平成 30 年度税制改正等要望項目 要望 1 ワインの酒税増税時における中小 零細ワイナリーの救済策の充実強化 1 頁 ワインに係る酒税については 醸造酒類間 の税率格差是正という名目で平成 15 年 平成 18 年の増税に続き 平成 29 年度税制改正においても平成 32 年 平成 35 年に増税

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合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

イ果実果実 ( 濃縮果汁を除く 以下この項において同じ ) の名称を表示する なお 三種類以上の果実を使用した場合は 使用量が上位三位以下の果実の名称を その他果実 と表示することができる ロ濃縮果汁濃縮果汁を希釈したものは 濃縮還元 果汁 と 濃縮果汁を希釈していないものは 濃縮 果汁 と表示する

1 酒税法改正関係 ⑴ 酒類の品目等の定義の改正酒類の品目等の定義の主な改正内容は 次のとおりです イ平成 29 年 4 月 1 日から改正されるもの改正の概要 旧酒税法 新酒税法 改正内容 連続式蒸留しようちゆう 連続式蒸留焼酎 名称を変更 ( 常用漢字化 ) 単式蒸留しようちゆう 単式蒸留焼酎

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する 2 価格優位性を確保することによる沖縄の酒類製造業の自立的経営を促進する ⑵ 施策の必要性 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する沖縄

(2) 酒税法第 28 条の3( 未納税引取 ) の規定を適用するために必要な酒税法上の手続 (10 点 ) 1 原則手続 ( 法 28の326) 税関長は 未納税引取の承認を与える場合には その承認の申請者に対し 相当の期限を指定して その酒類が所定の引取場所に引き取られたことについてのその場所の

新設 拡充又は延長を必要とする理由9-2 回の合要理性望に関⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 県内酒類製造業の育成 保護( 経営基盤の強化など ) 酒類製造業及び関連産業の振興を通じた沖縄経済の振興 ⑵ 施策の必要性本軽減措置については 昭和

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

1 検査の背景 (1) 簡易課税制度の概要課税売上げに係る消費税額から控除できる課税仕入れに係る消費税額は 原則として 課税売上げに対応する課税仕入れに係る消費税額とされている ( 以下 課税売上げに係る消費税額からこの課税売上げに対応する課税仕入れに係る消費税額を控除して納付消費税額を算出する計算

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

消費税 : 課税の適正化について 1 ( これまでの取組み等 ) 1. 総論 社会保障 税一体改革成案 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) においては 消費税制度の信頼性を確保するための一層の課税の適正化を行う こととされている ( 参考 ) 平成 23 年度

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

2 営悪化を招くことになる 2.消費税の申告等の状況多くの農業者が売上一千万円以下であり 他業種に比べ 免税事業者が多くなっている 農業者は 他業種に比べ 税務申告割合が低く 納税 税務申告に不慣れといえる 特に 消費税については 所得税に比べ対応している農業者が少なく 事務負担が増す懸念から 有利

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平成19年12月○日

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

2 ( 178 9)

目次 Ⅰ 消費税軽減税率制度の概要 4 Ⅱ 軽減税率の対象品目 5 1 飲食料品の範囲等 5 ⑴ 飲食料品 5 ⑵ 飲食料品から除かれるもの ( 軽減税率の対象とならないもの ) 6 ⑶ 飲食料品を販売する際に使用される包装材料等 7 ⑷ 飲食料品の輸入取引 7 2 一体資産 8 ⑴ 一体資産 8

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

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国内の皮革産業及び革靴産業は中小 小規模事業者が大部分を占めていることから業界の構造改善及び競争力強化を実施し アジア諸国をはじめとする海外から大量に輸入される製品と対抗しうる日本製品の優位性が備わるまで 本制度を維持する必要がある 3 改正の必要性ア. あるべき姿と現状のギャップ国内の皮革産業及び

及び必要性 低税率を適用して需要者に安価な輸入品の供給を確保する一方 一定数量を超えた輸入分については高税率を適用することにより 国内の皮革産業及び革靴産業の保護を目的としている 2 政策目的達成時期我が国皮革産業及び革靴産業が構造改善を行い アジア諸国からの低価格品及び欧州からの高価格品と対抗しう


