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< 参考 > 1. 国際勧告等との関連 (1) 本標準は ITU-T 勧告 1992 年版 G.712 に準拠したものである 2. 上記国際勧告等に対する追加項目等 2.1 オプション選択項目なし 2.2 ナショナルマター項目なし 2.3 その他 (1) 本標準は 上記 ITU-T 勧告に対し 下記項目についての記述を削除している (a) 入出力ポートでの相対レベルの絶対値上記 (a) につき削除した理由は 入出力ポートでの相対レベルは各網内に於て種々のレベルが使用されることによる (b) 公称インピーダンスは 国内で標準的に用いられる 600Ω 平衡 に限定した (c) 帯域外入力および出力信号の抑圧における総合特性は 国内の網間接続においてFM 通話路変換装置との接続は無いことと 現実的には本標準の他の規定により本項目の必要性が無くなることにより削除した (d) 2 線アナログポートにおけるエコーと安定性は暫定規格であり 記述を大幅に省略して 今後の検討課題 とした - i - JT-G712

2.4 原勧告との章立て構成比較表上記国際勧告との章立て構成の相違を下表に示す TTC 標準 ITU-T 勧告 備 考 1 章 本標準の規定範囲 0,1 章 2 章 公称基準周波数 1 章 3 章 相対レベルの調整 3 章 4 章 短期長期レベル変動 4 章 5 章 入出力インピーダンス 5 章 6 章 平衡度 6 章 7 章 伝送損失周波数特性 7 章 8 章 群遅延時間 8 章 9 章 無通話時雑音 9 章 10 章 帯域外入力信号の抑圧 10 章 11 章 帯域外出力信号の抑圧 11 章 12 章 帯域内スプリアス信号 11 章 13 章 信号対総合雑音比 12 章 14 章 伝送損失レベル特性 13 章 15 章 漏話測定 14 章 16 章 シグナリングからの妨害 15 章 17 章 2 線アナログポートにおけるエコーと安定性 16 章 3. 改版の履歴 版 数 発 行 日 改 版 内 容 第 1 版 昭和 62 年 4 月 28 日 制 定 第 2 版 平成 元年 4 月 28 日 1988 年版 ITU-T 勧告改定に伴う改版 (1) 公称基準周波数を 1000Hz から 1020Hz に変更 (2) シグナリングからの妨害規定に ついて測定方法の明確化 (3) 用語の修正 短期長期の安定性を短期長期の レベル変動と修正 第 3 版 1994 年 4 月 27 日 1992 年版 ITU-T 勧告改訂に伴う 全面改版 JT-G712 - ii -

(a) (b) (c) (d) (a) (b) (c) - iii -

目 次 1. 本標準の規定範囲 1 1.1 概要 1 1.2 測定系 1 1.3 接続ポイント 2 1.4 標準ディジタル信号発生器 / 信号解析器 2 2. 公称基準周波数 2 3. 相対レベルの調整 2 4. 短期長期レベル変動 2 5. 入出力インピーダンス 3 5.1 公称インピーダンス 3 5.2 不整合減衰量 3 6. 平衡度 4 6.1 対地不平衡減衰量 4 6.2 対地不平衡伝達減衰量 4 7. 伝送損失周波数特性 4 8. 群遅延時間 7 8.1 絶対遅延時間 7 8.2 群遅延歪周波数特性 7 9. 無通話時雑音 9 9.1 評価雑音 9 9.2 単一周波数妨害 9 10. 帯域外入力信号の抑圧 10 10.1 アナログポートE4とE2における4600Hz 以上の帯域外入力信号 10 10.2 2 線アナログポートE2における300Hz 以下の入力信号 10 11. 帯域外出力信号の抑圧 10 12. 帯域内スプリアス信号 11 13. 信号対総合雑音比 11 14. 伝送損失レベル特性 12 15. 漏話測定 13 15.1 概要 13 15.2 装置対向の漏話測定 13 15.2.1 チャネル間遠端漏話 ( アナログ信号による測定 ) 13 15.2.2 チャネル内漏話 (4 線アナログ信号による測定 ) 14 15.3 装置単体の漏話測定 14 15.3.1 遠端漏話および近端漏話 ( アナログ信号による測定 ) 14 15.3.2 チャネル内漏話 ( アナログ信号による測定 ) 14 15.3.3 遠端漏話および近端漏話 ( ディジタル信号による測定 ) 14 15.3.4 チャネル内漏話 ( ディジタル信号による測定 ) 15 16. シグナリングからの妨害 20 16.1 4 線アナログチャネル間の妨害 20 16.2 2 線アナログチャネル間の妨害 20 JT-G712

