電波の利用状況調査の評価について ( 関東総合通信局管内の利用状況調査の評価 ( 概要 )) 平 成 2 6 年 5 月 関 東 総 合 通 信 局
電波の利用状況の調査 公表制度の概要 1 調査する事項 〇無線局の数〇無線局の具体的な使用実態〇他の電気通信手段への代替可能性等 国民の意見 例 新規の電波需要に迅速に対応するため 電波再配分が必要 既存の電波利用の維持が必要 電波監理審議会への諮問 電波法に定める 3,GHz 以下の周波数の電波の利用状況の調査 周波数区分ごとの電波の有効利用の程度の評価 3 年を周期として 次に掲げる周波数帯ごとに実施 1 714MHz 以下 2 714MHz 超 3.4GHz 以下 ( 対象 ) 3 3.4GHz 超 1 調査 2 調査 3 調査 H17 H16 H15 H2 H19 H18 H23 H22 H21 H26 H25 H24 H28 H27 調査及び評価結果の概要の公表 例 現在 電波は有効に利用されている 使用帯域の圧縮が適当 中継系の固定局は光ファイバ等への転換が適当 調査 評価結果を踏まえ 周波数の再編を実施
電波の利用状況調査 の概要 2 (1) 目 的 : 技術の進歩に応じた電波の最適な利用を実現するため 次に掲げる周波数帯ごとに おおむね3 年を周期として電波の利用状況を調査 電波の有効利用の程度を評価する この評価結果を踏まえ 周波数割当計画の作成 改正を実施 1714MHz 以下 2714MHz 超 3.4GHz 以下 33.4GHz 超 (2) 根拠条文 : 電波法第 26 条の 2 (3) 調査対象 : 平成 25 年 3 月 1 日現在において 714MHz を超え 3.4GHz 以下の周波数を利用する無線局 平成 24 年総務省令第 1 号 ( 平成 24 年 12 月 7 日公布 施行 ) により 77MHz を 714MHz に改正した (4) 調査対象 : 関東局管内無線局数約 1.5 億局 ( : 約.9 億局 ) ( 各周波数区分毎の合算値 ) 関東局管内免許人数約 3.9 万人 ( : 約 4.4 万人 ) ( 関東局管内 : 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 栃木県 群馬県 茨城県 山梨県 ) 複数の周波数区分を利用している無線局 免許人は 当該複数分をカウントしているため 実際の無線局数 免許人数より多い (5) 調査事項 : 免許人数 無線局数 通信量 具体的な使用実態 電波有効利用技術の導入予定 他の電気通信手段への代替可能性等 (6) 調査方法 : 全国 11の総合通信局等の管轄ごとに 次の調査を実施 1 総合無線局管理ファイルを活用して 免許人数 無線局数等の集計 分析 2 免許人に対して 無線局の使用実態や電波の有効利用技術の導入予定等を質問し その回答を集計 分析
調査結果及び (714MHz 超 3.4GHz 以下の周波数区分全体 ) 3 周波数区分ごとの無線局数の割合及び局数 無線局数の割合及び局数 ( 携帯 PHS) 714MHz 超 96MHz 以下 33.3%(51,39,751 局 ) 1.4GHz 超 1.71GHz 以下 1.1% (15,535,877 局 ) 2.4GHz 超 2.7GHz 以下 3.3%(5,4,884 局 ) 1.215GHz 超 1.4GHz 以下.%(29,939 局 ) 1.7GHz 帯携帯無線通信 19.4%(28,776,766 局 ) 1.5GHz 帯携帯無線通信 1.4%(15,448,944 局 ) 9MHz 帯携帯無線通信 7.9%(11,683,314 局 ) 96MHz 超 1.215GHz 以下.%(2,772 局 ) 8MHz 帯携帯無線通信 26.6%(39,536,42 局 ) PHS.1%(19,743 局 ) 1.71GHz 超 2.4GHz 以下 53.3%(82,4,782 局 ) 2.7GHz 超 3.4GHz 以下.%(323 局 ) 2GHz 帯携帯無線通信 35.6%(52,97,51 局 ) PHS( 登録局 ).1%(129,313 局 ) *1 グラフ中の割合表示は小数第二位を四捨五入し表示しているため 割合の合計値は 1% にはならないことがある *2 グラフ中で無線局数の割合が.5% 未満の場合は.