1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの


2 財政健全化目標との関係や平成 30 年度の 経済 財政再生計画 の中間評価を踏まえつつ 消費税制度を含む税制の構造改革や社会保障制度改革等の歳入及び歳出の在り方について検討を加え 必要な措置を講ずる (3) 対象品目及び適用税率軽減税率の対象品目は 1 酒類及び外食を除く飲食料品 2 定期購読契

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2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

-2 -

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった


2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(2) 滞納残高 イ 税目別の滞納残高 平成 18 年度平成 19 年度平成 2 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 申告所得税 2,119 2,72 1,994 1,921 1,871 1,871 1,784 1,7

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について


⑴ ⑵ ⑶

がある 3 改正の必要性ア. あるべき姿と現状のギャップ我が国皮革製品産業は 高付加価値化やコスト削減などの構造改善を進めることにより 欧州から輸入される高価格の製品と 主にアジア諸国から輸入される低価格製品に対抗できる競争力の確保を図る必要がある しかしながら 近年 アジア諸国においては欧州及び米

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

自動車重量税の廃車還付制度について 自動車重量税の廃車還付制度の創設使用済自動車の不法投棄の防止及びリサイクル促進という観点から 自動車検査証の有効期限内に使用済みとなり 使用済自動車の再資源化等に関する法律 ( 自動車リサイクル法 ) に基づいて適正に解体された自動車について還付措置が設けられまし


社会保険診療報酬の所得計算の特例措置の概要 概要 医業又は歯科医業を営む個人及び医療法人が 年間の社会保険診療報酬が 5,000 万円以下であるときは 当該社会保険診療に係る実際経費にかかわらず 当該社会保険診療報酬を 4 段階の階層に区分し 各階層の金額に所定の割合を乗じた金額の合計額を社会保険診

2 政策目的達成時期我が国皮革産業及び革靴産業が構造改善を行い アジア諸国からの低価格品及び欧州からの高価格品と対抗しうる国際競争力が備わるまで 本制度を維持する必要がある 3 改正の必要性ア. あるべき姿と現状のギャップ国内皮革産業及び革靴産業は 高付加価値化やコスト削減などの構造改善を進めること

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

OB140418大森法人ニュースVol 月_PDF納品用

6 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外 今般の消費税率の引上げに伴い 消費税を円滑かつ適正に転嫁できる環境を整備するため 消費税転嫁対策特別措置法では 事業者又は事業者団体は 公正取引委員会に事前に届け出ることにより 消費税の転嫁及び表示の方法の決定に係る共同行為 ( 転嫁カルテル 表示

2

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

平成 30 年度の税制改正に関する要望 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 平素は 建設業界に対し一方ならぬご配慮を賜り 厚く御礼申し上げます 平成 29 年度公共事業関係の当初予算は ほぼ横ばいながら 5 年連続の微増となりました また 国土交通省関係予算では 当初予算で初となる ゼロ国債 を

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

参考. 改正前の制度概要 ( 改正対象は太字 ) (1) 税の納税猶予の全体像 ( 概要 ) の要件 会社の代表者であったこと 時には代表権を有していないこと と同族関係者で決議数の 50% 超の株式を保有かつを除いた同族内で筆頭株主であったこと 認定対象会社の要件 の要件 会社の代表者であること

HPのトップページ更新原稿

産業廃棄物税は 最終処分される産業廃棄物に課されるものであり 排出事業者から中間処理に委託された廃棄物すべてに課税されるわけではありません 中間処理業者の方が排出事業者から処理料金に含めて受け取る税相当額は 中間処理によって減量化されたり リサイクルされた分を除いた中間処理後に最終処分される産業廃棄

⑴ ⑵ ⑶

改正後

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

資料2-1 課税段階について


N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏


Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

⑴ ⑵ ⑶ ⑷ 1

国税通則法施行令新旧対照表

ワイン製造業者の経営実態調査

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平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

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平成 29 年 8 月 平成 30 年度 税制改正等要望書 日本ワイナリー協会 理事長 代野照幸

