情報 ( 実習 )( 比較文化 1 班 ) 第 2 回ワープロ篇 1 1 はじめに 今回と次回の2 回にわたって ワープロソフトの実習を行います ワープロ ( 正しくは ワードプロセッサー です ) は 鉛筆などで文章を書く場合と違い キーボードを通じて文章 ( または文書 ) を 電子化 していく点にその特徴があります 電子化することによって 文書を送信 保存 検索 編集 印刷 再利用したりすることが大変容易になります コンピューターの持つその他の機能と組み合わせれば 自分の書いた文章 ( つまり意見 ) を世界中に発信することも可能ですし 出版することも簡単にできます そういう意味で ワープロの習得は コンピューターを道具として活用する術 の第一歩といえます この授業で私たちが実習するワープロは Microsoft 社が開発した Word2016 というワープロです ワープロのソフトにはその外にも様々なものがありますが Word (Microsoft Word) が世界標準のように使用されています 例えば 国際会議などでの発表文書においては Word で書くことが多くの場合最初から要請されています 2 Word 2016 の起動と終了 Word 2016 の起動方法 Word 2016 を起動するにはデスクトップ上にある Word 2016 のアイコンをダブルクリックすればよ い あるいは (1) スタートボタンをクリックする (2) すべてのプログラム をクリックし プログラムメニューを表示する (3) Word 2016 をクリックする Word 2016 の終了方法 (1) ウィンドウ右上の [X( バツ印 )] をクリックすればよい - 1 -
注意!!( その 1) 入力した文書を保存する作業を行っていない場合は Word を終了しようとすると 文書を保存し ますか? と聞いてくるので 保存作業を行うこと 保存作業については後ほど実習する 3 ウインドウの構成と文字の入力 ウインドウ各部の名称は以下のとおり 画面上で確認すること 1) リボンタブ : 行いたい操作群ごとに 対応したボタンが割り振られている 例 ) ホーム 挿入 レイアウト など 2) リボン : 各種操作のメインとなるボタンが並んでいる 文字の入力には ローマ字入力 を用います Word を起動すると 画面の右下には入力用のツール バーが表示されて 現在選択されている入力方法が表示されることは前にも述べました これは便利! 元に戻す ボタンを押すと 直前の動作をする前の状態に戻すことができる しまった! と思ったときは 慌てずにこのボタンを使おう 4 文書の作成 ワープロ上で文書を作成して保存する一連の流れをまず見てみましょう - 2 -
新たに文書を作成する場合 (1) 新しい文書の作成 ファイル 新規作成 (2) 文章の入力作業 (3) 文書の保存 ファイル 名前を付けて保存 (4) 再度入力 編集作業 (5) 文書の保存 ファイル 上書き保存 クイックアクセスツールバーの中のフロッピーディスクのマークをクリックする 一度作成した文書を編集する場合 (6) 保存してある文書を開く ファイル 開く (7) 文書の編集作業をする (8) 文書の保存 ファイル 上書き保存 (9) 以下これを繰り返します 文章の入力 編集作業 (1) 画面中央の広く空いた部分にカーソルが点滅している場所がありますので そこに入力していきます (2) 同じ文字列をコピーして使う場合は コピーしたい部分をドラッグして色を反転させてから 其の上でマウスの右クリックをして メニューの コピー (C) をクリックします その後コピーしたい場所にカーソルを移動させてから 貼り付けたい位置にカーソルを置いて マウスの右クリックを行い 貼り付け (P) をクリックすると さきにコピーした文字列が貼り付けられます (3) ある文字列を消去する場合は その文字列をドラッグして色を反転させその上で マウスの右クリックをし メニュー中の 切り取り (T) をクリックする (4) その他の編集モードには以下のようなものがあります 挿入モード 文字を挿入したい場所にカーソルを合わせ入力する 上書きモード 上書きしたい部分を反転させて 入力する 元に戻す 元に戻す ボタン コピー マウスの右クリック コピー 貼り付け マウスの右クリック 貼り付け フォント フォント メニューから選択する フォントサイズ フォント メニューから選択する フォントスタイル フォント メニューから選択する 文書揃え 段落 メニューから選択する ここで ショートカットキーの説明 - 3 -
