第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

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第14章 国民年金 

第 1 章 総則 第 1 節年金制度の概要 2 第 2 節年金の目的等 4 1

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

第七条二被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 国内居住要件 被用者年金各法 社会保険の適用事業所にお勤めの方 国家公務員 地方公務員 私立学校教職員 なし 年齢要件なし (65 歳以上の老齢厚生年金等の受給権者

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国民年金

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

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1

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

第 1 節年金制度の概要 国民皆年金への変遷昭和 16 年労働者年金保険法の制定 ( 施行は昭和 17 年 ) 昭和 19 年労働者年金保険法を厚生年金保険法に改称昭和 23 年国家公務員共済組合法の制定昭和 28 年私立学校教職員共済組合法の制定昭和 29 年厚生年金保険法の改正 ( 旧厚生年金保

-1-

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ


高齢者福祉

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

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v

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

年金・社会保険セミナー

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

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社会保障 国民年金 問題 第 3 号被保険者とは 性別を問わず 第 2 号被保険者 ( 厚生年金保険の被保険者及び各共済組合等の組合員 加入者 ) の被扶養配偶者であって 20 歳以上 60 歳未満の者である 2 第 1 号被保険者の場合は 日本国内に住所を有する必要があるが 第 2 号

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国民年金法

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

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問 28 保険医療機関等 保険医等 (1) 難度 B 64 問 29 保険医療機関等 保険医等 (2) 難度 B 68 問 30 保険医療機関等 保険医等 (3) 難度 B 70 問 31 療養の給付の一部負担金難度 C 74 問 32 入院時食事療養費難度 B 76 問 33 入院時生活療養費難度

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

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平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

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年金制度のポイント

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

調布市要綱第  号

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Q1 社会保険とはどのような制度でしょうか 会社などで働く人たちが収入に応じて保険料を出し合い いざというときの生活の安定を図る目的でつくられた制度のことで 一般的に健康保険や厚生年金保険のことを 社会保険 といいます 健康保険法第 1 条では 労働者の業務外の事由による疾病 負傷若しくは死亡又は出

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

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2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

資格取得( 認定日 ) 出生 離職 婚姻 離婚 1カ月以内の届出 出生日 喪失日から 市区町村受理日 1カ月を越えた届出 出生日 健康保険組合受付日 被扶養者の範囲被扶養者となるためには 主として被保険者の収入によって生活していることが必要です 扶養の程度の基準としては 被扶養者となる人の年間収入が

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8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

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足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

はじめに 1 掛金は毎月 1 日に引き落としいたします 国民年金基金にご加入いただきありがとうござい ます 国民年金基金は 自営業者などの国民年金の第 1 号被保険者の方々の多様化するニーズに応え より豊かな老後を過ごすことができるよう 国民年金 ( 老齢基礎年金 ) に上乗せした年金を受け取るため

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2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

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再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

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第9章 国民年金制度について

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(3) 障害共済年金 退職老齢年金給付 給料との調整ア障害共済年金との支給の調整傷病手当金は 同一の傷病について障害共済年金の支給を受けることができるときは 支給されません ただし その支給を受けることができる障害共済年金の額 ( 当該障害共済年金と同一の給付事由に基づき国民年金法による障害基礎年金

Transcription:

第 1 節被保険者とは 解説 1. 被保険者とは国民年金制度の被保険者は 強制被保険者と任意加入被保険者とで分けられる 一定の条件に該当した場合 法律上当然に国民年金制度に加入することとなるのが強制被保険者であるが 自営業者もサラリーマンも同じ扱いとなるわけではなく 3つのタイプに分類される この分類のことを 種別 といい 具体的には 第 1 号被保険者 第 2 号被保険者 第 3 号被保険者として区別される そして この強制被保険者に該当しない者であって 任意に国民年金制度に加入している者が任意加入被保険者である 全体像 第 1 号被保険者 : 自営業者など 強制被保険者第 2 号被保険者 : サラリーマンなど 被保険者第 3 号被保険者 : サラリーマンの妻など 任意加入被保険者 2. 適用の基本的考え方 任意加入被保険者 特例による任意加入被保険者 ( 高齢任意加入被保険者 ) 第 2 号被保険者第 2 号被保険者に該当しない場合第 3 号被保険者第 2 号 第 3 号被保険者に該当しない場合第 1 号被保険者第 1 号 ~ 第 3 号被保険者に該当しない場合任意加入被保険者 1

