今年度の算定項目 P2 今年度の算定項目は以下のとおり (1)2016 年度の需要実績等に基づく接続可能量 (2017 年度算定値 ) 風力の接続可能量 (2017 年度算定値 ) 太陽光の接続可能量 (2017 年度算定値 ) (2)2014 年度 ~2016 年度の需要実績等に基づく指定ルール事

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報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

第 21 回系統 WG プレゼン資料資料 1 九州本土における再エネ出力制御の実施状況について 年 4 月 2 6 日 九州電力株式会社

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資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

申込代行事業者さまへのお知らせについて

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

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説明 年間断面におけるマージンの値 2 間接オークション導入が 2018 年 10 月 1 日からとなったことを踏まえ 10 月以降分のマージンについて間接オークション導入後に適用される送配電等業務指針に基づき設定する 変更後の送配電等業務指針では 実需給断面におけるマージンが必要な場合を除き 原則

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Q4. 出力制御を実施した場合 公平に制御されていることは どのように確認出来るのか A. 再エネの出力制御を実施した場合は 電力広域的運営推進機関による妥当性の検証を受けることになっています ( 月単位で 検証を実施 ) なお 九州エリアの離島 ( 壱岐 種子島 徳之島 ) では 既に出力制御を実

. 石垣島における電力系統の概要 Copyright The Okinawa Electric Power Company, Incorporated. All Rights Reserved.

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

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検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11

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変更履歴 年月日内容 作成 第 6 章適用時期およびアクセス案件の取り扱い (2) 電源接続案件募集プロセスへの対応について当面の適用方法 ( 補足 ) を追記 章構成を変更 第 2 章前提条件 適用する系統分類を明確化 適用系統に応じた潮流

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

本日の内容 2 一般送配電事業者が電源 Ⅰ の公募調達を行うに当たり 広域機関は 一般送配電事業者が募集量を設定する際の基本となる考え方を示す必要がある 217 年度の調整力公募における電源 Ⅰ 必要量の基本的な考え方について改めて整理したので 電源 Ⅰ Ⅰ 必要量の考え方等についてご議論いただきた

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本日の議論 2 本日は 6 月に実施する以下の業務における需給バランスの評価における供給予備力の基準について ご議論いただく 供給計画とりまとめ (STEP0, 対象 : 第 1 年度 ~ 第 10 年度 ) 電源入札等の検討開始の要否判断のための需給バランス評価 (STEP1, 対象 : 第 1

利水補給

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力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

安定供給の確保に係る事業者等の役割 1 第 2 段階においてライセンス制が導入された以降も安定供給を維持するためには 各事業者等がそれぞれに課された責務をしっかりと果たしていくことが求められます 特に 小売事業者が果たすべき役割は重要であり 自社顧客の需要に応じた供給力を確保するためのインセンティブ

( 記載例 1) 指定ルールのみの記載例 指定ルールが 5 (3kW 5=15kW) ある場合 の毎に記載 ( 容量など内容が同じ場合は 1~5 の記載でも可 ) に切替する場合は 有 紫書部 (ID 出力制御機能に関する仕様 ) は太陽光発電電設備のご購入先等にご確認のうえ記載ください 単位の諸元

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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2018年度第1四半期 決算説明資料

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( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

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目次

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【記載例】出力制御機能付PCSの仕様確認依頼書【低圧】

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

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今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

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) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

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部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

1. 補助事業の概要 (1) 事業概要 主な事業者 事業地 ひおき地域エネルギー株式会社 日置市 鹿児島県日置市伊集院町 施設名称 1 コンパクトグリッド 1 2 コンパクトグリッド 2 面的利用エリア面積約 89,054.55m 2 主な再生可能エネルギー 面的利用先 主な導入設備 太陽光 コージ

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小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

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電気料金新旧単価一覧表 ( 平成 25 年 9 月 1 日実施 ) 平素は 弊社事業に対し格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます また 日頃から節電にご協力いただいておりますことについて 重ねて御礼申し上げます さて 弊社は東日本大震災や新潟 福島豪雨による甚大な設備被害 原子力発電の停止による火

