平均う歯数が 1.0 歯未満である都道府県の増加 4 歯科口腔保健の推進に関する条例を制定している都道府県の増加 34.1% 6 都道府県 7 都道府県 ( 平成 23 年学校保健統計調査 ) 26 都道府県 ( 平成 24 年厚生労働省歯科保健課調べ ) 52.9% ( 平成 28 年国民健康 栄養調査 ) 26 都道府県 28 都道府県 ( 平成 28 年学校保健統計調査 ) 43 都道府県 ( 平成 29 年厚生労働省歯科保健課調べ ) 65% 23 都道府県 28 都道府県 36 都道府県 4