平成22年度事業計画(案)

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

H25総ぐるみ実施要綱

施策吊

高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

( 件 / 人 ) 12, 交通事故の推移 (S4~) ( 人 ) 18 1, 8, 6, 4, 2, 死者数 人身事故件数 負傷者数 S4 S45 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H 約 2 倍 6 人身事故件数及び負傷者数は 平成 14 年以降減少傾

Microsoft PowerPoint - 10_0北海道自転車条例(P)_180316(セット)(表紙)

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

4 重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を絶たないこと 5 秋の行楽シーズンを迎え 通行量が増えることから 二輪車の交通事故の増加が予想されること 第 7 運動重点に関する主な推進項目以下のとおり各重点ごとにそれぞれ掲げる項目を中心に, 参加 体験 実践型の交通安全教育や広

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

02-01 ビジョンの基本的考え方

11

政策評価書3-3(4)

の使用率がいまだ低調であること (4) 重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を絶たないこと (5) 県内において二輪車の関わる死亡 重傷交通事故が多発しており 秋の行楽シーズンを迎え 通行量が増えることから更なる二輪車の交通事故が予想されること 第 7 運動重点に関する主な

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OB140418大森法人ニュースVol 月_PDF納品用

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24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を

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Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

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Microsoft Word - ●自転車交通安全条例( )

の整備を推進し 自転車本来の走行性能の発揮を求める自転車利用者には歩道以外の場所を通行するよう促すとともに 車道を通行することが危険な場合等当該利用者が歩道を通行することがやむを得ない場合には 歩行者優先というルールの遵守を徹底させることが必要である また 制動装置不良自転車運転を始めとする悪質 危

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平成27年度事業計画書

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308


厚生労働省(職業能力開発行政)におけるキャリア教育の捉え方と関連する取組について

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平成 26 年度経済産業省委託事業 高圧ガス取扱施設における リスクアセスメント手法及び保安教育プログラム調査研究 講師データベースの構築 平成 27 年 3 月 高圧ガス保安協会

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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7 主な推進事項 (1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止 子供及びその保護者 高齢運転者を含む高齢者の交通安全意識の高揚を図ると ともに 県民総ぐるみで子供及び高齢者等に対する保護意識の醸成を図る 保護者から子供への安全教育の推進 通学路等における子供の安全確保 ドライバー

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2019 年度 安全報告書 九州急行バス株式会社

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平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

01 【北海道】

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平成 30 年春の全国交通安全運動埼玉県実施要綱 1 目的本運動は 広く県民に交通安全思想の普及 浸透を図り 交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに 県民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより 交通事故防止の徹底を図ることを目的とする 2 実施期間 平成

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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平成18年度標準調査票

国立女性教育会館の機能と取り組み

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

子供と高齢者の交通事故防止 子供とその保護者及び高齢者の交通安全意識の高揚を図るとともに 子供や高齢者等の交通弱者に対する保護意識の醸成を図る 日常生活の中で 安全に道路を通行するための幼児 児童とその保護者に対する交通安全教育 広報啓発の促進 通学路等における幼児 児童の安全の確保 子供と高齢者に

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

指導技法等体験プログラムのご案内 指導技法等体験プログラムの委託訓練関係について詳細にご紹介します 独立行政法人高齢 障害 求職者雇用支援機構が運営する国立職業リハビリテーションセンター ( 以下 当センター という ) では 職業訓練上特別な支援を要する障害者等を対象とした職業訓練について 訓練場

2016年度 事業計画書(第一次補正)

Taro-平成28年度文部科学省交通安

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審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

生活道路対策

●アレルギー疾患対策基本法案


発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

龍ケ崎市通学路交通安全プログラム ~ 通学路の安全確保に関する取組の方針 ~ 平成 27 年 3 月 龍ケ崎市教育委員会

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求められる整理編

7 主な推進事項 (1) 子供と高齢者の交通事故防止子供及びその保護者 高齢運転者を含む高齢者の交通安全意識の高揚を図るとともに 県民総ぐるみで子供及び高齢者等に対する保護意識の醸成を図る 保護者から子供への安全教育の推進 通学路等における子供の安全確保 ドライバーに対する高齢者事故の特徴を踏まえた