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操作マニュアル

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

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再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化 1 FIT 制度の創設当初は 量 の拡大を重視し 固定価格と買取義務に依拠した売電モデルの下で 高コストで大量 多様なプレーヤーが再生可能エネルギー発電事業に参入 世界的に脱炭素化へのモメンタムが高まり 再生可能エネルギーがコスト競争力のある主力電源とな

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厄 1 No [ 今回確認の対象となる発電所一覧 ] No. 適用ルール ご契約者さま 発電場所所在地 定格出 (kw) 1 新ルール さま 市 町大字 番地 20 2 指定ルール同上同上 10 [ 担当事業所 ]( 出 制御機能付 PCS の仕様確認依頼書

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資料 1-2 再生可能エネルギーの接続可能量 (2017 年度算定値 ) 等の算定結果について 平成 29 年 10 月 17 日東北電力株式会社

今年度の算定項目 P2 今年度の算定項目は以下のとおり (1)2016 年度の需要実績等に基づく接続可能量 (2017 年度算定値 ) 風力の接続可能量 (2017 年度算定値 ) 太陽光の接続可能量 (2017 年度算定値 ) (2)2014 年度 ~2016 年度の需要実績等に基づく指定ルール事業者の出力制御見通し 指定ルール風力の出力制御見通し 指定ルール太陽光の出力制御見通し

算定条件の一覧表 P3 前回 (2016 年度算定値 ) の算定条件今回 (2017 年度算定値 ) の算定条件 需要断面 1 2015 年度エリア実績 ( 最小需要 761 万 kw) 2016 年度エリア実績 ( 最小需要 787 万 kw) 太陽光想定 2015 年度の日射量想定を元に出力想定 2016 年度の日射量想定を元に出力想定 風力想定 2015 年度実績を元に出力想定 2016 年度実績を元に出力想定 バイオマス想定 地熱想定 水力想定 2 26.1 万 kw ( 設備容量 104.0 万 kw 利用率 25.1%) 17.9 万 kw ( 設備容量 27.7 万 kw 利用率 64.6%) 流れ込み式 :76.2 万 kw ( 設備容量 86.1 万 kw 利用率 88.5%) 26.2 万 kw ( 設備容量 107.5 万 kw 利用率 24.3%) 18.0 万 kw ( 設備容量 27.9 万 kw 利用率 64.6%) 流れ込み式 :81.4 万 kw ( 設備容量 92.0 万 kw 利用率 88.5%) 調整池式 :108.3 万 kw( 設備容量 223.5 万 kw 利用率 48.5%) 貯水池式 : 7.5 万 kw( 設備容量 12.0 万 kw 利用率 62.5%) 原子力想定 234.9 万 kw( 福二を除く7 基の当社受電分 336.5 万 kw 利用率 69.8%) 火力想定 安定供給に必要な調整力を確保した上で, 可能な限り停止 (5 月 : 石炭は全機停止 ) 揚水想定 第二沼沢 2 台のポンプ動力 :1 日 8 時間活用 連系線期待 24 万 kw(24 時間ベース送電 ) 1 最小需要は昼間帯の余剰電力最大時の値を記載 2 5 月昼間の最低供給力と利用率を記載

2017 年度算定値算定プロセスのフロー図 P4 ステップ 1:2017 年度算定値の検討断面の設定 ステップ 2: 検討断面における需要想定の設定 ステップ 3: 検討断面における出力の設定 ( 一般水力, 原子力, 地熱, バイオマス ) ステップ 4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ステップ 5: 現状制度における需給解析 ( 火力発電の抑制, 揚水運転, 再エネ出力制御の反映等 ) 2017 年度算定値の算定

STEP1: 検討断面の設定 P5 1 年間 (24 時間 365 日 =8,760 時間 ) を通じた各時間を検討の対象とする <<365 日分の需要を想定 >> (1 日あたり 24 点 ) <<365 日分の電源バランスを想定 >> 1 時間単位で下げ代を算出 下げ代 = 需要 - ベース供給力 ベース供給力 需要 季節に応じた電源バランスによりベース供給力を想定 下げ代 < 風力 太陽光出力 出力抑制が必要下げ代 風力 太陽光出力 制約なし ( 抑制不要 ) 抑制日数 ( または抑制時間 ) により 2017 年度算定値を算定

