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乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

280428能発0428第8号(1)

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

別添 2 地域医療再生計画作成指針 第 1 地域医療再生計画作成の趣旨 国としては 円高 デフレ対応のための緊急経済対策 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) において 都道府県に設置されている地域医療再生基金を拡充し 高度 専門医療や救命救急センターなど都道府県 ( 三次医療圏 ) の

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

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Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

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Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

 

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

2. 平成 9 年遠隔診療通知の 別表 に掲げられている遠隔診療の対象及び内 容は 平成 9 年遠隔診療通知の 2 留意事項 (3) イ に示しているとお り 例示であること 3. 平成 9 年遠隔診療通知の 1 基本的考え方 において 診療は 医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

全自病協第 582 号 平成 27 年 2 月 13 日 地方会議担当支部長様 公益社団法人全国自治体病院協議会 会長 邉見公雄 平成 27 年度地方会議における共通議題について 日頃から支部活動にご尽力をいただき感謝申し上げます さて 平成 27 年度地方会議における共通議題について 常務理事会で

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

④登録要領(医療分野)

260401【厚生局宛て】施行通知

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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ナショナル・トラスト税制関係通知

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

アレルギー疾患対策基本法の施行について

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

(頭紙)公布通知

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

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員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

Taro 【セット版】施行

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

原議保存期間 5 年 ( 平成 27 年 12 月 31 日まで ) 各都道府県警察の長 殿 警察庁丙刑企発第 43 号 ( 参考送付先 ) 平成 22 年 2 月 25 日 各附属機関の長 警察庁刑事局長 各地方機関の長庁内各局部課長 美容外科手術を行っている医師の団体に属する会員等からの指名手配

老発第    第 号

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平成27年度事業計画書

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

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Taro-施行通知

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

老高発 0713 第 1 号 平成 30 年 7 月 13 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局高齢者支援課長 ( 公印省略 ) 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について の一部改正について 今般 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について (

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地域支援事業交付金の算定方法について

20★◎事業所評価加算に関する事務処理手順及び様式例について

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平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

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特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

スライド 1

都道府県医師会 情報システム担当理事殿 ( 情シ 35) 平成 30 年 11 月 6 日日本医師会常任理事石川広己 医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の周知について 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます 日頃より会務運営に対しましてご高配を賜り深く感謝申し上げます 医療機関でのIT

特定個人情報の取扱いの対応について

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

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「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」の一部改正について(厚生労働省健康局長:H )

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

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別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

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包括規定 案

個人情報の保護に関する規程(案)

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

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Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

別添 保発 1216 第 4 号平成 28 年 12 月 16 日 全国健康保険協会理事長殿 厚生労働省保険局長 ( 公印省略 ) 出産育児一時金等の支給申請及び支払方法について の一部改正について 出産育児一時金及び家族出産育児一時金 ( 以下 出産育児一時金等 という ) の直接支払制度の取扱い

●アレルギー疾患対策基本法案

構成員 3 法第 35 条第 3 項において 協議に係る内水面について河川管理者がある場合には当該河川管理者が必須の構成員とされているのはなぜか 河川管理者は 河川法 ( 昭和 39 年法律第 167 号 ) に基づき 治水 利水 環境の観点から総合的に河川管理をする立場であることから 同法に基づき

特別融資制度推進会議設置要綱 平成 13 年 9 月 12 日 13 経営第 2931 号農林水産事務次官依命通知改正平成 14 年 7 月 1 日 14 経営第 1739 号平成 16 年 10 月 1 日 16 経営第 3086 号平成 17 年 4 月 20 日 16 経営第 8952 号平成

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

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( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

Transcription:

医政発 0725 第 22 号 平成 30 年 7 月 25 日 各地方厚生 ( 支 ) 局長殿 厚生労働省医政局長 ( 公印省略 ) 地域医療対策協議会運営指針について 標記につきまして 別紙のとおり各都道府県知事あて通知しましたので 御了知いただ くようお願いいたします