新システム概念図 変更点及び今後の課題 新システムの検討にあたっては 当初 シールを用いた徴収方法を検討していたが 関係者との調整の結果 以下のような変更及び課題が生じている 1 変更点 : 製品価格に内部化する費用の性質発炎筒の流通は 主として 新車搭載用として自動車製造業者等 交換用として自動車

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

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「犯罪被害者等の安全・安心の確保」への取組状況及び今後の方針

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中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

公益目的支出計画実施報告

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公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

平成 26 年度若年技能者人材育成支援等事業推進計画書 I 事業の目的 内容 1 目的 若者のものづくり離れ 技能離れが見られる中 若者が進んで技能者を目指す環境 整備を図るため ものづくりマイスター制度 を活用し 技能競技大会の競技課題 等を活用しながら 広く若年技能者への実技指導を行い 効果的な

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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乗務記録(運転日報)

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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平成 29 年度 事業計画書 一般財団法人日本交通安全教育普及協会

平成 29 年度事業計画 昨年 32 年までに死傷者数を 50 万人以下にする とともに 24 時間死者数を 2,500 人以下とし 世界一安全な道路交通を実現する という目標を掲げて 第 10 次交通安全基本計画 ( 平成 28 年度 ~32 年度 ) がスタートした その初年度となる平成 28 年中の交通事故発生状況を見てみると 死者数は 3,904 人 ( 前年比 213 人減 ) 発生件数は 499,232 件 ( 前年比 37,667 件減 ) 負傷者数は 617,931 人 ( 前年比 48,092 人減 ) という結果になっている 死者数については 昭和 24 年以来 67 年ぶりに 3 千人台を記録し 発生件数及び負傷者数は 12 年連続で減少するなど 引き続き減少傾向を維持している しかしながら 高齢者の死者数が死者数全体の過半数を占め 高齢運転者による事故が多発するとともに 飲酒運転等による悪質 危険な運転による悲惨な事故も後を絶たないなど依然として厳しい交通事故情勢にあり 解決すべき多くの課題を抱えている 国においては 第 10 次交通安全基本計画の目標達成に向けて 高齢運転者や貨物自動車に係る改正道路交通法の施行や子供 高齢者に対する交通安全教育 啓発活動の充実 悪質 危険な違反の取締りの強化 交通安全施設等の整備等 総合的な交通事故防止対策を一層強力に推進することとしている このような状況を踏まえて 当協会においても 国の施策と軌を一にして 人命尊重の基本理念の下 関係機関 団体 民間企業等との連携 協力を図りつつ 幼児から高齢者に至るまでの生涯にわたる交通安全教育を積極的に推進し 国民一人一人の交通安全思想の普及徹底を図ることにより 交通事故のない安全で快適な交通社会の実現に努め 目標達成に貢献することとしている 平成 29 年度は 事務所移転に伴い 新しい移転先を活動拠点として事業を進めることとなるが 事業の効率的 円滑な推進に支障を来たさないよう万全の態勢で臨むとともに 引き続き効果的な交通安全教育に資するための教材 教具の普及 企画 開発に取り組むこととしている また財政面においては 複数事業における効率的な実施による人件費 旅費等の経費削減や外部人材の活用等による事業の効率化をより一層進めるとともに 所有する財産の有効活用に努め 健全な運営に不可欠な財政基盤の安定を図ることとしている 平成 29 年度に実施を予定している具体的な各種事業は 以下のとおりである 2