STEP2: 検討断面における需要想定の設定 P6 固定価格買取制度開始後で震災後の省エネ等を反映した需要実績が望ましい 昨年度 (2016 年度 ) のエリア需要実績 ( 発電端 ) を使用 1600 <<2016 年度の東北エリア需要 ( 太陽光の自家消費分加算後 )>> 1400 1200 1000 800 600 400 GW お盆 年末年始 200 0

STEP3: 検討断面における出力の設定 ( 原子力 ) P7 安定供給のためには, ベースロード電源を一定量確保することが必要 原子力, 一般水力, 地熱については, 長期的な傾向を反映することとし, 震災前過去 30 年 (30 年経過していない場合は運転開始後の全期間 ) [ 昭和 56 年度 ~ 平成 22 年度 ] の設備利用率平均を用いる 原子力 設備容量 ( 万 kw) 336.5 利用率 (%) 69.8 供給力 ( 万 kw) 234.9 福島第二は, 東京電力の 新々 総合特別事業計画 においても今後の扱いは未定としており, 地元のご意向も踏まえて, 接続可能量算定時の設備容量には含めていない 仮に稼働した場合には, 連系線に新たな南向き空き容量を確保できるため, その分を活用すれば, 接続可能量には影響しない 設備一覧 [ 受電分 ]( 万 kw) 東通 : 57.0 女川 1 : 52.4 女川 2 : 82.5 女川 3 : 42.8 柏崎刈羽 1: 52.6 東海第二 : 21.1 大間 : 28.1 福島第二 3: 26.4 福島第二 4: 26.4

STEP3: 検討断面における出力の設定 ( 一般水力 ) P8 5 月の水力の最低供給力 ( 万 kw) 設備容量 ( 万 kw) 利用率 (%) 最低供給力 ( 万 kw) 流れ込み式調整池式貯水池式 92.0 223.5 12.0 88.5 48.5 62.5 81.4 108.3 7.5 月別の水力の最低供給力 ( 万 kw) 平水ベースで想定調整池式および貯水池式は, 池容量 貯水量を活用して, 太陽光のピーク時に出力を最大限下げることを想定なお, 貯水池式については, 農業用水等に必要な責任放流量分の発電を出力として考慮 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 流れ込み式 75.7 81.4 66.8 62.5 50.6 48.6 48.6 55.6 49.9 35.3 32.0 43.4 調整池式 117.3 108.3 68.0 61.0 44.4 42.3 31.2 49.3 56.9 38.3 42.2 70.1 貯水池式 3.9 7.5 6.5 5.8 5.7 2.8 2.0 1.8 1.3 1.9 2.7 2.5 合計 196.9 197.1 141.3 129.3 100.7 93.7 81.8 106.8 108.1 75.6 76.8 116.0 4,5 月は, 毎年山間部の融雪により出水が多くなる 将来連系分として, 平成 29 年 3 月末時点の水力の設備認定量 ( 新規認定分 ) を加算

STEP3: 検討断面における出力の設定 ( 地熱 ) P9 将来連系分として, 平成 29 年 3 月末時点の地熱の設備認定量 ( 新規認定分 ) を加算 地熱 設備容量 ( 万 kw) 27.9 利用率 (%) 64.6 供給力 ( 万 kw) 18.0 自社 他社 設備一覧 [ 受電分 ]( 万 kw) 葛根田 :8.0 上の岱 :2.9 澄川 :5.0 柳津西山 :3.0 松川 :2.3 鬼首 :1.5 設備認定済み :5.2