別紙 医政発 0725 第 15 号 平成 30 年 7 月 25 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医政局長 ( 公印省略 ) 地域医療対策協議会運営指針について 地域医療対策協議会 ( 医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 ) 第 30 条の23 第 1 項に定める地域医療対策協議会をいう 以下同じ ) については 医療法及び医師法の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 79 号 ) の一部の施行 ( 平成 30 年 7 月 25 日 ) に伴い その機能強化が図られることとなることから 地域医療対策協議会の運営の在り方等について 別添のとおり 地域医療対策協議会運営指針 を定めたので通知します 貴職におかれては 内容について十分御了知の上 管内市町村 ( 特別区を含む ) を始め 関係者 関係団体等に周知いただくとともに その取扱いに遺漏なきようお願いします

( 別添 ) 地域医療対策協議会運営指針 1. 地域医療対策協議会の概要地域医療対策協議会は 医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 以下 法 という ) 第 30 条の 23 の規定に基づき 都道府県における医師確保対策の具体的な実施に係る関係者間の協議 調整を行う場である 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 医師確保計画に記載された医師確保対策を具体的に実施するに当たっての協議 調整を行うこととなる 都道府県は 地域医療対策協議会で協議が調った事項に基づき その内容に沿って 医師派遣に関する事務等の地域医療支援事務を実施する また 地域医療対策協議会の構成員は 都道府県から 地域医療対策協議会で協議が調った事項に基づき 医師確保対策の実施に協力を要請された際は 要請に応じるとされている 2. 地域医療対策協議会の組織 (1) 設置主体地域医療対策協議会の設置主体は 都道府県とする (2) 構成員ア地域医療対策協議会の構成員は 都道府県のほか 原則として次に掲げる者の管理者その他の関係者を全て含むものとする 1 特定機能病院 2 地域医療支援病院 3 公的医療機関 ( 法第 31 条に規定する公的医療機関をいい 公立医療機関を含む ) 4 臨床研修病院 5 民間病院 6 診療に関する学識経験者の団体 7 大学その他の医療従事者の養成に関係する機関 8 当該都道府県知事の認定を受けた社会医療法人 9 独立行政法人国立病院機構 10 独立行政法人地域医療機能推進機構 11 地域の医療関係団体 12 関係市町村 13 地域住民を代表する団体イ地域医療対策協議会の実効的かつ効率的な運営を確保するため 構成員は必要性を精査し 極力人数を絞る必要がある このため 特定の者が複数の構成員の要件を満たす場合は 兼務可能とする ウ地域医療対策協議会における協議が 女性医師のライフイベント等に適切に配慮され そのキャリア支援に資するものとなるよう 構成員の一定数を女性とする - 1 -

エ地域医療対策協議会における協議の内容が 公的医療機関と民間医療機関の双方の意見を踏まえ 都道府県内の実情を適切に反映したものとなるようにする アの5の民間病院に該当する構成員を選出するに当たっては 都道府県に民間病院の団体 ( アの3の公的医療機関と民間病院の双方を会員とする団体を含む ) が存在する場合には 当該団体に所属する民間病院の管理者その他の関係者を優先的に選出するものとする 具体的には 全国組織を有する病院団体の支部に所属する民間病院等が想定される なお 例えば都道府県に公的医療機関と民間病院の双方を会員とする団体が存在し 当該団体の代表が公的医療機関であった場合に 当該代表を構成員に選出することによっては アの5の民間病院に該当する構成員を選出したこととはならない オアの6の診療に関する学識経験者の団体としては 都道府県の区域を単位として設立された医師会が考えられる カアの7の大学その他の医療従事者の養成に関係する機関については 都道府県内の医育大学が想定されるが 当該都道府県外の大学から当該都道府県内の医療機関等に医師の派遣がある場合には 当該大学も原則として構成員とする ただし 県外の関係する大学全てを地域医療対策協議会の構成員とし 毎回の協議会に出席を求めることは 当該大学が遠方にある等の理由で 協議会の当日の出席を求めることが実務上困難である場合や 定足数等の関係から現実的でない場合も考えられる このため こうした場合における柔軟な取扱いとして 例えば 大学から医師派遣をする予定の医療機関の情報を事前に収集する 都道府県の医師派遣案を文書で送付し意見を求める等の方法を採ることで これらの調整を事前に適切に行うことができる場合には 例えば最も医師派遣の多い大学にのみ当日の出席を求め その他の大学については協議事項について事前調整を行うことにより 当日の出席を免除する等 例外的に一部の大学を構成員としないことや 構成員である大学の協議会当日への出席を求めないこととして差し支えない (3) 議長の選出 地域医療対策協議会の議長は 構成員の互選により選出する また 地域医療対 策協議会の議長は 都道府県以外の者とする (4) 事務局地域医療対策協議会の運営事務 ( 事務局 ) は 法第 30 条の 25 第 2 項第 7 号に規定する地域医療支援事務の1つである このため 地域医療対策協議会の事務局は 同条第 3 項の規定に基づき 都道府県以外の者に委託可能である 3. 地域医療対策協議会の協議内容 (1) 協議事項地域医療対策協議会においては 医師の確保を図るために必要な次に掲げる事項について協議を行い 協議が調った事項を公表する - 2 -

