道路法 24 条承認工事の取扱いについて ( 案 ) Ⅰ. 承認基準 1. 車両乗り入れ部の設置 (1) 車両乗り入れ部の定義ここで 車両乗入れ部 というのは 車両が道路に隣接する民地等に出入するため 縁石等の一部に対して切下げ又は切り開き等の処理を行う箇所をいい 従前の 承認工事の取扱いについて

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バリアフリー化に対応した歩道の構造基準『歩道における段差及び勾配等に関する基準』

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根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

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3-1 道路

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○京田辺市開発に関する施行基準

大津市 道路位置指定基準

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1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

10.2 道路占用規則関係 ( 太田市に関して ) 当該様式は 参考例として掲載しております 申請の際には 所管にて必ず確認を行ってください 111

第 8 条令第 144 条の4 第 1 項第 1 号に規定する転回広場の位置及び形状は 別記第 5 図に示すところによるもの又はこれらを包含し かつ 有効に機能すると認められるものでなければならない 2 第 4 条の規定により指定道路が接続する道路 ( 以下 取付道路 という ) が幅員 6メートル

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

秋田国道維持出張所 道路占用許可申請 ( 道路法第 32 条 ) の手引き ( 案 ) ~ 自家用看板 投光器 日除け編 ~ Ⅰ. 道路占用許可申請時提出書類 道路占用許可申請時 次に揚げる書類の提出が必要です 提出部数は申請書のみ 1 部 ( 複写式のため ) とし その他については全て 2 部添

ば 追加条件を記入すること ( 工事の実施 ) 第 5 条工事の承認を受けた者が 当該工事に着手しようとするときは 工事着手届 ( 様式第 7 号 ) を 当該工事が完了したときは 工事完了届 ( 様式第 8 号 ) を それぞれ提出させること 2 承認した工事が完成したときは 確認 ( 検査 )

道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

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この手引きは位置指定申請に対しての注意事項と添付図書をまとめたものです 目次 * 申請の流れと注意事項 *. 指定手続について 2. 道路位置指定申請と関係手続の流れ 3. 必要書類と記載事項 4. 注意事項

津市道路路面復旧基準 津市建設部

(Microsoft Word - \207A\216\350\210\370\217\221\(H28.02\)\212J\216w\202g\202o\227p.doc)

水道修繕跡舗装復旧工事 ( 単価契約 ) 南部地区 ( その 2) 単価表 打換工 A,B,C 打換工 D,E,F 打換工 G,H,I 平成 30 年度舗装切断工 人力取壊し積込工 運搬 処分不陸整正工 ( 路盤工 ) 路盤材 乳剤散布 目地工 人力舗装施工舗装切断工 機械取壊し積込工 運搬 処分不

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2


図参照 ) 3 建築基準法第 42 条第 2 項に基づき行政庁の指定した道路の中心線から 2m 部分の用地 ( 以下 セットバック という ) は 両側 2mのセットバックであるか 寄附用地の対側側セットバック部分 2mを含み有効幅員 6mまでを寄附できるものとする なお 市街化区域内は セットバッ

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通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

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Microsoft Word - 富士宮市道路の位置の指定基準(H ).doc

る場合で 終端及び区間 35 メートル以内ごとに自動車の転回広場に関する基準 ( 昭和 45 年建設省告示第 1837 号 ) に適合する自動車の転回広場 ( 形状は別図 ) が設けられている場合 (4) 幅員が6メートル以上の場合 ( 指定道路の幅員 ) 第 4 条 指定道路の幅員は車道幅員とし

道路法に基づく道路の構造の技術的基準等を定める条例 ( 平成 24 年 9 月 19 日広島県府中市条例第 25 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 道路法 ( 昭和 27 年法律第 180 号 以下 法 という ) 第 30 条第 3 項及び第 48 条の3の規定に基づき 市が管理する市道

本基準の施行日 :2017 年 ( 平成 29 年 )10 月 1 日 本基準は 上記の施行日以後にされる都市計画法第 29 条第 1 項に基づく許可申請について 適用し 同日前にされた許可申請については 改正前の基準を適用します 道路に関する審査基準 ( 都市計画法第 33 条 ) 関係法令等 法