平成 30 年度税制改正等要望項目 要望 1 ワインの酒税増税時における中小 零細ワイナリーの救済策の充実強化 1 頁 ワインに係る酒税については 醸造酒類間 の税率格差是正という名目で平成 15 年 平成 18 年の増税に続き 平成 29 年度税制改正においても平成 32 年 平成 35 年に増税されることになりました 我が国の国産ワインの市場規模は小さく 国産ワイン製造者 ( 以下 ワイナリー といいます ) のほとんどが中小零細業者で 経営基盤は極めて脆弱のため 度重なる増税には対応できません また チリやオーストラリア等との EPA 協 定でボトルワインの関税が段階的に撤廃され 日 EU の EPA 交渉においても関税が撤廃されることになった場合には ワイナリーの経営に大きな影響を与えることは必至であります 以上のような状況から租税特別措置法における中小特例措置の酒税の軽減措置を平成 30 年 4 月 1 日以降も継続の上 恒久的な制度ないしは長期的な延長とし 軽減割合の大幅な上積みにより 実質的に増税による負担がないような措置を講じられますよう強く要望します 目次 1

要望 2 ワインの低アルコール分のものに対する低額税率の適用 4 頁 現在の定額課税を 多様化する消費者ニーズ に対応するため アルコール分 8 度未満のもの について低額の税率適用区分を設けられるよう要望します 要望 3 国産果実使用ワインに対する酒税の軽減税率制度の導入 5 頁 割高な国産果実を使用して製造したワインに対する酒税の軽減税率制度を導入されるよう要望します 要望 4 ワイン等の関税の撤廃に当たっての中小ワイナリーへの配慮 6 頁 日本のワイン市場は輸入ワインが 7 割を占め 関税が即時撤廃された場合には中小ワイナリーの受けるダメージが大きいことから ワイン等の関税撤廃に当たっては激変緩和のための配慮を要望します 目次 2

要望 5 流通市場における被災酒類及び変質等酒類の酒税現地還付制度の導入 7 頁 流通市場の酒類販売業者の所持する酒類について 1 被災した場合 2 変質 季節等の経過により廃棄した場合 現行法では酒類販売業者に直接酒税を還付する制度がありません 酒類販売業者が 酒類の被災場所や廃棄場所の所轄税務署長の確認を受けた場合は 酒類販売業者に直接酒税を還付する制度を導入されるよう要望します また 廃棄する場合 廃棄処理施設の発行する廃棄証明書により 酒税の還付が受けられる制度を導入されるよう要望します 要望 6 制度の簡素合理化 9 頁 酒税法を見直し 申告 届出等の義務規定の廃止及び実情に合った措置の導入をするなど 簡素合理化を図られるよう要望します 目次 3

要望 1 要旨 ワインの酒税増税に伴う中小 零細ワイナリーの救済策の充実強化 ワインに係る酒税については 醸造酒類間の税率格差是正という名目で平成 15 年 平成 18 年の増税に続き 平成 29 年度税制改正においても平成 32 年 平成 35 年に増税されることになりました 我が国の国産ワインの市場規模は小さく 国産ワイン製造者 ( 以下 ワイナリー といいます ) のほとんどが中小零細業者で 経営基盤は極めて脆弱のため 度重なる増税には対応できません また チリやオーストラリア等との EPA 協定でボ トルワインの関税が段階的に撤廃され 日 EU の EPA 交渉においても関税が撤廃されることになった場合にはワイナリーの経営に大きな影響を与えることは必至であります 以上のような状況から租税特別措置法における中小特例措置の酒税の軽減措置を平成 30 年 4 月 1 日以降も継続の上 恒久的な制度ないしは長期的な延長とし 軽減割合の大幅な上積みにより 実質的に増税による負担がないような措置を講じられるよう強く要望します 説明 ⑴ 我が国のワイナリーは年間課税移出数量 1,000 kl 未満の企業が 96% という中小 零細で その多く が赤字 低収益企業であり 経営規模も小さく極めて脆弱な経営基盤であります また 国産ワインの 生産量は未だにピークの平成 10 年を下回っており 廉価な輸入ワインに市場を占められているのが実情であります -1 -