16.3 4 線アナログチャネルとディジタルチャネルとの妨害 20 16.4 2 線アナログチャネルとディジタルチャネルとの妨害 20 17.2 線アナログポートにおけるエコーと安定性 21 JT-G712

1. 本標準の規定範囲 1.1 概要本標準は JT-G711の符号化則に基づく音声周波数帯域信号の入出力ポートどうし または音声周波数帯域信号の入出力ポートとPCMチャネルのディジタル信号の入出力ポートの間の特性に関するものである 1.2 測定系特に指定する場合を除き 本規定の測定には図 1-1/JT-G712に示す測定系を用いる 尚 図中のE4は4 線のアナログ音声周波数帯域信号の入出力ポートを示し E2は2 線のアナログ音声周波数帯域信号の入出力ポートを示し Tは1.4 項で示す標準ディジタル信号発生器と標準ディジタル信号解析器を接続するディジタルテスト信号入出力ポートを示す ディジタルクロスコネクトシステムは PCM 多重変換装置 1と2を64kb/s のPCMチャネル信号を多重したディジタル信号で構成されるディジタル信号ポートまたはBで接続し とBおよびTとの間を64kb/s のディジタル信号パスで接続するものである テ ィシ タルテストホ イントT Tin Tout PCM 多重変換装置 1 PCM 多重変換装置 2 アナロク ホ ート Li E41in * / Lo E41out / * テ ィシ タルホ ート テ ィシ タル クロスコネクト * テ ィシ タルホ ート B / / * アナロク ホ ート Lo E42out Li E42in 0dBr システム 0dBr E21 in, out Li Lo * / / / / * Lo Li E22out,in : アナログパス : ディジタルパス 図 1-1/JT-G712* 測定系 (ITU-T G.712) - 1 - JT-G712

1.3 接続ポイント本標準での接続ポイントを以下に示す 表 1-1/JT-G712* (ITU-T G.712) 接続ポイント 本標準での接続ポイント ポート 4 線アナログ-4 線アナログ E41-E42 2 線アナログ-2 線アナログ E21-E22 4 線アナログ-ディジタル E4-またはB* 2 線アナログ-ディジタル E2-またはB* 1.4 標準ディジタル信号発生器 / 信号解析器以下に示す規定は 下記の標準ディジタル信号発生器および標準ディジタル信号解析器を想定して定義されている (1) 標準ディジタル信号発生器理想ローパスフィルタ+ 理想 / 変換器またはディジタルプロセッサによるディジタル信号発生器 (2) 標準ディジタル信号解析器理想 / 変換器 + 理想ローパスフィルタまたはディジタルプロセッサによるディジタル信号解析器 2. 公称基準周波数測定時の基準周波数は 公称 1020Hz を標準とする 尚 実際に使用する周波数は 1013Hz~1022Hz の範囲から選択することとするが 特に指定しない限り1020Hz を統一的に用いるのが望ましい 3. 相対レベルの調整 (1) 符号化則における相対レベルの調整偏差は 絶対値に対しそれぞれ ±0.3dB 以内 (E4in) ±0.4dB 以内 (E2in) とする (2) 復号化則における相対レベルの調整偏差は 絶対値に対しそれぞれ ±0.3dB 以内 (E4out) ±0.4dB 以内 (E2out) とする 4. 短期長期レベル変動 チャネルの入力ポートに公称 1020Hz -10dBm0 の正弦波信号を加えた時 出力ポートのレベル変動は 10 分間および1 年間で表 4 ー 1/JT-G712の値を満足すること JT-G712-2 -

