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事象 :2 健診項目の中で特定健診必須項目に未受診の項目が存在する 返戻事由健診結果データ異常備考検査項目エラー返戻コード 03 特定健診で必須となっている健診項目に実施されていない項目が存在します 別表: 特定健診項目存在チェックシート を参考に健診結果を入力してください 事象 :3 生活機能評価

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第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

Transcription:

どこでも MY 病院 糖尿病記録に関する作業部会中間報告 資料 1

検討対象とアウトプット 検討対象 Ⅰ どこでも MY 病院 糖尿病記録として取り扱う具体的な情報について どこでも MY 病院 糖尿病記録として取り扱う具体的情報 ( データセット ) について検討 他疾病を考慮したデータセット拡張の検討 Ⅱ どこでも MY 病院 糖尿病記録の具体的利用イメージについて どこでも MY 病院 糖尿病記録がどのように利活用されるかのユースケースの検討 医療機関等から情報が患者に電子的に提供され 情報が集約 蓄積され 利活用されるまでの情報の流れに着目したワークフローについて検討 アウトプット Ⅰ どこでも MY 病院 糖尿病記録として取り扱う具体的な情報について データセットの構造及び項目について提言 他疾病への展開についての留意点 他疾病を含む将来像提言 Ⅱ どこでも MY 病院 糖尿病記録の具体的利用イメージについて 想定ユースケースを整理 ワークフローの具体的イメージの提言及び留意点を整理 1

作業部会の検討の進め方 第 1 回 第 2 回第 3 回第 4 回 どこでも MY 病院 糖尿病記録として取り扱う具体的な情報について どこでも MY 病院 糖尿病記で取り扱う具体的な情報について 取り扱う情報全体の構成について ( 個人はどのような情報が必要となるか ) 各種情報の検討 ( どのような情報が望ましいか?) どこでも MY 病院 糖尿病記録の具体的利用イメージについて データセットの構造及び項目について提言 どこでも MY 病院 糖尿病記録の具体的利用イメージについて 他疾病への展開について ( 糖尿病記録のデータセットを歯周病やCKD 等の他疾病への展開することができるか? その際には どのような留意点があるか ) 他疾病への展開についての留意点 他疾病を含む将来像提言 報告書の最終確認 利用のユースケースについて ( どのような目的で利用されることを想定するか ) ( 継続議論 ) 想定ユースケースを整理 具体的なワークフロについて ( 実現方法にはどのようなものがあるか ) ( 継続議論 ) ワークフローの具体的イメージの提言及び留意点を整理 検討事項 議論のアウトプット 医療情報化に関するタスクフォース 2

どこでも MY 病院 糖尿病記録の位置付け どこでも MY 病院 糖尿病記録は 患者自らが登録する情報 と 医療機関から提供される情報 健診センター等から提供される健診データ からなり 患者はこれらの情報を自ら管理蓄積し 自らの健康状態を把握する 及び 医師へ診療の参考となる情報として提示する などの活用をするものであるという整理を行った 患者本人 どこでも MY 病院 糖尿病記録 患者自らが登録する情報 血圧 食事量 運動量 等 Ⅰ. 活用例自らの健康状態を把握する 患者本人 病院 / 診療所 医療機関から提供される情報 健診センター HbA1c 尿蛋白 血圧 等 健診センター等から提供される情報 中性脂肪 HDL コレステロール γ-gtp 等 病院 / 診療所 Ⅱ. 活用例医師に診療の参考となる情報として提示する 3

どこでも MY 病院 糖尿病記録の対象とする患者のイメージ どこでも MY 病院 糖尿病記録の対象とする患者は 医師による詳細な管理が必要な重症患者よりも 境界型 ~ 糖尿病発症 ~ 合併症発症 という対象者数が多く 個人が自ら症状を把握し健康管理することで糖尿病の悪化や合併症の発症を抑制できる可能性のある患者を対象とすることが効果的であると整理を行った 糖尿病 食事療法 / 運動療法薬物療法インスリン療法 正常 境界型 糖尿病性腎症第 1 期第 2 期第 3 期第 4/5 期糖尿病 + 顕糖尿病 + 腎不糖尿病 + 糖尿病 + 糖尿病のみ性腎症前期 / 全期 / 透析療養腎症前期早期腎症後期期尿蛋白 / 尿アルブミ egfr/ クレアチニンン 糖尿病性網膜症 糖尿病のみ 網膜診断 糖尿病性神経症 触診 血糖値 /HbA1c 動脈硬化 ( 脳卒中 心筋梗塞 ) IMT( 頸動脈エコー ) 歯周病 検査 ( レントゲン検査 ) ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4 糖尿病 + 糖尿病 + 糖尿病 + 単純軽症 単純中等症 単純重症 糖尿病 + 増殖前 / 増殖 健康 重症化 4

