中小企業等経営強化法の概要

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貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す

1. 経営力向上計画の概要 (1) 制度の概要 経営力向上計画 は 人材育成 コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資など 自社の経営力を向上するために実施する計画で 認定された事業者は 税制や金融の支援等を受けることができます また 計画申請においては 経営革新等支援機関のサポートを受けることが

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平成 29 年 11 月 22 日版 本手引きは予告なく修正されることがありますので 必ず中小企業庁 HP に掲載されている最新版をご確認ください 中小企業等経営強化法に基づく 税制措置 金融支援 活用の手引き ( 平成 2 9 年度税制改正対応版 ) 目次 1. はじめに 中小企業等経営強化法に基

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

2: 補助金 サービス等生産性向上 IT 導入支援事業 2

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

【大同】中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」-平成28年11月度調査-~ 「景況感」と「中小企業等経営強化法の活用」についてお聞きしました ~

××税制(所得税・法人税・法人住民税・事業税)

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

1. 経営力向上計画の概要 (1) 制度の概要 経営力向上計画 は 人材育成 コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資など 自社の経営力を向上するために実施する計画で 認定された事業者は 税制や金融の支援等を受けることができます また 計画申請においては 経営革新等支援機関のサポートを受けることが

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1 設備投資をして生産性を高めたい! ~ 中小企業経営強化税制の創設 ~ ~ 固定資産税特例の拡充 ~ 利用できるのは 法 人 個人事業主 法人税 所得税固定資産税 省力化のため セルフレジ ( 複数台合計で約 1,500 万円 ) を導入したい! 何か使える支援策はないかしら? 経営力を向上させる

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

H 以前の認定計画を H の申請様式にしたがって変更申請する場合 別紙 ( 変更 ) ( 別紙 ) 経営力向上計画 申請日平成 年 月 日 変更申請日を記入してください 1 名称等 事業者の氏名又は名称 株式会社 METI 代表者名 ( 事業者が法人の場合 ) 代表取締役

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日本政策金融公庫 日本政策金融公庫 国民生活事業のご案内 国民生活事業のご案内

Microsoft PowerPoint - 【H ~】企業立地促進法優遇措置.ppt

平成22 年 11月 15日

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Ⅱ. 重点項目 各政策に付された記号が示す内容は以下のとおり : 予算関連 : 財政投融資関連以下 金額は平成 23 年度予算案 () 内は平成 22 年度当初予算額 1. 生産性の向上 厚生労働省等関係省庁の施策とも連携しつつ 技術 人材 経営力の強化等の観点から中小企業の生産性向上を総合的に支援

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第2章 機構及び定員の改正

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

7-3 海外展開 事業再編資金 支援対象者 : 次の (1) または (2) に当てはまる方 (1) 経済の構造的変化に適応するために海外展開することが経営上必要であり 次の 1~ 3 に当てはまる方 1 開始または拡大しようとする海外展開事業が 当該中小企業の本邦内における事業の延長と認められる程

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中小企業支援機関の類型 中小企業 小規模事業者の支援機関は商工会 商工会議所から士業まで様々 支援機関において 支援者と支援される側との関係で大別すると 相互に支援しあう メンバーシップ型 支援機関と 支援者と非支援者が明確に区分される 外部型 がある 支援機関 商工会 商工会議所 中小企業団体中央

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

23年度概算要求に向けて(案)

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

参考資料 2 下請等中小企業の取引条件改善への取組について 平成 30 年 12 月中小企業庁

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

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また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

(0830時点)PR版

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認定 コンサルタント向け 認定申請書記載要領 主たる事務所の所在地を管轄する経済産業局長へ申請書の正本 2 部を提出して下さい 記載内容等で判断に迷う場合は 申請書を提出する経済産業局へお尋ね下さい 認定後においては 経営革新等支援機関の名称( 氏名 ) 住所 窓口の連絡先 取り扱うことが出来る相談

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

借換保証制度要綱(H ~)[1]

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

おおちゃん融資制度 大槌町公式キャラクターおおちゃん おおちゃん融資制度とは町内中小企業者の皆さんが必要な事業資金を低利で受けられるよう 取扱金融機関から受けた融資に対し 町が利子の一部又は全額 保証料の全額を補助する制度です 補給対象の融資制度 ( 次ページ以降参照 補助金のつなぎ資金は最終ページ

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

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スライド 1

中期事業計画の評価 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 香川県信用保証協会

代表者の氏名 氏名を自署する場合 押印は省略できます 押印する場合は 実印としてください 共同申請の場合は 代表となる 1 社 ( 者 ) について記載し 代表者以外の参加企業については 余白に住所 名称及び代表者の氏名を記載し 押印してください ( 別紙 ) 経営力向上計画 について 経営力向上計