Ⅰ 研修 教育活動 1. 交通安全教育指導者等養成活動 (1) 交通安全教育指導者研修会の開催 ( 継続 ) 4 (2) チャイルドシート指導員養成研修会の開催 ( 継続 ) 4 (3) スーパーアドバイザー養成研修の実施 ( 継続 ) 4 (4) 高校生向け自転車安全教育インストラクター認定及び認定更新講習会の開催 ( 継続 ) 4 (5) 高等学校における自転車安全指導研修会の開催 ( 継続 ) 5 (6) 二輪車 ( 主として原付 ) 通学許可校等の生徒指導担当者研修会の開催 ( 継続 ) 5 (7) 国や自治体等の交通安全教育指導者養成事業の実施 ( 継続 ) 5 2. 交通安全教育指導者等支援活動 (1) 学校における交通安全教育に関する協議会の開催 ( 継続 ) 5 (2) 各種認定者との連携による地域交通安全モデル事業の実施 ( 継続 ) 5 (3) 講師派遣の実施 ( 継続 ) 6 (4) 国や自治体等の交通安全教育指導者等支援事業の実施 ( 継続 ) 6 3. 交通安全教育啓発活動 (1) 高齢ドライバーの交通事故防止を目的とした移動型交通安全啓発活動の実施 ( 新規 ) 6 (2) 児童及び高齢者を対象にした歩行者向け交通安全講習会の実施 ( 継続 ) 6 (3) 地域住民を対象とした交通安全啓発活動の実施 ( 新規 ) 6 (4) 自転車交通安全教育地域一体型プロジェクトの実施 ( 継続 ) 6 (5) 自転車安全利用講習会の実施 ( 継続 ) 6 (6) 住民参加型の地域交通安全普及啓発モデル事業の実施 ( 継続 ) 7 (7) 緊急時の対応に関する啓発活動の実施 ( 継続 ) 7 (8) 国際協力による教育普及活動の実施 ( 継続 ) 7 (9) 関係機関と連携した交通安全教育啓発活動の推進 1シートベルト チャイルドシート着用推進協議会の事務局 ( 継続 ) 7 2 交通安全フォーラム推進協議会の事務局 ( 継続 ) 7 3 全国交通安全運動への参加 ( 継続 ) 7 4 交通安全ファミリー作文コンクールの実施 ( 継続 ) 7 Ⅱ 調査研究活動 ( 継続 ) 8 Ⅲ 情報収集提供活動 1. 月刊誌 交通安全教育 の編集 刊行 ( 継続 ) 8 2. ホームページによる情報の発信及び収集 ( 継続 ) 8 Ⅳ 教材の制作 普及事業 1. 交通安全教育等啓発資料 機材の開発 普及 ( 継続 ) 8 2. 教育啓発資料の監修 指導等の実施 ( 継続 ) 8 Ⅴ 基本財産等運用事業 ( 継続 ) 9 3