表 4-1/JT-G712 (ITU-T G.712) 短期長期レベル変動 測定構成最大許容レベル変動値注 10 分間 1 年間 4 線アナログポート 4 線アナログポート (E41in E42out/ E42in E41out) 2 線アナログポート 2 線アナログポート (E21in E22out/ E22in E21out) 4 線アナログポート ディジタルテストポイント (E4in Tout) ディジタルテストポイント 4 線アナログポート (Tin E4out) 2 線アナログポート ディジタルテストポイント (E2in Tout) ディジタルテストポイント 2 線アナログポート (Tin E2out) ±0.2dB 以下 ±0.5dB 以下 ±0.2dB 以下 ±0.6dB 以下 ±0.1dB 以下 ±0.3dB 以下 ±0.1dB 以下 ±0.3dB 以下 1 ±0.1dB 以下 ±0.3dB 以下 ±0.1dB 以下 ±0.3dB 以下 1 ( 注 1) 複号器の入力にディジタル的にシミュレートされた公称 1020Hz -10dBm0 の正弦波信号を加えた時 ただし JT-G711に規定する1000Hz 0dBm0 の正弦波信号の符号語が使用される場合もある 5. 入出力インピーダンス 5.1 公称インピーダンス音声周波数信号の入力ポートと出力ポートの公称インピーダンスは 600Ω 平衡とする 5.2 不整合減衰量不整合減衰量は 300Hz~3400Hz の周波数範囲で公称インピーダンスに対して表 5-1/JT -G712に示す規格を満足すること 表 5-1/JT-G712 (ITU-T G.712) E4 ポート E2 ポートにおける不整合減衰量 周波数範囲 アナログポート 300~600Hz 600~3400Hz 4 線 (E4) > 20dB > 20dB 2 線 (E2) > 12dB > 15dB - 3 - JT-G712

6. 平衡度 6.1 対地不平衡減衰量各種アナログ入出力ポートの対地不平衡減衰量は 表 6-1/JT-G712に示す規格を満足すること 表 6-1/JT-G712 (ITU-T G.712) E4 ポート E2 ポートにおける対地不平衡減衰量 対地不平衡減衰量 測定ポート Z 300~ 600Hz 600~ 2400Hz 2400~ 3400Hz 4 線 (E4in) 600Ω >46dB >46dB >41dB 4 線 (E4out) 600Ω >46dB >46dB >41dB 2 線 (E2) 600Ω >40dB >46dB >41dB ( 注 ) 上記平衡度は ITU-T 勧告 O.9 で定義された測定系によるものである 6.2 対地不平衡伝達減衰量入力ポートに駆動系を接続し出力ポートにて測定する対地不平衡伝達減衰量と挿入損失との差は 表 6-2/JT-G712に示す規格を満足すること 表 6-2/JT-G712 (ITU-T G.712) 4 線 2 線アナログ - アナログチャネルにおける 対地不平衡伝達減衰量 対地不平衡伝達減衰量と挿入損失の差 測定チャネル Z 300~ 600Hz 600~ 2400Hz 2400~ 3400Hz 4 線 (E41in E42out/ 600Ω >46dB >46dB >41dB E42in E41out) 2 線 (E21in E22out/ E22in E21out) 600Ω >40dB >46dB >41dB ( 注 ) 上記平衡度は ITU-T 勧告 O.9 で定義された測定系によるものである 7. 伝送損失周波数特性伝送損失周波数特性は 図 7-1/JT-G712 図 7-2/JT-G712 図 7-3/JT-G 712 図 7-4/JT-G712に示す規格を満足すること 測定時の入力レベルは -10dBm0 とする JT-G712-4 -