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道路 地形 設計基準交通量 ( 単位 1 日につき台 ) 第 3 種 第 2 級 平地部 9,000 第 3 級 平地部 8,000 山地部 6,000 第 4 級 平地部 8,000 山地部 6,000 3 第 2 項規定道路以外の道路 ( 第 5 級の道路を除く ) の車線の数は 4 以上 (

一般製品 道路用 - 縁石 L 型側溝 L 型擁壁 擁 壁 張出工法 バイコン台付管 境界ブロックアールガッタ - 植樹桝鉄筋コンクリート L 形 (JIS) 国土交通省 L 形 KJ 側溝市 L 形ブロック分離帯 PLガッタ -( プレキャスト L 形側溝 ) PL 用鋼製桝プレキャスト街渠桝 P

アート VS 側溝縦断用 製品 CAD データ 近畿版 製品名 アート VS 側溝縦断用 サイズ ~ 2000 アート模様の付いた自由勾配側溝 コンクリート蓋は車道用と歩道用(300サイズ) グレーチング蓋は普通目 細目

立川市雨水浸透施設設置基準 1. 目的この設置基準は 立川市雨水浸透施設設置補助金交付要綱 ( 以下 要綱 という ) の雨水浸透施設の設置にあたり 必要な事項を定めることを目的とする 2. 用語の定義補助対象の雨水浸透施設とは 雨水浸透ます 及び 雨水浸透管 とし 雨水浸透施設の設置に伴い発生する

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

LED 道路 トンネル照明の設置に関する補完資料 Ⅰ LED 道路照明 ( 連続照明 ) の設置について 道路照明のうち連続照明の設計については 道路照明施設設置基準 同解説に基づき 性能指標 ( 規定値 ) 及び推奨値 ( 以下 性能指標等 という ) から所定の計算方法により設置間隔等を算出し

日影許可諮問(熊野小学校)

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許可方針

第 2 号様式 道路の位置の指定の権利者一覧 権利を有する権利種別権利を有する者の住所氏名土地の表示 別添申請図書のとおり 道路の位置の指定を承諾します 申請者 住所 氏名 印 ( 注意事項 ) 1. 事前協議承諾後に工事すること ( 位置の指定は道路築造後に本申請することになります ) 当該申請は

改正包括同意基準参考図

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

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開発許可申請の手引き 平成 31 年 4 月改訂 熊本市都市建設局

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

(第14回協議会100630)

        

アスファルト舗装復旧工事単価一覧表 平成 30 年 7 月 1 日適用 単価 工種 名称規格 形状寸法単位数量単価 ( 円 ) 摘要 舗 1 国道舗装工 t=18cm m2 1 ( 国道 ) 非スベリ止 舗 2 県道舗装工 A t=6cm m2 1 ( 県道 A 交通 ) 非スベリ止 舗 3 県道舗

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01〔物件明細〕【高架下②】(摂津市鳥飼本町).xlsx

佐倉市道路構造条例 (案)

諸元表 標準断面図 S1:50 構造規格 巾員構成 4 種 3 級平地部 m 程度 交通量 速度 30km/hr 工 種 路面改良 最少半径勾配地質 横断 2.0% 縦断 0.4% 現 況 縦断勾配巾員路面 0.08% ~ 0.9% 4.9m ~ 6.0m アスファルト 舗装厚

岡谷市道路位置指定取扱要領 ( 趣旨 ) 第 1 この要領は 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 号 以下 法 という ) 第 42 条第 1 項第 5 号の規定により道路の位置の指定を行うことについて 同法施行令 ( 昭和 25 年制令第 号 以下 政令 という ) 同法

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

私道整備 舗装 排水設備 ( 下水 ) 助成制度のてびき 怪我でもしたら大変 L 形側溝コンクリート砕石 下水管が壊れていると 下水管の詰まりや 道路のかん没の原因になります 私道は どんなに交通量が多くても 私道所有者の皆さまが適正に管理しなければなりません 皆さまが私道を整備 ( 舗装または排水

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

条例解説6~11条

福島市道路位置指定等に関する要綱(改正案)

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Microsoft Word - 表紙

1 見出し1

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茨木市では 緑あふれる魅力あるまちづくりを進めるため 民有地での緑化について その費用の一部を補助しています 生垣を設置 壁面を緑化 道路に面して新たに生垣を設置する 道路にはみ出している生垣を改良する [ 生垣緑化 ] 道路 壁面 擁壁 フェンス 市街化区域で 道路から眺望できる建築物や擁壁の壁面