STEP3: 検討断面における出力の設定 ( バイオマス ) P10 将来連系分として, 平成 29 年 6 月末時点の導入見込み設備 ( 連系承諾済 ) を織り込む 既連系設備の利用率は, 過去の実績利用率を用いる 稼動前設備の利用率は,80% 1 と想定 地域資源バイオマスで抑制困難と想定される発電所のみを供給力として計上し, その他のバイオマスは停止可能と仮定 地域資源バイオマスで抑制困難なもの 区分 設備容量 ( 万 kw) 利用率 (%) 供給力 ( 万 kw) 既連系設備 21.5 58.7 12.6 導入見込み設備 16.9 80.0 1 13.5 専焼バイオマス 2 69.0 0 0 合計 107.5 24.3 26.2 1 コスト等検証委員会報告書 ( 平成 23 年 12 月 19 日 ) の値を使用 2 化石燃料を主燃料とするバイオマスは火力発電として整理し, バイオマスの設備容量には含めていない

STEP4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ( 風力 ) P11 2016 年度は, 設備容量で約 73.8 万 kw 分の風力発電設備の発電実績を蓄積 既連系設備の実績データを拡大することで, 連系量増加時の合成想定出力を作成 データサイト数設備容量 ( 万 kw) 期間 風力発電出力 38 サイト 73.8 2016 年 4 月 ~2017 年 3 月 2017 年 3 月末時点の値

STEP4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ( 太陽光 ) P12 連系済の太陽光の大部分は低圧および高圧であり, 発電出力の把握が困難 2016 年度における気象官署 ( 県庁所在地 7 地点 ) の日射量測定結果と, 各アメダス地点の日照時間測定結果を用いて, 地域毎の日射量実績を想定 想定した日射量実績をもとに, 地域毎に太陽光の出力を想定し, 集約することで東北エリアの合計想定出力を作成 定格出力に対する割合 (%) 100 80 60 40 20 青森 0 1 6 12 18 24 定格出力に対する割合 (%) 100 80 60 40 20 秋田 0 1 6 12 18 24 定格出力に対する割合 (%) 100 80 60 40 20 岩手 0 1 6 12 18 24 100 東北エリアの合計想定出力 1 年分の波形を作成 定格出力に対する割合 (%) 100 80 山形 60 40 20 0 1 6 12 18 24 定格出力に対する割合 (%) 100 80 宮城 60 40 20 0 1 6 12 18 24 定格出力に対する割合 (%) 80 60 40 20 100 100 定格出力に対する割合 (%) 80 60 40 20 新潟 定格出力に対する割合 (%) 80 60 40 20 福島 0 1 6 12 18 24 0 1 6 12 18 24 0 1 6 12 18 24

STEP4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ( 合成 ) P13 風力 太陽光の出力特性は季節によって異なる 月別に想定する 風力と太陽光の出力が最大となる時間は一致しないことも想定される 風力と太陽光の合成出力を用い, 再エネ発電出力を想定する 2016 年 5 月における風力 太陽光の定格出力に対する出力割合 (%) 100 風力 太陽光 80 晴れ 60 曇り 雨 40 東北地域の太陽光出力最大時間 (12 時 ) の 太陽光出力によりパター 20 ン分け 平均値以上 : 晴れ 平均値未満 : 曇り 雨 0 2016/5/1 2016/5/6 2016/5/11 2016/5/16 2016/5/21 2016/5/26 2016/5/31

STEP4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ( 合成 ) P14 晴れパターン : 風力 太陽光の合成出力の月毎 時間毎の 2σ 相当値を採用 データ数は 29~31 点であるため,2 番目に大きい値を 2σ 相当値として採用 出水で余剰が多くなる 5 月では,2σ 相当値に近い出力が 10 日程度発生 曇り 雨パターン : 風力 太陽光の合成出力の月毎 時間毎の平均値を採用 風力 251 万 kw, 太陽光 552 万 kw 連系時の再エネ合成出力想定 ( 万 kw) 700 600 曇り 雨と想定 晴れと想定 500 400 実績 今回想定 300 200 100 0 2016/5/1 2016/5/6 2016/5/11 2016/5/16 2016/5/21 2016/5/26 2016/5/31