1.8 損失 (db) 0.9 0.5 ( 注 ) 0-0.5 0 200 300 1020 2400 3000 3400 3600 周波数 (HZ) 図 7-1/JT-G712 (ITU-T G.712) 4 線ポート (E41in E42out またはE42in E41out) 間のアナログ-アナログチャネルにおける伝送損失周波数特性 ( 注 ) 多リンクの接続を行う場合 2400Hz~3000Hz の規格を損失 0.5dB とする 3.0 2.0 損失 (db) 1.5 1.1 0.7 0-0.6 0 200 400 600 1020 2400 3000 3400 3600 300 周波数 (HZ) 図 7-2/JT-G712 (ITU-T G.712) 2 線ポート (E21in E22out またはE22in E21out) 間のアナログ-アナログチャネルにおける伝送損失周波数特性 - 5 - JT-G712

0.9 損失 (db) 0.45 0.25 注 0-0.25 0 200 300 1020 2400 3000 3400 3600 周波数 (HZ) 図 7-3/JT-G712 (ITU-T G.712) 4 線アナログ-ディジタルチャネル (E4in Tout またはTin E4out) における伝送損失周波数特性 ( 注 ) 多リンクの接続を行なう場合 2400Hz~3000Hz の規格を損失 0.25dB とする 1.5 1.0 損失 (db) 0.75 0.55 0.35 0-0.3 0 200 400 600 1020 2400 3000 3400 3600 300 周波数 (HZ) 図 7-4/JT-G712 (ITU-T G.712) 2 線アナログ-ディジタルチャネル (E2in Tout またはTin E2out) における伝送損失周波数特性 JT-G712-6 -

8. 群遅延時間 8.1 絶対遅延時間群遅延時間が最小となる周波数での絶対遅延時間は 入力レベル-10dBm0 で表 8-1/JT-G7 12のとおりとする アナログ~ディジタル間の測定系ではクロスコネクトシステムによって更に遅延が加わるので 絶対遅延時間はポート Bポート分の値として規定する これらは目標値とする 表 8-1/JT-G712 (ITU-T G.712) 絶対遅延時間 測 定 構 成 絶対遅延時間 4 線アナログ アナログ (E41in E42out/E42in E41out) <600µS 2 線アナログ アナログ (E21in E22out/E22in E21out) <750µS 4 線アナログ ディジタル (E4in out または Bout) <360µS ( 目標値 ) ディジタル 4 線アナログ (in または Bin E4out) <240µS ( 目標値 ) 2 線アナログ ディジタル (E2in out または Bout) <450µS ( 目標値 ) ディジタル 2 線アナログ (in または Bin E2out) <300µS ( 目標値 ) 8.2 群遅延歪周波数特性群遅延歪周波数特性は 入力レベル-10dBm0にて図 8-1/JT-G712 図 8-2/JT-G 712 図 8-3/JT-G712 図 8-4/JT-G712に示す規定を満足するものとする 1.50 群遅延歪 (ms) 0.75 0.25 0 500 600 1000 2600 2800 周波数 (HZ) 図 8-1/JT-G712 (ITU-T G.712) 4 線アナログ 4 線アナログ間 (E41in E42out/E42in E41out) の群遅延歪周波数特性 - 7 - JT-G712

1.8 群遅延歪 (ms) 1.5 0.9 0.3 0 500 600 1000 2600 2800 周波数 (HZ) 図 8-2/JT-G712 (ITU-T G.712) 2 線アナログ 2 線アナログ間 (E21in E22out/E22in E21out) の群遅延歪周波数特性 0.75 群遅延歪 (ms) 0.38 0.13 0 500 600 1000 2600 2800 周波数 (HZ) 図 8-3/JT-G712 (ITU-T G.712) 4 線アナログ ディジタル間 (E4in Tout,Tin E4out) の群遅延歪周波数特性 JT-G712-8 -