山地部 6,000 第 4 級 平地部 8,000 山地部 6,000 第 1 級 12,000 第 4 種 第 2 級 10,000 第 3 級 9,000 交差点の多い第 4 種の道路については, この表の設計基準交通量に 0.8を乗じた値を設計基準交通量とする 3 前項に規定する道路以外の道路

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八千代市道路位置指定申請取扱要領

1 見出し1

南栗橋地区の地震被害における道路復旧後の測量に関する説明会 日時 : 平成 24 年 1 月 28 日 ( 土 ) A 地区 午前 10 時から B 地区 午後 2 時から 平成 24 年 1 月 29 日 ( 日 ) C 地区 午前 10 時から D 地区 午後 2 時から 場所 : 栗橋コミュニ

目次 1. 敷地と道路等との関係について ( 接道 ) P1 2. 法第 42 条第 1 項第 1 号道路について P1~2 3. 法第 42 条第 1 項第 4 号道路 ( 事業計画のある道路 ) について P2 4. 法第 42 条第 1 項第 5 号道路 ( 位置指定道路 ) について P2

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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Transcription:

国土交通省仙台河川国道事務所鳴子国道維持出張所管理係 TEL 0229-84-7575 FAX 0229-84-6879-1 -

道路法 24 条承認工事の取扱いについて ( 案 ) Ⅰ. 承認基準 1. 車両乗り入れ部の設置 (1) 車両乗り入れ部の定義ここで 車両乗入れ部 というのは 車両が道路に隣接する民地等に出入するため 縁石等の一部に対して切下げ又は切り開き等の処理を行う箇所をいい 従前の 承認工事の取扱いについて ( 平成 7 年 3 月 13 日付け建東道政第 112 号及び建東道管第 12 号東北地方建設局長通知 ) における 従前の承認基準で言うところの 通路 と同じ意味である 歩道の一般的構造に関する基準等について ( 平成 17 年 2 月 3 日付け国都街第 60 号及び国道企第 102 号国土交通省都市 地域整備局長及び道路局長通達 ( 以下 道路局長通達 という ) との整合を取るために定義する (2) 車両乗入れ部の箇所等 1) 車両乗入れ部は 原則として対象施設について 1 箇所とし 出入り口を分離する必要のある施設等特別の事情のある場合及び特に大型の貨物自動車の出入りする場合は 2 か所まで承認することが出来る 2) 車両乗入れ部は 原則として次に掲げる1から9までの場所以外に設けるものとする ただし 民家等にその家屋所有者の自家用車が出入りする場合であって 自動車の出入りの回数が少なく 交通安全上特に支障がないと認められる場合には 2から4 6 及び8は適用しないことができるものとする 1 横断歩道 ( 自転車横断帯を含む ) 及び前後 5m 以内の部分 なお 当該箇所に停止線がある場合は 当該停止線から 5m 以内の部分 2 トンネル洞門等の前後 50m 以内の部分 3 バス停留所 路面電車の停留所の中 ただし停留所を表示する標柱又は表示板のみの場合は その位置から各 10m 以内の部分 4 地下道 地下鉄の出入口及び横断歩道橋の昇降口から 5m 以内の部分 5 交差点 ( 総幅員 7m 以上の道路の交差する交差点をいう 停止線を含む ) の中及び交差点の側端又は道路の曲がり角から 5m 以内の部分 ただし T 字型交差点のつきあたりの部分を除く 6 バス停留所の部分 7 橋の部分 8 防護柵及び駒止めの設置されている部分 9 信号機 道路照明灯の移転を必要とする箇所 ただし道路管理者及び占用者が移転を認めた場合は除く 3) ただし書きの場合 (2から4 6 及び8の適用を除外する場合) は 必要に応じてあらかじめ警察署の意見を聴取すること - 2 -