1 キャリア形成プログラムに関する事項 2 医師の派遣に関する事項 3 キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された医師の能力の開発及び向上に関する継続的な援助に関する事項 4 医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のための措置に関する事項 5 医師法の規定によりその権限に属させられた事項 6 その他医師の確保を図るために必要な事項 (2) キャリア形成プログラムに関する事項 (1) の 1 のキャリア形成プログラムに関する事項についての協議は 別途通知す る キャリア形成プログラム運用指針 によること (3) 医師の派遣に関する事項ア地域における医師の確保のためには 地域医療対策協議会において医師の派遣調整を行うことにより 都道府県内で医師が不足している地域における医療機関をはじめ 医師確保が必要な医療機関に適切に医師が派遣されることが必要である イこのため 地域医療対策協議会において 都道府県内の各医療機関の診療科ごとに 医師を派遣する必要性を慎重に検討した上で 派遣期間及び人数を協議することとする ただし 個人情報保護の観点から 協議が調った事項として公表する内容は 各医療機関の診療科ごとの派遣期間及び人数とする ウ地域医療対策協議会において派遣調整を行う対象となる医師 ( 以下 協議対象医師 という ) は 地域枠医師 ( 大学医学部において 卒業後に一定期間 都道府県内で医師として就業する意思を有するものとして選抜され その旨の契約を都道府県等と締結した医師 ) を中心とした キャリア形成プログラムの適用を受ける医師が基本となる エキャリア形成プログラムが医師確保と派遣される医師のキャリア形成の両立を目的としたものであることを踏まえ 協議対象医師の派遣先が 地域における医師の確保に資するという観点はありつつも 個々の協議対象医師のキャリア形成上の希望と整合的なものとなるよう 最大限配慮する また 派遣される医師の能力の開発及び向上を図るには 当該医師が派遣される医療機関における指導医の確保が重要であることに留意し 地域医療対策協議会において 大学との調整を行うものとする オアを踏まえ 大学からの医師派遣先でないことなどにより 必要とされる医師が確保できない医療機関に対して都道府県が協議対象医師を配置する等 都道府県による医師派遣と大学による医師派遣との整合性の確保を図るものとする なお 医師が不足している地域は 人口 10 万人対医師数や地理的条件 ( へき地 離島等 ) に基づき 都道府県が設定するものである ただし 平成 32 年 4 月以降は 医師偏在指標の導入に伴い 都道府県は別途医師少数区域等の設定を行い これに基づく医師確保対策を講じるものである - 3 -