Ⅰ 研修 教育活動交通安全教育の担い手である指導者等の養成と指導力 資質の向上を目的として研修 支援を行うとともに 子供や高齢者 一般市民等の交通参加者を対象に 交通安全意識の向上と安全な交通行動の実践化を図ることを目的として交通安全教育啓発活動を実施する 1. 交通安全教育指導者等養成活動 (1) 交通安全教育指導者研修会の開催 ( 継続 ) 交通安全教育に携わる行政担当者 交通指導員等を対象に 指導者としての資質向上を目的とした研修会を 内閣府の後援を得て 2 日間の日程で東京において開催する 研修では 参加者の活動実態や要望等を踏まえたプログラムの下 主として学識経験者による講義 地域における効果的な実践事例発表 テーマ別の班別協議等を行う (2) チャイルドシート指導員養成研修会の開催 ( 継続 ) チャイルドシートの正しい知識の定着と使用の促進を目的として チャイルドシートに関する法的 技術的知識 正しい装着方法など専門的知識を習得した指導者を養成するための研修会を 内閣府 警察庁及び国土交通省の後援を得て 東京において 2 回程度開催する (3) スーパーアドバイザー養成研修の実施 ( 継続 ) 自動車教習所指導員を対象に 多様な対象者に対して交通安全教育を実施できる企画力と教育能力を備えた人材の養成を目的とした研修を 延べ 5 日間の日程で東京において実施する 研修では 交通安全教育における動機づけやリーダーシップの基本 プレゼンテーションの仕方等に関する教育技術指導 グループ討議などを内容とする集合研修を 3 日間 次いで KJ 法の進め方についての講義や具体的なプレゼンテーション技法についての発表 討議等を内容とするフォローアップ研修を 2 日間行う (4) 高校生向け自転車安全教育インストラクター認定及び認定更新講習会の開催 ( 継続 ) 自動車教習所指導員を対象に 高等学校の自転車安全教育の充実に寄与することを目的として 高校生に対する自転車安全教育における効果的な手法や知識を習得したインストラクター養成のための講習会を 2 日間の日程で開催する 受講後 認定試験等の要件を満たした者には 当協会から 高校生向け自転車安全教育インストラクター 認定証を交付するとともに 1 事業所に 3 名以上の認定者がいる事業所については 適正な活動を行う旨の誓約書の提出をもって 高校生向け自転車安全教育団体 として認定を行う また 平成 24 年度及び 27 年度認定者を対象に 認定者のレベルアップを図ることを目的とした認定更新講習会を 2 日間の日程で東京において開催する 4

(5) 高等学校における自転車安全指導研修会の開催 ( 継続 ) ( 一社 ) 日本自動車工業会からの委託を受けて 高等学校における自転車教育を自動車との安全な共存を目指したプレドライバー教育として位置付け 地域連携型の高校生向け自転車交通安全教育を推進する 29 年度は 兵庫県において 地域の交通安全センターとしての役割を担う自動車教習所指導員を対象に 高校生に対する効果的な自転車安全教育の手法と知識を習得するための研修会を開催するとともに 実際に生徒を対象とした自転車教室を実施する また 高等学校等の交通安全指導担当教員を対象とした 講義や実技 研究協議を内容とする研修会もモデル地域内で開催する (6) 二輪車 ( 主として原付 ) 通学許可校等の生徒指導担当者研修会の開催 ( 継続 ) ( 一社 ) 日本二輪車普及安全協会からの委託を受けて バイク通学を許可している高等学校の教員を主な対象に 高校生の二輪車事故の減少に貢献することを目的として 高校生の交通事故の現状と課題に関する講義 原付による実技講習体験 二輪車実技教育の在り方についての研究協議を内容とする研修会を開催する さらに 自動車教習所及び二輪車安全運転推進委員会の指導員を対象に 高校生に対する指導の機会 場をより一層拡大することを目的として 高校生の特性を踏まえた効果的な原付指導の進め方を習得するための研修会を開催する 29 年度は 高等学校教員を対象とした研修会を 2 か所 ( 鹿児島県 長野県 ) 自動車教習所及び二輪車安全運転推進委員会の指導員を対象とした研修会を 5 か所で開催する (7) 国や自治体等の交通安全教育指導者養成事業の実施 ( 継続 ) 国や自治体等からの委託による交通安全教育指導者養成に係る事業を行う予定である 29 年度は 富山県委託 チャイルドシート シートベルト着用推進リーダー講習会 等の実施を予定している 2. 交通安全教育指導者等支援活動 (1) 学校における交通安全教育に関する協議会の開催 ( 継続 ) 都道府県教育委員会の交通安全教育担当者等を対象に 学校における交通安全教育の拡充を図ることを目的として 文部科学省の後援を得て 講義及び子供の交通事故実態等を踏まえた重要課題についての協議 意見 情報交換等を内容とする協議会を 3 か所 ( 東京都 大阪府 福岡県 ) において開催する (2) 各種認定者との連携による地域交通安全モデル事業の実施 ( 継続 ) 当協会の各種 ( スーパーアドバイザー 高校生向け自転車安全教育インストラクター等 ) 認定者が在籍する自動車教習所とともに地域の関係機関 団体等と連携した交通安全モデル事業を展開し 認定者の実践力を高め地域の交通安全に貢献するとともに モデル事業の手法 成果の全国的な普及を図る 29 年度は 3~4 か所のモデル地域を選定し実施する 5