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付等 ( 被 用者年金各法に基づく老齢給付等 ) を受けることができる者 ホ イント 1. 被用者年金各法とは ( 法 5 条 1 項 ) 択 被用者年金各法とは 以下ア~エの法律をいう ア 厚生年金保険法 イ 国家公務員共済組合法 ウ 地方公務員等共済組合法 エ 私立学校教職員共済法 2. 第 1 号被保険者の資格要件択 ア 国籍要件は設けられていない イ 障害給付 遺族給付を受けることができる場合であっても適用除外されない 60 歳未満で被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる場合 55 歳 60 歳 厚生年金保険被保険者第 2 号被保険者 第 1 号被保険者 適用除外 船 員 自営業 特別支給の老齢厚生年金 2

2 第 2 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 2 号 法附則 3 条 ) 資格要件 被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者例 ) サラリーマン 適用除外 65 歳以上の者であって 老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給 権を有する者 解説厚生年金保険の被保険者 各共済組合等の組合員又は加入者は それぞれ厚生年金保険 各共済組合又は共済制度の年金制度と国民年金に二重に加入することになるが 65 歳に達した時点で老齢年金の受給権を有しているときは それ以後は第 2 号被保険者とされない 厚生年金保険の被保険者第 2 号被保険者 18 歳 20 歳 60 歳 65 歳 老齢年金の受給権取得 ホ イント 第 2 号被保険者の資格要件択 1. 国籍 国内居住要件は設けられていない 2. 20 歳以上 60 歳未満 という年齢制限はない 3

3 第 3 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 3 号 ) 資格要件 第 2 号被保険者の配偶者であって 主として第 2 号被保険者の収入により生計を維持するもの ( 第 2 号被保険者である者を除く これを 被扶養配偶者 という ) のうち 20 歳以上 60 歳未満のもの例 ) サラリーマンの専業主婦 ホ イント 1. 配偶者 夫 及び 妻 とは ( 法 5 条 8 項 ) 択 国民年金法において 配偶者 夫 及び 妻 とは 婚姻の届出をしてい ないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む 2. 第 3 号被保険者の資格要件択 ア 国籍 国内居住要件は設けられていない イ 被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる場合であっても 第 3 号被保険者とされる 3. 生計維持認定 ( 令 4 条 ) 択 生計維持についての具体的な認定は 健康保険法等における被扶養者の認定の 取扱いを勘案して日本年金機構が行う 資格要件のまとめ 種 別 年 齢 国内 国 ポイント 居住 籍 [ 適用除外 ] 被用者年金各法に基づく老齢給付等の受給権者 第 1 号 20 歳以上 1 障害 遺族給付を受けることができる場合であっ 60 歳未満 ても適用除外とはならない 2 第 1 号被保険者特有の適用除外事由であるので 第 2 号 第 3 号被保険者が該当しても 適用除外 とはならない 65 歳以上の老齢給付受給権者である被用者年金各法 第 2 号 限定なし の被保険者 組合員又は加入者は 第 2 号被保険者 とはならない 第 3 号 20 歳以上 1 第 1 号被保険者の配偶者は 第 3 号被保険者とは 60 歳未満 ならない 2 配偶者である第 2 号被保険者の年齢は問わない 4

第 3 節任意加入被保険者 1 任意加入被保険者頻出 ( 法附則 5 条 ) 1 被保険者の資格択 以下 1~3 のいずれかに該当する者 ( 第 2 号被保険者 第 3 号被保険者を除く ) は 厚生労働大臣に申し出て 被保険者となることができる 1 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者で 被用者年金各法に基づく 老齢給付等を受けることができる者 ( 第 1 号被保険者の適用除外者 ) 2 日本国内に住所を有する60 歳以上 65 歳未満の者 3 日本国籍を有する者であって 日本国内に住所を有しない20 歳以上 65 歳未満 の者 任意加入被保険者 20 60 65( 歳 ) 国内居住 1 老齢給付を受けることができる 2 国外居住 3 日本国籍を有する 20 65( 歳 ) ホ イント 1. 任意加入被保険者となった場合択基本的に第 1 号被保険者と同様の扱いになる 2. 任意加入の申出のみなし ( 法附則 6 条 ) 択第 1 号被保険者である者が被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる者等に該当するに至った場合において その者がこれに該当するに至らなかったならば納付すべき保険料を その該当するに至った日の属する月以降の期間について 前納しているとき 又はその該当するに至った日の属する月後における最初の4 月の末日までに納付したときは 任意加入被保険者になるための厚生労働大臣への申出をしたものとみなす 喪失 申出みなし 60 歳第 1 号被保険者任意加入被保険者老齢給付等保険料の前納 5