別紙 医政発 0725 第 15 号 平成 30 年 7 月 25 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医政局長 ( 公印省略 ) 地域医療対策協議会運営指針について 地域医療対策協議会 ( 医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 ) 第 30 条の23 第 1 項に定める地域医療対策協議会をいう 以下同じ ) については 医療法及び医師法の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 79 号 ) の一部の施行 ( 平成 30 年 7 月 25 日 ) に伴い その機能強化が図られることとなることから 地域医療対策協議会の運営の在り方等について 別添のとおり 地域医療対策協議会運営指針 を定めたので通知します 貴職におかれては 内容について十分御了知の上 管内市町村 ( 特別区を含む ) を始め 関係者 関係団体等に周知いただくとともに その取扱いに遺漏なきようお願いします

( 別添 ) 地域医療対策協議会運営指針 1. 地域医療対策協議会の概要地域医療対策協議会は 医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 以下 法 という ) 第 30 条の 23 の規定に基づき 都道府県における医師確保対策の具体的な実施に係る関係者間の協議 調整を行う場である 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 医師確保計画に記載された医師確保対策を具体的に実施するに当たっての協議 調整を行うこととなる 都道府県は 地域医療対策協議会で協議が調った事項に基づき その内容に沿って 医師派遣に関する事務等の地域医療支援事務を実施する また 地域医療対策協議会の構成員は 都道府県から 地域医療対策協議会で協議が調った事項に基づき 医師確保対策の実施に協力を要請された際は 要請に応じるとされている 2. 地域医療対策協議会の組織 (1) 設置主体地域医療対策協議会の設置主体は 都道府県とする (2) 構成員ア地域医療対策協議会の構成員は 都道府県のほか 原則として次に掲げる者の管理者その他の関係者を全て含むものとする 1 特定機能病院 2 地域医療支援病院 3 公的医療機関 ( 法第 31 条に規定する公的医療機関をいい 公立医療機関を含む ) 4 臨床研修病院 5 民間病院 6 診療に関する学識経験者の団体 7 大学その他の医療従事者の養成に関係する機関 8 当該都道府県知事の認定を受けた社会医療法人 9 独立行政法人国立病院機構 10 独立行政法人地域医療機能推進機構 11 地域の医療関係団体 12 関係市町村 13 地域住民を代表する団体イ地域医療対策協議会の実効的かつ効率的な運営を確保するため 構成員は必要性を精査し 極力人数を絞る必要がある このため 特定の者が複数の構成員の要件を満たす場合は 兼務可能とする ウ地域医療対策協議会における協議が 女性医師のライフイベント等に適切に配慮され そのキャリア支援に資するものとなるよう 構成員の一定数を女性とする - 1 -

エ地域医療対策協議会における協議の内容が 公的医療機関と民間医療機関の双方の意見を踏まえ 都道府県内の実情を適切に反映したものとなるようにする アの5の民間病院に該当する構成員を選出するに当たっては 都道府県に民間病院の団体 ( アの3の公的医療機関と民間病院の双方を会員とする団体を含む ) が存在する場合には 当該団体に所属する民間病院の管理者その他の関係者を優先的に選出するものとする 具体的には 全国組織を有する病院団体の支部に所属する民間病院等が想定される なお 例えば都道府県に公的医療機関と民間病院の双方を会員とする団体が存在し 当該団体の代表が公的医療機関であった場合に 当該代表を構成員に選出することによっては アの5の民間病院に該当する構成員を選出したこととはならない オアの6の診療に関する学識経験者の団体としては 都道府県の区域を単位として設立された医師会が考えられる カアの7の大学その他の医療従事者の養成に関係する機関については 都道府県内の医育大学が想定されるが 当該都道府県外の大学から当該都道府県内の医療機関等に医師の派遣がある場合には 当該大学も原則として構成員とする ただし 県外の関係する大学全てを地域医療対策協議会の構成員とし 毎回の協議会に出席を求めることは 当該大学が遠方にある等の理由で 協議会の当日の出席を求めることが実務上困難である場合や 定足数等の関係から現実的でない場合も考えられる このため こうした場合における柔軟な取扱いとして 例えば 大学から医師派遣をする予定の医療機関の情報を事前に収集する 都道府県の医師派遣案を文書で送付し意見を求める等の方法を採ることで これらの調整を事前に適切に行うことができる場合には 例えば最も医師派遣の多い大学にのみ当日の出席を求め その他の大学については協議事項について事前調整を行うことにより 当日の出席を免除する等 例外的に一部の大学を構成員としないことや 構成員である大学の協議会当日への出席を求めないこととして差し支えない (3) 議長の選出 地域医療対策協議会の議長は 構成員の互選により選出する また 地域医療対 策協議会の議長は 都道府県以外の者とする (4) 事務局地域医療対策協議会の運営事務 ( 事務局 ) は 法第 30 条の 25 第 2 項第 7 号に規定する地域医療支援事務の1つである このため 地域医療対策協議会の事務局は 同条第 3 項の規定に基づき 都道府県以外の者に委託可能である 3. 地域医療対策協議会の協議内容 (1) 協議事項地域医療対策協議会においては 医師の確保を図るために必要な次に掲げる事項について協議を行い 協議が調った事項を公表する - 2 -