(3) 講師派遣の実施 ( 継続 ) 自治体や関係機関 団体等からの要請により 児童 生徒や高齢者 自転車の交通安全をテー マにした講習会の講師として職員等を派遣する (4) 国や自治体等の交通安全教育指導者等支援事業の実施 ( 継続 ) 国や自治体等からの委託による交通安全教育指導者等支援事業に係る事業を行う 29 年度は 東京都からの依頼により自転車の安全利用を企業内や地域に広めることを目的に各組織のリーダーを対象とした 自転車安全利用 TOKYO セミナー ( 全 8 回開催 ) に指導者の派遣等で支援を行う 3. 交通安全教育啓発活動 (1) 高齢ドライバーの交通事故防止を目的とした移動型交通安全啓発活動の実施 ( 新規 ) 高齢ドライバーによる重大な交通事故が相次いだことをから 29 年度は 新規に JA 共済連からの委託を受けて 地域で実施されるイベント等に 高齢ドライバーの交通事故防止のためのドライビングシミュレータを搭載した車両及び指導員を年間約 200 回派遣する (2) 児童及び高齢者を対象にした歩行者向け交通安全講習会の実施 ( 継続 ) 東京都からの委託を受けて 児童とその保護者 及び高齢者を対象に 歩行者向けの交通安全 危険予測シミュレータ を活用した講習会や啓発イベントを年間約 120 回実施する (3) 地域住民を対象とした交通安全啓発活動の実施 ( 新規 ) ( 株 ) ブリヂストンからの委託を受けて 地域住民を対象とした交通安全啓発活動に対して 当協会が開発した各種シミュレータなどの交通安全教育機材を提供するとともに 指導員を派遣し 交通安全教育活動を実施する 29 年度は 6 か所で実施する (4) 自転車交通安全教育地域一体型プロジェクトの実施 ( 継続 ) 地域を核とした幼児 児童とその保護者 及び高齢者への自転車交通安全教育の展開と体制の確立を目的として 地域の関係機関 リーダー ブリヂストンサイクル ( 株 ) 等の協力 支援の下 参加 体験型の自転車交通安全教育モデル事業を埼玉県において実施する 29 年度は 子供を対象にした自転車教室を 7 回 ( 親子対象 1 回含む ) 開催するとともに 高齢者を対象とした新規の自転車教室を 1 回開催する (5) 自転車安全利用講習会の実施 ( 継続 ) 東京都武蔵野市からの委託を受けて 一般市民や市職員等を対象に 自転車事故の発生状況や安全な乗り方等についての講義を内容とする自転車の安全利用のための講習会を実施する 29 年度は 約 30 回 2,500 名の受講者を対象に行う 6

