ことを想定しているが これは既に違反対象物の公表制度を実施している消防本部の運用実態等を参考に 当該制度の実施に伴う事務負担やその効果等について検討を行った結果 特に都市部における建物の利用者数等による火災危険性が高いことを考慮したものである なお その他の消防本部においても政令指定都市の消防本部の

Similar documents
ごと又は施行規則第 1 3 条第 1 項第 2 号に規定する小規模特定用途複合防火対象物における特定の用途部分ごとに設置義務が生じるときも同様とする ( 報告及び公表の決定 ) 第 4 条査察員は 立入検査において 公表の対象となる違反を認めた場合は 立入検査結果通知書により署長に報告するものとする

火対象物の公表の要否を決定するものとする ( 公表の予告 ) 第 5 条署長は 前条第 4 項の規定により公表が必要であると決定した場合は 公表予告書 ( 第 2 号様式 ) により関係者に対し公表の予告をするものとする 2 前項に規定する公表の予告は 査察規程第 20 条第 1 項に規定する立入検

<4D F736F F D CA A30312D AD8F6F93FA817A8FC A192CA926D>

事務連絡 平成 27 年 3 月 31 日 各都道府県消防防災主管課 東京消防庁 各指定都市消防本部 御中 消防庁予防課 認知症高齢者グループホーム等の火災対策の充実のための介護保険部 局 消防部局及び建築部局による情報共有 連携体制の構築に関するガイドラインに係る執務資料の送付 認知症高齢者グルー

すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

( 例 ) 病床数が 60 の場合 職員の総数が5 人以上であり かつ 当該職員のうち宿直勤務者を除いた職員数が2 人以上である体制をいう イ規則第 5 条第 3 項第 1 号に規定する 職員の数 とは 一日の中で 最も職員が少ない時間帯に勤務している職員 ( 宿直勤務者を含む ) の総数を基準とす

2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

平成23年度事例集04

ホテル火災対策検討部会報告書 ( 概要 ) < 検討の目的及び体制 > 平成 24 年 5 月 13 日 ( 日 ) 広島県福山市において死者 7 名 負傷者 3 名が発生したホテル火災を踏まえ ホテル 旅館等の火災被害拡大防止対策及び火災予防行政の実効性向上等に関する検討を実施 予防行政のあり方に

2 消防法令違反等の是正の徹底消防法令違反等の防火安全上の不備事項が認められた施設等について 特に違反が多く認められた防火管理面の対策の徹底等 重点的な是正指導を推進する 3 避難対策の充実等夜間を想定し 施設等の構造 入所者の人数 管理体制等の具体的状況に即した避難訓練の実施により 適切な避難誘導

Microsoft Word _特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管における適切な施工について.docx

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

Microsoft Word - ★事務連絡 (2)

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

s kahou

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

予防課関係の要綱,通達改正案

2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

<4D F736F F D2092B7956C8E738BF389C C98AD682B782E98FF097E18E7B8D738B4B91A B95B6816A2E646F63>

<4D F736F F D20819D96D491968E738BF382AB89C CC934B90B38AC7979D82C98AD682B782E98FF097E18E7B8D738B4B91A52E646F63>

各都道府県消防防災主管部長 東京消防庁 各指定都市消防長 殿 消防予第 2 6 号 平成 30 年 2 月 1 日 消防庁予防課長 消防法施行令別表第一 (5) 項ロ ( 下宿等 ) の防火対策に係る注意喚起等について 1 月 31 日に北海道札幌市で発生した消防法施行令 ( 昭和 36 年政令第

報設備 共同住宅用非常コンセント設備 特定小規模施設用自動火災報知設備 加圧防排煙設備及び複合型居住施設用自動火災報知設備第二講習の対象講習は 消防法施行規則 ( 昭和三十六年自治省令第六号 以下 規則 という ) 第三十一条の六第六項各号のいずれかに該当する者を対象とするものとする 第三講習科目及