あ第 1 号被保険者と任意加入被保険者の違い 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 特例任意加入 保険料免除 免除される 免除されない 国民年金基金 加入できる 原則として加入できない 付加保険料 納付できる 納付できない 2 保険料の口座振替納付の希望択 1 12に該当する者が任意加入被保険者になるための申出を行おうとする場合には 口座振替納付を希望する旨の申出又は口座振替納付によらない正当な事由がある場合として厚生労働省令で定める場合に該当する旨の申出を厚生労働大臣に対してしなければならない 解説日本国内に住所を有する者が任意加入被保険者となろうとする場合は 口座振替による保険料納付を原則とするものである ホ イント口座振替納付預金又は貯金の払出しとその払い出した金銭による保険料の納付をその預金口座又は貯金口座のある金融機関に委託して行うことをいう 3 申出による資格の喪失 任意加入被保険者は いつでも 厚生労働大臣に申し出て 任意加入被保険 者の資格を喪失することができる 6

2 特例による任意加入被保険者 ( 高齢任意加入被保険者 ) 1 被保険者の資格択 (H6 法附則 11 条 H16 法附則 23 条 ) 以下 1~3のいずれにも該当する者 ( 第 2 号被保険者を除く ) は 厚生労働大臣に申し出て 被保険者となることができる 1 昭和 40 年 4 月 1 日以前に生まれた者であること 2 以下ア イのいずれかに該当する者であることア日本国内に住所を有する65 歳以上 70 歳未満の者であることイ日本国籍を有する者であって 日本国内に住所を有しない65 歳以上 70 歳未満の者であること 3 老齢基礎年金 厚生年金保険法による老齢厚生年金その他老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給権を有していないこと 解説保険料を納付していなかった期間 ( 滞納期間 ) が長かったため 65 歳に達した時点でも老齢基礎年金の受給資格期間 (25 年以上 ) を満たしていない者が 老齢基礎年金の受給資格期間を満たすまで65 歳以後も引き続き任意加入することができる途を設けたものである 20 歳 60 歳 65 歳 70 歳第 1 号被保険者任意加入特例任意滞納納付納付納付 25 年老齢基礎年金 ホ イント 特例による任意加入被保険者となった場合択 基本的に第 1 号被保険者と同様の扱いになる 7

2 保険料の口座振替納付の希望 1 2アに該当する者が任意加入被保険者になるための申出を行おうとする場合には 口座振替納付を希望する旨の申出又は口座振替納付によらない正当な事由がある場合として厚生労働省令で定める場合に該当する旨の申出を厚生労働大臣に対してしなければならない 解説 日本国内に住所を有する者が任意加入被保険者となろうとする場合は 口座振替 による保険料納付を原則とするものである 3 申出による資格の喪失 特例による任意加入被保険者は いつでも 厚生労働大臣に申し出て 当該 被保険者の資格を喪失することができる 65 歳未満の任意加入被保険者と特例による任意加入被保険者との違い 65 歳未満の任意加入被保険者 特例による任意加入被保険者 生年月日の要件はない 昭和 40 年 4 月 1 日以前生まれに限る 老齢給付の受給権を有していても 老齢給付の受給権を有していると 加 加入できる 入できない 付加保険料を納付することができる 付加保険料を納付することはできない まとめ 老後の年金をもらえると 第 1 号被保険者 被保険者から除外される 第 2 号被保険者 (65 歳未満 ) 被保険者から除外されない 第 2 号被保険者 (65 歳以上 ) 被保険者から除外される 第 3 号被保険者 被保険者から除外されない 任意加入被保険者(65 歳未満 ) 被保険者から除外されない 任意加入被保険者(65 歳以上 ) 被保険者から除外される 8

第 4 節被保険者資格の取得及び喪失 1 被保険者資格の取得 択 ( 法 8 条 法附則 5 条 3 項 H6 法附則 11 条 4 項 H16 法附則 23 条 4 項 ) 事 由 時 期 1 20 歳に達したとき 第 1 号 2 日本国内に住所を有するに至ったとき 被保険者 3 被用者年金各法に基づく老齢給付等を受け 強制 ることができる者でなくなったとき 被保険者 第 2 号 被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 当 日 被保険者 の資格を取得したとき 第 3 号 1 20 歳に達したとき 被保険者 2 被扶養配偶者となったとき 任意加入被保険者 厚生労働大臣に任意加入の申出をしたとき 特例による 厚生労働大臣に特例による任意加入の申出をし 任意加入被保険者 たとき 解説 20 歳に達した 日とは 年齢を計算する場合には 1 出生の日を起算日 ( 計算を始める日 ) とし 2 起算 日の応当日の前日をその期間の末日とするので 20 歳の誕生日の前日が 20 歳に達 した日 となる 9