0.90 群遅延歪 (ms) 0.75 0.45 0.15 0 500 600 1000 2600 2800 周波数 (HZ) 図 8-4/JT-G712 (ITU-T G.712) 2 線アナログ ディジタル間 (E2in Tout,Tin E2out) の群遅延歪周波数特性 9. 無通話時雑音 9.1 評価雑音入出力ポートを公称インピーダンスで終端したチャネルの無通話時雑音規格を表 9-1/JT-G712 に示す 表 9-1/JT-G712* 無通話時雑音規格 ( 評価雑音 )(ITU-T G.712) 終端ポート 測定ポート 評価雑音規格 注 * 4 線アナログ,E41in/E42in 4 線アナログ,E42out/E41out <-65dBm0p 2 線アナログ,E21in/E22in 2 線アナログ,E22out/E21out <-65dBm0p 4 線アナログ,E4in ディジタル,Tout <-67dBm0p 1 ディジタル,Tin 4 線アナログ,E4out <-70dBm0p 2 2 線アナログ,E2in ディジタル,Tout <-67dBm0p 1 ディジタル,Tin 2 線アナログ,E22out <-70dBm0p 2 注 1) 符号化側における評価雑音である 注 2) 復号化側における評価雑音である 復号器出力値番号 0に相当するPCM 信号を入力し測定する 9.2 単一周波数妨害単一周波数雑音 ( 特に 4 線アナログインタフェースE4out ポート 2 線アナログインタフェースE 2out ポートにおけるn 8kHz :1 n 15の周波数に対する) は-50dBm0 以下とする 300 Hz から3400Hz の周波数における評価係数 ( 表 9-2/JT-G712) で重みづけされた単一周波数雑音は-73dBm0 以下とする - 9 - JT-G712

10. 帯域外入力信号の抑圧 10.1 アナログポートE4とE2における4600Hz 以上の帯域外入力信号アナログ入力ポートに4600Hz 以上 72kHz 以下の-25dBm0 の正弦波信号を加えた時 出力ポートE 又はTポートで生じるいかなる折り返し周波数のレベルも-50dBm0 以下とする 10.2 2 線アナログポートE2における300Hz 以下の入力信号特に規格は定めない 表 9-2/JT-G712 (ITU-T O.41) 電話回線のソフォメトリック評価係数と規格 周波数 (Hz) 16.66 50 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 6000 評価係数 (db) -85.0-63.0-41.0-21.0-10.6-6.3-3.6-2.0-0.9 0.0 + 0.6 + 1.0 0.0-0.9-1.7-2.4-3.0-4.2-5.6-8.5-15.0-25.0-36.0-43.0 規格 (±db) - 2 2 2 1 1 1 1 1 0.0 ( 基準 ) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 3 3 3-11. 帯域外出力信号の抑圧チャネルのディジタル入力ポート (Tin) またはアナログ入力ポート (E4in またはE2in) に 30 0~3400Hz 0dBm0の正弦波信号を加えた時 4 線または2 線アナログ出力ポート (E4out またはE2out) で生ずるいかなる帯域外折り返しスプリアス信号のレベルも-25dBm0 以下とする JT-G712-10 -

12. 帯域内スプリアス信号チャネルのアナログ入力ポート (E41in/E42in またはE21in/E22in) に 700~1100Hz 0 dbm0 の正弦波信号を加えた時 4 線または2 線アナログ出力 (E42out /E41out またはE22out/ E21 out) で 300~3400Hz の周波数で測定された 試験信号以外のいかなる周波数の出力レベルも- 40dBm0 以下とする 13. 信号対総合雑音比チャネルの入力ポート (E4in E2in またはTin) に 公称 1020Hz の正弦波信号を加えた時 ( 注 ) 出力ポート(E4out E2out またはTout) の信号対総合雑音比 ( 評価値 ) は 図 13-1/J T-G712および図 13-2/JT-G712に示す規格を満足すること ( 注 ) 評価雑音の測定法については ITU-T 勧告 G.223 参照 40 信号対総合雑音比 (db) 33 30 27 22 20 10 0-60 -50-45 -40-30 -20-10 0 +10 入力レベル (dbm0) 図 13-1/JT-G712 アナログ アナログチャネル (E41in E42out/ (ITU-T G.712) E42in E41out/ およびE21in E22out/ E22in E21out) の信号対総合雑音比 信号対総合雑音比 (db) 35 29 24 0-60 -50-45 -40-30 -20-10 0 +10 入力レベル (dbm0) 図 13-2/JT-G712 アナログ ディジタルチャネル (E4in Tout (ITU-T G.712) Tin E4out E2in Tout およびTin E2out) の信号対総合雑音比 - 11 - JT-G712