参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

第 8 条を削り, 第 9 条を第 8 条とし, 第 10 条から第 12 条までを 1 条ずつ繰り上げる 別記第 1 号様式を次のように改める

ナショナル・トラスト税制関係通知

消防予第  号

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

<4D F736F F D2081A181798E9197BF82572D32817A92B7956C8E738BF389C C98AD682B782E98FF097E18E7B8D738B4B91A C4816A89FC2E646F63>

<4D F736F F D F193B98E9197BF93AA8E86817A88E DD82B5838B815B83808B5A8F F958CBE939993AA8E F4390B3816A >

1 茨城県認可外保育施設指導監督実施要項(H29.3)

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

3 署長は 前条の申請のあった防火対象物について 該当する審査項目のいずれかが判定基準に適合していないと認めたときは 申請者に対して その旨を第 3 号様式による防火基準不適合通知書により通知するものとする 4 署長は 第 2 項の規定による通知を行ったときは 第 4 号様式による防火基準適合表示対

訓令・通達一覧

第 3 点検の期間点検の期間は 次の表の上欄 ( 左欄 ) に掲げる用設備等の等並びに同表中欄に掲げる点検の内容及び方法に応じ 同表下欄 ( 右欄 ) に掲げるとおりとする ただし 特殊用設備等にあっては 法第 17 条第 3 項に規定する設備等設置維持計画に定める期間によるものとする 用設備等の等

別式第 1 号 ( 第 2 条関係 ) ( 表面 ) 第 号 立入調査員証 写 真 所 属 職 氏名生 年 月 日 上の者は 米子市空き家等の適正管理に関する条例 ( 平成 24 年米子市条例第 28 号 ) 第 4 条第 2 項の規定に基づき立入調査を行う職権を有する者であることを証する ( 裏面

6-3 本市の違反宅地開発の状況 本市における違反宅地開発には 次のようなケースがありました ケース 1( 無許可工事 ) ケース 2( 許可後の無断変更工事 ) ロー経緯書 顛末書提出 建築相談 開発 宅造許可 現場調査 工事着手 無断造成発見 許可内容の変更相談 来課要請 変更内容 1 予定建築

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

また 立入調査は 市職員又は市長が委任した者が行い 調査者については身分等を示す証明書を携帯し 関係者からの請求があった場合は提示しなければならないため 立入調査員証 ( 様式第 2 号 ) により身分を証明するものとします 参考 < 基本指針 > 一 7(p.12~13) <ガイドライン> 第 3

<4D F736F F D208E52979C8CA C78E F88979D8BC68ED E882C98C5782E98E9696B18F88979D977697CC2E646F63>

(頭紙)公布通知

平成21年6月1日施行

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

平成11年6月8日

<4D F736F F D CA926D95B68F A91CE937393B9957B8CA78EE58AC795948BC72E646F6378>

(2) 重大な消防法令違反対象物の措置状況等に係る調査結果について ( 平成 29 年 8 月 9 日付け消防予第 239 号 以下 前回調査結果 という ) と比較して 覚知から長期間が経過している重大違反対象物は減少しているものの 未だ多数となっていること また その半数以上において 改修期限が

消防法令が改正され 防火防災管理体制が強化されます! ~ 消防法第 8 条の 2 統括防火防災管理者制度 ~ 近年 雑居ビル等で多くの死傷者を伴う火災が相次いで発生していることや東日本大震災での激しい揺れにより 高層ビル等において人的 物的被害が発生したことを受け 防火 防災体制を強化するために消防

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

3. 証明者が登録宅性能評価機関の場合 証明を行った登録宅性能評価機関 調査を行った建築士又は建築基準適合判定資格者検定合格者 称印 登録年月日及び登録をした者 建築基準適合判定資格者検定合格者の場合 登録を受けた都道府県 ( 二級建築士又は木造 ) 合格通知日付又は合格証書日付 合格通知番号又は合

山梨県産業廃棄物処理業者等不利益処分要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 137 号 以下 法 という ) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令 ( 昭和 46 年政令第 300 号 ) 及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則

< F2D A7926E8AEE8F8095D2967B95B C52E6A74>

消防本部等 という ) に報告済みである場合等においては 添付を省略することができるものとする なお ホテル 旅館等の用途に供する部分が存する複合用途防火対象物の表示マークの交付申請については 原則として表示基準のうち建物全体に係る部分 ( 統括防火 ( 防災 ) 管理者選任 ( 解任 ) 届出書や