1 キャリア形成プログラムに関する事項 2 医師の派遣に関する事項 3 キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された医師の能力の開発及び向上に関する継続的な援助に関する事項 4 医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のための措置に関する事項 5 医師法の規定によりその権限に属させられた事項 6 その他医師の確保を図るために必要な事項 (2) キャリア形成プログラムに関する事項 (1) の 1 のキャリア形成プログラムに関する事項についての協議は 別途通知す る キャリア形成プログラム運用指針 によること (3) 医師の派遣に関する事項ア地域における医師の確保のためには 地域医療対策協議会において医師の派遣調整を行うことにより 都道府県内で医師が不足している地域における医療機関をはじめ 医師確保が必要な医療機関に適切に医師が派遣されることが必要である イこのため 地域医療対策協議会において 都道府県内の各医療機関の診療科ごとに 医師を派遣する必要性を慎重に検討した上で 派遣期間及び人数を協議することとする ただし 個人情報保護の観点から 協議が調った事項として公表する内容は 各医療機関の診療科ごとの派遣期間及び人数とする ウ地域医療対策協議会において派遣調整を行う対象となる医師 ( 以下 協議対象医師 という ) は 地域枠医師 ( 大学医学部において 卒業後に一定期間 都道府県内で医師として就業する意思を有するものとして選抜され その旨の契約を都道府県等と締結した医師 ) を中心とした キャリア形成プログラムの適用を受ける医師が基本となる エキャリア形成プログラムが医師確保と派遣される医師のキャリア形成の両立を目的としたものであることを踏まえ 協議対象医師の派遣先が 地域における医師の確保に資するという観点はありつつも 個々の協議対象医師のキャリア形成上の希望と整合的なものとなるよう 最大限配慮する また 派遣される医師の能力の開発及び向上を図るには 当該医師が派遣される医療機関における指導医の確保が重要であることに留意し 地域医療対策協議会において 大学との調整を行うものとする オアを踏まえ 大学からの医師派遣先でないことなどにより 必要とされる医師が確保できない医療機関に対して都道府県が協議対象医師を配置する等 都道府県による医師派遣と大学による医師派遣との整合性の確保を図るものとする なお 医師が不足している地域は 人口 10 万人対医師数や地理的条件 ( へき地 離島等 ) に基づき 都道府県が設定するものである ただし 平成 32 年 4 月以降は 医師偏在指標の導入に伴い 都道府県は別途医師少数区域等の設定を行い これに基づく医師確保対策を講じるものである - 3 -