14. 伝送損失レベル特性チャネルの入力ポート (E4in E2in またはTin) に-55dBm0~+3dBm0 間のレベルで公称 10 20Hz の正弦波信号を加えた時 -10dBm0 の入力レベルを基準としたチャネルの出力ポート (E4 out E2out またはTout) の利得変動は図 14-1/JT-G712または図 14-2/JT-G712 に示す規定を満足すること +3 +1 利得変動 (db) +0.5 0-0.5-55 -50-40 -10 +3 入力レベル (dbm0) -1-3 図 14-1/JT-G712 アナログ アナログチャネル (E41in E42out/ (ITU-T G.712) E42in E41out およびE21in E22out/ E22in E21out) の伝送損失レベル特性 JT-G712-12 -

+1.6 +0.6 利得変動 (db) +0.3 0-0.3-55 -50-40 -10 +3 入力レベル (dbm0) -0.6-1.6 図 14-2/JT-G712 アナログ ディジタルチャネル (E4in Tout Tin E4out (ITU-T G.712) E2in Tout およびTin E2out) の伝送損失レベル特性 15. 漏話測定 15.1 概要漏話測定には図 15-1/JT-G712~ 図 15-7/JT-G712に示すように補助信号を用いて行う 補助信号には以下の信号がある 1) 無通話時信号復号器出力値番号 0に相当するPCM 信号 2) 低レベル信号 -33~-40dBm0 の正弦波信号 15.2 装置対向の漏話測定 15.2.1 チャネル間遠端漏話 ( アナログ信号による測定 ) 4 線または2 線アナログ入力ポート (E41in/E42in またはE21in/E22in ) に公称周波数 1020Hz レベル0dBm0 の正弦波を加えた時 他のチャネルアナログ出力ポート (E42out/E41out またはE22 out/ E21out) に生じる漏話レベルは -65dBm0 以下とする 測定系を図 15-1/JT-G712に示す - 13 - JT-G712

15.2.2 チャネル内漏話 (4 線アナログ信号による測定 ) 4 線アナログ入力ポート (E4in) に300~3400Hz レベル0dBm0 の正弦波を加えた時 4 線アナログ出力ポート (E4out ) でチャネル内漏話レベルは -60dBm0 以下とする 測定系を図 15-1/JT-G712に示す 15.3 装置単体の漏話測定 15.3.1 遠端漏話および近端漏話 ( アナログ信号による測定 ) チャネルの入力ポートに公称周波数 1020Hz レベル0dBm0 の正弦波を加えた時 他のチャネルに生じる近端漏話レベルは -73dBm0 以下 遠端漏話レベルは -70dBm0 以下とする 測定系を図 15-2/JT-G712と図 15-3/JT-G712に示す 15.3.2 チャネル内漏話 ( アナログ信号による測定 ) チャネル内漏話レベルは 入力点に周波数範囲 300~3400Hz レベル0dBm0 の正弦波を加えた時 -66dBm0 以下とする 測定系を図 15-4/JT-G712に示す 15.3.3 遠端漏話および近端漏話 ( ディジタル信号による測定 ) 復号器に公称周波数 1020Hz レベル0dBm0 の正弦波 ( ディジタル ) を加えた時 他のチャネルに生ずる近端漏話レベルは -70dBm0 以下 遠端漏話レベルは -73dBm0 以下とする 測定系を図 15-5/JT-G712 図 15-6/JT-G712に示す JT-G712-14 -

15.3.4 チャネル内漏話 ( ディジタル信号による測定 ) 復号器に300Hz~3400Hz 0dBm0 の正弦波 ( ディジタル ) を加えた時 チャネル内漏話は -66dBm0 以下とする 測定系を図 15-7/JT-G712に示す 遠端漏話レベル ~ 低レベル信号 無通話時信号 試験信号 ~ ZT 0dBm0 2 線式 無通話時信号 ~ 低レベル信号 遠端漏話レベル 試験信号 ~ 0dBm0 チャネル内漏話レベル 4 線式 ~ 低レベル信号 図 15-1/JT-G712 (ITU-T G.712) 2 チャネル間漏話測定 - 15 - JT-G712