新設 拡充又は延長を必要とする理由25-2 ⑴ 政策目的 中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備やIT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑵ 施策の必要性昨今の中小企業の業況は持ち直しつつある

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

1. はじめに 中小企業等経営強化法に基づく支援措置 経営力向上計画の認定を受けた事業者は 計画実行のための支援措置 ( 税制措置 金融支援 ) を受けることができます 税制措置 認定計画に基づき取得した一定の設備について 固定資産税や法人税等の特例措置を受けることができます 金融支援 政策金融機関

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

平成22年2月●日

中堅 中小企業等の海外展開支援 海外展開戦略等支援事業 59.9 億円 - 専門家による実務相談 海外戦略策定 販路開拓等の総合的支援を実施 中小企業 小規模事業者海外展開戦略支援事業 20.0 億円 - 国内外展示会 商談会等への出展等を支援 ふるさと名物応援事業 30.0 億円 - 農産品等を含

平成16年版 真島のわかる社労士

改正前改正案速報 5. 改正の内容 (1) 研究開発税制の見直し ( 大企業の場合 ) 総額型 上乗せ措置 税額控除額 = 試験研究費の総額 税額控除率 (6%14%: 試験研究費の増減割合に応じて ) 控除上限額 法人税額 25% 高水準型 税額控除額 = 試験研究費の額のうち平均売上金額 10%

登録審査機関の審査ポイント

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

1. 先端設備等導入計画 の概要 (1) 制度の概要 先端設備等導入計画 は 生産性向上特別措置法において措置された 中小企業 小規模事業者等が 設備投資を通じて労働生産性の向上を図るための計画です この計画は 所在している市区町村が国から 導入促進基本計画 の同意を受けている場合に 認定を受けるこ

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

認定申請書の作成に当たっては 下記の記載例のほか 次の資料も参考にしてください 中小企業庁 経営力向上計画策定 活用の手引き 中小企業庁 中小企業等経営強化法に基づく支援措置活用の手引き 様式第 1 経営力向上計画に係る認定申請書 平成 年 月 日 運輸局長 殿 貨物自動車運送事業分野の経営力向上計

現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 8 対象者 本税制の対象となる法人に制限はあるのか 青色申告書を提出する法人であれば 業種 資本金規模を問わずに対象となる予定です 本税制の対象となる設備は ソフトウェア 器具備

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

少額の資金であれば 融資の可否の判断を迅速に行います < 資金名 : スーパー L 資金 農業近代化資金 ( クイック融資制度 )> 認定農業者等 ( スーパー L 資金 ) 認定農業者等及び一定の要件を満たす集落営農組織 ( 農業近代化資金 ) スーパー L 資金 農業近代化資金について 500

北陸3県、法人税改革に対する企業の意識調査

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説明会

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

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望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

福山市は,2015 年 ( 平成 27 年 )4 月 1 日から産業競争力強化法に基づく 創業支援事業計画 を実施しています... 創業を目指す方ならどなたでも利用できる創業支援事業をフル活用して, はじめの一歩を着実に踏み出そう! 1 特定創業支援事業について.. 特定創業支援事業とは, 創業支援

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

労働基準法が改正されます

金融仲介機能の質の向上に向けた取組み

個人が認定申請する場合の例 申請書 ( 添付書類含む ) を 2 部提出 (2 部とも実印箇所を押印する ) 別記様式 ( 第二条第二項関係 ) 平成 年 月 日 福岡財務支局長高木隆殿九州経済産業局長広実郁郎殿開業税理士は 事務所名を記載 補助税理士 社員税理士は 事務所名を記載しない 事務所の所

み状 (3) お取引先への専門家派遣必要に応じて お取引先へ税理士や中小企業診断士などの専門家を直接派遣する 外部専門家派遣制度 を活用し 経営支援機能の強化を図っています 19 況中小企業の経営の改善及び活性化のための取組み状況 中小企業の経営の改善及び活性化のための取組 3. 中小企業の経営支援

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

第 2 部 2015 White Paper on Small and Medium Enterprises in Japan 中小企業 小規模事業者のさらなる飛躍

Transcription:

中小企業等経営強化法の概要 平成 28 年 7 月 中小企業庁

1. 生産性向上のための措置の必要性 (1) 生産性向上の必要性 (3) 業種別の課題への対応 少子高齢化 人手不足等の状況においては 製造業はもとより 相対的により生産性の低い非製造業において 中小企業 小規模事業者等の生産性の向上が不可欠 生産性向上のための取組は 事業分野ごとに企業が抱える経営課題や解決手法が異なるため 同業者等のベストプラクティスをもとに 自社において対策を講ずることが効果的 中小企業 小規模事業者の生産性向上のための法的枠組み 政府が 生産性向上に役立つ取組を分かりやすく中小企業 小規模事業者等に提供 適切な取組を計画した中小企業 小規模事業者等を政府が積極的に支援 (2) 業種横断的な課題への対応 事業活動に有用な会計管理の徹底 財務内容の分析 ITの導入等 経営資源を十分活用するための取組が大事 支援機関による伴走型の支援が重要 (4) 中堅企業の重要性 中堅企業は 地域の中小企業との取引のハブとなるなど 地域経済を牽引する存在 中堅企業の生産性向上も一体的に支援することで 地域経済に大きな波及効果をもたらすことができる 1

2. 中小企業等経営強化法案の基本的スキーム (1) 政府による事業分野の特性に応じた指針の策定 国は 基本方針に基づき 事業分野ごとに生産性向上 ( 経営力向上 ) の方法等を示した事業分野別の指針を策定 個別の事業分野に知見のある者から意見を聴きつつ 経営力向上に係る優良事例を事業分野別指針に反映 (2) 中小企業 小規模事業者等による経営力向上に係る取組の支援 中小企業 小規模事業者等は 事業分野別指針に沿って 経営力向上計画 を作成し 国の認定を受けることができる 認定事業者は 税制や金融支援等の措置を受けることができる 経済産業大臣 ( 基本方針の策定 ) 優良事例の提供 主務大臣 ( 事業分野別指針の策定 ) 申請 認定 支援措置 生産性を高めるための機械装置を取得した場合 3 年間 固定資産税を 1/2 に軽減 計画に基づく事業に必要な資金繰りを支援 ( 融資 信用保証等 ) 経営力向上計画 事業分野別推進機関 普及啓発人材育成 申請事業者 中小企業 小規模事業者中堅企業 申請をサポート 事業分野別指針が策定されてない分野においても基本方針に基づいて申請ができることとする 支援機関 例 商工会議所 商工会 金融機関 税理士 診断士等の専門家 2

3. 中小企業等経営強化法の位置付けについて 企業のライフステージのうち これまで直接的な支援対象としてこなかった 本業の成長 を今回新たに支援する 創業 新事業活動促進法 ( 創業時の債務保証等 ) 産業競争力強化法 ( 市町村での創業支援体制整備等 ) 生産性の向上 本業の成長 新分野への進出新事業の開始 新事業活動促進法 ( 経営革新計画 新連携計画 ) 農商工連携法 / 地域資源法 産業競争力強化法 ( 企業実証特例制度等 ) 事業環境の改善 経営承継事業再生 下請代金法 / 下請振興法 地域商店街活性化法 経営の強化 経営承継円滑化法 産業競争力強化法 ( 事業再生計画等 ) 3

4. 稼ぐ力 の強化に関する総合的支援策 中小企業 小規模事業者等の 稼ぐ力 の強化 生産性の向上 ( 経営力向上 ) 法律 ( 中小企業等経営強化法 ) 事業分野別指針の策定 支援機関 推進機関によるサポート 経営力向上計画の認定 本法による支援措置 生産性を高めるための機械装置を取得した場合 3 年間 固定資産税を 1/2 に軽減 計画に基づく事業に必要な資金繰りを支援 ( 債務保証 輸出信用状の発行 ( 日本公庫 ) 等 ) 予算 ものづくり 商業 サービス革新事業新商品 新サービスの開発 生産 業務プロセスの改善等の費用を補助 小規模事業者持続化補助金小規模事業者が行う販路開拓に係る費用を補助 よろず支援拠点売上拡大や経営改善等に関する相談にワンストップで対応 中核人材育成事業製造現場やサービス業で働く中核人材の技能 技術の向上等を支援 税制 中小企業投資促進税制及び少額減価償却資産の特例 < 国税 > 機械装置やパソコン等を取得した場合に 特別償却 ( 即時償却含む ) 又は税額控除 所得拡大 ( 賃上げ ) 促進税制雇用者への給与等支給額を増加させた場合に 税額控除 取引条件の改善 実態の把握 政労使合意を受けて 大企業 下請等中小企業に対し大規模な調査を実施 また 中小企業ヒアリング ( 三次下請 四次下請等 ) も実施 これを踏まえて 今後 大企業に対するヒアリングを行い 政労使合意の更なる浸透を図る 下請代金支払遅延等防止法の厳格な運用 立入検査 指導 公取委への措置請求 指導 要請 業種別下請取引ガイドラインによる指導 下請中小企業振興法 振興基準に基づく要請 下請かけこみ寺の機能強化 下請等中小企業 小規模事業者の価格交渉力強化を支援 融資 商工組合中央金庫による 地域中核企業支援貸付 等 取引先中小企業への波及など地域経済への影響力が大きい企業 ( 中堅企業を含む ) への長期資金の供給 4

