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第 1 部 施策編 4

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

第2節 茨木市の現況

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

求められる整理編

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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山口県教育庁社会教育・文化財課

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

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Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

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目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

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新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

愛媛県学力向上5か年計画

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第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備


1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

第 1 部第 3 章特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念と施策の方向性 1 東京都特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念東京都特別支援教育推進計画 ( 前計画 ) の基本理念発達障害を含む障害のある幼児 児童 生徒の一人一人の能力を最大限に伸長するため 乳幼児期から学校卒業後ま

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

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な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

はじめに

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

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人権教育の推進のためのイメージ図

地域子育て支援拠点事業について

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2016年度 事業計画書(第一次補正)

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

平成19年6月

包括規定 案

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成18年度標準調査票

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

する・みる・ささえるの スポーツ文化

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北見市特別支援教育の指針 平成 25 年 11 月

社会教育法について

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

【資料2】社会教育主事講習の見直しについて【派遣社会教育主事制度とその現状】

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ


地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

第 1 章計画策定にあたって 1 計画策定の趣旨 用語説明 6 終戦直後のベビーブーム期には 4.32 だったわが国の合計特殊出生率は, その後低下を続け, 15 年には 1.29 と戦後最低の水準を更新しました こうした出生率の低下は, 先進国共通 の現象ですが, 先進諸国の中でも, アメリカ,

02-01 ビジョンの基本的考え方

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

PowerPoint プレゼンテーション

図人権教育を通して育てたい資質 能力 人権教育の指導方法等の在り方について [ 第三次とりまとめ ] をもとに作成 5

大村市子ども読書活動推進計画(素案)

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件


第1章 計画の目指すもの

平成23年9月29日WG後修正

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1 広島市障害者計画の策定について

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

①CSの概要

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

Transcription:

Ⅰ 宮崎県教育基本方針 本県の教育は あらゆる教育の場を通じ 教育基本法にうたわれている人間尊重の精神を基調として たくましいからだ豊かな心すぐれた知性 をそなえ 郷土に対する誇りと柔軟な国際感覚にあふれ 新たな時代を切り拓いていく気概を持ち 心身ともに調和のとれた人間の育成をめざします Ⅱ 宮崎県人権教育基本方針 すべての人間は 生まれながらにして自由であり かつ 尊厳と権利とについて平等である と世界人権宣言はうたっています すべての人はいかなる事由による差別も受けることなく 生命 自由及び身体の安全を確保し それぞれの幸福を追求する権利を有しています 本県においては これまで宮崎県同和教育基本方針等に基づいて 真に差別をなくしていく意志と実践力とをもった人間の育成を目指し 日本国憲法に保障されている基本的人権にかかわる課題の解決に努めてきました しかし 今なお 同和問題をはじめ 女性 子ども 高齢者 障がいのある人などに関する様々な人権問題が存在しています さらに 国際化 情報化 少子高齢化などの社会の急激な変化に伴い 新たな人権問題も発生しています そのため 宮崎県教育委員会では これまでの取組の成果や課題 宮崎県人権教育 啓発推進方針 の趣旨などを踏まえ 次のように人権教育を推進し 県民一人一人が人権について正しい理解を深め 人権を相互に尊重し合い 共に生きる社会の実現を目指します 1 学校教育においては 幼児児童生徒の発達段階及び学校や地域の実情を踏まえ 幼稚園 ( 保育所 ) 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校等が相互に連携を図り 全教育活動をとおして人権についての正しい知識を身に付け 人権を尊重する意識や態度を育成し 実践力を養うことに努めます 2 社会教育においては 各種学級 講座等の機会において 基本的人権の尊重を基調とする学習を充実し 人権が一人一人の身近な問題であるとの認識を深め 日常生活において人権への配慮が態度や行動に現れるような人権感覚の高揚に努めます 3 家庭教育に関しては 保護者に対する学習機会等を提供し 幼児期から豊かな情操や思いやり 生命を大切にする心 社会的ルールの尊重 善悪の判断など子どもの健全な人間形成の基礎を育むことができるような支援を行うとともに 大人も子どもも共に人権感覚が身に付くように努めます 4 人権教育を積極的に推進するため 人権及び同和問題をはじめとする様々な人権問題に関する深い認識に基づいた 真に差別などのあらゆる人権侵害をなくしていく意志と実践力とをもった指導者の養成や研修の充実に努めます 本方針の実施に当たっては 教育の中立性を確保するとともに 市町村教育委員会及び関係諸機関との連携を図りながら 広く県民の理解と協力を得て推進します