% と表示している (1) 714MHz 超 3.4GHz 以下の周波数帯は その周波数帯全体の無線局数が 94,717,47 局から 153,888,328 局に増加 ( 約 1.6 倍増 ) しており 携帯無線通信を始めとした多数の無線局により稠密に利用されている等おおむね適切に利用されている (2) 714MHz 超 3.4GHz 以下の周波数帯は 携帯無線通信等に多く利用されている 714MHz 超 96MHz 以下 及び 1.71GHz 超 2.4GHz 以下 の周波数を利用している無線局数の割合が約 87% となっており その傾向は調査時と同様である また 1.4GHz 超 1.71GHz 以下 では 1.5GHz 帯携帯無線通信の無線局数が 2.4GHz 超 2.7GHz 以下 では広帯域移動無線アクセスシステムの無線局数がそれぞれ急増している (3) 各周波数帯合計局数のうち携帯 PHS の局が 148,672,992 局と全体の 96.6% を占めている (4) 7/9MHz 帯の周波数再編に伴う 終了促進措置 の対象となっている 8MHz 帯映像 FPU 8MHz 帯特定ラジオマイク 8MHz 帯 MCA 陸上移動通信等の早期移行及び 特定周波数終了対策業務 の対象となっているパーソナル無線の円滑な終了が求められており 今後の無線局数の推移を注視していくことが必要である 併せて 本周波数帯に係る開設計画の認定を受けた電気通信事業者が 今後 その認定を受けた開設計画どおりに計画を進めていくことについても注視していく必要がある
調査結果及び (714-96MHz 帯 ) 4 6,, 5,, 4,, 3,, 2,, 1,, 8MHz 帯携帯無線通信 8MHz 帯 MCA 陸上移動通信 その他 (714-96MHz) 8MHz 特定ラジオマイクの陸上移動局 (A 型 ) パーソナル無線 9MHz 帯携帯無線通信 その他 (*2) 32,14,12 32,7,173 61,48 16,839 1,93 4,21 1,592 2,112 51,39,751 39,536,42 7,2 1 12,869 3,94 11,683,314 4,69 本周波数帯は 8MHz 帯 9MHz 帯携帯無線通信や 8MHz 帯 MCA 陸上移動通信等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 約 3,21 万局から約 5,131 万局へ増加 ( 約 6% 増 ) 本周波数帯は 8MHz 帯 9MHz 帯携帯無線通信や 8MHz 帯 MCA 陸上移動通信等で利用されており これは多数の無線局により稠密に利用されていること 7/9MHz 帯の周波数再編を実施し 新たな周波数確保に取り組んでいること等から 適切に利用されている 7/9MHz 帯の周波数再編に伴う 終了促進措置 の対象となっている 8MHz 帯映像 FPU 8MHz 帯特定ラジオマイク 8MHz 帯 MCA 陸上移動通信等の早期移行及び 特定周波数終了対策業務 の対象となっているパーソナル無線の円滑な終了が求められており 今後の無線局数の推移を注視していくことが必要である 併せて 本周波数帯に係る開設計画の認定を受けた電気通信事業者が 今後 その認定を受けた開設計画どおりに計画を進めていくことについても注視していく必要がある 9MHz 帯携帯無線通信の無線局数の増加は 平成 24 年 3 月に開設計画の認定を受け 同年 7 月から 3.9 世代移動通信システムによるサービスが開始されたことによるものである
調査結果及び (96MHz-1.215GHz 帯 ) 5 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 ATCRBS( 航空交通管制用レータ ーヒ ーコンシステム ) 航空用 DME/TACAN ACAS( 航空機衝突防止システム ) 実験試験局 (96-1.215GHz) RPM(SSR 用 ) その他 (96-1.215GHz) 3,219 1,269 1,92 839 17 2-2,772 1,11 935 699 12 5 11 本周波数帯は ATCRBS( 航空交通管制用レーダービーコンシステム ) 航空用 DME/TACAN 等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 3,219 局から 2,772 局へ減少 ( 約 14% 減 ) 本周波数帯は ATCRBS( 航空交通管制用レーダービーコンシステム ) 航空用 DME/TACAN 等航空機の航行の安全確保のために利用されており これは国際的な周波数割当てとも整合がとれていること等から 適切に利用されている 航空無線航行に利用される電波利用システムは国際的に使用周波数等が決められており 他の周波数帯への移行又は他の電気通信手段への代替は困難であることから 今後の無線局数も大きな変化は想定されない