カアを踏まえ 医師派遣と地域医療構想の達成に向けた都道府県の具体的対応方針との整合性を確保し 救急医療 小児医療 周産期医療等の政策医療を地域で中心的に担うものとして地域医療構想調整会議で合意を得たもの等から協議対象医師が適切に配置されるようにする キ都道府県による協議対象医師の派遣先が 理由なく公立 公的医療機関に偏ることがないようにする なお この趣旨は 単に一律に公立 公的医療機関への派遣割合を下げることを目的とするものではなく 開設主体の別によらず 地域における各医療機関の医療機能に着目し 必要性に応じた医師派遣を行うことを目的とするものである ク都道府県による医師の派遣先の決定に当たっては 都道府県の政策的観点が一定程度反映されるよう 地域医療支援センターが作成した派遣計画案を基に 地域医療対策協議会で協議して派遣先を決定する (4) キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された医師の能力の開発及び向上に関する継続的な援助に関する事項アキャリア形成プログラムが医師確保と派遣される医師のキャリア形成の両立を目的としたものであることを踏まえ キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された協議対象医師が 派遣期間中も十分な能力開発 向上を図ることができるよう 関係者の協力の下 継続的な援助を行うことが必要である イ継続的な援助の具体的な内容として 例えば 医師が不足している地域に派遣されている間も 大学病院等での手術に参加する機会や 最新の医学知識 技術についての情報を提供すること等が考えられる そのためには 例えば都道府県が積極的な情報発信を行う 大学が交代医師を派遣する等 関係者がそれぞれの役割に応じた協力を行うことが必要である ウこのため 協議を行うに当たっては 継続的な援助の具体的な内容に加え その実現に当たってそれぞれの関係者が果たすべき役割についても明確化し 十分な調整を行う (5) 医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のための措置に関する事項ア医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のために 交代医師の派遣や グループ診療のあっせん テレカンファレンスや遠隔画像診断等の遠隔診療の支援等の措置の実施体制について協議を行う イ協議に当たっては 例えば交代医師の派遣やグループ診療のあっせんの実施には 大学等の医師派遣を行う者が重要な役割を担い また テレカンファレンスや遠隔画像診断等の遠隔診療の支援には地域の中核病院等が重要な役割を担うことから これらの者との連携の在り方について十分な調整を行う (6) 医師法の規定によりその権限に属させられた事項医師法の規定によりその権限に属させられた事項は 日本専門医機構等に対する専門研修に対する意見陳述に関するものを指し その具体的内容については別途通知す - 4 -

るところによる なお 平成 32 年度以降は これに加え 臨床研修病院の指定や 都道府県内の臨床 研修病院ごとの研修医の定員の設定に関する事項が協議の対象となる (7) その他医師の確保を図るために必要な事項ア地域医療対策協議会の実効的な運営のために 構成員の合意の下 年間の開催回数と開催時期 各回における協議事項等を含む年間の運営計画を定める なお (3) の医師の派遣に関する事項についての協議は 一般に 大学による新年度の医師派遣の計画案が概ね定まるのが前年末であることを踏まえ その時期を目安に地域医療対策協議会を開催し 協議を行う イその他 地域医療介護総合確保基金事業の計画や医師確保関連予算の執行計画等 都道府県の実情に照らし 医師の確保を図るために必要と認められる事項について協議を行うこと (8) その他各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 協議事項に 医師の確保を特に図るべき区域における医師の確保のために大学と都道府県とが連携して行う取組に関する文部科学省令 厚生労働省令で定める事項 が追加される 具体的には 大学における地域枠や地元枠の設定に関する協議を行うことが想定され 詳細については別途通知する 4. その他 (1) 関係者の責務ア法第 30 条の 23 第 4 項の規定により 地域医療対策協議会の構成員は 都道府県から地域医療対策協議会の協議に参画するよう求めがあった場合には これに協力するよう努めなければならない イ法第 30 条の 24 及び第 30 条の 27 の規定により 地域医療対策協議会の構成員及び医療従事者は 地域医療対策協議会において協議が調った事項等の実施に協力するよう努めるとともに 都道府県知事からの要請に応じ 医師確保対策に協力するよう努めなければならない ウ法第 30 条の 24 の規定による 都道府県知事から地域医療対策協議会の構成員に対する協力の要請は 地域医療対策協議会において協議が調った事項に基づくものに限定される (2) 適正な運営の確保ア国は 都道府県による改正法の施行状況について 毎年度フォローアップを行い 必要に応じ 都道府県に対し改善を求める イ都道府県による医師の派遣が理由なく公立 公的医療機関に偏っている等 都道府県による不適切な運営が認められた場合には 国は 翌年度の地域医療介護総合確保基金の配分において査定する - 5 -