2 強制被保険者の資格の喪失頻出 択 ( 法 9 条 法附則 4 条の 2) 当日に喪失 翌日に喪失 共通 6 死亡したとき 1 60 歳に達したとき 7 日本国内に住所を有しなくなった 第 2 被用者年金各法に基づく老齢給 とき 1 付等を受けることができる者とな ただし 号 ったとき その日に第 2 号被保険者又は第 3 号被保険者に該当したときは その日に喪失 3 被用者年金各法の被保険者 組 合員又は加入者の資格を喪失した とき ただし 第 第 1 号 ~ 第 3 号被保険者に該 2 当するときは喪失せず 第 1 号 号 第 3 号被保険者に該当す るときは種別の変更となる 4 65 歳に達したとき ただし老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給権を有しないときは喪失しない 5 60 歳に達したとき 8 被扶養配偶者でなくなったとき 第 ただし 3 第 1 号被保険者又は第 2 号被保 号 険者に該当するときは喪失せず 種別の変更となる 解説 種別の変更 とは被保険者の資格に取得又は喪失が伴わないで種別に変更が生じることをいう 10

3 任意加入被保険者の資格の喪失 1 資格喪失事由 時期択 ( 法附則 5 条 6 項 ) 事 由 時 期 1 死亡したとき 翌 日 2 65 歳に達したとき 3 被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を取得した 当 日 とき 4 資格喪失の申出が受理されたとき 5 老齢基礎年金の計算の基礎となる月数が480に達したとき 2 任意加入被保険者 1 に特有の資格喪失事由 時期 ( 法附則 5 条 7 項 ) 国内居住 + 20 歳以上 60 歳未満 + 老齢給付等受給権者である者 事由時期 1 日本国内に住所を有しなくなったとき翌日 2 保険料を滞納し督促状の指定期限までに保険料を納付しないとき 3 被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる者でなくなったとき 4 被扶養配偶者となったとき当日 5 上記 1の場合において その日にさらに被保険者の資格を取得したとき 11

3 任意加入被保険者 2 に特有の資格喪失事由 時期択 ( 法附則 5 条 8 項 ) 国内居住 + 60 歳以上 65 歳未満である者 事由時期 1 日本国内に住所を有しなくなったとき翌日 2 保険料を滞納し督促状の指定期限までに保険料を納付しないとき 3 上記 1の場合において その日にさらに被保険者の資格を取得し当日たとき 4 任意加入被保険者 3 に特有の資格喪失事由 時期択 ( 法附則 5 条 9 項 ) 国外居住 + 日本国籍 + 20 歳以上 65 歳未満である者 事 由 時 期 1 日本国内に住所を有するに至ったとき 2 日本国籍を有する者でなくなったとき 3 保険料を滞納し その後保険料を納付することなく2 年間が経過 翌 日 したとき 4 被扶養配偶者となったとき (60 歳未満であるときに限る ) 5 上記 1~4のいずれかに該当した日にさらに被保険者の資格を取得したとき 当 日 ホ イント 1.1 実際の喪失時期 上記 1に該当する者が 20 歳以上 60 歳未満であって 第 2 号被保険者及び第 3 号被保険者のいずれにも該当しない者であって 被用者年金各法に基づく老齢給 付等を受けることができないものであるときは 第 1 号被保険者の資格を取得す るため 上記 5に該当することになり 結果として当日喪失となる 2.4 実際の喪失時期 上記 4に該当する者は 第 3 号被保険者の資格を取得するため 上記 5に該当 することになり 結果として当日喪失となる 12

4 特例による任意加入被保険者の資格の喪失 1 資格喪失事由 時期択 (H6 法附則 11 条 7 項 H16 法附則 23 条 7 項 ) 事 由 時 期 1 死亡したとき 2 老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給権を取得した 翌 日 とき 3 70 歳に達したとき 4 被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を取得した 当 日 とき 5 資格喪失の申出が受理されたとき 2 特例による任意加入被保険者 2 アに特有の資格喪失事由 時期 (H6 法附則 11 条 8 項 H16 法附則 23 条 8 項 ) 国内居住 + 65 歳以上 70 歳未満 事由時期 1 日本国内に住所を有しなくなったとき翌日 2 保険料を滞納し督促状の指定期限までに保険料を納付しないとき 3 上記 1の場合において その日にさらに被保険者の資格を取得し当日たとき 13

