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を示しています これを 2:1 房室ブロックと言います 設問 3 正解 :1 ブルガダ型心電図正解率 96% この心電図の所見は 心拍数 56/ 分 P-P 間隔 R-R 間隔一定の洞調律 電気軸正常です 異常 Q 波は認めません ST 部分をみると特に V1 V2 誘導で正常では基線上にあるべき

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循環器 Cardiology 年月日時限担当者担当科講義主題 平成 23 年 6 月 6 日 ( 月 ) 2 限目 (10:40 12:10) 平成 23 年 6 月 17 日 ( 金 ) 2 限目 (10:40 12:10) 平成 23 年 6 月 20 日 ( 月 ) 2 限目 (10:40 1

1 正常洞調律 ;NSR(Normal Sinus Rhythm) 最初は正常洞調律です P 波があり R-R 間隔が正常で心拍数は 60~100 回 / 分 モニター心電図ではわかりにくいのですが P-Q 時間は 0.2 秒以内 QRS 群は 0.1 秒以内 ST 部分は基線に戻っています 2 S

1. 期外収縮 正常なリズムより早いタイミングで心収縮が起きる場合を期外収縮と呼び期外収縮の発生場所によって 心房性期外収縮と心室性期外収縮があります 期外収縮は最も発生頻度の高い不整脈で わずかな期外収縮は多くの健康な人でも発生します また 年齢とともに発生頻度が高くなり 小学生でもみられる事もあ

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老衰 2% 日本における主な死因 : 動脈硬化性疾患は 25% その他 33% 悪性新生物 ( ガン ) 26% 自殺 3% 不慮の事故 3% 肺炎 8% 脳血管疾患 ( 脳卒中など ) 11% 脳心血管系疾患 25% 心疾患 ( 心筋梗塞など ) 14% 厚生労働省 平成 15 年度人口動態統計

心電図がキライな理由 胸部誘導の肋間がわかりにくい 電極の付け間違いをしていないか不安 結果を聞かれるのがイヤ 患者が女性だと ちょっと 難解な用語ばかり AF? AFL? VT? VF? PSVT? SPVC? PVC? VPC? APC? あぁぁー??? 2

心電図読解入門

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狭心症と心筋梗塞 何を調べているの? どのように調べるの? 心臓の検査虚血チェック きょけつ の きょうさく狭窄のチェック 監修 : 明石嘉浩先生聖マリアンナ医科大学循環器内科

24 第 2 章 : 心電図の基礎 1.4 の活動電位と心電図波形の対応 での活動電位と実際に観察される心電図波形は図のような関係になっています 1 外部からの刺激 ( 刺激伝導系からの電流の流入 ) によって 急速に電位が高くなる脱分極の時間を 0 相といい これが次々と細胞を伝播して 心電図波形

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概要 214 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症 215 ファロー四徴症 216 両大血管右室起始症 1. 概要ファロー四徴症類縁疾患とは ファロー四徴症に類似の血行動態をとる疾患群であり ファロー四徴症 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖 両大血管右室起始症が含まれる 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症は ファ

心電図検査 設問 歳 女性 右胸心の 12 誘導心電図を図 1 に示す 正しいものはどれか a. I 誘導で P 波 QRS 波 T 波は陰性である b. avr 誘導で T 波は陽性である c. 胸部誘導 V1~V6 のすべてで R/S>1 である d. 広範囲な前壁中隔心筋梗塞を疑う

心房細動の機序と疫学を知が, そもそもなぜ心房細動が出るようになるかの機序はさらに知見が不足している. 心房細動の発症頻度は明らかに年齢依存性を呈している上, 多くの研究で心房線維化との関連が示唆されている 2,3). 高率に心房細動を自然発症する実験モデル, 特に人間の lone AF に相当する

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( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

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CCU で扱っている疾患としては 心筋梗塞を含む冠動脈疾患 重症心不全 致死性不整脈 大動脈疾患 肺血栓塞栓症 劇症型心筋炎など あらゆる循環器救急疾患に 24 時間対応できる体制を整えており 内訳としては ( 図 2) に示すように心筋梗塞を含む冠動脈疾患 急性大動脈解離を含む血管疾患 心不全など