(3) 車両乗入れ部の構造 1) 構造に関する共通事項 1 歩車道境界線の段差車両乗入れ部における歩車道境界線の段差は 5 cmとする 2 平坦部の確保歩道面には原則として 1m 以上の平坦部を連続して設けるものとする また 当該平坦部には道路標識その他の路上施設又は電柱その他の占用物件はやむを得ない場合を除き原則として設けない なお 歩道幅員が十分確保できる場合には 車いす利用者の円滑なすれ違いを考慮して 2m 以上の平坦部を確保するよう努めるものとする 3 車両乗入れ部以外への車両進入の防止等の措置車両乗入れ部から 車両乗入れ部以外の歩道や民地への車両進入を防止し 歩行者の安全かつ円滑な通行を確保するために 必要に応じ駒止め 車止めブロック等の施設により交通安全対策を講ずるものとする また 民地から車両乗入れ部以外の歩道に車両の進入が可能な場合は 車両の進入を防止する措置を講じ 歩行者の安全確保に配慮すること 4 排水対策歩行者の快適な通行や沿道の土地利用への影響を考慮して 雨水等の適切な排水を十分考慮した対策を行うものとする 2) 分類 形状 及び舗装構成 1 分類 申請目的により通行可能性のある自動車の種別を判断し 以下の分類とする (b) 第 1 種通路大型トラック トレーラー 普通乗用車等 ( トラック含む ) の出入りする ガソリンスタンド 工場 大型店舗 ドライブイン 駐車場 及び倉庫の通路または 現実にそれらの車両が出入りしている通路があるところ (b) 第 2 種通路普通自動車等 ( トラック含む ) の出入りする通路または 現実にそれらの車両が出入りしている通路があるところで第 1 種通路以外のところ (c) 第 3 種通路小型自動車程度のみが出入りする通路または 現実にそれらの車両が出入りしている通路 出入りする車両のうち最大のものから判断することとし 自動車の種別は 道路構造令第 4 条 第 2 項の分類による - 3 -

2 形状図 1に示すA 型通路及びB 型通路の2 種類を標準とし 特殊な箇所については別途考慮する 図 -1 車両乗入れの形状 A 型 B 型 3 幅員分類及び形状により表 -1に定める幅員を標準とする 表 -1 車両乗入れ部の幅員 ( 最大値 ) 分類 利用形態 第 1 種通路 普通自動車のうち 長さが概ね8m 以上の車両が出入りする通路 第 2 種通路 普通自動車が出入りする通路で1 種通路以外のもの 第 3 種通路 小型自動車のみが出入りする第 1 種及び第 2 種通路以外のもの 幅 (m) A 型 B 型 12.0 8.0 8.0 7.0 4.0 ( 注 ) 取付け方法については 図 -1を標準とし 特殊な箇所については別途考慮することが出る 通路の幅は表 -1に規定する乗入幅とし A 型 B 型いずれも進入方向に直角方向の長さとする 出入りする車種最大のものを適用する 利用形態で記載する車両はいずれも単車を基本としている したがっ トレーラー又は特殊な車両が出入りする箇所で 当該車両の軌跡図によって物理的に出入りが不可能であれば別途協議することが出来る 通路の幅はいずれも最大値であって申請者の都合 あるいは 道路管理上支障がある場合は 表 1の値より縮小することが出来る 一方通行 中央分離帯設置区間及び同設置計画のある区間で 通路を2か所設ける場合は 原則としてB 型とする - 4 -

4 舗装構成 舗装厚 構成等は表 2によるものとする 通路の舗装については 本線の舗装にかかわらず アスファルト舗装を原則とする 本線舗装は別途打合せのうえ定める 表 2 車両乗入れ部の舗装構成 舗装種類 アスファルト舗装 コンクリート舗装 特殊舗装 構造 第 1 種通路 第 2 種通路 第 3 種通路 表層細粒度アスコン (13) 3 5 cm 5 cm 5 cm 基層粗粒度アスコン (20) 10 cm 5 cm 下層路盤 (RC-40) 30 cm 25 cm 25 cm コンクリート21 8 (σ28=21n/mm2) 25 cm 20 cm 15 cm 下層路盤 (RC-40) 25 cm 20 cm 10 cm インターロッキングブロック 8 cm 8 cm 8 cm コンクリート 1 17 cm 12 cm 7 cm クラッシャーラン (RC-40~0 mm ) 25 cm 20 cm 10 cm 通路の種類は 表-1による アスファルト合材 クラッシャーランは再生材を原則とする 構造欄中の丸数字は共通仕様書の規格を示す 備考 1 舗装厚は 出入りする車種の最大のものを適用する 2 コンクリート舗装の場合 コンクリート舗装要網によるものとし 生コンクリートの呼び強度 ( 設計基準強度 )σ28=210kgf/ cm2以上とする 3 アスファルト舗装の場合は アスファルト舗装要網によるものとする 4 インターロッキング等特殊舗装の場合は特殊舗装とコンクリートを合算した数値が表 - 2 のコンクリート厚になることを基本とする ただし 3 種通路についてはアスファルト舗装要網に準ずるものとする 5 路床土は 良質土を用いることとする 6 路盤材は粒調砕石又はクラッシャーランを用いるものとする 7 申請者の都合により乗入れ幅を縮小する場合においても 舗装厚は減じないものとする 8 表 -2 は 申請者自ら施工する場合であり 道路管理者の工事との同時施工により道路管理者が施工する場合の舗装の種別については別途考慮できるものとする 3) すみ切り車両乗入れ部のすみ切りは 次に掲げる図の直線 ( 点線 ) 又は曲線で施工できるものとする すみ切り参考図 分類 第 1 種通路 第 2 種通路 第 3 種通路 すみ切り半径 (R) 3.0m 2.0m 1.5m - 5 -