3 特例による任意加入被保険者 2 イに特有の資格喪失事由 時期 (H6 法附則 11 条 9 項 H16 法附則 23 条 9 項 ) 国外居住 + 日本国籍 + 65 歳以上 70 歳未満 事 由 時 期 1 日本国内に住所を有するに至ったとき 2 日本国籍を有する者でなくなったとき 翌 日 3 保険料を滞納し その後保険料を納付することなく2 年間が経過したとき 4 上記 1~3に該当した日にさらに被保険者の資格を取得したとき 当 日 まとめ 任意加入被保険者の資格の喪失 喪失事由 喪失時期 国内居住 日本国内に住所を有しなくなったとき の者 保険料を滞納し督促状の指定期限まで さらに被保険者 に保険料を納付しないとき 翌 日 の資格を取得し 日本国内に住所を有するに至ったとき たとき その日 国外居住 日本国籍を有する者でなくなったとき の者 保険料を滞納し その後保険料を納付 することなく2 年間が経過したとき 14

お題 問題編 1 被保険者の資格喪失翌日喪失当日喪失 ~ 適当な番号を記入せよ~ 1 任意加入被保険者が被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を取得したとき 2 国内居住の任意加入被保険者が日本国内に住所を有しなくなったとき 3 第 1 号被保険者が日本国内に住所を有しなくなったとき 4 第 2 号被保険者が被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を喪失したとき 5 国外居住の60 歳以上 65 歳未満の任意加入被保険者が日本国内に住所を有するに至ったとき 6 第 3 号被保険者が60 歳に達したとき 7 国外居住の任意加入被保険者がその後保険料を納付することなく2 年間が経過したとき 865 歳未満の任意加入被保険者が65 歳に達したとき 965 歳以上の任意加入被保険者が70 歳に達したとき 10 任意加入被保険者からの資格喪失の申出が受理されたとき 11 第 1 号被保険者が60 歳に達したとき 12 第 3 号被保険者が被扶養配偶者でなくなったとき 13 国内居住の20 歳以上 60 歳未満の任意加入被保険者が被扶養配偶者となったとき 14 国外居住の任意加入被保険者が日本国籍を有する者でなくなったとき 15 第 1 号被保険者が死亡したとき 16 第 2 号被保険者が65 歳に達したとき 17 国内居住の任意加入被保険者が保険料を滞納し督促状の指定期限までに保険料を納付しないとき 1865 歳以上の任意加入被保険者が老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給権を取得したとき 1965 歳未満の任意加入被保険者が満額の老齢基礎年金を受けられることになったとき 20 第 1 号被保険者が被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる者となったとき 15

お題 解答編 1 被保険者の資格喪失 ~ 適当な番号を記入せよ~ 2 国内居住の任意加入被保険者が日本国内に住所を有しなくなったとき 3 第 1 号被保険者が日本国内に住所を有しなくなったとき 5 国外居住の60 歳以上 65 歳未満の任意加入被保険者が日本国内に住所を有する翌日に至ったとき喪失 7 国外居住の任意加入被保険者がその後保険料を納付することなく2 年間が経過したとき 12 第 3 号被保険者が被扶養配偶者でなくなったとき 14 国外居住の任意加入被保険者が日本国籍を有する者でなくなったとき 15 第 1 号被保険者が死亡したとき 17 国内居住の任意加入被保険者が保険料を滞納し督促状の指定期限までに保険料を納付しないとき 1865 歳以上の任意加入被保険者が老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付の受給権を取得したとき 1 任意加入被保険者が被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を取得したとき 4 第 2 号被保険者が被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者の資格を喪当日失したとき喪失 6 第 3 号被保険者が60 歳に達したとき 865 歳未満の任意加入被保険者が65 歳に達したとき 965 歳以上の任意加入被保険者が70 歳に達したとき 10 任意加入被保険者からの資格喪失の申出が受理されたとき 11 第 1 号被保険者が60 歳に達したとき 13 国内居住の20 歳以上 60 歳未満の任意加入被保険者が被扶養配偶者となったとき 16 第 2 号被保険者が65 歳に達したとき 1965 歳未満の任意加入被保険者が満額の老齢基礎年金を受けられることになったとき 20 第 1 号被保険者が被用者年金各法に基づく老齢給付等を受けることができる者となったとき 16