名鉄病院ウロギネセンターのご案内 当院では 2012 年 6 月 1 日から骨盤臓器脱 尿失禁に対応するウロギネセンターを開設しました 女性特有の病 主に骨盤臓器脱と腹圧性尿失禁を対象とした女性専門外来です ウロギネコロジーとは ウロロジー :urology 泌尿器科 ギネコロジー :gynecology 産婦人科 という言葉が合わさった造語です ウロギネセンターとは 婦人科 と 泌尿器科 にまたがる分野の疾患に対応する診療科です 昨年 6 月開設してから順調に運用され 平成 25 年 1 月 9 日の中日新聞夕刊で紹介されました また 骨盤臓器脱の治療相談も平成 25 年 3 月 19 日中日新聞紙上診察室に掲載されました さらに今年 4 月からは女性ウロギネ専門医の寺本咲子医師が加わり強力な体制となりました ウロギネセンターの外来も月 2 回から毎週金曜日 13:30~15:30( 電話予約制 ) に診療日が増加しました 名鉄病院ウロギネセンター センター長 ( 泌尿器科部長兼務 ) なるしままさひろ成島雅博 認定資格 日本泌尿器科学会認定専門医 指導医 腹腔鏡下小切開手術施設基準医 泌尿器腹腔鏡技術認定医 名古屋大学臨床准教授 ごあいさつセンター長の成島雅博です 私は 1986 年 7 月から女性腹圧性尿失禁治療や瘤の手術治療にあたり 2007 年 4 月に新しい手術である TVM( メッシュ ) 手術を開始しました 2008 年 4 月には女性泌尿器科専門外来を開設し 2012 年 5 月までに骨盤臓器脱に対して 400 症例の手術治療を行ってまいりました 今後さらなる医療サービス向上を図る目的で 2012 年 6 月 1 日からウロギネセンターを開設 女性泌尿器科専門外来の機能をウロギネセンターに移行しました 開設理念は 骨盤臓器脱 尿失禁 排尿障害などウロギネコロジーの患者様に総合的な質の高い医療サービスを提供することです メンバーは 皮膚排泄認定 (WOC) 看護師 1 名 助産師 1 名 看護師 7 名 排尿機能検査士 2 名 医事事務 1 名を加え総勢 13 名で 患者様が医師には話しにくいことも気軽に相談できる体制をとることができました さらに新しい手術治療として 平成 24 年 12 月から筋腫や卵巣良性腫瘍の合併された骨盤臓器脱患者様に対して 腹腔鏡下に筋腫や卵巣腫瘍の摘出と同時に骨盤臓器脱をメッシュで吊り上げる腹腔鏡下仙骨腟固定術 (LSC) を開始しました また 4 月からは専門医の寺本咲子先生がメンバーに加わりさらに強力な体制となりました メンバーは骨盤臓器脱 尿失禁 排尿障害などについて専門的な知識を持ち 患者様が安心して治療を受けられる環境を作っています 今後 名鉄病院ウロギネセンターを何卒よろしくお願いいたします
尿失禁とはご自分の意思に反して 尿が漏れてしまう症状のことです 尿漏れは目に見えない症状で生命に関わりが少ないこと 何よりも羞恥心があり受診されないケースもあります 当院では排泄ケアに関する専門の看護師もいます お困りの方はお1 人で悩まず 是非ご相談ください 名鉄病院皮膚排泄ケア認定看護師 いちかわ市川 みよこ美代子 今年 3 月まで 千葉県の亀田総合病院ウロギネコロジーセンターに 3 年間勤務し 600 症例以上の骨盤臓器脱の手術を経験しました 4 月から名鉄病院泌尿器科 ウロギネセンターに赴任しました 経験を生かし 専門の骨盤臓器脱 尿失禁 排尿障害疾患について特に力を入れて診療にあたっていきたいと考えております ウロギネセンター医師 てらもとさきこ ( 泌尿器科医師兼務 ) 寺本 咲子 認定資格 日本泌尿器科学会認定専門医 指導医がん治療認定医
平成 25 年 1 月 9 日中日新聞夕刊のウロギネセンター紹介記事
当院ウロギネセンターでは下記のような疾患の女性患者さんを対象としています 骨盤臓器脱 ( 脱 脱 脱 腟断端脱 ) 腹圧性尿失禁 混合性尿失禁 骨盤臓器脱 : 脱や脱摘出後の腟断端脱お産による骨盤内支持組織の裂傷や加齢などが主な原因で 腟口から などが脱出する女性特有の疾患です 骨盤臓器脱は英語では Pelvic Organ Prolapse と言い我々専門医の間では POP と呼ばれています 骨盤臓器脱は外陰部違和感 下垂感や排尿困難 頻尿 尿失禁 便秘などの症状を伴うことが多く 入浴時や排便排尿時に腟口にピンポン玉のようなはれもの ( 腫瘤 ) をさわり気づかれることが多いようです 正常な女性骨盤臓器位置 瘤の女性骨臓器位置 前腟壁 脱の女性骨臓器位置 前腟壁 後腟壁