1 すみ切りは 車道乗入れ幅側端と車道外側線に接する 各通路の分類による半径 (R) の円弧 又は 45 の直線とする 2 車道端から官民境界線まで 上記の長さを確保できない場合は 官民境界線から当該長さによって半径を決定するか 若しくは45 ですりつけるものとする 4) 縦断勾配車両乗入れ部の縦断勾配は 路肩から下記区間において ±2.5% 以内とする 1 第 1 種通路 10m 2 第 2 種通路 5m 3 第 3 種通路 3m 5) 視距車両乗入れ部における見通し距離は 国道に出るため一旦停止し 国道の交差状況を確認する位置において 道路構造令でいう視距が確保できること 6) 歩道形式ごとの車両乗入れ部の設置車両乗入れ部における縁石構造は参考図 -1のとおり また 歩道形式ごとの 車両乗入れ部の設置は参考図 -2を標準とする - 6 -

縁石部構造参考図 -1 参考図 -2 ( イ ) マウンドアップ構造の歩道にA 型の通路を設置する場合 側溝 25t 荷重 - 7 -

( ロ ) セミフラット構造の歩道に A 型の通路を設置する場合 側溝 25t 荷重 - 8 -

( ハ ) マウンドアップ構造の歩道で 車道側に植樹帯などがある場合植樹帯の幅員内で すりつけ行う それによりがたい場合は ( イ ) による 側溝 25t 荷重 - 9 -

( ニ ) マウンドアップ構造の歩道で 幅員が狭く 平坦部及び横断勾配の確保が困難な場合 側溝 25t 荷重 ( ホ ) 歩道の構造がフラット構造となる場合車道と歩道の高低差が無いものとして ( ロ ) セミフラット構造の歩道に準じる - 10 -

7) 車両乗入れ部の間隔について ( イ ) 隣接する車両乗入れ部の間隔は 出入りする自動車によって 本線車両の通行に支障とならないよう必要な長さを確保する ただし 申請敷地の利用状況及び敷地間口の長さが十分でない等特殊な事情がある場合は 次のとおりとする 特殊な事情がある場合に参考図 尚 1 申請について通路を2 箇所設ける場合 A 型通路にあっては車道端 ( 外側線 ) で10m 以上 B 型通路にあっては官民境界線で5m 以上の間隔をとるものとする 1 申請で間隔を 2 箇所設ける場合の参考図 - 11 -

( ロ ) 通路等の申請において設けられる縦断勾配箇所の間隔が短くなる場合 ( いわゆる波打ち歩道 ) であって 車いす使用者等の通行に支障をきたす恐れがある場合には 当該通路の申請者と道路管理者が調整の上 一定区間において歩道路面を切下げる等必要な措置を講ずるよう努めるものとする ( ハ ) 交差道路 ( 総幅員 7m 未満の取付道路をいう ) と隣接する場合は 交差点の側端又は道路の曲がり角から原則として2m 以上の間隔をとること - 12 -