STEP4: 再エネ導入量に応じた出力の想定 ( 合成 ) P15 風力最大 風力 2σ 太陽光最大 太陽光 2σ 合成最大 合成 2σ 合成平均 各月の 12 時における風力 太陽光の定格出力に対する出力割合 (%) 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 80.3 60.5 64.2 47.2 57.9 72.1 85.1 66.2 69.0 84.0 82.2 80.3 72.5 59.2 62.5 36.8 42.9 37.1 74.0 66.0 67.1 82.1 78.3 64.2 93.4 93.4 91.4 79.6 84.5 73.3 81.3 78.6 70.0 62.3 84.9 93.1 90.3 93.0 86.4 77.9 83.6 69.1 81.3 77.1 58.3 57.4 62.2 87.2 74.0 82.7 68.6 56.4 61.7 52.6 68.3 57.3 56.5 62.9 62.1 70.4 73.2 75.2 65.9 55.7 60.3 52.3 67.2 57.2 53.0 51.3 62.0 69.3 50.0 51.2 43.8 38.0 43.2 33.8 47.2 37.2 37.7 33.6 41.7 46.7 ( 注 ) 合成 2σ, 合成平均は, 風力 251 万 kw, 太陽光 552 万 kw 連系時の出力割合 (%)

STEP5: 回避措置 ( 火力の出力抑制 ) P16 火力発電については, 再エネを含めた需給変動を調整する観点から, 下記の点を考慮し, 安定供給に支障のない範囲で最低限必要な出力まで抑制 ( または停止 ) する ピーク時予備力 8% を確保するのに必要な火力ユニットを並列 安定供給に必要な調整力として下げ代 上げ代とも に需要の 2% の LFC 容量を確保 LNG の最低消費制約を考慮 最低出力の運転制約を考慮 最高出力 (100%) LFC 上限 最高負荷帯 LFC 帯 LFC 運転が可能な出力範囲 最低負荷帯では, 出力変動させるとボイラーなどの安定運用に支障が生じるため, 出力を小刻みに動かす LFC 運転はできない LFC 運転の火力機は LFC 帯 (1+2) まで出力を上昇させる必要がある LFC 下限 最低出力 停止 ( 出力 0%) 最低負荷帯 2 1 LFC 調整力, 予備力の確保は, 一般送配電事業者が予め確保する火力 ( 電源 Ⅰ) および一般送配電事業者のオンライン制御対象の火力 ( 電源 Ⅱ) で行うものとする オンライン制御対象外の火力 ( 電源 Ⅲ) は, 全て停止可能と仮定して算定する

STEP5: 回避措置 ( 火力の出力抑制 ) < 最小需要断面 (5 月 15 日 )12 時における火力ユニット想定 > P17 単位 : 万 kw 燃種所名号機定格出力想定出力備考 石油全機停止 130 0 電源 Ⅰ Ⅱ 石炭全機停止 408.7 0 LNG ( コンヘ ンショナル ) LNG ( コンハ イント ) 東新潟 2T 60 32 港 1T 35 19 その他停止機 120 0 LFC 下限 (28) LFC 調整力 (4) LFC 下限 (17) LFC 調整力 (2) 新仙台 3-1 系 52.3 27 LFC 下限 (24.5) LFC 調整力 (2.5) 東新潟 3-1 系 60.5 23 4-1 系 82.6 24 LFC 下限 (20) LFC 調整力 (3) LFC 下限 (20) LFC 調整力 (4) 電源 Ⅲ その他停止機 299.5 0 全機停止 200.1 0 合計 1449.9 125 LFC 下限 (109.5) LFC 調整力 (15.5) BOG 制約により, 東新潟火力については最低出力合計 70 万 kw 以上