瘤の女性骨臓器位置 腟断端脱の女性骨臓器位置 後腟壁 腟壁 今世紀に入り従来の手術方法に比べ身体への負担が少ない ( 低侵襲 ) で再発率の低いメッシュを使用する TVM( Tension-free vaginal mesh ) 手術がフランスで開発され 平成 17 年に日本に導入されました 当科では平成 19 年 4 月から平成 25 年 4 月 30 日まで 486 例施行し 良好な手術結果を得ています 当科では通常 1 週間の入院で施行しています 現在 月に 8~10 件のペースで手術を行っています 麻酔は 体に負担の少ない下半身麻酔 ( 脊椎麻酔と硬膜外麻酔の併用 ) で行っています 下半身麻酔は手術中に意識がありますが 手術中は鎮静剤で眠っていただきますので苦痛なく手術が受けられます 術後疼痛も 硬膜外麻酔を利用して鎮痛薬を持続的に注入できるため軽度です 入院期間は通常 1 週間です 筋腫や卵巣良性腫瘍の合併された骨盤臓器脱患者様に対して 平成 24 年 12 月から腹腔鏡下に筋腫や卵巣腫瘍の摘出と同時に骨盤臓器脱をメッシュで吊り上げる腹腔鏡下仙骨腟固定術 (LSC) を開始しました 平成 25 年 4 月までに 6 例施行しましたが 全て経過は極めて良好です 入院期間は 1 週間です TVM( メッシュ ) 手術 手術用糸と同じ材質の身体になじみやすい素材のポロプロピレン糸を編んだメッシュを左の図のように と前腟壁の間 ( 前壁メッシュ : A-TVM ) とと後腟壁の間 ( 後壁メッシュ :P-TVM ) に腟壁を切開して埋め込む手術です 瘤の場合は前壁メッシュだけ 瘤の場合は後壁メッシュだけ埋め込みますが 脱や腟断端脱の場合は前壁メッシュと後壁メッシュ両方を埋め込みます 前壁メッシュ 後壁メッシュ
前壁に埋め込むメッシュ 後壁に埋め込むメッシュ 女性骨盤臓器脱手術に対する TVM( メッシュ ) 手術 骨盤臓器脱の保存的治療としては 予防的に骨盤底筋肉体操の指導や特殊な矯正下着のご紹介を行っていま す 今後は通常のペッサリーのほか特注のペッサリーなどの自己脱着の指導もさせていただけるようにしてい きます
骨盤臓器脱の紙上相談記事が平成 25 年 3 月 19 日中日新聞に掲載されました 尿失禁 : 腹圧性尿失禁混合性尿失禁骨盤臓器脱と同じようにお産などによる骨盤内支持組織の裂傷などが主な原因で発症する疾患です 軽症では内服治療 ( スピロペント ) や骨盤底筋体操などが有効ですが 中等症以上では手術治療が必要です 当科では, TVT( Tension-free vaginal tape ) 手術や TOT( Transobturator tape ) 手術など経腟的に行う最新の身体への負担が少なく ( 低侵襲 ) 術後回復の早い腹圧性尿失禁根治手術 ( 下半身麻酔で施行し 5 日間の入院 ) を施行しています 麻酔は下半身麻酔 ( 脊椎麻酔 ) で施行し 手術時間 30 分
以内です これらの手術により 90% の治癒が望めます 年間 15~25 件行っています 名鉄病院のウロギネセンターの外来は予約制です 052-551-6121 名鉄病院代表 ( ウロギネセンター ) 診察日は今年 4 月から毎週金曜日の午後 ( 成島雅博医師と寺本咲子医師の交代 ) です 受診希望の患者様は当院ウロギネセンターへご連絡ください 尿失禁でお困りの方に 失禁の改善 予防のための骨盤低筋体操指導や皮膚トラブル予防のケアを 専門の知識を持った医師と看護師が行っています 名鉄病院ウロギネセンターメンバー私たちが初診から 退院後までサポートします 主に骨盤臓器脱の患者様を病棟で入院から退院までサポートします 日常生活は困っているけれど 手術については踏み切れない方は 手術前後の流れをイメージ出来るようにお手伝いします 病棟看護師 ウロギネセンターでは主に尿失禁や 骨盤臓器脱などの女性の皆様が対象になります 同じ女性として 皆様が自分らしく毎日を過ごしていけるように 助産師もメンバーとしてお手伝いさせていただきます 助産師