このような状況下 長年に亘り良質なワインを提供してきたワイナリーのみならず 夢を抱いて起業した新しいワイナリーにとってもこれまでの度重なる増税や今後予定されている増税は経営上相当な負担となり 企業体力の弱体化を増幅させるだけであり 増税に対応できるものではありません ⑵ 酒税法の改正において ワインと清酒を醸造酒類と一括りにし 両者間の税率格差是正を旗印にワインが増税され 平成 35 年には税率格差の解消が予定されています ワインと清酒では 原料 製法 飲用形態等のいずれをみても明らかに異なります 酒類の税率については 蒸留酒はアルコール度数課税が国際的に一般的ですが 醸造酒は各国の歴史 文化 産業構造等から独自の税率が採用されています ワインの税率は国際的に概ね低く イタリア スペイン ドイツでは無税 フランスでは極めて低い税率とされています 致酔飲料で かつ 醸造酒であるという点だけをとらえて同一に論じ しかも増税により同水準の税率にするのは合理性がなく 極めて不適当といわざるを得ません ⑶ 現在 ワインには 租税特別措置法により 前年度の課税移出数量が 1,300 kl以下の中小零細ワイナリーには その年度のワインの課税移出数量が 200 klまで 20%(1,000 kl超 1,300 kl以下の場合は 1 0 % ) の軽減割合が適用されています このような中 今後 平成 35 年までに2 回の増税 -2 -

が実施されますと 納付額が 1.25 倍の大幅増税になります そこで ワイナリーの経営実態やワイン業界を取り巻く環境を考慮され また 平成 28 年 12 月の与党税制改正大綱で 果実酒の税率引上げに当たっては小規模な果実酒製造者に対する措置を検討する 旨が決定されていることを踏まえ 現行の酒税の軽減措置を恒久的な制度ないしは長期的な延長をしていただきますとともに 軽減割合を大幅に引き上げ 増税によるワイナリーの負担が実質的に増加しないような措置を講じられますよう強く要望します -3 -

要望 2 要旨 ワインの低アルコール分のものに対する低額税率の適用 現在の定額課税を 多様化する消費者ニーズに対応するため アルコール分 8 度未満のワインについて低額の税率適用区分を設けられるよう要望します 説明 ⑴ 近年消費者の嗜好は多様化し これに呼応してア ルコール分 3 度という低アルコール分のワインも市場に出回っており 今後この分野は拡大の傾向にあります これらの低アルコール分のものであっても通常の ワインの税額 (8 万円 ) の負担を余儀なくされてお り アルコール分 3 度のワインと 12 度前後のワインが同額の酒税を負担しているのは 不均衡であり極めて疑問と言わざるを得ません ⑵ 低アルコール分のワインの税負担の適正化を図り 多様化する消費者ニーズに対応することができるよ う 低アルコール分 ( アルコール分 8 度未満 ) のワ インについて 低額な税率適用区分を導入されるよう要望します -4 -

要望 3 要旨 国産果実使用ワインに対する酒税の軽減税率制度の導入 割高な国産果実を使用して製造したワインに対する酒税の軽減税率制度を導入されるよう要望します 説明 ⑴ ワイン醸造用の国産ぶどう価格は 外国のぶどう価格に比べ極めて割高となっており ( 別表 ) 国産ワイン業界は輸入ワインに対してコスト面で大きなハンディキャップを背負って競争するという状況にあり ワイン製造者の経営の圧迫要因にもなっています ⑵ 国産ワイン業界の発展のためには 廉価な国産原料の安定的確保が肝要であり 国産ワインの酒税の税率を低率にすることにより 結果として国産果実生産者の生産を奨励する必要があります ⑶ 国産果実の生産奨励とワイナリーの国際的な競争条件を公平 適正なものにするため 割高な国産果実使用ワインに対する酒税の軽減税率制度を導入されるよう要望します ( 別表 ) ワインの原料用ぶどうの内外価格の比較 ( 平成 2 8 年産 1 kg当たり ) 日本産 2 1 1. 0 円 ( 甲州 ) 5.0 倍 カリフォルニア産 4 2.0 円 ( シエナン ブラン ) -5 -