どこでも MY 病院 糖尿病記録で取り扱うデータセットの構造の整理 個人が管理 活用する どこでも MY 病院 糖尿病記録データセットは 1 共通基本情報 2 臨床データ ( コア項目セットを含む ) 患者の病期等に合わせてデータセットを追加できる 3 追加データ コメント 4 健診データ 5 自己管理データ から構成されることを結論付けた 1 共通基本情報 2 臨床データ ( コア項目セットを含む ) については各セットに含まれる項目の案を作成 項目については将来より有用なものが出てくることを想定した拡張性を確保するものとされた 薬剤等の情報については 電子版 お薬手帳 の情報と併せて利用されることを想定するものとした どこでも MY 病院 糖尿病記録データセット 1 各セット共通の 共通基本情報 利用開始時や適時入力される普遍的もしくは変更の少ない情報氏名 / 性別 / 生年月日 2 臨床データ ( コア項目セットを含む ) 他の用途への活用も踏まえた最低限かつ十分な情報 HbA1c/ 尿蛋白等 3 医療機関から提供される 追加データ コメント 患者の病期等に合わせて 医療機関より提供される情報 4 健診センター等から提供される 健診データ 希望する患者が登録する項目 5 患者が自ら登録する 自己管理データ 患者自身が入力するため 抜け等があるかもしれない項目 体重 / 血圧 / 運動量 / 食事量 ( カロリー ) 等 どこでも MY 病院 電子版 お薬手帳 どこでも MY 病院 第 1 期サービスとして現在 モデル事業が実施されている 医療機関から提供される情報 患者が自ら登録する情報 健診センター等から提供される情報 5

コア項目セット どこでも MY 病院 糖尿病記録データセット案 1 各セット共通の 共通基本情報 項番 データ項目名 患者 個人に関する基本情報 1~3 名前 性別 生年月日 2 医療機関より提供される 臨床データ ( コア項目セットを含む ) 4 健診センター等から提供される健診データ 項番 データ項目名 項番 データ項目名 項番 データ項目名 実施情報 1 身長 2 体重 ( 検査時 ) 検査日 受診した医療機関 3 診断年齢 ( 年代別 :10 歳未満 10 歳代 20 歳代 と 10 歳ごとに選択 ) 4 随時血糖 5 HbA1c 6 血圧 ( 収縮期 / 拡張期 ) 13 HDL コレステロール 14 AST 15 歯科受診 ( あり なし 不明 ) 1 年以内の定期的な受診 16 尿中アルブミン 17 神経障害 ( あり なし 不明 ) 実施情報 1~14 検査日 検査施設 身長 体重 腹囲 BMI( 身長体重より都度算出 ) 尿糖 尿蛋白 中性脂肪 HDL コレステロール LDL コレステロール 空腹時血糖 and/or HbA1c AST ALT γ-gtp データセットは標準化されているものを使用 7 血清クレアチニン 8 尿蛋白 (- ±~+ ++ 以上 ) 5 患者が自ら登録する 自己管理データ 9 LDL コレステロール 10 ALT 11 網膜症 ( あり なし 不明 ) 12 喫煙 ( あり なし 過去にあり ) 例 ) 体重 血圧 運動量 食事量 ( カロリー ) 等実施情報として測定日時 データセットは必要に応じて 血糖自己測定値 等が追加できる拡張性を備える 3 医療機関より提供される 追加データ コメント 患者の病態や病期などの目的別に追加できる拡張性を確保 どこでもMY 病院 電子版 お薬手帳 どこでもMY 病院 糖尿病記録と併用して利用される 6

どこでも MY 病院 糖尿病記録利用イメージ全体像 どこでも MY 病院 糖尿病記録の利用イメージは 複数の情報ソースから患者個人に電子的に情報が集約 蓄積され それらの情報が利活用されるまでの情報の流れに着目したワークフローの議論と それらの情報がどのように利活用されるかのユースケースの議論とに分けて検討を行った 医療機関から情報提供 基本情報 臨床データ追加データ 検査データ等 ワークフロー 患者個人による情報登録 健康データ等基本情報自己管理データ 情報の提示 ユースケース A: 患者自身による活用 自らの健康状態を把握 基本情報健診データ健診データ 健診機関等から情報提供 どこでも MY 病院 糖尿病記録 臨床データ追加データ 基本情報 自己管理データ 健診データ 運営主体等 情報の蓄積管理個人による活用 B: 医師等に参考情報として提示することによる活用 医師に診療の参考となる情報として提示する コメディカルに指導の参考となる情報として提示等 7