Ⅲ 生涯学習関連施策の体系 第 3 条生涯学習の理念 あらゆる機会に あらゆる場所における学習 学習成果を適切に生かせる社会の実現 教育基本法 第 17 条教育振興基本計画の策定 計画の策定は 教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進に資する 地方公共団体は 国の計画を参酌し 実情に応じた計画を定めるよう努めること 宮崎県総合計画新みやざき創造戦略 郷土の宝 宮崎人 づくり 戦略 成熟社会における豊かな暮らし 戦略 経済 交流拡大 戦略 宮崎県教育基本方針 たくましいからだ豊かな心すぐれた知性 を備えた人間の育成 郷土に対する誇りと柔軟な国際感覚 新たな時代を切り拓いていく気概 心身の調和 県の構想 計画等 宮崎県生涯学習推進基本構想 NPOとの協働指針 宮崎県高齢者保健福祉計画 宮崎県人権教育 啓発推進方針 みやざき男女共同参画プラン ひむか青少年プラン 21 宮崎県農業 農村振興長期計画 宮崎の就学前教育すくすくプラン 次世代育成支援宮崎県行動計画 宮崎の教育創造プラン 宮崎県国際化推進プラン 元気みやざき文化振興ビジョン 宮崎県スポーツ振興基本計画ほか 施策の基本方向 関 連 施 策 生涯学習の推進 生涯学習推進体制の整備 1 推進組織の機能の充実 2 研修体制の充実 生涯学習環境の整備 3 学校と家庭 地域社会との連携推進 4 地域に開かれた魅力ある高等教育環境の創出 5 NPO ボランティア活動の支援 6 高齢者の社会参加の促進 情報通信技術を活用した 7 ITを使った学習環境の整備 生涯学習の推進 8 情報活用能力の育成 男女共同参画の視点に立った 9 男女平等意識の確立 生涯学習の推進 10 男女共同参画推進体制の充実 11 男女の平等な就業環境の整備 社会教育の充実 社会教育推進体制の充実 12 研修及び学習機会の提供 13 社会教育振興のための体制強化 14 社会教育関係団体等との連携強化 15 社会教育施設の活用 青少年教育活動の充実 16 活動充実のための地域の教育力の向上 個性を生かした地域づくり 17 地域資源や特性を生かした地域づくりの推進 18 地域資源を生かした産業の育成 19 地域づくりを担うリーダーや団体の育成支援 人権教育 啓発の推進 20 あらゆる場における生涯を通じた人権教育 啓発の推進 家庭教育の充実 子育て支援体制の充実 21 子育て支援に関する意識の醸成 22 地域における子育ての支援 23 仕事と家庭の両立支援 24 次代の親の育成 25 児童の保護と自立支援 26 ひとり親家庭等の自立支援 青少年の健全育成 27 青少年の健全な育成のための家庭の教育力の向上 学校教育の充実 命を大切にする教育の推進 28 学校における命を大切にする教育の充実 29 体育 健康教育の充実 学力向上対策の推進 30 学力の向上を図る教育の充実 31 郷土の特性を生かした教育の充実 32 勤労観 職業観を育むキャリア教育の充実 33 時代のニーズに対応した教育の充実 国際交流の推進 国際化の推進 34 県民の国際理解の増進 35 国際交流 協力の推進 36 国際化を推進する人材 団体の育成 多文化共生社会づくり 37 県民への意識の啓発 普及 38 外国人が安心して暮らせる生活環境の形成 文化 スポーツの振興 文化の振興 39 県民が文化に親しむ機会の充実 40 県民の文化活動を支える環境の整備 41 文化財の保護 継承と活用 ス ポ ー ツ の 振 興 42 県民総参加型のスポーツの推進 43 スポーツを取り巻く諸条件の充実 44 感動と夢を与える競技スポーツの推進