要望 4 要旨 ワイン等の関税の撤廃に当たっての中小ワイナリーへの配慮 日本のワイン市場は輸入ワインが 7 割を占め 関 税が即時撤廃された場合には中小ワイナリーの受けるダメージが大きいことから ワイン等の関税撤廃に当たっては激変緩和のための配慮を要望します 説明 日本のワイン市場では輸入ワインが 7 割を占めており 関税が即時撤廃されるような事態が生じた場合には 安価な輸入ワインが一時に増加し ただでさえ苦しい経営を強いられている中小ワイナリーにとって大きなダメージとなります 近年 国産ワインが内外に注目されるようになっており 各ワイナリーも日本ワインの醸造に力を注ぎ 設備投資や品質向上を図って経営体質の改善に努めている途上にあります こうした時期に 中小ワイナリーの経営がゆらぐ事態を招くことは 日本のワイン市場の活性化にとっても大きなマイナスであります このため ワイン等の関税撤廃に当たっては 激変緩和のための一定期間の猶予を設けていただきますよう強く要望します -6 -

要望 5 要旨 流通市場における被災酒類及び変質等酒類の酒税現地還付制度の導入 流通市場の酒類販売業者の所持する酒類について 1 被災した場合 2 変質 季節等の経過により廃棄した場合 現行法では酒類販売業者に直接酒税を還付する制度がありません 酒類販売業者が 酒類の被災場所や廃棄場所の所轄税務署長の確認を受けた場合は 酒類販売業者に直接酒税を還付する制度を導入されるよう要望します また 廃棄する場合 廃棄処理施設の発行する廃棄証明書により 酒税の還付が受けられる制度を導入されるよう要望します [ 説明 ] ⑴ 現在 流通市場にある酒類が被災した場合 それ らに係る酒税は その納税義務者である酒類製造者等を通じて被災者に還付する制度となっています しかし 流通段階における書類の整理が不十分なため 酒類製造者等が被災者に還付した税相当額について 国から還付を受けられないケースがあり 当該酒税相当額は酒類製造者等の負担となっています また 被災酒類の酒税の還付に要する事務処理負担は大きいものがあります ⑵ 流通市場にある酒類が変質し消費者に販売するこ とが出来なくなった場合 流通業者が廃棄しても酒税の還付を受けられないため 酒類製造場へ返品し 酒類製造者が戻入れ控除を受け 流通業者へ酒税分を還付していますが 酒類を製造場に戻す事務処理と物流経費が大きな負担となっています -7 -

⑶ 流通市場にある季節を限定した酒類及び賞味期限を付した酒類を消費者に販売することができなくなった場合 流通市場から酒類製造場まで返品しても 最終的には廃棄しており返品のための物流経費が無駄になっています ⑷ そこで 流通市場にある酒類販売業者が所持する酒類が 被災した時に被災場所の所轄税務署長がその数量等を確認した場合及び変質や期限切れのため廃棄する時 所轄税務署長の確認を受けた場合は 手持品戻税制度の例に倣い 被災者又は廃棄する者である酒類販売業者に酒税を直接還付する制度を新設されるよう要望します また 酒類を廃棄する際 公害関連施設を完備した処理工場又は公的処理施設を活用した場合は これらの廃棄処理工場の廃棄した証明書により 酒税の控除 還付が受けられる制度を新設されるよう要望します -8 -

要望 6 制度の簡素合理化 要旨 酒税法を見直し 申告 届出等の義務規定の廃止及び実情に合った措置の導入をするなど 簡素合理化を図られるよう要望します 説明 酒税法は 法の歴史も古く 酒類製造者に対し 申告 届出 承認 許可等の多くの義務規定を定めています これらの義務規定は 今日の酒税が移出課税で かつ 申告納税制度であることを考えますと 存続させる必要性のない規定が多くあります 新しい時代に適合するよう酒税法の抜本的な見直しを行い 多くの要望事項の実現を図られるよう要望します 例えば 課税済酒類の輸出還付制度の新設 記帳義務の簡素化 記帳事項の省略 -9 -