( 参考 ) 火力の出力調整範囲 << 火力 ( 電源 Ⅰ,Ⅱ 想定 )>> 燃種所名号機定格出力最低出力 LFC 下限 石油秋田 2T 35 6 17.5 3T 35 14 17.5 4T 60 9 26 石炭能代 1T 60 21 30 2T 60 18 30 原町 1T 52.7 16.2 21.4 相馬共同 常磐共同 2T 52.6 18.7 18.7 1T 47 16.4 22 2T 47 16.4 17 8T 28.2 9.1 21.0 9T 28.2 9.1 21.0 酒田共同 2T 33 11.8 15.9 << 火力 ( 電源 Ⅲ 想定 )>> 燃種所名号機受電最大受電最小 LFC 下限 石炭 常磐共同 7T 11.9 5.9 - 燃種所名号機定格出力最低出力 LFC 下限 LNG ( コンヘ ンショナル ) LNG ( コンハ イント ) P18 単位 : 万 kw 新潟 4T 25 5 17 東新潟 1T 60 9 28 2T 60 17 28 港 1T 35 6 17 港 2T 35 6 17 八戸 5T 41.6 18 18 仙台 4T 46.8 22.3 22.3 新仙台 3-1 系 52.3 24.5 24.5 3-2 系 52.3 24.5 24.5 新潟 5 系 10.9 8.34 8.34 東新潟 3-1 系 60.5 12 20 3-2 系 60.5 12 20 4-1 系 82.6 20 20 4-2 系 87.4 20 20 酒田共同 1T 33 12.7 - 磯子 1T 9.4 3.2-2T 8.8 4.3 - その他の電源 Ⅲ 火力 - 137.0 - - 広域火力は, 当社受電分のみ記載

STEP5: 回避措置 ( 揚水式水力の活用 ) P19 昼間帯に揚水のポンプ運転を行い, 余剰電力を吸収する 1 日のポンプ運転の可能時間を 8 時間として, 昼間帯で 8 時間のポンプ運転が不要な場合は, 深夜帯に残時間分のポンプ運転を行う 半年以上の長期点検やトラブルリスクも考慮し, 全 3 台中 2 台 ( 1) 運転を前提とした 46 万 kw( 最大ユニットである下郷発電所 1 台停止 ) を織込む 第二沼沢発電所においては, 下池 ( 2) の濁度の制約により揚水運転できない場合もあり, リスクを考慮する必要あり 上池の容量には比較的余裕があるため, 必ずしも, 揚水した分をその日のうちに発電し, 翌日に備える必要はなく, 需給状況を見ながら, 極力上池の水位を下げるように運用 揚水発電所 発電出力 ( 万 kw) 揚水動力 ( 万 kw) 揚水可能量 3 ( 万 kwh) 第二沼沢 1 23 23 3,413 2 23 23 [74 時間分 ] 池尻川 0.234 0.234 1 下郷 ( 電発 ) 25 25 335[13 時間分 ] 1 池尻川は, 農業用水の調整が中心の池運用となるため, 揚水可能量には計上していない 2 下池は一般的なダム式水力と同じ構造 3 揚水可能量 : 揚水動力換算値

STEP5: 回避措置 ( 連系線の活用 ) P20 将来断面における地域間連系線の活用については, 再エネ余剰電力の発生時期 量や他の連系線利用を確定できないことから, 現時点において, 将来の活用量を確定できない 一方, 実需給断面では, 長期断面で確保しているマージンを原則開放しており, 一定の活用を見込むことは可能と評価できる このため, 再エネを最大限接続する観点から, 風力実証試験で計画していた 24 万 kw を 1 日を通して活用することを想定する マージン開放による東北東京間連系線の空容量増加イメージ ( 万 kw) 長期断面 実需給断面 運用容量 573 マージン 80 程度 計画潮流見込み量 490 程度 予備力が十分に確保できる見通しがある場合, マージンは原則開放する 空容量 35~80 マージン 0~45 計画潮流見込み量 490 程度 実需給段階での空容量の内,24 万 kw を活用可能と想定

STEP5: 風力 太陽光の出力制御 P21 火力抑制, 揚水活用等の回避措置を講じても余剰電力が発生する場合, 風力 太陽光の出力制御を行う 風力 太陽光の出力制御は, 旧ルール, 新ルール, 指定電気事業者制度の下での出力制御ルール ( 以下, 指定ルール ) に分類され, 無補償での出力制御は, 旧ルール は30 日, 新ルール は720 時間 ( 風力 ) または360 時間 ( 太陽光 ) に制限されている 東北管内には新ルールの太陽光は連系されていない 風力 太陽光の出力制御にあたっては 制御が必要となる時間帯に発電している事業者すべてを一括制御するのではなく, 余剰電力の発生時刻や発生見込量に応じて風力 太陽光を効率的に制御することで, 上記の制限を最大限活用する 太陽光 ( 旧ルール ) は輪番抑制 ( 複数のグループに分けて, 必要なグループ数だけ停止 ) とする 風力発電は, 全系一律の出力上限指令で抑制を行う