利用イメージユースケースについて どこでも MY 病院 糖尿病記録の利用イメージを検討するにあたっては 情報がどのように利活用されるかのユースケースが最も大切であるとの認識から 事務局で下記のようなユースケースを想定 議論を行った 今後継続して検討を行う 利用シーン利用者享受できるメリット /IT 活用のメリット ( 赤字 ) 患者自身による活用 患者 医療機関での検査結果 健診結果や自己測定の健康データを横断的に活用して自身の健康状態を把握できる 電子データからグラフ化することで経時的変化の把握がしやすくなる 継続的に活用することを通じて自身の健康管理意識が高まる可能性がある 測定結果を自動的に取り込む等の省力化により手で記載するより楽に入力でき 記入率の向上 より多くの患者の利用が期待できる 定期的な受診のリマインダなど 治療を継続するサービスが期待できる 医療機関に提示することで医療従事者が活用 保険者に提示することで保健指導に活用 医療従事者全般 医師 コメディカル 歯科医師 薬剤師 これまで以上の患者の利用が期待できる 将来的には患者から電子的に提供された情報をデータのまま利用可能 追加データ コメント により病期や病態に応じた情報を治療の参考にできる 個人が管理している情報 ( 健康情報 / 健診情報 ) を治療の参考にできる 他の医療機関で行っていた過去の診療情報を閲覧することで継続性のある治療ができる 医療連携 他科連携に活用できる 検査結果や個人が管理している情報 ( 健康情報 / 健診情報 ) を食事指導 運動指導等の参考にできる 患者の健康状態を把握でき 歯科治療の参考にできる 医科との連携のツールとして活用できる 患者の健康状態を把握でき 服薬指導などの際の参考にできる 健診後の保健指導において 医療機関での検査結果や自己測定の健康データを参考にでき 受診勧奨など悪化防止に役立てることが可能となる 8 8

利用イメージワークフローについて ワークフローについては 昨年度タスクフォースにて取りまとめた 4 つの提供形態を基に 医療機関から患者への情報提供を中心に自施設内に検査室がある病院 自施設内に検査室を持たない診療所のそれぞれのケースで議論を行った 医療情報化に関するタスクフォース報告書 (2011 年 5 月 ) より引用 9

医療機関からの情報提供ワークフロー例 1 自施設内に検査室がある病院のケースにおいては 様々な提供方法 (QR コードや IC カード機能搭載携帯電話 ) が考えられるが QR コードを採用した場合には 既存のワークフローを活用し比較的容易に電子的な情報提供を実現できるのではないかという観点から検討を行った 診療 検査オーダー 検査実施 検査結果投入 検査結果説明 文書により情報を提供 診察室 検査室 診察室 検査結果 1( 医師が ) 診療に応じて検査をオーダー 2( 検査技師等 ) 検査結果を投入 オーダリングシステム等に接続された PC/ プリンタより紙に印刷され患者へ提供 オーダリングシステム 電子カルテ プリンター 検査結果提供イメージ QR コードを記載した場合 既存のオーダリングシステムにおいて最終的に患者へ出力する部分のみを改修することで提供を実現 電子的情報の提供形態イメージ 紙ベースの情報提供の際に検査結果を QR コードで印刷する 紙の出力に使用する PC に IC カードリーダライタを接続し IC カードや IC カード機能搭載携帯電話に検査結果を出力するなど 身長 体重など現在提供されていない項目への対応必要 10

医療機関からの情報提供ワークフロー例 2 自施設内に検査室を持たない診療所においても 同様に既存のワークフローを活用することで QR コードを採用した場合には 比較的容易に実現できるのではないかという観点から検討を行った 医療機関からの情報提供を含むワークフローについては作業部会における検討内容を踏まえ 事務局で再整理を行い今後継続して検討を行う 検査結果診療検査依頼検査実施検査結果説明 送付 診察室 診察室 オーダリングシステム等に接続された PC/ プリンタより紙に印刷され患者へ提供 1( 医師が ) 診療に応じて検査を依頼 検査センター 2( 検査センター ) 検査結果を送付 / 投入 文書 電子媒体 オンライン プリンター 3( 医師が ) 検査センターより送付された形式にて提供 検査結果提供イメージ QR コードを記載した場合 例 ) 文書で送付している場合 患者提供用に QR コード記載の検査結果を追加 電子的情報の提供形態イメージ 検査センターからの結果報告が文書で行われている場合は その文書にQRコードを付加する 電子媒体やオンラインによる電子カルテシステムへの送信が行われている場合は 医療機関のプリンター等を利用して患者に情報提供を行うなど 身長 体重など現在提供されていない項目への対応必要 11