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5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

心疾患患による死亡亡数等 平成 28 年において 全国国で約 20 万人が心疾疾患を原因として死亡しており 死死亡数全体の 15.2% を占占め 死亡順順位の第 2 位であります このうち本県の死亡死亡数は 1,324 人となっています 本県県の死亡率 ( 人口 10 万対 ) は 概概ね全国より高

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モーニングセミナー (2013/10/24) ~ 虚血性心疾患と心電図変化 ~

心電図 : 1887 年 英国生理学者 Waller が毛細管電位計を使用して拍動する心臓の電気現象を初めて体表面から記録し 心電図 (electrocardiogram) と命名した 1 2 3 一言に言うと心臓の電気信号の流れ上図のように心臓には 1 同結節 心臓を動かす発電所が電気を発生させ 1 2 の間を電気が流れ心房が収縮します そして 2 房室結節 中継点を伝って 3 心室に電気が流れて心室が収縮する この一連の流れが心臓の一拍です そして一拍を電気的に波形化したものが心電図

正常心電図波形は 3 つの主要波形から構成される 1P 波 2QRS 波 3T 波 P 波 : 心房筋の興奮 ( 脱分極 ) QRS 波 : 心室筋の興奮 ( 脱分極 ) T 波 : 心室筋の興奮からの回復 ( 再分極 ) 正常では P 波 QRS 波 T 波ともに陽性 ( 上向き ) である (av R 誘導以外の誘導 ) 幅 時間 ( 秒 ) J 点 :QRS 波と ST 部分の繋ぎ目 P 波 <0.12 PR 時間 0.14-0.20 QRS 波 0.08-0.10 QT 時間 (QTc) 0.32-0.44

Ⅰ 誘導 : 左室の側壁を見る誘導 Ⅱ 誘導 : 心臓を心尖部からみる誘導 ( 四肢誘導で 波形が最も明瞭に描かれる ) Ⅲ 誘導 : 右室側壁と左室下壁を見る誘導 av R : 右肩から心臓を見る誘導で 逆転した波形が見られる av L : 左肩から心臓を見る誘導 av F : 心臓をほぼ真下から見る誘導 V1: 主に右室側から心臓を見る誘導 V2: 右室と左室前壁側から心臓を見る誘導 V3: 心室中隔と左室前壁から心臓を見る誘導 V4: 心室中隔と左室前壁方向を見る誘導 V5: 左室前壁と側壁を見る誘導 V6: 左室側壁を見る誘導

刺激伝導系 (specialized conduction system) 心筋は自動的 周期的に興奮する ( 自動能 : ペースメーカー ) 通常 洞結節が最上位の一次中枢房室結節を二次中枢 プルキンエ繊維を三次中枢という 補充収縮 (escape beat) 上位からの刺激が伝わってこない場合に上位中枢に代わり興奮伝導を司る発生部位により房室接合部性補充収縮と心室性補充収縮に分けられる 房室結節 :40-50 拍 / 分 プルキンエ繊維 :20-40 拍 / 分 ヒス側 左右脚 プルキンエ繊維の刺激伝導速度は心房筋や心室筋に比較して 4 倍程度早い

刺激伝導系と血流支配 刺激伝導系 洞結節房室結節ヒス束 脚中枢 右脚と左脚近位部 ( 前枝 ) 左脚遠位部 ( 後枝 ) 冠動脈 右冠動脈 洞結節枝 約 90% は右冠動脈 房室結節枝約 10% は左回旋枝 房室結節枝 右冠動脈 房室結節枝左前下行枝 第一中隔枝 左前下行枝 中隔枝 左前下行枝 中隔枝右冠動脈 後下行枝 この部位の血流は二重支配であり 障害されにくい 障害された場合 その障害範囲が広範囲で重篤であることを示唆する