( 参考 ) 需給バランスのイメージ : 最小需要断面 P22 STEP1~STEP5 に基づき, 需給バランス (365 日 24 点 ) を作成し, 風力, 太陽光の導入量をパラメータとして評価 < 最小需要断面 (2016 年 5 月 15 日 ) における需給バランス想定 > [ 万 kw] 1,400 1,200 1,000 800 600 1 400 200 0 太陽光風力水力火力最低出力地熱等原子力揚水動力 (a)2 時の需給バランス 夜間余剰最大の時刻 3 2 需要 (b)12 時の需給バランス 太陽光 1 2 水力 火力 原子力 揚水動力 需要 ( 揚水, 融通込 ) 地熱 バイオマス 風力 1H 6H 12H 18H 24H 3 再エネの定格出力風力 :251 万 kw 太陽光 :552 万 kw ( 単位 : 万 kw) (a)2 時 (b)12 時 需要 709.3 786.6 揚水動力 46.0 46.0 融通 ( 連系線期待 ) 24.0 24.0 1 合計 779.3 856.6 水力 280.9 197.1 火力 123.7 125.2 地熱, バイオマス 44.2 44.2 原子力 234.9 234.9 2ベース供給力 683.7 601.4 風力 173.4 92.7 太陽光 0 511.1 3 再エネ合成 173.4 603.8 必要制御量 2+3-1 80.1 348.6

風力の 2017 年度算定値 P23 算定における出力制御の織り込み方 1 太陽光の連系量は 552 万 kw(30 日等出力制御枠 ) とし, 太陽光事業者はグループ別に, 各事業者 30 日ずつ停止 2 風力は,1 太陽光の停止を考慮した後の余剰電力に対し, 一律の出力上限指令により出力制御 風力の連系量を増加させていき,1 事業者あたりの制御時間 ( 等価時間管理 ) が 720 時間となる連系量を算定値とする ( 単位 : 万 kw) 2017 年度算定値 ( 参考 ) 2016 年度算定値 ( 参考 ) 30 日等出力制御枠 風力算定値 249 246 251

太陽光の 2017 年度算定値 P24 算定における出力制御の織り込み方 1 風力の連系量は 251 万 kw(30 日等出力制御枠 ) とし, 一律の出力上限指令により, 夜間帯の余剰電力解消のために出力制御を実施 その後, 制御時間 ( 等価時間管理 ) が 720 時間に到達するまで, 昼間帯の余剰電力解消のため出力制御を実施 2 太陽光は,1 風力の停止を考慮した後の昼間帯の余剰電力に対し, 事業者をグループ別で制御する 太陽光の連系量を増加させていき,1 事業者あたりの制御日数が 30 日となる連系量を算定値とする ( 単位 : 万 kw) 2017 年度算定値 ( 参考 ) 2016 年度算定値 ( 参考 ) 30 日等出力制御枠 太陽光算定値 549 544 552

指定ルール事業者の出力制御見通しの考え方 P25 制御日数が 30 日 ( 新ルール風力においては 720 時間 ) に達しない見込みである時は, 新 旧ルール 指定ルール 間および 風力 太陽光 間の各事業者を公平に制御 制御日数が 30 日 ( 新ルール風力においては 720 時間 ) に達する見込みである時は, 新 旧ルール の各事業者の制御日数 ( 制御時間 ) を最大限活用することを前提とし, 指定ルール の事業者を必要に応じて制御 制御見通しは, 需要や日射量, 風力出力の実績を基に算定 なお, 至近 3 ヵ年 (2014 年度 ~2016 年度 ) の各々の実績に基づき算定した値の平均値を示す 制御見通しの算定においては, 風力 251 万 kw( 新ルール : 等価時間管理 ), 太陽光 552 万 kw( 旧ルール ) が連系しているものとして, 指定ルールの風力 太陽光が連系した場合の出力制御時間, 制御量, 制御率を算定