調査結果及び (1.215-1.4GHz 帯 ) 6 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, 1.2GHz 帯アマチュア無線 実験試験局 (1.215-1.4GHz) テレメータ テレコントロール及びデータ伝送用 ( 構内無線局 ) 画像伝送用携帯局 災害時救出用近距離レーダー 1.2GHz 帯電波規正用無線局 33,98 32,984 51 38 12 11 1 1 29,939 29,82 58 38 29 11 1 - その他その他 (*2) と表される場合は該当が存在なとをる 本周波数帯は 1.2GHz 帯アマチュア無線等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 33,98 局から 29,939 局へ減少 ( 約 9% 減 ) 本周波数帯は 1.2GHz 帯アマチュア無線等で利用されており これは国際的な周波数割当てとも整合がとれていること等から 適切に利用されている 本周波数帯は 1.2GHz 帯アマチュア無線が約 99.7% の無線局数を占めているが 7MHz 帯の周波数再編に伴う放送事業用無線局 (FPU) や特定ラジオマイクの無線局の周波数移行の受入れ先であること 準天頂衛星システムの使用予定周波数になっていること等により今後も無線局の増加 電波利用の多様化が見込まれている
調査結果及び (1.4-1.71GHz 帯 ) 7 18,, 16,, 14,, 12,, 1,, 8,, 6,, 4,, 2,, 1.5GHz 帯携帯無線通信 1.5GHz 帯 MCA 陸上移動通信 インマルサットシステム イリジウムシステム MTSAT システム 実験試験局 (1.4-1.71GHz) その他 (*2) 36,618 244,26 48,863 6,94 6,43 242 15 48 15,535,877 15,448,944 24,929 39,67 21,616 141 133 444 本周波数帯は 1.5GHz 帯携帯無線通信 1.5GHz 帯 MCA 陸上移動通信 インマルサットシステム等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 約 31 万局から約 1,554 万局へ増加 ( 約 5 倍増 ) 周波数割当計画において周波数の使用期限が平成 26 年 3 月 31 日までとされている 1.5GHz 帯 MCA 陸上移動通信は 調査時には 24,929 局残っていたが 同 使用期限までに移行が完了している 本周波数帯は 1.5GHz 帯携帯無線通信を中心に多数の無線局により稠密に利用されている等から 適切に利用されている 1.5GHz 帯携帯無線通信の無線局数の増加は 平成 22 年 4 月から 3.5 世代移動通信システム及び 3.9 世代移動通信システムによる利用が開始されたことによるものである インマルサットシステムの無線局数の増加は 衛星無線システム全体が災害時における有用性が改めて認識されていることや平成 24 年 8 月から小型軽量の衛星端末を用いた GSPS 型サービスが開始されたことによるものである
調査結果及び (1.71-2.4GHz 帯 ) 8 9,, 8,, 7,, 6,, 5,, 4,, 3,, 2,, 1,, 2GHz 帯携帯無線通信 1.7GHz 帯携帯無線通信 PHS PHS( 登録局 ) 実験試験局 (1.71-2.4GHz) その他 (1.71-2.4GHz) その他 (*2) 6,551,24 39,15,146 21,183,155 214,16 48,24 288 24 11 82,4,782 52,97,51 28,776,766 19,743 129,313 438 4 8 本周波数帯は 1.7GHz 帯 2GHz 帯携帯無線通信 PHS 等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 約 6,55 万局から約 8,2 万局へ増加 ( 約 35% 増 ) 本周波数帯は 1.7GHz 帯 2GHz 帯携帯無線通信を中心に多数の無線局により稠密に利用されていることから おおむね適切に利用されている 1.7GHz 帯携帯無線通信については 他システムとの干渉検討を行った結果 1MHz 幅 (1744.9~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz) を確保できたため 平成 24 年 12 月に制度整備を行い 携帯無線通信の需要に応じた適切な周波数拡大を進めている また 東名阪地域での使用に限定されている周波数帯 (1764.9~1784.9MHz/1859.9~1879.9MHz) についても東名阪地域以外での使用が可能となることが望ましい PHS( 登録局 ) の無線局数の増加は 主に屋内で使用する無線局数の増加によるものである