第2章

1 0 年保存 基発 第 1 号 平成 3 0 年 3 月 9 日 都道府県労働局長殿 厚生労働省労働基準局長 ( 公印省略 ) 労働基準法施行規則の一部改正について 労働基準法施行規則の一部を改正する省令( 平成 30 年厚生労働省令第 21 号 ) が平成 30 年 3 月 9

記 1 埼玉県三芳町倉庫火災の教訓について ⑴ 火災発生に際して 発見者は自ら初期消火を試みたものの 結果として 自動火災報知設備の鳴動から約 7 分が経過するまで 119 番通報が行われなかったこと ⑵ 屋外消火栓設備を用いた初期消火の際 ポンプの起動操作が行われておらず 初期消火に必要な放水量が

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

ア建築物の部材等が落下し 飛散するおそれのある状態イ建築物の老朽化又は台風等の自然災害により 倒壊又は損傷するおそれのある状態ウ建築物の外壁 窓等が剥落し 建築物の外部から内部が見通せる状態エ竹木その他の土地の定着物が 道路との境界線を越え通行の妨げになっている状態オ物が大量に堆積されている状態カね

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

1201.indd

消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

軽自動車税 ( 種別割 ) 減免に関する取扱基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この基準は 船橋市市税条例第 89 条及び第 90 条の規定に基づき 軽自動車税 ( 種別割 ) の減免の取り扱いに関し 必要な事項を定める ( 公益のために直接専用するものの範囲 ) 第 2 条条例第 89 条第 1 項第

構成されるものをいい 襖 障子 カーテン又はパーティション等により間仕切りされるものはこれにあたらないものであること ⑶ 規則第 12 条の2 第 2 項第 2 号に規定する 避難に要する時間として消防庁長官が定める方法により算定した時間 については 設計図書や事業計画等により算出するものであり 算

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

第 3 条市長は 前条に規定する申請に基づいて医療費の給付を受けることができる者であることを確認したときは 申請者に重度心身障がい者医療費受給者証 ( 第 2 号様式 以下 受給者証 という ) を交付するものとする 2 前項の受給者証の資格取得日は 市長が交付決定をした日の属する月の翌月の初日 (

< F2D E7B8D7392CA926D81698B6388F5944E8BE08AD6>

警察署長又は本部捜査担当課長は 犯罪の検挙状況 被害者等からの相談 関係機関からの通報等により再被害防止対象者に指定する必要がある被害者等を認めるときは 再被害防止対象者指定等上申書 ( 様式第 1 号 ) により警察本部長に再被害防止対象者の指定を上申するものとする この場合において 警察署長は

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

Microsoft Word - .A.X.x.X.g...m.i.m.....j.doc

1. 特定個人情報ファイルを取り扱う事務 1 事務の名称 2 事務の概要 3 システムの名称 2. 特定個人情報ファイル名 介護保険に関する事務 介護保険法の規定に基づき 介護保険の被保険者資格管理 保険料賦課管理 収納管理 滞納管理 受給管理 介護給付等の管理を行う 地域支援事業関係業務 ( 介護

<4D F736F F D E C4817A8D4C93878CA78FE18A51959F8E B FEE95F18CF6955C90A793788EC08E7B97768D802

youkou

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 2 個人住民税関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 高島市は 個人住民税関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしか

機関 調査を行った建築士又は建築基準適合判定資格者検定合格者 登録年月日及び登録番号登録をした者 氏建築士の場合 一級建築士 二級建築士又は木造建築士の別 建築基準適合判定資格者検定合格者の場合 4. 証明者が宅瑕疵担保責任保険法人の場合 証明を行った宅瑕疵担保責任保険法人 調査を行った建築士又は建

様式 7 ( 17 条関係 ) 生駒市消防長 ( 生駒市消防署長 ) 資料提出命令書 所在 名称 用途 火災予防のため必要があるので 消防法 4 条 1 項の規定に基づき 下記のとおり命令する なお 本命令に従わない場合は 消防法 44 条 2 の規定により処罰されることがある 記 命令事項 ( 行