風力発電の連系量 P26 H29.8 末時点連系確定分 264 万 kw 30 日等出力制御枠 (251 万 kw) 至近の接続済量の増加ペースは緩やか 一方, 連系確定量は順調に増加しており, 今後は FIT 法施行後に開発が始まった風力発電所の連系が進むことで, 接続済量の増加ペースが加速すると想定 指定ルール風力の連系量を 150 万 kw( 旧 新ルール風力との合計で約 400 万 kw) として出力制御見通しを試算

太陽光発電の連系量 P27 H29.8 末時点連系確定分 908 万 kw 30 日等出力制御枠 (552 万 kw) 接続済量は, 至近 1 年で約 80 万 kw 増加しており, 太陽光発電の導入は急速に進展中 一方, 至近では連系確定量の増加ペースは鈍化 指定ルール太陽光の連系量を 450 万 kw( 旧ルール太陽光との合計で約 1,000 万 kw) として出力制御見通しを試算

指定ルール風力 太陽光の出力制御見通し P28 指定ルール風力の出力制御見通し ( 至近 3 ヵ年実績を基に試算 ) 指定ルール風力の連系量 ( 万 kw) 制御時間 ( 時間 ) 制御電力量 ( 万 kwh)a 制御前発電電力量 ( 万 kwh)b 制御率 (%) A/B +50 625 5,950 112,471 5.3 +100 830 15,808 224,942 7.0 +150 1,037 33,605 337,413 10.0 指定ルール太陽光の出力制御見通し ( 至近 3 ヵ年実績を基に試算 ) 指定ルール太陽光の連系量 ( 万 kw) 制御時間 ( 時間 ) 制御電力量 ( 万 kwh)a 制御前発電電力量 ( 万 kwh)b 制御率 (%) A/B +150 654 29,878 189,218 15.8 +300 1,172 116,864 250,542 30.9 +450 1,559 240,087 567,653 42.3 ( 注 ) 出力制御見通しは, 一定の前提条件に基づいた試算結果であり, 実際の制御時間, 制御電力量を保証するものではない

( 参考 ) 指定ルール風力の出力制御見通し ( 各年度データ ) P29 算定パターン 指定ルール風力の連系量 ( 万 kw) 制御時間 ( 時間 ) 制御電力量 ( 万 kwh) A 制御前発電電力量 ( 万 kwh) B 制御率 (%) A/B 2014 年度最小需要 774 万 kw 2015 年度最小需要 761 万 kw 2016 年度最小需要 787 万 kw +50 569 5,694 110,120 5.2 +100 716 14,176 220,239 6.4 +150 963 27,833 330,359 8.5 +50 738 6,597 113,118 5.8 +100 1,035 19,377 226,237 8.6 +150 1,186 45,679 339,355 13.5 +50 567 5,558 114,175 4.9 +100 738 13,871 228,350 6.1 +150 962 27,303 342,525 8.0 昼間における再エネの余剰電力最大時の最小需要

( 参考 ) 指定ルール太陽光の出力制御見通し ( 各年度データ ) P30 算定パターン 指定ルール太陽光の連系量 ( 万 kw) 制御時間 ( 時間 ) 制御電力量 ( 万 kwh) A 制御前発電電力量 ( 万 kwh) B 制御率 (%) A/B 2014 年度最小需要 774 万 kw 2015 年度最小需要 761 万 kw 2016 年度最小需要 787 万 kw +150 661 28,825 189,216 15.2 +300 1,194 118,968 378,432 31.4 +450 1,581 244,372 567,649 43.0 +150 700 33,196 186,405 17.8 +300 1,206 122,339 372,810 32.8 +450 1,595 245,028 559,215 43.8 +150 601 27,612 192,032 14.4 +300 1,116 109,284 384,064 28.5 +450 1,501 230,862 576,096 40.1 昼間における再エネの余剰電力最大時の最小需要