(4) 緑地帯等の設置 1) 通路部以外の箇所を盛土及び切土する場合 通路部以外の道路敷地は可能なかぎり 緑地帯を設けるものとする 2) 歩道計画のある箇所については 歩道余裕幅を官民境界に沿って確保するものとする 3) 路肩の幅員は 前後の幅員を考慮し決するものとする 4) 民地側と 官地側の地盤高が面一になる場合は 出入口部を除き 官民境界線に沿って民地側に車止めを設置するよう指導するものとする 5) 車両乗入部から車両乗入部以外の歩道へ車両の進入を防止し 歩行者の安全かつ円滑な通行を確保するために 必要に応じ車止等施設により交通安全対策を実施するよう努めるものとする 2. 車両乗入れ部以外について (1) 一般施工 1) 民地の切土 盛土の施工高は その目的によって決められるものでありその法尻が民地内に納まるようにするものとする 2) 官地部分の施工高及び縦断勾配は 原則として当該道路の計画を勘案して決めること 3) 盛土材料は良質土をもって盛土すること 4) 官地部分の切土によって発生する土砂は 当局の指示する直轄工事箇所もしくは地方公共団体等の事業箇所に処分すること ただし 不良土で盛土に利用できない場合は 別に指示し処分すること - 13 -

5) 盛土の場合 埋立部分の末端が段落ちになる場合 承認工事の施工によって一般交通 に危険が生じる場合は 安全施設を設置すること 切土の場合民地の切土法面の崩落あるいは落石により 道路に危険が及ばないよう措置すること (2) 埋設物の処理 1) 盛土によって在来の用水機能を埋設する場合は 十分な断面と強度を有する構造物 ( 管渠 函渠等 ) の新設又は補強を行うこと 2) 構造物の埋設延長が 20mを超える場合は 延長 15~20m 毎に 清掃用のマンホールを設けること 設置位置は既設マンホール等に位置を考慮して決めること 3) 構造物を新設する場合は 前後の接続等を考慮して 敷高を決めること (3) 側溝の設置 1) 官民境界線の官地側にコンクリート側溝 (U 型 L 型等 ) を設置すること 側溝の種類 構造 勾配等については 道路管理者が決める ただし 既設の側溝があり 二十構造になるなど管理上不都合な場合は設置しなくて良い 2) 道路用地以外の雨水等は 原則として路面配水施設に流入させない - 14 -

(4) 官民境界杭の設置官民境界沿いにコンクリート側溝等を設置した場合でも 境界杭 境界プレートを設置する 工事により既存の境界杭を一時撤去する場倍には 必ず担当出張所に連絡のうえ 担当職員の立会いのもと杭の座標値を管理し撤去 復旧すること 道路工事施工承認申請施工承認工事にあたっては 事前に道路管理者 ( 担当出張所 ) と打合せのうえ必要書類を揃え提出し申請を行ってください 申請書類一覧 (1) 道路工事施工承認申請書 (2) 工事理由書 (3) 工事仕様書 ( 数量集計表 ) 工事の種別 細別 数量等を記入したもの ただし金額は省略する (4) 同意書第 3 者との間に利害関係が生じる場合は 当該第 3 者の同意書又は他の法令による許可等を必要とする場合は所管行政庁の許可書の写しを添付してください ただし申請人が土地所有者でない場合は 土地所有者全員の申請に関する同意書を添付すること (5) 確約書 誓約書承認申請に対し確約又は誓約する事項がある場合添付する 又 道路管理者から確約 誓約事項を受けた場合も併せて添付する (6) 交通処理計画書乗入口の設置に伴い 一般交通に生じる恐れがあると考えられる場合は 必要な施設対策を検討するため 交通処理計画書 ( 敷地 店舗等図面 予想される交通量 ピーク時交通量 本線交通量等をしたもの ) を提出するものとする (7) 添付書類 1. 位置図 S=1:50,000 又はS=1:25,000( 住宅地図可 ) 2. 現況平面図 S=1:500 程度 3. 計画平面図 S=1:500 程度 ( 計画は朱書きとすること ) 4. 計画縦横断図 S=1:100 程度 5. 構造図 S=1:50 程度 6. 計画配置図 S=1:500 程度 ( 建築図 計画平面図等 兼用可 ) 7. 施工面積計算書 S=1:500 程度 ( 三斜又はヘロンにより記入 ) 8. 保安施設設置図 ( 東北整備局保安施設設置基準により計画すること ) 9. 公図 ( 写し ) 10. 登記簿 ( 土地所有者の確認のため ) 11. 現況写真 ( 少なくとも3 方向 基点 終点 正面 ) 12. その他 軌跡図 添付書類は 2 部提出してください - 15 -

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