Ⅳ 生涯学習課における主要施策の概要 宮崎県教育基本方針に則り 生涯学習社会づくりを推進するとともに社会教育行政の円滑な運営を図る 県民一人一人が生涯学習 社会教育の学びや学習の成果を生かし 郷土の宝 宮崎人 づくり に参画できる環境をつくるために 生涯学習 社会教育関係者によるネットワークづくりと学校 家庭 地域の教育を支援するためのシステムを構築する 1 生涯学習の推進 ⑴ 生涯学習推進体制の整備 少子高齢化や高度情報化の進展に伴い 社会情勢が著しく変化する中で 家庭 地域の教育力の低下などの新たな課題が生じており 人間力 の回復あるいは向上といった視点から生涯学習の推進に取り組む必要がある そのための推進組織等の機能の充実に努める 社会教育主事等専門職員の資質向上を図るとともに生涯学習に関わるボランティアやコーディネーター等の地域における人材の育成を図る 1 施策の方向 生涯学習推進方策について 各分野からの多面的な意見聴取 市町村との役割分担の明確化と積極的な連携 生涯学習関連施策についての全庁的な連携 生涯学習を推進するための知識 技能を習得するための研修の充実 2 具体的な事業等 市町村との連携推進を図るための会議 本県における生涯学習 社会教育の現状と今後の国の動向について共通理解を図ることにより 県と市町村が連携 協力を深め 生涯学習 社会教育行政の総合的な推進を図る ( 生涯学習 社会教育行政関係課長等会議 市町村との情報交換会 教育事務所家庭 地域教育担当者会 ) 生涯学習推進のための会議 県教育委員会又は県知事の諮問に応じ 宮崎県生涯学習審議会 を開催し 生涯学習に資するための施策の総合的な推進に関する重要事項を調査審議する

生涯学習推進のための人材育成 社会教育主事養成事業において 公立小 中学校及び県立学校教職員 行政職員等を熊本大学及び国立教育政策研究所社会教育実践研究センターに派遣し 社会教育に対する理解を深め 社会教育主事の養成を図る 社会教育基礎講座において 生涯学習 社会教育を推進するために必要な基礎的知識 技能等に関する研修を行い 社会教育行政職員または教職員としての資質の向上を図る 社会教育専門講座において 生涯学習 社会教育を推進するために必要な専門的知識 技能等に関する研修を行い 社会教育行政職員または教職員としての資質の向上を図る 視聴覚教育研修会において 各市町村及び各視聴覚ライブラリーの取組についての事例発表や情報交換を行うことにより 関係職員の連携強化と本県の視聴覚教育の振興を図る 社会教育関係調査 研究 社会教育関係のデータ蓄積のための調査及び平成 23 年度以降を見据えた持続可能な社会教育の体制づくりのために実施する ⑵ 生涯学習環境の整備 教育県みやざきの創造 に向け 地域住民や関係団体の協力を得ながら 学校 家庭 地域が一体となった社会全体で教育の向上に取り組む教育環境づくりに努め 県民みんなで宮崎の子どもを見つめ 育てる気運の醸成を図る 1 施策の方向 地域の特性に応じた学校 家庭 地域が一体となった教育の支援体制の整備 学校 家庭 地域が一体となった取組を展開するための積極的な情報提供や情報収集 企業等と教育関係者の相互理解 連携 協力の拡大 2 具体的な事業等 企業の力を教育に! みやざきの教育 アシスト事業 多様な教育活動の創出を図るため 企業( 会社 個人事業所等 ) がもつ専門性や人材などの教育的資源を活用するための教育支援システムを構築することにより 企業が教育活動に積極的に参画できる環境を整備し 地域ぐるみの教育の普及 発展を図る

⑶ 情報通信技術を活用した生涯学習の推進 多様化する県民の学習ニーズに応え 県民が必要とする生涯学習に関する情報を幅広くかつ迅速に提供できる生涯学習情報提供システムを活用し 県民の生涯学習活動を支援するとともに 学校 家庭 地域が一体となった教育環境づくりの推進に寄与する 1 施策の方向 県の施策等の積極的な情報発信 新生涯学習総合情報提供システムの運用及び活用の促進 効率的な学習情報の提供のために 関係団体等との連携 協力 2 具体的な事業等 新生涯学習総合情報提供システム みやざき学び応援ネット による情報提供 県民の自発的な生涯学習を支援するとともに 家庭教育や青少年教育等の体験活動の充実を支援するため インターネットによる 学び応援ネット を運用し 県 市町村及び生涯学習関係機関と連携しつつ 各種情報の整備と充実に努め 県内の生涯学習情報を提供する 生涯学習相談 電話 電子メール等により 県民や市町村等からの様々な学習相談に応じ 生涯学習の機会や指導者等 学習情報の提供を行う