調査結果及び (2.4-2.7GHz 帯 ) 9 6,, 5,, 4,, 3,, 2,, 1,, 広帯域移動無線アクセスシステム N-STAR 衛星移動通信システム 2.4GHz 帯アマチュア無線 道路交通情報通信システム (VICS ビーコン ) 2.4GHz 帯移動体識別 ( 構内無線局 ) 実験試験局 (2.4-2.7GHz) その他 (*2) 126,911 8,15 42,579 2,828 743 256 25 15 5,4,884 4,954,467 46,735 2,594 749 162 17 7 本周波数帯は 広帯域移動無線アクセスシステム (BWA) N-STAR 衛星移動通信システム等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 約 13 万局から約 5 万局へ増加 ( 約 38 倍増 ) 本周波数帯は 広帯域移動無線アクセスシステムを中心として多数の無線局により稠密に利用されていること等から 適切に利用されている 道路交通情報通信システムについては その無線局数はほぼ横ばいであるものの 今後の 5.8GHz 帯の ITS スポットの普及動向に伴い 需要の変化が想定されることから 道路交通情報の提供ツールの今後の在り方の議論の中で検討されることが望ましい 広帯域移動無線アクセスシステムの無線局数の増加は サービスの揺籃期だった調査時から順調にサービスが発展した結果によるものである
調査結果及び (2.7-3.4GHz 帯 ) 1 35 3 25 2 15 1 5 3GHz 帯船舶レーダー 実験試験局 (2.7-3.4GHz) ASR( 空港監視レータ ー ) 位置及び距離測定用レーダー ( 船位計 ) その他 (2.7-3.4GHz) 254 21 38 6 - - 323 264 54 5 - - 本周波数帯は 3GHz 帯船舶レーダー ASR( 空港監視レーダー ) 等で主に利用されている 本周波数帯の無線局数は 254 局から 323 局へ増加 ( 約 27% 増 ) 本周波数帯は 3GHz 帯船舶レーダー ASR( 空港監視レーダー ) 等船舶及び航空機の航行の安全確保のために利用されており 国際的な周波数割当てとも整合がとれ おおむね適切に利用されている 無線標定及び無線航行に利用される電波利用システムは 国際的に使用周波数等が決められていることから 他の周波数帯への移行又は他の電気通信手段への代替は困難であり その無線局数についても今後大きな変化は想定されない 位置及び距離測定用レーダー ( 船位計 ) については その無線局数が調査時に引き続きゼロとなっており 今後の需要動向を踏まえつつ 他のシステムへの代替又は廃止を含めて検討することが必要である
電波の利用状況調査 の対象周波数帯の使用状況 1 11 平成 25 年 1 月現在 77 特定ラジオマイク 放送事業 ラジオマイク ( 特定小電力 ) パーソナル無線 95 93 MCA 958 95 RFID 放送事業 ITS MCA RFID MCA 714 [MHz] 718 748 755 765 773 83 86 81 815 1274 126 124 1289 845 85 86 89 9 915 93 94 945 96 [MHz] 1215 特定ラジオマイク 画像伝送 13 GPS 放送事業 1164 特定小電力 地球探査衛星 無線航行衛星 アマチュア 宇宙運用 1465 1455.35 MCA 1513 153.35 1578.4 1563.4 移動衛星 GPS 等 電波天文 気象援助気象衛星 航空無線航行 (DME/TACAN) 各種レーダー (ARSR 等 ) 電波天文 移動衛星 無線航行衛星 移動衛星 96 14 1427.9 1427 1462.9 1475.9 151.9 1525 1559 161 1626.5 1668.4 166.5 171 [MHz]
電波の利用状況調査 の対象周波数帯の使用状況 2 12 平成 25 年 1 月現在 2255.5 225.5 275.5 225.5 1879.9 1844.9 1784.9 1749.9 ルーラル加入者系無線 ルーラル加入者系無線 公共業務 ( 固定 ) PHS IMT ( 衛星 ) IMT バンド 宇宙運用 IMT ( 衛星 ) 宇宙運用 [11] 171 185 1884.5 192 1915.7 198 21 225 211 217 22 229 23 [MHz] 233 237 アマチュア 2499.7 2497 電波ビーコン (VICS) 放送事業 無線 LAN 等 電波天文 移動広帯域移動無線移動公共業務 ( 固定 移動 ) 産業科学医療用 (ISM) 衛星 各種レーダー (ASR 等 ) アクセスシステム [14] 衛星 23 24 245 255 25 2545 2535 266 2645 27 269 34 [MHz]