ウイに例示した都道府県による医師の派遣状況を踏まえた査定の判断に当たっては 機械的に公立 公的医療機関への医師の派遣割合を反映させるのではなく 派遣の 必要性に照らして妥当であるか否かを総合的に考慮する (3) 地域医療対策との関係地域医療対策協議会で3. により協議され 公表された事項は 法第 30 条の 23 第 1 項の規定により都道府県に策定 公表が義務付けられた地域医療対策 ( 救急医療等確保事業に係る医療従事者の確保その他当該都道府県において必要とされる医療の確保に関する事項に関し必要な施策 ) とみなして差し支えない なお 地域医療対策は 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 医師確保計画に統合され 発展的に解消されるものである (4) 医療審議会との関係医療審議会は 法第 72 条第 1 項において 都道府県における医療提供体制の確保に関する重要事項等を調査審議する場とされ 法第 30 条の4 第 15 項の規定により 医療計画の策定に当たっても 医療審議会の意見を聴くこととされている これに対し 地域医療対策協議会は 医療審議会で審議された医療計画に定められた方針等に基づき 具体的な医師確保対策を実施する上での関係者間の協議 調整を行うための場である 特に 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 地域医療対策協議会は 医療審議会において策定された医師確保計画について 計画内に記載された具体的な医師確保対策を実施する上での関係者間の協議 調整を行うための場と位置付けられるものである - 6 -

カアを踏まえ 医師派遣と地域医療構想の達成に向けた都道府県の具体的対応方針との整合性を確保し 救急医療 小児医療 周産期医療等の政策医療を地域で中心的に担うものとして地域医療構想調整会議で合意を得たもの等から協議対象医師が適切に配置されるようにする キ都道府県による協議対象医師の派遣先が 理由なく公立 公的医療機関に偏ることがないようにする なお この趣旨は 単に一律に公立 公的医療機関への派遣割合を下げることを目的とするものではなく 開設主体の別によらず 地域における各医療機関の医療機能に着目し 必要性に応じた医師派遣を行うことを目的とするものである ク都道府県による医師の派遣先の決定に当たっては 都道府県の政策的観点が一定程度反映されるよう 地域医療支援センターが作成した派遣計画案を基に 地域医療対策協議会で協議して派遣先を決定する (4) キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された医師の能力の開発及び向上に関する継続的な援助に関する事項アキャリア形成プログラムが医師確保と派遣される医師のキャリア形成の両立を目的としたものであることを踏まえ キャリア形成プログラムに基づき医師が不足している地域に派遣された協議対象医師が 派遣期間中も十分な能力開発 向上を図ることができるよう 関係者の協力の下 継続的な援助を行うことが必要である イ継続的な援助の具体的な内容として 例えば 医師が不足している地域に派遣されている間も 大学病院等での手術に参加する機会や 最新の医学知識 技術についての情報を提供すること等が考えられる そのためには 例えば都道府県が積極的な情報発信を行う 大学が交代医師を派遣する等 関係者がそれぞれの役割に応じた協力を行うことが必要である ウこのため 協議を行うに当たっては 継続的な援助の具体的な内容に加え その実現に当たってそれぞれの関係者が果たすべき役割についても明確化し 十分な調整を行う (5) 医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のための措置に関する事項ア医師が不足している地域に派遣された医師の負担の軽減のために 交代医師の派遣や グループ診療のあっせん テレカンファレンスや遠隔画像診断等の遠隔診療の支援等の措置の実施体制について協議を行う イ協議に当たっては 例えば交代医師の派遣やグループ診療のあっせんの実施には 大学等の医師派遣を行う者が重要な役割を担い また テレカンファレンスや遠隔画像診断等の遠隔診療の支援には地域の中核病院等が重要な役割を担うことから これらの者との連携の在り方について十分な調整を行う (6) 医師法の規定によりその権限に属させられた事項医師法の規定によりその権限に属させられた事項は 日本専門医機構等に対する専門研修に対する意見陳述に関するものを指し その具体的内容については別途通知す - 4 -