2 社会教育の充実 ⑴ 社会教育推進体制の充実 県民の社会活動への参加意欲を日常的な実践へと高め 地域の活性化につなげるために 市町村や社会教育関係団体等と連携し 学習機会の拡大や学習内容の充実に努める 県民の学習や文化活動等が活発化している中 住民の身近な学習活動の拠点である公民館をはじめとする各種社会教育施設において 県民一人一人の学習ニーズに対応できるよう機能の充実に努める 1 施策の方向 学習機会の拡大や学習内容の充実 学習情報の積極的な提供 社会教育関係団体等との連携強化 社会教育施設 ( 県立図書館 県立美術館 ) の積極的な活用の促進 社会教育施設間のネットワーク化 2 具体的な事業等 社会教育関係団体等への支援 社会教育関連事業に社会教育関係団体等の参画を促すとともに 団体指導者の研修の充実や団体等とのネットワークの構築により 一層の連携 協働を推進する 宮崎県社会教育委員会議の充実 本県社会教育の振興 充実に資するため 社会教育の現状や課題を把握 検討し 教育委員会への助言等に向けた具体的な取りまとめを行う 宮崎県社会教育委員連絡協議会研修会への支援 社会教育委員の資質向上を目的とした研修の充実を図り 県及び市町村の社会教育行政に対して積極的に提言していくことで 行政と住民が協働で地域づくりを進めていくことができるよう支援する 公民館大会 公民館経営セミナーへの支援 市町村の社会教育委員 自治 公立公民館関係者等の社会教育関係者が一堂に会し 各市町村における社会教育に関する課題等について相互に情報を交換するとともに 新しい時代に対応するため研修を行い 社会教育の充実 振興を図る 社会教育施設との連携 住民の学習活動や個人と地域の自立支援の推進のために県立図書館 県立美術館とのさらなる連携充実を図る

⑵ 青少年教育活動の充実 地域の子どもは地域で守り育てる という意識のもと 地域住民や行政の役割分担を明確にし 十分な連携を図りながら 地域で生き生きと活動する青少年を育成する 異年齢集団における様々な体験活動や活力ある地域づくりのボランティア活動情報等を提供したり 各種青少年団体等への支援を促進することにより 地域の教育力の向上を図り 健全な青少年を育成する環境及び体制を構築する 1 施策の方向 各種活動におけるリーダーやコーディネーターの養成と資質の向上 地域づくりのためのボランティア活動等への参加促進 各種青少年団体との連携強化 青少年自然の家をはじめとする社会教育施設や文化施設等の利用促進 地域ぐるみで学校を支援し子どもたちを育む活動の推進 シニアパワーやコミュニティーパワーの積極的活用 青少年を有害環境から守るための取組の推進 2 具体的な事業等 学校支援地域本部事業 中学校区単位に 地域全体で学校教育を支援するための連携体制( 学校支援地域本部 ) を構築し 地域住民の積極的な学校支援活動を通じて地域の教育力向上を図る

放課後子ども教室推進事業 小学校の余裕教室等を活用して子どもたちの安心 安全な居場所を確保し 学習活動や様々な体験活動 文化活動等 地域の方々の参画を得て子どもたちに提供することで 豊かな心を育成するとともに 地域の教育力の向上を図る

みやざき子ども読書活動推進事業 全県的に子どもの読書活動を推進することで 学校 家庭 地域が一体となって県民総ぐるみで子どもたちの 人間力 を育む ア宮崎県子ども読書活動推進委員会の開催イみやざき子ども読書活動推進フォーラムの開催ウ読書活動推進指導者養成講座の実施エ親子の絆を深める子育て読書推進支援事業の実施

⑶ 人権教育 啓発の推進 社会教育における人権教育の推進や人権教育指導者の指導力向上を図るため 社会教育関係者を対象に 研究協議会や研修会を実施する また 人権教育に関する研究大会への参加や市町村への訪問により 市町村に対する助言や情報提供を行う 1 施策の方向 人権教育の推進 社会的課題に対するための学習機会の提供の推進 人権教育を推進するための学習機会の拡充 指導者研修の充実と指導者の養成 人権感覚の育成を図るための活動支援 2 具体的な事業等 人権教育行政担当者協議会及び指導者研修会 人権教育担当者及び指導者 社会教育関係団体の指導者が一堂に介し 社会教育における人権教育上の現状と課題を知るとともに 人権教育担当者及び指導者としての資質の向上を図る 人権教育市町村訪問調査 市町村の人権教育推進状況を把握するとともに 事業の改善 充実について情報交換を行うために 市町村訪問 調査を実施する 出前講座の実施 住民の要請により 人権教育に関する出前講座を実施する