5 文書の保存 入力した文書はこまめに保存することを薦めます せっかく苦労して入力した文書がなんらかのト ラブルで消えてしまう場合がありますので 入力した文書は忘れずに保存する癖をつけましょう 新規作成文書 の保存 (1) ファイル 名前を付けて保存 (2) 保存ページが現れる (3) 作成したファイルは 個人用の記憶領域に保存しましょう 個人用のファイルを保存する場所は 基本的には マイドキュメント です ここで ドキュメント をクリックすると 名前を付けて保存 ダイアログボックスが開きます (4) ファイル名をつける 作成した文書を 最初に保存する場合には 必ずその文書ファイルに名前を付けなければなりません ファイルの名前は自分だけでなく他の人が見てもわかりやすいものにしておくことを勧めます また 英数半角文字を使ったほうが 他のデバイスとの間の受け渡しの際に 文字化けすることが無く便利です (5) 拡張子をつける 保存するファイルの種類は Word 文書 となります これは ファイル名の後ろに拡張子.docx が付いて保存されることを示しています 最後に 保存 をクリックすると保存されます 既に存在する文書に変更を加えたばあいの保存 (1) ファイル 上書き保存 (2) 慣れてきたら ショートカットキー [Ctrl+S](Ctrl キーを押しながら S を押す ) を使うと便利です 6 印刷プレビューと印刷 - 4 -
文書が完成したら 印刷してみましょう ですが その前に 印刷した場合の様子をあらかじめ見 ておき 無駄な印刷をなくすようにしましょう 印刷時のページ設定は A4 版縦向きが標準です 印刷 ファイル 印刷 白黒印刷かカラー印刷かを選択して決める 両面印刷か片面印刷にするかも選択します 使用できる枚数に制限がありますから なるべく両面印刷としましょう これでプリンターに印刷の命令が送信されました しかし 印刷を実際に行なうには このあと プリンターの前での操作が必要になります プリンターでの操作 (1) プリンターの前に設置されているカードリーダーに学生証をかざして認証を行う (2) 認証に成功すると 印刷ジョブ画面になる (3) 印刷したいジョブの選択ボックスに指をふれてチェックを入れる ( 4 ) スタート ボタンを押す 7 箇条書きと段落番号 わかりづらい用語となっている 箇条書き は 番号なし箇条書き のことで 段落番号 は 番号付き箇条書き のことです 箇条書きと段落番号 1 箇条書きの例ツールバーの中の と横棒 をクリックする はじめに つぎに さいごに 2 段落番号の例ツールバーの中の 数字と横棒 をクリックする 1はじめに 2つぎに 3さいごに 3 これらの設定を無くす場合メニュー 書式 箇条書きと段落番号 そこでなしを選択する ( 例 )1 2 3を手で入力して 1はじめに - 5 -
2つぎに 3さいごに 4 何もつけずに入力して 後から箇条書きや段落番号をつけることもできる 1はじめに 1はじめに 2つぎに 2のうしろ Enter で 2つぎに 3さいごに 3そのつぎに 4さいごに 8 表の作成 表の作り方は Word で直接作るやり方と Excel を使う作り方とがありますが ここでは直接つくる方法を説明します 1) 表を挿入したい位置にカーソルを合わせる 2) リボンの 挿入 タブ 表 ボタンをクリックする 3) 表のサイズを指定するボックスが表示されるので 必要なサイズを選択する ただし 表のサイズはいつでも変更できるので あまり気にしない 4) 文書の中に表の枠が挿入されるので 升目( セルと呼ぶ ) にデータ等を入力する 5) 大きさを変えたい場合は 境界線を左右にドラッグすればよい - 6 -