横軸 : 心電図の紙送り速度は25mm/ 秒 記録紙の細い線の間隔 (1mm) は0.04 秒 太い線の間隔 (5mm) は0.20 秒 縦軸 : 記録電位の大きさ10mmが1.0mV( 通常設定 ) 心拍数は60/RR 間隔 (mm) 0.04( 秒 ) で求めることができる

正常心電図 Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ の P 波はすべて上向き Ⅰ で下向き 電極の左右付け間違い 右胸心 Ⅱ, Ⅲ, av F で下向き 異所性心房調律 Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ の QRS もすべて上向き (Ⅰ+Ⅲ=Ⅱ) T 波 av R では常に陰性 Ⅲ では時々 Ⅱ では時に陰性化 V 1-3 でも時々陰性 ( 女性では特に V 3 まで ) V 1-3 の R 波増高 移行帯の位置は V 3 前後 Ⅰ, V 5-6 の QRS-T 波形はほぼ同一 ( 相似形 )

胸痛患者の虚血性心疾患との鑑別疾患 非虚血性心血管疾患大動脈解離 心筋炎 心膜炎 胸壁頸椎椎間板疾患 肋軟骨炎 結合組織炎 ヘルペス 神経痛肋骨骨折 胸鎖関節炎 呼吸器疾患胸膜炎 肺炎 肺塞栓症 気胸 精神疾患うつ病 不安神経症 過換気症候群 パニック症候群 妄想性障害 消化器疾患胆道疾患 ( 胆管炎 胆嚢炎 総胆管結石 ) 食道疾患 ( 食道炎 食道痙攣 逆流性食道炎 食道破裂 ) 膵臓疾患消化性潰瘍

虚血性心疾患 ( 冠動脈疾患 ) とは 狭心症一時的に酸素不足に陥り胸痛が起きる 血管壁 血液 酸素 粥状動脈硬化 ( プラーク ) 心筋梗塞血管が完全につまって酸素が行き届かず 心筋の細胞の一部が壊死する 梗塞 ( 壊死 ) した部分 10

心筋虚血の原因 1 冠動脈の異常 器質的な異常 ( 動脈硬化 ) 機能的な異常 ( 冠攣縮 : スパズム ) 突然出現する冠動脈平滑筋の異常な収縮 2 心筋の酸素消費量の増加 運動 ストレス 供給 需要 冠スパズム 心筋の酸素消費量 動脈硬化

狭心症の発症メカニズム 睡眠時や早朝など安静時に起こる 日常動作中またはその直後に起こる 1 発症様式による分類 安静狭心症 安静兼労作性狭心症 労作性狭心症 冠動脈狭窄の関与 2 発症機序による分類 冠攣縮性狭心症 冠攣縮 ( スパズム ) の関与 混合型狭心症 器質性狭心症 3 臨床経過による分類 安定狭心症不安定狭心症 ( 心筋梗塞 ) 症状が重症化し 心筋梗塞へ移行しやすい 急性冠症候群 13

心電図の特長 狭心症 一過性の ST 低下 ( 一過性の ST 上昇 : 異型狭心症 ) 心筋梗塞 ST 上昇 異常 Q 波 T 波の変化 あり なし Q 波心筋梗塞 (Q 波心筋梗塞の方が一般的 ) 非 Q 波心筋梗塞 ( 心筋壊死の領域が小さい場合など ) R PQ 間隔 ST 部分 冠動脈が閉塞せずに虚血が生じると ST が低下するが 何らかの原因により冠動脈が完全閉塞すると ST が上昇する P Q S T 14

狭心症

狭心症による心筋虚血の主な心電図変化は ST 変化である ST 低下は狭心症発作時のみ認めることが多い ST 変化以外では T 波陰性化と陰性 U 波がある 強い心筋虚血発作が遷延しなければ心電図所見は正常化するので 非発作時の安静心電図で狭心症を否定することはできない ( 病歴 冠危険因子の評価が重要 ) ST 低下のパターン ST パターンからみる心筋虚血の程度は 1 2 3 の順で強くなる