るところによる なお 平成 32 年度以降は これに加え 臨床研修病院の指定や 都道府県内の臨床 研修病院ごとの研修医の定員の設定に関する事項が協議の対象となる (7) その他医師の確保を図るために必要な事項ア地域医療対策協議会の実効的な運営のために 構成員の合意の下 年間の開催回数と開催時期 各回における協議事項等を含む年間の運営計画を定める なお (3) の医師の派遣に関する事項についての協議は 一般に 大学による新年度の医師派遣の計画案が概ね定まるのが前年末であることを踏まえ その時期を目安に地域医療対策協議会を開催し 協議を行う イその他 地域医療介護総合確保基金事業の計画や医師確保関連予算の執行計画等 都道府県の実情に照らし 医師の確保を図るために必要と認められる事項について協議を行うこと (8) その他各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 協議事項に 医師の確保を特に図るべき区域における医師の確保のために大学と都道府県とが連携して行う取組に関する文部科学省令 厚生労働省令で定める事項 が追加される 具体的には 大学における地域枠や地元枠の設定に関する協議を行うことが想定され 詳細については別途通知する 4. その他 (1) 関係者の責務ア法第 30 条の 23 第 4 項の規定により 地域医療対策協議会の構成員は 都道府県から地域医療対策協議会の協議に参画するよう求めがあった場合には これに協力するよう努めなければならない イ法第 30 条の 24 及び第 30 条の 27 の規定により 地域医療対策協議会の構成員及び医療従事者は 地域医療対策協議会において協議が調った事項等の実施に協力するよう努めるとともに 都道府県知事からの要請に応じ 医師確保対策に協力するよう努めなければならない ウ法第 30 条の 24 の規定による 都道府県知事から地域医療対策協議会の構成員に対する協力の要請は 地域医療対策協議会において協議が調った事項に基づくものに限定される (2) 適正な運営の確保ア国は 都道府県による改正法の施行状況について 毎年度フォローアップを行い 必要に応じ 都道府県に対し改善を求める イ都道府県による医師の派遣が理由なく公立 公的医療機関に偏っている等 都道府県による不適切な運営が認められた場合には 国は 翌年度の地域医療介護総合確保基金の配分において査定する - 5 -

ウイに例示した都道府県による医師の派遣状況を踏まえた査定の判断に当たっては 機械的に公立 公的医療機関への医師の派遣割合を反映させるのではなく 派遣の 必要性に照らして妥当であるか否かを総合的に考慮する (3) 地域医療対策との関係地域医療対策協議会で3. により協議され 公表された事項は 法第 30 条の 23 第 1 項の規定により都道府県に策定 公表が義務付けられた地域医療対策 ( 救急医療等確保事業に係る医療従事者の確保その他当該都道府県において必要とされる医療の確保に関する事項に関し必要な施策 ) とみなして差し支えない なお 地域医療対策は 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 医師確保計画に統合され 発展的に解消されるものである (4) 医療審議会との関係医療審議会は 法第 72 条第 1 項において 都道府県における医療提供体制の確保に関する重要事項等を調査審議する場とされ 法第 30 条の4 第 15 項の規定により 医療計画の策定に当たっても 医療審議会の意見を聴くこととされている これに対し 地域医療対策協議会は 医療審議会で審議された医療計画に定められた方針等に基づき 具体的な医師確保対策を実施する上での関係者間の協議 調整を行うための場である 特に 各都道府県において医師確保計画が開始される平成 32 年度以降は 地域医療対策協議会は 医療審議会において策定された医師確保計画について 計画内に記載された具体的な医師確保対策を実施する上での関係者間の協議 調整を行うための場と位置付けられるものである - 6 -