Microsoft Word - 112_syoubousyo_kitei_ doc

記 第 1 参議院合同選挙区選挙の執行に関する事項 1 合同選挙区都道府県 ( 法第 5 条の6 第 1 項に規定する合同選挙区都道府県をいう 以下同じ ) の選挙管理委員会は 法第 22 条第 2 項の規定による選挙人名簿の登録が行われた日現在において選挙人名簿に登録されている選挙人の数 ( 参議

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

3. 証明者が登録宅性能評価機関の場合 証明を行った登録宅性能評価機関 調査を行った建築士又は建築基準適合判定資格者検定合格者 登録年月日及び 登録番号 登録をした者 氏建築士の場合 一級建築士 二級建築士又は木造建築士の別 建築基準適合判定資格者検定合格者の場合 4. 証明者が宅瑕疵担保責任保険法

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

昇降機の状況等 ( 第二面 ) 1. 昇降機に係る確認済証交付年月日等 イ. 確認済証交付年月日 昭和 平成年月日第号 ロ. 確認済証交付者 建築主事 指定確認検査機関 ( ) ハ. 検査済証交付年月日 昭和 平成年月日第号 ニ. 検査済証交付者 建築主事 指定確認検査機関 ( ) 2. 検査日等

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

弘前市告示第   号

附則 ( 昭和 56 年 7 月 8 日県本部訓令第 14 号 ) この訓令は 昭和 56 年 7 月 16 日から施行する 附則 ( 昭和 56 年 8 月 29 日県本部訓令第 15 号 ) この訓令は 昭和 56 年 9 月 1 日から施行する 附則 ( 昭和 56 年 10 月 31 日県本

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 4 個人住民税賦課事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 三条市は 個人住民税賦課事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしか

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

Transcription:

各都道府県防災主管部長東京消防庁 各指定都市消防長 殿 消防予第 487 号平成 25 年 12 月 19 日 消防庁予防課長 違反対象物に係る公表制度における運用について ( 通知 ) 違反対象物の公表制度については 違反対象物に係る公表制度の実施について ( 平成 25 年 12 月 19 日付け消防予第 484 号 以下 次長通知 という ) により 政令指定都市を中心とした実施についてお願いしたところですが 本制度の実施にあたり下記のとおり運用することとしましたので 通知します なお 貴職にあっては 本制度の運用にあたり下記の事項に留意されるとともに 各都道府県にあっては 貴都道府県内の市町村 ( 消防の事務を処理する一部事務組合等を含む ) に対して この旨周知されたい 記 1 目的について平成 24 年 5 月に広島県福山市で発生したホテル火災や平成 25 年 2 月に長崎市で発生した認知症高齢者グループホーム火災など 最近発生した火災を受けた緊急調査結果及びフォローアップ調査結果等においては 重大な違反のある防火対象物がなおも数多く存在しているところです このような違反対象物に対して消防機関が命令を行った場合には 対象物等に命令内容が公示されることになるが それに至るまでには 相当の時間を要することから その間 建物の危険性に関する情報が利用者等に提供されない状況にある このことから 重大な消防法令違反のある防火対象物について 利用者等に建物の危険性に関する情報を公表し 利用者等の選択を通じて防火安全に対する認識を高めて火災被害の軽減を図るとともに 防火対象物の関係者による防火安全体制の確立を促すものである 2 実施本部について本公表制度については 政令指定都市の消防本部を中心として実施される