3 家庭教育の充実 ⑴ 家庭教育支援体制の充実 家庭教育の重要性の啓発 学習機会や情報の提供 相談体制の整備及び地域で活動する社会教育関係団体等との連携を推進し 家庭の教育力の向上支援を図る 1 施策の方向 家庭教育に関する学習機会や情報の提供 相談体制の整備充実 学校 家庭 地域及び関係機関 団体等との連携協力体制の整備 2 具体的な事業等 親子のきずな 応援事業 地域での学習機会の充実を図るとともに 家庭教育支援者の養成を行い さらに PTA と連携し親子のきずなについて考える機会を提供することにより 地域が一体となって家庭教育を支える環境づくりの推進を図る

子どもの生活リズム向上支援推進事業 子どもの生活リズム( 規則正しい生活習慣 ) の向上を図るために 県 PTA 連合会と連携し 実践活動や研修会を行うことにより 家庭の教育力の向上を図る

4 県民が文化に親しむ機会の充実 ⑴ 県立図書館 1 運営方針 宮崎県立図書館は 社会教育を担う中核施設としての使命を踏まえ 人づくりと地域づくり に役に立つ図書館をめざして 6つの目標を掲げる そして 目標の具現化に向けて 市町村 立図書館 ( 室 ) や関係機関 団体等と連携を図り 県内図書館のフロントランナーとして 図 書館の機能と資源を活用しながら積極的に事業を展開する 目標 県の情報拠点としての図書館 県民や地域の課題解決を支援する図書館 図書館のための図書館 地域の文化を大切にする図書館 豊かな暮らしに役立つ図書館 進化する図書館 多様な学習機会の提供と課題解決支援の強化県民の自主的な学習を支援するため 県民のニーズに添った各種講座や相談会等を実施し 多様な学習機会を積極的に提供するとともに 図書館の持つ機能と資源を有効に活用し 宮崎の発展を支える情報拠点として レファレンスサービスや情報発信事業等により県民や地域の課題解決を積極的に支援する 市町村立図書館 ( 室 ) 及び学校等との連携 支援の強化市町村立図書館 ( 室 ) や学校図書館 大学図書館との館種を超えたネットワークの充実を図り 互いに連携し 資料や情報の円滑な流通等に努め その連絡調整役としての県立図書館の機能を強化する また 県立図書館が健康情報サービス等の先進的サービスモデルを実践し 市町村立図書館 ( 室 ) 職員等との研修や運営助言等により それらの県全域への波及を図る 郷土に関する情報収集 提供の強化 宮崎の 昔と今 を学ぶ をテーマとして 市町村立図書館等と役割分担をしながら 地域資料の計画的な収集 整理 保存に努める また 関係機関と連携した地域情報の発信事業やリンク集作成 レファレンス回答データベース化 貴重書等のデジタル化を行うなど 地域の情報拠点としての役割を強化する 情報化の推進と広報の強化時代や社会のニーズにあった図書館サービスを的確に展開していくために 新図書館情報システムを円滑に運用するなど さらなる情報化の推進に努める また 図書館の役割や業務等を県民や行政機関 学校 各種団体等に広く理解してもらうために 利用講座やホームページの充実を図るとともに 新聞 ラジオ テレビ等のあらゆるメディア媒体を駆使した積極的な広報を展開する ⑵ 県立美術館 1 運営方針優れた美術品を鑑賞する機会と創作 発表及び学習の場の提供など美術の振興を図り 心豊かな県民生活の創造に寄与するため 各種事業を積極的に推進し 県民に親しまれる開かれた美術館を目指す 展示事業国内外の高水準の芸術作品を鑑賞する機会としての特別展の開催や調査 研究成果を基本に優れた収蔵作品を年間を通じて紹介するコレクション展 そして県美術展の開催等により県民に優れた作品の鑑賞機会や発表の場を計画的に提供し 本県美術の中核施設としての役割を果たしていく 教育普及事業県民一般や子ども達の美術に対する興味 関心を高め 技術の向上や創作意欲を喚起するために講座やワークショップを実施したり 地理的条件等により美術館を訪れる機会の少ない人達のために移動ハイビジョン等を実施したりすることにより 本県美術水準の向上に努め 教育機関としての役割を果たしていく 資料整備事業体系的 計画的な資料の収集を図る 管理 運営事業財政が厳しい中 経費削減に努めるとともに 各事業の効率的な運営管理を進めながら 実行委員会方式による特別展の無休化 サポ-タ-との協働及びコレクション展の無料化等により 一層の県民サ-ビスの向上を図る

5 主要施策イメージ図