5. 固定資産税の特例 中小企業者が取得する新規の機械装置について 一定の要件を満たした場合 3 年間 固定資産税を 1/2 に軽減 史上初の固定資産税での設備投資減税 赤字企業にも大きな減税効果が期待 適用期間 制度 特例措置 適用期間 :3 年間 ( 平成 30 年度末までの投資 ) 中小企業等経営強化法の施行日以降に取得した資産が対象 中小企業者 ( 赤字法人含む ) 経営力向上計画 ( 設備投資 人材育成 経営手法改善等 ) 記載された 経営力向上設備 策定 認定 ( 生産性向上設備に係る ) 固定資産税の特例 1/2 軽減 (3 年間 ) 事業所管大臣 特例対象 内容 支援対象 中小企業者 ( ) が経営力向上計画に基づき取得する新規の機械装置 ( 新品 ) 中小企業者 : 資本金 1 億円以下等 大企業の子会社除く 生産性を高める機械装置が対象 既存の設備投資減税 ( 生産性向上設備投資減税 ) の支援要件 (1160 万円以上 2 生産性 1% 向上 (10 年以内に販売開始 ) 3 最新モデル ) のうち 1 2 を満たした機械装置が対象です 中小企業への配慮から 3 は 要件から除外 特例 固定資産税の課税標準を 3 年間 1/2 に軽減 対象設備の例 金属加工機械 ソフトウェア組込型 (NC) 複合加工機 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度 取得 取得 特例 取得 特例 特例 例 : 平成 28 年に取得した設備は 平成 29 年 1 月 1 日時点に所有する資産として申告され 平成 29 30 31 年度の 3 年間固定資産税が軽減されます 5

6. 固定資産税の軽減措置以外の支援措置 政策金融機関の低利融資 民間金融機関の融資に対する信用保証 債務保証等により円滑な資金調達を支援 1 商工中金による低利融資 中堅クラス向け中小企業者向け経営力向上計画を策定した場合 商工中金の独自の融資制度により 低利融資を受けられる 2 中小企業信用保険法の特例中小企業者向け中小企業者は 経営力向上計画の実行 ( ) にあたり 民 間金融機関から融資を受ける際に 信用保証協会による信用保証のうち 普通保険等の別枠の追加保証や保証枠の拡大 が受けられる 保証限度額の別枠 保証枠の拡大 通常枠 別枠 普通保険 2 億円 ( 組合 4 億円 ) 2 億円 ( 組合 4 億円 ) 無担保保険 8,000 万円 8,000 万円 特別小口保険 1,250 万円 1,250 万円 新事業開拓保険海外投資関係保険 2 億円 3 億円 ( 保証枠の拡大 ) 3 中小企業投資育成株式会社法の特例 中小企業者向け経営力向上計画の認定を受けた場合 通常の投資対象 ( 資本金 3 億円以下の株式会社 ) に加えて 資本金額が 3 億円を超える株式会社 ( 中小企業者 ) も中小企業投資育成株式会社からの投資を受けることが可能に 4 日本政策金融公庫によるスタンドバイ クレジット 中小企業者向け経営力向上計画の認定を受けた中小企業者 ( 国内親会社 ) の海外支店又は海外現地法人が 日本公庫の提携する海外金融機関から現地通貨建ての融資を受ける場合に 信用状を発行して 債務の保証を実施できる 補償限度額 :1 法人あたり最大 4 億 5000 万円 融資期間 :1~5 年 新事業活動に該当する事業 5 中小企業基盤整備機構による債務保証 中堅クラス向け中堅クラスの企業等 信用保険法の特例が措置されていない中小企業者以外の者が 経営力向上計画を実施するために必要な資金について 保証額最大 25 億円 ( 保証割合 50% 保証料率有担保 0.3% 無担保 0.4%) の債務の保証を受けられる 6 食品流通構造改善機構による債務保証 中堅クラス向け 中小企業者向け 食品製造業者等は 経営力向上計画の実行にあたり 民間金融機関から融資を受ける際に 食品流通構造改善機構による債務の保証を受けられる 6

7. 固定資産税の軽減措置の対象 7