ことを想定しているが これは既に違反対象物の公表制度を実施している消防本部の運用実態等を参考に 当該制度の実施に伴う事務負担やその効果等について検討を行った結果 特に都市部における建物の利用者数等による火災危険性が高いことを考慮したものである なお その他の消防本部においても政令指定都市の消防本部の状況を踏まえつつ 実施に向けた検討を進めていただきたい 3 制度の内容について次長通知で示した本制度に係る内容は 消防本部において火災予防条例等の改正に必要な手続きを行う際に参考になると思われるものであり それぞれの考え方は以下のとおりである なお 本制度は 情報公開制度の一環として消防本部が有する建物の危険性に係る情報を利用者等に公表するものであることから 公表の対象となる建物関係者に対する不利益処分には該当しないことに留意が必要である (1) 公表の対象となる防火対象物公表の対象となる防火対象物については 火災発生時の人命危険や消防本部における査察体制等を考慮し 不特定多数の者が出入りするもの ( 消防法施行令 ( 昭和 36 年 3 月 25 日政令第 37 号 以下 令 という ) 別表第一 (1) 項から (4) 項まで (5) 項イ (6) 項 (9) 項イ (16) 項イ (16 の 2) 項及び (16 の 3) 項に掲げる防火対象物 ) において実施することとしたものである なお それ以外の事務所 工場 倉庫等の防火対象物は 次長通知において公表の対象には含んでいないが 地域実情に応じて公表の対象となるものとして加えることができるものとする (2) 公表の対象となる違反の内容当庁では従前から 火災を早期に覚知することができる自動火災報知設備並びに初期消火に有効である屋内消火栓設備及びスプリンクラー設備を 火災被害を最小限にするための重要な設備として位置付けているところであり これらの設備が未設置の建物における火災危険性を考慮し 当該設備の設置義務違反を公表の対象としたものである なお 公表の対象となる違反の内容についても 地域実情に応じて拡大できるものとする (3) 公表の時期公表時期については (2) の違反が認められる防火対象物に対する立入検査の結果を関係者に通知した日から起算し 消防本部において公表を行うために必要な事務処理期間を考慮して定めるものとする なお 既に公表制度を実施している消防本部においては 公表の時期を立入検査の結果を通知した日から 14 日 ( 公表通知の起案 決定 交付 報告及び公表準備 ) としているとのことであり参考とされたい (4) 公表の方法公表は 広く全国の利用者等へ情報提供できることや制度を運用する消防

本部の負担等を考慮し 市町村又は消防本部でのホームページにおいて行うことを基本的な方法としており 消防署等における公表内容の閲覧等その他の方法については 地域の実情に応じて実施するものとする なお 違反内容の公表にあたっては 当該設備の設置義務違反による火災危険性について 利用者等の理解を促進することについても留意願いたい (5) 公表する事項公表の対象となる消防用設備等の違反は その影響が建物全体に及ぶものであることから 公表する事項については 原則として 防火対象物の名称及び所在地 とするが 令第 8 条及び令第 9 条の適用を受けている防火対象物において 当該防火対象物の一部分に公表の対象となる違反がある場合は その部分がわかるように公表するものである なお この具体的な公表内容については 参考資料を参考にされたい 4 その他 (1) 本公表制度実施時期等について平成 26 年 4 月 1 日以降 消防本部において速やかに火災予防条例等の改正を行い実施するものとする なお 既に本制度の対象となる違反が認められる防火対象物で 当該制度導入後もなお同一の違反が継続されているものについては 速やかに立入検査を行い 公表を行うことが適当である また 上記違反が認められる防火対象物は 火災危険性が高いものであることから 本制度の実施の有無に関わらず 重点的に違反を改善させていく必要があり 是正指導に従わない場合は 躊躇することなく 命令等厳格な措置の実施をお願いしたい (2) 公表手続きについて公表の手続きについては 消防本部において定められるものであるが その一例を参考資料に示すので参考とされたい (3) 制度の周知について制度開始にあたっては 事前に市民及び防火対象物の関係者に十分周知を行うこと < 連絡先 > 消防庁予防課企画調整 制度 防災管理係担当 : 伊藤 ( 要 ) 補佐 齋藤 ( 貴 ) 係長 緒方事務官電話 03-5253-7523( 直通 ) FAX 03-5253-7533

参考資料 違反対象物の公表制度の事務処理の流れ ( 例 ) 違反処理 公表制度 立入検査 ( 違反指摘 ) 公表要件該当の判定 現場での口頭指導 違反調査 違反指摘のチェック 立入検査結果通知書の作成 署長へ報告 署長へ報告 ( 公表調査報告書 ( 例 )) 立入検査結果通知書の交付 公表の周知 ( 公表の予告 ) 7 日程度 改修 ( 計画 ) 報告書の受理 早期是正の指導履行状況の経過確認 公表の決定 公表の周知 ( 公表の通知 ) 詳細な違反調査供述録取 実況見分 書証の収集 照会等 署長から消防本部へ報告 ( 公表該当違反報告書 ( 例 )) 是正指導 ( 履行状況の経過確認 ) 公表 未是正の確認 警告 ( 警告書の交付 ) 命令へ