アナログ信号 ディジタル信号 低レベル信号 遠端漏話レベル ~ 0dBm0 NEXT 無通話時信号 図 15-2/JT-G712 異チャネル間での4 線ポート (E4) 漏話測定 (ITU-T G.712) ( アナログ信号による ) JT-G712-16 -

アナログ信号 ディジタル信号 低レベル信号 遠端漏話レベル 無通話時信号 ~ 0dBm0 無通話時信号 近端漏話レベル 無通話時信号 図 15-3/JT-G712 異チャネル間での2 線ポート (E2) 漏話測定 (ITU-T G.712) ( アナログ信号による ) アナログ信号 ディジタル信号 ~ 0dBm0 チャネル内漏話レベル 無通話時信号 図 15-4/JT-G712 4 線ポート (E4) 同一チャネル内漏話測定 (ITU-T G.712) ( アナログ信号による ) - 17 - JT-G712

アナログ信号 ディジタル信号 低レベル信号 近端漏話レベル ディジタル 0dBm0 近端漏話レベル 無通話時信号 図 15-5/JT-G712 異チャネル間での4 線ポート (E4) 漏話測定 (ITU-T G.712) ( ディジタル信号による ) JT-G712-18 -

アナログ信号 ディジタル信号 低レベル信号 近端漏話レベル 無通話時信号 ディジタル 0dBm0 遠端漏話レベル 無通話時信号 図 15-6/JT-G712 異チャネル間での2 線ポート (E2) 漏話測定 (ITU-T G.712) ( ディジタル信号による ) アナログ信号 ディジタル信号 低レベル信号 チャネル内漏話レベル ディジタル 0dBm0 図 15-7/JT-G712 異チャネル間での4 線ポート (E4) 漏話測定 (ITU-T G.712) ( ディジタル信号による ) - 19 - JT-G712

16. シグナリングからの妨害 16.1 4 線アナログチャネル間の妨害測定するチャネル以外のすべてのチャネルに10Hz デューティ50% のシグナリングが同時に入力した状態で 測定チャネルに対するシグナリングからの妨害の規格は-60dBm0p 以下とする 16.2 2 線アナログチャネル間の妨害測定するチャネル以外のすべてのチャネルに10Hz デューティ50% のシグナリングが同時に入力した状態で 測定チャネルに対するシグナリングからの妨害の規格は-50dBm0p 以下とする 16.3 4 線アナログチャネルとディジタルチャネルとの妨害これらの妨害測定には 図 16-1/JT-G712に示すように4 通りの方法がある いずれの場合にも 測定するチャネル以外のすべてのチャネルに10Hz デューティ50% のシグナリングが同時に入力した状態で 測定チャネルに対するシグナリングからの妨害の規格は-63dBm0p 以下とする 16.4 2 線アナログチャネルとディジタルチャネルとの妨害これらの妨害測定には 図 16-1(a) および (b)/jt-g712に示すように2 通りの方法がある いずれの場合にも 測定するチャネル以外のすべてのチャネルに10Hz デューティ50% のシグナリングが同時に入力した状態で 測定チャネルに対するシグナリングからの妨害の規格はXdBm0p 以下とする 注 :X の値は検討中 JT-G712-20 -

1-24 1-24 1-24 シグナルリングチャネル 1-24 (a) アナログポートにシグナリングを加えディジタルポートにて測定 (b) ディジタルポートにシグナリングを加えアナログポートにて測定 1-24 シグナルリングチャネル 1-24 1-24 1-24 (c) アナログポートにシグナリングを加えアナログポートにて測定 (d) ディジタルポートにシグナリングを加えディジタルポートにて測定 図 16-1/JT-G712* (ITU-T G.712) シグナリング妨害雑音の測定 17.2 線アナログポートにおけるエコーと安定性 2 線アナログポートにおけるエコーと安定性の規格については今後の検討課題とする - 21 - JT-G712