(6) 住民参加型の地域交通安全普及啓発モデル事業の実施 ( 継続 ) 地域における効果的な交通安全普及啓発活動の確立と普及を目的として 大塚製薬 ( 株 ) の協力を得て 地域の関係機関 団体等との連携を図りつつ モデル的に徳島県において 地域密着型 住民参加型の交通安全普及啓発事業を実施する さらに 企業において自動車を使用する予定の新社会人に対して 交通社会人としての責任と自覚を促し 事故を未然に防ぐための技能と知識を効果的に習得できる教育プログラムの確立を目指して 徳島県内で仮説検証型のモデル事業を実施する (7) 緊急時の対応に関する啓発活動の実施 ( 継続 ) 日本保安炎筒工業会との連携 協力により 交通事故 二次災害等の減少に資することを目的として 発炎筒の使用方法や性能 非常時等における対処方法を普及啓発するためのポスター 5,000 枚を制作し 全国の都道府県 政令指定都市 警察本部 各高速道路 ( 株 ) 等に配布する (8) 国際協力による教育普及活動の実施 ( 継続 ) 諸外国からの交通安全視察研修等の要請に応じて講習や資料提供を行うなど 国際協力による 交通安全教育普及活動を実施する (9) 関係機関と連携した交通安全教育啓発活動の推進 1シートベルト チャイルドシート着用推進協議会の事務局 ( 継続 ) 関係省庁 団体等官民一体となって国民のシートベルトとチャイルドシートの着用推進啓発活動を行っている シートベルト チャイルドシート着用推進協議会 の活動に協力するとともに 同協議会の事務局を担当する 2 交通安全フォーラム推進協議会の事務局 ( 継続 ) 国民の交通安全意識を高揚することを目的とした交通安全フォーラム ( 内閣府及び開催地の県 市主催 関係省庁後援 関係団体協賛 ) の推進協議会の活動に協力するとともに 同協議会の事務局を担当する 3 全国交通安全運動への参加 ( 継続 ) 官民一体となって実施している 春 秋の全国交通安全運動 に協賛団体として参加 協力を行う 4 交通安全ファミリー作文コンクールの実施 ( 継続 ) 警察庁及び関係団体との共催により 我が家の交通安全 をテーマにして各家庭における交通安全に関する話合いを進めることを通じ 国民一人一人の交通安全意識の高揚を図り 交通ルールの遵守と交通マナーの向上に資することを目的とした交通安全ファミリー作文コンクールを実施する Ⅱ 調査研究活動 ( 継続 ) 効果的な交通安全対策や事業の企画 実施 評価に資することを目的として 交通事故や交通行動 の実態 内外の交通安全教育の動向や有効な教育手法等 交通安全に関する調査研究を実施する 7

Ⅲ 情報収集提供活動主として行政や教育現場 地域や職場において交通安全教育に携わっている担当者等に対し 交通安全教育等を推進する上で有益かつ実践的な情報を提供するとともに 当協会の活動内容やタイムリーな交通安全情報等を広く国民一般に向けて発信することを目的として実施する 1. 月刊誌 交通安全教育 の編集 刊行 ( 継続 ) 交通安全に関する対策や指導方法 具体的な教育指導事例等を掲載した月刊誌 交通安全教育 を毎月編集 刊行する 2. ホームページによる情報の発信及び収集 ( 継続 ) ホームページの積極的な活用を通して 最新の交通安全教育活動や改正道路交通法 各種教材 機材等に関する情報を広く発信するとともに 適時ホームページのリニューアル等を行い 閲覧者の増加を図る Ⅳ 教材の制作 普及事業 交通安全教育及び交通安全啓発活動の効果的推進に資することを目的として 交通安全教育等啓発 資料 機材の開発 普及を行う 1. 交通安全教育等啓発資料 機材の開発 普及 ( 継続 ) 積極的な情報収集の下 ユーザーのニーズに対応した新規の教育用資料の企画 制作や次世代型の教育用機材の開発に努めるとともに 全国の自治体 関係機関 団体等に対する訪問活動やホームページ DM 等の媒体を活用した広報活動を通して 各種啓発資料 機材の有効活用を普及促進する また 交通事故の経年変化や道路交通法の改正等に対応して 適宜 資料 教材の改訂を行う 29 年度は 教育用機材 交通安全危険予測シミュレータ 自転車編を開発し その普及を図るとともに 自動車編の企画 開発にも着手する予定 2. 教育啓発資料の監修 指導等の実施 ( 継続 ) 民間企業が企画 制作する交通安全啓発用資料 教材に対して 民間企業からの要請 を受けて 企画 監修 指導等を行う Ⅴ 基本財産等運用事業 ( 継続 ) 基本財産等の運用に関する事業 ( 新たに収益不動産を取得し 貸事務所等として賃貸するなど ) に おいて 効果的な運用に取り組み 健全な運営に不可欠な財政基盤の安定に資することとする 8