様式第 号公表調査報告書 ( 例 ) 消防署長殿 平成 26 年月日 予防課査察係消防士長 公表調査報告書 対象物番号 防火対象物の名称 所在地 名称 所在地 ( フリガナ ) ( フリガナ ) 防火対象物の状況 公表該当違反に関する事項 用途構造階層規模建延 屋内消火栓設備 スプリンクラー設備 自動火災報知設備 m2 m2 公表該当違反に関する状況 立入検査 立入検査実施日 立入検査結果通知書交付日 前回の立入検査日 公表 公表通知書交付日 公表予定日 備考 注該当する にはレを記入すること

様式第 号公表該当違反報告書 ( 例 ) 予防部長殿 平成 26 年月日 消防署長 公表該当違反報告書 対象物番号 防火対象物の名称 所在地 名称 所在地 ( フリガナ ) ( フリガナ ) 防火対象物の状況公表該当違反に関する事項公表該当違反に関する状況 用途構造階層規模建延 屋内消火栓設備 スプリンクラー設備 自動火災報知設備 m2 m2 立入検査 立入検査実施日 立入検査結果通知書交付日 前回の立入検査日 公表 公表通知書交付日 公表予定日 備考 注該当する にはレを記入すること

様式第 号公表通知書 ( 例 ) 株式会社代表取締役 様 公表通知書 第 号平成 26 年 月 日 消防署長 あなたの所有 管理 占有する防火対象物に関し 平成 年 月 日に立入検査結果通知書により通知した違反 ( 火災予防条例施行規則第 条第 2 項 ) のうち 現に違反が認められるものについて火災予防条例第 条の規定により下記のとおり公表します 記 1 公表する事項 防火対象物 違反の内容 名称 所在地 ビル 市 町 丁目 番 号自動火災報知設備未設置 ( 消防法第 17 条 1 項 消防法施行令第 21 条 ) 防火対象物全体 2 公表の方法 市又は 市消防局ホームページへの掲載 3 公表予定日平成 年 月 日 備考前 1の法令違反の内容を是正した場合は 問合せ先へ連絡してください 公表日前に違反の是正を確認したときは 当該違反事実については公表しません 既に公表している場合は 当該違反事実の情報を削除します 問合せ先 市 町 丁目 番 号 消防署 課 係電話 ( )

公表の対象となる防火対象物の考え方 ( 例 ) 1 令第 8 条の適用を受ける防火対象物の取扱い令 8 条の適用を受ける防火対象物における公表要件該当の判定については 消防用設備等の設置単位毎に行うものとするが 火災危険性は 防火対象物として一体のものであるため 公表については 防火対象物全体として行い 合わせて消防用設備等の設置義務違反が生じている部分を示すものとする 5 階 4 階 違反なし 3 階 2 階 1 階令第 8 条区画 違反あり B ビルを公表対象物として公表 B ビル 1 階 B ビル 2 令第 9 条の取り扱い令 9 条の適用を受ける防火対象物の取扱い令別表第一 (16) 項イに掲げる防火対象物における公表要件該当の判定については同一の用途 ( 特定用途に限る ) に供される部分毎に行うものとするが 当該防火対象物が複数の棟により構成される場合であっても 火災危険性は 防火対象物として一体のものであり 公表を棟単位で行うことは 本制度の趣旨に馴染まないため 公表については 防火対象物全体として行い 合わせて消防用設備等の設置義務違反が生じている部分 ( 用途 ) を示すものとする なお 防火対象物全体を示す統一名称が無い場合は 部分 ( 棟 ) 名称を列記し そのうち違反が生じている部分 ( 棟 ) を記載する方法も考えられる 違反あり 違反なし x 棟 (5) 項イ y 棟 (4) 項 z 棟 (5) 項ロ ビルディング 違反なし ビルディングを公表対象物として公表 ビルディング x 棟 階 ~ 階 x 棟 y 棟 z 棟 (x 棟部分 ) 階 ~ 階