ST 低下の評価 心筋虚血の重症度は ST 低下の程度と ST パターンで評価する ST 低下の計測は J 点から 0.06-0.08 秒後で測定する J 点での ST は正常でも若干低下していることが多く J 点で測定すると疑陽性が多くなる

運動負荷心電図と心筋虚血の判定 安静時には正常にみえる狭心症患者の心電図が 負荷試験により心筋虚血を誘発することができれば狭心症発作時の心電図として記録できる 陽性ならば冠動脈狭窄の可能性が高い ( 陰性でも狭窄の診断は否定できない ) 高度な冠動脈狭窄が存在しないと診断できないことが欠点 判定基準 : 基線から 1.0mm(0.1mV) 以上の ST 低下を陽性とする 負荷前から既に ST 低下が認められる場合には 負荷前と比較してさらに 1mm の ST 低下が出現すれば陽性 1mm 以上の ST 低下が認められても必ずしも心筋虚血があるとは限らない 運動負荷心電図で疑陽性がでやすい状況 1. 左室肥大 高血圧 肥大型心筋症 大動脈弁狭窄 2. 伝導障害 脚ブロック WPW 症候群 ペースメーカー 3. 薬剤 ジギタリス 利尿薬 抗不整脈薬 4. 正常 特に中年女性 5. 自律神経 心臓神経症 過呼吸 6. 原因不明 Syndrome X(small vessel disease)

Double M 負荷陽性 :65 歳女性 安静時直後 5 分後 10 分後 13 分後

急性心筋梗塞

冠動脈が閉塞することで生じる心筋壊死で 強い心筋虚血が 15-30 分持続すると心筋壊死に陥る 冠動脈閉塞が持続すると心筋壊死は次第に心外膜に波及し 貫壁性梗塞となる 急性心筋梗塞の特徴的な心電図変化は三徴と呼ばれ 1 異常 Q 波 2ST 上昇 3 冠性 T 波である

心電図特徴の経時的変化 ~ 数時間 ~ 数日間 ~ 数週間 ~ 数ヶ月 異常 Q 波 ± + + + ST 上昇 + + - - 冠性 T 波 - + ± -

ST 上昇 ST 上昇のパターンは二つで 下に凸の ST 上昇と上に凸の ST 上昇 1mm 以上の ST 上昇を二つ以上の誘導で認めれば異常と判断 二つ以上の誘導とは解剖学的に隣り合う誘導の事を意味する 心電図で ST 上昇を示す主な疾患 1. 心筋の貫壁性虚血 ( 急性心筋梗塞 強い冠攣縮 ) 2. 急性心膜炎 ( 急性心膜心筋炎 ) 3. 心室瘤 4. 正常 ( 早期再分極 ) 5. 左室肥大 6. 脚ブロック

60 歳男性, 責任病変 :LMT( 主幹部 )

40 歳男性, 責任病変 :LAD#6( 左前下行枝 )

50 歳男性, 責任病変 :LAD#6( 左前下行枝 )

52 歳男性, 責任病変 :RCA#1( 右冠動脈 )

82 歳男性, 責任病変 :RCA#2( 右冠動脈 )

70 歳男性, 責任病変 :LAD#9( 対角枝 )?

75 歳女性, 責任病変 :LCX#13( 左回旋枝 )

40 歳男性, 責任病変 :LCX#13( 左回旋枝 )?

ST 対側性 ST 低下 R 波減高異常 Q 波 心筋梗塞急性期 胸痛 ECG ST 変化 av R 以外の ST 異型狭心症 心膜炎 ST V 2, V 3 R/S>1 高位後壁梗塞 狭心症 T 波増高 R 波減高異常 Q 波 心筋梗塞急性期 心筋梗塞超急性期 T 波陰転 R 波減高異常 Q 波 心筋梗塞亜急性期 心内膜下梗塞 SⅠ QⅢ+STV4R 肺塞栓 大動脈解離 その他

最後に 以前記録した波形と比較すること ( 病院内の心電計を電子カルテ対応にしてください ) 症状 ( 問診 ) 採血 (H-FABP, トロポニン T) や心エコー検査などでも評価すること が大切です