9 ワープロの練習 ここで実際に練習をしてみましょう 練習文書 ( ワープロ Word 練習 ) のとおりに 文書を作成してみてください 文章の中で 赤字 で書いてある部分は 文書作成上の注意点ですので この部分は入力しなくて結構です 少し大変かもしれませんが 文章作成上の様々な技術が含まれていますし 文書全体のレイアウトが美しくなるようになっていますので 赤字の指示を参考にしながら 頑張って作成してみてください 10 数式の入力 キーボードからは入力できない各種の数式を入力する方法を説明します 数式の入力 (1) リボンの 挿入 タブ 記号と特殊文字 数式 と選択する (2) 数式ツールと数式スロットが作成される (3) 数式テンプレートや特殊文字を選択し 数式枠に数式を作成していく 実際に以下の数式を書いてみましょう 2 y = x + 3x + 2 5 y = 3x + 4 2 x y = sinα + = y 0 1 n 2 3 cos β - 7 -
11 図形描画 Word には 直線や滑らかな曲線で構成された図形を描く機能があります さらに描いた図形に対して 拡大 縮小 移動はもちろんのこと 変形させたり 回転させたりする機能もあります 図形を書く場合には 図形描画ツールバー を表示しておく必要があります 画面上に表示されていない時は [ 挿入 ] [ 図 ] [ 図形 ] と選んで下さい 実際にはツールバーの中を色々試して見て下さい 12 画像ファイルの利用 自分で作成した画像ファイルや イメージスキャナを使って取込んだ写真などの画像ファイルを Word 文書の中に挿入することができます また Web ページ上にはいろいろな画像があふれており それらを簡単に利用することも可能です ただし レポートなど他人に見せる文書で利用する場合には その画像の作者の了解を得ておく必要が有りますし また その出典を明記する義務があります クリップボードを介した画像ファイルの コピー と 貼り付け (1) Web ページの画像の上にマウスのポインタを置いて右クリックを行う (2) 現れたメニューから コピー を選ぶ (3) Word の文書の挿入したい場所にカーソルを動かす (4) Web ページの画像の上にマウスのポインタを置き 右クリックを行う (5) 現れたメニューから 貼り付け を選ぶ 上のロゴは 高エネルギー加速器研究機構の HP より転載しました 13 PDF ファイルの作成 PDF というのは Adobe Systems 社が開発した 電子文書のためのフォーマットであり 相手のコンピュータの機種や環境によらない文書の閲覧が可能になるため インターネット上での文書配布などに広く用いられているものです ここでは Word で作成した文書を PDF ファイルとして保存する方法を説明します - 8 -
PDF ファイルを作成する (1) ファイル タブ Adobe PDF として保存 を選択する (2) 保存するファイルの名前と 保存する場所とを決めて保存する (3) PDF ファイルへの返還が行われ 終了するとその PDF ファイルが開かれる (4) この時 ファイル名の最後に 拡張子として.pdf が付きます 14 ヘッダーとフッター ( ページ番号 ) レポートなどの文書の体裁を整える場合 ヘッダーとフッターを利用するとよいでしょう ヘッダーとは文字通り文書の頭の部分に付くもので 文書の名前や作成年月日 作成者などに関する情報を 文書のすべてのページに自動的に付けてくれます また フッターは文書の最下段に付くもので ページ番号などです これもまた 自動的に付けてくれます ヘッダーとフッターの使い方 (1) 使い方は 表示 ヘッダー ページ番号 をそれぞれ選ぶと 作成中の文書の上に 点線でヘッダーとフッター部分が表示され ツールバーが現れます (2) ヘッダーとして ここでは 皆さんの学籍番号と氏名を挿入してみてください (3) フッターとしては ページ番号を付けてください 15 今週の課題について 課題 3 課題 3 は ワープロの練習文書である ワープロ Word 練習 を 赤字の説明の文章は除いて Word で作成した上で (1) その Word のファイルを PDF ファイルに変換し (2) kadai-3.pdf というファイル名を付けて 講師宛に電子メールに添付して 提出して下さい この文書は 標準的な報告文書の形式になっていますので 来週の課題であるレポートも この形 式で書くとよいでしょう ではがんばって下さい 今週の授業はこれで終了です - 9 -